JP2003311240A - ゴミ処理機 - Google Patents

ゴミ処理機

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴミの乾燥及び脱臭処理の性能に優れ且つ製
作費用が低減できるようなゴミ処理機を提供する。 【解決手段】 本発明によるゴミ処理機は、高温の輻射
熱を放出して処理物容器52内のゴミを乾燥させ、前記
処理物容器52内の空気の悪臭成分を熱分解して除去す
る輻射熱ヒータ56と、前記処理物容器52内の空気を
前記輻射熱ヒータ56を経由させ吸入した後吐き出す遠
心ファン57とを含んで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴミ処理機に関し、
特に、ゴミを乾燥しながら脱臭し、水分を排出するよう
に構成されたゴミ処理機に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、飲食物などのゴミを処理するゴミ
処理機は、ゴミを加熱し乾燥させながら脱臭器で悪臭を
除去するように構成されており、その一般的な構成は次
の通りである。
【0003】図2は従来のゴミ処理機を示す構成図であ
って、これを参照すると、従来のゴミ処理機は外槽1の
内部に設けられた内槽1aと、内槽1aの内部に設けら
れた処理物容器2と、処理物容器2内の下部に回転可能
に設けられた攪拌機3と、攪拌機3に連結され攪拌機3
を回転させる動力伝達装置と、処理物容器2の上部に設
けられて飲食物などのゴミを乾燥させるヒータ6と、ヒ
ータ6の上部に設けられて処理物容器2内の空気を循環
させる送風ファン7と、外槽1の下部に連結され外槽1
の内側面から生成した凝縮水を貯蔵する凝縮水貯蔵容器
8と、処理物容器2から吐き出された水蒸気及びガスに
含まれた悪臭を脱臭した後外部に排出する脱臭器9とを
含む構成からなっている。ここで、前記動力伝達装置は
回転力を発生させるモータ4と、モータ4と攪拌機3と
にそれぞれ軸結合され、モータ4の動力を攪拌機3へ伝
達するギア部5とから構成されている。
【0004】このように構成された飲食物ゴミ処理機は
次のように作動する。まず、ゴミ処理機に電源が印加さ
れると、モータ4から発生した動力は動力伝達装置を介
して攪拌機3へ伝達され、前記攪拌機3の回転によって
処理物容器2内に収容されたゴミが撹拌される。これと
共に、ヒータ6が加熱され、送風ファン7が回転しなが
ら図2の矢印のように熱風がゴミに供給され、処理物容
器2内を循環しつつゴミを乾燥させる。この際、ゴミは
熱風によって乾燥され且つ、水分が蒸発して生成された
水蒸気は冷却ファン9aの作動により空令される外槽1
の内側面で凝縮して凝縮水に転換される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、外槽1と凝縮水
貯蔵容器8とを連結する排水管8aを介しては悪臭成分
が含まれた凝縮水やガスが共に排出されるが、前記凝縮
水は凝縮水貯蔵容器8に貯蔵され、ガスは脱臭器9を経
て脱臭された後外部に排出される。上記のような構成を
有して作動する従来のゴミ処理機では、凝縮水が悪臭成
分を含んだ状態で凝縮水貯蔵容器8に貯蔵されるため、
前記凝縮水の廃水時にひどい悪臭が発生する。このため
ガス内に含まれた悪臭を脱臭するために高価な脱臭器9
を別途に設置する必要があって、製造コストが上昇する
という問題があった。また、上記した従来のゴミ処理機
においてはゴミに熱風を吹き与えて対流や伝導による熱
伝達によってゴミを加熱し乾燥させるので、その処理時
間がかなりかかるという不具合があった。
【0006】そこで、本発明は上記のような問題を解決
するために成されたもので、その目的は、ゴミの乾燥及
び脱臭処理の性能に優れ且つ製作費用が低減できるよう
なゴミ処理機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるゴミ処理機は、高温の輻射熱を放出し
て処理物容器内のゴミを乾燥させ、前記処理物容器内の
空気の悪臭成分を熱分解して除去する輻射熱ヒータと、
前記処理物容器内の空気を前記輻射熱ヒータを経由させ
吸入した後吐き出す遠心ファンとを含むことを特徴とす
る。
【0008】ここで、前記輻射熱ヒータは前記処理物容
器の上部に設けられ、その表面の温度が1000℃以上
を維持するように加熱して運転されることが好ましい。
【0009】これと共に、前記輻射熱ヒータの上側に設
けられ、輻射エネルギーをゴミに反射させ集中させる反
射板が更に備えられることが好ましい。
【0010】そして、前記遠心ファンは前記輻射熱ヒー
タの上側に設けられ、前記遠心ファンから吐き出された
処理物容器の内部の空気を外部に排出する排出管が更に
備えられることが好ましい。
【0011】そして、前記排出管を介して排出された処
理物容器内の空気を凝縮させる凝縮器が更に備えられ、
前記排出管は前記処理物容器の上側と前記凝縮器の上側
とを連結するように設けられ、前記凝縮器は冷却ファン
によって空冷されることが好ましい。
【0012】また、前記凝縮器から凝縮して生成された
凝縮水を排出する排水管が更に備えられ、前記排水管を
介して排水される凝縮水を貯蔵する凝縮水貯蔵容器が更
に備えられ、前記排水管は前記凝縮器の下部と前記凝縮
水貯蔵容器の上部とを連結するように設けられることが
好ましい。
【0013】そして、前記凝縮器を経由した未凝縮水蒸
気とガスを前記処理物容器に再流入させる回収管が更に
備えられ、前記回収管は前記処理物容器の下部と前記排
水管とを連結するように設けられることが好ましい。
【0014】また、前記処理物容器内で回転しながらゴ
ミを混合して乾燥を促進させる攪拌機が更に備えられ、
前記攪拌機は回転力を発生させるモータと、前記攪拌機
と前記モータにそれぞれ軸結合されたギア部とから構成
された動力伝達装置から動力を伝達されて回転すること
が好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明によるゴミ処
理機の一実施形態を示す構成図である。
【0016】前記図面に示すように、輻射熱ヒータ56
は外槽51内に設けられた処理物容器52の上部に設け
られる。このように設けられた輻射熱ヒータ56は高温
の輻射熱を放出してゴミを加熱し乾燥させ、ゴミの乾燥
時に発生する水蒸気やガスに含まれた悪臭成分を熱分解
して除去する。
【0017】一般的に輻射熱は熱粒子が遠赤外線形態で
直接に被加熱物質に到達し、前記被加熱物質は長波長の
輻射熱を吸収する特性を有するので、輻射熱を用いると
被加熱物質を乾燥する効率が増大する。このような輻射
熱は伝導や対流とは異なって熱伝達媒体を必要にせず、
中間の空気層とは関係なく被加熱物質に直進して発熱す
るような特性がある。特に、遠赤外線は共振可能な振動
数を有した物質の分子に当たる場合、その分子中に共振
を起こさせてその活動を活発に行えるようにすることで
物質の内部から熱を発させるような性質を有している。
従って、輻射熱はゴミ物質そのものからエネルギーが発
散するようにするので、ゴミの乾燥及び加熱に際して特
に有利である。
【0018】従って、本発明では伝導や対流によってゴ
ミを加熱していた従来のものより加熱特性にずっと優れ
た輻射熱を放出する輻射熱ヒータ56をゴミ加熱時の熱
源として使用することである。
【0019】一方、遠赤外線の熱伝達量は主に発熱体表
面の温度と比例する。従って、本発明において輻射熱ヒ
ータ56はその表面温度が1000℃以上を維持するよ
うに加熱され運転することが好ましく、これは悪臭成分
を熱分解するための高温の熱分解温度(約900℃)を
得るためにも必要である。また、遠赤外線は反射板を使
用することによってその伝達方向の変更も可能であり、
これらを集中させ熱効率が高められるような特性があ
る。従って、本発明では、図1に示すように、反射板5
8を輻射熱ヒータ56の上側に設置して輻射エネルギー
をゴミに反射させ集中させることが好ましい。
【0020】一方、遠心ファン57は輻射熱ヒータ56
が悪臭成分を熱分解できるように処理物容器52内の空
気を輻射熱ヒータ56に経由させるために備えられ、図
1に示すように、輻射熱ヒータ56の上側に設けられ
る。このような遠心ファン57は高速回転しながら処理
物容器52内の空気を輻射熱ヒータ56を経由させ吸入
した後、吐き出すようになっている。
【0021】そして、排出管59aは遠心ファン57か
ら吐き出された処理物容器52内部の空気を外部に排出
するように備えられ、図1に示すように、処理物容器5
2の上側と凝縮器60の上側とを連結するように設けら
れる。
【0022】また、凝縮器60は遠心ファン57により
吐き出され、排出管59aを介して排出された処理物容
器52内部の空気中の水蒸気を凝縮させるために備えら
れ、図1に示すように、別途に設けられた冷却ファン6
1によって空冷される。従って、遠心ファン57により
吐き出された後、凝縮器60内に流入された処理物容器
52内部の空気中の水蒸気は冷たい凝縮器60の内側面
で凝縮され、凝縮水に転換する。
【0023】一方、上記のように凝縮器60から生成さ
れた凝縮水は凝縮器60に流入される前輻射熱ヒータ5
6を経由しつつ既に悪臭成分が熱分解された状態である
ので、悪臭がせず外部に直接排出しても構わない。この
ために排水管59bが備えられて凝縮器60から生成さ
れた凝縮水を外部に排出する。そして、凝縮水貯蔵容器
62は排水管59bを介して排出される凝縮水を臨時に
貯蔵した後処理できるように備えられている。このため
に、排水管59bは凝縮器60の下部と凝縮水貯蔵容器
62の上部とを連結するように設けられることが好まし
い。排水管59bが上記したように設けられると、凝縮
器60から生成された凝縮水は排水管59bを介して自
由落下を行い、凝縮水貯蔵容器62に容易に貯蔵され
る。
【0024】また、凝縮器60では凝縮水が生成される
が、凝縮されていない未凝縮水蒸気やガスも存在する。
従って、回収管59cは凝縮器60を経由した未凝縮水
蒸気やガスを処理物容器52内に再流入させるために備
えられ、図1に示すように、処理物容器52の下側と排
水管59bとを連結するように設けられる。また、図示
してはいないが、回収管59cは処理物容器52の下部
と凝縮器60とを連結するように(図示せず)設けられ
ることもできる。前記のように設けられた回収管59c
による未凝縮水蒸気やガスの再流入は前記遠心ファン5
7の作動により引き起こされる設備内部の圧力差によっ
て容易に行われる。
【0025】一方、攪拌機53は処理物容器52内でゴ
ミを混合してその乾燥を促進するために備えられる。こ
のような攪拌機53は、図1に示すように、処理物容器
52下部の内側に設けられ、回転力を発生するモータ5
4と、攪拌機53とモータ54とにそれぞれ軸結合され
たギア部55とから構成された動力伝達部を介して動力
を伝達され、回転しながらゴミを混合して乾燥を促進さ
せる。
【0026】上記したように構成された本発明は次のよ
うな過程を経てゴミを処理する。
【0027】まず、電源が印加されると、モータ54と
ギア部55とから構成された動力伝達部が攪拌機53を
回転させ、前記攪拌機53の回転によって処理物容器5
2内のゴミが混ぜられる。これと共に、輻射熱ヒータ5
6が高温の輻射熱を放出し、高い輻射エネルギーによっ
てゴミを迅速に乾燥させる。そして、遠心ファン57が
回転しながら処理物容器52内部の空気を輻射熱ヒータ
56を経由して排出管59aに吐き出させる。この際、
ゴミの乾燥時に発生した水蒸気やガス中に含まれた悪臭
成分は輻射熱ヒータ56を経由しながら熱分解され除去
される。
【0028】上記のように悪臭成分が除去された後、排
出管59aを介して凝縮器60に流入された処理物容器
52内部の空気中の水蒸気は、冷却ファン61により空
冷される凝縮器60の内側面で凝縮され凝縮水に転換す
る。そして、凝縮器60から生成された凝縮水は排水管
59bを介して排水され、凝縮水の貯蔵容器62に貯蔵
される。
【0029】一方、凝縮器60で凝縮水に転換されてい
ない未凝縮水蒸気やガスは回収管59cを介して処理物
容器52内に再流入された後、上記した過程を繰り返す
中完全に脱臭され乾燥される。
【0030】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明によれば
次のような効果が得られる。第一に、乾燥効率に優れた
輻射エネルギーを用いてゴミを乾燥し且つ脱臭し、凝縮
器を用いて内部の空気中の水蒸気を凝縮するような過程
を繰り返すので、従来のものに比べてゴミの乾燥及び処
理速度が速くなり、脱臭性能が向上するという有用な効
果がある。第二に、本発明は輻射熱ヒータが乾燥作業及
び脱臭作業を共に行えることから、高価な脱臭器を必要
としていた従来のゴミ処理機より製作費用を低減させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴミ処理機の一実施形態を示す構成図
である。
【図2】従来のゴミ処理機を示す構成図である。
【符号の説明】
51…外槽 52…処理物容器 53…攪拌機 54…モータ 55…ギア部 56…輻射熱ヒータ 57…遠心ファン 58…反射板 59a…排出管 59b…排水管 59c…回収管 60…凝縮器 61…冷却ファン 62…凝縮水貯蔵容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F26B 11/14 F26B 23/04 A 21/04 B09B 3/00 303M 23/04 ZAB (72)発明者 キム ヤン キョン 大韓民国,キョンギ−ド,プチョン−シ, ウォンミ−グ,サン−ドン,サラン マウ ル 1620−1203 (72)発明者 リー ヨウン ミン 大韓民国,イチョン−クワンギョク−シ, ドン−グ,ソンヒョン−ドン 66,ドンボ ー アパートメント 5−306 (72)発明者 キム エウン ソー 大韓民国,ソウル,ヤンチョン−グ,シン ジョン 2−ドン,ヨーウォン アパート メント 101−1306 Fターム(参考) 3L113 AA04 AB02 AB06 AC10 AC58 AC67 AC87 BA01 CB06 4D004 AA03 AB01 CA15 CA24 CA32 CA42 CA48 CB04 CB21 CB31 DA03 DA06 4G037 CA11 CA18 EA04 4G078 AA22 AB20 BA05 CA13 CA19 EA03

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温の輻射熱を放出して処理物容器内の
    ゴミを乾燥させ、前記処理物容器内の空気の悪臭成分を
    熱分解して除去する輻射熱ヒータと、 前記処理物容器内の空気を前記輻射熱ヒータを経由させ
    吸入した後吐き出す遠心ファンとを含むゴミ処理機。
  2. 【請求項2】 前記輻射熱ヒータは前記処理物容器の上
    部に設置されることを特徴とする請求項1記載のゴミ処
    理機。
  3. 【請求項3】 前記輻射熱ヒータは表面の温度が100
    0℃以上を維持するように加熱して運転されることを特
    徴とする請求項1記載のゴミ処理機。
  4. 【請求項4】 前記輻射熱ヒータの上側に設けられ、輻
    射エネルギーをゴミに反射させ集中させる反射板が更に
    備えられることを特徴とする請求項2記載のゴミ処理
    機。
  5. 【請求項5】 前記遠心ファンは前記輻射熱ヒータの上
    側に設けられることを特徴とする請求項2記載のゴミ処
    理機。
  6. 【請求項6】 前記遠心ファンから吐き出された処理物
    容器の内部の空気を外部に排出する排出管が更に備えら
    れることを特徴とする請求項5記載のゴミ処理機。
  7. 【請求項7】 前記排出管を介して排出された処理物容
    器の内部の空気を凝縮させる凝縮器が更に備えられるこ
    とを特徴とする請求項6記載のゴミ処理機。
  8. 【請求項8】 前記排出管は前記処理物容器の上側と前
    記凝縮器の上側とを連結するように設けられることを特
    徴とする請求項7記載のゴミ処理機。
  9. 【請求項9】 前記凝縮器は冷却ファンによって空冷さ
    れることを特徴とする請求項7記載のゴミ処理機。
  10. 【請求項10】 前記凝縮器から凝縮して生成された凝
    縮水を排出する排水管が更に備えられることを特徴とす
    る請求項7記載のゴミ処理機。
  11. 【請求項11】 前記排水管を介して排水される凝縮水
    を貯蔵する凝縮水貯蔵容器が更に備えられることを特徴
    とする請求項10記載のゴミ処理機。
  12. 【請求項12】 前記排水管は前記凝縮器の下部と前記
    凝縮水貯蔵容器の上部とを連結するように設けられるこ
    とを特徴とする請求項11記載のゴミ処理機。
  13. 【請求項13】 前記凝縮器を経由した未凝縮水蒸気と
    ガスを前記処理物容器へ再流入させる回収管が更に備え
    られることを特徴とする請求項10記載のゴミ処理機。
  14. 【請求項14】 前記回収管は前記処理物容器の下部と
    前記排水管とを連結するように設けられることを特徴と
    する請求項13記載のゴミ処理機。
  15. 【請求項15】 前記処理物容器内で回転しながらゴミ
    を混合して乾燥を促進させる攪拌機が更に備えられるこ
    とを特徴とする請求項1記載のゴミ処理機。
  16. 【請求項16】 前記攪拌機は回転力を発生させるモー
    タと、前記攪拌機と前記モータにそれぞれ軸結合された
    ギア部とから構成された動力伝達装置から動力を伝達さ
    れて回転することを特徴とする請求項15記載のゴミ処
    理機。
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