JP4104270B2 - 配管用継手装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明の配管用継手装置は、例えば、自動車等の空気調和装置に組み込まれてヒータコア等として使用される熱交換器を構成するタンクに対し、上記空気調和装置を構成する配管の端部を接続する為に利用できる。更には、互いに接続すべき1対の配管の端部同士を液密に接続する為に利用できる。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の空気調和装置には、ヒータコア等の熱交換器を組み込む。この様な熱交換器として従来から、例えば図5に示す様な構造のものが広く使用されている。この熱交換器1は、それぞれがアルミニウム合金製の構成部材同士を組み合わせた状態で、これら各構成部材同士をろう付けにより一体接合して成る。この様な熱交換器1は、互いに平行に配置された1対のアルミニウム合金製のタンク2、2を備え、このタンク2、2同士の間に、複数の伝熱管3、3とコルゲート型のフィン4、4とを交互に配置して、コア部5を構成している。これら伝熱管3、3の両端部(図5の上下両端部)は、それぞれ上記1対のタンク2、2を液密に貫通し、それぞれの内側通路をこれらタンク2、2の内部に連通させている。
【0003】
又、上記1対のタンク2、2のうち、一方(図5の上方)のタンク2は、内側中間部に仕切板6を設け、この一方のタンク2内を入口室7と出口室8とに2分割している。そして、この一方のタンク2の壁板部の上面で、それぞれ上記入口室7及び出口室8に対応する位置に、貫通孔を設けている。そして、これら各貫通孔に直接、若しくは図示しない接合用ブラケットを介して、入口管9及び出口管10を液密に接続固定している。そして、これら入口管9及び出口管10の先端部に、それぞれ流体を移送する為の配管の端部を接続自在としている。この様な熱交換器1は、上記各構成部材の当接部分を互いにろう付けする事により、これら各構成部材同士を一体的に接合する。このろう付け作業は加熱炉内で同時に行なう。又、ろう付けの為のろう材は、互いに当接する部材のうちの一方の部材を構成するクラッド材のろう材層により供給する。尚、上記入口管9及び出口管10は、他の構成部材同士をろう付けした後に、別個の結合固定手段により組み付ける場合もある。
【0004】
上述の様に構成する熱交換器1を、ヒータコアとして使用する場合の作用は、次の通りである。車室内の暖房を行なう際には、エンジンのウォータージャケット内で温められた冷却水を、図示しない配管から上記入口管9を介して上記入口室7に送り込む。この冷却水は、上記入口室7側にそれぞれの一端(図5の上端)を通じさせた伝熱管3、3を通り、他方(図5の下方)のタンク2側へと移送され、更に、上記出口室8側にそれぞれの一端(図5の上端)を通じさせた伝熱管3、3を通り、この出口室8に達する。そして、この出口室8側に設けた出口管10から図示しない配管を通り再びエンジンのウォータージャケットに戻る。この様に冷却水を流通させる事により、前記コア部5の温度が上昇する為、このコア部5を構成する伝熱管3、3及びフィン4、4の間に空気を流せば、この空気を加温し、室内を暖房できる。
【0005】
次に、上述の様に構成する熱交換器1のうち、上記タンク2と上記入口管9又は出口管10との接合部の具体的構造に就いて、本発明の実施の形態の第1例を示す図1〜2により説明する。特許請求の範囲に記載した「第二配管」に相当する、上記入口管9又は出口管10は、やはり特許請求の範囲に記載した「第一配管」に相当する、接合用ブラケット11を介して上記タンク2の壁板部12に形成した貫通孔13に接合している。即ち、上記入口管9又は出口管10と上記接合用ブラケット11と後述するOリング25とが、本発明の対象となる、配管用継手装置を構成する。このうちの接合用ブラケット11は、上記壁板部12に対する上記入口管9又は出口管10の支持強度を確保等する為の部材である。この様な接合用ブラケット11は、アルミニウム合金製の板材に絞り加工等を施す事により、断面クランク形で全体を円筒状に形成している。
【0006】
即ち、この接合用ブラケット11は、それぞれ同心に設けた第一、第二、第三円筒部14、15、16と、軸方向に隣り合うこれら各円筒部14、15、16の端縁同士を連続させる、第一、第二連続部17、18とを備える。このうちの第一円筒部14は、上記貫通孔13にほぼ隙間なく挿通自在であると共に、その内周面を第一円筒面19としている。又、上記第二円筒部15は、上記第一円筒部14の軸方向一端側(図1〜2の上端側)に設けられて、その内周面を上記第一円筒面19と同心で且つこの第一円筒面19よりも大径の第二円筒面20としている。又、上記第三円筒部16は、上記第二円筒部15の軸方向他端側(図1〜2の上端側)に設けられて、その内周面を上記第一、第二両円筒面19、20と同心で且つこの第二円筒面20よりも大径の第三円筒面21としている。又、上記第一円筒部14の軸方向一端縁と上記第二円筒部15の軸方向一端縁(図1〜2の下端縁)とを、円輪状に形成した上記第一連続部17により連続させると共に、上記第二円筒部15の軸方向他端縁と上記第三円筒部16の軸方向一端縁(図1〜2の下端縁)とを、やはり円輪状に形成した上記第二連続部18により連続させている。
【0007】
上述の様な接合用ブラケット11を前記壁板部12に接合固定する場合には、上記第一円筒部14を前記貫通孔13に挿通しつつ、上記第一連続部17の外側面(図1〜2の下面)を上記壁板部12の外面(図1〜2の上面)に全周に亙り当接させる。そして、この様に当接させた部分をろう付けする。尚、これら壁板部12と接合用ブラケット11との当接部のろう付けは、熱交換器を構成する各部材同士のろう付けと同時に行なう。
【0008】
又、前記入口管9及び出口管10は、それぞれアルミニウム合金製の板材により全体を円筒状に造っている。これら入口管9及び出口管10は、その先端側(図1〜2の下端側)部分に、上記第一円筒部14の内側にがたつきなく挿入自在な挿入筒部22を設けている。又、この挿入筒部22の基端部(図1〜2の上端部)外周面に、突出部である外向フランジ状の鍔部23を設けている。図示の例では、この鍔部23を、上記入口管9及び出口管10を構成する板材の一部を全周に亙り直径方向外方に座屈変形させる事により形成している。この様に形成した鍔部23の外周縁部は、全周に亙り半円弧状の凸曲面となっている。従って、この鍔部23の外径寸法は、この鍔部23の外周縁部の軸方向中央部に存在する頂部24部分で最大となる。図示の例では、上記鍔部23のうち、この頂部24部分の外径寸法を、前記第三円筒面21の直径寸法よりも僅かに小さくする事に基づき、上記鍔部23を前記第三円筒部16の内側にのみ挿入自在としている。
【0009】
上述の様な入口管9又は出口管10を上記接合用ブラケット11に結合する場合には、先ず、図1に示す様に、上記挿入筒部22の基端部にOリング25を、このOリング25の軸方向一端縁(図1〜2の上端縁)を上記鍔部23の片側面(図1〜2の下側面)の内径側部分に突き当てた状態で外嵌支持する。この様に外嵌支持した上記Oリング25の自由状態での外径寸法は、前記第二円筒面20の直径寸法よりも少し大きい。次いで、図2に示す様に、上記挿入筒部22の先端側(図1〜2の下端側)部分を上記第一円筒部14の内側に、上記Oリング25を上記第二円筒部15の内側に、上記鍔部23を上記第三円筒部16の内側に、それぞれ挿入すると共に、この鍔部23の片側面外径側部分を前記第二連続部18の内側面(図1〜2の上側面)に突き当てる。この状態で、上記Oリング25は、前記第二円筒面20と上記挿入筒部22の基端部外周面との間で全周に亙り弾性的に圧縮される。この結果、上記Oリング25が上記第二円筒面20と上記挿入筒部22の外周面との間をシールする。次いで、上記第三円筒部16の他端側(図1〜2の上端側)部分を直径方向内方に塑性変形させて、図2に鎖線で示す様なかしめ部26を形成し、このかしめ部26により上記鍔部23の他側面(図1〜2の上側面)を抑え付ける。これにより、上記入口管9又は出口管10が、上記接合用ブラケット11に対してがたつきなく結合固定される。
【0010】
上述の様に構成する配管用継手装置の場合、上記入口管9又は出口管10と接合用ブラケット11との結合を、上記かしめ部26により行なっているので、ねじやリベット等の別個の結合部材が不要となるだけでなく、トーチろう付け等のコストの嵩む作業を行なう必要もない為、製造コストの低減を図れる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上述の図1〜2に示した様な配管用継手装置の場合には、各部位の軸方向寸法を適切に規制しないと、次の様な不都合を生じる可能性がある。即ち、上述した様な組み付け作業の際に、上記挿入筒部22の先端部が上記第一円筒部14の内側に進入するよりも先に、上記鍔部23の頂部24が上記第三円筒部16の内側に進入する様な軸方向の寸法規制を行なっていると、上記入口管9又は出口管10の中心軸が上記接合用ブラケット11の中心軸に対し、上記鍔部23の外周面(頂部24の近傍部分)と上記第三円筒部16の内周面(第三円筒面21)との接触部を支点として傾く可能性がある。この様に互いの中心軸同士が傾いた場合には、その後に上記挿入筒部22の先端部を上記第一円筒部14の内側に進入させる作業が難しくなる可能性がある。
【0012】
この場合更に、製造誤差に基づいて上記第三円筒面21の内径寸法が上記鍔部23の頂部24の直径に比べて、より大きくなっている場合には、上記両中心軸同士の傾きが大きくなる。そして、上記挿入筒部22の基端部に外嵌支持したOリング25の円周方向の一部が、前記第二連続部18の内側面と上記第二円筒面20との連続部に存在する凸曲面状の角部27により強く押し潰される等して、損傷する可能性がある。そして、実際に上記Oリング25の一部が損傷すると、このOリング25によるシール機能が損なわれる為、好ましくない。
本発明の配管用継手装置は、上述の様な事情に鑑みて、組み付け作業の容易化を図ると共に、この組み付け作業の際にOリングが損傷しない構造を実現すべく発明したものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の配管用継手装置は、前述した様に、例えば図1〜2に示した配管用継手装置と同様、金属製の第一配管(接合用ブラケット)及び第二配管(入口管又は出口管)と、これら第一配管と第二配管との接続部の液密を保持する為のOリングとを備える。
【0014】
そして、このうちの第一配管は、その内周面を第一円筒面とした第一円筒部と、その内周面をこの第一円筒面と同心で且つこの第一円筒面よりも大径の第二円筒面とした第二円筒部と、その内周面を上記第一、第二両円筒面と同心で且つこの第二円筒面よりも大径の第三円筒面とした第三円筒部と、上記第一円筒部の軸方向一端縁と上記第二円筒部の軸方向一端縁とを連続させる第一連続部と、この第二円筒部の軸方向他端縁と上記第三円筒部の軸方向一端縁とを連続させる第二連続部とを備えたものである。
又、上記第二配管は、上記第一円筒部の内側に挿入自在な挿入筒部と、この挿入筒部の基端部外周面から全周に亙り直径方向外方に突出する状態で設けられて、その外径が最大となる部分を上記第三円筒部の内側にのみ挿入自在な突出部とを備えたものである。
又、上記Oリングは、その軸方向一端縁を上記突出部の上記挿入筒部側の側面の内径側部分に突き当てた状態でこの挿入筒部の基端部に外嵌支持している。そして、この挿入筒部の先端側部分を上記第一円筒部の内側に、上記突出部のうちの外径が最大となる部分を上記第三円筒部の内側に、それぞれ挿入すると共に、上記突出部の上記挿入筒部側の側面の外径側部分を上記第二連続部に突き当てた状態で、上記挿入筒部の基端部外周面と上記第二円筒面との間で全周に亙り弾性的に圧縮される。
【0015】
特に、本発明の配管用継手装置に於いては、上記突出部の外径が最大となる部分のうち軸方向に関して上記挿入筒部に最も近い部分からこの挿入筒部の先端縁までの軸方向に関する寸法をAとし、同じく上記突出部の外径が最大となる部分のうち軸方向に関して上記挿入筒部に最も近い部分から上記挿入筒部の基端部に外嵌支持した上記Oリングの軸方向他端縁までの軸方向に関する寸法をBとし、上記第三円筒面の軸方向他端縁から上記第一円筒面の軸方向一端縁までの軸方向に関する寸法をCとし、同じく上記第三円筒面の軸方向他端縁から上記第二円筒面の軸方向他端縁までの軸方向に関する寸法をDとした場合に、これら各寸法A〜Dが、A≧C且つB<Dの関係を満たす。
【0016】
【作用】
上述の様に構成する本発明の配管用継手装置の場合には、各部位の軸方向寸法を適切に規制している為、組み付け作業の際に、前述した様に挿入筒部を第一円筒部の内側に挿入する作業が難しくなる事を防止して、この組み付け作業の容易化を図れる。更に、この組み付け作業の際に、第二配管の中心軸が第一配管の中心軸に対して傾く事を有効に防止して、Oリングが第二連続部の内側面と第二円筒面との連続部に存在する凸状の角部に強く押し潰される等して損傷する事を防止できる。この為、上記Oリングのシール機能を確実に発揮させる事ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、請求項1のみに対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例の特徴は、第一配管である接合用ブラケット11と第二配管である入口管9又は出口管10との各部の寸法を規制する事により、これら両部材11、9(10)同士の結合作業時にOリング25が損傷するのを防止した点にある。その他の部分の基本構成に就いては前述した通りであるから、重複する説明を省略若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
【0018】
本例の場合、各部の寸法を次の様に規制している。先ず、上記入口管9又は出口管10を構成する、突出部である鍔部23の外周面の頂部24(この鍔部23の外径が最大となる部分のうち、軸方向に関して挿入筒部22に最も近い部分)から、この挿入筒部22の先端部(図1の下端部)までの、軸方向に関する寸法をAとする。同じく、上記頂部24から、上記挿入筒部22の基端部に外嵌支持したOリング25の軸方向他端縁(図1の下端縁)までの、軸方向に関する寸法をBとする。尚、この寸法Bは、上記Oリング25を上記鍔部23に当接させた状態での寸法とする。又、上記接合用ブラケット11を構成する、第三円筒部16の内周面である第三円筒面21の軸方向他端縁(図1の上端縁)から、第一円筒部14の内周面である第一円筒面19の軸方向一端縁(図1の上端縁)までの、軸方向に関する寸法をCとする。同じく、上記第三円筒面21の軸方向他端縁から、第二円筒部15の内周面である第二円筒面20の軸方向他端縁(図1の上端縁)までの、軸方向に関する寸法をDとする。尚、これら両寸法C、Dは、第一、第二両円筒面19、20の端部に存在する、内径が軸方向に変化する傾斜部が終了する部分までの寸法とする。そして、これら各寸法A〜Dを、A≧C且つB<Dの関係を満たす様に規制している。
【0019】
上述の様な寸法規制を行なっている本例の配管用継手装置の場合、上記入口管9又は出口管10を上記接合用ブラケット11の内側に挿入する際には、A≧Cの関係により、先ず、上記挿入筒部22の先端部が上記第一円筒部14の内側に進入する。次いで、或はこれと同時に、上記鍔部23の頂部24が上記第三円筒部16の内側に進入する。この為、本例の場合には、上記入口管9又は出口管10の中心軸が上記接合用ブラケット11の中心軸に対し、上記鍔部23の外周面(頂部24の近傍部分)と上記第三円筒部16の内周面(第三円筒面21)との接触部を支点として傾く事はない。この為、上記挿入筒部22の先端部を上記第一円筒部14の内側に進入させる作業が難しくなったり、或は、上記挿入筒部22の基端部に外嵌支持したOリング25の円周方向の一部が、上記第二連続部18の内側面と上記第二円筒面20との連続部に存在する凸曲面状の角部27により強く押し潰される等して損傷する事を防止できる。
【0020】
又、B<Dの関係により、上述の様に鍔部23の頂部24が上記第三円筒部16の内側に進入するよりも先に、上記Oリング25が上記第二円筒部15の内側に進入する事はない。即ち、本例の場合には、上記挿入筒部22の先端部が上記第一円筒部14の内側に、上記鍔部23の頂部24が上記第三円筒部16の内側に、それぞれ進入する事により、上記入口管9又は出口管10の中心軸と上記接合用ブラケット11の中心軸とが(ほぼ)一致した後でなければ、上記Oリング25が上記第二円筒部15の内側に進入しない。従って、上記両中心軸同士が傾いたまま、上記Oリング25が上記第二円筒部15の内側に挿入される事はない。この為、このOリング25をこの第二円筒部15内に挿入する際に、このOリング25の円周方向の一部が、上記角部27により強く押し潰される等して損傷するのを防止できる。この様に本発明の場合には、上記Oリング25が損傷するのを防止できる為、このOリング25のシール機能を確実に発揮させる事ができる。
【0021】
次に、図3〜4は、請求項1〜2に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、入口管9a又は出口管10aを構成する挿入筒部22の基端部と鍔部23との間に、接合用ブラケット11aを構成する第二円筒部15の内側にがたつきなく挿入自在な大径部28を設けている。又、上記挿入筒部22の基端部に外嵌支持したOリング25の軸方向一端縁(図3〜4の上端縁)は、上記大径部28の軸方向端面(図3〜4の下端面)に突き当てている。尚、自由状態で上記Oリング25の外周縁は、上記大径部28の外周面よりも直径方向外方に少し突出する。
【0022】
又、本例の場合、上記接合用ブラケット11aを構成する第二連続部18の内側面(図3〜4の上面)と第二円筒面20との連続部に、開口側(図3〜4の上側)に向かう程直径が大きくなる方向に傾斜する円すい凹面状の面取り部29を設けている。この面取り部29は、上記Oリング25を上記第二円筒面20の内側に進入させる際の案内面として機能する。
【0023】
上述の様に構成する本例の配管用継手装置の場合、図4に示す様に、上記入口管9a又は出口管10aを上記接合用ブラケット11aの内側に挿入し切った状態では、上記Oリング25が、上記大径部28の軸方向寸法分だけ上記第二円筒部15の奥部(図3〜4の下部)に進入する。この結果、上記Oリング25を、その軸方向の全長に亙り上記挿入筒部22の外周面と上記第二円筒面20との間で確実に圧縮挟持でき、このOリング25のシール機能を良好に確保できる。これに対して、上述した第1例の様に、上記大径部28を設けない構造を採用した場合には、上記Oリング25の一部が上記挿入筒部22の基端部外周面と凸曲面状の角部27(図1〜2参照)との間の幅の広い部分で圧縮挟持される可能性がある。この為、上記幅の広い部分で挟持された上記Oリング25の一部分の圧縮量を、十分に確保できなくなる可能性がある。これに対して本例の場合には、上記Oリング25の圧縮量を軸方向の全長に亙り十分に確保する事で、このOリング25によるシール性能を上述した第1例の場合よりも向上させる事ができる。
【0024】
本例の場合も、各寸法A〜Dを、A≧C且つB<Dの関係を満たす様に規制している。これにより、組み付け作業の際に、上記挿入筒部22の先端部を第一円筒部14の内側に挿入する作業を容易にすると共に、上記Oリング25が上記面取り部29の軸方向両端周縁部に存在する凸状の角部30、30により強く押し潰される等して損傷するのを防止している。
【0025】
又、本例の場合には、上記挿入筒部22の外周面と第一円筒面19とのクリアランス(直径差)をαとし、上記大径部28の外周面と上記第二円筒面20とのクリアランスをβとし、前記鍔部23の頂部24と第三円筒面21とのクリアランスをγとした場合に、これら各クリアランスα〜γが、α≦β<γの関係を満たす様に規制している。そして、この様な規制を行なう事により、上記接合用ブラケット11aと上記入口管9a又は出口管10aとの間に直径方向に亙る相対的な力が加わった場合の強度を高めている。その他の構成及び作用は、上述した第1例の場合と同様である。
【0026】
【発明の効果】
本発明の配管用継手装置は、以上に述べた通り構成され作用する為、組み付け作業の容易化を図れると共に、この組み付け作業時にOリングが損傷する事を防止できる。この為、このOリングのシール機能を確実に発揮させる事のできる、信頼性の高い製品を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を、組み付け以前の状態で示す、図5のX部に相当する部分断面図。
【図2】同じく組み付け後の状態で示す、図5のX部に相当する部分断面図。
【図3】本発明の実施の形態の第2例を示す、図1と同様の図。
【図4】同じく、図2と同様の図。
【図5】熱交換器の1例を示す略正面図。
【符号の説明】
1 熱交換器
2 タンク
3 伝熱管
4 フィン
5 コア部
6 仕切板
7 入口室
8 出口室
9、9a 入口管
10、10a 出口管
11、11a 接合用ブラケット
12 壁板部
13 貫通孔
14 第一円筒部
15 第二円筒部
16 第三円筒部
17 第一連続部
18 第二連続部
19 第一円筒面
20 第二円筒面
21 第三円筒面
22 挿入筒部
23 鍔部
24 頂部
25 Oリング
26 かしめ部
27 角部
28 大径部
29 面取り部
30 角部

Claims (2)

  1. それぞれが金属製の第一配管及び第二配管と、これら第一配管と第二配管との接続部の液密を保持する為のOリングとを備え、
    このうちの第一配管は、その内周面を第一円筒面とした第一円筒部と、その内周面をこの第一円筒面と同心で且つこの第一円筒面よりも大径の第二円筒面とした第二円筒部と、その内周面を上記第一、第二両円筒面と同心で且つこの第二円筒面よりも大径の第三円筒面とした第三円筒部と、上記第一円筒部の軸方向一端縁と上記第二円筒部の軸方向一端縁とを連続させる第一連続部と、この第二円筒部の軸方向他端縁と上記第三円筒部の軸方向一端縁とを連続させる第二連続部とを備えたものであり、
    上記第二配管は、上記第一円筒部の内側に挿入自在な挿入筒部と、この挿入筒部の基端部外周面から全周に亙り直径方向外方に突出する状態で設けられて、その外径が最大となる部分を上記第三円筒部の内側にのみ挿入自在な突出部とを備えたものであり、
    上記Oリングは、その軸方向一端縁を上記突出部の上記挿入筒部側の側面の内径側部分に突き当てた状態でこの挿入筒部の基端部に外嵌支持しており、更に、この挿入筒部の先端側部分を上記第一円筒部の内側に、上記突出部のうちの外径が最大となる部分を上記第三円筒部の内側に、それぞれ挿入すると共に、上記突出部の上記挿入筒部側の側面の外径側部分を上記第二連続部に突き当てた状態で、上記挿入筒部の基端部外周面と上記第二円筒面との間で全周に亙り弾性的に圧縮される配管用継手装置に於いて、
    上記突出部の外径が最大となる部分のうち軸方向に関して上記挿入筒部に最も近い部分からこの挿入筒部の先端縁までの軸方向に関する寸法をAとし、同じく上記突出部の外径が最大となる部分のうち軸方向に関して上記挿入筒部に最も近い部分から上記挿入筒部の基端部に外嵌支持した上記Oリングの軸方向他端縁までの軸方向に関する寸法をBとし、上記第三円筒面の軸方向他端縁から上記第一円筒面の軸方向一端縁までの軸方向に関する寸法をCとし、同じく上記第三円筒面の軸方向他端縁から上記第二円筒面の軸方向他端縁までの軸方向に関する寸法をDとした場合に、これら各寸法A〜Dが、A≧C且つB<Dの関係を満たす事を特徴とする配管用継手装置。
  2. 突出部のうち、軸方向に関して挿入筒部側の端部に、第二円筒部の内側にがたつきなく挿入自在な大径部を設けると共に、この大径部の軸方向端面にOリングの軸方向一端面を突き当てている、請求項1に記載した配管用継手装置。
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