JP3259382B2 - 二重管型オイルクーラ - Google Patents

二重管型オイルクーラ

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啓治 三宅
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D7/00Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
    • F28D7/10Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits being arranged one within the other, e.g. concentrically
    • F28D7/106Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits being arranged one within the other, e.g. concentrically consisting of two coaxial conduits or modules of two coaxial conduits
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/02Header boxes; End plates
    • F28F9/0234Header boxes; End plates having a second heat exchanger disposed there within, e.g. oil cooler

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用ラジエ
ータ等の熱交換器のタンク内に配されるアルミニウム製
二重管型オイルクーラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のアルミニウム製二重管型
オイルクーラは、エンジンの潤滑油、トルクコンバータ
の作動油、自動クラッチの作動油等を冷却するものであ
る。
【0003】これを図5に基づいて説明する。アルミニ
ウム製二重管型オイルクーラ1は、実開平4−4196
85号公報及び実開平4−73787号公報に開示され
る如く、アルミニウム製の二重管2と、アルミニウム製
のシート3と、アルミニウム製のイン・アウトパイプ4
とを一体的にロー付けすることによって構成されてい
る。
【0004】二重管2は、外管を形成するアウタパイプ
21と内管を形成するインナパイプ22とから成り、両
パイプ21,22間に油路23を形成し、アウタパイプ
21とインナパイプ22の夫々の外側部21a,22a
がラジエータ等の熱交換器のタンク5内を流通する冷却
水を接触するようになっている。
【0005】この二重管2内には、アルミニウム製のイ
ンナフィン24が装着されている。シート3は、0−リ
ング52を装着するための環状溝31と、オイルの流出
入部となる孔32と、ナット等の締結部材を着するため
の螺子部33と、二重管2のインナパイプ22を貫通さ
せる孔34と、アウタパイプ21の端部を嵌合させる段
部35とを有する。
【0006】このシート3と二重管2とは、ロー材を介
してロー付部6が形成されている。イン・アウトパイプ
4は、シート3に設けた孔36に嵌入されて、ロー付け
されている。
【0007】斯くして構成されたアルミニウム製二重管
型オイルクーラ1は、シート3の環状溝31内に0−リ
ング52を装着した後、タンク5の内側からイン・アウ
トパイプ4を先にして、タンク5に設けた孔53にイン
・アウトパイプ4を嵌入しながら装着し、タンク5の内
壁面51に0−リング52が密着した状態で、図示しな
いナット等の緊締部材によって固定される。
【0008】そして、アルミニウム製二重管型オイルク
ーラ1は、例えば、トルクコンバータ等とホースを介し
てイン・アウトパイプ4,4が連通することとなる。そ
のため、エンジンが始動すると、一方のイン・アウトパ
イプ4からオイルが導入して来る。そのオイルは、二重
管2の油路23を通過する間に、アウタパイプ21とイ
ンナパイプ22の夫々の外側部21a,22aを介して
タンク5内を流通する冷却水と熱交換することによっ
て、冷却されながら他方のイン・アウトパイプ4から導
出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のアルミニウム製二重管型オイルクーラ1では、シー
ト3が出入口パイプの接続口を備えており、形状が複雑
なために、冷鍛加工や切削加工等にて成形しなければな
らず、成形が困難であるという問題がある。
【0010】そこで、本発明は、簡単な加工にて形成す
ることのできる二重管型オイルクーラを提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明においては、外管
の一部を形成するアウタパイプと、このアウタパイプの
内周側に配され、前記アウタパイプよりも長手方向に長
いインナパイプと、このインナパイプと前記アウタパイ
プとの間に形成され、油が通過する油路とを有し、前記
アウタパイプの外周面と前記インナパイプの内周面がラ
ジエータ等の熱交換器のタンク内を流通する冷却水と接
触する二重管と、前記油路内に装着される放熱促進用の
インナフィンと、前記アウタパイプの両端部に接続さ
れ、前記アウタパイプとともに前記外管の一部を形成す
る筒状の筒部と、この筒部と連続して設けられ、前記油
路の両側の端面を封止する封止部とを有し、前記二重管
の内部の油路に流通するオイルの流入孔もしくは流出孔
を筒部に形成した、ほぼ一定の厚さを有する板材から成
形されるシートと、このシートの流入孔及び流出孔に取
り付けられ、貫通孔の開いたニップルと、前記アウタパ
イプと前記筒部との接続部近傍となる、前記筒部の部位
に設けられ、前記アウタパイプの内周面よりも内径が小
さく、前記インナフィンの端部が当接し、前記インナフ
ィンを位置決めするストッパーとを備える二重管型オイ
ルクーラを採用するものである。さらに、請求項2に記
載の発明においては、 前記板材には犠牲腐食層がクラ
ッドされており、前記シートはプレス加工によって成形
される二重管型オイルクーラを採用するものである。
【0012】
【作用】上記構成よりなる本発明の二重管型オイルクー
ラによれば、アウタパイプとインナパイプとからなる二
重管の両端にシートを配し、このシートの流入孔と流出
孔にニップルを取り付ける。このように、シートとニッ
プルとを別体に設け、シートが筒部と封止部とからなる
簡単な構成としたので、簡単な加工にて形成することが
できる。さらに、アウタパイプとシートの筒部との接続
部近傍に、アウタパイプの内周面よりも内径が小さいス
トッパーを設けることによって、二重管の内部において
インナフィンの位置決めを行うことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の二重管型オイルクーラの第1
の実施例について図面と共に説明する。
【0014】図1は、本発明のアルミニウム製二重管型
オイルクーラ20の半断面図を示し、図において60は
シートの断面図を現し、70はニップルの断面図を現
す。本実施例においては、従来のシート3の代わりに設
けられたシート60とニップル70を除くその他の部位
については、図4に示す従来のアルミニウム製オイルク
ーラ1と同様の構成であるため、同じ符号を付してその
説明を省略する。
【0015】アルミニウム製の二重管2の両端部には、
シート60が取り付けられている。このシート60は、
アルミニウム系の材料よりなる芯材と、この芯材の外周
側面に芯材よりも電位が低い材料よりなる犠牲腐食層を
クラッドしてなる板材にて成形されるもので、円筒形状
のアルミニウムパイプを所定の長さに切断して成形加工
する。このシート60は、インナパイプ22と接合して
内部を流入するオイルが洩れないようにする為に、絞り
加工により、シート60の外周部61から連続に、その
内径がインナパイプ22の外形と等しい接合代62を成
形する。そして、このシート60は、一端がアウタパイ
プ21に密着し、他端がインナパイプ22に密着して外
管の一部を形成すると共に、油路23の両側の端面を封
止する封止部を形成する。
【0016】また、その外周には、円形の孔であるオイ
ル入口孔63もしくはオイル出口孔(図示省)を設け
る。なお、アウタパイプ21とインナパイプ22は、こ
のオイルクーラ20にて要求される放熱量に対応した必
要長さに切断するのみで円筒形状のまま使用する。
【0017】このオイルクーラ20を自動車用ラジエー
タ(図示省)に組み付ける時には、ラジエータ下部のタ
ンクに設けられた孔に挿入して、その周縁部71にて密
着固定するニップル70を、オイル入口孔63に挿入
し、ニップル70の外周側からかしめて固定する。な
お、ニップル70は、ラジエータタンクへの固定用兼熱
交換媒体の出入口パイプの取り付け用の用具である。ニ
ップル70には、Oリングを装着するための環状溝72
と、ナット等の締結部材を装着するための螺子部74
と、二重管2内部のオイルを外部と流出入できる貫通孔
73とが形成されている。
【0018】また、シート60には、内周方向に突出
し、インナフィン24の端部が当接するガイド64(請
求項におけるストッパーに相当する)を、プレス加工に
より円周方向に全周に渡って加工する。本発明の二重管
型オイルクーラ20の斜視図を、図2に示す。
【0019】図2に示すように、上記のシート60及び
ニップル70との組み合わせを二重管2の両端部に配設
する。なお、アウタパイプ21の内周面21bとインナ
パイプ22の外周面22bには、接合に必要なAl−S
i(アルミニウム−シリコン)系ロウ材をクラッドした
材料を用いる。
【0020】次に、本発明の二重管型オイルクーラ20
の組み付け方法について説明する。予め、ニップル70
をシート60の連通孔63に固定しておく。アウタパイ
プ21とインナパイプ22との間にインナフィン24を
組み付けて油路23を形成し、その後、シート60を油
路23の両端に差し込む。この時、シート60に設けら
れたガイド64にインナフィン24が当接して、インナ
フィン24の位置が固定される。
【0021】上記の如く仮組みされた二重管型オイルク
ーラ20は、焼き付け炉の中を通して、ロウ付け固定さ
れる。この時に、アウタパイプ21の内周面21bとイ
ンナフィン24との間と、インナパイプ22の外周面2
2bとインナフィン24との間と、シート60の接合代
62とインナパイプ22の端部221との間がロウ付け
固定される。
【0022】なお、アウタパイプ21は、インナフィン
24とロー付けされる内周面21bにロー材がクラッド
され、冷却水側の外周面21aに犠牲腐食層がクラッド
されたものを用い、インナパイプ22も同様に、インナ
フィン24とロー付けされる外周面22bにロー材がク
ラッドされ、冷却水側の内周面22aに犠牲腐食層がク
ラッドされている。また、シート60の端部65の内周
面側にロー材を塗布するか、もしくは、ロー材をクラッ
ドした材料を用いれば良い。
【0023】上記の構成では、シート60とニップル7
0とを別体に構成するが、ロウ付けにて一体に固定する
ので、固定の為に特別の措置を必要とせず、従来の一体
型のシート3を用いた時と同様に固定することができ
る。
【0024】このように構成されたオイルクーラ20に
は、一端側のニップル70から流入したオイルが油路2
3内を流入して、他端側のニップル70より流出する。
この時に、油路23内を流入するオイルは、アウタパイ
プ21の外周側とインナパイプ22の内周側を流入する
冷却水と熱交換して冷却される。
【0025】本実施例の構成によれば、シート60は、
平板をプレス加工することで形成できるので、従来の冷
鍛加工や切削加工によるものと比べて容易に形成するこ
とができる。ニップル70は、従来から用いられている
ように、オイル連通孔73が一方向に形成されているの
みの形状であるため、一方向の切削による簡単な加工に
て形成することができる。また、プレス加工によりシー
ト60が形成されるため、犠牲腐食層をクラッドした平
板を用いて加工することが可能となる。
【0026】また、シート60とニップル70とを別体
にて形成するために、車両側にて設定される出入口パイ
プの径の変化に対しても、ニップル70を変更するのみ
で、シート60は共通化が図れるという効果がある。
【0027】また、シート60のガイド64にてアウタ
パイプ21を固定するため、出入口パイプ間の距離を所
定値にセットする事を容易に行うことができる。なお、
ガイド64は、シート60の全周に設ける構成とした
が、部分的に設ける構成としても良い。
【0028】次に、本発明の第2実施例について図3に
基づき説明する。上記の第1実施例では、シート60の
ガイド64側の端部の内周65が、アウタパイプ21の
外周面21aに設けられる構成としたが、図3(a)に
示すように、アウタパイプ21の内周面21bにシート
60が設けられ、ガイド64を無くした構成としても良
い。この様に、アウタパイプ21の内周面21bにシー
ト60の外周部61が設けられる構成とすることで、ア
ウタパイプ21の端部211がニップル70の一座面を
ストッパーとして使用し、アウタパイプ21の位置決め
を行うと共に、シート60の端部65をインナフィン2
4のストッパーとして使用することができる。
【0029】この構成によれば、シート60の貫通孔6
3から端部65までの距離を短く設定することで、イン
ナフィン24を二重管2内に挿入できる範囲が大きく取
れ、放熱面積を増加させることができるので、二重管型
オイルクーラとしての性能を向上させることができる。
【0030】なお、本構成の如く、アウタパイプ21の
内周面21bにシート60の端部が密着する形状とすれ
ば、シート60には、外周面にのみ犠牲腐食層がクラッ
ドされている板材を用いて形成することが可能となる。
【0031】また、本発明に適用可能な封止部の構造と
して、参考例として挙げる図4に図示された封止部の
造としてもよい。上記の実施例では、インナパイプ22
とアウタパイプ21との間を端部にて封止し、外管の一
部を形成するシート60には、絞り加工によるガイド6
4と接合代62を形成する構成としたが、図4の断面図
に示すようにシート60を構成しても良い。
【0032】このシート60は、一端にアウタパイプ2
1の外周面と接合される端部65を形成され、外管の一
部を形成する円筒形状の外周部60aと、インナパイプ
22の内周面と接合される円筒形状の内周部60bと、
外周部60aと内周部60bとを連結する連結部60c
とからなる。
【0033】この形状のシート60によれば、内周面6
0dにロウ材をクラッドしておけば、アウタパイプ21
と外周部60aの端部65との間と、インナパイプ22
と内周部60bとの間とをロウ付けすることができる。
【0034】なお、上記の実施例では、二重管2及びシ
ート60が円筒形状である例について説明したが、筒形
状であれば角筒形状でも良い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の二重管型
オイルクーラによれば、アウタパイプやニップルとは別
体にてシートを設ける。このように、シートとニップル
とを別体に設けることにより、シートが筒部と封止部と
からなる簡単な構成とすることができ、簡単な加工にて
形成することができる。また、アウタパイプとシートの
筒部との接続部近傍に、アウタパイプの内周面よりも内
径が小さいストッパーを設けることによって、二重管の
内部においてインナフィンの位置決めを行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二重管型オイルクーラの第1の実施例
を示す半断面図である。
【図2】本発明の二重管型オイルクーラの第1の実施例
を示す斜視図である。
【図3】(a)は、本発明の二重管型オイルクーラの第
2の実施例を示す断面図である。(b)は、A−A断面
図である。
【図4】本発明に適用可能な封止部の構造を図示した二
重管型オイルクーラの参考例を示す断面図である。
【図5】従来の二重管型オイルクーラを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
2 二重管 21 アウタパイプ 22 インナパイプ 23 油路 24 インナフィン 60 シート 70 ニップル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01M 5/00 F01P 11/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外管の一部を形成するアウタパイプと、
    このアウタパイプの内周側に配され、前記アウタパイプ
    よりも長手方向に長いインナパイプと、このインナパイ
    プと前記アウタパイプとの間に形成され、油が通過する
    油路とを有し、前記アウタパイプの外周面と前記インナ
    パイプの内周面がラジエータ等の熱交換器のタンク内を
    流通する冷却水と接触する二重管と、 前記油路内に装着される放熱促進用のインナフィンと、 前記アウタパイプの両端部に接続され、前記アウタパイ
    プとともに前記外管の一部を形成する筒状の筒部と、こ
    の筒部と連続して設けられ、前記油路の両側の端面を封
    止する封止部とを有し、前記二重管の内部の油路に流通
    するオイルの流入孔もしくは流出孔を筒部に形成した、
    ほぼ一定の厚さを有する板材から成形されるシートと、 このシートの流入孔及び流出孔に取り付けられ、貫通孔
    の開いたニップルと、 前記アウタパイプと前記筒部との接続部近傍となる、前
    記筒部の部位に設けられ、前記アウタパイプの内周面よ
    りも内径が小さく、前記インナフィンの端部が当接し、
    前記インナフィンを位置決めするストッパーとを備える
    二重管型オイルクーラ。
  2. 【請求項2】 前記板材には犠牲腐食層がクラッドされ
    ており、前記シートはプレス加工によって成形されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の二重管型オイルクーラ。
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