JP2002245681A - カード型光記録媒体 - Google Patents

カード型光記録媒体

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JP2002245681A
JP2002245681A JP2001036924A JP2001036924A JP2002245681A JP 2002245681 A JP2002245681 A JP 2002245681A JP 2001036924 A JP2001036924 A JP 2001036924A JP 2001036924 A JP2001036924 A JP 2001036924A JP 2002245681 A JP2002245681 A JP 2002245681A
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JP2001036924A
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Hiroshi Azuma
博史 東
Shinya Takemoto
晋也 竹本
Tomohiko Terai
智彦 寺井
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Mitsubishi Plastics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カード型光記録媒体の記録内容の情報を読み
やすい状態で常に正確に表示でき、またこれによってカ
ード型光記録媒体の使用寿命を延長させることである。 【解決手段】 光を媒体として電子情報を記録可能なフ
ィルム状の光記録媒体x1を備えたカード型光記録媒体
基材x2に、熱または光で可視画像を可逆的に表示また
は消去可能な可視情報記録媒体x3を重ねて一体化して
なるカード型光記録媒体Xとする。可視情報記録媒体x
3は、好ましくは光吸収剤を含有し、透明性または発色
性を温度によって可逆的に変化させることにより可視画
像を表示および消去可能な可逆性感熱記録層を有するも
のを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光を媒体として
電子情報の読み出しと書き込みができるカード型光記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プラスチック製カードに光記録層
を内蔵し、レーザー光などの光を媒体として電子情報の
読み出しや書き込みができるカード型光記録媒体(光メ
モリカード、または単に光カードとも称される。)が知
られている。
【0003】通常、このようなカード型光記録媒体は、
透明層と不透明層に挟まれる光記録層にレーザーを当て
て小孔(ピット)を開けることによってデジタル情報を
記録し、記録されたデータの読み取りは、光記録層に対
する反射光の強弱を電気信号に変えて行なわれるもので
ある。
【0004】このようなカード型光記録媒体の記憶容量
は、2.8〜3.4メガバイトと比較的大きく、書き換
えはできないが追記可能な記録媒体であって、診療カー
ド、銀行通帳、IDカード、メンテナンス情報の記録な
どに有用であり、国際標準規格としてDELA方式、S
IOC方式もよく知られている。
【0005】このようなカード型光記録媒体に記録され
た電子情報の内容(たとえば、フォルダー名など)は、
専用のリーダライタを介してデータをパーソナルコンピ
ュータ(以下、PCと略記する。)などに取り込み、デ
ィスプレー上に映し出された画像を確認することによっ
て行なわれる。
【0006】そして、PCを用いずにカード型光記録媒
体に記録された情報の内容を簡易に確認するには、情報
内容を表面に印刷などして書き込むことである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のカード型光記録媒体における可視情報の表示手段で
は、可視情報の内容を追記する面積が小さいので、印字
の大きさ(フォント、ポイント)が小さくなって読みづ
らく、また複数回の追記を行なって所定面積全体に書き
込んだ後は、新しいカードを新調しなければならない。
【0008】特に、使用するたびに頻繁に情報が書き換
えられる入・退室管理カードや銀行カードなどの用途で
は、最新の記録情報を読みやすい状態で常に正確に表示
しておくことは容易でない。
【0009】そこで、この発明の課題は、上記した問題
点を解決して、カード型光記録媒体の記録内容の情報を
読みやすい状態で常に正確に表示し、またカード型光記
録媒体の使用寿命を延長することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、光を媒体として電子情報を記
録するカード型光記録媒体に、熱または光で可視画像を
可逆的に表示または消去可能な可視情報記録媒体を重ね
て一体化してなるカード型光記録媒体としたのである。
【0011】上記したように構成されるこの発明のカー
ド型光記録媒体は、非可視情報を追加して記録した際
に、最新の内容と可視情報が一致するように可視情報記
録媒体に可視情報を書き換えて記録および表示すること
ができる。
【0012】したがって、この発明のカード型光記録媒
体では、非可視情報を追記し、または書き換える毎に可
視情報記録媒体に対して熱または光で可視画像を可逆的
に表示または消去することにより、視覚により確認でき
る情報を常に正確にかつ読みやすい大きさの画像で表示
できる。
【0013】また、上記の課題を解決するため、本願の
カード型光記録媒体における他の発明では、可視情報記
録媒体が、その透明性または発色性を温度によって可逆
的に変化させることにより可視画像を表示および消去可
能な可逆性感熱記録層を有する可視情報記録媒体である
カード型光記録媒体としたのである。
【0014】上記したように構成されるカード型光記録
媒体は、非可視情報を追記すると同時に、可視情報記録
媒体の可逆性感熱記録層に所定量の熱量を付与すること
によって、記録層の所定部分の透明性や発色性を可逆的
に変化させる。これにより、透明部と不透明部のコント
ラストの差、または発色部と非発色部の色調差から現れ
る可視画像を、可逆的に表示または消去させて視覚情報
を常に正確に表示できる。
【0015】前記の記録層が、光吸収剤を含有する記録
層であるカード型光記録媒体は、可視情報記録媒体に対
して所定量の光量を記録層に付与することによって、記
録材料の所定部分の透明性または発色性を可逆的に変化
し、可視画像を可逆的に表示または消去することができ
る。
【0016】また、可視情報記録媒体が、光熱変換層を
重ねて設けた積層構造の可視情報記録媒体である光記録
媒体は、可視情報記録媒体に対して所定量の光量を光熱
変換層に与えることによって、記録層の所定部分の透明
性または発色性が可逆的に変化し、可視画像を可逆的に
表示または消去させることができる。
【0017】また、上記の課題を解決するため、本願の
カード型光記録媒体の製造方法に係る発明では、離型性
基材に、熱または光で可視画像を可逆的に表示または消
去可能な可視情報記録媒体の表面を剥離可能に重ね合わ
せ、この可視情報記録媒体の裏面に接着剤層を設け、こ
の接着剤層をカード型光記録媒体に接着して可視情報記
録媒体を転写した後、前記離型性基材を剥離することか
らなるカード型光記録媒体の製造方法としたのである。
【0018】上記した製造方法では、転写用可視情報記
録媒体の裏面に設けた接着剤層を、カード型光記録媒体
に接着した後、可視情報記録媒体の表面から前記離型性
基材を剥離することにより、カード型光記録媒体に可視
情報記録媒体を重ねて一体化(すなわち転写)できるか
ら、カード型光記録媒体の所定部分に対して短時間に効
率よく、可視情報記録機能を付与できる。
【0019】
【発明の実施の形態】この発明の実施形態を、以下に添
付図面に基づいて説明する。
【0020】図1に示す実施形態は、光を媒体として電
子情報を記録可能なフィルム状の光記録媒体x1を備え
たカード型光記録媒体基材x2に、熱または光で可視画
像を可逆的に表示または消去可能な可視情報記録媒体x
3を重ねて一体化してなるカード型光記録媒体Xであ
る。
【0021】カード型光記録媒体基材x2は、積層した
フィルム状の光記録媒体x1が光情報であるレーザー光
を照射した際に、小孔(ピット)を形成し、これにより
光学的に読み取り可能な情報を記憶できるようにした周
知の機構を有する。
【0022】光記録媒体x1の記録材料としては、例え
ばGeSbTe系やAgInSbTe系などの相変化型
記録材料またはFeTbCo系などの光磁気記録材料な
どが挙げられ、光記録媒体x1の情報交換用データ様式
としては、JIS X 6332などがある。因みに、
このようなフィルム状の光記録媒体x1を備えたカード
型光記録媒体基材x2は、国際標準規格品などの市販品
を採用することもできる。
【0023】また、熱または光で可視画像を可逆的に表
示または消去可能な可視情報記録媒体x3は、透明性ま
たは発色性を温度によって可逆的に変化させることによ
り可視画像を表示および消去可能な可逆性感熱記録材料
からなる記録層を有する積層体である。なお、図1
(b)、(c)、(d)に示すように、可視情報記録媒
体x3は、カードの表面または裏面(図中、鎖線で示
す。)の何れに設けてもよく、その一部または全面の何
れに設けても良い。
【0024】可視情報記録媒体x3の記録層に用いる樹
脂母材の種類としては、透明で製膜性の良い合成樹脂
(高分子化合物)が好ましく、例えばポリ塩化ビニル、
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル−マレイン酸共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−
アクリル酸共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−アルコ
ール共重合体、その他の酢酸ビニル化合物、塩化ビニル
系共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン共重
合体、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル
樹脂、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂などの透明
なアモルファス樹脂などが挙げられ、これらは単独もし
くは2種以上を混合して用いることができる。
【0025】透明性が変化するタイプの記録材料として
は、有機低分子化合物を高分子の樹脂母材内に0.1〜
2.0μm程度の直径の集合体となって分散させたもの
があり、このものは熱処理によって融解または結晶化さ
せて透明性を変化させている。
【0026】有機低分子化合物としては、例えば炭素数
12以上の高級脂肪酸などの周知の有機低分子化合物を
採用でき、またカルボン酸、ジカルボン酸、ケトン、エ
ーテル、アルコール、脂肪酸エステル、スルフィド、脂
肪酸アミド、脂肪族二塩基酸、脂肪族二塩基酸エステル
およびその誘導体などからなる結晶性低分子化合物でも
よく、それらの1種または2種以上を混合して用いるこ
ともできる。
【0027】このような樹脂母材に分散させる有機低分
子化合物のうち、炭素数12以上の高級脂肪酸である脂
肪酸アルキルエステルは、低融点(mp)のものであ
り、比較的低温での熱処理によって融解、結晶化する好
ましいものである。さらに炭素数12以上の脂肪酸アル
キルエステルに加えて炭素数10以上の脂肪族二塩基酸
の高融点(mp)のものを併用し、脂肪酸アルキルエス
テルと脂肪族二塩基酸の配合割合を調整すれば、透明化
する温度領域を調整でき、所定温度での透明性および白
濁の程度を変化させることができる。
【0028】また、炭素数12以上の脂肪酸アルキルエ
ステルの例としては、ステアリン酸メチル、ステアリン
酸エチル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸オクチ
ル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸ベヘニル、
ベヘン酸メチル、ベヘン酸エチル、ベヘン酸ブチル、ベ
ヘン酸オクチル、ベヘン酸ステアリル、ベヘン酸ベヘニ
ル、リグノセリン酸メチル、リグノセリン酸エチルなど
が挙げられる。
【0029】また炭素数10以上の脂肪族二塩基酸の例
としては、セバシン酸、ドデカン2酸、テトラデカン2
酸、エイコサン2酸などが挙げられる。
【0030】発色性が変化するタイプの記録材料の代表
例としては、分子構造内にラクトン環を持ち、電子放出
によるラクトン環の開環という構造変化により発色性を
示す電子供与性呈色性化合物(いわゆるロイコ染料)お
よび電子受容性化合物を用いた可逆性感熱記録材料があ
り、このものは加熱温度や加熱後の冷却速度を調節する
ことによって可逆的に色調が変化する。
【0031】分子構造中にラクトン環部分を有するロイ
コ染料の具体例としては、例えばクリスタルバイオレッ
トラクトン、3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシ
フェニル)−3−(1−エチル2−メチルインドール−
3−イル)−4−アザフタリド、3,3−ビス(1−エ
チル2−メチルインドール−3−イル)フタリド等のフ
タリド化合物、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、2−(2−クロロアニリノ)−6
−ジエチルアミノフルオラン、2−(2−クロロアニリ
ノ)−6−ジブチルアミノフルオラン、2−アニリノ−
3−メチル−6(N−エチルイソペンチルアミノ)フル
オラン、3−シクロヘキシルメチルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−ベンジルエチルアミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチル
アミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−メ
チルプロピルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−キシリジ
ノフルオランなどのフルオラン化合物等が挙げられる。
【0032】また、ロイコ染料を用いる際に併用する電
子受容性化合物としては、フェノール類、フェノール金
属塩類、カルボン酸金属塩類、スルホン酸、スルホン酸
塩などがあげられるがこれらに限定されるものではな
い。特にフェノール類としてはフェノール基を1個以上
持つ安息香酸化合物が挙げられ、具体例として4−(4
−ヒドロキシフェニル)安息香酸、4−(4−ヒドロキ
シフェノキシ)安息香酸、2−(4−ヒドロキシベンゾ
イル)安息香酸などが挙げられる。
【0033】この発明における光熱変換層に用いられる
樹脂母材は、可視光透過性で製膜性のよいものが好まし
く、さらに耐熱性に優れ、分解性、黄変性などがないも
のが好ましい。具体例としては、前記した記録層に用い
る樹脂と同じのものが挙げられる。
【0034】記録層に添加する光吸収剤としては、アゾ
系色素、シアニン系色素、ナフトキノン系色素、アント
ラキノン系色素、スクアリリウム系色素,フタロシアニ
ン系色素、ナフタロシアニン系色素、ナフトキノン系色
素、ポリフィリン系色素、インジゴ系色素、ジチオール
錯体系色素、アズレニウム系色素、キノンイミン系色
素、キノンジミイン系色素等が挙げられる。
【0035】光熱変換層には赤外吸収色素を添加するこ
とが好ましく、使用する半導体レーザ光の発振波長付近
に吸収ピークをもつものが選択される。一般には波長が
300〜1000nm、好ましくは700〜900nm
程度の半導体レーザが用いられ、赤外吸収色素として
は、当該波長域に吸収ピークを有するシアニン系色素、
フタロシアニン系色素、ポリメチン系色素、アントラキ
ノン系色素などが好ましく用いられる。
【0036】また、透明性が変化するタイプの記録層の
場合、画像の視認性を向上させるために光反射層を設け
ることが好ましい。光反射層は、例えば、アルミニウム
やスズなどの蒸着箔の接着またはアルミ粉などを混ぜた
光反射性塗料の塗布層または蒸着膜からなる層が好まし
い。
【0037】可視情報記録媒体の表面に離型性基材を剥
離可能に重ね合わせ、可視情報記録媒体の裏面に接着剤
層を設ける場合、接着剤層は周知の接着剤や粘着材を用
いることができる。例えば塩化ビニル−酢酸ビニル−ア
クリル酸共重合体、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、
ウレタン樹脂等の接着剤または粘着材をコーティングし
たり、また両面テープ等を貼り付けて構成してもよい。
両面テープの場合は粘着材層に不織布等の支持体が含ま
れているものも使用できる。
【0038】離型性基材は、剥離性のあるフィルムまた
は紙などのシート状のものであり、引き剥がして剥離し
やすいように曲げやすく、かつ強靱で破れ難い物性が必
要なものからなる。シリコーン樹脂やフッ素樹脂などの
離型性樹脂層を設けて剥離性を向上させることもでき
る。
【0039】
【実施例】[実施例1]図2に示すように、厚さ25μm
のアルミ蒸着PETフィルム(基材1)のアルミニウム
蒸着層7の表面に可視化できる可逆性記録層2を形成し
た。すなわち、この可逆性記録層2は、下記成分〜
からなる組成物Aをテトラヒドロフランに溶解したもの
であり、アルミ蒸着面にコーティングし、加熱乾燥した
後、10μm厚になるよう形成した。
【0040】 <組成物A> 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 100重量部 (日信化学社製:ソルバインC) ベヘン酸 20重量部 ドデカン2酸 10重量部 。
【0041】次に、その上に紫外線硬化性樹脂をコーテ
ィングし、紫外線を照射し硬化させて厚さ2μmの保護
層3を形成した。そして、反対面側に厚さ5μmのポリ
エステル樹脂をコーティングして接着剤層4を形成し、
可視情報記録媒体を作成した。
【0042】そして、この可視情報記録媒体をドーナツ
型に打ち抜いた後、予め製造されている光カード(すな
わち、フィルム状の光記録媒体x1を積層したカード型
光記録媒体)の読み取り面の反対面側に貼り付けた。
【0043】[実施例2]図3に示すように、可視化でき
る可逆性記録層2とアルミ蒸着PETフィルム(アルミ
ニウム蒸着層7を基材1に重ねて設けたもの)の間に、
1μm厚の光熱変換層5を設けたこと以外は、実施例1
と全く同様にして可視情報記録媒体を作成した。光熱変
換層5は、下記成分、からなる組成物Bをトルエン
に溶解し、アルミニウム蒸着層7にコーティングして加
熱乾燥して1μm厚に形成した。
【0044】 <組成物B> ポリエステル樹脂(東洋紡績社製:バイロン200) 100重量部 フタロシアニン系色素(山本化成社製:D99−038) 5重量部。
【0045】そして、この光記録媒体をドーナツ型に打
ち抜いた後、光カード(カード型光記録媒体)の読み取
り面の反対面側に貼り付けた。
【0046】[実施例3]図4に示すように、可視化でき
る可逆性記録層2と保護層3の間に実施例2と同様の1
μmの光熱変換層5を設けたこと以外は全て実施例1と
同様にして、可視情報記録媒体を作成した。
【0047】そして、この光記録媒体をドーナツ型に打
ち抜いた後、光カード(カード型光記録媒体)の読み取
り面の反対面側に貼り付けた。
【0048】[実施例4]実施例1(図2参照)の可視
情報記録媒体において、可視化できる可逆性記録層2´
として5重量部のフタロシアニン系色素(山本化成社
製:D99−038)を添加した組成物を用いたこと以
外はすべて、実施例1と同様にして可視情報記録媒体を
作成した。
【0049】そして、この光記録媒体をドーナツ型に打
ち抜いた後、光カード(カード型光記録媒体)の読み取
り面の反対面側に貼り付けた。
【0050】[実施例5]図5に示すように、厚さ25
μmの離型PETフィルムからなる離型性基材6の離型
面側に紫外線硬化性樹脂をコーティングしUV光を照射
して硬化させて形成した厚さ2μmの保護層3を設け
た。これに重ねて前記の組成物Aをテトラヒドロフラン
に溶解し、保護層面にコーティングし、加熱乾燥して可
視化できる可逆性記録層2を10μm厚に設けた。
【0051】そして、可逆性記録層2の面にアルミニウ
ム蒸着層7を形成した後、アルミニウム蒸着層7の下面
に5μmのポリエステル樹脂をコーティングし、接着剤
層4を形成して、転写できるフィルム状の可視情報記録
媒体を形成した。
【0052】得られたフィルムの可視情報記録媒体をド
ーナツ型に打ち抜いた後、光カードの読み取り面の反対
面側に加熱プレスにより転写した。
【0053】[実施例6]図6に示すように、可視化で
きる可逆性記録層2とアルミニウム蒸着層7の間に前記
の組成物Bからなる1μmの光熱変換層5を設けたこと
以外は全て実施例5(図5)と同様にしてフィルム状の
可視情報記録媒体を作成した。
【0054】そして、このフィルム状の可視情報記録媒
体をドーナツ型に打ち抜いた後、光カードの読み取り面
の反対面側に加熱プレスして転写した。
【0055】[実施例7]図7に示すように、可視化で
きる可逆性記録層2と保護層3の間に組成物Bからなる
厚さ1μmの光熱変換層5を設けたこと以外は、すべて
実施例6(図6)と同様にしてフィルム状の可視情報記
録媒体を作成した。
【0056】そして、このフィルム状の可視情報記録媒
体をドーナツ型に打ち抜いた後、光カードの読み取り面
の反対面側に加熱プレスして転写した。
【0057】[実施例8]実施例5(図5参照)の可視
情報記録媒体において、可視化できる可逆性記録層2´
として5重量部のフタロシアニン系色素(山本化成社
製:D99−038)を光吸収剤として添加した組成物
を用いたこと以外は全て、実施例5と同様にして可視情
報記録媒体を作成した。
【0058】そして、この光記録媒体をドーナツ型に打
ち抜いた後、光カード(カード型光記録媒体)の読み取
り面の反対面側に加熱プレスして転写した。
【0059】[実施例9]表1に示すa液とb液をそれ
ぞれペイントシェーカーで2時間程度分散した後、a
液:b液=1:3の割合でよく混合して塗液を調整し
た。図8に示すように、この塗液を白色PETフィルム
1´の表面にコーティングし、加熱乾燥した後、10μ
m厚の可逆性記録層8を形成した。
【0060】
【表1】
【0061】次に、その上に紫外線硬化性樹脂をコーテ
ィングし、紫外線を照射して硬化させて厚さ2μmの保
護層3を形成した。そして、可逆性記録層8を塗工した
反対のPETフィルム1´の面に厚さ5μmのポリエス
テル樹脂をコーティングして接着剤層4とし、図8に示
す可視情報記録媒体を作成した。
【0062】そして、この可視情報記録媒体をドーナツ
型に打ち抜いた後、光カード(光記録媒体)の読み取り
面の反対面側に貼り付けた。
【0063】[実施例10]図9に示すように、実施例
9において可視化できる可逆性記録層8と白色PETフ
ィルム1´の間に組成物Bからなる光熱変換層5を厚さ
1μmに設けたこと以外は、全て実施例9と同様にして
可視情報記録媒体を作成した。
【0064】そして、この可視情報記録媒体をドーナツ
型に打ち抜いた後、光カード(光記録媒体)の読み取り
面の反対面側に貼り付けた。
【0065】[実施例11]図10に示すように、実施
例10の可視情報記録媒体において、可視化できる可逆
性記録層8と保護層3の間に光熱変換層5を設けたこと
以外は全て実施例10と同様にして可視情報記録媒体を
作成した。
【0066】そして、この可逆性記録材料をドーナツ型
に打ち抜いた後、光カード(光記録媒体)の読み取り面
の反対面側に貼り付けた。
【0067】[実施例12]実施例9(図8参照)にお
いて、可視化できる可逆性記録層8´として5重量部の
フタロシアニン系色素(山本化成社製:D99−03
8)を5重量部添加した組成物を用いたこと以外は、全
て実施例9と同様にして可視情報記録媒体を作成した。
【0068】そして、この光記録媒体をドーナツ型に打
ち抜いた後、光カード(カード型光記録媒体)の読み取
り面の反対面側に貼り付けた。
【0069】[実施例13]図11に示すように、25
μmの離型性PETフィルムからなる離型性基材6の離
型面側に紫外線硬化性樹脂をコーティングし、UV光を
照射して硬化させて厚さ2μmの保護層3を作成した。
次に、これに表1に示すa液とb液をそれぞれペイント
シェーカーで2時間程度分散し、a液:b液=1:3の
割合でよく混合した塗料をコーティングし、加熱乾燥し
た後、10μm厚の可逆性記録層8を設けた。
【0070】そして、この可逆性記録層8の上に5μm
のポリエステル樹脂をコーティングし、接着剤層4を形
成して、図11に示す転写できるフィルム状の可視情報
記録媒体を作成した。
【0071】得られたフィルムの可視情報記録媒体をド
ーナツ型に打ち抜いた後、光カードの読み取り面の反対
面側に加熱プレスにより転写した。
【0072】[実施例14]図12に示すように、可視
化できる可逆性記録層8と接着剤層4の間に組成物Bか
らなる厚さ1μmの光熱変換層5を介在させたこと以外
は、実施例13(図11)と全く同様にしてフィルム状
の可視情報記録媒体を作成した。
【0073】得られたフィルムの可視情報記録媒体をド
ーナツ型に打ち抜いた後、光カードの読み取り面の反対
面側に加熱プレスにより転写した。
【0074】[実施例15]図13に示すように、可視
化できる可逆性記録層8と保護層3の間に組成物Bから
なる厚さ1μmの光熱変換層5を設けたこと以外は全
て、実施例14(図12)と同様にして、図13に示す
フィルム状の可視情報記録媒体を作成した。
【0075】そして、この可逆性記録材料をドーナツ型
に打ち抜いた後、光カード(光記録媒体)の読み取り面
の反対面側に貼り付けた。
【0076】[実施例16]実施例13(図11参照)
において、可視化できる可逆性記録層8´として5重量
部のフタロシアニン系色素(山本化成社製:D99−0
38)を5重量部添加した組成物を用いたこと以外は、
実施例13と全く同様にして可視情報記録媒体を作成し
た。
【0077】そして、この光記録媒体をドーナツ型に打
ち抜いた後、光カード(カード型光記録媒体)の読み取
り面の反対面側に貼り付けた。
【0078】以上のようにして得られた実施例1〜16
の光カードを、PCのドライバーに挿入し、光カードに
記録した内容(フォルダー名等)を繰り返し、レーザで
印字・消去したところ、記録内容の書き換えが簡単かつ
速やかに行えることを確認できた。
【0079】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、光記
録媒体に、熱または光で可視画像を可逆的に表示または
消去可能な可視情報記録媒体を重ねて一体化したカード
型光記録媒体としたので、カード型光記録媒体の記録内
容の情報を読みやすい状態で常に正確に表示でき、また
これによってカード型光記録媒体の使用寿命を延長させ
るという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)実施形態のカード型光記録媒体の平面図 (b)、(c)、(d)実施形態のカード型光記録媒体
の断面図
【図2】実施例1または実施例4の可視情報記録媒体を
示す断面図
【図3】実施例2の可視情報記録媒体を示す断面図
【図4】実施例3の可視情報記録媒体を示す断面図
【図5】実施例5または実施例8の可視情報記録媒体を
示す断面図
【図6】実施例6の可視情報記録媒体を示す断面図
【図7】実施例7の可視情報記録媒体を示す断面図
【図8】実施例9または実施例12の可視情報記録媒体
を示す断面図
【図9】実施例10の可視情報記録媒体を示す断面図
【図10】実施例11の可視情報記録媒体を示す断面図
【図11】実施例13または実施例16の可視情報記録
媒体を示す断面図
【図12】実施例14の可視情報記録媒体を示す断面図
【図13】実施例15の可視情報記録媒体を示す断面図
【符号の説明】
1 基材 1´ PETフィルム 2、2´、8、8´ 可逆性記録層 3 保護層 4 接着剤層 5 光熱変換層 6 離型性基材 7 アルミニウム蒸着層 x1 フィルム状の光記録媒体 x2 カード型光記録媒体基材 x3 可視情報記録媒体 X カード型光記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41M 5/36 B42D 15/10 511 5D075 B42D 15/10 501 G11B 7/0033 5D090 511 7/26 531 5D121 G06K 19/08 11/105 501E G11B 7/0033 501A 7/26 531 B41M 5/18 101A 11/105 501 5/26 102 G06K 19/00 F (72)発明者 寺井 智彦 滋賀県長浜市三ッ矢町5番8号 三菱樹脂 株式会社長浜工場内 Fターム(参考) 2C005 HB07 HB09 JA13 JC02 KA25 KA31 KA37 LA11 LA20 LB02 LB06 LB25 LB28 2H026 AA07 AA09 AA24 BB02 BB24 EE05 FF01 FF15 FF17 FF22 FF24 FF29 GG03 2H111 HA07 HA14 HA23 HA35 5B035 BA03 BB04 5D029 JB05 JB14 PA01 RA04 RA05 TA02 TA05 TA21 5D075 EE05 FF03 FF04 FF20 FH04 5D090 AA03 BB12 CC14 CC18 DD01 JJ14 5D121 AA01 AA07 AA12 AA13 FF01 HH13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を媒体として電子情報を記録するカー
    ド型光記録媒体に、熱または光で可視画像を可逆的に表
    示または消去可能な可視情報記録媒体を重ねて一体化し
    てなるカード型光記録媒体。
  2. 【請求項2】 可視情報記録媒体が、透明性または発色
    性を温度によって可逆的に変化させることにより可視画
    像を表示および消去可能な可逆性感熱記録層を有する可
    視情報記録媒体である請求項1記載のカード型光記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 可視情報記録媒体が、光吸収剤を含有す
    る可視情報記録媒体である請求項1または2に記載のカ
    ード型光記録媒体。
  4. 【請求項4】 可視情報記録媒体が、光熱変換層を設け
    た可視情報記録媒体である請求項1〜3のいずれかに記
    載のカード型光記録媒体。
  5. 【請求項5】 離型性基材に、熱または光で可視画像を
    可逆的に表示または消去可能な可視情報記録媒体の表面
    を剥離可能に重ね合わせ、この可視情報記録媒体の裏面
    に接着剤層を設け、この接着剤層をカード型光記録媒体
    に接着して可視情報記録媒体を転写した後、前記離型性
    基材を剥離することからなるカード型光記録媒体の製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008126411A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Lintec Corp 記録媒体内蔵構造体、記録媒体内蔵構造体積層物及びそれらを用いた非接触型記録方法

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JP2008126411A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Lintec Corp 記録媒体内蔵構造体、記録媒体内蔵構造体積層物及びそれらを用いた非接触型記録方法

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