JP2001088443A - 可逆性感熱記録媒体 - Google Patents

可逆性感熱記録媒体

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JP2001088443A
JP2001088443A JP26741799A JP26741799A JP2001088443A JP 2001088443 A JP2001088443 A JP 2001088443A JP 26741799 A JP26741799 A JP 26741799A JP 26741799 A JP26741799 A JP 26741799A JP 2001088443 A JP2001088443 A JP 2001088443A
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Japan
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reversible thermosensitive
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recording medium
protective layer
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Application number
JP26741799A
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English (en)
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Haruhiko Osawa
晴彦 大澤
Masamitsu Nakanishi
真備 中西
Hiroyuki Morinaka
宏幸 森中
Junpei Nakagawa
順平 中川
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Kyodo Printing Co Ltd
Original Assignee
Kyodo Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐傷性に優れ、油、水さらには洗浄剤などに
よる耐汚染性が向上した、かんばん方式に用いることの
できる可逆性感熱記録媒体の提供。 【解決手段】少なくとも保護層と、可逆性感熱記録層と
を有し、前記保護層が25〜1000μmの範囲にある
可逆性感熱記録媒体であり、前記可逆性感熱記録媒体の
厚さAμmと、当該媒体の長辺Bmmとの比(A/B)
が、10/6以上であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、かんばん方式に好
適に使用しうる可逆性感熱記録媒体に関し、より詳細に
は、本発明は、擦過性、耐候性に優れ、表示性に優れた
かんばん方式に好適に使用しうるような可逆性感熱記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車工場などを代表とする量産
工場において、かんばん方式という部品管理の方式が採
用されている。この方式は、仕掛品の在庫を最小限に減
らし、また必要な部品などを、必要な時期にいわゆるジ
ャスト・イン・タイムに入手して生産する方式として知
られている。このような方式を採用する職場としては、
いわゆる組立職場、部品職場などが中心であるが、前記
かんばん方式は、このような量産工場の組立職場以外の
部品を納入する外部納入業者等にも広範囲に普及してい
る。
【0003】ところでこのかんばん方式の運用には、1
部品1葉式の伝票、あるいはこのような伝票機能を有す
る通称かんばんと呼ばれる厚紙カードまたは鉄板などが
用いられている。これら通称のかんばんが、前記職場に
備え付けられて、部品等の必要性が生じたときに、その
都度、前工程および後工程などの次工程管理が適切な合
理的数量が維持されて、過剰納入を防止している。また
このようなかんばんを用いたかんばん方式の採用によ
り、工場全体の在庫数量の減少化を図るとともに、設計
変更、モデルチェンジにも迅速に対応可能となってい
る。
【0004】このような前記通称かんばんと呼ばれるか
んばん方式に用いられる厚紙カードは、これら前記工場
等およびコンビニストアなどの部品を収納するコンテナ
等に載置あるいは貼付られて使用されるものであり、こ
のようなコンテナに使用されている前記したいわゆるか
んばんは、運搬中にこすれたり、油、雨水等に接触した
り、さらにコンテナが野積み等されるため、このかんば
んに使用される厚紙カードは、使用後には再利用される
ことなく廃棄され、その後、かんばん方式に供される新
しい厚紙カードが載置等されることになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、かんばん
方式に使用される厚紙カードは、運搬中に擦過、あるい
は周囲環境下の油、雨水等による汚染、さらには載置等
されるコンテナの野積等による高温下での太陽光暴露下
における環境下にあって、厚紙カードの再利用が困難で
あり、また、仮に再利用が可能であるとしても、前記し
たような環境下に使用された厚紙カードが、伝票のよう
に必要な部品の種類、数量等を明確に再表示可能である
とともに、以下のような機能を備えている必要がある。 引き取り情報あるいは運搬情報の機能 生産指示情報の機能 品名、数量の明示などの現品票機能 在庫管理伝票機能
【0006】このようにかんばん方式では、通称かんば
んに使用される厚紙カード等は、多数の機能を有してお
り、このようなかんばんに使用される厚紙カードがこれ
らの機能を維持して再利用されることは困難である。こ
のような状況下、本発明者らは、上記したような伝票機
能等の各種機能を有し、かつ、前記した環境下にあって
もこれら上記各種機能を再び書込可能とする記録媒体を
導入するとともに、世界的な資源の再利用状態を勘案し
て、本発明を完成するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の可逆性
感熱記録媒体の発明は、少なくとも保護層と、可逆性感
熱記録層とを有し、前記保護層が25〜1000μmの
範囲にある可逆性感熱記録媒体であり、前記可逆性感熱
記録媒体の厚さAμmと、当該媒体の長辺Bmmとの比
(A/B)が、10/6以上であることを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の可逆性感熱記録媒体の発
明は、請求項1において、前記保護層は、透明プラスチ
ックフィルムであることを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の可逆性感熱記録媒体の発
明は、請求項1または2において、前記可逆性感熱記録
媒体は、前記長辺Bが、128mm以上であることを特
徴とする。
【0010】請求項4に記載の可逆性感熱記録媒体の発
明は、請求項1〜3のいずれか1項において、前記保護
層は、可視光および赤外光域の透過率が80%以上であ
り、前記可逆性感熱記録層は、レーザー光照射により印
字されることを特徴とする。
【0011】請求項5に記載の発明は、少なくとも保護
層と、可逆性感熱記録層とを有するかんばん方式用の可
逆性感熱記録媒体である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る可逆性感熱記録媒体
は、可逆性感熱記録媒体の発明は、少なくとも保護層
と、可逆性感熱記録層とを有し、前記保護層が25〜1
000μmの範囲にある可逆性感熱記録媒体であり、前
記可逆性感熱記録媒体の厚さAμmと、当該媒体の長辺
の長さBmmとの比(A/B)が、10/6以上である
ことを特徴とする。このような本発明に使用される保護
層を、基材として用いることもできる。また本発明に係
る可逆性感熱記録媒体は、前記長辺Bが、128mm以
上の大型のものである。すなわち本発明に係る感熱記録
媒体の大きさは、たとえばB7版以上の大きさのもので
ある。たとえば下記表1のような特定のものが選択され
る。
【0013】
【表1】
【0014】また本発明に係る可逆性感熱記録媒体に使
用される保護層は、可視光および赤外光域の透過率が8
0%以上であることが好ましく、ヘーズ値が20%以下
である。このような可逆性感熱記録媒体は、従来のかん
ばんと同等の取扱い適性を持たせるには、たわみ量が、
40mm未満であることが好ましい。
【0015】このような本発明に係る可逆性感熱記録媒
体で印字する際に用いられる熱源としては、レーザー光
が用いられる。このようなレーザー光としては、半導体
レーザー、CO2 レーザーなどのガスレーザー、YAG
レーザーなどの固体レーザーなどが制限なく挙げられ
る。好ましくは、このようなレ−ザーでも、赤外線の波
長域を有するレーザーが好ましく用いられる。また、印
字された情報を消去するには熱板、熱ロール、熱バー、
オーブンなどの手段を用いても良く、また前記したよう
なレーザー光を用いて消去することができる。なおレー
ザー光を用いて消去する場合には、印字する際のフォー
カス状態から、デフォーカス状態で処理すればよい。
【0016】このような本発明に係る可逆性感熱記録媒
体としては、図1に示すように、基材4上に可逆性感熱
記録層3および中間層5を塗工により積層し、透明プラ
スチックフィルムからなる保護層2で挟み込んだ例を挙
げることができる。また図2に示すように、基材4上に
可逆性感熱記録層3と中間層5をそれぞれ塗工により積
層し、さらに透明プラスチックフィルムからなる保護層
2を、接着層6を介して積層した可逆性感熱記録媒体の
例を挙げることができる。さらに図3に示すように、透
明プラスチックフィルムからなる保護層2に可逆性感熱
記録層3および隠蔽層7を塗工により積層した可逆性感
熱記録媒体の例を挙げることができる。
【0017】以下、本発明に係る可逆性感熱記録媒体を
構成する保護層等について説明する。
【0018】保護層 本発明に係る可逆性感熱記録媒体に使用される保護層
は、特定の厚みを有し、透明性を有するものである。こ
のように保護層に使用される材料としては、前記した厚
みにおいて透明性を有するものであれば前記レーザー光
による印字が可能であり、このような特性を有するもの
であれば、限定されず使用される。特に本発明では、こ
のような透明性を有する保護層が、耐傷性に優れるもの
を用いることが好ましい。本発明に使用される保護層の
厚さとしては、通常、25〜1000μmのものが使用
される。使用される保護層の厚みが25μm未満であれ
ば保護層としての効果に劣ることがあり、また1000
μmを越すとレーザーでの印字が困難になることが有
る。また保護層中に、後述する紫外線吸収層に適宜使用
される紫外線吸収剤を適宜配合することもできる。また
本発明に係る可逆性感熱記録媒体に使用される保護層
は、基材と、保護層とを兼ねることもできる。
【0019】このような保護層は、塗工により形成した
ものを用いても良いが、一般に塗工により厚く形成する
ことは困難なことがあり、このため、保護層として、透
明プラスチックフィルムを、接着層を介して貼り合わせ
等することにより設けることが好ましい。このような透
明プラスチックフィルムとしては、ポリエチレンフタレ
ート、ポリブチレンフタレート、ポリエチレンナフタレ
ート等のポリエステル、ポリカーボネート、およびポリ
エチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、さら
にポリ塩化ビニル等の材料の中から選択される1種以上
の材料から適宜選択される透明プラスチックフィルムが
挙げられる。上記図1に示すように、保護層2で挟み込
む形態の場合には、保護層として、一方の面に予めシー
ラント層を形成した透明プラスチックフィルムを用いる
ことができ、このような例においては、シーラント層が
内面側になるように、挟み込んでヒートシールを行って
形成する。また上記図3に示すような保護層に基材とし
ての機能も持たせる場合には、保護層に用いる透明プラ
スチックフィルムは、JIS P 8125に準じて測
定した曲げこわさが10g・cm以上、好ましくは15
g・cm以上であり、JIS P 8115に準じて測
定した耐折強さが500回以上、好ましくは1000回
以上であるものを使用するのが望ましい。
【0020】可逆性感熱記録層 可逆性感熱記録層2は、ロイコ染料、顕減色剤及びバイ
ンダー樹脂を含有して構成され、熱によって可逆的に発
色/消色を繰り返す。ロイコ染料は、通常無色ないし淡
色の電子供与性染料前駆体といわれるものである。ま
た、顕減色剤は、電子受容性化合物といわれるものであ
り、加熱後の冷却速度の違いにより染料前駆体に可逆的
な色調変化を生じさせるものであり、炭素数6以上の脂
肪族炭化水素基を少なくとも1つ有するフェノール性化
合物、ナフトール性化合物又はフタル酸化合物、あるい
はフェノール性水酸基とアミノ基とを有する両性化合物
が用いられる。
【0021】上述の、発色型の可逆性感熱記録層2に含
有されるロイコ染料としては、クリスタルバイオレット
ラクトン、3−インドリノ−3−p−ジメチルアミノフ
ェニル−6−ジメチルアミノフタリド、3−ジエチルア
ミノ−7−クロロフルオラン、2−(2−クロルフェニ
ルアミン)−ジエチルアミノフルオラン、2−(2−フ
ルオロフェニルアミノ)−6−ジエチルアミノフルオラ
ン、2−(2−フルオロフェニルアミノ)−6−ジ−n
−ブチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
シクロヘキシルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ
−5−メチル−7−t−ブチルフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
ジエチルアミノ−6−メチル−7−p−ブチルアニリノ
フルオラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフ
ルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−(N−エチ
ル−p−トルイジノ)−フルオラン、3−ピロリジノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ
−7−シクロヘキシルアミノフルオラン、3−N−メチ
ルシクロヘキシルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−N−エチルペンチルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン等を挙げることができる。
【0022】本発明では、前記ロイコ染料の発色後の色
は限定されないが、たとえば発色後に黒となる染料を用
いることもできる。このような黒となる染料としては、
黒色等の発色性化合物のうち、1種のみで黒色系に発色
しうるものとしては、3−ジエチルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−ジブチルアミノ−7−
クロロアニリノフルオランなどを挙げることができる。
このような黒色系の発色性化合物は、一種のみで用いて
もよく、また二種以上組み合わせて用いることもでき
る。
【0023】さらに、以下のような赤色系発色性化合物
および青色系発色性化合物を単独で用いることもでき、
またこれらの赤色系発色性化合物と、青色系発色性化合
物とを、少なくとも各1種以上混合して、黒色系発色性
化合物として用いることもできる。
【0024】赤色系発色性化合物としては、以下に示す
一般式 [1−1] 、 [2−1] または[ 3 ]で表される
化合物が挙げられる。
【0025】
【化1】
【0026】
【化2】
【0027】
【化3】
【0028】
【化4】
【0029】青色系発色性化合物としては、以下の一般
式 [1−2] または [2−2] で表される化合物が挙げ
られる。
【0030】
【化5】
【0031】
【化6】
【0032】
【化7】
【0033】上記したような通常無色ないし淡色のロイ
コ染料は、それぞれ1種のみで使用してもよく、また、
2種以上を混合して使用してもよい。
【0034】また、発色型の可逆性感熱記録層2に含有
される顕減色剤としては、N−(p−ヒドロキシフェニ
ル)−N' −n−オクタデシルチオ尿素、N−(p−ヒ
ドロキシフェニル)−N' −n−オクタデシル尿素、N
−(p−ヒドロキシフェニル)−N' −n−オクタデシ
ルチオアミド、4' −オクタデカンアニリド、2−オク
タデシルテレフタル酸、N−オクタデシル(p−ヒドロ
キシフェニル)アミド、N−(p−ヒドロキシベンゾイ
ル)−N−オクタデカノイルアミン、N−[3−(p−
ヒドロキシフェニル)プロピオノ]−N' −オクタデカ
ノヒドテジド、N−[(p−ヒドロキシフェニル)メチ
ル]−n−オクタデシルアミド、N−[(p−ヒドロキ
シフェニル)メチル]−n−オクタデシル尿素、N−
[(p−ヒドロキシフェニル)メチル]−N' −n−オ
クタデシルオキサミド等が挙げられる。
【0035】さらに、下記一般式[4]で表される顕減
色剤を用いることができる。
【0036】
【化8】
【0037】前記、一般式[4]において、pは、1〜
3の整数であり、Xは、−CONH−、−NHCO−、
−CONHCO−、−CONHNHCO−および−NH
COCONH−から選択されるいずれかの基であり、m
は10以上の整数である。このような前記一般式[4]
で表される顕減色剤として、具体的には、下記一般式
[5]で表されるような化合物が表される。
【0038】
【化9】
【0039】前記式[5]中、pは0〜10の整数、た
とえばp=0、1、2、3であり、より良好な発色性能
と消色性能を得る点から、p=1〜3が好ましい。ま
た、mは、10以上の整数、たとえばm=10〜100
までの整数、好ましくはm=10〜50の整数である。
より具体的には、p=0、1、2または3のいずれかで
あり、かつ、m=10〜100までの整数であることが
好ましく、さらに好ましくはp=1、2または3のいず
れかであり、かつ、m=10〜50である。より具体的
には前記式[5]においてpが2であり、mが20であ
る化合物が挙げられる。なお、式[5]で表される顕減
色剤は、1種のみであってもよく、2種以上を混合した
混合物であってもよい。これら顕減色剤は、上記したよ
うな顕減色剤から選択される1種または2種以上を使用
することができる。
【0040】また、本発明に使用される可逆性感熱記録
層2に含有されるバインダー樹脂としては、以下のもの
が挙げられる。
【0041】デンプン類、ヒドロキシエチルセルロー
ス、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
ゼラチン、カゼイン、ポリビニルアルコール、変性ポリ
ビニルアルコール、ポリアクリル酸ソーダ、アクリル酸
アミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸アミ
ド/アクリル酸エステル/メタクリル酸3元共重合体、
スチレン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩、エチ
レン/無水マレイン酸共重合体のアルカリ塩等の水溶性
高分子、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル
酸エステル、スチレン/ブタジエン共重合体、アクリロ
ニトリル/ブタジエン共重合体、アクリル酸メチル/ブ
タジエン共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体等の
ラテックスなど。上記した中でも、電子供与性染料前駆
体(ロイコ染料)および電子受容性化合物(顕減色剤)
の分散性にすぐれ、書き換え耐久性にすぐれた可逆性感
熱記録層2が得られるため、熱可塑性樹脂の分子内に二
重結合を導入して、紫外線または電子線硬化性とした樹
脂として、塩化ビニル/酢酸ビニル/ビニルアルコール
共重合体にアクリル酸またはメタクリル酸をエステル重
合させた樹脂が使用できる。
【0042】このような発色型の可逆性感熱記録層2に
おいて、発色を行うには加熱に引き続き急速な冷却が起
これば良く、消色を行うには加熱後の冷却速度が遅けれ
ば良い。例えば、適当な熱源(サーマルヘッド、レーザ
ー光、熱ロール、熱スタンプ、高周波加熱、電熱ヒータ
ーからの輻射熱、熱風等)で比較的長い時間加熱する
と、可逆性感熱記録層2だけでなく基材等も加熱される
為に冷却速度が遅く、相分離状態(消色状態)になる。
一方、適当な方法で加熱した後、低温の金属ブロックな
どを押し当てる等して急速に冷却することにより、発色
状態を発現させることができる。
【0043】また、サーマルヘッド、レーザー光等を用
いて極めて短い時間だけ加熱すると、加熱終了後に直ち
に冷却(固化)が始まる為、発色状態を発現させること
ができる。従って、同じ加熱温度および/または同じ熱
源を用いても、冷却速度を制御することにより発色状態
および消色状態を任意に発現させることができる。
【0044】基材 本発明に使用される基材として、以下に示すような材料
などが用いられる。
【0045】塩素含有重合体;ポリ塩化ビニル、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−
ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−
マレイン酸共重合体、塩化ビニル−アクリレート共重合
体、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン−塩化ビニル
共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体
など、 ポリエステル樹脂;ポリエチレンテレフタレート樹脂
(PET)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PB
T)、あるいはテレフタール酸またはイソフタール酸な
どの酸成分と、エチレングリコールまたはシクロヘキサ
ンジメタノールなどのアルコール成分との縮合エステル
樹脂(たとえばPETG:イーストマンケミ カル社の商標)など、生分解性プラスチック樹脂;ポリ
乳酸系樹脂、デンプンと変性ポリビニールアルコール等
とからなる天然高分子系樹脂、β―ヒドロキシ酪酸とβ
―ヒドロキシ吉草酸とからなる微生物産生の樹脂等。 さらにポリアセテート、ポリスチレン(PS)、エポキ
シ樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)及びポリカーボネー
ト(PC)、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、シリコー
ン樹脂等の合成樹脂シートまたは合成紙等が挙げられ、
これら上記材料を適宜組合せてもよく、これら上記の材
料を積層したものでもよい。これら基体シートの厚さは
特に制限されない。なお例示した樹脂中において、透明
な樹脂は、保護層として用いることもできる。
【0046】隠蔽層 本発明に係る可逆性感熱記録媒体は、保護層が基材を兼
ねる場合、可逆性感熱記録層に対して保護層を前記可逆
性感熱記録層の片側面に設け、その保護層に可逆性感熱
記録層に対して対称的な他の面(裏面)に、隠蔽層(裏
面隠蔽層)を設けることができる。このような隠蔽層と
して、前記したような樹脂に、隠蔽性を付与できる銀
色、灰色、白色または淡黄色の顔料を添加したものを用
いることができる。このような隠蔽層は、他の層との密
着性を有し、かつ得られたカードを周囲の環境変化から
保護するために、耐水性に優れるものを使用するのが好
ましい。このような樹脂として前記した他に、アルキッ
ド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、また
はエポキシ系、メラミン系、アクリル系、ポリエステル
系、フェノール系等の熱硬化型樹脂、あるいはアクリル
系、アクリルウレタン系等の紫外線硬化型樹脂が挙げら
れる。この中でも熱硬化型樹脂や紫外線硬化型樹脂が耐
久性に優れるので好ましい。なお保護層に使用される顔
料として、Al,Sn,Zn,Cu,Ag,Cu−Zn
等の金属やAl2O3,TiO2等の金属酸化物等を用
いることができる。
【0047】アンカー層 アンカー層は、各層間の密着性を上げるために設けられ
る層であり、各層間にアンカー層を適宜設けることがで
きる。アンカー層に用いられる樹脂として、極性基、た
とえばヒドロキシル基、カルボキシル基および炭素・炭
素二重結合などの不飽和基を有する化合物を挙げること
ができ、これらの化合物を一種以上有する。このような
アンカー層は、可逆性感熱記録層と、基材との層間剥離
を防止するため、50%程度の伸縮性を有し、耐溶剤性
を有することが好ましい。このようなアンカー層を構成
する樹脂としては、具体的には、ポリエステル樹脂、ウ
レタンアクリレート系樹脂、不飽和ポリエステルアクリ
レート系樹脂などが挙げられる。なお前記したアクリレ
ート系樹脂は、紫外線硬化性樹脂であっても良い。
【0048】光熱変換層 本発明に係る可逆性感熱記録媒体には、光熱変換層を用
いてもよい。このような光熱変換層は、レーザー光など
の光を吸収して、熱に変換し、隣接する可逆性感熱記録
層を発色させたり、あるいは消色させたりするために設
けられるものである。一般的に、このような光熱変換層
は、レーザー光波長近傍での光吸収係数の大な色素等
を、樹脂等に混合あるいは分散等させて用いることが好
ましい。このような色素としては、シアニン系色素、ポ
リメチン系色素、銅フタロシアニン系色素などのフタロ
シアニン系色素、ナフタロシアニン系色素、ジチオール
金属錯塩系色素、トリフェニルメタン系色素、アミニウ
ム系色素、ジインモニウム系色素等の近赤外線吸収色素
等を用いることができる。これらの色素は、樹脂と併用
して用いることが好ましく、たとえば、上記したような
基材に使用される樹脂を挙げることができる。
【0049】その他の層 本発明に係る可逆性感熱記録媒体には、前述した保護層
と、可逆性感熱記録層との間に、紫外線吸収層を設ける
ことができる。このような紫外線吸収層は、紫外線を吸
収する透明プラスチックスを用いても良く、また、保護
層等に用いることのできる透明性を有する脂環式ポリオ
レフィン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル樹脂、ア
クリル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチ
レン、ポリメチルペンテンなどのポリオレフィン樹脂、
PET樹脂、PBT樹脂などに、ベンゾフェノン、ベン
ゾトリアゾールなどの紫外線吸収剤を配合した材料をフ
ィルム状に形成したものを用いることもできる。また、
保護層として透明プラスチックフィルムが採用された場
合、透明プラスチックフィルムを接着する接着剤あるい
は接着層と、可逆性感熱記録層との間に、中間層を設け
ることもできる。この中間層を設けることにより、前記
した接着剤あるいは接着層と可逆性感熱記録層との接触
による不可逆性の発色を防止することができる。なおこ
の中間層に、前記保護層同様に紫外線吸収剤を有するよ
うにしても良い。
【0050】本発明に係る可逆性感熱記録媒体は、前記
基材上に前記したような可逆性感熱記録媒体を構成する
各層を設けることによって得られるが、各層を形成する
方法は、特に制限されず、従来公知の方法を採用するこ
とができる。たとえば、たとえば、エアーナイフコータ
ー、ブレードコーター、バーコーター、カーテンコータ
ー等の塗工装置を用いて塗工することもでき、さらに、
平版、凸版、凹版、フレキソ、グラビア、スクリーン、
ホットメルト等の各種印刷方式を採用して作製すること
ができる。なお使用する材料によって、放射線照射、た
とえばUV照射、EB照射などにより、各層を形成する
こともできる。また各層は、場合に応じて別々に形成し
たり、あるいは1層ずつ、または同時に形成して、本発
明に係る可逆性感熱記録媒体を形成することもできる。
なお基材上に形成される各層は、基材全面に設けられて
も良く、また、基材の一部に設けられていても良く、適
宜選択される。
【0051】[実施例]以下に、本発明を実施例に基いて
さらに詳説するが、本発明は、これら実施例に拘泥され
限定されて解釈されるものではない。
【0052】[実施例1]以下のようにして、図1に示す
可逆性感熱記録媒体を作製した。基材 基材として188μmの厚みの白色PET(ポリエチレ
ンテレフタレート:東レ(株)製、商品名:ルミラーE
−22)を用いた。
【0053】可逆性感熱記録層の形成 基材上に、以下の組成の材料を容器に入れ、直径2mm
のジルコニアビーズを加えてペイントシェーカーにより
1時間分散した後に、♯26のワイヤバーにより塗工
し、120℃下に1分乾燥した後、160W/cmの紫
外線照射強度下に、30m/分の速度で1パスさせて紫
外線硬化させ、乾燥膜厚8μmの可逆性感熱記録層を形
成した。 ・ロイコ染料:3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(山 本(株)製、商品名:ODB) 20重量部 ・顕減色剤 :N−(4−ヒドロキシフェニル)N' −n−オクタデシル尿素 60重量部 ・樹脂 :アクリル樹脂(三菱レイヨン(株)製、商品名:ダイヤナ−ルBR −80) 60重量部 紫外線硬化型樹脂(BASF(株)製、商品名:Laromer8864) 20重量部 ・光重合開始剤:2 −ヒドロキシ−2 −メチル−1 −フェニル−プロパン−1 − オン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製、商品名:ダロキュア11 73) 1重量部 ・溶剤;MEK(メチルエチルケトン) :トルエン=1:1重量比 500重量部
【0054】中間層 可逆性感熱記録層上に、以下の組成の塗料を、♯4のワ
イヤバーにより塗工し、120℃下に1分乾燥した後、
160W/cmの紫外線照射強度下に、30m/分の速
度で1パスさせて紫外線硬化させ、乾燥膜厚2μmの中
間層を形成した。 ・紫外線硬化型塗料(大日本インキ化学工業(株)製、商品名:ユニディック1 7−806, 固形分80重量%) 1重量部 ・溶剤;MEK:トルエン=1:1重量比 2重量部
【0055】保護層 A5版の大きさで厚さ100μmのポリエチレンにEV
A(エチレン−ビニルアルコール共重合体)のシーラン
ト層を有する透明プラスチックフィルムを用いて、上記
可逆性感熱記録層が設けられた基材を両面から包むよう
にして、温度100℃でヒートシールして、保護層を両
面全面に形成した可逆性感熱記録媒体(大きさA5版)
を作製した。作製した可逆性感熱記録媒体を用いて、以
下に示すような耐傷性試験等により評価を行った。結果
を表2に示す。
【0056】耐傷性試験 JIS K 5400の規定による鉛筆硬度により試験
を行い、鉛筆硬度3H以上を○、鉛筆硬度2H以下を×
として評価した。耐汚染性試験 JIS K 5400の規定により、食用植物油を用い
て耐汚染性について試験した。カール 作製した可逆性感熱記録媒体のエッジの反り量が、5m
m未満のときを○、5mm以上のときを×として評価し
た。たわみ量 得られた可逆性感熱記録媒体またはサンプルの短辺の一
端から10mmの部分を固定して、他端のたわみ量を測
定した。
【0057】[実施例2]以下に示すようにして、図2に
示す可逆性感熱記録媒体を作製した。実施例1におい
て、中間層上に以下に示す接着層を設け、保護層を後述
する保護層に代えた以外は、実施例1と同様にして、可
逆性感熱記録媒体を作製した。作製した可逆性感熱記録
媒体を用いて、評価を行った。結果を表2に示す。接着層 以下の組成からなる組成液を♯10のワイヤバーにより
中間層上に塗工し、120℃下に1分乾燥し、乾燥膜厚
3μmの接着層を形成した。 ・変成エーテル型ポリエステル接着剤(富士フィルム(株)製、商品名:スタフ ィクスSOC−30−M) 1重量部 ・溶剤 ;MEK(メチルエチルケトン):トルエン(1:1重量比) 2重量部保護層 前記した接着層が設けられた基材上に、厚さ188μm
の透明PET(ダイヤホイル(株)製、商品名:T10
0)を載置し、135℃、50kg/cm2、10分間
熱プレスを行って保護層を接着し、A5版の大きさの可
逆性感熱記録媒体を作製した。
【0058】[実施例3]以下のようにして、図3に示す
ような可逆性感熱記録媒体を作製した。基材 厚さ350μmの透明PET(ダイヤホイル(株)製、
商品名:S100,JIS P 8125による曲げこ
わさ16g・cm以上、JIS P 8115による耐
折強さ6000回以上の透明PET)を基材兼保護層と
して用いた。アンカー層 基材兼保護層上に以下の組成からなる組成液を♯4のワ
イヤバーにより塗工し、120℃で1分間乾燥し、乾燥
膜厚0.5μmのアンカー層を形成した。 ・樹脂:ポリエステル樹脂(東洋紡績(株)製、商品名:バイロンRV200) 1重量部 ・溶剤 ;MEK:トルエン(1:1重量比) 9重量部可逆性感熱記録層 アンカー層が設けられた基材兼保護層上に、実施例1 と
同様の可逆性感熱記録層を設けた。裏面隠蔽層 以下の組成の材料を容器に入れ、直径2mmのジルコニ
アビーズを加えてペイントシェーカーにより5分間分散
した後に、♯4のワイヤバーにより塗工し、120℃下
に1分乾燥した後、160W/cmの紫外線照射強度下
に、30m/分の速度で1パスさせて紫外線硬化させ、
乾燥膜厚2μmの隠蔽層を形成した。 ・紫外線硬化型塗料(大日本インキ化学工業(株) 製、商品名:ユニディック1 7−806: 固形分80%) 3重量部 ・酸化チタン(チタン工業(株) 製、商品名:ECT−52) 1重量部 ・溶剤 ;MEK:トルエン(1:1重量比) 6重量部 上記したような構成を有する図3に示す可逆性感熱記録
媒体を作製した。作製した可逆性感熱記録媒体(大きさ
A5版)を用いて、評価を行った。結果を表2に示す。
なお曲げこわさを測定したところ、20g・cm以上で
あった。
【0059】[実施例4]以下のようにして、図2に示す
ような可逆性感熱記録媒体を作製した。基材 基材として250μmの厚みの白色PET(ポリエチレ
ンテレフタレート:東レ(株)製、商品名:ルミラーE
−22)を用いた。中間層 可逆性感熱記録層上に、以下の組成の塗料を、♯4のワ
イヤバーにより塗工し、120℃下に1分乾燥した後、
160W/cmの紫外線照射強度下に、30m/分の速
度で1パスさせて紫外線硬化させ、乾燥膜厚2μmの中
間層を形成した。 ・紫外線硬化型塗料(大日本インキ化学工業(株)製、商品名:ユニディック1 7−806,固形分80重量%) 1重量部 ・溶剤 ;MEK:トルエン=1:1重量比 2重量部
【0060】可逆性感熱記録層の形成 基材上に、以下の組成の材料を容器に入れ、直径2mm
のジルコニアビーズを加えてペイントシェーカーにより
1時間分散した後に、♯26のワイヤバーにより塗工
し、120℃下に1分乾燥した後、160W/cmの紫
外線照射強度下に、30m/分の速度で1パスさせて紫
外線硬化させ、乾燥膜厚8μmの可逆性感熱記録層を形
成した。 ・ロイコ染料:3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(山 本(株)製、商品名:ODB) 20重量部 ・顕減色剤 :N−(4−ヒドロキシフェニル)N' −n−オクタデシル尿素 60重量部 ・樹脂 :アクリル樹脂(三菱レイヨン(株)製、商品名:ダイヤナ−ルBR −80) 60重量部 紫外線硬化型樹脂(BASF(株)製、商品名:Laromer8864) 20重量部 ・光重合開始剤:2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1− オン (チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(株)製、商品名:ダロキュア11 73) 1重量部 ・溶剤 ;MEK:トルエン=1:1重量比 500重量部
【0061】接着層 以下の組成からなる組成液を♯10のワイヤバーにより
中間層上に塗工し、120℃下に1分乾燥し、乾燥膜厚
3μmの接着層を形成した。 ・変成エーテル型ポリエステル接着剤(富士フィルム(株)製、商品名:スタフ ィクスSOC−30−M) 1重量部 ・溶剤 ;MEK:トルエン(1:1重量混合物) 2重量部保護層 前記した接着層が設けられた基材上に、厚さ38μmの
透明PETを載置し、135℃、50kg/cm2、1
0分間熱プレスを行って保護層を接着し、A6版の大き
さの可逆性感熱記録媒体を作製した。作製した可逆性感
熱記録媒体を用いて、以下に示す評価を行った。結果を
表2に示す。
【0062】[実施例5]実施例4において、保護層を厚
さ25μmの透明PETを用いて保護層を形成した以外
は実施例4と同様にして、A6版の大きさの可逆性感熱
記録媒体を作製した。作製した可逆性感熱記録媒体を用
いて、以下に示す評価を行った。結果を表2に示す。
【0063】[比較例1]実施例1において、保護層を形
成しなかった以外は実施例1と同様にして、A5版の大
きさのサンプルを作製した。作製したサンプルを用い
て、評価を行った。結果を表2に示す。
【0064】[比較例2]実施例1において、透明プラス
チックフィルムによる保護層を形成せず、中間層の膜厚
を25μmとして保護層とした以外は実施例1と同様に
して、A5版の大きさのサンプルを作製した。作製した
サンプルを用いて、評価を行った。結果を表2に示す。
【0065】[比較例3]実施例2において、保護層を、
厚さ25μmの透明PETを用いて保護層を形成した以
外は実施例2と同様にして、A5版の大きさのサンプル
を作製した。作製したサンプルを用いて、評価を行っ
た。結果を表2に示す。
【0066】
【表2】
【0067】
【表3】
【0068】
【発明の効果】本発明に係る可逆性感熱記録媒体は、保
護層として25μm以上の厚さを有する透明性のプラス
チック性フィルムを用いることにより、耐傷性に優れ、
油、水さらには洗浄剤などによる耐汚染性が向上してい
るので、安定した可逆性感熱記録媒体として用いること
ができる。
【0069】このような可逆性感熱記録媒体は、可視光
および赤外光域での透過率が80%以上であり、非接触
式のレーザー光照射により書き込み可能である。このた
めサーマルヘッドなどの接触式の加熱手段を用いて書き
込みを行わなくともよいため、可逆性感熱記録媒体に前
記したような油、ごみ等の付着によりサーマルヘッドの
汚れの発生、およびサーマルヘッドによる加熱印加時に
傷の発生が生じる虞がない。このような可逆性感熱記録
媒体は、たわみ量が少ないなど剛性に富み、折れ曲がる
虞が少ないため、取り扱い性に優れ、好適にかんばん方
式用として利用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可逆性感熱記録媒体の第1の構成
例を示す図である。
【図2】本発明に係る可逆性感熱記録媒体の第2の構成
例を示す図である。
【図3】本発明に係る可逆性感熱記録媒体の第3の構成
例を示す図である。
【符号の説明】
1 可逆性感熱記録媒体 2 保護層 3 可逆性感熱記録層 4 基材 5 中間層 6 接着層 7 (裏面)隠蔽層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森中 宏幸 東京都文京区小石川四丁目14番12号 共同 印刷株式会社内 (72)発明者 中川 順平 東京都文京区小石川四丁目14番12号 共同 印刷株式会社内 Fターム(参考) 2H026 AA09 AA24 BB01 BB21 DD03 FF11 GG01 GG10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも保護層と、可逆性感熱記録層
    とを有し、前記保護層が25〜1000μmの範囲にあ
    る可逆性感熱記録媒体であり、前記可逆性感熱記録媒体
    の厚さAμmと、当該媒体の長辺Bmmとの比(A/
    B)が、10/6以上であることを特徴とする可逆性感
    熱記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記保護層は、透明プラスチックフィル
    ムであることを特徴とする請求項1に記載の可逆性感熱
    記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記可逆性感熱記録媒体は、前記長辺B
    が、128mm以上であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の可逆性感熱記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記保護層は、可視光および赤外光域の
    透過率が80%以上であり、前記可逆性感熱記録層は、
    レーザー光照射により印字されることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の可逆性感熱記録媒体。
  5. 【請求項5】 少なくとも保護層と、可逆性感熱記録層
    とを有するかんばん方式用の可逆性感熱記録材料。
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