JP2003314190A - トンネル掘削機及び掘削工法 - Google Patents

トンネル掘削機及び掘削工法

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JP2003314190A
JP2003314190A JP2002123405A JP2002123405A JP2003314190A JP 2003314190 A JP2003314190 A JP 2003314190A JP 2002123405 A JP2002123405 A JP 2002123405A JP 2002123405 A JP2002123405 A JP 2002123405A JP 2003314190 A JP2003314190 A JP 2003314190A
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JP
Japan
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cutter
excavator
tunnel
cutter head
mud
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JP2002123405A
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English (en)
Inventor
Masahiko Sugiyama
雅彦 杉山
Osamu Urata
修 浦田
Daizo Tanaka
大三 田中
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Shimizu Construction Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル掘削機及び掘削工法において、掘削
地盤の崩落を防止して安定して円滑な掘削及び排土を可
能とすることでトンネル掘削作業の作業性の向上を図
る。 【解決手段】 カッタヘッド17のカッタスポーク18
に油圧ジャッキ21により出没自在なコピーカッタ20
を設け、コピーカッタ20の先端部に加泥材を噴射可能
な噴射口(加泥ノズル)36を形成し、このコピーカッ
タ20の伸縮動作に同期して噴射口36から余掘により
形成された空洞内に加泥剤を噴射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地盤を掘削してト
ンネルを構築する土圧式シールド掘削機などのトンネル
掘削機及び掘削工法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、土圧式シールド掘削機は、円筒
形状をなす掘削機本体の前部にカッタヘッドが回転自在
に装着され、このカッタヘッドが駆動装置により駆動回
転可能に支持されると共に、掘削土砂を排出するスクリ
ューコンベヤが配設される一方、後部に掘削機本体を前
進させる多数のシールドジャッキと、既設トンネルの内
壁面にセグメントを組み付けるエレクタ装置が装着され
て構成されている。従って、カッタヘッドを回転させな
がらシールドジャッキを伸長させると、既設セグメント
からの反力を得て掘削機本体が前進し、カッタヘッドが
前方の地盤を掘削してトンネルを形成する一方、スクリ
ューコンベヤにより掘削土砂が外部に排出される。
【0003】このような土圧式シールド掘削機によりト
ンネル掘削作業にあっては、カッタヘッドの前方の切羽
と掘削機本体のバルクヘッドとの間に掘削土砂を充満、
加圧して切羽を安定させるために、掘削機が推進量に見
合う土量を排土している。この場合、切羽とバルクヘッ
ドとの間の掘削土砂の塑性流動化を促進するために、カ
ッタヘッドの注入装置から添加剤を注入すると共に、カ
ッタヘッドに設けられた混練機構により掘削土砂と添加
剤を混練し、排土が安定して円滑に行われるようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、掘削機本体
は、例えば、前胴と後胴とが中折ジャッキにより屈曲自
在に連結され、この中折ジャッキの伸縮動作により掘削
機本体の掘進方向を変更することができる。この場合、
カッタヘッドに設けられたコピーカッタを屈曲方向に対
してのみ突出して余掘を行い、掘削機本体が所望の方向
に曲がりやすいようにしている。
【0005】土圧式シールド掘削機によるトンネル掘削
作業では、前述したように、切羽とバルクヘッドとの間
に掘削土砂を充満して加圧させることで切羽を安定させ
ている。ところが、シールド掘削機の掘進方向を変更す
るために、屈曲方向にコピーカッタを突出して余掘を行
うとき、カッタヘッドの側方に一時的に空洞部が形成さ
れることとなり、この空洞部にまで掘削土砂を充満させ
て加圧することが困難となる。そのため、余掘によって
カッタヘッドの側方に形成された空洞部にて、壁面が崩
れ落ちて地盤が崩落してしまう虞がある。
【0006】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、掘削地盤の崩落を防止して安定して円滑な掘削
及び排土を可能とすることでトンネル掘削作業の作業性
の向上を図ったトンネル掘削機及び掘削工法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明のトンネル掘削機は、筒状をなして
前部にチャンバを有する掘削機本体と、該掘削機本体を
前進させる推進ジャッキと、前記掘削機本体の前部に駆
動回転可能に装着されたカッタヘッドと、該カッタヘッ
ドから外周部に出没自在に装着された伸縮カッタと、該
伸縮カッタの先端部に設けられた加泥ノズルと、前記チ
ャンバ内の土砂を排出する排土手段とを具えたことを特
徴とするものである。
【0008】請求項2の発明のトンネル掘削機は、筒状
をなして前部にチャンバを有する掘削機本体と、該掘削
機本体を前進させる推進ジャッキと、前記掘削機本体の
前部に駆動回転可能に装着されたカッタヘッドと、該カ
ッタヘッドから外周部に出没自在に装着された伸縮カッ
タと、該伸縮カッタの近傍に設けられた加泥ノズルと、
前記チャンバ内の土砂を排出する排土手段とを具えたこ
とを特徴とするものである。
【0009】請求項3の発明のトンネル掘削機では、前
記加泥ノズルは、前記カッタヘッドの外周部であって前
記伸縮カッタの両側部に隣接して設けられたことを特徴
としている。
【0010】請求項4の発明のトンネル掘削機では、前
記伸縮カッタの突出に同期して前記加泥ノズルから加泥
剤が噴射されることを特徴としている。
【0011】請求項5の発明のトンネル掘削工法は、ト
ンネルを曲線掘削するとき、カッタヘッドを回転させな
がら掘削機本体を前進させることで該カッタヘッドによ
り前方の地盤を掘削する一方、曲がる方向に対して伸縮
カッタを突出させて該伸縮カッタにより側方の地盤を掘
削すると共に、該伸縮カッタにより余掘した空洞部に加
泥剤を噴射することを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1に本発明の第1実施形態に係るトンネ
ル掘削機の概略断面、図2にトンネル掘削機の正面視、
図3に加泥材噴射口が設けられたコピーカッタの概略、
図4に図3のIV−IV断面を示す。
【0014】本実施形態の土圧式シールド掘削機におい
て、図1及び図2に示すように、掘削機本体11は円筒
形状をなし、ほぼ同径の前胴12及び後胴13が球面軸
受14を介して屈曲自在に連結されて構成されている。
この前胴12の前部には回転体15が回転自在に支持さ
れ、回転体15には3つのビーム16を介してカッタヘ
ッド17が装着されている。このカッタヘッド17は放
射状をなす3本のスポーク18を有しており、各スポー
ク18に多数のカッタビット19が固定されている。ま
た、この3本のスポーク18のうち2本には先端部に伸
縮カッタとしてのコピーカッタ20が径方向移動自在に
装着され、スポーク18内に収容された油圧ジャッキ2
1により外周辺に出没自在となっている。更に、掘削機
本体11の前部、即ち、後述するバルクヘッド22には
カッタヘッド17の回転角度位置を検出するロータリエ
ンコーダ23が取付けられている。そして、カッタヘッ
ド17の後部にはリングギア24が固定される一方、前
胴12には駆動モータ25が取付けられ、この駆動モー
タ25の駆動ギア(図示略)がリングギア24に噛み合
っている。
【0015】従って、駆動モータ25を駆動すると、リ
ングギア24を介してカッタヘッド17を回転し、カッ
タビット19により前方の地盤を掘削することができ、
このとき、ロータリエンコーダ23はカッタヘッド17
の回転角度位置を検出しており、カッタヘッド17の所
定の回転角度位置で油圧ジャッキ21を伸長してコピー
カッタ20を突出することで、カッタヘッド17の前側
方の地盤を掘削することができる。
【0016】前胴12にはカッタヘッド17の後方に位
置して前述したバルクヘッド22が取付けられており、
カッタヘッド17とこのバルクヘッド22との間にチャ
ンバ26が形成されている。そして、掘削機本体11内
には排土手段としてのスクリューコンベヤ27が前傾し
て配設されており、このスクリューコンベヤ27の前端
部がバルクヘッド22を貫通してチャンバ26に位置し
ている。なお、バルクヘッド22の中心部にはロータリ
ジョイント28が装着されており、このロータリジョイ
ント28を通して掘削機本体11側とカッタヘッド17
側との電気配線や油圧ホース等の連絡がなされている。
【0017】また、前胴12と後胴13との間には複数
の中折ジャッキ29が架設されており、この中折ジャッ
キ29の伸縮動作により掘削機本体11の掘進方向を変
更することができる。そして、後胴13には周方向に沿
って複数のシールドジャッキ30が周方向に沿って複数
並設されており、このシールドジャッキ30を掘進方向
後方に伸長して掘削したトンネル内周面に構築された既
設セグメントSに押し付けることで、その反力により掘
削機本体11を前進することができる。更に、後胴13
の後端部にはセグメントSをリング状に組立てる図示し
ないエレクタ装置が装着されている。
【0018】ところで、本実施形態の掘削機は土圧式シ
ールド掘削機であり、切羽とカッタヘッド17との間及
びチャンバ26内に掘削土砂を充満、加圧して切羽を安
定させるために、カッタヘッド17による推進量(掘削
量)に見合う土砂量をスクリューコンベヤ27により排
土しており、バルクヘッド22にはチャンバ26の土砂
圧力を計測する土圧計31が設けられている。また、チ
ャンバ26を含む切羽とバルクヘッド22との間の掘削
土砂の塑性流動化を促進するために、カッタヘッド17
のスポーク18には前方に加泥材(添加材)を注入する
加泥材注入口32が設けられている。
【0019】従って、カッタヘッド17の地盤掘削によ
り発生した土砂に対して、常時、加泥材注入口32から
加泥材が注入され、チャンバ26ではカッタヘッド17
の回転に伴って移動する各ビーム16により土砂が攪拌
され、加泥材と土砂とを混練して塑性流動化を促進し、
スクリューコンベヤ27により排土することができる。
【0020】また、本実施形態では、掘進方向を変更す
るためにコピーカッタ20を突出して余掘を行うとき、
カッタヘッド17の側方に形成された空洞部での地盤の
崩落を防止するために、この空洞部に対して加泥材を噴
射する加泥ノズルをコピーカッタ20に設けている。即
ち、図3及び図4に示すように、コピーカッタ20は筒
状のスポーク18内にカッタ本体33が移動自在に支持
されており、その先端部に一対のビット34が固定さ
れ、基端部に油圧ジャッキ21の駆動ロッド35の先端
部が連結されている。このカッタ本体33は先端部に各
ビット34の間に位置して噴射口(加泥ノズル)36が
形成されており、この噴射口36はカッタ本体33の後
方に開口する連通路37が連通している。そして、この
連通路37には可撓性の連結ホース38の一端部が連結
されている。
【0021】この連結ホース38は、図1に示すよう
に、カッタヘッド14のスポーク18からロータリジョ
イント28を通して掘削機本体11内に導かれており、
その他端部は配管39に接続され、この配管39は電磁
弁40を介してポンプを有する加泥材タンク41に連結
されている。この電磁弁40は制御装置41により開閉
操作可能であり、制御装置41はコピーカッタ20の突
出に同期して電磁弁40を開放し、余掘時に噴射口36
から加泥剤を噴射するようにしている。
【0022】ここで、上述した実施形態のシールド掘削
機によるトンネル掘削作業について説明する。トンネル
を掘削形成するには、図1に示すように、まず、駆動モ
ータ25によってカッタヘッド17を回転させながら、
シールドジャッキ30を伸長して既設セグメントから掘
削反力を得て掘削機本体11を前進させる。すると、回
転するカッタヘッド17の多数のカッタビット19が前
方の地盤を掘削してトンネルを形成する。
【0023】このとき、カッタヘッド17の地盤掘削に
より発生した土砂に対して、加泥材注入口32から常時
加泥材が注入されており、チャンバ26ではカッタヘッ
ド17の回転に伴って移動する各ビーム16により土砂
が攪拌され、加泥材と土砂とを適正に混練することで、
チャンバ26内での掘削土砂の塑性流動化を促進し、ス
クリューコンベヤ27により安定して円滑に排土するこ
とができる。即ち、カッタヘッド17による掘削量に見
合う土砂量をスクリューコンベヤ27により円滑に排土
することで、チャンバ26内に掘削土砂を充満、加圧し
て切羽を安定させることができる。
【0024】そして、シールド掘削機の掘進方向を変更
するには、各中折ジャッキ29の伸縮ストロークを変え
ることで、後胴13に対して前胴12を屈曲させてカッ
タヘッド17の向きを左方または右方(あるいは、上下
方向)に変え、曲線掘削を行う。この曲線掘削の動作と
共に、カッタヘッド17の所定の回転角度位置で油圧ジ
ャッキ21を伸長してコピーカッタ20を突出させるこ
とで余掘を行い、前胴12が所望の方向に曲がりやすく
する。例えば、図2に示すように、カッタヘッド17の
所定の回転範囲でコピーカッタ20を徐々に伸縮するこ
とで、二点鎖線で表す範囲を余掘することができる。
【0025】そして、このコピーカッタ20が余掘を行
うとき、制御装置41はコピーカッタ20の伸縮動作に
同期して電磁弁40を開放し、噴射口36から余掘によ
り形成された空洞内に加泥剤を噴射する。そのため、カ
ッタヘッド17の側方に形成された空洞部は加泥材と土
砂とが適正に混練して充満、加圧されることとなり、壁
面を安定させて地盤の崩落を防止できる。
【0026】このように本実施形態の土圧式シールド掘
削機にあっては、カッタヘッド17のカッタスポーク1
8に油圧ジャッキ21により出没自在なコピーカッタ2
0を設け、コピーカッタ20の先端部に加泥材を噴射可
能な噴射口(加泥ノズル)36を形成し、このコピーカ
ッタ20の伸縮動作に同期して噴射口36から余掘によ
り形成された空洞内に加泥剤を噴射するようにしてい
る。
【0027】従って、コピーカッタ30による余掘作業
時に、カッタヘッド17の側方に形成された余掘空洞部
は加泥材と土砂とが適正に混練して充満、加圧されるこ
ととなり、効果的に加泥材が余掘した空洞部に充填さ
れ、掘削土砂と混練できると共に、余掘壁面を安定させ
て地盤の崩落を防止できると共に、この加泥材と土砂と
の混練による掘削土砂の塑性流動化を促進し、スクリュ
ーコンベヤ27による排土を円滑に行うことができる。
【0028】図5に本発明の第2実施形態に係るトンネ
ル掘削機におけるコピーカッタの概略を示す。なお、前
述した実施形態で説明したものと同様の機能を有する部
材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0029】本実施形態の土圧式シールド掘削機では、
図5に示すように、掘進方向を変更するためにコピーカ
ッタ20を突出して余掘を行うとき、カッタヘッド17
の側方に形成された空洞部での地盤の崩落を防止するた
めに、この空洞部に対して加泥材を噴射する加泥ノズル
をカッタヘッド17におけるコピーカッタ20の両側に
隣接して設けている。
【0030】即ち、カッタヘッド17は放射状をなす3
本のスポーク18の外周部が連結リング51により連結
され、各スポーク18に多数のカッタビット19が固定
されてなり、2本のスポーク18にコピーカッタ20が
油圧ジャッキ21により出没自在に装着されている。こ
の連結リング51にはコピーカッタ20の両側(カッタ
ヘッド17の周方向に沿って両側)に位置して加泥ノズ
ル52が装着されており、この各加泥ノズル52はスポ
ーク18の両側に取付けられたブロック53の連通路5
4を介して可撓性の連結ホース55が連結されている。
なお、図示しないが、この連結ホース55は、第1実施
形態と同様に、ロータリジョイントを通して掘削機本体
内に導かれ、電磁弁を介してポンプを有する加泥材タン
クに連結されており、この電磁弁は制御装置により開閉
操作可能となっている。
【0031】従って、シールド掘削機の掘進方向を変更
するとき、カッタヘッド17の所定の回転角度位置でコ
ピーカッタ20を突出させることで余掘を行うと共に、
このコピーカッタ20の伸縮動作に同期して各加泥ノズ
ル52から余掘により形成された空洞内に加泥剤を噴射
する。そのため、カッタヘッド17の側方に形成された
空洞部は加泥材と土砂とが適正に混練して充満、加圧さ
れることとなり、壁面を安定させて地盤の崩落を防止で
きる。
【0032】また、加泥ノズル52をカッタヘッド17
におけるコピーカッタ20の近傍に設けたことで、コピ
ーカッタ20に加泥材の噴射口や連通路を形成する必要
がなくなって、構造を簡素化することができる。
【0033】なお、上述の実施形態では、加泥ノズルを
コピーカッタ20や連結リング51に設けたが、その取
付位置はこれらに限定されるものではなく、コピーカッ
タの近傍であって、加泥材を余掘によって形成される空
洞部に噴射可能であればどこでもよく、例えば、カッタ
ヘッドの面板や掘削機本体の前端部などであってもよ
い。また、加泥ノズルの噴射方向にしても、掘削壁面に
対して直角に噴射できるようになっているが、掘削部分
に噴射できるように掘削機本体の後方にロケ手向けて角
度をつけてもよい。
【0034】また、上述の実施形態では、本発明のトン
ネル掘削機を土圧式シールド掘削機に適用したが、泥土
圧式シールド掘削機に適用してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上、実施形態において詳細に説明した
ように請求項1の発明のトンネル掘削機によれば、筒状
をなして前部にチャンバを有する掘削機本体の前部にカ
ッタヘッドを駆動回転可能に装着し、このカッタヘッド
に外周部に出没自在な伸縮カッタを装着すると共に、こ
の伸縮カッタの先端部に加泥ノズルを設けたので、伸縮
カッタによる余掘作業時に、カッタヘッドの側方に形成
された余掘空洞部に加泥材と土砂とを適正に混練して充
満、加圧することができ、余掘壁面を安定させて地盤の
崩落を防止することができると共に、この加泥材と土砂
との混練に行よる掘削土砂の塑性流動化を促進し、排土
を円滑に行うことができ、その結果、トンネル掘削作業
の作業性の向上を図ることができる。
【0036】請求項2の発明のトンネル掘削機によれ
ば、筒状をなして前部にチャンバを有する掘削機本体の
前部にカッタヘッドを駆動回転可能に装着し、このカッ
タヘッドに外周部に出没自在な伸縮カッタを装着すると
共に、この伸縮カッタの近傍に加泥ノズルを設けたの
で、伸縮カッタによる余掘作業時に、カッタヘッドの側
方に形成された余掘空洞部に加泥材と土砂とを適正に混
練して充満、加圧することができ、余掘壁面を安定させ
て地盤の崩落を防止することができると共に、この加泥
材と土砂との混練に行よる掘削土砂の塑性流動化を促進
し、排土を円滑に行うことができ、その結果、トンネル
掘削作業の作業性の向上を図ることができ、また、伸縮
カッタ自体に加泥ノズルを設ける必要がなくなり、構造
の簡素化を図ることができる。
【0037】請求項3の発明のトンネル掘削機によれ
ば、加泥ノズルをカッタヘッドの外周部であって伸縮カ
ッタの両側部に隣接して設けたので、伸縮カッタに加泥
材の噴射口や連通路を形成する必要がなくなって構造を
簡素化することができ、また、加泥ノズルの形成位置や
数を適宜設定することができる。
【0038】請求項4の発明のトンネル掘削機によれ
ば、伸縮カッタの突出に同期して加泥ノズルから加泥剤
を噴射するので、不要な位置への加泥材の噴射をなくし
て底コスト化を図る一方で、地盤の崩落を確実に防止す
ることができる。
【0039】請求項5の発明のトンネル掘削工法によれ
ば、トンネルを曲線掘削するとき、カッタヘッドを回転
させながら掘削機本体を前進させることで前方の地盤を
掘削する一方、曲がる方向に対して伸縮カッタを突出さ
せて側方の地盤を掘削すると共に、伸縮カッタにより余
掘した空洞部に加泥剤を噴射するようにしたので、余掘
空洞部での加泥材と土砂との混練を効果的に行い、余掘
壁面を安定させて地盤の崩落を防止することができると
共に、この加泥材と土砂との混練に行よる掘削土砂の塑
性流動化を促進し、排土を円滑に行うことができ、その
結果、トンネル掘削作業の作業性の向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るトンネル掘削機の
概略断面図である。
【図2】トンネル掘削機の正面図である。
【図3】加泥材噴射口が設けられたコピーカッタの概略
図である。
【図4】図3のIV−IV断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るトンネル掘削機に
おけるコピーカッタの概略図である。
【符号の説明】
11 掘削機本体 17 カッタヘッド 18 スポーク 20 コピーカッタ(伸縮カッタ) 21 油圧ジャッキ 23 ロータリエンコーダ 26 チャンバ 27 スクリューコンベヤ(排土手段) 30 シールドジャッキ(推進ジャッキ) 31 土圧計 32 加泥材注入口 36 噴射口(加泥ノズル) 37 連通路 38 連結ホース 40 電磁弁 41 制御装置 52 加泥ノズル 54 連通路 55 連結ホース
フロントページの続き (72)発明者 浦田 修 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 田中 大三 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 Fターム(参考) 2D054 AA05 AC04 AD02 BA07 BA25 BB02 DA03 GA04 GA10 GA49 GA62

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状をなして前部にチャンバを有する掘
    削機本体と、該掘削機本体を前進させる推進ジャッキ
    と、前記掘削機本体の前部に駆動回転可能に装着された
    カッタヘッドと、該カッタヘッドから外周部に出没自在
    に装着された伸縮カッタと、該伸縮カッタの先端部に設
    けられた加泥ノズルと、前記チャンバ内の土砂を排出す
    る排土手段とを具えたことを特徴とするトンネル掘削
    機。
  2. 【請求項2】 筒状をなして前部にチャンバを有する掘
    削機本体と、該掘削機本体を前進させる推進ジャッキ
    と、前記掘削機本体の前部に駆動回転可能に装着された
    カッタヘッドと、該カッタヘッドから外周部に出没自在
    に装着された伸縮カッタと、該伸縮カッタの近傍に設け
    られた加泥ノズルと、前記チャンバ内の土砂を排出する
    排土手段とを具えたことを特徴とするトンネル掘削機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のトンネル掘削機におい
    て、前記加泥ノズルは、前記カッタヘッドの外周部であ
    って前記伸縮カッタの両側部に隣接して設けられたこと
    を特徴とするトンネル掘削機。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のトンネル掘削機におい
    て、前記伸縮カッタの突出に同期して前記加泥ノズルか
    ら加泥剤が噴射されることを特徴とするトンネル掘削
    機。
  5. 【請求項5】 トンネルを曲線掘削するとき、カッタヘ
    ッドを回転させながら掘削機本体を前進させることで該
    カッタヘッドにより前方の地盤を掘削する一方、曲がる
    方向に対して伸縮カッタを突出させて該伸縮カッタによ
    り側方の地盤を掘削すると共に、該伸縮カッタにより余
    掘した空洞部に加泥剤を噴射することを特徴とするトン
    ネル掘削工法。
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