JP2003310374A - 車両用シートのナックル装置 - Google Patents

車両用シートのナックル装置

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JP2003310374A
JP2003310374A JP2002116087A JP2002116087A JP2003310374A JP 2003310374 A JP2003310374 A JP 2003310374A JP 2002116087 A JP2002116087 A JP 2002116087A JP 2002116087 A JP2002116087 A JP 2002116087A JP 2003310374 A JP2003310374 A JP 2003310374A
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lock
sector gear
gears
operation lever
knuckle
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JP2002116087A
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English (en)
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Terumi Akazawa
輝美 赤澤
Hideto Kawaguchi
英仁 川口
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Toyo Seat Co Ltd
Original Assignee
Toyo Seat Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内歯状のセクターギヤを備えたナックル装置
において、操作の確実性と軽快性との両立を図る。 【解決手段】 シートクッション1とシートバック2の
何れか一方側に内歯状のセクターギヤ5を取り付ける一
方、何れか他方側にはロックギヤ15,19を備えた第
1及び第2ロック部材12,13を、セクターギヤ5の
径方向外側に位置する支点ピン10によって揺動自在に
枢支するとともに、操作レバー22と各ロック部材1
2,13との間に、操作レバー22の一方側への回動操
作に連動して各ロックギヤ15,19をセクターギヤ5
に噛合させる如く上記各ロック部材12,13を揺動さ
せる第1連動機構Xと、操作レバー22の他方側への回
動操作に連動して各ロックギヤ15,19をセクターギ
ヤ5から噛合離脱させる如く上記各ロック部材12,1
3を揺動させる第2連動機構Yとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、車両用シートの
ナックル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用シートのナックル装置としては、
従来より種々構造のものが提案されており、例えば扇状
形態の円弧部分に外歯状にセクターギヤを形成し、これ
にロックギヤを選択的に噛合させてロックオン状態とす
るものとか、筒状体の周壁内周面に内歯状にセクターギ
ヤを形成し、これにロックギヤを選択的に噛合させてロ
ックオン状態とするものとかが知られている。
【0003】また、内歯状のセクターギヤを備えた構造
をもつナックル装置の代表的なものとしては、例えば、
セクターギヤの内側に配置されたロックギヤを該セクタ
ーギヤの内側において枢支ピンにより揺動自在に枢支
し、該ロックギヤを上記枢支ピン回りに揺動させること
でこれをセクターギヤに噛合・噛合離脱させるようにし
た揺動式のものとか、ロックギヤを上記セクターギヤの
内側でその径方向にスライド自在とし、該ロックギヤを
スライドさせることでこれを該セクターギヤに噛合・噛
合離脱させるようにしたスライド式のものとかが知られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、揺動式のナ
ックル装置にあっては、セクターギヤの内側スペースが
限られていることから、上記ロックギヤのレイアウト
上、該ロックギヤの揺動半径を小さく設定せざるを得
ず、このため上記ロックギヤの噛合・噛合離脱時におけ
る該ロックギヤの回転軌跡の曲率が大きく、従って、上
記セクターギヤに上記ロックギヤが噛合・噛合離脱する
場合の進入・後退角度が大きくなる。この結果、ロック
ギヤの噛合時には不十分な噛合状態、所謂ハーフロック
状態が発生し易くなり、またロックギヤの噛合離脱時に
は離脱抵抗が大きいことから操作の軽快さが損なわれる
など、操作上の信頼性という点において問題があった。
【0005】これに対して、スライド式のナックル装置
は、上記セクターギヤに対してロックギヤが略直交方向
から噛合・噛合離脱することから、上述の如きハーフロ
ックという問題は発生しにくい構造であると言える。然
し乍ら、このスライド式ナックル装置においては、通
常、上記ロックギヤのスライドをガイドするために該ロ
ックギヤの両側にこれに沿うようにしてガイド部材が設
けられており、ロックギヤのスライド時にはこれが上記
ガイド部材に対して摺接移動することから、これら両者
間の摩擦抵抗によって該ロックギヤのスライド作用が阻
害され、ナックル装置の軽快なロックオン・ロックオフ
操作を実現しにくいという問題があった。
【0006】そこで本願発明では、内歯状のセクターギ
ヤを備えたナックル装置において、操作の確実性と軽快
性とを両立させることを目的としてなされたものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0008】(a)本願第1の発明 本願の第1の発明では、支点軸6を介して相対回転自在
に連結されたシートクッション1とシートバック2の何
れか一方側に筒状形態を有し且つ内歯状のセクターギヤ
5を備えたナックル本体3を取り付ける一方、上記シー
トクッション1とシートバック2の何れか他方側に上記
セクターギヤ5に噛合可能なロックギヤ15,19を備
えた第1及び第2ロック部材12,13を、上記セクタ
ーギヤ5の径方向外側に位置する支点ピン10,10に
よって揺動自在に枢支するとともに、回動操作される操
作レバー22と上記第1及び第2ロック部材12,13
との間には、上記操作レバー22の一方側への回動操作
に連動して上記第1及び第2ロックギヤ15,19を上
記セクターギヤ5に噛合させる如く上記第1及び第2ロ
ック部材12,13を揺動させる第1連動機構Xと、上
記操作レバー22の他方側への回動操作に連動して上記
第1及び第2ロックギヤ15,19を上記セクターギヤ
5から噛合離脱させる如く上記第1及び第2ロック部材
12,13を揺動させる第2連動機構Yとを備えたこと
を特徴としている。
【0009】従って、上記第1及び第2ロックギヤ1
5,19が上記セクターギヤ5から噛合離脱したロック
オフ状態において、上記操作レバー22がその回動操作
方向の一方側へ操作されると、この操作レバー22の回
動操作に連動して上記第1連動機構Xが作動し、上記第
1及び第2ロック部材12,13が、上記第1及び第2
ロックギヤ15,19を上記セクターギヤ5に噛合させ
る方向に揺動され、該第1及び第2ロックギヤ15,1
9が上記セクターギヤ5に噛合して上記ナックル装置の
ロックオン状態が実現される。
【0010】これに対して、上記第1及び第2ロックギ
ヤ15,19が上記セクターギヤ5に噛合したロックオ
ン状態において、上記操作レバー22がその回動操作方
向の他方側へ操作されると、この操作レバー22の回動
操作に連動して上記第2連動機構Yが作動し、上記第1
及び第2ロック部材12,13が、上記第1及び第2ロ
ックギヤ15,19を上記セクターギヤ5から噛合離脱
させる方向に揺動され、該第1及び第2ロックギヤ1
5,19が上記セクターギヤ5から噛合離脱して上記ナ
ックル装置のロックオフ状態が実現される。
【0011】このように、この第1の発明にかかるナッ
クル装置においては、上記操作レバー22と上記第1及
び第2ロック部材12,13との間に上記第1連動機構
Xと第2連動機構Yとを設けることで、上記操作レバー
22の回動操作によってロックオン状態とロックオフ状
態とが確実に実現されるものである。
【0012】そして、この場合、この発明のナックル装
置においては、上記第1ロック部材12と第2ロック部
材13とが、共に上記セクターギヤ5の外側に位置する
上記支点ピン10,10によって揺動自在に支持され、
該各ロック部材12,13の揺動によって上記各ロック
ギヤ15,19を上記セクターギヤ5に対して噛合・噛
合離脱させる構成であることから、該各ロック部材1
2,13の揺動に伴う上記各ロックギヤ15,19の軌
跡の曲率が、例えば従来のようにロックギヤの揺動支点
がセクターギヤの内側に位置している場合に比して大き
く、従って、上記セクターギヤ5に対する上記各ロック
ギヤ15,19の進入・後退角度が小さくなり、これら
両者間の噛合・噛合離脱が軽快な操作によって容易且つ
確実に行われることになる。
【0013】また、この発明のナックル装置において
は、上記各ロック部材12,13の回動に伴う摺接部分
が上記支点ピン10回りの回動部位のみであってここに
作用する回転摺動摩擦力による回動抵抗モーメントが小
さく、例えば従来のスライド式ナックル装置のようにロ
ックギヤがガイド部に摺接しながら平行移動しここに作
用する摺動摩擦力がそのまま上記ロックギヤのスライド
抵抗として現れる場合に比して、上記各ロック部材1
2,13の揺動操作力、即ち、上記操作レバー22の回
動操作力が小さくて済み、それだけナックル装置のロッ
クオン・ロックオフ操作をより軽快に行うことができる
ことになる。
【0014】(b)本願第2の発明 本願の第2の発明では、上記第1の発明にかかる車両用
シートのナックル装置において、上記第1連動機構X
を、上記第1及び第2ロック部材12,13のそれぞれ
に設けたカム受面17,21と、該カム受面17,21
のそれぞれに係合可能な第1及び第2カム31,32を
設け上記操作レバー22の回動操作に連動してこれと一
体的に回動されるカム部材30とを備え、上記操作レバ
ー22の一方側への回動操作時に上記第1及び第2カム
31,32が上記各カム受面17,21とそれぞれ係合
して上記第1及び第2ロック部材12,13が上記第1
及び第2ロックギヤ15,19を上記セクターギヤ5に
噛合させる方向へ回動されるように構成したことを特徴
としている。
【0015】このように、上記第1連動機構Xが上記カ
ム部材30を用いたカム機構で構成されていることで、
該カム機構の作動形態のシンプルさと構造の簡単さによ
って、上記第1連動機構Xによるロックオン作動時にお
ける高い信頼性の確保と製造コストの低廉化の両立が図
られる。
【0016】(c)本願第3の発明 本願の第3の発明では、上記第2の発明にかかる車両用
シートのナックル装置において、上記第1カム31と上
記第1ロック部材12の上記カム受面17との係合と、
上記第2カム32と上記第2ロック部材13の上記カム
受面21との係合とが、上記操作レバー22の回動方向
において所定の角度差をもって実行されるように構成し
たことを特徴としている。
【0017】従って、この発明のナックル装置によれ
ば、上記各ロック部材12,13の上記各ロックギヤ1
5,19が上記セクターギヤ5に噛合するロックオン時
には、該各ロックギヤ15,19のうち、何れか一方の
ロックギヤ15のみが先ず上記セクターギヤ5に噛合
し、これら両者の位置決めが確実に行われた後に、他方
のロックギヤ19が上記セクターギヤ5に噛合し、これ
によって上記各ロックギヤ15,19の順次噛合が実現
される。
【0018】この結果、例えば、上記セクターギヤ5に
対して上記各ロックギヤ15,19の双方が同時に噛合
動作を行うような構成の場合には、上記セクターギヤ5
と上記各ロックギヤ15,19及び上記各ロック部材1
2,13の製造誤差とか、これらの組付誤差によって的
確な噛合ができずにハーフロック状態となることも懸念
されるところ、この発明のナックル装置においては上記
各ロックギヤ15,19の順次噛合の実現によって、例
え上記誤差が存在していたとしてもこれが可及的に吸収
緩和され、ロックオン時における的確な噛合動作と操作
の軽快さとが両立される。
【0019】(d)本願第4の発明 本願の第4の発明では、上記第1の発明にかかる車両用
シートのナックル装置において、上記第2連動機構Y
を、上記第1ロック部材12と第2ロック部材13とに
それぞれ設けた係止部16,20と、上記操作レバー2
2に上記各係止部16,20のそれぞれに対応するよう
に設けられた一対のガイド部24b,25bとを備え、
上記操作レバー22の他方側への回動時に上記各ガイド
部24b,25bが上記各係止部16,20と係合して
上記第1及び第2ロック部材12,13が上記第1及び
第2ロックギヤ15,19を上記セクターギヤ5から噛
合離脱させる方向へ回動されるように構成したことを特
徴としている。
【0020】このように、上記第2連動機構Yが、上記
各ロック部材12,13側の各係止部16,20と、上
記操作レバー22側の上記各ガイド部24b,25bと
からなるガイド機構で構成されていることで、該ガイド
機構の作動形態のシンプルさと構造の簡単さによって、
上記第2連動機構Yによるロックオフ作動時における高
い信頼性の確保と製造コストの低廉化の両立が図られ
る。
【0021】(e)本願第5の発明 本願の第5の発明では、上記第4の発明にかかる車両用
シートのナックル装置において、上記第1ロック部材1
2側の上記係止部16と上記一方のガイド部24bとの
係合と、上記第2ロック部材13側の上記係合20と上
記他方のガイド部25bとの係合とが、上記操作レバー
22の回動方向において所定の角度差をもって実行され
るように構成したことを特徴としている。
【0022】従って、この発明のナックル装置によれ
ば、上記各ロック部材12,13の上記各ロックギヤ1
5,19が上記セクターギヤ5から噛合離脱するロック
オフ時には、該各ロックギヤ15,19のうち、何れか
一方のロックギヤ15のみが先ず上記セクターギヤ5か
ら噛合離脱し、該ロックギヤ15による回動規制作用が
解除された後に、他方のロックギヤ19が上記セクター
ギヤ5から噛合離脱し、これによって上記各ロックギヤ
15,19の順次噛合離脱が実現される。
【0023】この結果、例えば、上記セクターギヤ5に
対して上記各ロックギヤ15,19の双方が同時に噛合
離脱動作を行うような構成の場合には、離脱抵抗が大き
いことで比較的大きな操作力を必要とし軽快な操作が困
難となるところ、この発明のナックル装置においては上
記各ロックギヤ15,19が順次に噛合離脱することで
その離脱抵抗が小さいことから、より小さな操作力で軽
快に操作を行うことができ、それだけ操作性の向上が図
られる。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本願発明にかかる車両用
シートのナックル装置によれば、内歯状のセクターギヤ
5とこれに噛合・噛合離脱するロックギヤ15,19と
を備えたものにおいて、上記ロックギヤ15,19をセ
クターギヤ5の外側に配置した支点ピン10を支点とし
て揺動させてこれを噛合・噛合離脱させる構成とするこ
とで、ロックオン及びロックオフ操作の確実性と軽快性
との両立が図られるものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本願発明を好適な実施形態
に基づいて具体的に説明する。
【0026】図1〜図3には、本願発明の実施形態にか
かるナックル装置Zを示している。このナックル装置Z
は、車両用シートのシートクッション1の後端部とシー
トバック2の下端部との連結部に備えられて上記シート
バック2を上記シートクッション1に対して傾動自在
(即ち、ロックオフ状態)で且つ所定の傾動位置で固定
保持可能(即ち、ロックオン状態)とするもので、車両
用シートの左右両側にそれぞれ設けられ、これら両者
を、その一方側での操作によって連動して作動させるよ
うになっている。以下においては、操作側のナックル装
置Zを例にとってその具体的構造と作動等について説明
する。
【0027】上記ナックル装置Zは、次述のように、ナ
ックル本体3と一対のロック部材12,13と操作レバ
ー22とカム部材30及びカバー7を備えて構成され
る。
【0028】上記ナックル本体3は、所定径の円筒形態
を有し、その周壁3aの内面には内歯状のセクターギヤ
5が形成されている。また、このナックル本体3は、こ
れに取り付けられたブラケット4を介して上記シートバ
ック2の下端側部に締着固定される。さらに、上記ナッ
クル本体3の軸心部には、その底面3bを貫通して支点
軸6が回転自在に取り付けられている。そして、この支
点軸6の上記ナックル本体3の底面3bから手前側に延
出する部分には二面摺部6aが形成される一方、上記底
面3bから奥側へ延出する後端部には伝動軸38が連結
され、該伝動軸38を介して上記支点軸6と他方側のナ
ックル装置Zに設けられる支点軸(図示省略)とが連結
されている。
【0029】尚、上記ナックル本体3の開口端側には、
上記シートクッション1側にブラケット8を介して取り
付けられたカバー7が装着される。そして、このカバー
7は、その軸心部に設けた軸孔9を通して突出する上記
支点軸6の端部にナット11を螺合させることで上記ナ
ックル本体3と一体化される。そして、この一体化され
た上記ナックル本体3とカバー7の間に形成される空間
部に上記各ロック部材12,13等が収納配置されるも
のである。
【0030】上記第1ロック部材12は、所定長さのレ
バー体で構成されるものであって、その一端12a側に
は上記セクターギヤ5に噛合可能なロックギヤ15が該
第1ロック部材12の板厚方向に延出状態で形成される
とともに、ピン状の係止部16が突設されている。さら
に、上記ロックギヤ15の曲率方向内側には、所定形状
をもつカム受面17が形成されている。また、上記第1
ロック部材12の他端12b側には、上記カバー7側の
上記支点ピン10が嵌入されるピン孔35が形成されて
いる。
【0031】上記第2ロック部材13は、上記第1ロッ
ク部材12と左右反対勝手に形成されたものであって、
所定長さのレバー体で構成され、その一端13a側には
上記セクターギヤ5に噛合可能なロックギヤ19が該第
2ロック部材13の板厚方向に延出状態で形成されると
ともに、ピン状の係止部20が突設されている。さら
に、上記ロックギヤ19の曲率方向内側には、所定形状
をもつカム受面21が形成されている。また、上記第2
ロック部材13の他端13b側には、上記カバー7側の
上記支点ピン10が嵌入されるピン孔36が形成されて
いる。
【0032】上記カム部材30は、その中央部に上記支
点軸6の二面摺部6aに嵌挿される軸着孔33を設ける
一方、該軸着孔33をその径方向に挟んだ左右両側部位
にはそれぞれ上記各ロックギヤ15,19の各カム受面
17,21に係合するカム31,32が設けられるとと
もに、該各カム31,32と上記軸着孔33との中間部
位にはそれぞれピン受孔34,34が設けられている。
【0033】上記操作レバー22は、所定長さの帯板材
で一体形成されるものであって、その一端部22aは上
記セクターギヤ5の内側に収容配置される部位であって
(図2参照)ここには上記支点軸6が嵌挿される軸嵌挿
孔23が形成されるとともに、該軸嵌挿孔23を挟んで
その両側位置には左右一対のガイド長穴24,25が形
成されている。
【0034】これら各ガイド長穴24,25は、図2及
び図3に示すように、上記各ロック部材12,13の上
記各係止部16,20が係入されるものである。そし
て、上記第1ガイド長穴24においては、その両端24
c,24d間の外側穴面(即ち、上記軸嵌挿孔23から
遠い側の穴面)を、該一端24c寄りに位置し上記セク
ターギヤ5の曲率と略同一の曲率で延びる第1ガイド部
24aと、該他端24d寄りに位置し上記第1ガイド部
24aの端部から該他端24dに向けて上記軸嵌挿孔2
3側へ接近するように傾斜延出する第2ガイド部24b
(特許請求の範囲中の「ガイド部24b」に該当する)
としている。
【0035】また、上記第2ガイド長穴25において
も、その両端25c,25d間の外側穴面(即ち、上記
軸嵌挿孔23から遠い側の穴面)を、該一端25c寄り
に位置し上記セクターギヤ5の曲率と略同一の曲率で延
びる第1ガイド部25aと、該他端25d寄りに位置し
上記第1ガイド部25aの端部から該他端25dに向け
て上記軸嵌挿孔23側へ接近するように傾斜延出する第
2ガイド部25b(特許請求の範囲中の「ガイド部25
b」に該当する)としている。
【0036】そして、上記第1ガイド長穴24と第2ガ
イド長穴25とは、該第1ガイド長穴24の第1ガイド
部24aと該第2ガイド長穴25の第1ガイド部25a
とが、該第1ガイド長穴24の第2ガイド部24bと該
第2ガイド長穴25の第2ガイド部25bとが、それぞ
れ上記操作レバー22の回動方向(矢印A−B方向)の
同一側に位置するように形成方向が設定されている。即
ち、上記操作レバー22が上記支点軸6回りに矢印A方
向へ回動される場合、上記第1ガイド長穴24側におい
ても上記第2ガイド長穴25側においても、その第2ガ
イド部24b,25bがその第1ガイド部24a,25
aよりも回転方向前方側に位置するように設定されてい
る。
【0037】また、上記操作レバー22の上記軸嵌挿孔
23とその両側に位置する上記各ガイド長穴24,25
との中間位置には、上記カム部材30の上記各ピン受孔
34,34に対応するようにしてそれぞれ止着ピン2
6,26が突設されており、上記カム部材30はその各
ピン受孔34,34に上記各止着ピン26,26が嵌挿
されることで、該カム部材30の上記軸着孔33と上記
操作レバー22の軸嵌挿孔23とが同心上に位置した状
態で、上記操作レバー22と一体化される。
【0038】尚、上記操作レバー22の他端22bは、
操作時の把持部となるものであって、上記カバー7に形
成した切欠7aを通して外方へ延出される。
【0039】以上のように構成された上記各構成部材
は、以下のようにして組付けられる。即ち、上記操作レ
バー22は、上記各止着ピン26,26を上記カム部材
30の上記各ピン受孔34,34に嵌挿することで該カ
ム部材30と一体化される。
【0040】そして、このカム部材30を取り付けた上
記操作レバー22を上記ナックル本体3側の上記支点軸
6に軸着する。この場合、上記カム部材30はその二面
摺孔でなる軸着孔33が上記支点軸6の二面摺部6aに
嵌合することで該支点軸6との相対回動が規制され、ま
たこのカム部材30が上記操作レバー22と一体化され
ていることで該操作レバー22も上記支点軸6に対して
相対回動が規制された状態で取り付けられることにな
る。従って、上記操作レバー22を上下方向(図2の矢
印A−B方向)へ回動操作することで、該操作レバー2
2と一体的に上記カム部材30及び上記支点軸6が回動
されることになる。
【0041】また、この操作レバー22を上記支点軸6
に取り付ける際には、前以て、上記各ロック部材12,
13の上記各ロックギヤ15,19を上記セクターギヤ
5の内側に、該各ロックギヤ15,19のそれぞれが上
記セクターギヤ5に対向し且つ上記支点軸6を挟んでそ
の径方向両側にそれぞれ位置するように嵌装する。この
状態で上記操作レバー22と共に上記カム部材30が上
記支点軸6側に軸着されることで、図2に示すように、
該カム部材30の各カム31,32が上記各ロック部材
12,13の各カム受面17,21にそれぞれ対応さ
れ、上記操作レバー22の回動操作に伴う上記カム部材
30の回動によって上記各カム31,32は上記各ロッ
ク部材12,13側の上記各カム受面17,21と摺接
して所要のカム作用を為す。
【0042】さらに、上記ナックル本体3に対して上記
カバー7を上記操作レバー22の外側から装着し、これ
を上記ナット11の螺回操作によって締結固定する。こ
のカバー7の装着に際しては、前以て、上記操作レバー
22に突設したバネ受28と上記カバー7側のブラケッ
ト8に突設したバネ受29との間に引張りバネで構成さ
れるリターンスプリング37を取付け該リターンスプリ
ング37によって上記操作レバー22を常時下方側(即
ち、矢印A方向)へ回動付勢させるとともに、上記各ロ
ック部材12,13の他端12b,13b側の各ピン孔
35,36をそれぞれ上記ブラケット8側の上記各支点
ピン10,10にそれぞれ嵌挿し、該各ロック部材1
2,13を上記各支点ピン10,10を中心として揺動
可能とする。
【0043】このようにして上記各部材が組付けられた
状態が、図2及び図3に示す状態である。
【0044】そして、図2に示す状態は、上記ナックル
本体3と上記カバー7との相対回動(即ち、上記シート
クッション1と上記シートバック2との相対回動)が規
制された状態であり、以下においてはこの状態を「ロッ
クオン状態」という。この「ロックオン状態」において
は、上記操作レバー22は矢印A方向に回動し且つ上記
リターンスプリング37の付勢力によって位置保持がさ
れている。そして、上記操作レバー22に取り付けられ
た上記カム部材30の各カム31,32がそれぞれ上記
各ロック部材12,13の各カム受面17,21に係合
し、そのカム作用によって上記各ロックギヤ15,19
を上記セクターギヤ5に噛合させた状態となっている。
従って、上記各ロック部材12,13は、それぞれ矢印
E方向、矢印G方向へ回動されており、該各ロック部材
12,13に設けられた上記各係止部16,20はそれ
ぞれ上記操作レバー22側の上記各ガイド長穴24,2
5の一端24c,25cに位置し、該各係止部16,2
0には上記各ガイド長穴24,25によるガイド作用は
働かない。
【0045】これに対して、図3に示す状態は、上記ナ
ックル本体3と上記カバー7との相対回動(即ち、上記
シートクッション1と上記シートバック2との相対回
動)が許容された状態であり、以下においてはこの状態
を「ロックオフ状態」という。このロックオフ状態で
は、上記操作レバー22は上記リターンスプリング37
の付勢力に抗して矢印B方向に回動されている。そし
て、上記操作レバー22に取り付けられた上記カム部材
30の各カム31,32はそれぞれ上記各ロック部材1
2,13の各カム受面17,21から離脱し上記各ロッ
ク部材12,13側に対して何らカム作用を為していな
い。一方、上記操作レバー22の回動に伴って、該操作
レバー22側の上記各ガイド長穴24,25に係入して
いる上記各係止部16,20は、それぞれ上記ガイド長
穴24,25の第2ガイド部24b,25bに係合し、
該各第2ガイド部24b,25bのガイド作用によって
上記支点軸6寄りへ引き寄せられている。従って、この
各係止部16,20の移動に伴って上記各ロック部材1
2,13はそれぞれ矢印F方向、矢印H方向へ回動し、
上記各ロックギヤ15,19は上記セクターギヤ5から
噛合離脱し、上記ナックル本体3と上記カバー7との相
対回動(即ち、上記シートクッション1とシートバック
2との相対回動)が許容される状態となっている。
【0046】従って、例えば、上記ナックル装置Zが図
2に示す「ロックオン状態」に設定された状態から上記
操作レバー22を引き上げる(矢印B方向に回動させ
る)と、上記各ロック部材12,13側の上記各係止部
16,20がそれぞれ上記操作レバー22側の上記各ガ
イド長穴24,25内をその第1ガイド部24a,25
aを通って第2ガイド部24b,25b側へ移行し、上
記各ロック部材12,13がそれぞれ矢印F方向、矢印
H方向へ回動し、上記各ロックギヤ15,19が上記セ
クターギヤ5からそれぞれ噛合離脱して図3に示す「ロ
ックオフ状態」とされる。尚、この実施形態において
は、上記各係止部16,20と上記各ガイド長穴24,
25の第2ガイド部24b,25bとによって特許請求
の範囲中の「第2連動機構Y」が構成されている。
【0047】これに対して、例えば、上記ナックル装置
Zが図3に示す「ロックオフ状態」に設定された状態か
ら、上記操作レバー22を押し下げる(矢印A方向に回
動させる)と、上記各ロック部材12,13側の上記各
係止部16,20はそれぞれ上記操作レバー22側の上
記各ガイド長穴24,25内をその第2ガイド部24
b,25b側から第1ガイド部24a,25a側へ移行
し、該各第1ガイド部24a,25aによるガイド作用
が解除される。これに代わって、上記カム部材30が上
記操作レバー22の回動に伴って矢印C方向へ回動し、
その各カム31,32が上記各ロック部材12,13の
上記各カム受面17,21に係合し、該各ロック部材1
2,13を矢印E方向、矢印G方向へ回動させ、上記各
ロックギヤ15,19がそれぞれ上記セクターギヤ5に
噛合し、図2に示す「ロックオン状態」が実現される。
尚、この実施形態においては、上記各ロック部材12,
13の上記各カム受面17,21と上記カム部材30の
上記各カム31,32とによって特許請求の範囲中の
「第1連動機構X」が構成されている。
【0048】以上のように、この実施形態のナックル装
置Zによれば、上記操作レバー22の回動操作によって
上記セクターギヤ5に対して上記各ロックギヤ15,1
9が噛合・噛合離脱することで「ロックオン状態」と
「ロックオフ状態」とが確実に実現されるものである。
【0049】この場合、この実施形態のナックル装置Z
では、上記各ロック部材12,13が、共に上記セクタ
ーギヤ5の外側に位置する上記支点ピン10,10によ
って揺動自在に支持され、該各ロック部材12,13の
揺動によって上記各ロックギヤ15,19を上記セクタ
ーギヤ5に対して噛合・噛合離脱させる構成であること
から、該各ロック部材12,13の揺動に伴う上記各ロ
ックギヤ15,19の軌跡の曲率が、例えば従来のよう
にロックギヤの揺動支点がセクターギヤの内側に位置し
ている場合に比して大きく、従って、上記セクターギヤ
5に対する上記各ロックギヤ15,19の進入・後退角
度が小さくなる。この結果、これら両者間の噛合・噛合
離脱が容易且つ確実に行われ、ハーフロック状態の現出
が確実に防止され、上記ナックル装置Zの作動上の信頼
性が格段に向上する。
【0050】また、この実施形態のナックル装置Zにお
いては、上記各ロック部材12,13の回動に伴う摺接
部分が上記支点ピン10回りの回動部位のみであってこ
こに作用する回転摺動摩擦力による回動抵抗モーメント
が小さい。このため、例えば、従来のスライド式ナック
ル装置のようにロックギヤがガイド部に摺接しながら平
行移動しここに作用する摺動摩擦力がそのまま上記ロッ
クギヤのスライド抵抗として現れる場合に比して、上記
各ロック部材12,13の揺動操作力、即ち、上記操作
レバー22の回動操作力が小さくて済み、それだけナッ
クル装置Zのロックオン・ロックオフ操作をより軽快に
行うことができるなど、操作性の向上が図られることに
なる。
【0051】さらに、この実施形態のものにおいては、
上述の如き基本的な構成に加えて、以下のような付加的
構成を採用することで、さらに特有な効果が得られるも
のである。
【0052】即ち、ロックオン時における上記セクター
ギヤ5に対する上記各ロックギヤ15,19の噛合作動
と、ロックオフ時における上記セクターギヤ5からの上
記各ロックギヤ15,19の噛合離脱とを、該各ロック
ギヤ15,19間において同時ではなく、順次行わせる
ようにしている。
【0053】ロックオン時における順次作動は、上記カ
ム部材30の上記第1カム31と上記第1ロック部材1
2のカム受面17との係合と、上記カム部材30の上記
第2カム32と上記第2ロック部材13の上記カム受面
21との係合とが、上記操作レバー22の回動方向(矢
印A方向)において所定の回転差をもって実行されるよ
うに構成するものである。具体的には、上記各カム受面
17,21間においてそのカム形状を異ならせるとか、
上記カム部材30の上記各カム31,32間においてそ
のカム形状を異ならせるとか、あるいは上記各カム受面
17,21間と上記各カム31,32間の双方において
カム形状を異ならせることでこれを実現するものであ
る。
【0054】このように、ロックオン時において上記各
ロックギヤ15,19の上記セクターギヤ5に対する噛
合タイミングをズラせることで、例えば、上記各ロック
ギヤ15,19のうち、何れか一方のロックギヤ15の
みが先ず上記セクターギヤ5に噛合し、これら両者の位
置決めが確実に行われた後に、他方のロックギヤ19が
上記セクターギヤ5に噛合することになる。
【0055】この結果、例えば、上記セクターギヤ5に
対して上記各ロックギヤ15,19の双方が同時に噛合
動作を行うような構成の場合には、上記セクターギヤ5
と上記各ロックギヤ15,19及び上記各ロック部材1
2,13の製造誤差とかこれらの組付誤差によって的確
な噛合ができずにハーフロック状態となることも懸念さ
れるが、この実施形態のものでは上記各ロックギヤ1
5,19が順次噛合することで、例え上記誤差が存在し
ていたとしても、これが可及的に吸収緩和されハーフロ
ック状態が未然に防止され、ロックオン時における的確
な作動と操作の軽快さとが両立されることになる。
【0056】一方、ロックオフ時における順次作動は、
上記操作レバー22に形成された上記各ガイド長穴2
4,25の上記各第2ガイド部24b,25bと、上記
各ロック部材12,13に設けられた上記各係止部1
6,20との係合が、上記操作レバー22の回動方向
(矢印B方向)において所定の回転差をもって実行され
るように構成するものである。具体的には、上記各第2
ガイド部24b,25b間においてその傾斜角度を異な
らせるとか、上記各係止部16,20間において該各係
止部16,20の上記各ロック部材12,13に対する
取付位置を異ならせるとか、上記各第2ガイド部24
b,25b間においてその傾斜角度を異ならせる同時に
上記各係止部16,20間においても該各係止部16,
20の上記各ロック部材12,13に対する取付位置を
異ならせる、等によってこれを実現するものである。
【0057】このように、ロックオフ時において上記各
ロックギヤ15,19の上記セクターギヤ5からの噛合
離脱タイミングをズラせることで、上記各ロックギヤ1
5,19のうち、何れか一方のロックギヤ15のみが先
ず上記セクターギヤ5から噛合離脱し、該ロックギヤ1
5による回動規制作用が解除された後に、他方のロック
ギヤ19が上記セクターギヤ5から噛合離脱し、これに
よって上記各ロックギヤ15,19の順次噛合離脱が実
現される。
【0058】この結果、例えば、上記セクターギヤ5に
対して上記各ロックギヤ15,19の双方が同時に噛合
離脱動作を行うような構成の場合には、離脱抵抗が大き
いことで比較的大きな操作力を必要とし軽快な操作が困
難となるところ、この実施形態のナックル装置Zでは、
上記各ロックギヤ15,19が順次に噛合離脱すること
でその離脱抵抗が小さいことから、より小さな操作力で
軽快に操作を行うことができ、それだけ操作性の向上が
図られることになる。
【0059】尚、上記実施形態においては、上記ナック
ル本体3を上記シートバック2側に、上記カバー7を上
記シートクッション1側に、それぞれ設けたものを例と
して説明しているが、本願発明はかかる構成に限定され
るものではなく、例えばこれとは逆に、上記ナックル本
体3を上記シートクッション1側に、上記カバー7を上
記シートバック2側にそれぞれ設けることもできるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかるナックル装置の分解斜視図で
ある。
【図2】本願発明にかかるナックル装置のロック状態を
示す正面図である。
【図3】本願発明にかかるナックル装置のロックオフ状
態を示す正面図である。
【符号の説明】
1はシートクッション、2はシートバック、3はナック
ル本体、4はブラケット、5はセクターギヤ、6は支点
軸、7はカバー、8はブラケット、9は軸孔、10は支
点ピン、11はナット、12は第1ロック部材、13は
第2ロック部材、14はアーム部、15はロックギヤ、
16は係止部、17はカム受面、18はアーム部、19
はロックギヤ、20は係止部、21はカム受面、22は
操作レバー、23は軸嵌挿孔、24は第1ガイド長穴、
25は第2ガイド長穴、26は止着ピン、27は止着ピ
ン、28はバネ受、29はバネ受、30はカム部材、3
1は第1カム、32は第2カム、33は軸着孔、34は
ピン受孔、35はピン孔、36はピン孔、37はリター
ンスプリング、38は伝動軸、Xは第1連動機構、Yは
第2連動機構、Zはナックル装置である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支点軸(6)を介して相対回転自在に連
    結されたシートクッション(1)とシートバック(2)
    の何れか一方側に筒状形態を有し且つ内歯状のセクター
    ギヤ(5)を備えたナックル本体(3)を取り付ける一
    方、 上記シートクッション(1)とシートバック(2)の何
    れか他方側に上記セクターギヤ(5)に噛合可能なロッ
    クギヤ(15),(19)を備えた第1及び第2ロック
    部材(12),(13)を、上記セクターギヤ(5)の
    径方向外側に位置する支点ピン(10),(10)によ
    って揺動自在に枢支するとともに、 回動操作される操作レバー(22)と上記第1及び第2
    ロック部材(12),(13)との間には、上記操作レ
    バー(22)の一方側への回動操作に連動して上記第1
    及び第2ロックギヤ(15),(19)を上記セクター
    ギヤ(5)に噛合させる如く上記第1及び第2ロック部
    材(12),(13)を揺動させる第1連動機構(X)
    と、上記操作レバー(22)の他方側への回動操作に連
    動して上記第1及び第2ロックギヤ(15),(19)
    を上記セクターギヤ(5)から噛合離脱させる如く上記
    第1及び第2ロック部材(12),(13)を揺動させ
    る第2連動機構(Y)とを備えたことを特徴とする車両
    用シートのナックル装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記第1連動機構(X)が、 上記第1及び第2ロック部材(12),(13)のそれ
    ぞれに設けたカム受面(17),(21)と、該カム受
    面(17),(21)のそれぞれに係合可能な第1及び
    第2カム(31),(32)を設け上記操作レバー(2
    2)の回動操作に連動してこれと一体的に回動されるカ
    ム部材(30)とを備え、 上記操作レバー(22)の一方側への回動操作時に上記
    第1及び第2カム(31),(32)が上記各カム受面
    (17),(21)とそれぞれ係合して上記第1及び第
    2ロック部材(12),(13)が上記第1及び第2ロ
    ックギヤ(15),(19)を上記セクターギヤ(5)
    に噛合させる方向へ回動されるように構成したことを特
    徴とする車両用シートのナックル装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 上記第1カム(31)と上記第1ロック部材(12)の
    上記カム受面(17)との係合と、上記第2カム(3
    2)と上記第2ロック部材(13)の上記カム受面(2
    1)との係合とが、上記操作レバー(22)の回動方向
    において所定の角度差をもって実行されるように構成し
    たことを特徴とする車両用シートのナックル装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記第2連動機構(Y)が、 上記第1ロック部材(12)と第2ロック部材(13)
    とにそれぞれ設けた係止部(16),(20)と、 上記操作レバー(22)に上記各係止部(16),(2
    0)のそれぞれに対応するように設けられた一対のガイ
    ド部(24b),(25b)とを備え、 上記操作レバー(22)の他方側への回動時に上記各ガ
    イド部(24b),(25b)が上記各係止部(1
    6),(20)と係合して上記第1及び第2ロック部材
    (12),(13)が上記第1及び第2ロックギヤ(1
    5),(19)を上記セクターギヤ(5)から噛合離脱
    させる方向へ回動されるように構成したことを特徴とす
    る車両用シートのナックル装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 上記第1ロック部材(12)側の上記係止部(16)と
    上記一方のガイド部(24b)との係合と、上記第2ロ
    ック部材(13)側の上記係合(20)と上記他方のガ
    イド部(25b)との係合とが、上記操作レバー(2
    2)の回動方向において所定の角度差をもって実行され
    るように構成したことを特徴とする車両用シートのナッ
    クル装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7364236B2 (en) 2005-07-15 2008-04-29 Bae Industries, Inc. O-ring grooved stop rivet for reducing buzz, squeak and rattle associated with a motor actuated seat assembly between upright design and load floor positions

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7364236B2 (en) 2005-07-15 2008-04-29 Bae Industries, Inc. O-ring grooved stop rivet for reducing buzz, squeak and rattle associated with a motor actuated seat assembly between upright design and load floor positions

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