JP2003315123A - 超音波流量計 - Google Patents

超音波流量計

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JP2003315123A JP2002126452A JP2002126452A JP2003315123A JP 2003315123 A JP2003315123 A JP 2003315123A JP 2002126452 A JP2002126452 A JP 2002126452A JP 2002126452 A JP2002126452 A JP 2002126452A JP 2003315123 A JP2003315123 A JP 2003315123A
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忠幸 南
Yasuhiro Fujii
泰宏 藤井
Yukio Kimura
幸雄 木村
Noriyuki Nabeshima
徳行 鍋島
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Aichi Tokei Denki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピーク値ホールド回路等の大きな電流を消費
する回路を使わないで、電池駆動を可能にする。送受波
器の性能の劣化を自動的に検知して警告する。 【解決手段】 正常時の受信波は振幅が大きく、その第
3波が基準電圧レベルV THの第4のペアVTH4とVTH
とを一気に越える。このときの第3波のゼロクロス点を
超音波の到達ポイントとして伝播時間を計測し、流速・
流量を演算する。超音波送受波器が劣化して、受信波の
振幅が低下して小さくなると、第3波は基準電圧レベル
THの第1のペアVTH1とVTH5とを最初に一気に越え
る。このとき、受信波低下のアラームを出す。VTH1,
2,…12は順に指数関数的に1.26倍ずつの関係で
増大するように決めてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は流体中の超音波の伝
播方向を、上流から下流(順方向)と下流から上流(逆
方向)の両方について測定して流速を算出し、さらに流
量を求める超音波流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】測定原理の一例として、図8に示すよう
に、流体中に距離Lを離して流管3の上流と下流に配置
した1組の超音波送受波器の一方の送受波器1から他方
の送受波器2への順方向伝播時間t1 は、静止流体中の
超音波の音速をC、流体の流れの速さをVとすると、 t1 =L/(C+V) となる。
【0003】また、送受波器2から送受波器1への逆方
向伝播時間t2 は、 t2 =L/(C−V) となる。
【0004】伝播時間t1 とt2 とから流速Vを、 V=(L/2){(1/t1 )−(1/t2 )} として求め、更に流速Vに流路断面積を乗じて流量を演
算していた。
【0005】上述の測定原理において、超音波が受信側
の送受波器に到達する時期、つまり到達ポイントを特定
する受信検知の方法として、特定波のゼロクロス点を検
知するようにしたものがある。
【0006】図9は発信のタイミングを示す発信駆動信
号と受信波を示している。実際の受信波は非常に小さ
く、先ず増幅される。同図の受信波は増幅後の波形を示
している。
【0007】aが到達点で、徐々に振幅が大きくなる。
その後最大振幅となり徐々に小さくなる。
【0008】ところが到達点aはノイズに隠れて検知で
きない。そこで、次のような方法が行われている。
【0009】ノイズより十分大きな基準電圧レベルとし
てのしきい値VTHを決め、このレベルに最初に達した
波、例えば同図の第3波がb点でしきい値に達した後ゼ
ロレベルを通るゼロクロスポイントcを検知して受信検
知とする方法である。
【0010】しきい値VTHは常に何番目かのある特定の
波(例えば第3波)を狙って捉え、その波のゼロクロス
ポイントを検知するように定めてあり、実際の到達時間
tは、a点からc点までの時間τを予め求めて記憶して
おき、測定した時間t+τに相当する値から時間τを減
算することにより求めている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】超音波流量計では、長
期間の使用で超音波送受波器自体の性能が劣化したり、
超音波送受波器に塵埃等の異物が付着したりして、送受
波器の出力(信号)が徐々に低下する。すると、図9で
説明した受信波が小さくなり、狙った波(例えば第3
波)を捉えられずに間違って別の波を捉えてしまい、波
の取り間違いをすることがある。その結果、正しい流速
・流量を得られないとか、極端な場合には測定そのもの
ができなくなるとかの問題点が生じる。
【0012】そこで、超音波送受波器の出力低下を検知
して、前記問題点が生じるより前に、アラーム(警報)
を出すことで、前記問題点の発生を未然に防止すること
が望まれている。ところが、超音波送受波器の出力低下
を検知するためには、通常、受信波のピーク値をホール
ドし、ホールドしたピーク値をA/D変換する必要があ
るため、消費電流が大きくなり、電池電源で作動する超
音波流量計の実用化に支障となるという問題点があっ
た。
【0013】本発明はこれらの問題点を解消できる超音
波流量計を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、送信側にも受信側にもはたらく
少なくとも1対の超音波送受波器を設け、流体の流れの
中を上流から下流及び下流から上流に超音波の送受を行
い、その各向きの到達時間より流速さらに流量を求める
超音波流量計であって、受信側の超音波送受波器の信号
を入力とする受信波検知部は、一方が他方の一定倍の関
係を持つ基準電圧レベルのペアが異なる電圧で複数組用
意されていて、ある基準レベルに対し最初にそのレベル
を越えた波がその基準レベルとペアになるもう一つの基
準レベルも一気に越える1つのペアが存在するときその
波のゼロクロスポイントを到達ポイントとするもので、
前記1つのペアが、前記複数組のペアの内、最も低い電
圧のペアであるときにアラームを出すようにしたことを
特徴とする超音波流量計である。
【0015】請求項2の発明は、送信側にも受信側にも
はたらく少なくとも1対の超音波送受波器を設け、流体
の流れの中を上流から下流及び下流から上流に超音波の
送受を行い、その各向きの到達時間より流速さらに流量
を求める超音波流量計であって、まず送信側の送受波器
を発信させ、受信側送受波器の信号を入力とする受信波
検知部が受信波を検知すると、それと同時に再び送信側
の送受波器を発信させるようにし、これを一定回数繰り
返すよう構成し、最初の送信から一定回数目の受信まで
の時間つまり到達時間の一定倍をまとめて測定し、その
結果から到達時間を求めるようにしたもので、前記受信
波検知部は、一方が他方の一定倍の関係を持つ基準電圧
レベルのペアが異なる電圧で複数組用意されていて、あ
る基準レベルに対し最初にそのレベルを越えた波がその
基準レベルとペアになるもう一つの基準レベルも一気に
越える1つのペアが存在するときその波のゼロクロスポ
イントを受信波検知部ポイントとするもので、前記1つ
のペアが、前記複数組のペアの内、最も低い電圧のペア
であるときにアラームを出すようにしたことを特徴とす
る超音波流量計である。
【0016】請求項3の発明は、送信側にも受信側にも
はたらく少なくとも1対の超音波送受波器を設け、流体
の流れの中を上流から下流及び下流から上流に超音波の
送受を行い、その各向きの到達時間より流速さらに流量
を求める超音波流量計であって、まず送信側の送受波器
を発信させ、受信側送受波器の信号を入力とする受信波
検知部が受信波を検知すると、それと同時に再び送信側
の送受波器を発信させるようにし、これを一定回数繰り
返すよう構成し、最初の送信から一定回数目の受信まで
の時間つまり到達時間の一定倍をまとめて測定し、その
結果から到達時間を求めるようにしたもので、前記受信
波検知部は、一方が他方の一定倍の電圧である関係を持
つ基準電圧レベルのペアが異なる電圧で複数組用意され
ていて、第1回目の受信は、ある基準レベルに対し最初
にそのレベルを越えた波がその基準レベルとペアになる
もう一つの基準レベルも一気に越える1つのペアが存在
するときその波のゼロクロスポイントを受信波検知ポイ
ントとし、第2回目以降の受信は、前回の送信から受信
検知までの時間から一定時間を減じた時間がその回の送
信から経過した時以降の最初のゼロクロスポイントを受
信検知ポイントを到達ポイントとするとともに、前記1
つのペアが、前記複数組のペアの内、最も低い電圧のペ
アであるときにアラームを出すようにしたことを特徴と
する超音波流量計である。
【0017】請求項4の発明は、請求項1,2又は3の
超音波流量計において、最も低い電圧のペアの代りに一
定以下の電圧のペアとしたことを特徴とするものであ
る。
【0018】請求項5の発明は、請求項1乃至4のいず
れかの超音波流量計において、流速又は流量が一定以下
の時のみアラームを有効としたことを特徴とするもので
ある。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形
態をいくつかの実施例に従って説明するが、その前に、
図14で説明した受信波の性質について解説的に述べ
る。
【0020】受信波はその先頭から第1波、第2波、第
3波、第4波、第5波、第6波、第7波と次第にそのピ
ークが大きくなる。このピークの電圧の大きくなる度合
いは最初ほど大きくだんだん小さくなる傾向がある。つ
まり、ピークの大きさを比較すると、第1波側(即ち正
の側)なら、第3波/第1波が最大で第5波/第3波、
第7波/第3波と段々小さくなる。第2波側(負の側)
なら第4波/第2波が最大で第6波/第4波、第8波/
第6波と小さくなる。
【0021】なお、第3波/第1波と表現した比率は厳
密には第3波のピーク値と第1波のピーク値との比率で
ある(第3波のピーク値/第1波のピーク値)を簡略化
して表現したもので、他の比率についても同様に簡略化
した表現で示している。
【0022】上記各比率は流体の圧力等で全体の振幅が
変化してもほとんど変化しないことが実験等で確認され
ている。そして、特に第3波/第1波および第4波/第
2波は他の比率に比べ十分大きいため区別が容易であ
る。
【0023】〔実施例1〕請求項2の発明に対応する実
施例1を図1〜図4に従って説明する。
【0024】図1は全体のブロック図、図2は図1の受
信波検知部の主要部電気回路図、図3は受信波検知部に
用意した基準電圧レベルと受信波形を示す図、図4は受
信波検知部のタイミング図である。
【0025】送受波器1と2はそれぞれ超音波振動子で
構成されていて、送信にも受信にも使用できる。
【0026】両送受波器は流体中を上流から下流及び下
流から上流への超音波の送受を行う。受信波検知部4は
受信側の送受波器、例えば2が接続され受信波を検知す
ると受信波検知信号を出力する。送受波器駆動部5はコ
ントロール部6より第1送信指令信号を受けると送信側
の送受波器をまず駆動し、その後は受信波検知部4より
受信波検知信号を受ける度に駆動する。ただし第1のカ
ウンタ7より第n受信波検知信号を受けると、それ以後
は新たに第1送信指令信号を受けるまでは駆動を停止す
る。
【0027】本実施例では無意味なn+1回目の駆動を
行ってしまうようになっているが、受信側で無視するの
で問題はない。
【0028】カウンタ7は受信検知部4からの受信波検
知信号をカウントしn番目の受信波検知信号を出力す
る。このカウンタ7はコントロール部6よりの第1送信
指令信号でリセットされるようになっている。
【0029】第2のカウンタ8は第1送信指令信号から
第n受信波検知信号までの時間を測定する。その時間
(カウント値)はコントロール部6が読み取る。この例
では第1送信指令信号でカウント値がゼロクリアされ、
カウントを開始するように構成されている。
【0030】コントロール部6は一定間隔で送受切替信
号を反転させて2つの送受波器1,2の役割の切り替え
を行う。そして、各切り替え後、毎回切り替えによるノ
イズ等がおさまる時間をおいて、第1送信指令信号を出
力する。そして、第n受信波検知信号を入力すると、カ
ウンタ8の測定値(カウント値)を読み取り、直前に行
った逆向きでの測定値とを用いて、その間の流速と流量
を演算する。
【0031】図2は、受信波検知部4の、接続された送
受波器からの信号を増幅後の構成である。各比較部11
〜18にはペアとなる2つの基準電圧レベル、即ち図3
の基準電圧レベルVTH1〜VTH12までの電圧よりペア
になる2電圧が選ばれて入力されている。
【0032】VTH1〜VTH12であらわす13種類の異
なる電圧の基準電圧レベルは、受信波検知部4の図示さ
れてない基準電圧発生回路で用意され、図3に示すよう
に、VTH1=100mV、VTH2=126mV、VTH
=159mV、VTH4=200mV、VTH6=316m
V、VTH7=398mV、VTH8=500mV、VTH
=629mV、VTH10=791mV、VTH11=99
4mV、VTH12=1250mVに設定されている。そ
して、これらの基準電圧レベルは、指数関数的に下から
順に1.26倍に大きくなるようにVTH1からVTH12
まで決めてある。
【0033】こうすることで、VTH1に対し4つ上のレ
ベルのVTH5は2.5倍の大きさとなり、VTH1とVTH
5とで第1のペアを構成する。同様にVTH2に対して4
つ上のレベルのVTH6は2.5倍の大きさとなり、VTH
2とVTH6とで第2のペアを構成する。同様にVTH3と
その2.5倍のVTH7とが第3のペアを、VTH4とその
2.5倍のVTH8とが第4のペアを、VTH5とVTH9と
が第5のペアを、VTH6とその2.5倍のVTH10とが
第6のペアを、VTH7とその2.5倍のVTH11とが第
7のペアを、VTH8とその2.5倍のVTH12とが第8
のペアを構成する。
【0034】図3には、振幅大と小の2つの場合の(増
幅後の)受信波形を第1波から第5波まで重ねて図示し
ている。それぞれの場合で、第3波は第1波の3倍、第
5波は第3波の2倍の大きさである。振幅大は超音波送
受波器の出力が正常の場合、即ち通常時の受信波で、こ
の通常の状態で第1波のピーク値が基準電圧レベルV TH
1より大きく、かつVTH5より小さくなるように、受信
波検知部4の図示されてない増幅器のゲインが調整して
ある。従って、通常時の受信波の第1波が、第1のペア
を構成する2つの基準電圧レベルVTH1とVTH5とを同
時に一気越えすることはなく、第3波はVTH4を始めて
越え、そしてそのまま一気にVTH8まで越えている。即
ち、前記第4のペアを始めて越えている。従って、この
波のピーク値は前の波のピーク値の2.5倍以上あると
いうことがわかる。よって、その時点でこれが第3波で
あると検知でき、そのゼロクロス点を到達ポイントとす
ることができる。
【0035】受信波検知部4の比較部11〜18は、図
2の四角で囲まれた構成で、2つのコンパレータ11
a,11bと、ORゲート11cと、カウンタ11dと
アンドゲート11eとで構成されている。なお、比較部
12〜18は内部の回路構成は図示しなくて省略してあ
るが、比較部11の回路構成と同じである。
【0036】通常時の振幅大の受信波の第3波を比較部
11〜18のどれかが捉えたときのタイミングを図4に
示す。比較部のどれかが正常な受信波の第3波を捉えて
ORゲート19の出力が"High"になると、RSFF20
の出力Qは一旦"Low"になり、S入力であるゼロクロス
検知用比較器21の出力が受信波のゼロクロス点を検知
して"High"となるとともに出力Qは再び"High"になる。
なお、図4でVAとVBは1組のペアを構成する基準電圧
レベルで、例えば図3のVTH4とVTH8に対応する。
【0037】RSFF20の出力Qの立上りエッジを検
知した信号が受信波検知信号となり、図2に示すように
比較部11〜18のR入力に入力され、かつ図1に示す
ように送波器駆動部5と第1のカウンタ7に入力されて
いる。
【0038】VB のみ越える波が先にあった場合、比較
部のカウンタ11dの値が“2”となり、つまりQ1が
“Low”となり、次の波がVAを越えても出力信号は
でない(“High”とならない)。1つの波が最初に
Bを越えてそのままVAも一気に越えた時出力されるよ
うに構成されている。
【0039】各比較部が異なる基準電圧レベルで動作す
るため、圧力変動等で受信波の振幅が多少変動しても8
個の比較部のうちどれかが第3波を捉えるようになって
いる。また、比較部のカウンタは前述のように受信波検
知信号でリセットされ次の受信に備えるようになってい
る。なお、このようにして狙った波を捉えてそのゼロク
ロス点を到達ポイントとする技術は、本願の発明者が先
に特願平9−138136号で提案しており、この提案
は特開平10−332452号公報で公知である。
【0040】この実施例1では、更に、最も低い電圧V
TH1とVTH5のペアである第1のペアが入力されている
比較部11の(アンドゲート11eの)出力はRSFF
20AのS入力に入力されていて、比較部11の出力が
あったことを記憶するようになっている。受信側の超音
波送受波器の出力信号が何らかの原因で小さくなって、
受信波が図3の振幅小の波形のようになると、その第3
波がVTH1とVTH5とからなる第1のペアを一気に越え
る。従って、このときも第3波を捉えてそのゼロクロス
点を検知することはできる。そして、このとき、振幅小
の受信波の第3波が最も低い電圧のペアである第1のペ
アを一気越えするので、これによる比較部11の出力が
あったことをRSFF20Aが記憶し、RSFF20A
はセットされた状態になり、受信波低下のアラームを出
す。
【0041】なお、RSFF20AのR入力には、コン
トロール部6からの第1送信指令信号が入力され、この
第1送信指令信号でRSFF20Aがリセットされるよ
うになっている。
【0042】コントロール部6は第n受信波検知信号が
入力されると、第2のカウンタ8のカウント値を読み取
った後、RSFF20Aの出力をチェックし、RSFF
20AのQ出力が一定回数連続して"High"となったとき
に受信波低下のアラームを出すようにすることもでき
る。
【0043】〔実施例2〕請求項3の発明に対応する実
施例2を図5と図7に従って説明する。全体の構成は実
施例1の場合の図4と同じである。
【0044】受信波検知部4の構成の主要部を図5に示
す。図2の場合と同様に接続された送受波器からの受信
波を増幅後の構成である。
【0045】各比較部11〜18は図2の場合と同様で
ある。どれかの比較部が第3波を捉えるとORゲート1
9の出力が“High”となる。
【0046】コントロール部からの第1送信指令信号が
入力されると、RSFF22はリセットされてそのQ出
力は“Low”となり、スイッチSWはORゲート19
の出力を選択する。
【0047】前述のように、比較部11〜18のどれか
が第3波を捉えてORゲート19の出力が“High”
となると、この出力信号はスイッチSWを介してRSF
F23のR入力に入力されてRSFF23の出力Qが
“Low”となる。
【0048】さらに受信波がゼロクロスしたところでゼ
ロクロス検知用比較器21より出力される信号がRSF
F23のS入力に入力され出力Qは“High”とな
り、立上りエッジ検知され受信波検知信号として出力さ
れる。この信号はRSFF22のS入力ともなっていて
RSFF22の出力Qは“High”となって、スイッ
チSWは図示の状態から切り替わり、RSFF23のR
入力へデジタル比較器24のA=B出力が入力されるよ
うになる。
【0049】また前記受信波検知信号は記憶器25のラ
ッチ入力となっていて、この瞬間のカウンタ27のカウ
ント値t11(即ち、図6に示す1回目の到達時間)を
記憶する。さらに、受信検知信号はORゲート26を介
してカウンタ27をリセットするよう構成されていて
(ラッチ後リセットする)、到達時間t11を記憶器2
5が記憶するとカウンタ27をリセットして次の到達時
間t12の測定に移るようになっている。
【0050】減算器28は記憶器25で記憶した値(カ
ウント値)がC入力として入力されていて、もう一方に
αが入力されている。そして、減算器28からC−α、
即ち(t11−α)がデジタル比較部24のB入力に出
力されている。αは超音波の1周期より短い一定時間
で、超音波の半周期程度の時間に定めると良い。
【0051】またカウンタ27の出力がA入力としてデ
ジタル比較部24に入力されていて、そのABの入力が
等しくなると、A=B出力が“High”となる。
【0052】カウント27のカウントが進み、t11−
αと等しくなると、A=B出力が“High”となりR
SFF23の出力Qは“Low”となり次のゼロクロス
を待つ状態になる。そして実際にゼロクロスするとき、
ゼロクロス検知用比較器21の出力によりRSFF23
の出力Qが“High”となり再び受信波検知信号が出
力される。
【0053】ここで、図6に示す2回目の到達時間t1
2が記憶器25にラッチ・記憶される。以下は同様であ
る(図7参照)。
【0054】この実施例ではαは超音波の約半周期分の
時間とした。
【0055】発信器29はこの半周期分を検知できる周
波数でよく、また精度もそれほど要求されない。また、
前記第2のカウンタ8用の基準クロックあるいはその分
周したものも使用可能である。
【0056】また、RSFF22の出力Qは比較部OF
F信号として使われていて、8つの比較部11〜18
は、RSFF22の出力Qが“High”となりスイッ
チSWが図示の状態から切り替わり非選択状態になると
電源供給が止められ機能を停止して電力消費を押さえる
よう構成されている。
【0057】この実施例2も実施例1と同様に、流速を
求めるための超音波の伝播時間の計測精度を向上するた
めに、受信と同時に次の送信を行うことを複数回(n
回)繰り返すことにより、伝播時間tをn回連続させ、
最初(第1回目)の送信から最後(第n回目)の受信ま
での時間ntを測定するようにしている。
【0058】前述のように、1回の送受の到達時間tは
きわめて短い時間である。したがって、連続した送受の
到達時間の差はほとんどないと考えられる。よって、第
1の送信からその受信までの時間がt11であった場
合、第2の受信波が到達するのは第1の受信とともに行
われる第2の送信後、およそt11たったところであ
る。したがって、その点に最も近いゼロクロスポイント
を受信検知点とする。
【0059】第3の送受に関しても同様で、第2の送受
の到達時間t12を用いて第3の受信点を予想する。
【0060】この実施例では、第2の受信以降はゼロレ
ベルとの比較のみで複数の基準レベルとの比較は行わな
い。よって、基準レベルとの比較部を機能させる必要が
ないためさらに低消費電力化が可能である。
【0061】なお、この実施例2では、受信波の振幅が
小さくなったときに図5のRSFF20Aからアラーム
を出力して警告するが、この点は前記実施例1と類似し
ている。
【0062】〔実施例3〕前記実施例1と2では、図3
に示す振幅小の受信波が、最低の電圧VTH1とV TH5の
ペアを始めて一気に越えることを第1の比較部11が検
出すると、超音波送受波器の出力信号が低下したとして
アラームを出すように構成したが、最低の電圧のペアで
ある前記第1のペアの代りに、第2のペアと第3のペア
を使って、送受波器の出力低下を判定してもよい。要す
るに、複数組の基準電圧レベルのペアのうち、一定以下
の電圧レベルのペアを用いて判定すれば良い。実施例1
と2のように第1のペアであるVTH1とVTH5の代り
に、第2のペアであるVTH2とVTH6を使って判定すれ
ば、安全を見て(余裕を見て)アラームを出すことにな
る。なお、本実施例は請求項4に対応するものである。
【0063】〔実施例4〕この実施例は、請求項5に対
応し、コントロール部6で求めた流速又は流量が一定以
下の時のみ、RSFF20Aからのアラームを有効とす
るようにしたものである。流速・流量が大きくなると、
受信波の大きさが不安定で変動が大きくなるが、小さい
流速・流量、例えば流速・流量ゼロ付近では受信波の振
幅が安定しているため、より確実なアラーム出力が可能
となる。
【0064】コントロール部6は、前記第n受信波検知
信号を受けて第2のカウンタ8のカウント値を読み取っ
た後、図2又は図5のRSFF20AのQ出力をチェッ
クし、Q出力が"High"ならアラーム有効とすることで実
現できる。なお、前記実施例1の場合のように、RSF
F20AのQ出力が連続して一定回数"High"となったと
きにアラーム有効とするようにしてもよい。
【0065】また、図2や図5で、RSFF20AのQ
出力は次の測定の第1送信指令信号でリセットされるま
では保持されるので、流速又は流量が一定以下であるこ
とを確認してからRSFF20AのQ出力をチェックす
るようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で、超音波送受波器の出力が徐々に低下しても、具体的
に不具合が発生する前にアラームを出して警告すること
ができるため、狙った波の取り間違いをするおそれがな
くなり、流量計としての計測の信頼性が向上する。ま
た、ピーク値ホールド回路やA/D変換器が必要ないた
め、超音波流量計の低消費電流化ができ、電池駆動の流
量計の実現に役立つ。また、流速又は流量の測定毎に受
信波の大きさを監視して確実なアラーム検知を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の全体のブロック図。
【図2】図1のブロック図の受信波検知部の電気回路の
主要部。
【図3】図2の受信波検知部の基準電圧レベルとしての
しきい値VTHと受信波の波形との関係を示す線図。
【図4】図2の受信波検知部のタイミング図。
【図5】本発明の実施例2の受信波検知部の電気回路の
主要部。
【図6】本発明の実施例2の送信駆動信号と受信波のタ
イミング図。
【図7】図6のタイミング図の一部を拡大した詳細図。
【図8】超音波流量計の原理を説明する略図。
【図9】従来の超音波流量計の受信波検知部の動作を説
明する電気信号波形を示す線図。
【符号の説明】
1,2 超音波送受波器 3 流管 4 受信波検知部 5 送波器駆動部 6 コントロール部 7 第1のカウンタ 8 第2のカウンタ c 受信波検知ポイント VTH1〜VTH12 基準電圧レベル t11,t12,…t1n 到達時間 α 超音波の半周期程度の一定時間 n 送受信の連続繰り返しの一定回数
フロントページの続き (72)発明者 南 忠幸 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 (72)発明者 藤井 泰宏 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 (72)発明者 木村 幸雄 名古屋市熱田区桜田町19番18号 東邦瓦斯 株式会社内 (72)発明者 鍋島 徳行 愛知県名古屋市熱田区千年一丁目2番70号 愛知時計電機株式会社内 Fターム(参考) 2F035 DA19 DA23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側にも受信側にもはたらく少なくと
    も1対の超音波送受波器を設け、流体の流れの中を上流
    から下流及び下流から上流に超音波の送受を行い、その
    各向きの到達時間より流速さらに流量を求める超音波流
    量計であって、 受信側の超音波送受波器の信号を入力とする受信波検知
    部は、一方が他方の一定倍の関係を持つ基準電圧レベル
    のペアが異なる電圧で複数組用意されていて、ある基準
    レベルに対し最初にそのレベルを越えた波がその基準レ
    ベルとペアになるもう一つの基準レベルも一気に越える
    1つのペアが存在するときその波のゼロクロスポイント
    を到達ポイントとするもので、 前記1つのペアが、前記複数組のペアの内、最も低い電
    圧のペアであるときにアラームを出すようにしたことを
    特徴とする超音波流量計。
  2. 【請求項2】 送信側にも受信側にもはたらく少なくと
    も1対の超音波送受波器を設け、流体の流れの中を上流
    から下流及び下流から上流に超音波の送受を行い、その
    各向きの到達時間より流速さらに流量を求める超音波流
    量計であって、 まず送信側の送受波器を発信させ、受信側送受波器の信
    号を入力とする受信波検知部が受信波を検知すると、そ
    れと同時に再び送信側の送受波器を発信させるように
    し、これを一定回数繰り返すよう構成し、最初の送信か
    ら一定回数目の受信までの時間つまり到達時間の一定倍
    をまとめて測定し、その結果から到達時間を求めるよう
    にしたもので、 前記受信波検知部は、一方が他方の一定倍の関係を持つ
    基準電圧レベルのペアが異なる電圧で複数組用意されて
    いて、ある基準レベルに対し最初にそのレベルを越えた
    波がその基準レベルとペアになるもう一つの基準レベル
    も一気に越える1つのペアが存在するときその波のゼロ
    クロスポイントを受信波検知部ポイントとするもので、 前記1つのペアが、前記複数組のペアの内、最も低い電
    圧のペアであるときにアラームを出すようにしたことを
    特徴とする超音波流量計。
  3. 【請求項3】 送信側にも受信側にもはたらく少なくと
    も1対の超音波送受波器を設け、流体の流れの中を上流
    から下流及び下流から上流に超音波の送受を行い、その
    各向きの到達時間より流速さらに流量を求める超音波流
    量計であって、 まず送信側の送受波器を発信させ、受信側送受波器の信
    号を入力とする受信波検知部が受信波を検知すると、そ
    れと同時に再び送信側の送受波器を発信させるように
    し、これを一定回数繰り返すよう構成し、最初の送信か
    ら一定回数目の受信までの時間つまり到達時間の一定倍
    をまとめて測定し、その結果から到達時間を求めるよう
    にしたもので、 前記受信波検知部は、一方が他方の一定倍の電圧である
    関係を持つ基準電圧レベルのペアが異なる電圧で複数組
    用意されていて、第1回目の受信は、ある基準レベルに
    対し最初にそのレベルを越えた波がその基準レベルとペ
    アになるもう一つの基準レベルも一気に越える1つのペ
    アが存在するときその波のゼロクロスポイントを受信波
    検知ポイントとし、 第2回目以降の受信は、前回の送信から受信検知までの
    時間から一定時間を減じた時間がその回の送信から経過
    した時以降の最初のゼロクロスポイントを受信検知ポイ
    ントを到達ポイントとするとともに、 前記1つのペアが、前記複数組のペアの内、最も低い電
    圧のペアであるときにアラームを出すようにしたことを
    特徴とする超音波流量計。
  4. 【請求項4】 最も低い電圧のペアの代りに一定以下の
    電圧のペアとしたことを特徴とする請求項1,2又は3
    に記載の超音波流量計。
  5. 【請求項5】 流速又は流量が一定以下の時のみアラー
    ムを有効としたことを特徴とする請求項1乃至4のいず
    れかに記載の超音波流量計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006308449A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 流体の流れ測定装置
CN101886939A (zh) * 2010-06-10 2010-11-17 宁波大学 一种时差法超声流量计静态漂移抑制模型及抑制方法
JP2011257435A (ja) * 2011-10-03 2011-12-22 Osaka Gas Co Ltd 超音波式メータ装置
JP2015203581A (ja) * 2014-04-11 2015-11-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 超音波式流量計測装置および経年変化評価システム

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