JP2003313924A - 流体制御弁およびその流体制御弁を備えた衛生洗浄装置 - Google Patents

流体制御弁およびその流体制御弁を備えた衛生洗浄装置

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JP2003313924A
JP2003313924A JP2002126793A JP2002126793A JP2003313924A JP 2003313924 A JP2003313924 A JP 2003313924A JP 2002126793 A JP2002126793 A JP 2002126793A JP 2002126793 A JP2002126793 A JP 2002126793A JP 2003313924 A JP2003313924 A JP 2003313924A
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JP
Japan
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nozzle
cylinder
wash water
fluid
sanitary washing
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JP2002126793A
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English (en)
Inventor
Tomohide Matsumoto
朋秀 松本
Hideki Ono
英樹 大野
Kazushige Nakamura
一繁 中村
Hiroaki Fujii
宏明 藤井
Shinichi Maruyama
真一 丸山
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内圧の上昇による漏水が防止された流体制御
弁およびその流体制御弁を備えた衛生洗浄装置を提供す
ることである。 【解決手段】 円筒状の内周面を有する外筒143に円
筒状の外周面を有する内筒142が回転可能に挿入され
ている。洗浄水入口143aより洗浄水が供給される。
内筒142がモータ141の働きにより回転し、内筒1
42の周壁に設けられた孔部142e〜142gのいず
れかが外筒143に設けられた複数の洗浄水出口143
b〜143eのいずれかに対向する。内筒142に供給
された洗浄水が、洗浄水出口143b〜143eのいず
れかから流出する。内筒142の孔部142e〜142
gが外筒143の複数の洗浄水出口143b〜143e
に対向しない場合でも、内筒142の孔部の周囲に設け
られた凹部の少なくとも一部が外筒143の複数の洗浄
水出口143b〜143eのいずれかに対向する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体の局部を洗浄
する衛生洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】人体の局部を洗浄する衛生洗浄装置にお
いては、おしりノズル、ビデノズルおよびノズル洗浄ノ
ズル等の複数のノズルが設けられている。このような複
数のノズルの各々にポンプからの洗浄水を選択的に供給
するために圧力作動弁および開閉電磁弁が用いられる。
また、特開平7-119195号公報には、低コスト化
および小型化を実現した流体制御弁が記載されている。
特開平7-119195号公報に記載された流体制御弁
によれば、複数のノズルを有する衛生洗浄装置におい
て、高価な開閉電磁弁や圧力作動弁を必要とすることな
く、複数のノズルの各々にポンプからの洗浄水を選択的
に供給することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
圧力作動弁、開閉電磁弁または流体制御弁を用いた衛生
洗浄装置では、何らかの故障により流体制御弁が閉止し
た状態でポンプから加圧された洗浄水が供給された場
合、配管内の圧力が上昇することにより、装置内が浸水
し、使用者が感電する不安がある。
【0004】本発明の目的は、内圧の上昇による漏水が
防止された流体制御弁およびその流体制御弁を備えた衛
生洗浄装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】(第1の発明)第1の発
明に係る流体制御弁は、円筒状の外周面を有する内筒部
と、円筒状の内周面を有する外筒部とを備え、外筒部に
内筒部が回転可能に挿入され、内筒部の一端部に流体入
口が設けられ、内筒部の周壁に孔部が設けられるととも
に、内筒部の孔部の周囲に凹部が設けられ、外筒部の周
壁に内筒部の回転により孔部に対向可能な複数の流体出
口が設けられ、内筒部の孔部が外筒部の複数の流体出口
に対向しない状態で、凹部の少なくとも一部が外筒部の
複数の流体出口のいずれかに対向するように凹部が形成
されたものである。
【0006】第1の発明に係る流体制御弁においては、
円筒状の内周面を有する外筒部に円筒状の外周面を有す
る内筒部が回転可能に挿入されている。そして、内筒部
の一端部に設けられた流体入口より流体が供給される。
内筒部が回転することにより、内筒部の周壁に設けられ
た孔部または孔部の周囲に設けられた凹部が外筒部に設
けられた複数の流体出口のいずれかに対向する。それに
より、内筒部に供給された流体が、複数の流体出口のい
ずれかから流出する。
【0007】この場合、内筒部の孔部が外筒部の複数の
流体出口に対向しない場合でも、内筒部の凹部の少なく
とも一部が外筒部の複数の流体出口のいずれかに対向す
る。したがって、流体制御弁の流路が閉止されないた
め、何らかの故障により、加圧された流体が供給された
場合でも、孔部の周囲に設けられた凹部を通して複数の
流体出口のいずれかから流体が流出する。したがって、
配管内の圧力上昇を防止することができ、配管の破損や
漏水を防止することができ、安全性および信頼性を向上
させることができる。
【0008】(第2の発明)第2の発明に係る流体制御
弁は、第1の発明に係る流体制御弁の構成において、凹
部は、孔部より内筒部の回転方向に延びる凹溝を含むも
のである。
【0009】この場合、内筒部の回転角度がいかなる場
合でも、内筒部の回転方向に延びる凹溝が、外筒部の複
数の流体出口のいずれかに対向する。したがって、流体
入口から複数の流体出口への流路が閉止されない。
【0010】(第3の発明)第3の発明に係る流体制御
弁は、第1または第2の発明に係る流体制御弁の構成に
おいて、内筒部を外筒部に対して相対的に回転させる駆
動手段をさらに備えたものである。
【0011】この場合、駆動手段により内筒部が外筒部
に対して相対的に回転される。それにより、内筒部に設
けられた孔部または孔部の周囲に設けられた凹部を複数
の流体出口に対向させることができる。さらに、駆動手
段の回転を制御することにより、複数の流体出口より流
出する洗浄水を制御することができるので、小型化およ
び低コスト化を実現することができる。
【0012】(第4の発明)第4の発明に係る衛生洗浄
装置は、給水源から供給される洗浄水を人体に噴出する
衛生洗浄装置であって、給水源から供給される洗浄水を
加圧する加圧手段と、複数の流路を有し、洗浄水を噴出
する噴出手段と、加圧手段により加圧された洗浄水を噴
出手段の複数の流路のいずれか一つまたは複数に選択的
に供給する流体制御弁とを備え、流体制御弁は、円筒状
の外周面を有する内筒部と、円筒状の内周面を有する外
筒部とを備え、外筒部に内筒部が回転可能に挿入され、
内筒部の一端部に流体入口が設けられ、内筒部の周壁に
孔部が設けられるとともに、内筒部の孔部の周囲に凹部
が設けられ、外筒部の周壁に内筒部の回転により孔部に
対向可能な複数の流体出口が設けられ、内筒部の孔部が
外筒部の複数の流体出口に対向しない状態で、凹部の少
なくとも一部が外筒部の複数の流体出口のいずれかに対
向するように凹部が形成され、流体入口に加圧手段から
の洗浄水が流入し、複数の流体出口から流出する洗浄水
が噴出手段の複数の流路に供給されるものである。
【0013】第4の発明に係る衛生洗浄装置において
は、給水源から供給される洗浄水が加圧手段により加圧
される。加圧手段により加圧された洗浄水が流体制御弁
の内筒部の一端部に設けられた流体入口から流入する。
内筒部が回転することにより、内筒部の周壁に設けられ
た孔部または孔部の周囲に設けられた凹部が外筒部に設
けられた複数の流体出口のいずれかに対向する。それに
より、内筒部に供給された洗浄水が、複数の流体出口の
いずれかから流出し、噴出手段の複数の流路のいずれか
一つまたは複数に選択的に供給される。そして、複数の
流路のいずれか一つまたは複数に供給された洗浄水が噴
出手段により噴出される。
【0014】この場合、流体制御弁の流体入口に加圧手
段より洗浄水が供給された場合、内筒部の孔部が外筒部
の複数の流体出口に対向しない状態でも、凹部の少なく
とも一部が外筒部の複数の流体出口のいずれかに対向す
る。したがって、流体制御弁の流路が閉止されないた
め、何らかの故障により、加圧された洗浄水が供給され
た場合でも、孔部の周囲に設けられた凹部を通して複数
の流体出口のいずれかから洗浄水が流出する。したがっ
て、配管内の圧力上昇を防止することができ、配管の破
損や漏水を防止することができ、安全性および信頼性を
向上させることができ、さらに、使用者の感電を防止す
ることができる。
【0015】(第5の発明)第5の発明に係る衛生洗浄
装置は、第4の発明に係る衛生洗浄装置の構成におい
て、噴出手段は、噴出孔と、噴出孔に連通する第1の流
路と、噴出孔に連通する第2の流路とを有するノズル装
置とを含み、第1の流路および第2の流路に複数の流体
出口から流出する洗浄水がそれぞれ供給されるものであ
る。
【0016】この場合、流体制御弁の複数の流体出口か
ら流出する洗浄水を噴出手段の第1の流路および第2の
流路を介して噴出孔より噴出させることができる。それ
により、第1の流路と第2の流路とが別個に形成される
ため、第1の流路および第2の流路を流れる洗浄水の流
量をそれぞれ独立に変化させることができる。また、第
1の流路および第2の流路を有する噴出手段への洗浄水
の分配供給を1つの流体制御弁で行うことができるた
め、構造の簡素化を図ることができる。
【0017】(第6の発明)第6の発明に係る衛生洗浄
装置は、第5の発明に係る衛生洗浄装置の構成におい
て、ノズル装置は、第1の流路および第2の流路のうち
いずれか一方の流路に洗浄水の回転流を生成する回転流
生成手段を有するものである。
【0018】この場合、回転流生成手段により第1の流
路および第2の流路のうちいずれか一方の流路において
洗浄水の回転流を生成することができる。そのため、噴
出孔より分散旋回流を噴出させることができる。それに
より、使用者の嗜好に応じて直線流および分散旋回流の
いずれか一方、または直線流と分散旋回流との混合流を
噴出させることができる。
【0019】(第7の発明)第7の発明に係る衛生洗浄
装置は、第6の発明に係る衛生洗浄装置の構成におい
て、一方の流路が第1の流路であり、回転流生成手段
は、第1の流路と噴出孔との間に設けられたものであ
る。
【0020】この場合、第1の流路において洗浄水の回
転流を生成し、分散旋回流を噴出孔より噴出させること
ができる。分散旋回流は、柔らかな洗浄感を得ることを
目的とするので、第1の流路側に気泡が存在することに
より噴出孔から噴出される洗浄水の圧力低下が発生した
場合でも、本来の目的である柔らかな洗浄感が阻害され
ることはない。一方、第2の流路からの洗浄水は、噴出
孔から直線流として噴出される。
【0021】(第8の発明)第8の発明に係る衛生洗浄
装置は、第6または第7の発明に係る衛生洗浄装置の構
成において、回転流生成手段は、円筒形状室を有し、一
方の流路から導かれる洗浄水は、円筒形状室の内周面に
沿って供給されるものである。
【0022】この場合、一方の流路から導かれる洗浄水
が円筒形状室の内周面に沿って供給されるので、円筒形
状室内で遠心力による渦状態の流れを効率よく生成する
ことができる。渦状態の流れを維持した洗浄水が噴出孔
から噴出されることにより、噴出孔からの分散旋回流が
被洗浄面に対して広範囲に噴出される。
【0023】(第9の発明)第9の発明に係る衛生洗浄
装置は、第5〜第8のいずれかの発明に係る衛生洗浄装
置の構成において、ノズル装置は、シリンダ部とピスト
ン部とから構成され、シリンダ部には、流体制御弁の複
数の流体出口のうち一の流体出口から供給される洗浄水
を受け入れるための第1の給水口と、流体制御弁の複数
の流体出口のうち他の流体出口から供給される洗浄水を
受け入れる第2の給水口とを有し、噴出孔、第1の流路
および第2の流路はピストン部に設けられ、加圧手段よ
り供給される洗浄水の圧力によりシリンダ部内に収容さ
れたピストン部がシリンダ部より突出することにより、
シリンダ部内に収容部が形成されるとともに、シリンダ
部内の収容部に供給された洗浄水が噴出孔から噴出され
るものである。
【0024】この場合、洗浄時に洗浄水の圧力によりシ
リンダ部内からピストン部が突出しシリンダ部内に収容
部が形成されるため、衛生洗浄装置の未使用時には小型
化を実現することができる。さらに、洗浄水の圧力によ
りシリンダ部内からピストン部が突出するため、モータ
等の他の駆動装置を必要としない。したがって、さらに
衛生洗浄装置の小型化を実現することができる。
【0025】(第10の発明)第10の発明に係る衛生
洗浄装置は、第9の発明に係る衛生洗浄装置の構成にお
いて、シリンダ部の内周面とピストン部の外周面との間
に環状空間が形成され、流体制御弁の複数の流体出口の
うち一の流体出口からの洗浄水は、第1の給水口を通し
て収容部内に供給され、流体制御弁の複数の流体出口の
うち他の流体出口からの洗浄水は、第2の給水口を通し
て環状空間内に供給され、第1の流路は、収容部に連通
するように設けられ、第2の流路は、環状空間に連通す
るように設けられ、ピストン部がシリンダ部から突出し
た状態で環状空間が密閉状態となるとともに収容部から
分離されるものである。
【0026】この場合、シリンダ部よりピストン部が突
出した状態で、環状空間が密閉状態となり、収容部より
分離される。したがって、第2の給水口より供給される
洗浄水が、密閉された環状空間を通して第2の流路に流
れる。その結果、第1の流路と第2の流路とが別個に形
成されるため、第1の流路および第2の流路を流れる洗
浄水の流量をそれぞれ独立に変化させることができる。
それにより、第1の流路および第2の流路の流量比を容
易にかつ任意に制御することができる。
【0027】(第11の発明)第11の発明に係る衛生
洗浄装置は、第9の発明に係る衛生洗浄装置の構成にお
いて、シリンダ部は、第1の内径を有する先端部と、第
1の内径よりも大きな第2の内径を有する中間部と、第
2の内径よりも大きな内径を有する後端部とを順に備
え、先端部と中間部との境界に第1の環状内壁を有し、
かつ中間部と後端部との境界に第2の環状内壁を有し、
ピストン部は、シリンダ部から突出した状態で第1およ
び第2の環状内壁にそれぞれ水密に当接する第1および
第2の環状当接部を有し、シリンダ部の中間部の内周面
とピストン部の第1の環状当接部の外周面との間に第1
の隙間が形成され、シリンダ部の後端部の内周面とピス
トン部の第2の環状当接部の外周面との間に第2の隙間
が形成され、流体制御弁の複数の流体出口のうち一の流
体出口からの洗浄水は、第1の給水口を通して後端部内
に供給され、流体制御弁の複数の流体出口のうち他の流
体出口からの洗浄水は、第2の給水口を通して中間部内
に供給され、第1の流路は、シリンダ部の後端部内に連
通するように設けられ、第2の流路は、シリンダ部の中
間部内に連通するように設けられたものである。
【0028】この場合、シリンダ部よりピストン部が突
出するまでは、第1の隙間および第2の隙間が形成され
るため、噴出孔からの洗浄水の噴出前に、未使用時に滞
留していた洗浄水を第1および第2の隙間を通して排出
することができる。それにより、新鮮な洗浄水を用いて
洗浄することができる。また、シリンダ部内よりピスト
ン部が突出した状態で、第1および第2の環状内壁と第
1および第2の環状当接部とがそれぞれ水密に当接する
ことにより中間部内の環状空間が密閉状態になるととも
に後端部内の収容部から分離される。それにより、第2
の経路からの洗浄水が中間部内の環状空間を通して第2
の流路に流れ、第1の経路からの洗浄水が後端部内の収
容部を通して第1の流路に流れる。したがって、第1の
流路と第2の流路とが別個に形成されるため、第1の流
路および第2の流路を流れる洗浄水の流量をそれぞれ独
立に変化させることができる。それにより、第1の流路
および第2の流路の流量比を容易にかつ任意に制御する
ことができる。
【0029】(第12の発明)第12の発明に係る衛生
洗浄装置は、第4の発明に係る衛生洗浄装置の構成にお
いて、噴出手段は、第1の流路を有する第1のノズル装
置と、第2の流路を有する第2のノズル装置とを含み、
第1の流路および第2の流路に複数の流体出口から流出
する洗浄水がそれぞれ供給されるものである。
【0030】この場合、流体制御弁の複数の流体出口か
ら流出する洗浄水を第1の流路を有する第1のノズル装
置と、第2の流路を有する第2のノズル装置とに選択的
に供給し、第1のノズル装置および第2のノズル装置よ
り選択的に洗浄水を噴出させることができる。それによ
り、第1のノズル装置および第2のノズル装置への洗浄
水の分配供給を1つの流体制御弁で行うことができる。
その結果、構造の簡素化を図ることができる。
【0031】(第13の発明)第13の発明に係る衛生
洗浄装置は、第12の発明に係る衛生洗浄装置の構成に
おいて、第1のノズル装置は、人体の局部を洗浄するノ
ズルであるものである。
【0032】この場合、加圧手段により加圧された洗浄
水を流体制御弁を介して人体の局部を洗浄するノズルよ
り噴出させることができる。
【0033】(第14の発明)第14の発明に係る衛生
洗浄装置は、第12または第13の発明に係る衛生洗浄
装置の構成において、第2のノズル装置は、第1のノズ
ル装置を洗浄するノズルであるものである。
【0034】この場合、加圧手段により加圧された洗浄
水を流体制御弁を介して第1のノズル装置を洗浄するノ
ズルより噴出させることができる。
【0035】(第15の発明)第15の発明に係る衛生
洗浄装置は、第4〜第8および第12〜第14のいずれ
かの発明に係る衛生洗浄装置の構成において、噴出手段
を進退動作させる進退駆動手段をさらに備えたものであ
る。
【0036】この場合、進退駆動手段により噴出手段の
進退動作が行われる。その結果、噴出手段より噴出され
る洗浄水の圧力に依存することなく、噴出手段より洗浄
水を噴出させつつ、噴出手段の移動を容易に行うことが
できる。さらに、進退動作手段を調整することにより、
噴出手段の微小な移動も容易に行わせることができる。
【0037】(第16の発明)第16の発明に係る衛生
洗浄装置は、第4〜第15のいずれかの発明に係る衛生
洗浄装置の構成において、給水源から供給された洗浄水
を加熱して加圧手段に供給する加熱手段をさらに備えた
ものである。
【0038】この場合、給水源から供給された洗浄水を
加熱手段により加熱して加圧手段に供給することができ
るため、噴出手段の噴出孔より適度に加熱された洗浄水
を噴出させることができる。
【0039】また、流体制御弁が配管内の洗浄水の流れ
を滞留させないため、加熱手段により滞留した洗浄水が
加熱され、加熱された洗浄水内の溶存空気が気泡となっ
て発生することが防止される。
【0040】(第17の発明)第17の発明に係る衛生
洗浄装置は、第16の発明に係る衛生洗浄装置の構成に
おいて、加熱手段は、給水源から供給された洗浄水を流
動させつつ加熱する瞬間式加熱装置であるものである。
【0041】この場合、瞬間式加熱装置により洗浄水が
流動されつつ瞬間的に加熱される。したがって、衛生洗
浄装置の使用時にのみ洗浄水の加熱を行うため、消費電
力を最小限に抑えることができ、さらに、洗浄水を貯え
る貯水タンク等が不必要となるため省スペース化が実現
できる。また、洗浄時間が長くなった場合でも、洗浄水
の温度の低下が生じない。
【0042】また、流体制御弁が配管内の洗浄水の流れ
を滞留させないため、瞬間式加熱装置により滞留した洗
浄水が瞬間的に加熱され、加熱された洗浄水内の溶存空
気が気泡となって発生することが防止される。
【0043】(第18の発明)第18の発明に係る衛生
洗浄装置は、第4〜第17のいずれかの発明に係る衛生
洗浄装置の構成において、流体制御弁は、内筒部を外筒
部に対して相対的に回転させる駆動手段をさらに備えた
ものである。
【0044】この場合、駆動手段により内筒部が外筒部
に対して相対的に回転される。それにより、内筒部に設
けられた孔部および孔部の周囲に設けられた凹部を容易
に複数の流体出口に対向させることができる。その結
果、小型化および低コスト化を実現することができる。
【0045】(第19の発明)第19の発明に係る衛生
洗浄装置は、第18の発明に係る衛生洗浄装置の構成に
おいて、駆動手段による内筒部の回転量を制御すること
により、複数の流体出口から流出する洗浄水の流量を制
御する制御手段をさらに備えたものである。
【0046】この場合、駆動手段による内筒部の回転量
が制御手段により制御される。したがって、複数の流体
出口から流出する洗浄水の流量を制御することができ
る。
【0047】(第20の発明)第20の発明に係る衛生
洗浄装置は、第4〜第19のいずれかの発明に係る衛生
洗浄装置の構成において、加圧手段は、周期的に変動す
る圧力で洗浄水を加圧する往復動ポンプであるものであ
る。
【0048】この場合、加圧手段により洗浄水を周期的
に変動する圧力で吐出させることができる。したがっ
て、噴出孔より噴出する洗浄水の噴出速度が周期的に増
加する。噴出孔より噴出された洗浄水は、空気抵抗によ
り広がりを持った粒状に変化するので、少ない流量の洗
浄水でも人体に高い洗浄感を与えることができる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
衛生洗浄装置について説明する。まず、第1の実施の形
態において水圧により伸縮して進退動作を行うことが可
能なノズルを有する衛生洗浄装置について説明し、第2
の実施の形態においてモータにより進退動作をおこなう
ことが可能なノズルを有する衛生洗浄装置について説明
する。
【0050】(第1の実施の形態)図1は第1の実施の
形態に係る衛生洗浄装置を便器に装着した状態を示す斜
視図である。
【0051】図1に示すように、便器600上に衛生洗
浄装置100が装着される。タンク700は、水道配管
に接続されており、便器600内に洗浄水を供給する。
【0052】衛生洗浄装置100は、本体部200、遠
隔操作装置300、便座部400および蓋部500によ
り構成される。
【0053】本体部200には、便座部400および蓋
部500が開閉自在に取り付けられる。さらに、本体部
200には、ノズル部30を含む洗浄水供給機構が設け
られるとともに、制御部が内蔵されている。本体部20
0の制御部は、後述するように遠隔操作装置300によ
り送信される信号に基いて、洗浄水供給機構を制御す
る。さらに、本体部200の制御部は、便座部400に
内蔵されたヒータ、本体部200に設けられた脱臭装置
(図示せず)および温風供給装置(図示せず)等の制御
も行う。
【0054】図2は図1の遠隔操作装置300の一例を
示す模式図である。
【0055】図2に示すように、遠隔操作装置300
は、複数のLED(発光ダイオード)301、複数の調
整スイッチ302、おしりスイッチ303、刺激スイッ
チ304、停止スイッチ305、ビデスイッチ306、
乾燥スイッチ307および脱臭スイッチ308を備え
る。
【0056】使用者により調整スイッチ302、おしり
スイッチ303、刺激スイッチ304、停止スイッチ3
05、ビデスイッチ306、乾燥スイッチ307および
脱臭スイッチ308が押下操作される。それにより、遠
隔操作装置300は、後述する衛生洗浄装置100の本
体部200に設けられた制御部に所定の信号を無線送信
する。本体部200の制御部は、遠隔操作装置300よ
り無線送信される所定の信号を受信し、洗浄水供給機構
等を制御する。
【0057】例えば、使用者が、おしりスイッチ303
またはビデスイッチ306を押下操作することにより図
1の本体部200のノズル部30が移動して洗浄水が噴
出する。刺激スイッチ304を押下操作することにより
図1の本体部200のノズル部30から人体の局部に刺
激を与える洗浄水が噴出される。停止スイッチ305を
押下操作することによりノズル部30からの洗浄水の噴
出が停止する。
【0058】また、乾燥スイッチ307を押下操作する
ことにより人体の局部に対して衛生洗浄装置100の温
風供給装置(図示せず)より温風が噴出される。脱臭ス
イッチ308を押下操作することにより衛生洗浄装置1
00の脱臭装置(図示せず)により周辺の脱臭が行われ
る。
【0059】調整スイッチ302は、水勢調整スイッチ
302a,302b、温度調整スイッチ302c,30
2dおよびノズル位置調整スイッチ302e,302f
を含む。
【0060】使用者が、ノズル位置調整スイッチ302
e,302fを押下操作することにより図1の衛生洗浄
装置100の本体部200のノズル部30の位置が変化
し、温度調整スイッチ302c,302dを押下操作す
ることにより、ノズル部30より噴出される洗浄水の温
度が変化する。また、水勢調整スイッチ302a,30
2bを押下操作することにより、ノズル部30より噴出
される洗浄水の水勢(圧力)および噴出形態が変化す
る。調整スイッチ302の押下に伴って複数のLED
(発光ダイオード)301が点灯する。
【0061】以下、本実施の形態に係る衛生洗浄装置1
00の本体部200について説明を行う。図3は第1の
実施の形態に係る衛生洗浄装置100の本体部200の
構成を示す模式図である。
【0062】図3に示す本体部200は、制御部4、分
岐水栓5、ストレーナ6、逆止弁7、定流量弁8、止水
電磁弁9、流量センサ10、熱交換器11、温度センサ
12a,12b、ポンプ13、切替弁14およびノズル
部30を含む。また、ノズル部30は、おしりノズル
1、ビデノズル2およびノズル洗浄用ノズル3を含む。
【0063】図3に示すように、水道配管201に分岐
水栓5が介挿される。また、分岐水栓5と熱交換器11
との間に接続される配管202に、ストレーナ6、逆止
弁7、定流量弁8、止水電磁弁9、流量センサ10およ
び温度センサ12aが順に介挿されている。さらに、熱
交換器11と切替弁14との間に接続される配管203
に、温度センサ12bおよびポンプ13が介挿されてい
る。
【0064】まず、水道配管201を流れる浄水が、洗
浄水として分岐水栓5によりストレーナ6に供給され
る。ストレーナ6により洗浄水に含まれるごみや不純物
等が除去される。次に、逆止弁7により配管202内に
おける洗浄水の逆流が防止される。そして、定流量弁8
により配管202内を流れる洗浄水の流量が一定に維持
される。
【0065】また、ポンプ13と切替弁14との間には
リリーフ配管204が接続され、止水電磁弁9と流量セ
ンサ10との間には、逃がし水配管205が接続されて
いる。リリーフ配管204には、リリーフ弁206が介
挿されている。リリーフ弁206は、配管203の特に
ポンプ13の下流側の圧力が所定値を超えると開成し、
異常時の機器の破損、ホースの外れ等の不具合を防止す
る。一方、定流量弁8によって流量が調節され供給され
る洗浄水のうちポンプ13で吸引されない洗浄水を逃が
し水配管205から放出する。これにより、水道供給圧
に左右されることなくポンプ13には所定の背圧が作用
することになる。
【0066】次いで、流量センサ10は、配管202内
を流れる洗浄水の流量を測定し、制御部4に測定流量値
を与える。また、温度センサ12aは、配管202内を
流れる洗浄水の温度を測定し、制御部4に温度測定値を
与える。
【0067】続いて、熱交換器11は、制御部4により
与えられる制御信号に基いて、配管202を通して供給
された洗浄水を所定の温度に加熱する。温度センサ12
bは、熱交換器11により所定の温度に加熱された洗浄
水の温度を測定し、制御部4に温度測定値を与える。
【0068】ポンプ13は、熱交換器11により加熱さ
れた洗浄水を制御部4により与えられる制御信号に基い
て、切替弁14に圧送する。切替弁14は、制御部4に
より与えられる制御信号に基いて、ノズル部30のおし
りノズル1、ビデノズル2およびノズル洗浄用ノズル3
のいずれか1つに洗浄水を供給する。それにより、おし
りノズル1、ビデノズル2およびノズル洗浄用ノズル3
のいずれか1つより洗浄水が噴出される。また、切替弁
14は、制御部4により与えられる制御信号に基いて、
ノズル部30より噴出される洗浄水の流量を調整する。
それにより、ノズル部30より噴出される洗浄水の流量
が変化する。
【0069】制御部4は、図1の遠隔操作装置300か
ら無線送信される信号、流量センサ10から与えられる
測定流量値および温度センサ12a,12bから与えら
れる温度測定値に基き止水電磁弁9、熱交換器11、ポ
ンプ13および切替弁14に対して制御信号を与える。
【0070】図4は熱交換器11の構造の一例を示す一
部切り欠き断面図である。
【0071】図4に示すように、樹脂ケース504内に
曲折された蛇行配管510が埋設されている。蛇行配管
510に接触するように平板状のセラミックヒータ50
5が設けられている。矢印Yで示すように、洗浄水が、
給水口511から蛇行配管510内に供給され、蛇行配
管510中を流れる間に、セラミックヒータ505によ
り効率よく加熱され、排出口512から排出される。
【0072】図3の制御部4は、温度センサ12bより
与えられる温度測定値に基いて、熱交換器11のセラミ
ックヒータ505の温度をフィードバック制御する。
【0073】本実施の形態においては、制御部4がフィ
ードバック制御により熱交換器11のセラミックヒータ
505の温度を制御することとしたが、これに限定され
ず、フィードフォワード制御によりセラミックヒータ5
05の温度を制御してもよく、あるいは、温度上昇時に
は、フィードフォワード制御によりセラミックヒータ5
05を制御し、定常時には、フィードバック制御により
セラミックヒータ505を制御する複合的な制御を行っ
てもよい。
【0074】図5はポンプ13の構造の一例を示す断面
図である。図5のポンプは複動型レシプロポンプであ
る。
【0075】図5において、本体部138内には、円柱
状空間139が形成されている。円柱状空間139内に
は圧送ピストン136が設けられている。圧送ピストン
136の外周部には、X字パッキン136aが装着され
ている。圧送ピストン136により円柱状空間139が
ポンプ室139aとポンプ室139bとに分割される。
【0076】本体部138の一側部には洗浄水入口PI
が設けられ、他側部には洗浄水出口POが設けられてい
る。洗浄水入口PIには図3の配管203を介して熱交
換器11が接続され、洗浄水出口POには配管203を
介して切替弁14が接続される。
【0077】洗浄水入口PIは、内部流路P1、小室S
1および小室S3を介してポンプ室139aに連通する
とともに、内部流路P2、小室S2および小室S4を介
してポンプ室139bに連通している。
【0078】ポンプ室139aは、小室S5、小室S7
および内部流路P3を介して洗浄水出口POに連通して
いる。円柱状空間139bは、小室S6、小室S8およ
び内部流路P4を介して洗浄水出口POに連通してい
る。
【0079】小室S3、小室S4、小室S7および小室
S8には、それぞれアンブレラパッキン137が設けら
れている。
【0080】モータ130の回転軸にギア131が取り
付けられ、ギア131にギア132が噛合っている。ま
た、ギア132には、クランクシャフト133の一端が
一点支持で回動可能に取り付けられ、クランクシャフト
133の他端には、ピストン保持部134およびピスト
ン保持棒135を介して圧送ピストン136が取り付け
られている。
【0081】図3の制御部4により与えられる制御信号
に基いて、モータ130の回転軸が回転すると、モータ
130の回転軸に取り付けられたギア131が矢印R1
の方向に回転し、ギア132が矢印R2の方向に回転す
る。これにより、圧送ピストン136が図中の矢印Zの
方向に上下運動する。
【0082】図6はアンブレラパッキン137の動作を
説明するための模式図である。例えば、図5の圧送ピス
トン136が、下方向に移動し、ポンプ室139aの容
積を増加させた場合、小室S1の圧力よりもポンプ室1
39a内の圧力が低くなるため、小室S3に設けられた
アンブレラパッキン137は、図6(b)に示すように
変形する。その結果、洗浄水入口PIから供給された洗
浄水が、内部流路P1、小室S1および小室S3を介し
てポンプ室139aに流入する。この場合、小室S7の
圧力よりもポンプ室139a内の圧力が低くなるため、
小室S7に設けられたアンブレラパッキン137は、図
6(a)に示す状態のまま変形しない。そのため、洗浄
水がポンプ室139a内へ流入したり、逆に洗浄水出口
POより吐出されることもない。
【0083】一方、図5の圧送ピストン136が、上方
向に移動し、ポンプ室139aの容積を減少させた場
合、小室S1の圧力よりもポンプ室139a内の圧力が
高くなるため、小室S3に設けられたアンブレラパッキ
ン137は、図6(a)に示す状態のまま変形しない。
その結果、小室S1内の洗浄水が、ポンプ室139aに
流入しない。この場合、小室S7に設けられたアンブレ
ラパッキン137は、図6(b)に示すように変形す
る。そのため、ポンプ室139a内の洗浄水が、小室S
5、小室S7および内部流路P3を介して洗浄水出口P
Oから吐出される。
【0084】なお、小室S4内に設けられたアンブレラ
パッキン137は、圧送ピストン136が上方向に移動
した場合に、図6(b)に示すように変形し、圧送ピス
トン136が下方向に移動した場合に、図6(a)に示
す状態のまま変形しない。一方、小室S8に設けられた
アンブレラパッキン137は、圧送ピストン136が上
方向に移動した場合に、図6(a)に示す状態のまま変
形せず、圧送ピストン136が下方向に移動した場合
に、図6(b)に示すように変形する。それにより、ポ
ンプ室139a内の洗浄水が洗浄水出口POから吐出さ
れるときに、ポンプ室139b内に洗浄水入口PIから
の洗浄水が流入し、ポンプ室139a内に洗浄水入口P
Iからの洗浄水が流入するときに、ポンプ室139b内
の洗浄水が洗浄水出口POから吐出される。
【0085】図7は図5のポンプ13の圧力変化を示す
図である。図7の縦軸は圧力を示し、横軸は時間を示
す。
【0086】図7に示すように、ポンプ13の洗浄水入
口PIに圧力Piの洗浄水が供給される。この場合、図
6の圧送ピストン136が上下方向に運動することによ
り、ポンプ室139a内の洗浄水の圧力Paは、点線の
ように変化する。一方、ポンプ室139b内の洗浄水の
圧力Pbは、破線のように変化する。ポンプ13の洗浄
水出口POより吐出される洗浄水の圧力Poutは、太
い実線で示すように、圧力Pcを中心として上下に周期
的に変化する。
【0087】このように、ポンプ13においては、圧送
ピストン136が上下運動を行うことにより、ポンプ室
139aまたはポンプ室139b内の洗浄水に対して交
互に圧力が加えられ、洗浄水入口PIの洗浄水が昇圧さ
れて洗浄水出口POから吐出される。
【0088】図8(a)は切替弁14の縦断面図であ
り、図8(b)は図8(a)の切替弁14のA−A線断
面図であり、図8(c)は図8(a)の切替弁14のB
−B線断面図であり、図8(d)は図8(a)の切替弁
14のC−C線断面図である。
【0089】図8に示す切替弁14は、モータ141、
内筒142および外筒143により構成される。
【0090】外筒143内に内筒142が挿入され、モ
ータ141の回転軸が内筒142に取り付けられてい
る。モータ141は、制御部4により与えられる制御信
号に基いて回転動作を行う。モータ141が回転するこ
とにより内筒142が回転する。
【0091】図8(a),(b),(c),(d)に示
すように、外筒143の一端には、洗浄水入口143a
が設けられ、側部の対向する位置に洗浄水出口143
b,143cが設けられ、側部の洗浄水出口143b,
143cと異なる位置に洗浄水出口143dが設けら
れ、側部の洗浄水出口143b,143c,143dと
異なる位置に洗浄水出口143eが設けられている。内
筒142の互いに異なる位置に孔142e,142f,
142gが設けられている。孔142e,142fの周
辺には、図8(b),(c)に示すように、曲線および
直線で構成される面取り部(凹部)が形成され、孔14
2gの周辺には、図8(d)に示すように、直線で構成
される面取り部(凹部)が形成されている。
【0092】内筒142の回転により、孔142eが外
筒143の洗浄水出口143bまたは143cと対向可
能になっており、孔142fが外筒143の洗浄水出口
143dと対向可能になっており、孔142gが外筒1
43の洗浄水出口143eと対向可能になっている。
【0093】洗浄水入口143aには、図3の配管20
3が接続され、洗浄水出口143bには、ビデノズル2
が接続され、洗浄水出口143cには、おしりノズル1
の第1の流路が接続され、洗浄水出口143dには、お
しりノズルの第2の流路が接続され、洗浄水出口143
eには、ノズル洗浄用ノズル3が接続されている。
【0094】図9は図8の切替弁14の動作を示す断面
図である。
【0095】図9(a)〜(f)は切替弁14のモータ
141がそれぞれ0度、90度、135度、180度、
225度および270度回転した状態を示す。
【0096】まず、図9(a)に示すように、モータ1
41を回転させない(0度)場合には、内筒142の孔
142eの周囲の面取り部(凹部)が外筒143の洗浄
水出口143bに対向する。したがって、洗浄水が洗浄
水入口143aより内筒142の内部を通過して、矢印
W1で示すように洗浄水出口143bから流出する。
【0097】次に、図9(b)に示すように、モータ1
41が内筒142を90度回転させた場合には、内筒1
42の孔142gの周囲の面取り部(凹部)が外筒14
3の洗浄水出口143eに対向する。したがって、洗浄
水が洗浄水入口143aより内筒142の内部を通過し
て、矢印W2で示すように洗浄水出口143eから流出
する。
【0098】次いで、図9(c)に示すように、モータ
141が内筒142を135度回転させた場合には、内
筒142の孔142gの周囲の面取り部(凹部)の一部
が外筒143の洗浄水出口143eに対向するととも
に、内筒142の孔142eの周囲の面取り部(凹部)
の一部が外筒143の洗浄水出口143cに対向する。
したがって、少量の洗浄水が洗浄水入口143aより内
筒142の内部を通過して、矢印W2および矢印W3で
示すように洗浄水出口143c,143eから流出す
る。
【0099】次に、図9(d)に示すように、モータ1
41が内筒142を180度回転させた場合には、内筒
142の孔142eの周囲の面取り部(凹部)が外筒1
43の洗浄水出口143cに対向する。したがって、洗
浄水が洗浄水入口143aより内筒142の内部を通過
して、矢印W3で示すように洗浄水出口143cから流
出する。
【0100】次に、図9(e)に示すように、モータ1
41が内筒142を225度回転させた場合には、内筒
142の孔142eの周囲の面取り部(凹部)の一部が
外筒143の洗浄水出口143cに対向するとともに、
内筒142の孔142fの周囲の面取り部(凹部)の一
部が外筒143の洗浄水出口143dに対向する。した
がって、少量の洗浄水が洗浄水入口143aより内筒1
42の内部を通過して、矢印W3および矢印W4で示す
ように洗浄水出口143c,143dから流出する。
【0101】また、図9(f)に示すように、モータ1
41が内筒142を270度回転させた場合には、内筒
142の孔142fの周囲の面取り部(凹部)が外筒1
43の洗浄水出口143dに対向する。したがって、洗
浄水が洗浄水入口143aより内筒142の内部を通過
して、矢印W4で示すように洗浄水出口143dから流
出する。
【0102】以上のように、制御部4からの制御信号に
基いてモータ141が回転することにより内筒142の
孔142e,142f,142gのいずれかが外筒14
3の洗浄水出口143b〜143eに対向し、洗浄水入
口143aから流入した洗浄水が洗浄水出口143b〜
143eのいずれかから流出する。
【0103】図10は図9の切替弁14の洗浄水出口1
43c,143dからおしりノズル1に流出する洗浄水
の流量、洗浄水出口143bからビデノズル2に流出す
る洗浄水の流量および洗浄水出口143eからノズル洗
浄ノズル3に流出する洗浄水の流量を示す図である。図
10の横軸はモータ141の回転角度を示し、縦軸は洗
浄水出口143b〜143eから流出する洗浄水の流量
を示す。また、実線Q1が洗浄水出口143cからおし
りノズル1に流出する洗浄水の流量の変化を示し、一点
鎖線Q2が洗浄水出口143dからおしりノズル1に流
出する洗浄水の流量の変化を示し、二点鎖線Q3が洗浄
水出口143bからビデノズル2に流出する洗浄水の流
量の変化を示し、破線Q4が洗浄水出口143eからノ
ズル洗浄ノズル3に流出する洗浄水の流量の変化を示
す。
【0104】例えば、図10に示すように、モータ14
1が回転しない場合(0度)、洗浄水出口143bから
ビデノズル2に流出する洗浄水の流量Q3は最大値を示
す。そして、モータ141の回転角度が大きくなるとと
もに洗浄水出口143bからビデノズル2に流出する洗
浄水の流量Q3が減少し、洗浄水出口143eからノズ
ル洗浄ノズル3に流出する洗浄水の流量Q4が増加す
る。
【0105】次いで、モータ141が90度回転した場
合、洗浄水出口143eからノズル洗浄ノズル3に流出
する洗浄水の流量Q4は最大値を示す。そして、モータ
141の回転角度がさらに大きくなるとともに洗浄水出
口143eからノズル洗浄ノズル3に流出する洗浄水の
流量Q4が減少し、洗浄水出口143cからおしりノズ
ル1に流出する洗浄水の流量Q1が増加する。
【0106】続いて、モータ141が180度回転した
場合、洗浄水出口143cからおしりノズル1に流出す
る洗浄水の流量Q1は最大値を示す。そして、モータ1
41の回転角度がさらに大きくなるとともに洗浄水出口
143cからおしりノズル1に流出する洗浄水の流量Q
1が減少し、洗浄水出口143dからおしりノズル1に
流出する洗浄水の流量Q2が増加する。
【0107】続いて、モータ141が270度回転した
場合、洗浄水出口143dからおしりノズル1に流出す
る洗浄水の流量Q2は最大値を示す。そして、モータ1
41の回転角度がさらに大きくなるとともに洗浄水出口
143dからおしりノズル1に流出する洗浄水の流量Q
2が減少し、洗浄水出口143bからビデノズル2に流
出する洗浄水の流量Q3が増加する。
【0108】以上のように、制御部4が切替弁14のモ
ータ141の回転角度を制御することにより洗浄水出口
143b〜143eから流出する洗浄水の流量を制御す
ることができる。さらに、切替弁14のモータ141の
回転角度がいかなる場合でも、洗浄水出口142e,1
42f,142gのいずれかまたはそれらの周囲の面取
り部(凹部)が洗浄水出口143b〜143eのいずれ
かに対向するので、洗浄水の流路が閉塞されず、洗浄水
入口143aから供給された洗浄水は、洗浄水出口14
3b〜143eのいずれかから流出される。
【0109】次に、図3のノズル部30について説明す
る。図11は図3のノズル部30および切替弁14の模
式的断面図である。
【0110】図11に示すように、切替弁14の洗浄水
出口143c,143dは、おしりノズル1に接続さ
れ、切替弁14の洗浄水出口143bはビデノズル2に
接続され、切替弁14の洗浄水出口143eはノズル洗
浄ノズル3に接続される。
【0111】まず、おしりノズル1の構成について説明
し、次いで、ビデノズル2の構成について説明し、最後
にノズル洗浄ノズル3の構成について説明する。
【0112】おしりノズル1は、円筒状のピストン部2
0、円筒状のシリンダ部21、シールパッキン22a,
22bおよびスプリング23により構成される。
【0113】ピストン部20の先端近傍には、洗浄水を
噴出するための噴出孔25が形成されている。ピストン
部20の後端には、フランジ形状のストッパ部26a,
26bが設けられている。また、ストッパ部26a,2
6bには、それぞれシールパッキン22a,22bが装
着されている。ピストン部20の内部には、後端面から
噴出孔25に連通する第1の流路27aが形成され、ス
トッパ部26aとストッパ部26bとの間におけるピス
トン部20の周面から噴出孔25に連通する第2の流路
27bが形成されている。また、噴出孔25の周囲に
は、円筒状渦室29が形成されており、第1の流路27
aと円筒状渦室29との間には、縮流部31が介挿され
ている。
【0114】一方、シリンダ部21は、先端側の径小部
分と中間の径を有する中間部分と後端側の径大部分とか
らなる。それにより、径小部分と中間部分との間に、ピ
ストン部20のストッパ部26aがシールパッキン22
aを介して当接可能なストッパ面21cが形成され、中
間部分と径大部分との間に、ピストン部20のストッパ
部26bがシールパッキン22bを介して当接可能なス
トッパ面21bが形成されている。シリンダ部21の後
端面には、洗浄水入口24aが設けられ、シリンダ部2
1の中間部分の周面には、洗浄水入口24bが設けら
れ、シリンダ部21の先端面には、開口部21aが設け
られている。シリンダ部21の内部空間が温度変動緩衝
部28となる。洗浄水入口24aは、シリンダ部21の
中心軸とは異なる位置に偏心して設けられている。洗浄
水入口24aは、切替弁14の洗浄水出口143cに接
続され、洗浄水入口24bは、切替弁14の洗浄水出口
143dに接続されている。ピストン部20がシリンダ
部21より最も突出した場合に、洗浄水入口24bは、
第2の流路27bと連通する。この洗浄水入口24bが
第2の流路27bと接続する詳細については後述する。
【0115】ピストン部20は、ストッパ部26bが温
度変動緩衝部28内に位置し、先端部が開口部21aか
ら突出するように、シリンダ部21内に移動可能に挿入
されている。
【0116】さらに、スプリング23は、ピストン部2
0のストッパ部26aとシリンダ部21の開口部21a
の周縁との間に配設されており、ピストン部20をシリ
ンダ部21の後端側に付勢する。
【0117】ピストン部20のストッパ部26a,26
bの外周面とシリンダ部21の内周面との間に微小隙間
が形成され、ピストン部20の外周面とシリンダ部21
の開口部21aの内周面との間に微小隙間が形成されて
いる。
【0118】次に、ビデノズル2は、円筒状のピストン
部20e、円筒状のシリンダ部21e、シールパッキン
22eおよびスプリング23eにより構成される。
【0119】ピストン部20eの先端近傍には、洗浄水
を噴出するための噴出孔25eが形成されている。ピス
トン部20eの後端には、フランジ形状のストッパ部2
6eが設けられている。また、ストッパ部26eには、
シールパッキン22eが装着されている。ピストン部2
0eの内部には、後端面から噴出孔25に連通する第1
の流路27eおよび第2の流路27fが形成されてい
る。また、噴出孔25eの周囲には、円筒状渦室29e
が形成されており、第1の流路27eと円筒状渦室29
eとの間には、縮流部31eが介挿されている。
【0120】一方、シリンダ部21eは、先端側の径小
部分と後端側の径大部分とからなる。それにより、径小
部分と径大部分との間に、ピストン部20eのストッパ
部26eがシールパッキン22eを介して当接可能なス
トッパ面21fが形成されている。シリンダ部21eの
後端面には、洗浄水入口24eが設けられ、シリンダ部
21eの先端面には、開口部21gが設けられている。
シリンダ部21eの内部空間が温度変動緩衝部28eと
なる。洗浄水入口24eは、シリンダ部21eの中心軸
とは異なる位置に偏心して設けられている。洗浄水入口
24eは、切替弁14の洗浄水出口143bに接続され
ている。
【0121】ピストン部20eは、ストッパ部26eが
温度変動緩衝部28e内に位置し、先端部が開口部21
gから突出するように、シリンダ部21e内に移動可能
に挿入されている。
【0122】さらに、スプリング23eは、ピストン部
20eのストッパ部26eとシリンダ部21eの開口部
21gの周縁との間に配設されており、ピストン部20
eをシリンダ部21eの後端側に付勢する。
【0123】ピストン部20eのストッパ部26eの外
周面とシリンダ部21eの内周面との間に微小隙間が形
成され、ピストン部20eの外周面とシリンダ部21e
の開口部21gの内周面との間に微小隙間が形成されて
いる。
【0124】次に、ノズル洗浄ノズル3は、円筒状の噴
出部20kにより構成される。噴出部20kの先端近傍
には、おしりノズル1側に洗浄水を噴出するための噴出
孔25kとビデノズル2側に洗浄水を噴出するための噴
出孔25mとが形成される。噴出部20kの後端には洗
浄水入口24kが設けられる。噴出部20kの後端に設
けられた洗浄水入口24kから噴出孔25kおよび噴出
孔25mに連通する流路27kが形成される。洗浄水入
口24kは、切替弁14の洗浄水出口143eに接続さ
れている。
【0125】それにより、切替弁14の洗浄水出口14
3eより供給された洗浄水が、ノズル洗浄ノズル3の噴
出部20kの洗浄水入口24kを介して流路27kを通
して、噴出孔25kおよび噴出孔25mより噴出され
る。噴出孔25kおよび噴出孔25mより噴出された洗
浄水により、おしりノズル1およびビデノズル2の洗浄
が行われる。
【0126】次いで、図11のおしりノズル1およびビ
デノズル2の動作について説明する。まず、おしりノズ
ル1の動作について説明し、次に、ビデノズル2の動作
について説明する。図12は図11のおしりノズル1の
動作を説明するための断面図である。
【0127】図12(a)に示すように、シリンダ部2
1の洗浄水入口24a,24bより洗浄水が供給されな
い場合、ピストン部20が、スプリング23の弾性力に
より矢印Xの方向と逆方向に後退し、シリンダ部21内
に収容されている。その結果、ピストン部20は、シリ
ンダ部21の開口部21aより最も突出していない状態
となる。このとき、シリンダ部21内には、温度変動緩
衝部28が形成されない。
【0128】次いで、図12(b)に示すように、シリ
ンダ部21の洗浄水入口24aより洗浄水の供給が開始
された場合、洗浄水の圧力によりピストン部20がスプ
リング23の弾性力に抗して矢印Xの方向に徐々に前進
する。それにより、シリンダ部21内に温度変動緩衝部
28が形成されるとともに温度変動緩衝部28に洗浄水
が流入する。
【0129】洗浄水入口24aがシリンダ部21の中心
軸に対して偏心した位置に設けられているので、温度変
動緩衝部28に流入した洗浄水は、矢印Vで示すように
渦巻状に還流する。温度変動緩衝部28の洗浄水の一部
は、ピストン部20のストッパ部26a,26bの外周
面とシリンダ部21の内周面との間の微小隙間を通し
て、ピストン部20の外周面とシリンダ部21の開口部
21aの内周面との間の微小隙間から流れ出るととも
に、ピストン部20の第1の流路27aを通して円筒状
渦室29に供給され、噴出孔25からわずかに噴出され
る。円筒状渦室29の詳細については後述する。
【0130】ピストン部20がさらに前進すると、図1
2(c)に示すように、ストッパ部26a,26bがシ
ールパッキン22a,22bを介してシリンダ部21の
ストッパ面21c,21bに水密に接触する。それによ
り、ピストン部20のストッパ部26a,26bの外周
面とシリンダ部21の内周面との間の微小隙間からピス
トン部20の外周面とシリンダ部21の開口部21aの
内周面との間の微小隙間に至る流路が遮断される。さら
に、洗浄水入口24bより供給された洗浄水が、ピスト
ン部20の第2の流路27bを通して円筒状渦室29に
供給される。それにより、ピストン部20の第2の流路
27bを通して円筒状渦室29に供給された洗浄水は、
ピストン部20の第1の流路27aを通して供給された
洗浄水と混合され、噴出孔25から噴出される。
【0131】このように、切替弁14の洗浄水出口14
3c,143dより供給された洗浄水が、シリンダ部2
1の洗浄水入口24a,24bを介してピストン部20
内の第1の流路27aおよび第2の流路27bを通して
円筒状渦室29に導かれ、円筒状渦室29を通して噴出
孔25から噴出される。
【0132】次いで、図11のビデノズル2の動作につ
いて説明する。図13は図11のビデノズル2の動作を
説明するための断面図である。
【0133】まず、図13(a)に示すように、シリン
ダ部21eの洗浄水入口24eより洗浄水が供給されな
い場合、ピストン部20eが、スプリング23eの弾性
力により矢印Xの方向と逆方向に後退し、シリンダ部2
1e内に収容されている。その結果、ピストン部20e
は、シリンダ部21eの開口部21gより最も突出して
いない状態となる。このとき、シリンダ部21e内に
は、温度変動緩衝部28eが形成されない。
【0134】次いで、図13(b)に示すように、シリ
ンダ部21eの洗浄水入口24eより洗浄水の供給が開
始された場合、洗浄水の圧力によりピストン部20eが
スプリング23eの弾性力に抗して矢印Xの方向に徐々
に前進する。それにより、シリンダ部21e内に温度変
動緩衝部28eが形成されるとともに温度変動緩衝部2
8eに洗浄水が流入する。
【0135】洗浄水入口24eがシリンダ部21eの中
心軸に対して偏心した位置に設けられているので、温度
変動緩衝部28eに流入した洗浄水は、矢印Vで示すよ
うに渦巻状に還流する。温度変動緩衝部28eの洗浄水
の一部は、ピストン部20eのストッパ部26eの外周
面とシリンダ部21eの内周面との間の微小隙間を通し
て、ピストン部20eの外周面とシリンダ部21eの開
口部21gの内周面との間の微小隙間から流れ出るとと
もに、ピストン部20eの第1の流路27aおよび第2
の流路27bを通して円筒状渦室29eに供給され、噴
出孔25eからわずかに噴出される。円筒状渦室29e
の詳細については後述する。
【0136】ピストン部20eがさらに前進すると、図
13(c)に示すように、ストッパ部26eがシールパ
ッキン22eを介してシリンダ部21eのストッパ面2
1fに水密に接触する。それにより、ピストン部20e
のストッパ部26eの外周面とシリンダ部21eの内周
面との間の微小隙間からピストン部20eの外周面とシ
リンダ部21eの開口部21gの内周面との間の微小隙
間に至る流路が遮断される。それにより、ピストン部2
0eの第1の流路27eおよび第2の流路27fを通し
て円筒状渦室29eに供給された洗浄水は、混合されて
噴出孔25eから噴出される。
【0137】このように、切替弁14の洗浄水出口14
3bより供給された洗浄水が、シリンダ部21eの洗浄
水入口24eを介してピストン部20e内の第1の流路
27eおよび第2の流路27fを通して円筒状渦室29
eに導かれ、円筒状渦室29eを通して噴出孔25eか
ら噴出される。
【0138】次いで、図14は図11のおしりノズル1
のピストン部20の先端部の模式図である。図14
(a)はピストン部20の先端部を上面から見た場合を
示し、図14(b)はピストン部20の先端部を側面か
ら見た場合を示す。
【0139】なお、図13に示すビデノズル2のピスト
ン部20eの先端部は、図14に示すおしりノズル1の
ピストン部20の先端部と同じ構成である。
【0140】まず、図14(b)に示すように、第1の
流路27aは、円筒状の円筒状渦室29の周面に接続さ
れ、第2の流路27bは円筒状渦室29の底面に接続さ
れている。切替弁14の洗浄水出口143c,143d
からの洗浄水が第1の流路27aおよび第2の流路27
bに供給される。
【0141】図14(a)に示すように、第1の流路2
7aより円筒状渦室29に供給された洗浄水は、円筒状
渦室29の内周面の曲面形状により矢印Zに示す渦巻状
態で流動する。一方、第2の流路27bより円筒状渦室
29に供給された洗浄水は、垂直上方向に直線状態で流
動する。
【0142】このように、円筒状渦室29において第1
の流路27aの渦巻状態の洗浄水と第2の流路27bの
直線状の洗浄水とが混合され、噴出孔25より洗浄水が
噴出される。
【0143】例えば、第1の流路27aより供給される
洗浄水の流量が第2の流路27bより供給される洗浄の
流量よりも多い場合、円筒状渦室29において混合され
る洗浄水は、円筒状の円筒状渦室29の曲面形状による
渦巻状態を強く維持するため、図14(b)に示す矢印
Hの広い角度で分散旋回流として噴出される。一方、第
2の流路27bより供給される洗浄水の流量が第1の流
路27aより供給される洗浄水の流量よりも多い場合、
円筒状渦室29において混合される洗浄水は、直線状態
を強く維持するため、図14(b)に示す矢印Sの狭い
角度で直線流として噴出される。
【0144】したがって、制御部4が切替弁14のモー
タ141を制御して洗浄水出口143c,143dの流
量比を変化させることにより、噴出孔25より噴出され
る洗浄水の噴出形態が変化する。
【0145】本実施の形態では、おしりスイッチ303
押下後、水勢調整スイッチ302aを押下すると、洗浄
水出口143cの流量が洗浄水出口143dの流量より
も大きくなり、洗浄水の噴出形態が直線流に近づく。ま
た、おしりスイッチ303押下後、水勢調整スイッチ3
02bを押下すると、洗浄水出口143dの流量が洗浄
水出口143cの流量よりも大きくなり、洗浄水の噴出
形態が分散旋回流に近づく。一方、ビデスイッチ306
押下後、水勢調整スイッチ302aを押下すると、ポン
プ13の圧力が高くなり、洗浄水出口143bの流量が
大きくなる。また、ビデスイッチ306押下後、水勢調
整スイッチ302bを押下すると、ポンプ13の圧力が
低くなり、洗浄水出口143bの流量が小さくなる。
【0146】次に、図15は第1の実施の形態における
おしりノズル1の噴出孔25より噴出される洗浄水の説
明図である。
【0147】図15に示すように、おしりノズル1の噴
出孔25からは、表面張力により直径dnの幅を有した
丸い粒状の洗浄水が噴出される。また、直径dnを有す
る洗浄水は、ポンプ13の圧力により流速vで被洗浄面
SHに向けて噴出される。
【0148】この場合、丸い粒状の洗浄水は、おしりノ
ズル1の噴出孔25より距離Lwにある被洗浄面SHに
到達するまでに、空気抵抗の働きにより水平方向に広が
る。それにより、直径dnの幅を有した丸い粒状の洗浄
水は、直径dnよりも大きい直径dwの幅を有した偏平
な粒状の洗浄水に変化する。その結果、人体は、噴出孔
25において少量の洗浄水が噴出されているのにもかか
わらず、被洗浄面SHにおいて直径dwの幅の洗浄水を
受けるため、多量の洗浄水が噴出されているような洗浄
感を得ることができる。
【0149】このように、第1の実施の形態における衛
生洗浄装置では、給水源から供給された洗浄水がポンプ
13により加圧され、ポンプ13により加圧された洗浄
水が常に切替弁14に設けられた洗浄水出口143b〜
143eのいずれかからおしりノズル1、ビデノズル2
およびノズル洗浄ノズル3のうちいずれか1または複数
に供給される。そして、ポンプ13により加圧された洗
浄水が、おしりノズル1、ビデノズル2およびノズル洗
浄ノズル3のうちいずれか1または複数より排出され
る。
【0150】したがって、ノズル部30の不使用時に何
らかの故障によりポンプ13から加圧された洗浄水が切
替弁14に供給された場合でも、切替弁14の洗浄水出
口143b〜143eのいずれかから流出させることが
できるので、配管内の圧力の上昇を防止することができ
る。その結果、配管の破損や漏水を防止でき、使用者の
感電を防止できる。
【0151】また、常に切替弁14に設けられた洗浄水
出口143b〜143eのいずれかが、おしりノズル
1、ビデノズル2およびノズル洗浄ノズル3のうちいず
れか1または複数と流通しているため、洗浄水の流れが
配管内で滞留しない。したがって、熱交換器11の蛇行
配管510内でも洗浄水が滞留しないのでセラミックヒ
ータ505の後沸きにより洗浄水内の溶存空気が気泡K
Hとして発生することが防止される。
【0152】さらに、おしりノズル1では、おしりノズ
ル1の温度変動緩衝部28内に気泡KHが存在する場合
でも、縮流部31の働きにより、第2の流路27bより
供給される洗浄水が、第1の流路27a側の温度変動緩
衝部28内に蓄積された気泡KHの影響を受けることな
く、第2の流路27bにより供給された洗浄水の圧力変
動幅の低下が防止され、噴出孔25から噴出される直線
流の圧力変動幅の低下が生じない。その結果、人体に対
する洗浄感の低下を防止することができる。なお、第1
の流路27aより供給される洗浄水は、円筒状渦室29
の働きにより分散旋回流として噴出孔25から噴出され
る。分散旋回流は柔らかな洗浄感を目的とするのもので
あるため、温度変動緩衝部28内に蓄積された気泡KH
により第1の流路27aからの洗浄水の圧力変動幅が低
下しても分散旋回流の目的が損なわれることはない。
【0153】第1の実施の形態においては、ポンプ13
が加圧手段に相当し、切替弁14が流体制御弁に相当
し、内筒142が内筒部に相当し、外筒143が外筒部
に相当し、孔142e,142f,142gが孔部に相
当し、曲線および直線で構成される面取り部が凹部およ
び凹溝に相当し、モータ141が駆動手段に相当し、洗
浄水出口143b,143c,143d,143eが複
数の流体出口に相当し、洗浄水入口143aが流体入口
に相当し、おしりノズル1、ビデノズル2およびノズル
洗浄ノズル3が噴出手段に相当し、温度変動緩衝部28
が収容部に相当し、第1の流路27aが第1の流路に相
当し、第2の流路27bが第2の流路に相当し、縮流部
31が縮流部に相当し、円筒状渦室29が回転流生成手
段に相当し、熱交換器11が加熱手段および瞬間式加熱
装置に相当し、洗浄水入口24aが第1の給水口に相当
し、洗浄水入口24bが第2の給水口に相当し、ストッ
パ部26a,26bがシールパッキン22a,22bを
介してシリンダ部21のストッパ面21c,21bに水
密に接触する空間が環状空間に相当し、ストッパ部26
a,26bが第1および第2の環状当接部に相当し、制
御部4が制御手段に相当し、ピストン部20のストッパ
部26aの外周面とシリンダ部21の内周面との間の微
小隙間が第1の隙間に相当し、ピストン部20のストッ
パ部26bの外周面とシリンダ部21の内周面との間の
微小隙間が第2の隙間に相当する。
【0154】(第2の実施の形態)以下、第2の実施の
形態に係る衛生洗浄装置100の本体部200aについ
て説明を行う。
【0155】図16は第2の実施の形態に係る衛生洗浄
装置100の本体部200aの構成を示す模式図であ
る。
【0156】図16に示す本体部200aが、図3に示
す本体部200と異なるのは、水圧駆動式のノズル部3
0の代わりにモータ駆動式のノズル部30aが設けられ
ている点である。図16の本体部200aにおいてノズ
ル部30aは、おしりノズル1a、ビデノズル2a、ノ
ズル洗浄用ノズル3a、進退用モータ15および保持台
291を含む。
【0157】また、制御部4は、図1の遠隔操作装置3
00から無線送信される信号、流量センサ10から与え
られる測定流量値および温度センサ12a,12bから
与えられる温度測定値に基づき止水電磁弁9、熱交換器
11、ポンプ13、切替弁14および進退用モータ15
に対して制御信号を与える。それにより、進退用モータ
15が回転し、保持台291に保持されたおしりノズル
1aおよびビデノズル2aが進退動作を行う。この進退
用モータ15の働きによりおしりノズル1aおよびビデ
ノズル2aが進退動作を行う詳細については後述する。
【0158】次に、図16のノズル部30aの構成につ
いて説明する。図17は図16のノズル部30aおよび
切替弁14の模式的断面図である。まず、おしりノズル
1aの構成について説明し、次いで、ビデノズル2aの
構成について説明し、最後にノズル洗浄ノズル3aの構
成について説明する。
【0159】図17に示すように、おしりノズル1a
は、円筒状の噴出部20sにより構成される。噴出部2
0sの先端近傍には、洗浄水を噴出するための噴出孔2
5sが形成されている。噴出部20sの後端面には、洗
浄水入口24sが設けられ、噴出部20sの後端部近傍
の側面には、洗浄水入口24tが設けられている。噴出
部20sの内部には、洗浄水入口24sから噴出孔25
sに連通する第1の流路27sが形成され、洗浄水入口
24tから噴出孔25sに連通する第2の流路27tが
形成されている。また、噴出孔25sの周囲には、円筒
状渦室29sが形成されており、第1の流路27sと円
筒状渦室29sとの間には、縮流部31sが介挿されて
いる。洗浄水入口24sは、切替弁14の洗浄水出口1
43cに接続され、洗浄水入口24tは、切替弁14の
洗浄水出口143dに接続されている。
【0160】それにより、切替弁14の洗浄水出口14
3c,143dより供給された洗浄水が、噴出部21s
の洗浄水入口24s,24tを介して第1の流路27s
および第2の流路27tを通して円筒状渦室29sに導
かれ、円筒状渦室29sを通して噴出孔25sから噴出
される。
【0161】次に、ビデノズル2aは、円筒状の噴出部
20vにより構成される。噴出部20vの先端近傍に
は、洗浄水を噴出するための噴出孔25vが形成されて
いる。噴出部20vの後端面には、洗浄水入口24vが
設けられている。噴出部20vの内部には、洗浄水入口
24vから噴出孔25vに連通する流路27vが形成さ
れている。また、噴出孔25vの周囲には、緩衝室29
vが形成されている。洗浄水入口24vは、切替弁14
の洗浄水出口143cに接続されている。
【0162】それにより、切替弁14の洗浄水出口14
3bより供給された洗浄水が、噴出部20vの洗浄水入
口24vおよび流路27vを通して緩衝室29vに導か
れ、緩衝室29vを通して噴出孔25vから噴出され
る。
【0163】次に、ノズル洗浄ノズル3aは、円筒状の
噴出部20wにより構成される。噴出部20wの先端近
傍には、おしりノズル1a側およびビデノズル2a側に
洗浄水を噴出するための噴出孔25wが形成されてい
る。噴出部20wの後端には洗浄水入口24wが設けら
れる。噴出部20wの後端に設けられた洗浄水入口24
wから噴出孔25wに連通する流路27wが形成されて
いる。洗浄水入口24wは、切替弁14の洗浄水出口1
43eに接続されている。
【0164】それにより、切替弁14の洗浄水出口14
3eより供給された洗浄水が、ノズル洗浄ノズル3aの
噴出部20wの洗浄水入口24wおよび流路27wを通
して、噴出孔25wより噴出される。噴出孔25wより
噴出された洗浄水により、おしりノズル1aおよびビデ
ノズル2aの洗浄が行われる。
【0165】また、図17に示すように、おしりノズル
1aおよびビデノズル2aは、保持台291上に固定さ
れる。保持台291の一端には、ギア292が設けられ
ており、ギア292は、進退用モータ15の回転軸に固
定されたギア293と噛合う。進退用モータ15が、制
御部4からの制御信号に応じて矢印Yの方向に回転する
ことにより、進退用モータ15の回転軸に固定されたギ
ア293が回転し、ノズル保持台291の一端に設けら
れたギア292と噛合って、ノズル保持台291が矢印
Xの方向に移動される。それにより、おしりノズル1a
およびビデノズル2aの進退動作が行われる。
【0166】第2の実施の形態においては、使用者が、
図2の遠隔操作装置300のおしりスイッチ303また
はビデスイッチ306を押下操作した場合、制御部4が
進退用モータ15に制御信号を与える。進退用モータ1
5は、制御部4より与えられた制御信号に基いて回転
し、ノズル部30aのおしりノズル1aおよびビデノズ
ル2aの進退動作を行う。その結果、図16の衛生洗浄
装置100の本体部200aのノズル部30aの位置が
変化する。
【0167】また、使用者が、遠隔操作装置300のノ
ズル位置調整スイッチ302e,302fを押下操作す
ることにより、制御部4が進退用モータ15に制御信号
を与える。この場合、進退用モータ15は、制御部4よ
り与えられた制御信号に基いて微少量回転し、ノズル部
30aのおしりノズル1aおよびビデノズル2aの微妙
な位置調整を行う。
【0168】このように、モータ駆動式のノズル部30
aにおいては、水圧駆動式のノズル部30と異なり、噴
出位置の微調整を容易に行うことができる。また、第2
の実施の形態における衛生洗浄装置では、給水源から供
給された洗浄水がポンプ13により加圧され、ポンプ1
3により加圧された洗浄水が常に切替弁14に設けられ
た洗浄水出口143b〜143eのいずれかからおしり
ノズル1a、ビデノズル2aおよびノズル洗浄ノズル3
aのうちいずれか1または複数に供給される。そして、
ポンプ13により加圧された洗浄水が、おしりノズル1
a、ビデノズル2aおよびノズル洗浄ノズル3aのうち
いずれか1または複数より排出される。
【0169】したがって、ノズル部30aの不使用時に
何らかの故障によりポンプ13から加圧された洗浄水が
切替弁14に供給された場合でも、切替弁14の洗浄水
出口143b〜143eのいずれかから流出させること
ができるので、配管内の圧力の上昇を防止することがで
きる。その結果、配管の破損や漏水を防止でき、使用者
の感電を防止できる。
【0170】また、常に切替弁14に設けられた洗浄水
出口143b〜143eのいずれかが、おしりノズル1
a、ビデノズル2aおよびノズル洗浄ノズル3aのうち
いずれか1または複数と流通しているため、洗浄水の流
れが配管内で滞留しない。したがって、熱交換器11の
蛇行配管510内でも洗浄水が滞留しないのでセラミッ
クヒータ505の後沸きにより洗浄水内の溶存空気が気
泡KHとして発生することが防止される。
【0171】第2の実施の形態においては、進退モータ
15が進退駆動手段に相当し、ポンプ13が加圧手段に
相当し、切替弁14が流体制御弁に相当し、内筒142
が内筒部に相当し、外筒143が外筒部に相当し、孔1
42e,142f,142gが孔部に相当し、曲線およ
び直線で構成される面取り部が凹部および凹溝に相当
し、モータ141が駆動手段に相当し、洗浄水出口14
3b,143c,143d,143eが複数の流体出口
に相当し、洗浄水入口143aが流体入口に相当し、お
しりノズル1a、ビデノズル2aおよびノズル洗浄ノズ
ル3aが噴出手段に相当し、27sが第1の流路に相当
し、第2の流路27tが第2の流路に相当し、縮流部3
1が縮流部に相当し、円筒状渦室29が回転流生成手段
に相当し、熱交換器11が加熱手段および瞬間式加熱装
置に相当し、洗浄水入口24sが第1の給水口に相当
し、洗浄水入口24tが第2の給水口に相当し、制御部
4が制御手段に相当する。
【0172】(切替弁の他の例)図18は切替弁の他の
例を示す断面図である。図18(a)は切替弁の縦断面
図であり、図18(b)は図18(a)の切替弁のD−
D線断面図である。
【0173】なお、図18に示す切替弁14aは、2つ
の洗浄水出口を有する流体制御弁である。この切替弁1
4aは、例えば、1つの流路を有するおしりノズルと、
1つの流路を有するビデノズルとを備えた衛生洗浄装
置、または2つの流路を有するおしりノズルのみを備え
た衛生洗浄装置に使用される。以下、図18に示す切替
弁14aを1つの流路を有するおしりノズルと、1つの
流路を有するビデノズルとを備えた衛生洗浄装置に使用
する場合について説明する。
【0174】図18に示す切替弁14aは、モータ14
1、内筒142および外筒143により構成される。
【0175】外筒143内に内筒142が挿入され、モ
ータ141の回転軸が内筒142に取り付けられてい
る。モータ141は、制御部4により与えられる制御信
号に基いて回転動作を行う。モータ141が回転するこ
とにより内筒142が回転する。
【0176】図18(a),(b)に示すように、外筒
143の一端には、洗浄水入口143aが設けられ、側
部の対向する位置に洗浄水出口143b,143cが設
けられている。内筒142に孔142e,142fが設
けられている。孔142e,142fの周辺には、図1
8(b)に示すように、曲線および直線で構成される面
取り部(凹部)が形成されている。
【0177】内筒142の回転により、孔142e,1
42fが外筒143の洗浄水出口143bまたは143
cと対向可能になっている。
【0178】洗浄水入口143aには、図3の配管20
3が接続され、洗浄水出口143bには、ビデノズル2
が接続され、洗浄水出口143cには、おしりノズル1
の流路が接続されている。
【0179】図19は図18の切替弁14aの動作を示
す断面図である。
【0180】図19(a)〜(f)は切替弁14aのモ
ータ141がそれぞれ0度、90度、135度、180
度、225度および270度回転した状態を示す。
【0181】まず、図19(a)に示すように、モータ
141を回転させない(0度)場合には、内筒142の
孔142eが外筒143の洗浄水出口143bに対向す
る。したがって、洗浄水が洗浄水入口143aより内筒
142の内部を通過して、矢印W5で示すように洗浄水
出口143bから流出する。
【0182】次に、図19(b)に示すように、モータ
141が内筒142を90度回転させた場合には、内筒
142の孔142fが外筒143の洗浄水出口143c
に対向する。したがって、洗浄水が洗浄水入口143a
より内筒142の内部を通過して、矢印W6で示すよう
に洗浄水出口143cから流出する。
【0183】次に、図19(c)に示すように、モータ
141が内筒142を135度回転させた場合には、内
筒142の孔142e,142fの周囲の面取り部(凹
部)の一部が外筒143の洗浄水出口143cに対向す
る。したがって、洗浄水が洗浄水入口143aより内筒
142の内部を通過して、矢印W6で示すように洗浄水
出口143cから流出する。
【0184】次いで、図19(d)に示すように、モー
タ141が内筒142を180度回転させた場合には、
内筒142の孔142eが外筒143の洗浄水出口14
3cに対向する。したがって、洗浄水が洗浄水入口14
3aより内筒142の内部を通過して、矢印W6で示す
ように洗浄水出口143cから流出する。
【0185】次いで、図19(e)に示すように、モー
タ141が内筒142を225度回転させた場合には、
内筒142の孔142eの周囲の面取り部(凹部)の一
部が外筒143の洗浄水出口143cに対向し、内筒1
42の孔142fの周囲の面取り部(凹部)の一部が外
筒143の洗浄水出口143bに対向する。したがっ
て、洗浄水が洗浄水入口143aより内筒142の内部
を通過して、矢印W5および矢印W6で示すように洗浄
水出口143c,143fから流出する。
【0186】次いで、図19(f)に示すように、モー
タ141が内筒142を270度回転させた場合には、
内筒142の孔142fが外筒143の洗浄水出口14
3bに対向する。したがって、洗浄水が洗浄水入口14
3aより内筒142の内部を通過して、矢印W5で示す
ように洗浄水出口143bから流出する。
【0187】以上のように、制御部4からの制御信号に
基いてモータ141が回転することにより内筒142の
孔142e,142fのいずれかが外筒143の洗浄水
出口143b,143cに対向し、洗浄水入口143a
から流入した洗浄水が洗浄水出口143b,143cの
いずれかから流出する。
【0188】以上のように、制御部4が切替弁14aの
モータ141の回転角度を制御することにより洗浄水出
口143c,143dから流出する洗浄水の流量を制御
することができる。さらに、切替弁14aのモータ14
1の回転角度がいかなる場合でも、洗浄水出口142
e,142fのいずれかまたはそれらの周囲の面取り部
(凹部)が洗浄水出口143b,143cのいずれかに
対向するので、洗浄水の流路が閉塞されず、洗浄水入口
143aから供給された洗浄水は、洗浄水出口143
c,143dのいずれかから流出される。
【0189】したがって、ノズル部30の不使用時に何
らかの故障によりポンプ13から加圧された洗浄水が切
替弁14aに供給された場合でも、切替弁14aの洗浄
水出口143b,143cのいずれかから流出させるこ
とができるので、配管内の圧力の上昇を防止することが
できる。その結果、配管の破損や漏水を防止できる。
【0190】(ポンプの他の例)図20は第1または第
2の実施の形態に係る衛生洗浄装置に用いるポンプの他
の例を示す断面図である。
【0191】図20に示すポンプ13bは単動型レシプ
ロポンプである。図20において、本体部には、円柱状
空間235が形成されている。円柱状空間235内には
圧送ピストン236が設けられている。圧送ピストン2
36により円柱状空間235がポンプ室235aとポン
プ室235bとに分割される。
【0192】本体部の一側部には洗浄水入口Pαが設け
られ、他側部には洗浄水出口Pβが設けられている。洗
浄水入口Pαには図3の配管203を介して熱交換器1
1が接続され、洗浄水出口Pβには配管203を介して
切替弁14が接続される。
【0193】洗浄水入口Pαは、小室S10および小室
S11を介してポンプ室235aに連通している。
【0194】ポンプ室235aは、小室S12および小
室S13を介して洗浄水出口Pβに連通している。
【0195】モータ200の回転軸にギア231が取り
付けられ、ギア231にギア232が噛合っている。ま
た、ギア232には、クランクシャフト233の一端が
一点支持で回動可能に取り付けられ、クランクシャフト
233の他端には、ピストン保持部234およびピスト
ン保持棒239を介して圧送ピストン240が取り付け
られている。
【0196】図3の制御部4により与えられる制御信号
に基いて、モータ200の回転軸が回転すると、モータ
200の回転軸に取り付けられたギア231が矢印R3
の方向に回転し、ギア232が矢印R4の方向に回転す
る。これにより、圧送ピストン240が図中の矢印Gの
方向に上下運動する。
【0197】また、小室S11および小室S13には、
それぞれアンブレラパッキン237が設けられている。
アンブレラパッキン237の構成および動作は、前述し
た図6に示すアンブレラパッキン137の構成および動
作と同様である。
【0198】例えば、図20の圧送ピストン240が、
下方向に移動し、ポンプ室235aの容積を増加させた
場合、小室S10の圧力よりもポンプ室235a内の圧
力が低くなるため、小室S11に設けられたアンブレラ
パッキン237は、図6(b)に示すように変形する。
その結果、洗浄水入口Pαから供給された洗浄水が、小
室S10および小室S11を介してポンプ室235aに
流入する。この場合、小室S11に設けられたアンブレ
ラパッキン237は、図6(a)に示す状態のまま変形
しない。そのため、ポンプ室235a内の洗浄水が、洗
浄水出口Pβより吐出されない。
【0199】一方、図20の圧送ピストン240が、上
方向に移動し、ポンプ室235aの容積を減少させた場
合、小室S10の圧力よりもポンプ室235a内の圧力
が高くなるため、小室S12に設けられたアンブレラパ
ッキン237は、図6(a)に示す状態のまま変形しな
い。その結果、小室S10内の洗浄水が、ポンプ室23
5aに流入しない。この場合、小室S13に設けられた
アンブレラパッキン237、図6(b)に示すように変
形する。そのため、ポンプ室235a内の洗浄水が、小
室S12および小室S13を介して洗浄水出口Pβから
吐出される。
【0200】図21は図20のポンプの各部の圧力変化
を示す図である。図21の縦軸は圧力を示し、横軸は時
間を示す。
【0201】図21に示すように、ポンプ13bの洗浄
水入口Pαに圧力Pxの洗浄水が供給される。この場
合、図20の圧送ピストン240が上下方向に運動する
ことにより、ポンプ室235a内の洗浄水の圧力Pxが
変化する。それにより、ポンプ13bの洗浄水出口Pβ
より吐出される洗浄水の圧力Poutは、太い実線で示
すように、圧力Pkを中心として上下に周期的に変化す
る。
【0202】このように、ポンプ13bにおいては、圧
送ピストン240が上下運動を行うことにより、ポンプ
室235a内の洗浄水に対して圧力が加えられ、洗浄水
入口Pαの洗浄水が昇圧されて洗浄水出口Pβから吐出
される。
【0203】図20のポンプ13bを用いた場合におい
ても、洗浄水に周期的な圧力変動を加えることにより、
小さい流量の洗浄水で高い洗浄感を得ることができる。
この場合にも、切替弁14,14aの流路が閉止されな
いので、ノズル部30の不使用時に何らかの故障により
ポンプ13から加圧された洗浄水が切替弁14,14a
に供給された場合でも、切替弁14の洗浄水出口143
b〜143e、または切替弁14aの洗浄水出口143
b,143cのいずれかから流出させることができる。
したがって、配管内の圧力の上昇を防止することができ
る。その結果、配管の破損や漏水を防止でき、使用者の
感電を防止できる。
【0204】(ポンプのさらに他の例)図22は第1ま
たは第2の実施の形態に係る衛生洗浄装置に用いるポン
プのさらに他の例を示す断面図である。
【0205】図22のポンプ13Dは電磁ポンプであ
る。図22のポンプ13Dにおいては、シリンダ138
Dの外周面の上半部に電磁コイル132Dが巻回されて
いる。
【0206】シリンダ138D内には、スプリングSP
1,SP3および円柱状のプランジャ136Pが設けら
れている。シリンダ138D内は、プランジャ136P
によりポンプ室139cとポンプ室139eとに分割さ
れる。
【0207】ここで、円柱状のプランジャ136P内に
円柱状のポンプ室139dが形成されている。ポンプ室
139dは内部流路T1を介してポンプ室139cに連
通し、かつ内部流路T2を介してポンプ室139eに連
通している。ポンプ室139d内には、球体Bおよびス
プリングSP2が設けられている。
【0208】シリンダ138Dの下端部には洗浄水入口
PAが設けられ、上端部には洗浄水出口PBが設けられ
ている。洗浄水入口PAには図3の配管203を介して
熱交換器11が接続され、洗浄水出口PBには配管20
3を介して切替弁14が接続される。
【0209】シリンダ138D内において、スプリング
SP1はプランジャ136Pを上方へ付勢し、スプリン
グSP3はプランジャ136Pを下方へ付勢する。
【0210】プランジャ136Pのポンプ室139d内
において、スプリングSP2は、球体Bを下方へ付勢す
る。それにより、球体Bは、ポンプ室139dと内部流
路T1との境界に位置する弁座BZに押し付けられてい
る。
【0211】以上に示す構成を有するポンプ13Dは、
電磁コイル132Dに電圧を印加することにより動作す
る。以下に、図23に基きポンプ13Dの動作を説明す
る。図23はポンプ13Dの動作を示す模式的断面図で
ある。
【0212】図23(a)は非稼動時におけるポンプ1
3Dの内部状態を示す。この場合、シリンダ138D内
において、プランジャ136Pは、スプリングSP1お
よびスプリングSP3によりシリンダ138D内の中央
に保持されている。プランジャ136Pのポンプ室13
9d内において、スプリングSP2は、球体Bを弁座B
Zに押し付け、内部流路T1を介するポンプ室139d
とポンプ室139cとの連通を阻止する。
【0213】図23(b)は稼動時の電磁コイル132
Dに電圧が印加されたときのポンプ13Dの内部状態を
示す。この場合、シリンダ138D内において、プラン
ジャ136Pは、スプリングSP3の弾性力に抗してシ
リンダ138D内を洗浄水出口PB側へ移動する。それ
により、スプリングSP3が圧縮され、スプリングSP
1が伸張される。なお、このとき、プランジャ136P
のポンプ室139d内において、スプリングSP2はポ
ンプ13Dの非稼動時と同様に球体Bを弁座BZに押し
付け、内部流路T2を介するポンプ室139dとポンプ
室139cとの連通を阻止する。
【0214】上記動作に伴いポンプ室139c内の圧力
が低くなり、洗浄水が洗浄水入口PAより流入する。一
方、上記動作に伴いポンプ室139e内の圧力が高くな
り、ポンプ室139e内の洗浄水が洗浄水出口PBより
流出する。このように、球体Bは逆止弁として作用す
る。
【0215】図23(c)は稼動時の電磁コイル132
Dに電圧が印加されないときのポンプ13Dの内部状態
を示す。この場合、シリンダ138D内において、プラ
ンジャ136Pは、伸張されたスプリングSP1および
圧縮されたスプリングSP3の復元力によりシリンダ1
38D内を洗浄水入口PA側へ移動する。それにより、
スプリングSP3が伸張され、スプリングSP1が圧縮
される。
【0216】上記動作に伴いポンプ室139c内の圧力
が高くなり、ポンプ室139c内の洗浄水が、プランジ
ャ136Pの内部流路T1を通じてポンプ室139d内
の球体Bを弁座BZから押し出し、ポンプ室139d内
に流入する。さらに、ポンプ室139cより流入する洗
浄水により、ポンプ室139d内の圧力が高くなり、ポ
ンプ室139d内の洗浄水が、プランジャ136Pの内
部流路T2を通じてポンプ室139e内へ流入し、洗浄
水出口PBから吐出される。
【0217】なお、電磁ポンプ13Dにおいては、フラ
ンジ136Pとシリンダ138Dとの間にシール部材が
介在しないため、洗浄水出口PBの下流側の圧力損失に
より吐出流量が異なる。
【0218】図24は図22のポンプ13Dの稼動時に
おけるポンプ室139e内の圧力変化および電磁コイル
132Dに印加される電圧の変化を示す図である。図2
4(a)はポンプ13Dの圧力変化を示し、図24
(b)は電磁コイル132Dに印加される電圧の変化を
示す。
【0219】図24に示すように、ポンプ13Dの洗浄
水入口PΑには、圧力Pmの洗浄水が供給される。そし
て、電磁コイル132Dに電圧Vmが断続的に印加され
ることによりプランジャ136Pがシリンダ138D内
で往復運動し、ポンプ13Dの洗浄水出口PBから吐出
される洗浄水の圧力Ppは太い実線で示すように、点線
で示す圧力Pmを中心として上下に周期的に変化する。
【0220】以上に示すように、ポンプ13Dにおいて
は、電磁コイル132Dに周期的なパルス電圧が印加さ
れることにより、ポンプ室139e内の洗浄水に対して
圧力が加えられ、洗浄水入口PΑの洗浄水が昇圧されて
洗浄水出口PBから吐出される。
【0221】図22のポンプ13Dにおいては、電磁コ
イル132Dに印加するパルス電圧の電圧値により、プ
ランジャ136Pの変位量(以下、稼動ストロークと呼
ぶ。)が異なる。つまり、電磁コイル132Dに印加す
るパルス電圧の電圧Vmまたはデューティ比を変更する
ことにより、プランジャ136Pの稼動ストロークを変
更することができる。
【0222】図22のポンプ13Dを用いた場合におい
ても、洗浄水に周期的な圧力変動を加えることにより、
小さい流量の洗浄水で高い洗浄感を得ることができる。
この場合にも、切替弁14,14aの流路が閉止されな
いので、ノズル部30の不使用時に何らかの故障により
ポンプ13から加圧された洗浄水が切替弁14,14a
に供給された場合でも、切替弁14の洗浄水出口143
b〜143e、または切替弁14aの洗浄水出口143
b,143cのいずれかから流出させることができる。
したがって、配管内の圧力の上昇を防止することができ
る。その結果、配管の破損や漏水を防止でき、使用者の
感電を防止できる。
【0223】
【発明の効果】本発明によれば、内筒部の孔部が外筒部
の複数の流体出口に対向しない場合でも、内筒部の凹部
の少なくとも一部が外筒部の複数の流体出口のいずれか
に対向する。したがって、流体制御弁の流路が閉止され
ないため、何らかの故障により、加圧された流体が供給
された場合でも、孔部の周囲に設けられた凹部を通して
複数の流体出口のいずれかから流体が流出する。したが
って、配管内の圧力上昇を防止することができ、配管の
破損や漏水を防止することができ、安全性および信頼性
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る衛生洗浄装置を便器に
装着した状態を示す斜視図
【図2】図1の遠隔操作装置の一例を示す模式図
【図3】第1の実施の形態に係る衛生洗浄装置の本体部
の構成を示す模式図
【図4】熱交換器の構造の一例を示す一部切り欠き断面
【図5】ポンプの構造の一例を示す断面図
【図6】アンブレラパッキンの動作を説明するための模
式図
【図7】図5のポンプの圧力変化を示す図
【図8】(a)は切替弁の縦断面図 (b)は(a)の切替弁のA−A線断面図 (c)は(a)の切替弁のB−B線断面図 (d)は(a)の切替弁のC−C線断面図
【図9】図8の切替弁の動作を示す断面図
【図10】図9の切替弁の洗浄水出口からおしりノズル
に流出する洗浄水の流量、洗浄水出口からビデノズルに
流出する洗浄水の流量および洗浄水出口からノズル洗浄
ノズルに流出する洗浄水の流量を示す図
【図11】図3のノズル部および切替弁の模式的断面図
【図12】図11のおしりノズルの動作を説明するため
の断面図
【図13】図11のビデノズルの動作を説明するための
断面図
【図14】図11のおしりノズルのピストン部の先端部
の模式図
【図15】第1の実施の形態におけるおしりノズルの噴
出孔より噴出される洗浄水の説明図
【図16】第2の実施の形態に係る衛生洗浄装置の本体
部の構成を示す模式図
【図17】図16のノズル部および切替弁の模式的断面
【図18】切替弁の他の例を示す断面図
【図19】図18の切替弁の動作を示す断面図
【図20】第1または第2の実施の形態に係る衛生洗浄
装置に用いるポンプの他の例を示す断面図
【図21】図20のポンプの各部の圧力変化を示す図
【図22】第1または第2の実施の形態に係る衛生洗浄
装置に用いるポンプのさらに他の例を示す断面図
【図23】ポンプの動作を示す模式的断面図
【図24】図22のポンプの稼動時におけるポンプ室内
の圧力変化および電磁コイルに印加される電圧の変化を
示す図
【符号の説明】
1 おしりノズル 2 ビデノズル 4 制御部 13,13b,13D ポンプ 14,14a 切替弁 15 進退モータ 30 ノズル部 31 縮流部 130,200 モータ 131,132,231,232,132N ギア 132D 電磁コイル 132H 半環状の孔 133 クランクシャフト 134 ピストン保持部 135 ピストン保持棒 136,240 圧送ピストン 136P プランジャ 138D シリンダ 139c,139d,139e ポンプ室 141 モータ 142 内筒 143 外筒 143a 洗浄水入口 143b,143c 洗浄水出口 142e,142f,142g 孔 143b,143c,143d,143e 洗浄水出口 143a 洗浄水入口 200 本体部 201 水道配管 300 遠隔操作装置 302 調整スイッチ 302a,302b 水勢調整スイッチ 505 セラミックヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 一繁 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 藤井 宏明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 丸山 真一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2D038 JA02 JA05 JB04 JB05 JF00 JH00 3H067 AA12 CC38 DD03 DD12 DD32 EA06 FF17 GG13

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の外周面を有する内筒部と、円筒
    状の内周面を有する外筒部とを備え、前記外筒部に前記
    内筒部が回転可能に挿入され、前記内筒部の一端部に流
    体入口が設けられ、前記内筒部の周壁に孔部が設けられ
    るとともに、前記内筒部の前記孔部の周囲に凹部が設け
    られ、前記外筒部の周壁に前記内筒部の回転により前記
    孔部に対向可能な複数の流体出口が設けられ、前記内筒
    部の孔部が前記外筒部の前記複数の流体出口に対向しな
    い状態で、前記凹部の少なくとも一部が前記外筒部の前
    記複数の流体出口のいずれかに対向するように前記凹部
    が形成されたことを特徴とする流体制御弁。
  2. 【請求項2】 前記凹部は、前記孔部より前記内筒部の
    回転方向に延びる凹溝を含むことを特徴とする請求項1
    記載の流体制御弁。
  3. 【請求項3】 前記内筒部を前記外筒部に対して相対的
    に回転させる駆動手段をさらに備えたことを特徴とする
    請求項1または2記載の流体制御弁。
  4. 【請求項4】 給水源から供給される洗浄水を人体に噴
    出する衛生洗浄装置であって、前記給水源から供給され
    る洗浄水を加圧する加圧手段と、複数の流路を有し、洗
    浄水を噴出する噴出手段と、前記加圧手段により加圧さ
    れた洗浄水を前記噴出手段の前記複数の流路のいずれか
    一つまたは複数に選択的に供給する流体制御弁とを備
    え、前記流体制御弁は、円筒状の外周面を有する内筒部
    と、円筒状の内周面を有する外筒部とを備え、前記外筒
    部に前記内筒部が回転可能に挿入され、前記内筒部の一
    端部に流体入口が設けられ、前記内筒部の周壁に孔部が
    設けられるとともに、前記内筒部の前記孔部の周囲に凹
    部が設けられ、前記外筒部の周壁に前記内筒部の回転に
    より前記孔部に対向可能な複数の流体出口が設けられ、
    前記内筒部の孔部が前記外筒部の前記複数の流体出口に
    対向しない状態で、前記凹部の少なくとも一部が前記外
    筒部の前記複数の流体出口のいずれかに対向するように
    前記凹部が形成され、前記流体入口に前記加圧手段から
    の洗浄水が流入し、前記複数の流体出口から流出する洗
    浄水が前記噴出手段の前記複数の流路に供給されること
    を特徴とする衛生洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記噴出手段は、噴出孔と、前記噴出孔
    に連通する第1の流路と、前記噴出孔に連通する第2の
    流路とを有するノズル装置とを含み、前記第1の流路お
    よび前記第2の流路に前記複数の流体出口から流出する
    洗浄水がそれぞれ供給されることを特徴とする請求項4
    記載の衛生洗浄装置。
  6. 【請求項6】 前記ノズル装置は、前記第1の流路およ
    び前記第2の流路のうちいずれか一方の流路に洗浄水の
    回転流を生成する回転流生成手段を有することを特徴と
    する請求項5記載の衛生洗浄装置。
  7. 【請求項7】 前記一方の流路が前記第1の流路であ
    り、前記回転流生成手段は、前記第1の流路と前記噴出
    孔との間に設けられたことを特徴とする請求項6記載の
    衛生洗浄装置。
  8. 【請求項8】 前記回転流生成手段は、円筒形状室を有
    し、前記一方の流路から導かれる洗浄水は、前記円筒形
    状室の内周面に沿って供給されることを特徴とする請求
    項6または7記載の衛生洗浄装置。
  9. 【請求項9】 前記ノズル装置は、シリンダ部とピスト
    ン部とから構成され、前記シリンダ部は、前記流体制御
    弁の前記複数の流体出口のうち一の流体出口から供給さ
    れる洗浄水を受け入れるための第1の給水口と、前記流
    体制御弁の前記複数の流体出口のうち他の流体出口から
    供給される洗浄水を受け入れる第2の給水口とを有し、
    前記噴出孔、前記第1の流路および前記第2の流路は前
    記ピストン部に設けられ、前記加圧手段より供給される
    洗浄水の圧力により前記シリンダ部内に収容された前記
    ピストン部が前記シリンダ部より突出することにより、
    前記シリンダ部内に前記収容部が形成されるとともに、
    前記シリンダ部内の前記収容部に供給された洗浄水が前
    記噴出孔から噴出されることを特徴とする請求項5〜8
    のいずれかに記載の衛生洗浄装置。
  10. 【請求項10】 前記シリンダ部の内周面と前記ピスト
    ン部の外周面との間に環状空間が形成され、前記流体制
    御弁の前記複数の流体出口のうち一の流体出口からの洗
    浄水は、前記第1の給水口を通して前記収容部内に供給
    され、前記流体制御弁の前記複数の流体出口のうち他の
    流体出口からの洗浄水は、前記第2の給水口を通して前
    記環状空間内に供給され、前記第1の流路は、前記収容
    部に連通するように設けられ、前記第2の流路は、前記
    環状空間に連通するように設けられ、前記ピストン部が
    前記シリンダ部から突出した状態で前記環状空間が密閉
    状態となるとともに前記収容部から分離されることを特
    徴とする請求項9記載の衛生洗浄装置。
  11. 【請求項11】 前記シリンダ部は、第1の内径を有す
    る先端部と、前記第1の内径よりも大きな第2の内径を
    有する中間部と、前記第2の内径よりも大きな内径を有
    する後端部とを順に備え、前記先端部と前記中間部との
    境界に第1の環状内壁を有し、かつ前記中間部と前記後
    端部との境界に第2の環状内壁を有し、前記ピストン部
    は、前記シリンダ部から突出した状態で前記第1および
    第2の環状内壁にそれぞれ水密に当接する第1および第
    2の環状当接部を有し、前記シリンダ部の前記中間部の
    内周面と前記ピストン部の前記第1の環状当接部の外周
    面との間に第1の隙間が形成され、前記シリンダ部の前
    記後端部の内周面と前記ピストン部の前記第2の環状当
    接部の外周面との間に第2の隙間が形成され、前記流体
    制御弁の前記複数の流体出口のうち一の流体出口からの
    洗浄水は、前記第1の給水口を通して前記後端部内に供
    給され、前記流体制御弁の前記複数の流体出口のうち他
    の流体出口からの洗浄水は、前記第2の給水口を通して
    前記中間部内に供給され、前記第1の流路は、前記シリ
    ンダ部の前記後端部内に連通するように設けられ、前記
    第2の流路は、前記シリンダ部の前記中間部内に連通す
    るように設けられたことを特徴とする請求項9記載の衛
    生洗浄装置。
  12. 【請求項12】 前記噴出手段は、第1の流路を有する
    第1のノズル装置と、第2の流路を有する第2のノズル
    装置とを含み、前記第1の流路および前記第2の流路に
    前記複数の流体出口から流出する洗浄水がそれぞれ供給
    されることを特徴とする請求項4記載の衛生洗浄装置。
  13. 【請求項13】 前記第1のノズル装置は、人体の局部
    を洗浄するノズルであることを特徴とする請求項12記
    載の衛生洗浄装置。
  14. 【請求項14】 前記第2のノズル装置は、前記第1の
    ノズル装置を洗浄するノズルであることを特徴とする請
    求項12または13記載の衛生洗浄装置。
  15. 【請求項15】 前記噴出手段を進退動作させる進退駆
    動手段をさらに備えたことを特徴とする請求項4〜8お
    よび12〜14のいずれかに記載の衛生洗浄装置。
  16. 【請求項16】 前記給水源から供給された洗浄水を加
    熱して前記加圧手段に供給する加熱手段をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項4〜15のいずれかに記載の衛
    生洗浄装置。
  17. 【請求項17】 前記加熱手段は、給水源から供給され
    た洗浄水を流動させつつ加熱する瞬間式加熱装置である
    ことを特徴とする請求項16記載の衛生洗浄装置。
  18. 【請求項18】 前記流体制御弁は、前記内筒部を前記
    外筒部に対して相対的に回転させる駆動手段をさらに備
    えたことを特徴とする請求項4〜17のいずれかに記載
    の衛生洗浄装置。
  19. 【請求項19】 前記駆動手段による前記内筒部の回転
    量を制御することにより、前記複数の流体出口から流出
    する洗浄水の流量を制御する制御手段をさらに備えたこ
    とを特徴とする請求項18記載の衛生洗浄装置。
  20. 【請求項20】 前記加圧手段は、周期的に変動する圧
    力で洗浄水を加圧する往復動ポンプであることを特徴と
    する請求項4〜19のいずれかに記載の衛生洗浄装置。
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