JP2003311072A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

ドラム式洗濯機

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JP2003311072A
JP2003311072A JP2002119761A JP2002119761A JP2003311072A JP 2003311072 A JP2003311072 A JP 2003311072A JP 2002119761 A JP2002119761 A JP 2002119761A JP 2002119761 A JP2002119761 A JP 2002119761A JP 2003311072 A JP2003311072 A JP 2003311072A
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JP
Japan
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drum
water
washing
laundry
rotation speed
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Withdrawn
Application number
JP2002119761A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Akagi
孝嘉 赤木
Shigemitsu Yatani
茂満 八谷
Yuji Nagafuku
裕二 永福
Masami Suzuki
正美 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗い行程やすすぎ行程において、ドラムを高
い回転数まで立ち上げるときに、外槽が大きく揺れるの
を防止すること。 【解決手段】 すすぎ運転終了の15秒前になると、電
解槽62内の異物を外槽2内へ排出するための処理を行
う。まず、停止状態からドラム4を反時計回り(正転方
向)に起動し、35rpmの回転速度まで立ち上げ、2
秒間のこの回転速度でドラム4を回転させる。ドラム4
内の洗濯物は、上述のようにたたき洗いされてある程度
分散される。その後、さらに回転速度を73rpmまで
上昇させ、この回転速度に達すると10秒間ドラムを回
転させる。電解槽62に勢いよく水が出入りし、異物が
排出される。このとき、35rpmでの洗濯物の分散に
よって、ドラム内の洗濯物に偏心荷重が生じないので、
外槽が大きく揺れない。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、水平軸や傾斜軸を
中心に回転するドラム内で洗濯物の洗濯を行うドラム式
洗濯機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、ドラム式洗濯機では、ドラムを洗
濯物に加わる遠心力が重力より劣るような回転速度で回
転させてドラム内部のバッフルで洗濯物を上方へ持ち上
げては落とす、いわゆるたたき洗いを行うのが一般的で
あった。 【0003】しかし、近年、より洗浄性能やすすぎ性能
を上げるべく、このたたき洗いと、ドラムを洗濯物に加
わる遠心力が重力よりも勝るような回転速度で回転させ
てドラム内壁に張り付いた洗濯物に洗濯液を浸透させ
る、いわゆる遠心洗いとを組み合せて、洗いやすすぎを
行うようにしたドラム式洗濯機も出てきた。 【0004】また、本願出願人は、洗剤の使用量を削減
するため、外槽内に溜めた水を電気分解する電解装置を
設け、洗剤を用いて洗濯物を洗う洗い行程に代えて、電
解装置で電気分解して得た電解水で洗濯物を洗う電解洗
いを実行するドラム式洗濯機を開発した。電解装置は、
電極を配置した電解槽を有し、この電解槽の上部と下部
には外槽と連通する水の出入口が設けられている。ドラ
ムが回転すると、外槽と電解槽との間で水が循環し、電
解槽内で生成された電解水が外槽内に供給される。 【0005】そして、このような電解装置を備えたドラ
ム式洗濯機の場合、洗濯運転中に洗濯物から出たリント
が電解槽内に侵入し電極に引っ掛かって電解槽内上部に
残りやすい。このため、洗いやすすぎの最後には、電解
槽の下部の出入口から水が入って上部の出入口から水が
出る方向にドラムを回転させ、電解槽内の上部のリント
を排出する必要がある。この場合、勢いよく水を循環さ
せるとリントがよく排出されるため、上記の遠心洗いと
同じように、洗濯物に加わる遠心力が重力よりも勝るよ
うな回転速度でドラムを回転させることが好ましい。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、洗いやすすぎにおいて、洗濯物に加わる遠心力
が重力よりも勝るような、即ち、洗濯物がドラム内壁に
張り付くような所定回転速度でドラムを回転させる場合
には次のような問題が生じる。 【0007】即ち、ドラム停止状態ではドラム内の洗濯
物は下部に集まっている。このため、ドラムを停止状態
から急速に上記の所定回転速度まで立ち上げると、洗濯
物が片寄ったままドラム内壁に張り付くことによってド
ラム内で大きな偏心荷重が生じてしまい、この所定回転
速度での回転中に外槽が大きく揺れてしまう虞がある。
たとえ、ドラムをゆっくりと立ち上げるようにしても、
洗濯物が絡み合っているような場合には、洗濯物はうま
く分散されないので、上記のような偏心荷重が生じてし
まう虞がある。 【0008】本発明は、ドラム式洗濯機に関し、このよ
うな課題を解消することを目的としている。 【0009】 【課題を解決するための手段、及び発明の効果】上記課
題を解決する本願発明に係るドラム式洗濯機は、外槽内
に横軸型のドラムが回転自在に配設され、該外槽内に水
を貯留した状態でドラムを回転させることによりドラム
内に収容された洗濯物を洗濯するものであって、ドラム
内の洗濯物に加わる遠心力が重力に勝るような所定回転
速度でドラムを回転させる洗い動作やすすぎ動作を行う
ドラム式洗濯機において、前記ドラムを停止状態から前
記所定回転速度に立ち上げる際、前記ドラム内の洗濯物
に加わる遠心力が重力より劣るような中間回転速度まで
一旦立ち上げ、この中間回転速度を維持した状態で所定
時間だけ回転させた後に回転速度を上昇させて前記所定
回転速度に到達させるようにしたことを特徴としてい
る。 【0010】この構成では、ドラムが中間回転速度で回
転しているときに、洗濯物が攪拌されて十分に分散され
るので、その後所定回転速度まで立ち上がって洗濯物が
ドラム内壁に張り付いても大きな偏心荷重が生じにく
い。したがって、ドラムがこの所定回転速度で回転して
いるときに外槽が大きく揺れるのを防止できる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。 【0012】図1は、本発明の一実施形態に係るドラム
式洗濯機を斜め上方から見た斜視図である。図1におい
て、左手前側を前方、右奥側を後方として説明する。 【0013】このドラム式洗濯機の外観を構成する筐体
1は、例えば洗濯物を収容する槽内に水流を発生させる
ためのパルセータを備えた渦巻式の縦型洗濯機用の洗濯
機パンに設置可能なサイズに形成されている。また、床
の上に設置されたときの高さ(床面から筐体1の上面1
Aまでの高さ)がユーザの腰の高さぐらいとなるように
設計されている。 【0014】筐体1の上面1Aの手前側には、手前側に
向かって低くなるように傾斜した傾斜面1Bが形成され
ており、筐体1の上面1Aから傾斜面1Bにかけて、開
閉蓋14によって開閉可能な開口15が形成されてい
る。開閉蓋14は、開口15のうち筐体1の上面1Aに
形成された部分を覆う後蓋14Aと、傾斜面1Bに形成
された部分を覆う前蓋14Bとを含む。後蓋14Aは、
その後端が筐体1の上面1Aに回動自在に取り付けられ
ており、前蓋14Bは、その後端が後蓋14Aの前端に
回動自在に取り付けられている。前蓋14Bの前端部の
左右両側は、開口15の左右の縁に沿って、前後方向に
スライド可能に取り付けられている。 【0015】ユーザは、前蓋14Bに形成された把持部
16を掴んで、前蓋14Bの後部を上方に持ち上げつ
つ、後方にスライドさせることにより、前蓋14Bと後
蓋14Aとが上面1Aから上方に突き出すように折り畳
まれた状態で、開口15を開放することができる。 【0016】傾斜面1Bにおける開口15の右側には、
このドラム式洗濯機の運転に関する各種設定、および運
転状況などの各種表示を行うための操作表示パネル17
が配置されている。 【0017】また、筐体1の左右両側面の略中央には、
略円形の開口18が形成されていて、各開口18には、
蓋19が嵌め込まれている(図1では右側面だけが見え
ている)。開口18は、いわゆるサービスハッチであっ
て、蓋19を取り外して筐体1の内部に手を入れること
により、機内のメンテナンスを行うことができるように
なっている。 【0018】図2は、ドラム式洗濯機の全体構成を示す
縦断面図であり、左右方向に沿った鉛直面で切断したと
きの断面を手前側から見た図である。また、図3および
図4は、ドラム式洗濯機の縦断面図であり、前後方向に
沿った鉛直面で切断したときの断面をそれぞれ左側また
は右側から見た図である。 【0019】図2〜図4を参照して、筐体1の内部に
は、略中空円柱状の外槽2が端面を左右にして設けられ
ている。この外槽2の両端面は、端面壁21L、21R
で構成されている。 【0020】外槽2は、一対のダンパ3F、3Bおよび
一対のコイルばね(図示せず)によって支持されてい
る。具体的には、一対のダンパ3F、3Bは、筐体1の
内底面と外槽2との間を連結していて、それぞれ外槽2
の下方前寄りの位置および下方後寄りの位置を支持して
いる。また、一対のコイルばねは、それぞれ筐体1の左
右側面と外槽2とを連結しており、外槽2の端面壁21
L、21Rの上端部後寄りの位置を支持している。 【0021】外槽2の内部には、洗濯物を内部に収容す
るための略中空円柱状のドラム4が、端面を左右にして
設けられている。ドラム4は、その軸線が外槽2の軸線
に対してほぼ同軸になるように配置されている。ドラム
4の両端面は、端面壁41L、41Rで構成されてお
り、これらの端面壁41L、41Rの中心には、それぞ
れ回転軸51L、51Rが連結されている。回転軸51
L、51Rは、それぞれ、筐体1の左右側面にほぼ直交
する方向に設定された同一の回転軸線に沿って各端面壁
41L、41Rから外側に向かって延びており、外槽2
に取り付けられた軸受52L、52Rに回転可能に保持
されている。 【0022】外槽2の左側には、ドラム4を回転駆動さ
せるためのモータ6が、ステータ6Aを介して外槽2の
左端面壁21Lに取り付けられている。モータ6は、回
転軸51Lの左端部に対してDD(ダイレクトドライ
ブ)方式で結合された、いわゆるDDモータであって、
モータ6のアウタロータ6Bが回転されることにより、
回転軸51Lが回転され、ドラム4が外槽2内で軸線ま
わりに回転されるようになっている。 【0023】ドラム4の周面壁42には、洗濯物の出し
入れのための開口43が形成されている。そして、外槽
2の周面壁21には、筐体1の開口15と対向する位置
に開口22が形成されている。外槽2の開口22および
ドラム4の開口43は、例えば、それぞれ外側(図2に
おける上方)に向かって回動可能な開閉蓋22A、43
Aにより開閉可能となっていて、これらの開閉蓋22
A、43Aを開いた状態で洗濯物の出し入れを行うこと
ができるようになっている。ドラム4の開閉蓋43A
は、外槽2の開閉蓋22Aを開閉させた時に、これと連
動して自動的に開閉されるように構成されていてもよ
い。 【0024】外槽2の左端面壁21Lの下部には、ドラ
ム2の回転を所定のタイミングで停止させるためのロッ
ク機構10が取り付けられている。このロック機構10
の働きにより、ドラム4は、その開口43が外槽2の開
口22に対向する位置にくるように停止位置が制御され
るようになっている。これにより、ドラム4の回転が停
止した状態で、開閉蓋14、22A、43Aを開くこと
により、ドラム4に対して斜め上方から、開口15、2
2、43を介して洗濯物の出し入れを行うことができ
る。 【0025】筐体1の上面1Aの後部左側には、外部の
水道設備等に至る給水ホースを接続するためのホース接
続口71が設けられており(図3参照)、このホース接
続口71から筐体1の内部に向かって給水管72が延び
ている。給水管72の途中には、給水バルブ73が設け
られていて、通常は、この給水バルブ73が閉じた(オ
フした)状態とされることにより、給水ホースを介して
供給されてくる水道水(以下、簡略して「水」と呼ぶ)
が給水バルブ73よりも下流側に流れないようになって
いる。給水時には、給水バルブ73を開く(オンする)
ことにより、給水ホースを介して供給されてくる水を、
給水管72を介して外槽2内に供給することができる。 【0026】外槽2の周面壁21の下端部右側には、排
水口76が形成されており(図2参照)、この排水口7
6には排水管75が接続されている。排水管75の途中
には、排水バルブ77が設けられていて、この排水バル
ブ77を閉じた(オフした)状態で給水を行うことによ
り、給水管72を介して供給される水を外槽2内に貯め
ることができる。また、外槽2内に貯まった水は、排水
バルブ77を開く(オンする)ことにより、排水口76
および排水管75を通して機外に排水することができ
る。 【0027】ドラム4の周面壁42には、多数の通水孔
(図示せず)が穿設されており、外槽2内に供給された
水は、これらの通水孔を通ってドラム4内に流入するよ
うになっている。また、ドラム4の周面壁42の内面に
は、洗濯物を持ち上げるためのバッフル(図示せず)
が、円周方向の所定等角度毎(例えば120°毎)に1
つずつ(計3つ)、それぞれ左右方向に延びるように設
けられている。 【0028】本実施形態では、洗い時においては、給水
バルブ73および排水バルブ77のオン/オフ制御、お
よびモータ6の回転制御が組み合わされることにより、
ドラム4内の洗濯物をバッフルによって持ち上げ、ある
程度の高さから外槽2内に貯められた水の水面に向けて
自然落下させるといった動作(たたき洗い)を繰り返す
通常洗いの洗い工程の他、後に詳述する排水洗い、脱水
洗い、ゆりかご洗いなどの種々の洗い工程で洗濯を行う
ことができるようになっている。 【0029】脱水時には、ドラム4が高速回転(例えば
900rpm)されて、ドラム4内の洗濯物に含まれる
水が遠心力により絞り出され、この洗濯物から出た水分
が通水孔を通って外槽2側へ飛散する。 【0030】排水管75は、その途中で右側に向かって
分岐している。外槽2の右端面壁21Rの下端部には、
エアトラップ11が取り付けられて、このエアトラップ
11は分岐した排水管75に接続されている。エアトラ
ップ11には、水位センサ(図示せず)が備えられてお
り、この水位センサでエアトラップ11内の空気の圧力
を検知することにより、外槽2内の水位を検知すること
ができるようになっている。 【0031】外槽2内の最下部には、温水ヒータ12が
設けられている。この温水ヒータ12を用いて外槽2内
に貯められた水を温めることにより、適当な水温で洗濯
を行うことができる。 【0032】脱水時のドラム4の振動を低減するため
に、ドラム4の右端面壁41Rの外側(右側)の面に
は、その周縁部に複数個(例えば8個)の貯水箱8が取
り付けられている。これらの貯水箱8は、例えば一面に
開口81を有する直方体形状に形成されていて、それぞ
れの開口81を回転中心(回転軸51R)に向けた状態
でほぼ等角度間隔(例えば45°毎)で配置されてい
る。給水管72から外槽2内に供給される水の一部は、
ドラム4の回転に伴って各貯水箱8の開口81が描く軌
道上に向けて放水できるようになっており、ドラム4を
所定速度(例えば80〜100rpm)で回転させつつ
放水を行うことで、各貯水箱8に遠心力によって水を貯
留することができるようになっている。 【0033】洗濯物の偏在によってドラム4に偏心荷重
が生じている場合には、各貯水箱8にほぼ満杯の水を貯
留させ、その状態から、偏心荷重と最も近接した位置に
ある貯水箱8から水をこぼすようにドラム4の回転速度
を(例えば100rpmから50rpmへと)瞬間的に
落とす制御をする。貯水箱8から水がこぼれることによ
る重量の減少分が偏心荷重に見合う程度であれば、両者
が打ち消し合い、ドラム4に生じている偏心荷重が小さ
くなるので、偏心荷重(洗濯物の偏在)に起因する振動
を小さくすることができる。 【0034】脱水時のドラム4の振動をさらに抑制する
ために、ドラム4の左端面壁41Lの外側(左側)の面
には、その周縁部に円環形状の流体バランサ9が取り付
けられている。流体バランサ9の内部には、円周方向に
沿った4本の流路91が形成されており、各流路91に
は、それぞれ所定量の液体が封入されている。また、各
流路91内には、円周方向の所定角度毎(例えば約60
°毎)に仕切板(図示せず)が設けられており、各流路
91内の液体は、この仕切板と流体バランサ9の内面と
の間の隙間を介して自由に流通することができるように
なっている。これにより、流体バランサ9内の液体は、
ドラム4が相対的に低い所定速度(約100rpm)で
回転している間は、洗濯物の偏在に起因する振動とほぼ
同位相の振動を生じるように偏在し、ドラム4の回転速
度が相対的に高い所定速度(約300rpm)を超える
と、洗濯物の偏在に起因する振動とは逆位相の振動を生
じるように偏在する。したがって、ドラム4の高速回転
時には、洗濯物の偏在に起因する振動を流体バランサ9
内の液体の偏在による振動によって打ち消すことがで
き、ドラム4の振動を抑制することができる。 【0035】このドラム式洗濯機は、脱水後の洗濯物を
乾燥させる機能も有しており、外槽2の右端面壁21R
の外側(右側)の面には、乾燥機能のための乾燥ユニッ
トUが取り付けられている。図4に示すように、乾燥ユ
ニットUは、外槽2の内部に連通する吸込口30から吸
い込まれた外槽2内の空気を上方へ導くための風路を構
成する風路部材31と、この風路部材31の終端部(上
端部)に配置され、風路部材31からの空気を外槽2内
へと送り込むためのファン32と、ファン32からの空
気を外槽2内に導くための乾燥用フード33と、乾燥用
フード33内に配置され、外槽2内に送り込む空気を温
めるための温風ヒータ34とを含む。吸込口30は、例
えば図4において紙面奥側に延びる導入路(図示せず)
を介して外槽2の内部に連通していて、この導入路は、
例えば外槽2の周面壁21の左右方向略中央部から外槽
2の内部に連通している。 【0036】乾燥時には、乾燥ユニットUから外槽2内
に温風を吹き込みつつ、ドラム4を回転させることによ
り、ドラム4内の洗濯物をバッフルによって持ち上げ、
ある程度の高さから自然落下させるといった動作を繰り
返す。これにより、洗濯物を良好に乾燥させることがで
きる。 【0037】図5および図6は、それぞれ外槽2を取り
出して見た右断面図および正面図であって、ドラム4は
省略して示している。図5および図6を参照して、外槽
2の周面壁21の下部には、その左端部の外側(手前
側)の面に、外槽2内に貯められた水を電気分解するた
めの電解装置60が取り付けられている。 【0038】電解装置60は、内部に複数枚の電極板6
1を備えた中空状の電解槽62と、電解槽62を外槽2
に接続して、外槽2内の水を電解槽62内に流通させる
ための2本の接続管63A、63Bとを有する。 【0039】外槽2の周面壁21には、電解装置60の
取付位置に、各接続管63A、63Bに対応する入口管
64Aおよび出口管64Bが外方に突出して設けられて
いる。入口管64Aおよび出口管64Bは、上下方向に
並べて配置されていて、それぞれ略水平方向手前側に突
出している。下側に配置された入口管64Aは、外槽2
の周面壁21の最下端から接線方向に延び出している。
また、外槽2の周面壁21の最下部には、入口管64A
の延長線上に対向するように段差面23が形成されてい
る。上記構成により、外槽2内に配置されたドラム4を
図5における反時計回りに回転(正転)させた場合、こ
のドラム4の回転に伴って流動する外槽2内の水が段差
面23で手前側(図5における左側)に跳ね返り、入口
管64Aから電解槽62内にスムーズに入り込むように
なっている。 【0040】入口管64Aは、外槽2の周面壁21の最
下部から接線方向に沿って延びる構成に限らず、この接
線方向に対して傾斜した方向に延びるような構成であっ
てもよい。 【0041】電解装置60は、その各接続管63A、6
3Bが対応する入口管64Aおよび出口管64Bにパッ
キン65を介して接続されると共に、電解槽62に設け
られた複数(例えば4つ)のねじ孔66を通して外槽2
の周面壁21にねじがねじ込まれることにより、外槽2
に取り付けられる。これにより、電解槽62がドラム4
の周面壁42に対向した状態で、外槽2の周面壁21に
沿うように斜めに取り付けられて、外槽2内の水を電解
槽62内に取込可能となる。 【0042】電解槽62には、例えばその左側面から左
側に、1対の接続端子67が突出して設けられている
(図6参照)。これらの接続端子67は、電解槽62内
の複数枚の電極板61に接続されており、当該ドラム洗
濯機の内部に設けられた電源部の+極および−極に接続
された2本のリード線を、それぞれ防水コネクタ(図示
せず)を介して上記1対の接続端子67に接続すること
により、複数枚の電極板61を通電することができるよ
うになっている。電極板61を通電することにより、外
槽2から電解装置60に取り込まれた水を電解処理する
ことができる。 【0043】電極板61を通電した状態で電解装置60
内に水(水道水)が取り込まれると、水道水の成分であ
る水と塩素とが化学的に反応して、活性酸素(O2 -)や
次亜塩素酸(HClO)などが生成される。これらの生
成物が生成された電解処理後の水(電解水)を用いて洗
濯を行うことにより、洗濯物から出た汚れが再び洗濯物
に付着するのを防止できると共に、殺菌効果により洗濯
物を殺菌することができるので、洗剤を用いなくても十
分な洗浄性能で洗濯を行うことができる。 【0044】本実施形態では、電解槽62がドラム4の
周面壁42に対向した状態で設けられているので、ドラ
ム4の回転に伴い流動する外槽2内の水が、入口管64
Aから出口管64Bへとスムーズに電解槽62内を流れ
る。したがって、電気分解が促進されるので、洗浄性能
を向上することができる。 【0045】また、電解槽62が外槽2の周面壁21に
沿うように斜めに設けられているので、外槽2の下部手
前側(図5における左側下部)のコーナー部に、狭い取
付スペースで電解装置60を配置することができる。 【0046】入口管64Aおよび出口管64Bは、高低
差を有する状態で設けられているので、ドラムの回転に
伴い流動する外槽2内の水の流れが、入口管64A近傍
と出口管64B近傍とで異なる。したがって、電解装置
60内の水の流れを良くすることができるので、電気分
解が促進され、洗浄性能が向上する。 【0047】また、排水時には、高さの高い出口管64
B側から高さの低い入口管64A側へと電解装置60内
の水が流れるので、電解装置60内に水が貯まったまま
になるのを防止できる。したがって、電極板61の腐食
を防止でき、耐久性を向上させることができる。 【0048】電解装置60は、当該電解装置60と外槽
2とを連結する4本のねじを緩めて、2本の接続管63
A、63Bとそれぞれに対応する入口管64Aおよび出
口管64Bとの接続を外すことにより着脱自在である。
したがって、電解装置60を取り外してメンテナンスを
行うことができるので、電解装置60の寿命を延ばすこ
とができる。 【0049】本実施形態では、乾燥ユニットUの働きに
より、ドラム4内の洗濯物だけでなく、電解装置60内
部に含まれる電極板61も乾かすことができる。したが
って、電極板61の腐食を防止でき、耐久性を向上させ
ることができる。 【0050】図7は、本実施形態に係るドラム式洗濯機
の電気的構成を示すブロック図である。当該ドラム式洗
濯機の全体の制御を司るマイクロコンピュータ(マイコ
ン)80は、CPU84、A/D変換器85、RAM8
6、ROM87などを含んで構成されており、ROM8
7には、各洗い工程(通常洗い、排水洗い、脱水洗い、
ゆりかご洗いなど)を制御するための運転プログラムが
予め格納されている。 【0051】操作表示パネル17は、マイクロコンピュ
ータ80に対して入出力可能に接続されている。これに
より、ユーザの操作に応じた入力信号がマイクロコンピ
ュータ80に与えられると共に、マイクロコンピュータ
80からの出力信号に応じて運転状況などの各種情報が
操作表示パネル17の表示部に表示されるようになって
いる。 【0052】給水バルブ73および排水バルブ77は、
バルブ駆動部78を介してマイクロコンピュータ80に
接続されている。バルブ駆動部78は、マイクロコンピ
ュータ80からの出力信号に応じて給水バルブ73およ
び排水バルブ77を開閉させるようになっている。 【0053】マイクロコンピュータ80は、機能的に回
転速度制御部81と水位測定部82とを含む。 【0054】モータ6は、インバータ制御部6Cを介し
てマイクロコンピュータ80に接続されている。マイク
ロコンピュータ80の回転速度制御部81は、回転速度
指示信号をインバータ制御部6Cに送信し、インバータ
制御部6Cは、この指示信号をPWM信号に変換して、
このPWM信号に応じた駆動電圧をモータ6に印加す
る。これにより、モータ6のアウタロータ6Bが所望の
回転速度で回転し、ドラム4が回転する。 【0055】エアトラップ11に備えられた水位センサ
11Aは、マイクロコンピュータ80に対して入力可能
に接続されていて、水位測定部82は、水位センサから
の入力信号に基づいてエアトラップ11内の空気の圧力
を検知し、外槽2内の水位を測定する。マイクロコンピ
ュータ80は、この水位測定部82による測定結果に基
づいてバルブ駆動部78を制御し、給水バルブ73およ
び排水バルブ77を開閉させることで、外槽2内の水を
所望の水位とすることができる。 【0056】さて、本実施形態に係るドラム式洗濯機で
は、洗い運転中やすすぎ運転中に洗濯物から出たリント
などの異物が電解槽62内に入り込んだ場合、電極板6
1の上方部分に溜まりやすい。このため、すすぎ運転の
最後に、このような異物を外槽2へと流し出すよう、ド
ラム4を回転制御している。このすすぎ行程の動作を図
8にしたがって説明する。 【0057】すすぎ行程では、まず、所定の水位まで給
水された状態で、ドラム4を、停止を挟んで正逆回転さ
せる(ステップS1)。具体的には、オンオフ時間10
秒ON−3秒OFF、回転速度35rpmで回転させ
る。ドラム4内の洗濯物はバッフルに持ち上げられては
落とされ、いわゆるたたき洗いされる。こうして、洗濯
物がすすがれる。 【0058】すすぎ運転を終了する15秒前になると、
それまでの正逆回転制御を終了する(ステップS2、S
3)。そして、この後は電解槽62内の異物を外槽2内
へ排出するための処理を行う。まず、停止状態からドラ
ム4を反時計回り(正転方向)に起動し、35rpmの
回転速度まで立ち上げ、2秒間のこの回転速度でドラム
4を回転させる(ステップS4、S5)。この回転速度
は、ドラム4内の洗濯物に作用する遠心力が重力に劣る
ような回転速度である。ドラム4内の洗濯物は、上述の
ようにたたき洗いされてある程度分散される。その後、
さらに回転速度を73rpmまで上昇させ、この回転速
度に達すると10秒間ドラムを回転させる(ステップS
6、S7)。この回転速度は、ドラム4内の洗濯物に作
用する遠心力が重力に勝るような回転速度である。 【0059】このときの回転方向は、水が入口管64A
から電解槽62内に入り込み、出口管64Bから流れ出
る方向であり、電極板61の上方部分に溜まった異物
は、この水の流れによって外槽内へと排出される。ま
た、ドラム4は高い回転速度しているので、勢いよく電
解槽62に水が出入りし、異物がより排出されやすくな
る。 【0060】こうして、異物を十分に排出すると、ドラ
ム4を停止してすすぎ運転を終了する(ステップS
8)。 【0061】以上のように、本ドラム式洗濯機において
は、電解槽62からの異物の排出効果を高めるために、
ドラム4の回転速度を、ドラム内の洗濯物に作用する遠
心力が重力に勝るような所定回転速度まで高めている
が、いきなり所定回転速度に立ち上げるのではなく、ま
ず、回転速度をドラム4内の洗濯物に作用する遠心力が
重力に劣るような中間回転速度まで立ち上げこの回転速
度で所定時間回転させて、ドラム4内の洗濯物を分散さ
せた後に立ち上げるようにしているので、所定回転速度
において洗濯物がドラム内壁に張り付いても大きな偏心
荷重が生じないので、外槽が大きく揺れてしまうような
ことがない。 【0062】なお、洗い行程やすすぎ行程において、ド
ラム4を洗濯物に加わる遠心力が重力より劣るような回
転速度で回転させてドラム内部のバッフルで洗濯物を上
方へ持ち上げては落とすたたき洗いと、ドラム4を洗濯
物に加わる遠心力が重力よりも勝るような回転速度で回
転させてドラム内壁に張り付いた洗濯物に洗濯液を浸透
させる遠心洗いとを組み合せる制御を行ってもよい。こ
の場合、この遠心洗いの回転速度に上昇させるときに、
上記のような中間回転速度でドラム4を回転させた後に
立ち上げるようにすることが好ましい。 【0063】上記実施形態は本発明の一例であって、本
発明の趣旨の範囲で、適宜に変更や修正を行えることは
明らかである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態に係るドラム式洗濯機を斜
め上方から見た斜視図である。 【図2】ドラム式洗濯機の全体構成を示す縦断面図であ
り、左右方向に沿った鉛直面で切断したときの断面を手
前側から見た図である。 【図3】ドラム式洗濯機の縦断面図であり、前後方向に
沿った鉛直面で切断したときの断面を左側から見た図で
ある。 【図4】ドラム式洗濯機の縦断面図であり、前後方向に
沿った鉛直面で切断したときの断面を右側から見た図で
ある。 【図5】外槽を取り出して見た右断面図である。 【図6】外槽を取り出して見た正面図である。 【図7】本実施形態に係るドラム式洗濯機の電気的構成
を示すブロック図である。 【図8】すすぎ工程におけるマイクロコンピュータによ
る制御の流れを示すフローチャートである。 【符号の説明】 2 外槽 4 ドラム 60 電解装置 61 電極板 62 電解槽 63A、63B 接続管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永福 裕二 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 鈴木 正美 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3B155 AA01 AA03 AA06 BA04 BA16 CA02 CB07 HB02 HB09 LA03 LB05 LB18 LC04 MA01 MA02 MA06 MA08

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 外槽内に横軸型のドラムが回転自在に配
    設され、該外槽内に水を貯留した状態でドラムを回転さ
    せることによりドラム内に収容された洗濯物を洗濯する
    ものであって、ドラム内の洗濯物に加わる遠心力が重力
    に勝るような所定回転速度でドラムを回転させる洗い動
    作やすすぎ動作を行うドラム式洗濯機において、 前記ドラムを停止状態から前記所定回転速度に立ち上げ
    る際、前記ドラム内の洗濯物に加わる遠心力が重力より
    劣るような中間回転速度まで一旦立ち上げ、この中間回
    転速度を維持した状態で所定時間だけ回転させた後に回
    転速度を上昇させて前記所定回転速度に到達させるよう
    にしたことを特徴とするドラム式洗濯機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005052244A1 (ja) * 2003-11-28 2005-06-09 Kabushiki Kaisha Toshiba 洗濯機
JP2023506185A (ja) * 2020-02-10 2023-02-15 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 動的均衡化アセンブリを有するランドリー装置

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