JP2003311308A - 調質圧延時の板厚制御方法及び板厚制御装置 - Google Patents
調質圧延時の板厚制御方法及び板厚制御装置Info
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Abstract
を変更することにより、調質圧延機10にトラブルを発
生させることなく、板厚変動が抑えられた調質圧延材P
を製造する。 【構成】 調質圧延機10の入側,出側に板厚計21,
22を配置し、入側板厚計21で測定された入側板厚偏
差s1を板厚演算系31に入力し、目標板厚を算出す
る。板厚の変動幅が設定範囲を外れるとき、上限値又は
下限値でカットした入側板厚偏差s2を圧下制御系32
に出力し、フィードフォワード制御する。また、出側板
厚計22で測定された出側板厚偏差s3を参照しながら
設定目標板厚に応じてフィードバック制御する。設定目
標板厚が得られるように圧下位置変更指令ΔSを油圧圧
下装置33に出力し、圧下位置変更指令ΔSに応じた圧
延条件下で調質圧延する。
Description
で鋼帯表面を均質化し、或いは鋼帯形状を矯正する調質
圧延時に鋼帯の板厚を制御する方法及び装置に関する。
側に配置した厚み計で鋼帯の板厚を測定し、板厚測定値
が目標値になるように圧下率等の圧延条件を制御してい
る。出側目標板厚を固定値とした板厚制御を調質圧延に
適用すると、通常の冷間圧延では生じなかった問題が顕
在化する。すなわち、調質圧延機は鋼帯表面の均質化や
形状矯正を狙って軽圧下量の圧延ができるように設計さ
れたものであり、調質圧延機に送り込まれる鋼帯に圧下
率を大幅に上回る又は下回る板厚変動があると、調質圧
延機にトラブルが発生しがちになる。そこで、調質圧延
機では、板厚制御に代えて伸び率制御によって圧延条件
を調整している。しかし、伸び率制御では、母材鋼帯に
ある板厚変動が調質圧延後の鋼帯にそのまま持ち越さ
れ、板厚精度が要求される用途に適した調質圧延材が得
られがたい。
題を解消すべく案出されたものであり、母材鋼帯の板厚
変動に応じて目標板厚を変更することにより、調質圧延
機にトラブルを発生させることなく、調質圧延後の板厚
偏差を目標範囲に収めた調質圧延材を製造することを目
的とする。本発明の板厚制御方法は、その目的を達成す
るため、調質圧延機の入側,出側に板厚計を配置し、入
側板厚計で測定された板厚の偏差が設定範囲を外れると
き、板厚偏差の超過分又は不足分に応じて設定目標板厚
を変更し、変更後の設定目標板厚が得られる圧延条件下
で母材鋼帯を調質圧延することを特徴とする。
は、調質圧延機に送り込まれる母材鋼帯の板厚を測定す
る入側板厚計と、調質圧延機から送り出された調質圧延
材の板厚を測定する出側板厚計と、入側板厚計から入力
された測定値に基づいて板厚偏差を算出し、板厚偏差が
設定範囲を外れたときに板厚偏差の超過分又は不足分を
出力する演算装置と、板厚偏差の超過分又は不足分に対
応する圧下位置変更指令を油圧圧下装置に出力し、設定
目標板厚を変更する圧延条件制御装置を備えている。
機10の入側,出側に板厚計21,22を配置し、入側
板厚計21で母材鋼帯Sの板厚を測定する(図1)。調
質圧延される母材鋼帯Sは、入側ブライドルロール23
を経て調質圧延機10に送り込まれ、調質圧延機10の
ワークロール11,12で軽圧下された後、出側ブライ
ドルロール24を経て巻取りリール25に向けて送り出
される。また、調質圧延機10の入側,出側に配置され
ているテンションメータロール26,27で母材鋼帯S
の張力を測定し、ブライドルロール23,24により調
質圧延機10の出側張力を制御する。
ら制御装置30の板厚板厚演算系31に逐次入力される
(図2)。板厚演算系31には、板厚変動許容範囲と目
標板厚s0が予め入力されている。板厚演算系31で
は、入側板厚偏差s1から調質圧延前の母材鋼帯Sの板
厚変動を求め、設定された板厚偏差の範囲にあるか否か
を判定し、偏差s2として圧下制御系32に出力する。
板厚変動が板厚偏差の範囲にあるときはs1=s2とな
り、設定目標板厚が得られる条件下の調質圧延を継続す
る。このとき、調質圧延機10から送り出された調質圧
延材Pの板厚を出側板厚計22で測定し、出側板厚偏差
s3を制御装置30の圧下制御系32に入力する。圧下
制御系32では、入側板厚偏差s2,出側板厚偏差s3に
対応する圧下位置変更指令ΔSを演算し、油圧圧下装置
33に出力する。
板厚変動の超過分又は不足分をカットした入側板厚偏差
s2(≠s1)を圧下制御系32に出力する。圧下制御系
32では、板厚変動の超過分又は不足分をカットした入
側板厚偏差s2を打ち消す圧下率で母材鋼帯Sを調質圧
延するように圧下位置変更指令ΔSを油圧圧下装置33
に出力する。入側板厚偏差s2が設定範囲を超える場
合、出側の目標板厚を変更し、変更後の設定目標板厚に
相当する圧下率で母材鋼帯Sを調質圧延するように圧下
位置変更指令ΔSを油圧圧下装置33に出力する。ま
た、調質圧延機10から送り出された調質圧延材Pの板
厚を出側板厚計22で測定し、測定結果(調質圧延後の
出側板厚偏差s3)を圧下制御系32に逐次入力する。
圧下制御系32で、入側板厚偏差s2,出側板厚偏差s3
に基づいて圧下位置変更指令ΔSを補正することによ
り、調質圧延材Pの板厚を精度良く所定範囲に収めるこ
とが可能となる。
を母材鋼帯Sに使用し、ラインスピード300m/分で
調質圧延機10に通板した。調質圧延後の目標板厚を
2.85mmに設定し、目標板厚が得られるように油圧
圧下装置33による圧下量を制御した。調質圧延中に入
側板厚計21で母材鋼帯Sの板厚を測定したところ、板
厚偏差の上限(2.89mm)を超える板厚変動や下限
(2.81mm)を下回る板厚変動が母材鋼帯Sに生じ
ていた(図3)。
厚偏差を上限でカットした値s2として板厚演算系31
から圧下制御系32に出力し、超過分に応じて設定目標
板厚を増加させる圧下位置変更指令ΔSを圧下制御系3
2から油圧圧下装置33に出力した。下限を下回る板厚
変動が検出された場合、下限に応じて設定目標板厚を減
少させる圧下位置変更指令ΔSを圧下制御系32から油
圧圧下装置33に出力した。このように母材鋼帯Sの板
厚変動に応じて設定目標板厚を変更しながら調質圧延し
たところ、調質圧延材Pの板厚が2.85±0.04mm
の範囲に収まっていた。また、過剰な圧下位置変更指令
ΔSを油圧圧下装置33に出力することがないため、何
らトラブルなく調質圧延機10を稼動できた。
は、母材鋼帯の板厚変動に応じて設定目標板厚を変更す
るフィードフォワード制御及び調質圧延材の板厚実測値
に応じて圧下量を調整するフィードバック制御を併用し
て母材鋼帯を調質圧延しているので、母材鋼帯が大きく
板厚変動した場合でも調質圧延機に何らトラブルを発生
させることなく、板厚が所定範囲に収められた調質圧延
材が製造される。この方式によるとき、伸び率制御では
得られなかった板厚精度を実現でき、板厚精度が要求さ
れる構造材として広範な分野で使用される調質圧延材が
得られる。
を示す図
変更しながら調質圧延することにより得られた調質圧延
材の板厚変動を示すグラフ
26,27:テンションメータロール S:母材鋼帯 P:調質圧延材 s0:目標板厚 s1:入側板厚偏差 s2:板厚変
動の超過分又は不足分をカットした入側板厚偏差 s
3:出側板厚偏差 ΔS:圧下位置変更指令
Claims (2)
- 【請求項1】 調質圧延機の入側,出側に板厚計を配置
し、入側板厚計で測定された板厚の偏差が設定範囲を外
れるとき、板厚偏差の超過分又は不足分に応じて設定目
標板厚を変更し、変更後の設定目標板厚が得られる圧延
条件下で母材鋼帯を調質圧延することを特徴とする調質
圧延時の板厚制御方法。 - 【請求項2】 調質圧延機に送り込まれる母材鋼帯の板
厚を測定する入側板厚計と、調質圧延機から送り出され
た調質圧延材の板厚を測定する出側板厚計と、入側板厚
計から入力された測定値に基づいて板厚偏差を算出し、
板厚偏差が設定範囲を外れたときに板厚偏差の超過分又
は不足分を出力する演算装置と、板厚偏差の超過分又は
不足分に対応する圧下位置変更指令を油圧圧下装置に出
力し、設定目標板厚を変更する圧延条件制御装置を備え
ていることを特徴とする調質圧延時の板厚制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002111842A JP2003311308A (ja) | 2002-04-15 | 2002-04-15 | 調質圧延時の板厚制御方法及び板厚制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002111842A JP2003311308A (ja) | 2002-04-15 | 2002-04-15 | 調質圧延時の板厚制御方法及び板厚制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003311308A true JP2003311308A (ja) | 2003-11-05 |
Family
ID=29533412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002111842A Pending JP2003311308A (ja) | 2002-04-15 | 2002-04-15 | 調質圧延時の板厚制御方法及び板厚制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003311308A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101253891B1 (ko) | 2011-03-21 | 2013-04-16 | 주식회사 포스코 | 압연 중 코일 목표두께 변동시 압하율 설정 장치 및 방법 |
CN104668291A (zh) * | 2015-03-17 | 2015-06-03 | 鞍钢集团工程技术有限公司 | 一种轧机压下系统 |
EP3936248B1 (de) | 2020-07-07 | 2023-10-25 | Primetals Technologies Germany GmbH | Walzen unter berücksichtigung von frequenzverhalten |
-
2002
- 2002-04-15 JP JP2002111842A patent/JP2003311308A/ja active Pending
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