JP2003314982A - 2重管式熱交換器 - Google Patents

2重管式熱交換器

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JP2003314982A JP2002115118A JP2002115118A JP2003314982A JP 2003314982 A JP2003314982 A JP 2003314982A JP 2002115118 A JP2002115118 A JP 2002115118A JP 2002115118 A JP2002115118 A JP 2002115118A JP 2003314982 A JP2003314982 A JP 2003314982A
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    • F28D7/10Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits being arranged one within the other, e.g. concentrically
    • F28D7/106Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits being arranged one within the other, e.g. concentrically consisting of two coaxial conduits or modules of two coaxial conduits
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝熱管内部における流体の攪拌効果を向上さ
せることができる、熱交換率が高く、簡素な構造の2重
管式熱交換器を提供する。 【解決手段】 2重管式熱交換器1においては、シェル
2内に異形断面部を有する伝熱管3が配置され、伝熱管
3内に攪拌部材が配置されている。この攪拌部材は、パ
ンチングメタルからなる円筒状の鞘管10と、該鞘管1
0内に配置されるツイストテープ部材11とで構成され
ている。ここで、ツイストテープ部材11は、スタティ
ックミキサとして機能し、伝熱管3内を流れる被冷却流
体を攪拌する。他方、鞘管10は、ツイストテープ部材
11を支持する。円筒状の鞘管10の周壁には、多数の
開口部10aが形成されている。ツイストテープ部材1
1によって攪拌された伝熱管中心部の被冷却流体は、開
口部10aを通り抜けて伝熱管内壁面に接触する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内管内に、該内管
内を流れる流体を攪拌する攪拌部材が設けられた2重管
式熱交換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、内燃機関には、排気ガス中の窒
素酸化物を低減するために、排気ガスの一部を吸気系に
循環させる排気ガス循環装置(EGR装置)が設けられ
る。このEGR装置には、循環する高温の排気ガス(E
GRガス)を、吸気系に導入する前に冷却する熱交換器
(EGRクーラ)が設けられる。かかるEGRクーラに
おいて、高温のEGRガスを流通させる伝熱管の材料と
しては、通常、耐熱性及び耐腐食性の高いステンレス材
等が使用される。
【0003】かかるEGRクーラとしては、従来、図1
3(a)、(b)に示すような多管式熱交換器が広く用
いられている。図13(a)、(b)に示すように、こ
のEGRクーラとして用いられる多管式熱交換器100
では、シェル101内において両結束板102(ヘッ
ダ)間を伸びる複数の伝熱管103内を、被冷却流体で
ある高温のEGRガスが流れる一方、シェル101と両
結束板102と複数の伝熱管103とによって画成され
る冷却液通路104内を冷却液が流れるようになってい
る。そして、高温のEGRガスは、多管式熱交換器10
0の一端に導入され、複数の伝熱管103内を流通しつ
つ冷却液によって冷却された後、多管式熱交換器100
の他端から排出され、吸気系(インテークマニホール
ド)に導入される。
【0004】ここで、伝熱管103と結束板102との
接合、あるいは伝熱管103と他の構成部品との接合
は、一般的にろう接により行われる。この場合、伝熱管
1033と結束板102との接合強度は、接合に用いら
れるるろう材の強度に依存する。したがって、伝熱管1
03内に高温の被冷却流体(例えば、650℃以上のE
GRガス)を流す場合は、被冷却流体の温度は、ろう材
の耐熱温度よりも低い温度でなければならないといった
制約がある。また、多管式熱交換器100は、構成部品
が多いため、その製作コストが高くなるといった問題も
ある。
【0005】このような被冷却流体の温度に対する制約
を解消するために、伝熱管103と結束板102とを溶
接で接合するといった対応が考えられる。しかし、この
場合は、溶接の熱の影響により結束板102に歪が生じ
たり気密性不良が生じるのを防止するため、伝熱管同士
の配置間隔を広げる必要がある。このように伝熱管同士
の配置間隔を広げると、熱交換器の寸法が大きくなると
いった問題が生じる。また、複数の伝熱管103を1つ
ずつ溶接しなければならないので、不経済であるといっ
た問題もある。
【0006】上記問題を解決するため、例えば図14
(a)、(b)に示すような2重管式熱交換器からなる
EGRクーラが提案されている。図14(a)、(b)
に示すように、このEGRクーラとして用いられる2重
管式熱交換器110では、シェル111(外管)内に単
一の伝熱管112(内管)が同軸状に配置され、伝熱管
112内を、被冷却流体である高温のEGRガスが流れ
る一方、シェル111と伝熱管112とによって画成さ
れる冷却液通路113内を冷却液が流れるようになって
いる。
【0007】ここで、伝熱管112には、その断面形状
でみて、円周方向に等角度間隔で配置され、それぞれ伝
熱管中心方向にへこむ複数の凹部114が形成されてい
る。その結果、伝熱管112の凹部114が形成されて
いない部分は、円周方向に等角度間隔で配置された凸部
115となる。つまり、伝熱管112の断面形状は異形
となっている。この伝熱管112では、凹部114と凸
部115とが形成されているので、単純な円筒形の伝熱
管に比べて、その伝熱面積が大きくなり、熱交換率の向
上が図られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに伝熱管の断面形状を異形にして伝熱面積を増加させ
ても、従来の2重管式熱交換器では、後記の理由によ
り、多管式熱交換器に比べて、その熱交換率は低い水準
に留まっている。
【0009】例えば、図15に示すように、伝熱管12
0としてスパイラル管を用いて、断面形状を異形にした
2重管式熱交換器が提案されている。しかし、この2重
管式熱交換器では、伝熱管120の伝熱面積は増加する
ものの、伝熱管120の中心部を流れる被冷却流体は、
伝熱面である伝熱管内壁面に接触しにくいので、熱交換
率が低いといった問題がある。
【0010】図16に示すように、シェル121(外
管)内に同軸状に配置された伝熱管122(内管)の外
周に複数の凹状の溝部123を設けて伝熱管断面を花弁
状にした2重管式熱交換器も提案されている。しかし、
この2重管式熱交換器でも、伝熱管としてスパイラル管
を用いた場合と同様に、伝熱管中心部あるいは花弁中心
部を流れる被冷却流体が、伝熱面である伝熱管内壁面に
接触しにくいといった問題がある。
【0011】また、前記の図14(a)、(b)に示す
2重管式熱交換器でも、図15又は図16に示す2重管
式熱交換器の場合と同様の問題がある。さらに、この2
重管式熱交換器では、異形の伝熱管(内管)を製作する
際に、断面が円形の素管を花弁状に塑性加工すると、図
14(a)に示すように、その周長の違いから、伝熱管
112の凹部114ないし凸部115の厚さt2が、素
管の厚さt1よりも薄くなり、耐食性が低くなるといっ
た問題がある。
【0012】なお、図17(a)〜(e)に示すよう
に、冷凍サイクル装置用の2重管式熱交換器について
は、シェル125内に配設される伝熱管126として、
種々の形状のものが提案されている。しかしながら、こ
のような伝熱管126を用いた2重管式熱交換器でも、
図14〜図16に示す2重管式熱交換器の場合と同様の
問題がある。
【0013】図18に示すように、シェル128(外
管)内に同軸状に配設された伝熱管129(内管)の中
心部付近に中実部材130を配置するとともに、伝熱管
129の内壁と中実部材130の外周部との間に花弁形
状の複数の伝熱フィン131を配置した2重管式熱交換
器も提案されている。この2重管式熱交換器では、伝熱
管129の中心部に中実部材130を配置することによ
り、被冷却流体が伝熱管129の中心部を流れるのを防
止して、該被冷却流体が伝熱管129や伝熱フィン13
1に接触するのを促進するようにしている。
【0014】しかし、この2重管式熱交換器では、伝熱
管129内での圧力損失が増加するといった問題があ
る。また、伝熱管129の中心部に中実部材130を配
置したことにより、伝熱管129内を流れる被冷却流体
が層流になりやすくなる。このため、被冷却流体が攪拌
されなくなり、被冷却流体が伝熱管129の内壁や伝熱
フィン131に接触しにくくなり、十分な熱交換率が得
られないといった問題がある。
【0015】さらに、図19に示すようなツイストテー
プ133を伝熱管(内管)の内部に配置した2重管式熱
交換器も提案されている。この場合、ツイストテープ1
33は、伝熱管内部の被冷却流体を攪拌して熱交換率を
向上させる。あるいは、ツイストテープ133自体に伝
熱性をもたせれば、熱交換率を向上させることができ
る。しかしながら、ツイストテープ133を伝熱管にろ
う付け接合した場合、その接合力はろう材の強度(とく
に高温での接合強度)に依存する。このため、この2重
管式熱交換器は、ろう材の耐熱温度以下の温度の被冷却
流体に対してしか使用することができないといった問題
がある。また、高温の被冷却流体(EGRガス)によ
り、伝熱管及びツイストテープ133は、熱による膨張
と収縮とを繰り返し、接合部に熱疲労破壊が生じるおそ
れがある。
【0016】なお、ろう付け接合を行わず、単純にツイ
ストテープ133を伝熱管内に挿入配置しただけの場
合、被冷却流体の温度(高温)によっては、ツイストテ
ープ133に生じさせた残留応力が除去され、その捻じ
り角度が変化して、冷却性能が低下するといった問題が
ある。また、ツイストテープ133を配置する伝熱管
は、その内部が円筒状の平滑面であるため、被冷却流体
の攪拌性が低く、熱交換率が向上しないといった問題も
ある。
【0017】なお、2重管式熱交換器についてのこのよ
うな問題は、EGRクーラとして用いられる2重管式熱
交換器だけでなく、伝熱管内を高温の被冷却流体が流れ
る2重管式熱交換器でも同様に生じるものである。
【0018】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたものであって、伝熱管(内管)内部における
被冷却流体の攪拌効果を向上させることができ、熱交換
率が高く、かつ信頼性及び使用寿命を向上させることが
できるとともに、製造コストを低減することができる、
簡素な構造の2重管式熱交換器を提供することを解決す
べき課題とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明にかかる2重管式熱交換器は、その基
本的態様においては、(i)円周方向に互いに離間して
配置され、それぞれ管中心部に向かって凹状となった複
数の溝部が外周部に形成された異形断面部を有する内管
(伝熱管)と、(ii)該内管を収容する外管(シェル)
とが設けられ、(iii)内管内を流れる流体と、内管外
面と外管内面とによって画成される流路を流れる流体と
の間で熱交換を行うようになっている2重管式熱交換器
において、(iv)内管内において各溝部の底部に接する
円柱形空間部内に配置され、各溝部の底部によって内管
径方向の位置が固定される一方、内管内を流れる流体を
攪拌する攪拌部材が設けられていることを特徴とするも
のである。
【0020】この2重管式熱交換器によれば、内管が複
数の凹状の溝部を備えた異形断面部を有し、かつ攪拌部
材によって内管内の流体が攪拌されるので、内管内にお
ける被冷却流体の攪拌効果を向上させることができ、熱
交換率を高めることができ、かつ信頼性及び使用寿命を
向上させることができる。
【0021】上記2重管式熱交換器においては、攪拌部
材が、上記円柱形空間部内に配置され、各溝部の底部に
よって内管径方向の位置が固定され、かつ周壁にこれを
貫通する複数の開口部が形成された略円筒形の鞘管と、
鞘管内において該鞘管によって支持され、鞘管内を流れ
る流体を攪拌するツイストテープ部材とで構成されてい
るのが好ましい。なお、鞘管は、円周方向の一部を切り
欠いた略C字形の断面形状を有するものであってもよ
い。このようにすれば、2重管式熱交換器の構造が簡素
なものとなり、その製造コストが低減される。
【0022】この2重管式熱交換器においては、ツイス
トテープ部材のツイスト部の一端に、径方向の寸法が鞘
管の外径より大きく、内管の内径より小さい平面部が設
けられる一方、鞘管の一端に、上記平面部と係合するス
リットが形成され、攪拌部材の一端側では、上記平面部
と上記スリットとを係合させることによりツイストテー
プ部材と鞘管とが固定される一方、攪拌部材の他端側で
は、ツイストテープ部材を両側から挟み込むように鞘管
を押し潰す(プレス成形する)ことによりツイストテー
プ部材と鞘管とが固定されているのが好ましい。なお、
ツイストテープ部材の平面部の角部(コーナー部)を、
外管に接合された縮管部材の縮径開始部と、内管の円筒
部から異形断面部への縮径開始部とによって拘束(規
制)することにより、攪拌部材が軸方向に固定されてい
るのが好ましい。
【0023】このようにすれば、ツイストテープ部材と
鞘管との固定にろう付け接合を用いないので、被冷却流
体の温度がろう材の耐熱温度以下に制約されるなどとい
った不具合は生じない。また、熱による膨張と収縮との
繰り返しにより接合部に熱疲労破壊が生じるなどといっ
た不具合も生じない。
【0024】本発明の基本的態様にかかる2重管式熱交
換器においては、攪拌部材が、上記円柱形空間部内に配
置され、各溝部の底部によって内管径方向の位置が固定
され、かつ内管内を流れる流体を攪拌するツイストテー
プ部材で構成されていてもよい。この場合、2重管式熱
交換器の構造が簡素化される。
【0025】本発明の基本的態様にかかる2重管式熱交
換器においては、攪拌部材が、上記円柱形空間部内に配
置され、各溝部の底部によって内管径方向の位置が固定
される一方、周壁にこれを貫通する複数の開口部が形成
された略円筒形の鞘管からなり、上記開口部が、鞘管内
を流れる流体を鞘管外に導いて内管内壁面に衝突させる
形状に形成されていてもよい。なお、鞘管の両端部に、
それぞれ、内管の異形断面部から円筒部への移行部の拡
管に対応して拡がり、先端部の径が、上記円柱形空間部
の径よりも大きくなっている拡管部が設けられているの
が好ましい。この場合も、2重管式熱交換器の構造が簡
素化される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
的に説明する。図1(a)〜(d)に示すように、EG
Rクーラとして用いられる2重管式熱交換器1には、シ
ェル2(外管)と、該シェル2内にこれと同軸状に配置
された単一の伝熱管3(内管)とが設けられている。な
お、以下では、便宜上、図1(a)中の位置関係におけ
る左側及び右側を、それぞれ、2重管式熱交換器1の
「前側」及び「後側」ということにする。
【0027】前後方向に長手となるように配置されたシ
ェル2の前後の両端部には、それぞれ、シェル2と離間
する方向に向かって径が縮小する縮管部材4a、4bが
接合されている。なお、各縮管部材4a、4bには、そ
れぞれ、該2重管式熱交換器1をEGR通路(図示せ
ず)に接続(ボルト締結)するためのフランジ5a、5
bが取り付けられている。また、シェル2の前端部近傍
及び後端部近傍には、それぞれ、2重管式熱交換器1に
冷却流体(冷却水)を給排するための接続管6a、6b
が取り付けられている。
【0028】伝熱管3は、前後の端部近傍ではそれぞれ
円筒形であり(素管のまま)、この円筒形の部分(以
下、「伝熱管円筒部」という。)は、それぞれ、シェル
2ないし縮管部材4a、4b(径が縮小していない部
分)と当接(嵌合)している。したがって、この部位で
は、シェル2と伝熱管3とは2重管構造となっていな
い。そして、両伝熱管円筒部間では、伝熱管3は小径と
なっている(以下、「伝熱管小径部」という。)。この
部位では、シェル2と伝熱管3とは2重管構造となって
いる。なお、伝熱管円筒部と伝熱管小径部との境界部で
は、伝熱管3は前後方向の中心部側に向かってテーパ状
に径が縮小している。
【0029】伝熱管小径部には、断面形状でみて、円周
方向に等角度間隔で配置され、それぞれ伝熱管中心部方
向に凹状となった複数の溝部7が形成されている。その
結果、伝熱管小径部の溝部7が形成されていない部分
は、円周方向に等角度間隔で並ぶ凸部8となっている。
つまり、伝熱管小径部の断面形状は異形となっている
(伝熱管小径部は「異形断面部」である。)。なお、各
溝部7及び各凸部8は、それぞれ、前後方向(伝熱管長
手方向)に直線状に伸びている。このように、伝熱管小
径部(異形断面部)には、溝部7と凸部8とが形成され
ているので、単純な円筒形の伝熱管に比べて、その伝熱
面積が大きくなり、熱交換率が向上する。
【0030】この2重管式熱交換器1では、前側の接続
管6aを介して、シェル2の内周面と伝熱管3の外周面
とによって画成された冷却液通路9に、冷却水(冷却流
体)が導入される。冷却液通路9内を流通した冷却水
は、後側の接続管6bを介して排出される。他方、伝熱
管3には、前側の縮管部材4aを介して、被冷却流体で
ある高温のEGRガスが導入される。このEGRガス
は、伝熱管3内を前側から後側に向かって流通しつつ冷
却水によって冷却された後、後側の縮管部材4bを介し
て排出される。
【0031】ところで、前記のとおり、単に異形形状の
伝熱管を用いた2重管式熱交換器(図14(a)、
(b)参照)では、伝熱管内部での被冷却流体(媒体)
の攪拌不足に起因して、被冷却流体の伝熱管内壁への接
触不足が生じ、その熱交換率が低くなる。そこで、本発
明にかかるこの2重管式熱交換器1では、伝熱管3の異
形断面部において、複数の溝部7の底部、すなわち伝熱
管中心部に向かって突出する複数の先端部に接する円柱
形空間部に、被冷却流体(EGRガス)の攪拌を促進す
る攪拌部材を配置している。
【0032】つまり、本発明にかかる2重管式熱交換器
1では、伝熱管小径部を溝部7及び凸部8を備えた異形
形状に形成して伝熱面積を増加させたことによる伝熱効
率の向上効果と、攪拌部材を配置して伝熱管小径部内で
の被冷却流体の攪拌を促進させたことによる伝熱効率の
向上効果との相乗効果により、従来の2重管式熱交換器
における上記各問題を解決している。
【0033】以下、この攪拌部材の具体的な構成及び機
能を説明する。この攪拌部材は、パンチングメタルから
なる円筒状の鞘管10と、該鞘管10内に配置されるツ
イストテープ部材11とで構成されている。ここで、ツ
イストテープ部材11は、スタティックミキサとして機
能し、伝熱管3内を流れる被冷却流体を有効に攪拌す
る。他方、鞘管10は、ツイストテープ部材11を支持
する。円筒状の鞘管10の周壁には、多数の開口部10
a(貫通孔)が形成されている。ツイストテープ部材1
1によって攪拌された伝熱管中心部の被冷却流体は、こ
れらの開口部10aを通り抜けて、伝熱管内壁面(花弁
状壁面)に接触(衝突)する。
【0034】図2(a)、(b)に示すように、ツイス
トテープ部材11は、被冷却流体を有効に攪拌できるよ
うな形状にねじられたツイスト部11aと、該ツイスト
テープ部材11を鞘管10に対して、その長手方向(軸
線方向)に位置決めないし固定するための平面部11b
とを備えている。他方、図3に示すように、円筒状の鞘
管10の周壁には、多数の円形の開口部10aが形成さ
れている。
【0035】この鞘管10では、開口部10aの形状は
円形であるが、開口部10aの形状は円形に限定される
わけではない。例えば、図4(a)、(b)に示すよう
に、鞘管10の周壁に、長円形ないしは楕円形の開口部
10aを形成してもよい。また、それ以外の形状であっ
てもよい。また、この鞘管10は、その円周方向に切れ
目のないパイプ状のものであるが、円周方向の一部で切
断されている(切り欠かれた)、略C字形の断面形状を
もつ鞘管を用いてもよい。
【0036】ツイストテープ部材11は、その大部分が
鞘管10内に収容され(ツイスト部10aの先端部及び
平面部10bを除く)、鞘管10に固定される。以下、
鞘管10へのツイストテープ部材11の固定手法を説明
する。図5(a)、(b)に示すように、鞘管10の、
長手方向の一方の端部には、鞘管端部に開口するスリッ
ト10b(割筋)が形成されている。このスリット10
bの幅は、ツイストテープ部材11の平面部11bと嵌
合(係合)できるように好ましく設定されている。
【0037】なお、以下では、便宜上、鞘管10につい
ては、その長手方向(軸線方向)にみてスリット10b
が形成されている方を「前」といい、これと反対側を
「後」という。また、ツイストテープ部材11について
は、その長手方向(軸線方向)にみて平面部11bが形
成されている方を「前」といい、これと反対側を「後」
という。つまり、鞘管10あるいはツイストテープ部材
11の「前・後」は、2重管式熱交換器1の「前・後」
と一致する。
【0038】ツイストテープ部材11を鞘管10に固定
する際には、ツイスト部11aを鞘管10内に前側端部
から挿入し、平面部11bをスリット10bに嵌合させ
る。これにより、ツイストテープ部材11の前端部は、
鞘管10の前端部に固定される。なお、このとき、ツイ
スト部11aの後端近傍部(先端近傍部)は、鞘管10
を通り抜けて、鞘管後端部から後方にやや突出する。
【0039】この後、図6(a)、(b)に示すよう
に、鞘管10の後端近傍部にプレス加工等を施して、ツ
イスト部11aの後端近傍部を両側から挟み込むように
鞘管10を押し潰し(プレス成形し)、鞘管10をツイ
スト部11aに圧着させる。これにより、ツイストテー
プ部材11の後端部が鞘管10の後端部に固定される。
なお、図6(a)、(b)において、10cは鞘管10
の圧着部(押し潰された部分)を示している。
【0040】かくして、ツイストテープ部材11は、平
面部11bとスリット10bとを嵌合させ、かつ鞘管1
0の後端部とツイスト部10aの後端部とを圧着させる
ことにより、鞘管10に強固に固定(支持)される。図
7は、このようにして、ツイストテープ部材11が鞘管
10に固定された状態を示している。
【0041】このように、この2重管式熱交換器1で
は、従来のこの種の2重管式熱交換器とは異なり、ツイ
ストテープ部材11と鞘管10との固定にろう付け接合
を用いないので、被冷却流体の温度がろう材の耐熱温度
以下に制約されるなどといった不具合は生じない。ま
た、熱による膨張と収縮との繰り返しにより接合部に熱
疲労破壊が生じるなどといった不具合も生じない。ま
た、単純にツイストテープを伝熱管内に挿入配置しただ
けの場合に生じる、高温の被冷却流体の温度によって、
ツイストテープに生じさせた残留応力が除去され、その
捻じり角度が変化して、冷却性能が低下するといった不
具合も生じない。
【0042】鞘管10へのツイストテープ部材11の固
定手法としては、嵌合及びプレス圧着による上記手法
(以下、「嵌合・プレス圧着法」という。)のほか、種
々の手法を用いることができる。図8(a)は、嵌合・
プレス圧着法以外の鞘管10へのツイストテープ部材1
1の固定手法の一例を示している。図8(a)に示すよ
うに、この固定手法では、鞘管10の前端部とツイスト
テープ部材11とを溶接により接合するとともに、鞘管
10の後端部とツイストテープ10部材とを溶接により
接合している。この固定手法でも、高温の被冷却流体の
影響により、ツイストテープ部材11の捻じり残留応力
が除去されて捻じり角度が変化するといった不具合が生
じるのを防止することができる。
【0043】図8(b)は、嵌合・プレス圧着法以外の
鞘管10へのツイストテープ部材11の固定手法のもう
1つの例を示している。図8(b)に示すように、この
固定手法では、鞘管10とツイストテープ部材11と
を、両者の接触部全体をろう付け接合することに固定し
ている。この固定手法は、被冷却流体が比較的低温の場
合に用いることができる。なお、鞘管10とツイストテ
ープ部材11とを、両者の接触部全体でろう付け接合す
るのでなく、鞘管10の前端近傍部と後端近傍部とを、
それぞれ、ツイストテープ部材11にろう付け接合して
もよい。
【0044】以下、鞘管10とツイストテープ部材11
とで構成される攪拌部材を備えた2重管式熱交換器1の
製作手法を説明する。図9(a)〜(e)は、それぞれ
2重管式熱交換器1を構成する、組み立て前における、
シェル2(外管)と、鞘管10及びツイストテープ部材
11からなる攪拌部材と、前側の縮管部材4a及びフラ
ンジ5aと、伝熱管3(内管)と、後側の縮管部材4b
及びフランジ5bとを示している。ここで、シェル2の
内径と、縮管部材4a、4bの円筒部の内径と、伝熱管
3の両端円筒部の外径とは、シェル2及び縮管部材4
a、4bの円筒部に伝熱管3を挿入(嵌入)できる寸法
に設定されている。また、伝熱管3の両端円筒部の外径
は、伝熱管3の両円筒部間における凸部8の外径よりも
大きい寸法に設定されている。
【0045】そして、2重管式熱交換器1を製作する
(組み立てる)際には、まず、鞘管10とツイストテー
プ部材11とからなる攪拌部材を、伝熱管3内にその前
端部から挿入する。なお、攪拌部材は、ツイストテープ
部材11の平面部11bが伝熱管3の前側の円筒部内に
完全に収容されるまで、伝熱管3内に挿入される。この
とき、攪拌部材を構成する鞘管10は、伝熱管3の各溝
部7の底部(伝熱管中心部に向かって突出する部分)に
よって、伝熱管の径方向に位置決めないし固定される。
【0046】次に、内部に攪拌部材を収容している伝熱
管3を、シェル2内に挿入する。このとき、伝熱管3の
両端円筒部の一部はシェル外に突出する。続いて、伝熱
管3の前後の各円筒部の、シェル外に突出している部分
に、それぞれ、フランジ5a、5bを伴った縮管部材4
a、4bを外嵌する(組み付ける)。
【0047】この後、シェル2と伝熱管3とを溶接によ
り接合するとともに、縮管部材4a、4bと伝熱管3と
を溶接により接合し、2重管式熱交換器1が完成する。
ここで、図10に示すように、シェル2の前端部近傍に
おいて、Wで示す部分に溶接を施し、シェル2と伝熱管
3と前側の縮管部材4aとを同時に接合してもよい(シ
ェル2の後端部近傍でも同様)。また、シェル2と伝熱
管3の接合と、縮管部材4a、4bと伝熱管3の接合と
を、別々に施工してもよい。なお、被冷却流体の温度が
比較的低い場合は、溶接に代えてろう付けにより、シェ
ル2と伝熱管3と縮管部材4a、4bとを接合してもよ
い。
【0048】この2重管式熱交換器1においては、鞘管
10とツイストテープ部材11とからなる攪拌部材を確
実に固定することが必要である。攪拌部材が前後方向
(軸線方向)に移動すると、内燃機関の排気系や吸気系
の管路を閉塞させたり、被冷却流体の攪拌性を変化させ
て熱交換率を低下させるおそれがあるからである。
【0049】しかしながら、この2重管式熱交換器1で
は、鞘管10とツイストテープ11とからなる攪拌部材
の前後方向(軸方向)の位置は、ツイストテープ部材1
1の平面部11bの4つの角部と、縮管部材4aの径縮
小開始部及び伝熱管3の径縮小開始部との係合により拘
束(規制)されるので、該攪拌部材の前後方向のずれな
いし移動は起こらない。
【0050】このように、この2重管式熱交換器1で
は、原則的には、従来のこの種の2重管式熱交換器とは
異なり、ツイストテープ部材11と鞘管10との固定に
ろう付け接合を用いないので、被冷却流体の温度がろう
材の耐熱温度以下に制約されるなどといった不具合は生
じない。また、単純にツイストテープを伝熱管内に挿入
配置しただけの場合に生じる、高温の被冷却流体の温度
によって、ツイストテープに生じさせた残留応力が除去
され、その捻じり角度が変化して、冷却性能が低下する
といった不具合も生じない。
【0051】ただし、被冷却流体の温度が比較的低い場
合は、ツイストテープ部材11の平面部11bを用い
ず、ツイストテープ11と鞘管10とをろう付け接合し
てもよい。なお、振動等により発生するガタツキ音等が
問題になる場合は、攪拌部材の両端部を伝熱管3に部分
的に溶接接合してもよい。
【0052】以下、この2重管式熱交換器1のより具体
的な施工例ないしは実施態様を説明する。この実施の形
態にかかる2重管式熱交換器1では、これを構成するす
べての部材を、高温状態における耐熱性及び耐腐食性の
高いステンレス材を用いて形成している。しかしなが
ら、これらの各部材の材料はステンレス材に限定される
わけではない。使用条件によっては、他の材料、例えば
銅合金、アルミニウム合金、亜鉛合金等を用いてもよ
い。
【0053】この実施の形態にかかる2重管式熱交換器
1は、内燃機関のEGRクーラであり、被冷却流体は高
温のEGRガスであり、冷却流体は冷却水である。しか
しながら、本発明にかかる2重管式熱交換器1は、EG
Rクーラとしての用途に限定されるわけではなく、種々
の被冷却流体及び冷却流体を対象とする熱交換器に用い
ることができる。この2重管式熱交換器1は、例えば、
被冷却流体が気体ではなく液体である場合にも用いるこ
とができる。
【0054】また、この実施の形態にかかる2重管式熱
交換器1では、伝熱管3の複数の溝部7は、伝熱管円周
方向に等角度間隔で配置されている。しかしながら、溝
部7の配置形態は、これに限定されるわけではない。伝
熱管中心部に攪拌部材を位置決めないし固定して支持す
ることができれば、すなわち複数の溝部7の各底部(先
端部)が、円筒状の攪拌部材ないし鞘管10の外周面に
当接すれば、溝部7は伝熱管円周方向に非等角度間隔で
配置されていてもよい。
【0055】以下、本発明の実施の形態の変形例を説明
する。図11(a)、(b)は、1つの変形例を示して
いる。図11(a)、(b)に示すように、この変形例
にかかる2重管式熱交換器1’では、攪拌部材には鞘管
10は用いられず、伝熱管3(内管)内にはツイストテ
ープ部材11だけが直接配設されている。なお、ツイス
トテープ部材11は、伝熱管中心部付近において、各溝
部7の底部(先端部)に接する円柱形空間部(接円)内
に配置されている。この場合、ツイストテープ部材11
(攪拌部材)の伝熱管3への接合は、例えば、ツイスト
テープ部材11の前後の両端近傍部を伝熱管3の任意の
部分に溶接することにより行われる。また、被冷却流体
の温度が比較的低い場合は、ツイストテープ部材11と
伝熱管3とを、部分的にろう付けすることにより、ある
いはツイストテープ部材11と伝熱管3との接触部全体
をろう付けすることにより接合してもよい。
【0056】図12(a)〜(d)は、もう1つの変形
例を示している。図12(a)〜(d)に示すように、
この変形例にかかる2重管式熱交換器1”では、攪拌部
材にはツイストテープ部材11は用いられず、伝熱管3
(内管)内には鞘管10だけが配設されている。なお、
鞘管10は、本発明の実施の形態にかかる2重管式熱交
換器1の場合と同様に、伝熱管中心部付近において、各
溝部7の底部(先端部)に接する円柱形空間部(接円)
内に配置されている。
【0057】この変形例において、鞘管10(攪拌部
材)の伝熱管3への接合は、例えば、鞘管10の前後の
両端近傍部を伝熱管3の任意の部分に溶接することによ
り行われる。また、被冷却流体の温度が比較的低い場合
は、鞘管10と伝熱管3とを、部分的にろう付けするこ
とにより、あるいは鞘管10と伝熱管3との接触部全体
をろう付けすることにより接合してもよい。
【0058】ただし、鞘管10と伝熱管3とを溶接する
ことができない場合は、図12(a)に示すように、鞘
管10の両端部を、それぞれ、伝熱管3の異形断面部か
ら円筒部への移行部に、異形断面部の内接円筒よりも大
きくなるように拡管してもよい。図12(b)〜(d)
は、鞘管10の周壁面に形成される開口部10aの変形
例を示している。図12(b)〜(d)に示すように、
これらの開口部10aは、鞘管10内の被冷却流体が鞘
管10外に導かれて伝熱管3の内壁に衝突(接触)する
ように、周壁を鞘管中心方向に向かって変形させること
により形成されている。
【0059】
【発明の効果】以上、本発明によれば、伝熱管内部にお
ける被冷却流体の攪拌効果を向上させることができ、熱
交換率が高く、かつ信頼性及び使用寿命を向上させるこ
とができるとともに、製造コストを低減することができ
る、簡素な構造の2重管式熱交換器を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明の実施の形態を示す2重管式
熱交換器の一部断面側面図であり、(b)〜(d)はそ
れぞれ(a)に示す2重管式熱交換器のA−A線断面
図、B−B線断面図及びC−C線断面図である。
【図2】 (a)はツイストテープ部材の側面図であ
り、(b)は(a)に示すツイストテープ部材の正面図
である。
【図3】 円形の開口部を備えた鞘管の側面図である。
【図4】 (a)は長円の開口部を備えた鞘管の側面図
であり、(b)は(a)に示す鞘管の一部を拡大して示
す図である。
【図5】 (a)は鞘管の前端近傍部の側面図であり、
(b)は(a)に示す鞘管の正面図である。
【図6】 (a)はツイストテープ部材が固定された状
態における鞘管の後端近傍部の側面図であり、(b)は
(a)に示す鞘管の後面図である。
【図7】 ツイストテープ部材と鞘管とからなる攪拌部
材の側面図である。
【図8】 (a)は攪拌部材の1つの変形例の側面図で
あり、(b)は攪拌部材のも1つの変形例の側面図であ
る。
【図9】 (a)はシェルの側面断面図であり、(b)
は鞘管及びツイストテープ部材からなる攪拌部材の一部
断面側面図であり、(c)は前側の縮管部材及びフラン
ジの側面断面図であり、(d)は伝熱管の側面断面及び
正面断面を示す図であり、(e)は後側の縮管部材及び
フランジの側面断面図である。
【図10】 2重管式熱交換器の前端近傍部の側面断面
図である。
【図11】 (a)は本発明の1つの変形例にかかる2
重管式熱交換器の側面断面図であり、(b)は(a)に
示す2重管式熱交換器のD−D線断面図である。
【図12】 (a)は本発明のもう1つの変形例にかか
る2重管式熱交換器の側面断面図であり、(b)は
(a)に示す2重管式熱交換器を構成する鞘管の側面図
であり、(c)は(b)に示す鞘管の正面図であり、
(d)は(b)に示す鞘管の側面断面図である。
【図13】 (a)は従来の多管式熱交換器の側面断面
図であり、(b)は(a)に示す多管式熱交換器の正面
断面図である。
【図14】 (a)は従来の2重管式熱交換器の側面断
面図であり、(b)は(a)に示す2重管式熱交換器の
正面断面図である。
【図15】 従来のスパイラル管からなる伝熱管の側面
断面図である。
【図16】 従来の2重管式熱交換器の正面断面図であ
る。
【図17】 (a)〜(e)は、それぞれ、伝熱管の断
面形状が互いに異なる5つの従来の2重管式熱交換器の
正面断面図である。
【図18】 従来の2重管式熱交換器の正面断面図であ
る。
【図19】 従来のツイストテープの側面図である。
【符号の説明】
1…2重管式熱交換器、1’…2重管式熱交換器、1”
…2重管式熱交換器、2…シェル(外管)、3…伝熱管
(内管)、4a…縮管部材、4b…縮管部材、5a…フ
ランジ、5b…フランジ、6a…接続管、6b…接続
管、7…溝部、8…凸部、9…冷却液通路、10…鞘
管、10a…開口部、10b…スリット、10c…圧着
部、11…ツイストテープ部材、11a…ツイスト部、
11b…平面部。
フロントページの続き Fターム(参考) 3G062 ED08 ED10 3L103 AA01 AA12 AA27 AA35 BB39 CC02 CC27 DD08 DD09 DD10 DD17 DD38

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周方向に互いに離間して配置され、そ
    れぞれ管中心部に向かって凹状となった複数の溝部が外
    周部に形成された異形断面部を有する内管と、該内管を
    収容する外管とが設けられ、内管内を流れる流体と、内
    管外面と外管内面とによって画成される流路を流れる流
    体との間で熱交換を行うようになっている2重管式熱交
    換器において、 内管内において各溝部の底部に接する円柱形空間部内に
    配置され、各溝部の底部によって内管径方向の位置が固
    定される一方、内管内を流れる流体を攪拌する攪拌部材
    が設けられていることを特徴とする2重管式熱交換器。
  2. 【請求項2】 攪拌部材が、上記円柱形空間部内に配置
    され、各溝部の底部によって内管径方向の位置が固定さ
    れ、かつ周壁にこれを貫通する複数の開口部が形成され
    た略円筒形の鞘管と、 鞘管内において該鞘管によって支持され、鞘管内を流れ
    る流体を攪拌するツイストテープ部材とで構成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の2重管式熱交換
    器。
  3. 【請求項3】 鞘管が、円周方向の一部を切り欠いた略
    C字形の断面形状を有することを特徴とする請求項2に
    記載の2重管式熱交換器。
  4. 【請求項4】 ツイストテープ部材のツイスト部の一端
    に、径方向の寸法が鞘管の外径より大きく、内管の内径
    より小さい平面部が設けられる一方、鞘管の一端に、上
    記平面部と係合するスリットが形成され、 攪拌部材の一端側では、上記平面部と上記スリットとを
    係合させることによりツイストテープ部材と鞘管とが固
    定される一方、攪拌部材の他端側では、ツイストテープ
    部材を両側から挟み込むように鞘管を押し潰すことによ
    りツイストテープ部材と鞘管とが固定されていることを
    特徴とする請求項2に記載の2重管式熱交換器。
  5. 【請求項5】 ツイストテープ部材の平面部の角部を、
    外管に接合された縮管部材の縮径開始部と、内管の円筒
    部から異形断面部への縮径開始部とによって拘束するこ
    とにより、攪拌部材が軸方向に固定されていることを特
    徴とする請求項4に記載の2重管式熱交換器。
  6. 【請求項6】 攪拌部材が、上記円柱形空間部内に配置
    され、各溝部の底部によって内管径方向の位置が固定さ
    れ、かつ内管内を流れる流体を攪拌するツイストテープ
    部材で構成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の2重管式熱交換器。
  7. 【請求項7】 攪拌部材が、上記円柱形空間部内に配置
    され、各溝部の底部によって内管径方向の位置が固定さ
    れる一方、周壁にこれを貫通する複数の開口部が形成さ
    れた略円筒形の鞘管からなり、 上記開口部が、鞘管内を流れる流体を鞘管外に導いて内
    管内壁面に衝突させる形状に形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の2重管式熱交換器。
  8. 【請求項8】 鞘管の両端部に、それぞれ、内管の異形
    断面部から円筒部への移行部の拡管に対応して拡がり、
    先端部の径が、上記円柱形空間部の径よりも大きくなっ
    ている拡管部が設けられていることを特徴とする請求項
    7に記載の2重管式熱交換器。
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