JP2003311698A - 機構デバイスの製造方法、機構デバイス、マイクロリードスイッチおよび静電駆動型スイッチ - Google Patents
機構デバイスの製造方法、機構デバイス、マイクロリードスイッチおよび静電駆動型スイッチInfo
- Publication number
- JP2003311698A JP2003311698A JP2002123087A JP2002123087A JP2003311698A JP 2003311698 A JP2003311698 A JP 2003311698A JP 2002123087 A JP2002123087 A JP 2002123087A JP 2002123087 A JP2002123087 A JP 2002123087A JP 2003311698 A JP2003311698 A JP 2003311698A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- substrate
- forming
- manufacturing
- mechanical device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Micromachines (AREA)
Abstract
に構成でき、また、スイッチやセンサなどに応用してこ
れらの小型化にも貢献できる片持ち梁構造を有する機構
デバイスを得る。 【解決手段】 基板1上に犠牲層を形成する犠牲層形成
工程と、犠牲層の一部を含む基板1上に導電性材料で構
成された構造層31を形成し、犠牲層をエッチングによ
り除去して基板2上に片持ち梁構造部31を形成する片
持ち梁構造形成工程とを有し、犠牲層および構造層31
のそれぞれを、フォトレジスト膜をパターニングして開
口パターンを形成するフォトリソグラフィ工程と、開口
パターン部分に電解メッキにより所定の層を積層する電
解メッキ工程と、フォトレジスト膜を除去するエッチン
グ工程とによって形成する。
Description
術を用いて、片持ち梁構造を有する機構デバイスを製造
するための技術に関する。
ばリードスイッチに利用されている。図12は従来のリ
ードスイッチの構造を示す概略断面図である。リードス
イッチ500は、金、ロジウムなどの接点材がリード先
端部にメッキされた一対のリード片501をガラス管5
02内で、ある空隙を持たせ対向させ、該リード片50
1をガラス管502内に不活性ガスととも封入した構造
を有している。リード片501は磁性材料で構成され、
プレス加工によって扁平状に成形されており、その一端
がガラス管502の封着部分に支持されて片持ち梁構造
を成している。
0は、リードスイッチ500を動作させるのに十分な磁
力(例ではマグネット503の接近)が付加されると、
その磁力が磁性材料で構成されたリード片501に作用
して両リード片501が互いに引き寄せられて接触し、
前記磁力が消去されると、リード片501自身の弾性に
よって非接触に戻ることにより開閉動作を行うようにな
っている。ここでは常開タイプリードスイッチについて
述べたが、接点の構造により、常閉タイプリードスイッ
チ、切り換え型リードスイッチなどもある。
成のリードスイッチ500では、リード片501のプレ
ス寸法的な限界やガラス管封着部長さの確保などの製造
上の問題により、サイズ的に限界があり、現状ではガラ
ス管長5mm程度が量産できる最小のサイズとされてお
り、更なる小型化を行うことが困難であるという問題が
あった。
たもので、マイクロマシン技術を用いることにより小型
に構成でき、また、スイッチやセンサなどに応用してこ
れらの小型化にも貢献できる片持ち梁構造を有する機構
デバイスの製造方法、機構デバイス、マイクロリードス
イッチ及び静電駆動型スイッチを提供することを目的と
する。
スの製造方法は、基板上に犠牲層を形成する犠牲層形成
工程と、犠牲層の一部を含む基板上に導電性材料で構成
された片持ち梁状の構造層を形成し、犠牲層をエッチン
グにより除去して基板上に片持ち梁構造を形成する片持
ち梁構造形成工程とを有し、犠牲層および構造層のそれ
ぞれを、フォトレジスト膜をパターニングして開口パタ
ーンを形成するフォトリソグラフィ工程と、開口パター
ン部分に電解メッキにより所定の層を積層する電解メッ
キ工程と、フォトレジスト膜を除去するフォトレジスト
膜除去工程とによって形成するものである。
と電解メッキ法を用いて、片持ち梁構造を有する機構デ
バイスを製造する。
持ち梁構造を有する機構デバイスの断面図で、ここでは
マイクロリードスイッチとしての機構デバイスの断面図
を示している。なお、本明細書において機構デバイスと
は、少なくとも片持ち梁構造を有するものであり、以下
に詳述するその他の構成を備えることにより構成された
図1に示したようなマイクロリードスイッチも機構デバ
イスに含まれることとする。
ロリードスイッチ)100は、基板1と、下部電極2
と、上部電極3とを備えている。
た絶縁基板11上に、導電性材料としての銅箔12が貼
着されたいわゆるプリント基板で、銅箔12は不要な部
分が除去されて配線パターン化されており、その配線パ
ターン上に下部電極2、上部電極3が電気的に接続され
ている。
21の表面全体を導電層22で覆った構成を有してい
る。ニッケル層21および導電層22はそれぞれ以下に
詳述する半導体プロセス(フォトリソグラフィ法)およ
び電解メッキ法を用いて形成されており、導電層22は
金(接点材料)で構成されている。ここで、金は、腐食
に強いことから、金でニッケル層21を覆うことにより
ニッケル層21の酸化を防止でき、また、導電層22自
身の酸化も防止できて、接触抵抗の上昇が防止されて初
期の導電性を維持でき、接点性能の安定化を図ることが
可能となっている。また、この導電層22を構成する材
料には、本発明の機構デバイス(マイクロリードスイッ
チ)100の製造時の最終工程(後述する)におけるウ
ェットエッチングの際に、ニッケル層21が浸食されな
いように保護する役割も必要とされていることから、そ
の面からも、最終工程のウェットエッチングで用いるエ
ッチング液(ここでは塩化第二鉄)に対して耐エッチン
グ性を有する金が用いられている。
び電解メッキ法を用いてそれぞれ形成された片持ち梁構
造部31と、磁性体部32とを有している。片持ち梁構
造部31は、銅箔12上にその底面が接触する基部31
aと、該基部31aに支持された梁部31bとで構成さ
れ、耐エッチング性を有する導電性材料である金(接点
材料)で構成されている。ここで、接点材料として金を
用いることにより、上述したように接点性能安定化を図
ることが可能となる。また、金は硬度が低く柔軟性のあ
る材料であることから、片持ち梁構造部31を金で構成
することにより、以下に詳述するが、梁部31bを磁力
によって下部電極2側に引き寄せる際に、微少な磁力で
も動作することが可能となり、よって、高感度のマイク
ロリードスイッチ100を構成することが可能となる。
層32aの表面全体を耐エッチング層32bで覆った構
成となっている。このニッケル層32aおよび耐エッチ
ング層32bはそれぞれフォトリソグラフィ法および電
解メッキ法を用いて形成されており、該耐エッチング層
32bは金で構成されている。耐エッチング層32bに
金を用いることにより、上述したようにニッケル層32
aの酸化を防止でき、また、マイクロリードスイッチ1
00の製造時の最終工程(後述する)におけるウェット
エッチングに際し、ニッケル層32aがエッチングされ
ないように保護することができる。
電極2との電気的接触が成されるように、梁部31bが
磁力によって下方に撓んだ場合に、梁部31bの先端部
が下部電極2と接するような配置および寸法で基板1上
に形成されている。
スイッチ100としての機構デバイスの各部の寸法は以
下の通りである。すなわち、基板1は、長さ2cm,幅
1.5cmで、銅箔部分の厚みが9μm、下部電極2の
長さ,幅,厚みはそれぞれ1300μm,900μm,
11μm(この厚みは銅箔の厚み9μmを含むもので、
その他の内訳はニッケル層21の厚み1μm、導電層2
2の厚み1μm)、片持ち梁構造部31の梁部31bの
長さ,幅,厚みはそれぞれ1000μm,150μm,
1μm、基部31aの長さ,幅,厚みはそれぞれ100
0μm,800μm,10μm(この厚みは銅箔の厚み
9μmを含むもので、金で構成されている部分が1μm
である)。磁性体部32の長さ,幅,厚みはそれぞれ7
00μm,60μm,12μm(ニッケル層32aの厚
み10μm、耐エッチング層32bの厚み2μm)であ
る。
ロリードスイッチとしての動作説明図である。図2にお
いて、41は、梁部31bとの磁性間距離を十分狭くす
るために下部電極2の真下に設置された電磁石である。
この電磁石41に電圧を印加することにより磁界42が
発生し、この磁界42によって上部電極3のニッケル層
32a及び下部電極2のニッケル層21が磁化して上部
電極3側のニッケル層32a及び下部電極2側のニッケ
ル層21間に磁気吸引力が生じる。これにより、上部電
極3の梁部31bが下部電極2側に引き寄せられ、梁部
31bの先端部が下部電極2に接触してスイッチONす
る。そして、電磁石41への電圧の印加を停止すると、
磁界42が消滅し、ニッケルは残留磁化率が低いことか
ら、磁界42の消滅によってニッケル層32a、21間
の磁気吸引力も消滅する。すると、梁部31bは自身の
弾性力によって非接触に戻りスイッチOFFとなる。上
記の寸法で構成した本実施の形態のマイクロリードスイ
ッチ100では、電磁石41から7mT(テスラメータ
により測定)の磁力でスイッチとして動作することが確
認された。以下にその実験結果を示す。
ドスイッチの動作波形を示す図である。ここでは、電磁
石41に100Vの電圧を印加し、図示しないトランジ
スタを使用してゲートに図示しない発信機から信号(1
0Hz)を入力して磁界42をON、OFFさせたとき
のマイクロリードスイッチ100の動作波形を示してい
る。なお、マイクロリードスイッチ100には1Vの電
圧を印加している。図3より、磁界42のON・OFF
により、マイクロリードスイッチ100も同様の時間で
ON・OFFしていることが示されている。この実験に
より、マイクロリードスイッチ100としての動作が確
認できた。
法について説明する。本発明は、マイクロマシン技術を
用いて製造することに特徴を有するものであり、マイク
ロマシン技術には、IC、LSIなどの製作で用いられ
る半導体プロセス(フォトリソグラフィ法)および電解
メッキ法を使用する。以下、その製造方法について詳細
に説明する。
形態の機構デバイスの製造方法の説明図である。以下、
各図を順に説明する。
を示す図である。まず、(a)基板1の表面にフォトレ
ジスト膜51を塗布し、フォトレジスト膜51をマスク
アライナーで露光し、現像液で現像して、フォトレジス
ト膜51に下部電極2のニッケル層形成用の開口パター
ン61を形成する(フォトリソグラフィ工程)。そし
て、(b)この開口パターン61部分に電解メッキ装置
によりニッケル21を積層して(電解メッキ工程)、
(c)フォトレジスト膜51を除去して(フォトレジス
ト膜除去工程)基板1上にニッケル層21を形成する。
スト膜52を塗布し、フォトレジスト膜52をマスクア
ライナーで露光し、現像液で現像して、フォトレジスト
膜52に下部電極2(図1参照)の導電層形成用の開口
パターン62を形成する。そして、(e)この開口パタ
ーン62部分に電解メッキ装置により金22を積層し、
(f)フォトレジスト膜52を除去して、ニッケル層2
1の表面全体を金22で覆った下部電極2を形成する。
図である。まず、図5(a)下部電極2を含む基板1上
にフォトレジスト膜53を塗布し、フォトレジスト膜5
3をマスクアライナーで露光し、現像液で現像して、フ
ォトレジスト膜53に犠牲層形成用の開口パターン63
を形成する(フォトリソグラフィ工程)。そして、
(b)この開口パターン63部分に電解メッキ装置によ
りニッケル71を積層して(電解メッキ工程)、(c)
フォトレジスト膜53を除去して(フォトレジスト膜除
去工程)、基板1および下部電極2上に犠牲層71を形
成する。
牲層71を含む基板1上にフォトレジスト膜54を塗布
し、フォトレジスト膜54をマスクアライナーで露光
し、現像液で現像して、フォトレジスト膜54に片持ち
梁状の構造層(図1参照)を構成する構造層形成用の開
口パターン64を形成する(フォトリソグラフィ工
程)。そして、(e)この開口パターン64部分に電解
メッキ装置により金31を積層して(電解メッキ工
程)、(f)フォトレジスト膜54を除去して(フォト
レジスト膜除去工程)、基板1および犠牲層71上に構
造層31を形成する。
1および構造層31を含む基板1上にフォトレジスト膜
55を塗布し、フォトレジスト膜55をマスクアライナ
ーで露光し、現像液で現像して、フォトレジスト膜55
に上部電極3(図1参照)の磁性層形成用の開口パター
ン65を形成する(フォトリソグラフィ工程)。そし
て、(b)この開口パターン65部分に電解メッキ装置
によりニッケル32aを積層して(電解メッキ工程)、
(c)フォトレジスト膜55を除去して(フォトレジス
ト膜除去工程)、基板1上にニッケル層32aを形成す
る。
構造層31およびニッケル層32aを含む基板1上にフ
ォトレジスト膜56を塗布し、フォトレジスト膜56を
マスクアライナーで露光し、現像液で現像して、フォト
レジスト膜56に耐エッチング層形成用の開口パターン
66を形成する(フォトリソグラフィ工程)。そして、
(e)この開口パターン66部分に電解メッキ装置によ
り金32bを積層して(電解メッキ工程)、(f)フォ
トレジスト膜56を除去して(フォトレジスト膜除去工
程)基板1上にニッケル層32aの表面全体を金32b
で覆った構成の磁性体部32を形成する。
チング液として用いてウェットエッチングを行うことに
より、犠牲層71と、基板1において不要な銅箔12部
分とが選択的に除去される。その結果、図1に示したよ
うなマイクロリードスイッチ100が製作される。
体プロセス(フォトリソグラフィ法)、電解メッキ法と
いったマイクロマシン技術を用いることにより、数ミク
ロン単位まで小型に構成できる片持ち梁構造を有する機
構デバイスを得ることが可能となる。
梁構造部31に磁性体部32を形成すると共に、基板1
上に磁性層を有する下部電極2を形成することで、図3
の実験結果に示したように、磁力によって動作するマイ
クロリードスイッチ100を構成することができる。ま
た、このマイクロリードスイッチ100の製造は、上述
したようにマイクロマシン技術を用いていることから、
従来のリードスイッチよりも小型に構成することができ
る。
いるため、上述したように微少な磁力にでも動作するこ
とのできる感度の高いマイクロリードスイッチ100を
構成できる。
ド片の加工などが必要無く、半導体プロセス(フォトリ
ソグラフィ)と電解メッキだけで製造できるため、基板
1上での製作が可能となり、よって、マイクロ単位まで
設計値を小さくすることで一基板上に複数(数十個、数
百個など)の機構デバイスを製作することができ、大量
生産も可能となる。
リソグラフィ工程において、基板1上に所定層用の開口
パターンを適宜離間して複数形成し、各開口パターン部
分に電解メッキを行い、その後、フォトレジスト膜を除
去して所定層を形成する作業を繰り返すことにより、複
数の機構デバイスを同時に製作でき、製造時間を短時間
化することが可能となる。このように、集積化し、大量
生産することで生産コスト削減にも寄与できる。
造に際し、化学的蒸着(CVD:Chemical Vapor Depositi
on)や物理的蒸着(PVD:Physical Vapor Deposition)
(スパッタリング法、蒸着法)など、時間のかかる製造
プロセスがないため、製造時間を短縮できる。
シリコン基板上で行われるのが一般的であるが、本発明
の片持ち梁構造を備えた機構デバイス(マイクロリード
スイッチ)100は、プリント基板上で製作するため、
基板材料の面でも、シリコン基板に比べてコスト削減が
期待できる。
いる場合に必要となる電気炉熱酸化法による絶縁層(酸
化膜)の形成工程が不要であるため、製造コストを低減
でき、またこの絶縁層の形成は時間の掛かるプロセスで
あることから、このプロセスが不要となることにより製
造時間短縮にも寄与できる。
有する機構デバイスにおいて、片持ち梁構造部31に磁
性体部32を形成すると共に、基板1上に磁性層を有す
る下部電極2を形成することでマイクロリードスイッチ
100を構成する場合について説明してきたが、本発明
はこれに限定されるものではなく、片持ち梁構造を有す
る機構デバイスは、以下のような各種スイッチや、各種
センサにも利用できる。
る機構デバイスを利用した静電駆動型スイッチの断面図
である。なお、図7において図1と同一部分には同一符
号を付し、説明を省略する。図7において、81は基板
1上に形成された吸引電極、82は基板1上において吸
引電極81から離間し、且つ吸引電極81よりも上面が
若干高く形成された下部電極である。また、片持ち梁構
造部31は、梁部31bが前記吸引電極81および前記
下部電極82の上方に位置するように基板1上に形成さ
れている。なお、図7(a)は下部電極82を外側に、
(b)は下部電極82を内側に形成した場合を示してい
る。なお、吸引電極81および下部電極82はそれぞれ
その上面が基板1に平行に形成されている。
動型スイッチ200において、片持ち梁構造部31と、
吸引電極81との間に電圧を印加すると、静電引力が発
生し、梁部31bが吸引電極81側に引き寄せられて梁
部31bの先端部が下部電極82に接触してスイッチO
Nし、電圧印加を停止すると、静電引力が消滅して梁部
31bの弾性力により非接触に戻りスイッチOFFとな
る。このように、片持ち梁構造を有する機構デバイスは
静電駆動型スイッチにも適用できる。
サーとして利用した場合を示す図である。図8におい
て、91はレーザ光、92は複数の受光素子がマトリッ
クス状に配置された受光面である。光センサー300
は、静電駆動型スイッチ200の梁部31bにレーザ光
91を照射し、その反射光を受光面92で受光する動作
を行う。ここで、静電引力を利用して梁部31bを撓ま
せ、その状態でレーザ光を梁部31bに向けて照射する
と、撓ませない場合と比較して反射角が変化し、よって
光路が変化して受光面92において反射光を受光する受
光素子が変化する。この仕組みを利用して光センサー3
00として利用するものである。このように光センサー
300として利用する場合の梁部31bには、上述した
ように導電性、耐エッチング性を有することに加えて、
反射率の高い材料で構成されるのが好ましい。なお、こ
こでは、図7に示した静電駆動型スイッチ200を光セ
ンサー300に適用した場合を例示したが、図1の構成
を適用してももちろんよい。
ンサとして利用した場合を示す図である。図9におい
て、93はマグネットで、このマグネット93が何らか
の衝撃によりマイクロリードスイッチ100側に接近す
ると、マイクロリードスイッチ100に磁界が通過す
る。これにより、上部電極3の梁部31bが下部電極2
側に引き寄せられ、梁部31bの先端部が下部電極2に
接触してスイッチONする。そして、マグネット93が
離間すると、マイクロリードスイッチ100に磁束が通
過しなくなるため、梁部31bは自身の弾性力によって
非接触に戻りスイッチOFFとなる。このように、マイ
クロリードスイッチ100を衝撃センサ400としても
利用できる。なお、梁部31bの先端部が、マグネット
93が離間した状態において下部電極2に接触したノー
マリON、下部電極2から離間したノーマリOFFの何
れの形態でも利用できる。
は、マイクロマシンのため、狭い場所にも配置でき、ま
た、小さな衝撃でも動作することのできる高感度なもの
となる。なお、図9に示したマグネット93の配置位置
は一例であり、マイクロリードスイッチ100を動作さ
せることが可能な場所であれば、マイクロリードスイッ
チ100の上でも横でも良く、設置場所は特に制限はな
い。
と、電解メッキ工程と、フォトレジスト膜除去工程とを
行って所望の層を形成することを繰り返すことによっ
て、上述の片持ち梁構造以外にも、図10に示すような
両持ち梁構造や、図11に示すような2重片持ち梁構造
も製作できる。ここで、図11は、下部電極94に対向
する上部電極95を両持ち梁構造とした場合、図12は
下部電極96および上部電極97のそれぞれを片持ち梁
構造に構成し、それぞれの梁部98の先端部分がオーバ
ーラップするように僅かに離間して対向配置した2重片
持ち梁構造とした場合を示したものである。
ォトリソグラフィ法と電解メッキ法を用いて、片持ち梁
構造を有する小型の機構デバイスを得ることができる。
機構デバイスの断面図である。
ッチとしての動作説明図である。
動作波形を示す図である。
る。
る。
断面図である。
示す図である。
示す図である。
図である。
Claims (16)
- 【請求項1】 基板上に犠牲層を形成する犠牲層形成工
程と、 前記犠牲層の一部を含む前記基板上に導電性材料で構成
された片持ち梁状の構造層を形成し、前記犠牲層をエッ
チングにより除去して前記基板上に片持ち梁構造部を形
成する片持ち梁構造形成工程とを有し、 前記犠牲層および前記構造層のそれぞれを、フォトレジ
スト膜をパターニングして開口パターンを形成するフォ
トリソグラフィ工程と、該開口パターン部分に電解メッ
キにより所定の層を積層する電解メッキ工程と、前記フ
ォトレジスト膜を除去するフォトレジスト膜除去工程と
によって形成することを特徴とする機構デバイスの製造
方法。 - 【請求項2】 基板上に第1の磁性層を形成し、該第1
の磁性層の表面全体を覆うように第1の導電層を形成し
て前記第1の磁性層と前記第1の導電層とを含む下部電
極を形成する下部電極形成工程と、 前記基板、前記下部電極上に犠牲層を形成する犠牲層形
成工程と、 前記基板および前記犠牲層上に、前記基板上面に底面が
接触する基部と、該基部に支持され、外部磁界が与えら
れた際に、前記下部電極との電気的接触を確保できる梁
部とを有する導電性材料で構成された片持ち梁状の構造
層を形成する構造層形成工程と、 前記構造層の前記梁部上に、外部磁界によって前記第1
の磁性層とともに磁化する第2の磁性層を含む磁性体部
を形成する磁性体部形成工程と、 前記犠牲層をエッチングにより除去する最終エッチング
工程とを有し、 前記第1の磁性層、前記第1の導電層、前記犠牲層、前
記構造層、および前記第2の磁性層それぞれを、フォト
レジスト膜をパターニングして開口パターンを形成する
フォトリソグラフィ工程と、該開口パターン部分に電解
メッキにより所定の層を積層する電解メッキ工程と、前
記フォトレジスト膜を除去するフォトレジスト膜除去工
程とによって形成することを特徴とする機構デバイスの
製造方法。 - 【請求項3】 前記第2の磁性層の表面全体を覆う耐エ
ッチング層を形成する工程を更に含み、前記第1の導電
層、前記構造層および前記耐エッチング層のそれぞれ
は、前記犠牲層を除去する際の最終エッチングに用いる
エッチング液に対して耐エッチング性を有する材料で構
成され、前記犠牲層の除去は、ウェットエッチングによ
り行うことを特徴とする請求項2記載の機構デバイスの
製造方法。 - 【請求項4】 前記耐エッチング性を有する材料は金で
あることを特徴とする請求項3記載の機構デバイスの製
造方法。 - 【請求項5】 前記第1の磁性層及び前記第2の磁性層
のそれぞれをニッケルで構成したことを特徴とする請求
項2乃至請求項4の何れかに記載の機構デバイスの製造
方法。 - 【請求項6】 前記基板は、絶縁基板上に導電層で配線
パターンが設けられた構成であり、前記犠牲層をエッチ
ングにより除去する際、前記犠牲層の底面に接触した前
記基板の導電層部分を含む不要な導電層部分も除去され
ること特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載
の機構デバイスの製造方法。 - 【請求項7】 前記絶縁基板はガラスエポキシ樹脂で構
成され、前記導電層は銅箔で構成されてなることを特徴
とする請求項6記載の機構デバイスの製造方法。 - 【請求項8】 基板上に第1の導電層からなる吸引電極
を形成する吸引電極形成工程と、 前記基板上において前記吸引電極から離間し、且つ吸引
電極よりも上面が若干高くなるように第2の導電層から
なる下部電極を形成する下部電極形成工程と、 前記基板、前記吸引電極及び前記下部電極上に犠牲層を
形成する犠牲層形成工程と、 前記基板および前記犠牲層上に、前記基板上面に底面が
接触する基部と、該基部に支持され、前記吸引電極によ
る静電吸引力が働いた際に、前記下部電極側に引き寄せ
られて前記下部電極との電気的接触が確保できる梁部と
を有する導電性材料で構成された片持ち梁状の構造層を
形成する構造層形成工程と、 前記犠牲層を除去する最終エッチング工程とを有し、 前記第1の導電層、前記犠牲層、前記構造層、前記第2
の導電層とのそれぞれを、フォトレジスト膜をパターニ
ングして開口パターンを形成するフォトリソグラフィ工
程と、該開口パターン部分に電解メッキにより所定の層
を積層する電解メッキ工程と、前記フォトレジスト膜を
除去するフォトレジスト膜除去工程とによって形成する
ことを特徴とする機構デバイスの製造方法。 - 【請求項9】 前記第1の導電層、前記第2の導電層お
よび前記構造層のそれぞれは、前記犠牲層を除去する際
の最終エッチングに用いるエッチング液に対して耐エッ
チング性を有する材料で構成され、前記犠牲層の除去
は、ウェットエッチングにより行うことを特徴とする請
求項8記載の機構デバイスの製造方法。 - 【請求項10】 前記耐エッチング性を有する材料は金
であることを特徴とする請求項9記載の機構デバイスの
製造方法。 - 【請求項11】 前記基板は、絶縁基板上に導電層が設
けられた構成であり、前記犠牲層をエッチングにより除
去する際、前記犠牲層の底面に接触した前記基板の導電
層部分を含む不要な導電層部分も除去されることを特徴
とする請求項8乃至10の何れかに記載の機構デバイス
の製造方法。 - 【請求項12】 前記絶縁基板はガラスエポキシ樹脂で
構成され、前記導電層は銅箔で構成されてなることを特
徴とする請求項11記載の機構デバイスの製造方法。 - 【請求項13】 前記基板上に複数の機構デバイスを同
時に形成することを特徴とする請求項1乃至請求項12
の何れかに記載の機構デバイスの製造方法。 - 【請求項14】 請求項1乃至請求項13の何れかに記
載の機構デバイスの製造方法によって製造されたことを
特徴とする機構デバイス。 - 【請求項15】 請求項2乃至請求項7の何れかに記載
の機構デバイスの製造方法によって製造されたことを特
徴とするマイクロリードスイッチ。 - 【請求項16】 請求項8乃至請求項12の何れかに記
載の機構デバイスの製造方法によって製造されたことを
特徴とする静電駆動型スイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002123087A JP4292532B2 (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | 機構デバイスの製造方法、機構デバイスおよびマイクロリードスイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002123087A JP4292532B2 (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | 機構デバイスの製造方法、機構デバイスおよびマイクロリードスイッチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003311698A true JP2003311698A (ja) | 2003-11-05 |
JP4292532B2 JP4292532B2 (ja) | 2009-07-08 |
Family
ID=29538517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002123087A Expired - Fee Related JP4292532B2 (ja) | 2002-04-24 | 2002-04-24 | 機構デバイスの製造方法、機構デバイスおよびマイクロリードスイッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4292532B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011517016A (ja) * | 2008-03-20 | 2011-05-26 | エイチティー マイクロアナレティカル インク. | 統合型リードスイッチ |
US8665041B2 (en) | 2008-03-20 | 2014-03-04 | Ht Microanalytical, Inc. | Integrated microminiature relay |
US9284183B2 (en) | 2005-03-04 | 2016-03-15 | Ht Microanalytical, Inc. | Method for forming normally closed micromechanical device comprising a laterally movable element |
JP2018527206A (ja) * | 2015-09-03 | 2018-09-20 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 電気めっきmems構造の高融点シード金属 |
JP2019038105A (ja) * | 2017-08-22 | 2019-03-14 | 株式会社 大昌電子 | 静電駆動アクチュエータ組み込みプリント配線板装置およびその製造方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104627956B (zh) * | 2015-02-09 | 2018-12-07 | 中国电子科技集团公司第五十四研究所 | 一种rf mems器件双层光刻胶牺牲层的制备方法 |
-
2002
- 2002-04-24 JP JP2002123087A patent/JP4292532B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9284183B2 (en) | 2005-03-04 | 2016-03-15 | Ht Microanalytical, Inc. | Method for forming normally closed micromechanical device comprising a laterally movable element |
JP2011517016A (ja) * | 2008-03-20 | 2011-05-26 | エイチティー マイクロアナレティカル インク. | 統合型リードスイッチ |
US8665041B2 (en) | 2008-03-20 | 2014-03-04 | Ht Microanalytical, Inc. | Integrated microminiature relay |
JP2018527206A (ja) * | 2015-09-03 | 2018-09-20 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | 電気めっきmems構造の高融点シード金属 |
JP2019038105A (ja) * | 2017-08-22 | 2019-03-14 | 株式会社 大昌電子 | 静電駆動アクチュエータ組み込みプリント配線板装置およびその製造方法 |
JP7195082B2 (ja) | 2017-08-22 | 2022-12-23 | 株式会社 大昌電子 | 静電駆動アクチュエータ組み込みプリント配線板装置およびその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4292532B2 (ja) | 2009-07-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5972193A (en) | Method of manufacturing a planar coil using a transparency substrate | |
JP3443046B2 (ja) | マイクロ電子機械的装置 | |
US7256670B2 (en) | Diaphragm activated micro-electromechanical switch | |
JP2008274373A (ja) | 蒸着用マスク | |
JPH10321102A (ja) | 磁気マイクロスイッチおよびその製造方法 | |
CN102067262B (zh) | 集成簧片开关 | |
US7540968B2 (en) | Micro movable device and method of making the same using wet etching | |
JP2009009884A (ja) | Memsスイッチ及びその製造方法 | |
US7250838B2 (en) | Packaging of a micro-magnetic switch with a patterned permanent magnet | |
JP4292532B2 (ja) | 機構デバイスの製造方法、機構デバイスおよびマイクロリードスイッチ | |
JP4342768B2 (ja) | 機構デバイスおよび磁気駆動型機構デバイス | |
EP2365498A1 (en) | Switch and method for manufacturing the same, and relay | |
JP2003311693A (ja) | 磁気駆動型機構デバイスおよび磁気駆動型機構デバイス集合体 | |
JP6820913B2 (ja) | 電気めっきmems構造の高融点シード金属 | |
JP4182417B2 (ja) | 機構デバイス | |
JP2006269114A (ja) | 高周波信号用スイッチ | |
JP4174761B2 (ja) | 機構デバイスの製造方法及び機構デバイス | |
US7300815B2 (en) | Method for fabricating a gold contact on a microswitch | |
KR100707207B1 (ko) | 미디어 스테이지를 구비하는 마이크로 액츄에이터의제조방법 | |
JP2003311699A (ja) | 機構デバイスの製造方法 | |
JP2007207498A (ja) | 機構デバイス | |
JP4895716B2 (ja) | 圧電デバイスの製造方法 | |
KR100549275B1 (ko) | 진동 센서 유닛 및 이 유닛의 제조 방법 | |
US10714286B2 (en) | Magnetically activated switch having magnetostrictive material | |
CN110182752B (zh) | 一种电镀形成微细结构的方法、微细结构以及电子器件 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050420 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080403 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080520 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080715 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080930 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081201 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090324 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090327 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120417 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120417 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130417 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130417 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140417 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |