JPH09113155A - 三重管式熱交換器 - Google Patents

三重管式熱交換器

Info

Publication number
JPH09113155A
JPH09113155A JP27166695A JP27166695A JPH09113155A JP H09113155 A JPH09113155 A JP H09113155A JP 27166695 A JP27166695 A JP 27166695A JP 27166695 A JP27166695 A JP 27166695A JP H09113155 A JPH09113155 A JP H09113155A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
oil
pipe
heat exchanger
triple
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27166695A
Other languages
English (en)
Inventor
Yosuke Harada
洋助 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP27166695A priority Critical patent/JPH09113155A/ja
Publication of JPH09113155A publication Critical patent/JPH09113155A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D7/00Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall
    • F28D7/10Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits being arranged one within the other, e.g. concentrically
    • F28D7/103Heat-exchange apparatus having stationary tubular conduit assemblies for both heat-exchange media, the media being in contact with different sides of a conduit wall the conduits being arranged one within the other, e.g. concentrically consisting of more than two coaxial conduits or modules of more than two coaxial conduits
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D21/00Heat-exchange apparatus not covered by any of the groups F28D1/00 - F28D20/00
    • F28D2021/0019Other heat exchangers for particular applications; Heat exchange systems not otherwise provided for
    • F28D2021/0049Other heat exchangers for particular applications; Heat exchange systems not otherwise provided for for lubricants, e.g. oil coolers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 二重管式オイルクーラ本体2の中心と外筒管
3の中心とを略同心化することにより第3環状通路21
の径方向通路幅を周方向において略一定にして第3環状
通路21内の冷却水が流れ難くなることを防ぐ三重管式
オイルクーラ1を提供する。 【解決手段】 先端部を潰して鍔状の挿入部52を一体
成形し、その挿入部52の上下に設けられる内側座部5
3と外側座部54とを二重管式オイルクーラ本体2の中
心と外筒管3の中心とを略同心となるように所定の距離
(挿入部52の厚さ)Hだけ隔てて設けたオイル出口パ
イプ7を外筒管3内より貫通穴27に挿入する。そし
て、外筒管3内に、第1、第2円筒管10、11よりな
る二重管式オイルクーラ本体2を挿入して、内側座部5
3と外側座部54とを第2円筒管11の張出部16と外
筒管3の張出部23にろう付けにより結合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、オイルを冷却媒
体と熱交換させて冷却させる三重管式オイルクーラに最
適な三重管式熱交換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば図7および図8に示し
たように、三重管式熱交換器100は、二重管式オイル
クーラ本体101のオイル入口(図示せず)およびオイ
ル出口102を形成する張出部103の外周にリング状
のニップル104、105をろう付けにて接合した後
に、これらを外筒管106内に挿入し、ニップル10
4、105にオイル入口パイプ107、オイル出口パイ
プ108をろう付けにて接合することにより組み付けら
れている。なお、二重管式オイルクーラ本体101は、
内部に冷却媒体通路111を形成する第1円筒管11
2、この第1円筒管112との間にオイル通路113を
形成する第2円筒管114、およびオイル通路113内
に挿入されたインナーフィン115等から構成されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の三重
管式熱交換器100においては、ニップル104、10
5の厚さおよび組付作業性から二重管式オイルクーラ本
体101の中心と外筒管106の中心とのずれ(オフセ
ット量)が大きくなっている。したがって、二重管式オ
イルクーラ本体101と外筒管106との間に形成され
る冷却媒体通路116内を流れる冷却媒体の流速分布が
周方向において一様にならず、本来有するオイルの冷却
性能が発揮できないという問題が生じている。
【0004】また、例えば上記の三重管式熱交換器10
0を海上船舶に搭載する場合には、冷却媒体通路(海水
側通路)116の径方向通路幅が周方向において一定で
はないため、海水中の異物が狭い通路幅の箇所に詰まり
易くなり、二重管式オイルクーラ本体101および外筒
管106が腐食したり、冷却媒体の流量が減ることによ
りオイルの冷却性能が低下したりするという問題が生じ
ている。さらに、ニップル104、105を介してオイ
ル入口パイプ107、オイル出口パイプ108を外筒管
106に組み付けるようにしているので、三重管式熱交
換器100を構成する構成部品の部品点数が多い。この
ため、三重管式熱交換器100を組み付ける際の組付作
業性が悪いので、生産性が低下することにより、三重管
式熱交換器100の製品価格が上昇するという問題が生
じている。
【0005】この発明の目的は、二重管式熱交換器本体
の中心と外筒管の中心とを略同心化することにより第3
環状通路の径方向通路幅を周方向において略一定にして
腐食、熱交換性能の低下を防止することのできる三重管
式熱交換器を提供することにある。また、流体接続管を
組み付ける時のみ必要な組付部品を廃止することにより
部品点数を減らして組付作業性および生産性を上げて製
品価格の上昇を抑えることのできる三重管式熱交換器を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、流体接続管に一体成形された内側座部と外側座
部とを二重管式熱交換器本体の径方向において所定の距
離だけ隔てて設けることにより、流体接続管の内側座部
を二重管式熱交換器本体に接合し、流体接続管の外側座
部を外筒管に接合すると、二重管式熱交換器本体の中心
と断面形状が二重管式熱交換器本体と略同心円とされた
外筒管の中心とが略同心化される。
【0007】これによって、二重管式熱交換器本体と外
筒管との間に形成される第3環状通路の径方向通路幅を
周方向において略一定となり、第3環状通路を流れる第
1流体の流れが滞ることがなくなるので、二重管式熱交
換器本体や外筒管等が腐食したり、第1流体と第2流体
との熱交換性能が低下したりすることを抑えることがで
きるという効果が得られる。また、流体接続管を組み付
ける時のみ必要な組付部品を廃止できるので、三重管式
熱交換器全体の構成部品の部品点数が減ることにより、
三重管式熱交換器の組付作業性が良好となり、生産性が
向上するので、三重管式熱交換器の製品価格の上昇を抑
えることができるという効果が得られる。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、第2環状
通路内にインナーフィンを挿入しているので、第1円形
通路および第3環状通路内を流れる第1流体と第2環状
通路内を流れる第2流体との熱交換効率を向上すること
ができるという効果が得られる。請求項3に記載の発明
によれば、流体接続管に一体成形される内側座部および
外側座部の形状を平坦面形状にすることにより、内側座
部と二重管式熱交換器本体との接触面積が増加し、且つ
外側座部と外筒管との接触面積が増加することによっ
て、二重管式熱交換器本体および外筒管と流体接続管と
の接合強度を向上することができるという効果が得られ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】
〔第1実施例の構成〕図1ないし図3はこの発明の第1
実施例を示したもので、図1は三重管式オイルクーラの
全体構造を示した図で、図2は三重管式オイルクーラの
オイル入口付近を示した図で、図3は三重管式オイルク
ーラのオイル出口付近を示した図である。
【0010】三重管式オイルクーラ1は、海上船舶用エ
ンジン(図示せず)のエンジンオイルクーラであって、
オイル(第2流体)を冷却水(第1流体、冷却媒体、例
えば海水)と熱交換させて冷却する二重管式オイルクー
ラ本体(以下オイルクーラ本体と略す)2、このオイル
クーラ本体2の周囲を囲む外筒管3、この外筒管3内に
冷却水を流入させる冷却水入口管4、外筒管3より冷却
水を流出させる冷却水出口管5、オイルクーラ本体2内
にオイルを流入させるオイル入口パイプ6、およびオイ
ルクーラ本体2よりオイルを流出させるオイル出口パイ
プ7等から構成されている。
【0011】オイルクーラ本体2は、図2および図3に
示したように、断面形状が円環形状の第1円筒管10、
この第1円筒管10の外周に嵌め合わされ、断面形状が
略円環形状の第2円筒管11、および第1、第2円筒管
10、11間に配されたインナーフィン12等から構成
されている。第1円筒管10は、銅合金またはアルミニ
ウム合金等の熱伝導性に優れる金属管を所定の長さに切
断して両端を拡管することによりなるもので、図2およ
び図3に示したように、内部に冷却水が流れる第1円形
通路(内側冷却媒体通路、内側冷却水通路)13を形成
する。
【0012】第2円筒管11は、銅合金またはアルミニ
ウム合金等の熱伝導性に優れる金属管を所定の長さに切
断してなるもので、図2および図3に示したように、第
1円筒管10の外周との間にオイルが流れる第2環状通
路(オイル通路)14を形成する。
【0013】そして、第2円筒管11は、図2および図
3に示したように、オイル入口パイプ6およびオイル出
口パイプ7との接続部分に上方に張り出した張出部1
5、16が設けられている。張出部15の上端面には、
図2に示したように、オイル入口パイプ6の先端部が当
接する平坦形状の本体側平面座部17が設けられ、その
中央部で円形状のオイル入口18がプレス加工により穴
開け成形されている。また、張出部16の上端面には、
図3に示したように、オイル出口パイプ7の先端部が当
接する平坦形状の本体側平面座部19が設けられ、その
中央部で円形状のオイル出口20が同様に成形されてい
る。
【0014】インナーフィン12は、銅合金またはアル
ミニウム合金等の熱伝導性に優れる金属板をプレス加工
により所定の平板形状に打ち抜いてから波形形状に曲げ
成形することによりなるもので、オイルの放熱効率を向
上させるための放熱フィンであって、第2環状通路14
内に円環形状となるように配され、第1、第2円筒管1
0、11の管方向(長手方向)に延長されている。な
お、第2環状通路14は、インナーフィン12を内蔵す
ることにより周方向に複数のオイル通路群を形成する。
【0015】外筒管3は、オイルクーラ本体2の外殻
(ケーシング)を形成するもので、銅合金またはアルミ
ニウム合金等の熱伝導性に優れる金属管を所定の長さに
切断してなるもので、図2および図3に示したように、
オイルクーラ本体2の第2円筒管11の外周との間にオ
イルが流れる第3環状通路(外側冷却水通路、外側冷却
媒体通路)21を形成する。
【0016】そして、外筒管3は、オイル入口パイプ6
およびオイル出口パイプ7との接続部分に上方に張り出
した張出部22、23が設けられている。張出部22の
上端面には、図2に示したように、オイル入口パイプ6
の先端部が当接する平坦形状の外筒側平面座部24が設
けられ、その中央部で円形状の貫通穴25がプレス加工
により穴開け成形されている。また、張出部23の上端
面には、図3に示したように、オイル出口パイプ7の先
端部が当接する平坦形状の外筒側平面座部26が設けら
れ、その中央部で円形状の貫通穴27が同様に成形され
ている。なお、貫通穴25、27は、オイル入口パイプ
6およびオイル出口パイプ7の先端部を差し込むことが
可能なサイズの内径を持つ。
【0017】冷却水入口管4および冷却水出口管5は、
銅合金またはアルミニウム合金等の金属管を円環形状に
曲げ成形することによりなるもので、外筒管3の入口端
および出口端の外側面に嵌め合わされてそれぞれろう付
け等の溶接手段を用いて結合している。冷却水入口管4
は、バルジ加工された鍔状部31に図示しない冷却水パ
イプが嵌め合わされて水源およびウォータポンプと接続
され、内部に冷却水入口通路32が形成される。この冷
却水入口通路32は、第1円形通路13および第3環状
通路21の両方の上流側に連通する。冷却水出口管5
は、バルジ加工された鍔状部33に図示しない冷却水パ
イプが嵌め合わされて水源と接続され、内部に冷却水出
口通路34が形成される。この冷却水出口通路34は、
第1円形通路13および第3環状通路21の両方の下流
側に連通する。
【0018】オイル入口パイプ6およびオイル出口パイ
プ7は、本発明の流体接続管であって、銅合金またはア
ルミニウム合金等の金属管よりなるもので、外筒管3の
管方向(長手方向)に対して直交する方向に延長されて
いる。
【0019】図2に示したように、オイル入口パイプ6
の図示上端部(後端部)にはバルジ加工された鍔状部4
1が形成され、図示下端部(先端部)にはプレス加工さ
れた鍔状の挿入部42が一体成形されている。鍔状部4
1には、海上船舶用エンジン(図示せず)のオイル通路
に接続するオイルパイプ(図示せず)が嵌め合わされ
る。挿入部42の下端には第2円筒管11の張出部15
に面接触する平坦面形状の内側座部43が一体成形さ
れ、挿入部42の上端には外筒管3の張出部22に面接
触する平坦面形状の外側座部44が一体成形されてい
る。
【0020】内側座部43と外側座部44とは、オイル
クーラ本体2の中心と外筒管3の中心とが略同心となる
ように所定の距離(挿入部42の厚さ)Hだけ隔てて設
けられるように形成されている。そして、内側座部43
は、張出部15に設けた本体側平面座部17の外側面に
ろう付け等の溶接手段を用いて結合されている。また、
外側座部44は、張出部22に設けた外筒側平面座部2
4の内側面に同様に結合されている。なお、オイル入口
パイプ6の内部には、オイルが流れる流体通路としての
オイル通路45が形成されている。また、内側座部43
の中央部には、オイル通路45とオイルクーラ本体2の
オイル入口18と連通する連通口46が形成されてい
る。
【0021】図3に示したように、オイル出口パイプ7
には、オイル入口パイプ6と同様にして、鍔状部51お
よび鍔状の挿入部52が一体成形されている。鍔状部5
1には、オイルパン(図示せず)に接続するオイルパイ
プ(図示せず)が嵌め合わされる。挿入部52の下端に
は第2円筒管11の張出部16に面接触する平坦面形状
の内側座部53が一体成形され、挿入部52の上端には
外筒管3の張出部23に面接触する平坦面形状の外側座
部54が一体成形されている。
【0022】内側座部53と外側座部54とは、オイル
クーラ本体2の中心と外筒管3の中心とが略同心となる
ように所定の距離(挿入部52の厚さ)Hだけ隔てて設
けられるように形成されている。そして、内側座部53
は、張出部16に設けた本体側平面座部19の外側面に
ろう付け等の溶接手段を用いて結合されている。また、
外側座部54は、張出部23に設けた外筒側平面座部2
6の内側面に同様に結合されている。なお、オイル出口
パイプ7の内部にはオイルが流れる流体通路としてのオ
イル通路55が形成され、内側座部53の中央部にはオ
イル通路55とオイルクーラ本体2のオイル出口20と
連通する連通口56が形成されている。
【0023】〔第1実施例の組付方法〕次に、この実施
例の三重管式オイルクーラ1の組付方法を図1ないし図
3に基づいて簡単に説明する。
【0024】先ず、先端部をプレス加工により潰して鍔
状の挿入部42、52を設けた(このとき、挿入部4
2、52の厚さHは、オイルクーラ本体2の中心と外筒
管3の中心とが略同心となるサイズに設定する。)オイ
ル入口パイプ6およびオイル出口パイプ7を、外筒管3
の貫通穴25、27に差し込む。
【0025】次に、断面形状が円形形状の第1円筒管1
0の外周に所定の形状の第2円筒管11を嵌め合わせ
て、第1、第2円筒管10、11間にインナーフィン1
2を挿入し、第1円筒管10の内径側を拡管してインナ
ーフィン12と第1、第2円筒管10、11の接触を良
くし、第1円筒管10と第2円筒管11の両端を溶接す
ることによりオイルクーラ本体2を製作する。次に、こ
のオイルクーラ本体2を外筒管3内にオイルクーラ本体
2を挿入して、オイル入口パイプ6およびオイル出口パ
イプ7の挿入部42、52と第2円筒管11の本体側平
面座部17、19とが所定の位置で当接するように治具
で保持する。
【0026】ここで、オイル入口パイプ6およびオイル
出口パイプ7の内側座部43、53と第2円筒管11の
本体側平面座部17、19の外側面との間に箔状または
線状のろう材が挟み込まれている。上記のように組み付
けたオイルクーラアッセンブリのオイル出入口パイプ
7、6の付け根部を加熱、ろう付けすることにより、オ
イルクーラ本体2とオイル出入口パイプ7、6および外
筒管3が接合される。また、冷却水出入口管5、4は外
筒管3の両端の外側面に嵌め合わされて、それぞれろう
付けすることにより、図1のオイルクーラ1が製作され
る。
【0027】〔第1実施例の作用〕次に、この実施例の
三重管式オイルクーラ1の作用を図1ないし図3に基づ
いて簡単に説明する。
【0028】海上船舶用エンジンが運転されオイルポン
プが駆動されると、海上船舶用エンジン内のオイルがオ
イルパイプ内のオイル通路→オイル入口パイプ6内のオ
イル通路45→連通口46→オイルクーラ本体2のオイ
ル入口18→第2環状通路14→オイルクーラ本体2の
オイル出口20→連通口56→オイル出口パイプ7内の
オイル通路55→オイルパイプ内のオイル通路→オイル
パン→オイルポンプを通って海上船舶用エンジンに戻さ
れる。
【0029】一方、ウォータポンプが駆動されることに
より、ウォータポンプより吐出された冷却水(海水)が
冷却水入口管4の冷却水入口通路32→第1円形通路1
3および第3環状通路21→冷却水出口管5の冷却水出
口通路34を通って排水される。ここで、冷却水が第1
円形通路13および第3環状通路21を通過する際の第
2環状通路14内を流れるオイルと熱交換してオイルを
冷却する。
【0030】〔第1実施例の効果〕以上のように、三重
管式オイルクーラ1は、オイルクーラ本体2の中心と外
筒管3の中心とが略同心となるように厚さHの挿入部4
2、52をオイル入口パイプ6およびオイル出口パイプ
7の先端部に一体成形しているので、オイルクーラ本体
2と外筒管3との間に形成される第3環状通路21の径
方向通路幅が周方向において略一定となる。したがっ
て、第3環状通路21の中で冷却水(例えば海水)の流
れの滞る部分がなくなるので、オイルクーラ本体2や外
筒管3等が腐食したり、冷却水によるオイルの冷却性能
が低下したりすることを抑えることができる。
【0031】また、従来の技術ではオイル入口パイプ1
07およびオイル出口パイプ108と別体であったニッ
プル104、105を一体化したオイル入口パイプ6お
よびオイル出口パイプ7を用いている。このため、組み
立て時のみ必要なニップル104、105を廃止できる
ので、三重管式オイルクーラ1全体の構成部品の部品点
数が減ることにより、三重管式オイルクーラ1の組み立
て作業性が向上する。この結果、三重管式オイルクーラ
1の生産性が向上し大量生産が可能となるので、三重管
式オイルクーラ1の製品価格を低減することができる。
【0032】〔第2実施例〕図4はこの発明の第2実施
例を示したもので、三重管式オイルクーラのオイル出口
付近を示した図である。この実施例では、オイル出口パ
イプ7の挿入部52を第1実施例よりも更に潰し、オイ
ルクーラ本体2の第2円筒管11の張出部15を潰して
凹み部47を設け、第2円筒管11の張出部16の高さ
h1 と外筒管3の張出部23の高さh2 との差から挿入
部52の厚さHを求めている。なお、この構造をオイル
入口パイプ6に適用しても良い。
【0033】〔第3実施例〕図5はこの発明の第3実施
例を示したもので、三重管式オイルクーラのオイル出口
付近を示した図である。この実施例では、オイルクーラ
本体2の第2円筒管11の張出部16内のオイル出口2
0の周縁に外側から中心側へ向かって内径が漸減する本
体側円錐座部61を設け、外筒管3の貫通穴27の周縁
に中心側から外側へ向かって内径が漸減する外筒側円錐
座部62を設けている。
【0034】また、オイル出口パイプ7の先端部には、
本体側円錐座部61と外筒側円錐座部62との間に挟み
込まれる挿入部63を設けている。この挿入部63の下
端には本体側円錐座部61に当接する円錐形状の内側座
部64が一体成形され、挿入部63の上端には外筒側円
錐座部62に当接する円錐形状の外側座部65が一体成
形されている。内側座部64は後端側より先端側へ向か
って内径が漸減し、外側座部65は先端側より後端側へ
向かって内径が漸減する。なお、この構造をオイル入口
パイプ6に適用しても良い。
【0035】〔第4実施例〕図6はこの発明の第4実施
例を示したもので、三重管式オイルクーラのオイル出口
付近を示した図である。この実施例では、オイルクーラ
本体2の第2円筒管11の張出部16には、円環板形状
の凹み部71が形成されている。そして、オイル出口パ
イプ7の先端部にオイルクーラ本体2の第2円筒管11
の張出部16と外筒管3の張出部23との間に挿入され
る挿入部72を一体成形している。
【0036】また、この挿入部72の近傍には、バルジ
加工により鍔状部73が形成されている。そして、挿入
部72の下端には第2円筒管11の凹み部71に当接す
る平坦面形状の内側座部74が一体成形され、鍔状部7
3の挿入部72側端には外筒管3の張出部23に係止す
る外側座部75が一体成形されている。なお、この構造
をオイル入口パイプ6に適用しても良い。
【0037】〔変形例〕この実施例では、本発明を海上
船舶用エンジンのエンジンオイルを冷却する三重管式オ
イルクーラ1に適用したが、本発明を河川船舶、湖水船
舶、航空機、鉄道車両や自動車に搭載されるエンジンの
エンジンオイルを冷却する三重管式オイルクーラに適用
しても良い。また、本発明を自動変速機油、潤滑油、ト
ルクコンバータオイル、パワーステアリング等の作動油
などのオイルを冷却する三重管式オイルクーラに適用し
ても良い。
【0038】この実施例では、本発明を三重管式オイル
クーラ1に適用したが、本発明を冷媒を冷却媒体と熱交
換させて凝縮液化させる三重管式冷媒凝縮器、冷媒を加
熱媒体と熱交換させて蒸発気化させる三重管式冷媒蒸発
器などの三重管式熱交換器に適用しても良い。また、本
発明を気体と液体とを熱交換する三重管式熱交換器に適
用しても良く、さらに気体と気体とを熱交換する三重管
式熱交換器に適用しても良い。そして、インナーフィン
12を第1円形通路13や第3環状通路21に設けても
良い。
【0039】この実施例では、オイル入口パイプ6およ
びオイル出口パイプ7の突き出し方向を外筒管3の中心
より同一方向としたが、オイル入口パイプ6およびオイ
ル出口パイプ7の突き出し方向を外筒管3の中心より略
径方向であれば異なる方向に突き出されていても良い。
この実施例では、直管状(管方向が直線方向となるよ
う)にオイルクーラ本体2および外筒管3を設けたが、
C字状、U字状等の曲管状(管方向が曲線方向となるよ
う)にオイルクーラ本体2および外筒管3を設けても良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】三重管式オイルクーラの全体構造を示した側面
図である(第1実施例)。
【図2】図1のA−A断面図である(第1実施例)。
【図3】図1のB−B断面図である(第1実施例)。
【図4】三重管式オイルクーラのオイル出口付近を示し
た断面図である(第2実施例)。
【図5】三重管式オイルクーラのオイル出口付近を示し
た断面図である(第3実施例)。
【図6】三重管式オイルクーラのオイル出口付近を示し
た断面図である(第4実施例)。
【図7】三重管式オイルクーラの全体構造を示した断面
図である(従来例)。
【図8】図7のC−C断面図である(従来例)。
【符号の説明】
1 三重管式オイルクーラ(三重管式熱交換器) 2 二重管式オイルクーラ本体(二重管式熱交換器本
体) 3 外筒管 6 オイル入口パイプ(流体接続管) 7 オイル出口パイプ(流体接続管) 12 インナーフィン 13 第1円形通路 14 第2環状通路 21 第3環状通路 42 挿入部 43 内側座部 44 外側座部 45 オイル通路(流体通路) 52 挿入部 53 内側座部 54 外側座部 55 オイル通路(流体通路) 63 挿入部 64 内側座部 65 外側座部 72 挿入部 74 内側座部 75 外側座部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)内部を第1流体が流れる第1円形通
    路、および内部を第1流体と熱交換する第2流体が流れ
    る第2環状通路を内蔵した二重管式熱交換器本体と、 (b)この二重管式熱交換器本体の外周に嵌め合わさ
    れ、前記二重管式熱交換器本体との間に第1流体が流れ
    る第3環状通路を形成すると共に、断面形状が前記二重
    管式熱交換器本体と略同心円とされた外筒管と、 (c)この外筒管内に挿入されて前記二重管式熱交換器
    本体に接続される挿入部、および内部に前記第2環状通
    路に連通する流体通路を有する流体接続管とを備えた三
    重管式熱交換器であって、 前記流体接続管の挿入部には、前記二重管式熱交換器本
    体に接合する内側座部、およびこの内側座部と前記二重
    管式熱交換器本体の径方向において所定の距離隔てて設
    けられ、前記外筒管に接合する外側座部が一体成形され
    たことを特徴とする三重管式熱交換器。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の三重管式熱交換器におい
    て、 前記第2環状通路内には、インナーフィンが挿入された
    ことを特徴とする三重管式熱交換器。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の三重管式
    熱交換器において、 前記内側座部および前記外側座部は、平坦面形状に形成
    されていることを特徴とする三重管式熱交換器。
JP27166695A 1995-10-20 1995-10-20 三重管式熱交換器 Pending JPH09113155A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27166695A JPH09113155A (ja) 1995-10-20 1995-10-20 三重管式熱交換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27166695A JPH09113155A (ja) 1995-10-20 1995-10-20 三重管式熱交換器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09113155A true JPH09113155A (ja) 1997-05-02

Family

ID=17503200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27166695A Pending JPH09113155A (ja) 1995-10-20 1995-10-20 三重管式熱交換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09113155A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101331152B1 (ko) * 2011-02-28 2013-11-20 서백만 오일 쿨러
JP2015517086A (ja) * 2012-05-01 2015-06-18 ベンテラー・アウトモビールテヒニク・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 二重壁式の熱交換器パイプ
WO2017164456A1 (ko) * 2016-03-25 2017-09-28 콘티테크플루이드코리아 유한회사 열교환용 이중관
WO2017200362A1 (en) * 2016-05-20 2017-11-23 Contitech Fluid Korea Ltd. Double tube for heat-exchange
JP2021196071A (ja) * 2020-06-09 2021-12-27 株式会社ニチリン 二重管式熱交換器

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101331152B1 (ko) * 2011-02-28 2013-11-20 서백만 오일 쿨러
JP2015517086A (ja) * 2012-05-01 2015-06-18 ベンテラー・アウトモビールテヒニク・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 二重壁式の熱交換器パイプ
WO2017164456A1 (ko) * 2016-03-25 2017-09-28 콘티테크플루이드코리아 유한회사 열교환용 이중관
JP2022008718A (ja) * 2016-03-25 2022-01-14 コンチテック フルイド コリア リミテッド 熱交換用二重管
WO2017200362A1 (en) * 2016-05-20 2017-11-23 Contitech Fluid Korea Ltd. Double tube for heat-exchange
KR20170131848A (ko) * 2016-05-20 2017-11-30 콘티테크플루이드코리아유한회사 열교환용 이중관
US11060795B2 (en) 2016-05-20 2021-07-13 Contitech Fluid Korea Ltd. Double tube for heat exchange
JP2021196071A (ja) * 2020-06-09 2021-12-27 株式会社ニチリン 二重管式熱交換器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1764573B1 (en) Flanged connection for heat exchanger
US5465783A (en) Sacrificial erosion bridge for a heat exchanger
US5036914A (en) Vehicle-loaded parallel flow type heat exchanger
EP1172623B1 (en) Heat exchanger and fluid pipe therefor
JPS62207572A (ja) 熱交換器の作製方法
US20070000652A1 (en) Heat exchanger with dimpled tube surfaces
US5092398A (en) Automotive parallel flow type heat exchanger
US4915163A (en) Plate type heat exchanger
US6206089B1 (en) Heat exchanger and method for manufacturing the same
US20070119576A1 (en) Heat exchanger with modified tube surface feature
US5467818A (en) Heat exchanger
JP2009138909A (ja) 配管継手装置
JP2003185381A (ja) 高圧型のヘッダ及び熱交換器並びにその製造方法
JPH09113155A (ja) 三重管式熱交換器
CN216845766U (zh) 换热器和具有该换热器的空调系统
KR101414309B1 (ko) 열 교환기 핀, 조립체 및 방법
EP1388720B1 (en) Triple-tube type heat exchanger and method of producing same
JPH07260393A (ja) 熱交換器のためのヘッダ及びタンク構造
JP7538991B2 (ja) 熱交換器
JP4318006B2 (ja) オイルクーラの取付構造
JP3317672B2 (ja) 熱交換器
EP0889299B1 (en) Heat exchanger having a double pipe construction
JP3227876B2 (ja) 熱交換器
JP2013540252A (ja) 側方流体供給を伴う熱交換器
US5881803A (en) Heat exchanger construction