JP2003309887A - 遠隔監視制御のための二重化通信装置および二重化通信方法 - Google Patents

遠隔監視制御のための二重化通信装置および二重化通信方法

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JP2003309887A
JP2003309887A JP2002115237A JP2002115237A JP2003309887A JP 2003309887 A JP2003309887 A JP 2003309887A JP 2002115237 A JP2002115237 A JP 2002115237A JP 2002115237 A JP2002115237 A JP 2002115237A JP 2003309887 A JP2003309887 A JP 2003309887A
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Ichiro Mizunuma
一郎 水沼
Satoshi Sasaki
聡 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 IEC60870−5−101プロトコルや
類似のプロトコルを用いた遠隔監視制御のための通信シ
ステムにおいて高可用性を確保することのできる遠隔監
視制御のための二重化通信装置を得ることを目的とす
る。 【解決手段】 待機状態にあるマスタ(20)が、運転
状態にあるマスタ(10)との間で通信が行なわれてい
る第1の複数のスレーブ(30−1〜30−n)および
第2の複数のスレーブ(40−1〜40−n)のうちの
スレーブに関する故障発生を検出し、故障の原因を、運
転状態にあるマスタとの間で通信が行なわれているスレ
ーブの故障、第1の通信回線(11)および第2の通信
回線(12)のうちのいずれかの故障、および運転状態
にあるマスタの故障に分類し、分類された故障の原因に
応じた処理を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電力系統システ
ム、変電所システム、および水処理システムなどにおけ
る遠隔監視制御のための二重化通信装置および二重化通
信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】国際電気標準会議(IEC)によって定
められた通信プロトコルIEC60870−5−101
は、電話回線やシリアル回線(RS−232C)を用い
て、中央監視制御センター側の通信装置(以下「マス
タ」という。)と現場側の通信装置(以下「スレーブ」
という。)との間の、デジタル値、アナログ値、および
カウンタ値などのデータのやり取りについて定めたもの
であり、電力、変電、および水処理の分野で広く用いら
れている。
【0003】次に、動作について説明する。この通信プ
ロトコルでは、高可用性を確保するために各通信装置
(マスタおよびスレーブ)や通信回線を二重化する方法
については定められていない。マスタとスレーブ間でや
り取りされるデータの種別も、上記デジタル値、アナロ
グ値、およびカウンタ値などのプロセスデータおよびそ
れらの要求データに加えて、各通信機器の初期化、リセ
ット、および時刻同期に関する制御データが定められて
いるだけであり、通信機器や通信回線の故障を通知した
り、二重化部分の切り替えを指示したりするためのデー
タは定められていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の通信プロトコル
は以上のように構成されているので、通信機器や通信回
線が故障した場合に故障の発生を通知できないなどの課
題があった。
【0005】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、IEC60870−5−101プ
ロトコルや類似のプロトコルを用いた遠隔監視制御のた
めの通信システムにおいて高可用性を確保することので
きる遠隔監視制御のための二重化通信装置および二重化
通信方法を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る遠隔監視
制御のための二重化通信装置は、第1のマスタおよび第
1の複数のスレーブからなる第1の通信装置であって、
第1のマスタおよび第1の複数のスレーブの各々は、第
1の回線接続口と第2の回線接続口とを有する、第1の
通信装置と、第2のマスタおよび第2の複数のスレーブ
からなる第2の通信装置であって、第2のマスタおよび
第2の複数のスレーブの各々は、第1の回線接続口と第
2の回線接続口とを有する、第2の通信装置と、第1の
通信装置の第1の回線接続口および第2の通信装置の第
1の回線接続口に接続された第1の通信回線と、第1の
通信装置の第2の回線接続口および第2の通信装置の第
2の回線接続口に接続された第2の通信回線と、第1の
マスタおよび第2のマスタを接続する他系監視バス、お
よび第1の複数のスレーブおよび第2の複数のスレーブ
の対応するスレーブ同士を接続する複数の他系監視バス
とを有し、第1のマスタおよび第2のマスタのうち待機
状態にあるマスタが、第1のマスタおよび第2のマスタ
のうち運転状態にあるマスタとの間で通信が行なわれて
いる第1の複数のスレーブおよび第2の複数のスレーブ
のうちのスレーブに関する故障発生を検出し、故障の原
因を、i)運転状態にあるマスタとの間で通信が行なわ
れているスレーブの故障、ii)第1の通信回線および
第2の通信回線のうちのいずれかの故障、およびii
i)運転状態にあるマスタの故障に分類し、分類された
故障の原因に応じた処理を行ない、故障発生が、a)第
1の通信回線の電気的な切断または第2の通信回線の電
気的な切断の通知、およびb)運転状態にあるマスタと
の間で通信が行なわれているスレーブからの応答のタイ
ムアウトのいずれかによって検出され、i)運転状態に
あるマスタとの間で通信が行なわれているスレーブの故
障と、ii)第1の通信回線および第2の通信回線のい
ずれかの故障とが、残りの通信回線の有無によって区別
され、ii)第1の通信回線および第2の通信回線のい
ずれかの故障と、iii)運転状態にあるマスタの故障
とが、他のスレーブと通信できるか否かおよび故障が発
生して他のスレーブと通信できないことが一定回数連続
して繰り返されたか否かによって区別されるものであ
る。
【0007】この発明に係る遠隔監視制御のための二重
化通信装置は、第1のマスタおよび第1の複数のスレー
ブからなる第1の通信装置であって、第1のマスタおよ
び第1の複数のスレーブの各々は、第1の回線接続口と
第2の回線接続口とを有する、第1の通信装置と、第2
のマスタおよび第2の複数のスレーブからなる第2の通
信装置であって、第2のマスタおよび第2の複数のスレ
ーブの各々は、第1の回線接続口と第2の回線接続口と
を有する、第2の通信装置と、第1の通信装置の第1の
回線接続口および第2の通信装置の第1の回線接続口に
接続された第1の通信回線と、第1の通信装置の第2の
回線接続口および第2の通信装置の第2の回線接続口に
接続された第2の通信回線と、第1のマスタおよび第2
のマスタを接続する他系監視バス、および第1の複数の
スレーブおよび第2の複数のスレーブの対応するスレー
ブ同士を接続する複数の他系監視バスとを有し、第1の
マスタおよび第2のマスタのうち待機状態にあるマスタ
が、第1のマスタおよび第2のマスタのうち運転状態に
あるマスタとの間で通信が行なわれている第1の複数の
スレーブおよび第2の複数のスレーブのうちのスレーブ
に関する故障発生を検出し、故障の原因を、i)運転状
態にあるマスタとの間で通信が行なわれているスレーブ
の故障、ii)第1の通信回線および第2の通信回線の
うちのいずれかの故障、およびiii)運転状態にある
マスタの故障に分類し、分類された故障の原因に応じた
処理を行ない、故障発生が、a)第1の通信回線の電気
的な切断または第2の通信回線の電気的な切断の通知、
およびb)運転状態にあるマスタとの間で通信が行なわ
れているスレーブからの応答のタイムアウトのいずれか
によって検出され、分類された故障の原因に応じた処理
が、故障の原因が第1の通信回線および第2の通信回線
のいずれかの故障の場合には、第1の通信回線および第
2の通信回線のうち待機状態にある通信回線を運転状態
にするように切り替え、故障の原因が運転状態にあるマ
スタとの間で通信が行なわれているスレーブの故障の場
合には、通信が行なわれているスレーブとの間の問い合
わせ処理を中止し、故障の原因が運転状態にあるマスタ
の故障の場合には、待機状態にあるマスタを運転状態に
するように切り替えることにより行なわれるものであ
る。
【0008】この発明に係る遠隔監視制御のための二重
化通信方法は、運転状態にあるマスタとの間で通信が行
なわれているスレーブに関する故障発生を検出する過程
と、故障の原因を、i)スレーブの故障、ii)通信回
線の故障、およびiii)運転状態にあるマスタの故障
に分類する過程と、分類された故障の原因に応じた処理
を行なう過程とを有し、故障発生が、a)通信回線の電
気的な切断の通知、およびb)運転状態にあるマスタと
の間で通信が行なわれているスレーブからの応答のタイ
ムアウトのいずれかによって検出され、故障の原因を分
類する過程が、スレーブの故障と通信回線の故障を、残
りの通信回線の有無によって区別する過程と、通信回線
の故障と運転状態にあるマスタの故障を、他のスレーブ
と通信できるか否かおよび故障が発生して他のスレーブ
と通信できないことが一定回数連続して繰り返されたか
否かによって区別する過程とを有するものである。
【0009】この発明に係る遠隔監視制御のための二重
化通信方法は、運転状態にあるマスタとの間で通信が行
なわれているスレーブに関する故障発生を検出する過程
と、故障の原因を、i)スレーブの故障、ii)通信回
線の故障、およびiii)運転状態にあるマスタの故障
に分類する過程と、分類された故障の原因に応じた処理
を行なう過程とを有し、故障発生が、a)通信回線の電
気的な切断の通知、およびb)運転状態にあるマスタと
の間で通信が行なわれているスレーブからの応答のタイ
ムアウトのいずれかによって検出され、故障の原因に応
じた処理を行なう過程が、故障の原因が通信回線の故障
の場合に、待機状態にある通信回線を運転状態にするよ
うに切り替える過程と、故障の原因がスレーブの故障の
場合に、スレーブとの間の問い合わせ処理を中止する過
程と、故障の原因が運転状態にあるマスタの故障の場合
に、待機状態にあるマスタを運転状態にするように切り
替える過程とを有するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明における実施の形態1の
遠隔監視制御のための二重化通信装置の全体構成を示す
図である。図1において、10はマスタAであり、20
はマスタBである。11は通信回線Aであり、12は通
信回線Bである。11−1および11−2はマスタA1
0の回線接続口である。21−1および21−2はマス
タB20の回線接続口である。13はマスタ間の他系監
視バスである。
【0011】30−1はスレーブ1Aであり、30−2
はスレーブ2Aであり、30−nはスレーブnAであ
る。31−1−1および31−1−2はスレーブ1A3
0−1の回線接続口であり、31−2−1および31−
2−2はスレーブ2A30−2の回線接続口であり、3
1−n−1および31−n−2はスレーブnA30−n
の回線接続口である。
【0012】40−1はスレーブ1Bであり、40−2
はスレーブ2Bであり、40−nはスレーブnBであ
る。41−1−1および41−1−2はスレーブ1B4
0−1の回線接続口であり、41−2−1および41−
2−2はスレーブ2B40−2の回線接続口であり、4
1−n−1および41−n−2はスレーブnB40−n
の回線接続口である。
【0013】14−1はスレーブ間の他系監視バス1で
あり、14−2はスレーブ間の他系監視バス2であり、
14−nはスレーブ間の他系監視バスnである。図1に
おいて、nは正の整数であり、スレーブnAとスレーブ
nBの組はスレーブ1Aおよびスレーブ1Bからスレー
ブnAおよびスレーブnBまでのn組設けられている。
図1および以下の説明では、i=3からi=n−1まで
のスレーブiAおよびスレーブiBとスレーブ間の他系
監視バスiについては図示および説明を省略する。
【0014】次に接続について説明する。マスタA10
およびマスタB20はマスタ間の他系監視バス13によ
って互いに接続されている。スレーブ1A30−1およ
びスレーブ1B40−1はスレーブ間の他系監視バス1
4−1によって互いに接続されている。スレーブ2A3
0−2およびスレーブ2B40−2はスレーブ間の他系
監視バス14−2によって互いに接続されている。スレ
ーブnA30−nおよびスレーブnB40−nはスレー
ブ間の他系監視バス14−nによって互いに接続されて
いる。
【0015】マスタA10は回線接続口11−1を介し
て通信回線A11に接続されている。マスタB20は回
線接続口21−1を介して通信回線A11に接続されて
いる。スレーブ1A30−1は回線接続口31−1−1
を介して通信回線A11に接続されている。スレーブ1
B40−1は回線接続口41−1−1を介して通信回線
A11に接続されている。スレーブ2A30−2は回線
接続口31−2−1を介して通信回線A11に接続され
ている。スレーブ2B40−2は回線接続口41−2−
1を介して通信回線A11に接続されている。スレーブ
nA30−nは回線接続口31−n−1を介して通信回
線A11に接続されている。スレーブnB40−nは回
線接続口41−n−1を介して通信回線A11に接続さ
れている。
【0016】マスタA10は回線接続口11−2を介し
て通信回線B12に接続されている。マスタB20は回
線接続口21−2を介して通信回線B12に接続されて
いる。スレーブ1A30−1は回線接続口31−1−2
を介して通信回線B12に接続されている。スレーブ1
B40−1は回線接続口41−1−2を介して通信回線
B12に接続されている。スレーブ2A30−2は回線
接続口31−2−2を介して通信回線B12に接続され
ている。スレーブ2B40−2は回線接続口41−2−
2を介して通信回線B12に接続されている。スレーブ
nA30−nは回線接続口31−n−2を介して通信回
線B12に接続されている。スレーブnB40−nは回
線接続口41−n−2を介して通信回線B12に接続さ
れている。
【0017】次に動作について説明する。この実施の形
態1において、マスタA10およびマスタB20とスレ
ーブ1A30−1およびスレーブ1B40−1〜スレー
ブnA30−nおよびスレーブnB40−nの間はIE
C60870−5−101プロトコルに基づいて通信を
行うものとする。ここでは同プロトコルについて概要を
示す。
【0018】通信モード 2つの通信モードが定められている。マスタA10(マ
スタB20)およびスレーブ1A30−1〜スレーブn
A30−n、スレーブ1B40−1〜スレーブnB40
−nの双方が要求を発行できるバランスト・モード(b
alancedmode)と、マスタA10(マスタB
20)のみが要求を発行できるアンバランスト・モード
(unbalanced mode)の2つのモードで
ある。この発明では、後者のアンバランスト・モードの
みを用いている。マスタA10(マスタB20)はスレ
ーブ1A30−1〜スレーブnA30−n、スレーブ1
B40−1〜スレーブnB40−nの各々に要求データ
1個を送信し、スレーブ1A30−1〜スレーブnA3
0−n、スレーブ1B40−1〜スレーブnB40−n
の各々からの応答1個を受信する動作を繰り返す。
【0019】通信シーケンス 1台のマスタA10(マスタB20)と複数のスレーブ
(スレーブ1A30−1〜スレーブnA30−n、スレ
ーブ1B40−1〜スレーブnB40−n)との通信
は、逐次的に行われる。つまり、マスタA10(マスタ
B20)がスレーブ1A30−1〜スレーブnA30−
n、スレーブ1B40−1〜スレーブnB40−nのひ
とつに要求メッセージを送信した後は、その要求メッセ
ージを送信したスレーブから応答が返るか、あらかじめ
定めたタイムアウト時間が経過して通信を中止するまで
は、他のスレーブに対して通信は行わない。
【0020】図2は「バックグラウンド・ポーリング」
と呼ぶ通信の形態での通信シーケンスを示す図である。
この形態の通信は、マスタA10(マスタB20)から
スレーブ1A30−1〜スレーブnA30−n、スレー
ブ1B40−1〜スレーブnB40−nに対して送信す
べきデータがない場合に行われる。マスタA10(マス
タB20)は、スレーブ1A30−1〜スレーブnA3
0−n、スレーブ1B40−1〜スレーブnB40−n
の各々に対して順番に、マスタA10(マスタB20)
へ向けて送信すべきデータがないかを問い合わせる「ポ
ーリング要求」を送信する。スレーブ1A30−1〜ス
レーブnA30−n、スレーブ1B40−1〜スレーブ
nB40−nのうちでポーリング要求を受信したスレー
ブは、マスタA10(マスタB20)に送信すべきデー
タがあればそのデータを、なければ「NACKデータ」
を、それぞれ返送する。送信すべきデータを一度に送り
きれない場合には、マスタA10(マスタB20)から
の複数の問い合わせに対してデータを分割して送信す
る。
【0021】図3は「問い合わせ処理」と呼ぶ通信の形
態での通信シーケンスを示す図である。この形態の通信
は、マスタA10(マスタB20)からスレーブ1A3
0−1〜スレーブnA30−n、スレーブ1B40−1
〜スレーブnB40−nに対して送信すべきデータがあ
る場合や、マスタA10(マスタB20)からスレーブ
1A30−1〜スレーブnA30−n、スレーブ1B4
0−1〜スレーブnB40−nに対して明示的にデータ
の送信を要求する場合に行われる。以下に、問い合わせ
処理の例をあげる。 (1)マスタA10(マスタB20)からスレーブ1A
30−1〜スレーブnA30−n、スレーブ1B40−
1〜スレーブnB40−nへのデータの送信 (2)マスタA10(マスタB20)からスレーブ1A
30−1〜スレーブnA30−n、スレーブ1B40−
1〜スレーブnB40−nへの明示的なデータ送信の要
求 (3)マスタA10(マスタB20)からスレーブ1A
30−1〜スレーブnA30−n、スレーブ1B40−
1〜スレーブnB40−nへのデータに付随するパラメ
ータ(しきい値など)の送信 (4)マスタA10(マスタB20)からスレーブ1A
30−1〜スレーブnA30−n、スレーブ1B40−
1〜スレーブnB40−nへのカウンタ値の操作要求の
送信(カウンタ値のリセットなど)
【0022】問い合わせ処理は、マスタA10(マスタ
B20)からスレーブ1A30−1〜スレーブnA30
−n、スレーブ1B40−1〜スレーブnB40−nへ
の要求によって開始され、マスタA10(マスタB2
0)とスレーブ1A30−1〜スレーブnA30−n、
スレーブ1B40−1〜スレーブnB40−n間での1
回以上のデータの往復の後に終了する。マスタA10
(マスタB20)がスレーブ1A30−1〜スレーブn
A30−n、スレーブ1B40−1〜スレーブnB40
−nのうちのあるスレーブに対して問い合わせ処理を開
始すると、問い合わせ処理が終了するか、あらかじめ定
めたタイムアウト時間が経過して通信を中止するまで
は、他のスレーブに対して通信は行わない。
【0023】二重化のための構成 図1に示すように、各通信装置(マスタA10およびス
レーブ1A30−1〜スレーブnA30−n、マスタB
20およびスレーブ1B40−1〜スレーブnB40−
n)はそれぞれ二重化され、通信装置間は2本の通信回
線(通信回線A11および通信回線B12)で接続され
ている。
【0024】この発明では、上記のIEC60870−
5−101プロトコルや類似のプロトコルを用いた遠隔
監視制御のための通信システムにおいて高可用性を確保
するために、以下のようにして通信機器と通信回線の二
重化(待機冗長化)を実現する。
【0025】通信装置の二重化 各通信装置(マスタA10およびスレーブ1A30−1
〜スレーブnA30−n、マスタB20およびスレーブ
1B40−1〜スレーブnB40−n)は待機冗長構成
をとる。二重化を構成する通信装置同士はマスタ間の他
系監視バス13およびスレーブ間の他系監視バス14−
1〜14−nにより接続されている。この他系監視バス
13、14−1〜14−nを介して、待機状態にある通
信装置(マスタB20、スレーブ1B40−1〜スレー
ブnB40−n)は運転状態にある通信装置(マスタA
10、スレーブ1A30−1〜スレーブnA30−n)
に対して、正常に動作しているかどうかを確かめるため
に周期的に問い合わせを行う。運転状態にある通信装置
から一定回数正常な応答がなければ、待機状態にある通
信装置は運転状態に遷移して動作を開始する。
【0026】通信回線の二重化 マスタとスレーブ(マスタA10およびマスタB20と
スレーブ1A30−1〜スレーブnA30−nおよびス
レーブ1B40−1〜スレーブnB40−n)の間は2
本の通信回線(通信回線A11および通信回線B12)
で接続されている。各通信装置(マスタA10、スレー
ブ1A30−1〜スレーブnA30−n、およびマスタ
B20、スレーブ1B40−1〜スレーブnB40−
n)には回線接続口が2つ(回線接続口11−1、11
−2、31−1−1、31−1−2〜31−n−1、3
1−n−2、および回線接続口21−1、21−2、4
1−1−1、41−1−2〜41−n−1、41−n−
2)あり、上記2本の通信回線(通信回線A11および
通信回線B12)のそれぞれに接続されている。1つの
通信回線は、二重化された通信装置の両方に接続されて
いる(通信回線は電気的に分岐されている)。
【0027】二重化部分の切り替え方法 通信は、運転状態にあるマスタA10(マスタB20)
がスレーブ1A30−1〜スレーブnA30−n、スレ
ーブ1B40−1〜スレーブnB40−nに対して要求
データを送信し、スレーブ1A30−1〜スレーブnA
30−n、スレーブ1B40−1〜スレーブnB40−
nがこれに対して応答データを返すかたちで行われる。
待機状態にあるマスタB20(マスタA10)は、a)
通信回線A11および通信回線B12の電気的な切断の
通知(RS−232CのDTRラインのOFFなど)、
b)スレーブ1A30−1〜スレーブnA30−n、ス
レーブ1B40−1〜スレーブnB40−nからの応答
のタイムアウトのいずれかによって、なんらかの故障が
発生したことを知る。
【0028】a)およびb)の事象に対して、この発明
によるアルゴリズムを適用することによって、故障の原
因を、i)スレーブ1A30−1〜スレーブnA30−
n、スレーブ1B40−1〜スレーブnB40−nの故
障、ii)通信回線A11および通信回線B12の故
障、iii)運転状態にあるマスタA10(マスタB2
0)の故障に分類し、それぞれ定められた処理行うこと
によって、通信の回復を行う。
【0029】図4は待機状態にあるマスタB20(マス
タA10)の動作を示すフローチャートである。待機状
態にあるマスタB20(マスタA10)は以下の処理を
繰り返しながら、運転状態にあるマスタA10(マスタ
B20)と各スレーブ(スレーブ1A30−1〜スレー
ブnA30−n、スレーブ1B40−1〜スレーブnB
40−n)との通信が行われる。
【0030】ステップST1において、特定のスレーブ
に対する問い合わせ処理が発生しているかどうかを調べ
る。発生していなければ、ステップST2以下のバック
グラウンド・ポーリングを開始する。発生していれば、
ステップST10以下の問い合わせ処理を行う。
【0031】ステップST2では、前回ポーリング要求
を送信したスレーブの次のスレーブ(スレーブは一意に
順序つけられているとする)を選択し、このスレーブに
対してポーリング要求を送信する。ステップST3で応
答の受信もしくは故障の発生を待つ。ここで故障とは、
a)通信回線からの明示的な故障の通知(RS−232
CのDTRラインOFFなど)、もしくは、b)あらか
じめ定められたタイムアウト時間の経過である。応答が
受信されればステップST1へ戻る。故障が発生すれ
ば、ステップST4で手続き「故障処理」を実行した
後、ステップST1へ戻る。
【0032】問い合わせ処理が開始されると、これが完
了するまでステップST10、 ステップST11、お
よびステップST12を繰り返す。ステップST10で
要求データを送信した後、ステップST3と同様に、ス
テップST11で応答の受信もしくは故障の発生を待
つ。応答が受信されれば、ステップST12へ進み、通
信が完了していなければステップST10へ、完了して
いればステップST1へそれぞれ戻る。
【0033】ステップST11で故障が発生すると、ス
テップST15で手続き「故障処理」を実行し、ステッ
プST16で手続きの実行の結果問い合わせ処理中止と
されていなければ、これを継続すべくステップST10
へ戻り、中止とされていれば、これを中止して、ステッ
プST1へ戻る。
【0034】図5は手続き「故障処理」の動作を示すフ
ローチャートである。待機状態にあるマスタB20(マ
スタA10)は、スレーブ1A30−1〜スレーブnA
30−n、スレーブ1B40−1〜スレーブnB40−
nごとに、各通信回線(通信回線A11および通信回線
B12)の状態(「正常」か「異常」)を記録するフラ
グを有している。フラグの初期値は「正常」である。該
当スレーブ・通信回線で故障が発生すると、フラグを
「異常」にする。該当スレーブ・通信回線で正常に通信
が行えれば(スレーブから応答が受信されれば)、フラ
グを「正常」にする。
【0035】手続きを開始すると、ステップST20に
おいて、今回故障した通信回線を含めて、該当スレーブ
に対するすべての通信回線が「異常」であるかどうかを
調べる。「正常」である通信回線があれば、ステップS
T21でその通信回線に切り替えて、手続きを終了す
る。すべて「異常」であればステップST22へ進む。
【0036】ステップST22では、該当通信回線を用
いて他スレーブへの通信が可能であったかどうかを調べ
る(他スレーブへの通信が可能であれば、該当スレーブ
の故障と判断する)。同一通信回線の他のスレーブに対
するフラグのうちひとつでも「正常」のものがあれば、
ステップST23に進み、問い合わせ処理中止として手
続きを終了する。そうでなければステップST24へ進
む。
【0037】ステップST24に到達した時点で、1)
運転状態にあるマスタA10(マスタB20)の故障、
2)該当スレーブ装置の故障(二重化切り替え中の場合
を含む)、3)全通信回線(通信回線A11および通信
回線B12)の故障のそれぞれが、故障の原因として考
えられる。1)あるいは3)の場合には、マスタの二重
化装置(マスタA10およびマスタB20)切り替え
(運転状態にあるマスタA10(マスタB20)を待機
状態にし、待機状態にあるマスタB20(マスタA1
0)を運転状態にする)を行うべきであり(3)につい
てはマスタの接続口故障の可能性がある)、2)の場合
にはマスタの切り替えを行わず、該当スレーブに対する
問い合わせ処理を中止すべきである。
【0038】この発明では該当スレーブに対してステッ
プST24までの手順を連続して一定回数繰り返したか
どうかで、故障原因が2)であるか否かの判断を行う。
一定回数を繰り返すまでは、故障原因を2)と判断し
て、ステップST25で問い合わせ処理を中止して手続
きを終了する。スレーブの二重化装置(スレーブ1A3
0−1〜スレーブnA30−nおよびスレーブ1B40
−1〜スレーブnB40−n)の切り替えにはある程度
の時間が必要であるが、ステップST24までの手順を
一定回数連続して繰り返すのに要する時間が、スレーブ
の二重化装置の切り替えに要する時間より長くなるよう
に、ステップST24での一定回数を設定することによ
り、故障原因がスレーブの故障であるにもかかわらずマ
スタを切り替えるという、マスタの無駄な切り替えを防
ぐことができる。
【0039】ステップST24を一定回数連続して繰り
返しても通信が再開しない場合は、故障原因が1)もし
くは3)であると判断して、マスタの切り替えを行う
(ステップST26)。
【0040】以上の説明では、この実施の形態1を2つ
の通信回線を有すものとして説明したが、3つ以上の通
信回線を有するものでもよい。また、マスタA10(マ
スタB20)とスレーブスレーブ1A30−1〜スレー
ブnA30−nおよびスレーブ1B40−1〜スレーブ
nB40−nは通信回線A11(通信回線B12)を介
して接続されているものとして説明したが、マスタA1
0(マスタB20)と複数のスレーブ間に、スレーブご
とに独立した通信回線を設け、マスタA10(マスタB
20)から各スレーブに対して並行して通信を行っても
よい。
【0041】以上のように、この実施の形態1の遠隔監
視制御のための二重化通信装置は、第1のマスタ(1
0)および第1の複数のスレーブ(30−1〜30−
n)からなる第1の通信装置であって、第1のマスタ
(10)および第1の複数のスレーブ(30−1〜30
−n)の各々は、第1の回線接続口(11−1、31−
1−1〜31−n−1)と第2の回線接続口(11−
2、31−1−2〜31−n−2)とを有する、第1の
通信装置と、第2のマスタ(20)および第2の複数の
スレーブ(40−1〜40−n)からなる第2の通信装
置であって、第2のマスタ(20)および第2の複数の
スレーブ(40−1〜40−n)の各々は、第1の回線
接続口(21−1、41−1−1〜41−n−1)と第
2の回線接続口(21−2、41−1−2〜41−n−
2)とを有する、第2の通信装置と、第1の通信装置の
第1の回線接続口(11−1、31−1−1〜31−n
−1)および第2の通信装置の第1の回線接続口(21
−1、41−1−1〜41−n−1)に接続された第1
の通信回線(11)と、第1の通信装置の第2の回線接
続口(11−2、31−1−2〜31−n−2)および
第2の通信装置の第2の回線接続口(21−2、41−
1−2〜41−n−2)に接続された第2の通信回線
(12)と、第1のマスタ(10)および第2のマスタ
(20)を接続する他系監視バス(13)、および第1
の複数のスレーブ(30−1〜30−n)および第2の
複数のスレーブ(40−1〜40−n)の対応するスレ
ーブ同士を接続する複数の他系監視バス(14−1〜1
4−n)とを有し、第1のマスタ(10)および第2の
マスタ(20)のうち待機状態にあるマスタが、第1の
マスタ(10)および第2のマスタ(20)のうち運転
状態にあるマスタとの間で通信が行なわれている第1の
複数のスレーブ(30−1〜30−n)および第2の複
数のスレーブ(40−1〜40−n)のうちのスレーブ
に関する故障発生を検出し(図4のステップST3、ス
テップST11)、故障の原因を、i)運転状態にある
マスタとの間で通信が行なわれているスレーブの故障、
ii)第1の通信回線および第2の通信回線のうちのい
ずれかの故障、およびiii)運転状態にあるマスタの
故障に分類し(図5のステップST20、ステップST
22、ステップST24)、分類された故障の原因に応
じた処理を行なう(図5のステップST21、ステップ
ST23、ステップST25、ステップST26)もの
である。
【0042】この実施の形態1の遠隔監視制御のための
二重化通信装置は、故障発生が、a)第1の通信回線
(11)の電気的な切断または第2の通信回線(12)
の電気的な切断の通知、およびb)運転状態にあるマス
タとの間で通信が行なわれているスレーブからの応答の
タイムアウトのいずれかによって検出されるものであ
る。
【0043】この実施の形態1の遠隔監視制御のための
二重化通信装置は、i)運転状態にあるマスタとの間で
通信が行なわれているスレーブの故障と、ii)第1の
通信回線(11)および第2の通信回線(12)のいず
れかの故障とが、残りの通信回線の有無によって区別さ
れ(図5のステップST20)、ii)第1の通信回線
(11)および第2の通信回線(12)のいずれかの故
障と、iii)運転状態にあるマスタの故障とが、他の
スレーブと通信できるか否か(図5のステップST2
2)および故障が発生して他のスレーブと通信できない
ことが一定回数連続して繰り返されたか否か(図5のス
テップST24)によって区別されるものである。
【0044】この実施の形態1の遠隔監視制御のための
二重化通信装置は、分類された故障の原因に応じた処理
が、故障の原因が第1の通信回線(11)および第2の
通信回線(12)のいずれかの故障の場合には、第1の
通信回線(11)および第2の通信回線(12)のうち
待機状態にある通信回線を運転状態にするように切り替
え(図5のステップST21)、故障の原因が運転状態
にあるマスタとの間で通信が行なわれているスレーブの
故障の場合には、通信が行なわれているスレーブとの間
の問い合わせ処理を中止し(図5のステップST23、
ステップST25)、故障の原因が運転状態にあるマス
タの故障の場合には、待機状態にあるマスタを運転状態
にするように切り替える(図5のステップST26)こ
とにより行なわれるものである。
【0045】以上の説明では、この実施の形態1を遠隔
監視制御のための二重化通信装置として説明したが、こ
の実施の形態1を遠隔監視制御のための二重化通信方法
として実現してもよい。
【0046】この実施の形態1の遠隔監視制御のための
二重化通信方法は、運転状態にあるマスタとの間で通信
が行なわれているスレーブに関する故障発生を検出する
過程(図4のステップST3、ステップST11)と、
故障の原因を、i)スレーブの故障、ii)通信回線の
故障、およびiii)運転状態にあるマスタの故障に分
類する過程(図5のステップST20、ステップST2
2、ステップST24)と、分類された故障の原因に応
じた処理を行なう過程(図5のステップST21、ステ
ップST23、ステップST25、ステップST26)
とを有するものである。
【0047】この実施の形態1の遠隔監視制御のための
二重化通信方法は、故障発生が、a)通信回線(11,
12)の電気的な切断の通知、およびb)運転状態にあ
るマスタとの間で通信が行なわれているスレーブ(30
−1〜30−n、40−1〜40−n)からの応答のタ
イムアウトのいずれかによって検出されるものである。
【0048】この実施の形態1の遠隔監視制御のための
二重化通信方法は、故障の原因を分類する過程が、スレ
ーブの故障と通信回線の故障を、残りの通信回線の有無
によって区別する過程(図5のステップST20)と、
通信回線の故障と運転状態にあるマスタの故障を、他の
スレーブと通信できるか否か(図5のステップST2
2)および故障が発生して他のスレーブと通信できない
ことが一定回数連続して繰り返されたか否か(図5のス
テップST24)によって区別する過程(図5のステッ
プST22、ステップST24)とを有するものであ
る。
【0049】この実施の形態1の遠隔監視制御のための
二重化通信方法は、故障の原因に応じた処理を行なう過
程が、故障の原因が通信回線の故障の場合に、待機状態
にある通信回線を運転状態にするように切り替える過程
(図5のステップST21)と、故障の原因がスレーブ
の故障の場合に、スレーブとの間の問い合わせ処理を中
止する過程(図5のステップST23、ステップST2
5)と、故障の原因が運転状態にあるマスタの故障の場
合に、待機状態にあるマスタを運転状態にするように切
り替える過程(図5のステップST26)とを有するも
のである。
【0050】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、通信装置および通信回線を待機冗長化(二重化)
し、故障の原因を、i)スレーブの故障、ii)通信回
線の故障、およびiii)運転状態にあるマスタの故障
に分類するようにしたので、通信装置または通信回線の
1つに故障が発生しても、故障の原因に応じた処理を行
なうことにより通信を継続して行なうことができる効果
が得られる。
【0051】この実施の形態1によれば、故障発生を、
a)通信回線の電気的な切断の通知、およびb)運転状
態にあるマスタとの間で通信が行なわれているスレーブ
からの応答のタイムアウトのいずれかによって検出する
ようにしたので、故障の発生を迅速に検出して通信を継
続するための処理に移ることができる効果が得られる。
【0052】この実施の形態1によれば、通信回線の故
障と運転状態にあるマスタの故障を、他のスレーブと通
信できるか否かおよび故障が発生して他のスレーブと通
信できないことが一定回数連続して繰り返されたか否か
によって区別するようにしたので、スレーブの故障を原
因とするマスタの無駄な切り替えを防ぐことができる効
果が得られる。
【0053】この実施の形態1によれば、故障の原因が
通信回線の故障の場合に、待機状態にある通信回線を運
転状態にするように切り替え、故障の原因がスレーブの
故障の場合に、スレーブとの間の問い合わせ処理を中止
し、故障の原因が運転状態にあるマスタの故障の場合
に、待機状態にあるマスタを運転状態にするように切り
替えるようにしたので、故障の原因の応じた無駄のない
切り替えが行なわれて通信を継続して行なうことができ
る効果が得られる。
【0054】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、通信
装置および通信回線を待機冗長化(二重化)し、故障の
原因を、i)スレーブの故障、ii)通信回線の故障、
およびiii)運転状態にあるマスタの故障に分類する
ようにしたので、通信装置または通信回線の1つに故障
が発生しても、故障の原因に応じた処理を行なうことに
より通信を継続して行なうことができる効果がある。
【0055】この発明によれば、故障発生を、a)通信
回線の電気的な切断の通知、およびb)運転状態にある
マスタとの間で通信が行なわれているスレーブからの応
答のタイムアウトのいずれかによって検出するようにし
たので、故障の発生を迅速に検出して通信を継続するた
めの処理に移ることができる効果がある。
【0056】この発明によれば、通信回線の故障と運転
状態にあるマスタの故障を、他のスレーブと通信できる
か否かおよび故障が発生して他のスレーブと通信できな
いことが一定回数連続して繰り返されたか否かによって
区別するようにしたので、スレーブの故障を原因とする
マスタの無駄な切り替えを防ぐことができる効果があ
る。
【0057】この発明によれば、故障の原因が通信回線
の故障の場合に、待機状態にある通信回線を運転状態に
するように切り替え、故障の原因がスレーブの故障の場
合に、スレーブとの間の問い合わせ処理を中止し、故障
の原因が運転状態にあるマスタの故障の場合に、待機状
態にあるマスタを運転状態にするように切り替えるよう
にしたので、故障の原因の応じた無駄のない切り替えが
行なわれて通信を継続して行なうことができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明における実施の形態1の遠隔監視制
御のための二重化通信装置の全体構成を示す図である。
【図2】 「バックグラウンド・ポーリング」と呼ぶ通
信の形態での通信シーケンスを示す図である。
【図3】 「問い合わせ処理」と呼ぶ通信の形態での通
信シーケンスを示す図である。
【図4】 待機状態にあるマスタの動作を示すフローチ
ャートである。
【図5】 手続き「故障処理」の動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
10 マスタA、11 通信回線A、11−1 回線接
続口、11−2 回線接続口、12 通信回線B、13
マスタ間の他系監視バス、14−1 スレーブ間の他
系監視バス、14−2 スレーブ間の他系監視バス、1
4−n スレーブ間の他系監視バス、20 マスタB、
21−1 回線接続口、21−2 回線接続口、30−
1 スレーブ1A、30−2 スレーブ2A、30−n
スレーブnA、31−1−1 回線接続口、31−1
−2 回線接続口、31−2−1回線接続口、31−2
−2 回線接続口、31−n−1 回線接続口、31−
n−2 回線接続口、40−1 スレーブ1B、40−
2 スレーブ2B、40−n スレーブnB、41−1
−1 回線接続口、41−1−2 回線接続口、41−
2−1 回線接続口、41−2−2 回線接続口、41
−n−1 回線接続口、41−n−2 回線接続口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K033 AA05 BA08 CA01 DA01 EB06 5K048 AA07 BA22 EB08 GA06 GA12 GA13 GA14 GB05 HA01 HA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のマスタおよび第1の複数のスレー
    ブからなる第1の通信装置であって、上記第1のマスタ
    および上記第1の複数のスレーブの各々は、第1の回線
    接続口と第2の回線接続口とを有する、上記第1の通信
    装置と、 第2のマスタおよび第2の複数のスレーブからなる第2
    の通信装置であって、上記第2のマスタおよび上記第2
    の複数のスレーブの各々は、第1の回線接続口と第2の
    回線接続口とを有する、上記第2の通信装置と、 上記第1の通信装置の上記第1の回線接続口および上記
    第2の通信装置の上記第1の回線接続口に接続された第
    1の通信回線と、 上記第1の通信装置の上記第2の回線接続口および上記
    第2の通信装置の上記第2の回線接続口に接続された第
    2の通信回線と、 上記第1のマスタおよび上記第2のマスタを接続する他
    系監視バス、および上記第1の複数のスレーブおよび上
    記第2の複数のスレーブの対応するスレーブ同士を接続
    する複数の他系監視バスとを有し、 上記第1のマスタおよび上記第2のマスタのうち待機状
    態にあるマスタが、 上記第1のマスタおよび上記第2のマスタのうち運転状
    態にあるマスタとの間で通信が行なわれている上記第1
    の複数のスレーブおよび上記第2の複数のスレーブのう
    ちのスレーブに関する故障発生を検出し、 故障の原因を、i)上記運転状態にあるマスタとの間で
    通信が行なわれている上記スレーブの故障、ii)上記
    第1の通信回線および上記第2の通信回線のうちのいず
    れかの故障、およびiii)上記運転状態にあるマスタ
    の故障に分類し、 分類された上記故障の原因に応じた処理を行ない、 上記故障発生が、a)上記第1の通信回線の電気的な切
    断または上記第2の通信回線の電気的な切断の通知、お
    よびb)上記運転状態にあるマスタとの間で通信が行な
    われている上記スレーブからの応答のタイムアウトのい
    ずれかによって検出され、 i)上記運転状態にあるマスタとの間で通信が行なわれ
    ている上記スレーブの故障と、ii)上記第1の通信回
    線および上記第2の通信回線のいずれかの故障とが、残
    りの通信回線の有無によって区別され、 ii)上記第1の通信回線および上記第2の通信回線の
    いずれかの故障と、iii)上記運転状態にあるマスタ
    の故障とが、他のスレーブと通信できるか否かおよび故
    障が発生して上記他のスレーブと通信できないことが一
    定回数連続して繰り返されたか否かによって区別される
    ことを特徴とする遠隔監視制御のための二重化通信装
    置。
  2. 【請求項2】 第1のマスタおよび第1の複数のスレー
    ブからなる第1の通信装置であって、上記第1のマスタ
    および上記第1の複数のスレーブの各々は、第1の回線
    接続口と第2の回線接続口とを有する、上記第1の通信
    装置と、 第2のマスタおよび第2の複数のスレーブからなる第2
    の通信装置であって、上記第2のマスタおよび上記第2
    の複数のスレーブの各々は、第1の回線接続口と第2の
    回線接続口とを有する、上記第2の通信装置と、 上記第1の通信装置の上記第1の回線接続口および上記
    第2の通信装置の上記第1の回線接続口に接続された第
    1の通信回線と、 上記第1の通信装置の上記第2の回線接続口および上記
    第2の通信装置の上記第2の回線接続口に接続された第
    2の通信回線と、 上記第1のマスタおよび上記第2のマスタを接続する他
    系監視バス、および上記第1の複数のスレーブおよび上
    記第2の複数のスレーブの対応するスレーブ同士を接続
    する複数の他系監視バスとを有し、 上記第1のマスタおよび上記第2のマスタのうち待機状
    態にあるマスタが、 上記第1のマスタおよび上記第2のマスタのうち運転状
    態にあるマスタとの間で通信が行なわれている上記第1
    の複数のスレーブおよび上記第2の複数のスレーブのう
    ちのスレーブに関する故障発生を検出し、 故障の原因を、i)上記運転状態にあるマスタとの間で
    通信が行なわれている上記スレーブの故障、ii)上記
    第1の通信回線および上記第2の通信回線のうちのいず
    れかの故障、およびiii)上記運転状態にあるマスタ
    の故障に分類し、 分類された上記故障の原因に応じた処理を行ない、 上記故障発生が、a)上記第1の通信回線の電気的な切
    断または上記第2の通信回線の電気的な切断の通知、お
    よびb)上記運転状態にあるマスタとの間で通信が行な
    われている上記スレーブからの応答のタイムアウトのい
    ずれかによって検出され、 上記分類された故障の原因に応じた処理が、 上記故障の原因が上記第1の通信回線および上記第2の
    通信回線のいずれかの故障の場合には、上記第1の通信
    回線および上記第2の通信回線のうち待機状態にある通
    信回線を運転状態にするように切り替え、 上記故障の原因が上記運転状態にあるマスタとの間で通
    信が行なわれている上記スレーブの故障の場合には、通
    信が行なわれている上記スレーブとの間の問い合わせ処
    理を中止し、 上記故障の原因が上記運転状態にあるマスタの故障の場
    合には、上記待機状態にあるマスタを運転状態にするよ
    うに切り替えることにより行なわれることを特徴とする
    遠隔監視制御のための二重化通信装置。
  3. 【請求項3】 運転状態にあるマスタとの間で通信が行
    なわれているスレーブに関する故障発生を検出する過程
    と、 故障の原因を、i)上記スレーブの故障、ii)通信回
    線の故障、およびiii)上記運転状態にあるマスタの
    故障に分類する過程と、 分類された上記故障の原因に応じた処理を行なう過程と
    を有し、 上記故障発生が、a)上記通信回線の電気的な切断の通
    知、およびb)上記運転状態にあるマスタとの間で通信
    が行なわれている上記スレーブからの応答のタイムアウ
    トのいずれかによって検出され、 上記故障の原因を分類する過程が、 上記スレーブの故障と上記通信回線の故障を、残りの通
    信回線の有無によって区別する過程と、 上記通信回線の故障と上記運転状態にあるマスタの故障
    を、他のスレーブと通信できるか否かおよび上記故障が
    発生して他のスレーブと通信できないことが一定回数連
    続して繰り返されたか否かによって区別する過程とを有
    することを特徴とする遠隔監視制御のための二重化通信
    方法。
  4. 【請求項4】 運転状態にあるマスタとの間で通信が行
    なわれているスレーブに関する故障発生を検出する過程
    と、 故障の原因を、i)上記スレーブの故障、ii)通信回
    線の故障、およびiii)上記運転状態にあるマスタの
    故障に分類する過程と、 分類された上記故障の原因に応じた処理を行なう過程と
    を有し、 上記故障発生が、a)上記通信回線の電気的な切断の通
    知、およびb)上記運転状態にあるマスタとの間で通信
    が行なわれている上記スレーブからの応答のタイムアウ
    トのいずれかによって検出され、 上記故障の原因に応じた処理を行なう過程が、 上記故障の原因が上記通信回線の故障の場合に、待機状
    態にある上記通信回線を運転状態にするように切り替え
    る過程と、 上記故障の原因が上記スレーブの故障の場合に、上記ス
    レーブとの間の問い合わせ処理を中止する過程と、 上記故障の原因が上記運転状態にあるマスタの故障の場
    合に、待機状態にある上記マスタを運転状態にするよう
    に切り替える過程とを有することを特徴とする遠隔監視
    制御のための二重化通信方法。
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