JP2003309340A - 回路基板 - Google Patents

回路基板

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JP2003309340A
JP2003309340A JP2002112479A JP2002112479A JP2003309340A JP 2003309340 A JP2003309340 A JP 2003309340A JP 2002112479 A JP2002112479 A JP 2002112479A JP 2002112479 A JP2002112479 A JP 2002112479A JP 2003309340 A JP2003309340 A JP 2003309340A
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recesses
recess
terminal electrode
ceramic
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Akihiro Sakanoue
聡浩 坂ノ上
Tsutomu Oda
勉 小田
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Kyocera Corp
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マザーボードがたわむことにより曲げ応力がか
かってもクラックが発生しにくい回路基板を提供する。 【解決手段】略四角形状を成すセラミック基体1の側面
に複数個の凹部2を形成し、これら凹部2の内面に端子
電極3を被着させてなる回路基板10において、複数個
の凹部2のうち少なくとも4個をセラミック基体1の各
角部の両側に位置する2側面の双方に開口させて形成す
るとともに、該凹部2の一方の側面側開口幅aと他方の
側面側開口幅bとが“a>b”の関係を満たすように設
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機、パー
ソナルコンピュータ等の各種電子デバイスに組み込まれ
る回路基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、携帯電話機等の電子デバイス
に、半導体素子や圧電素子,コンデンサ,フィルタ等の
電子部品素子を表面実装させた回路基板が用いられてい
る。
【0003】このような従来の回路基板としては、例え
ば図5に示すように、セラミック基体51の側面に複数
個の凹部52(図ではその一部を示す)を形成するとと
もに、これら凹部52の内面に端子電極53を被着させ
た構造のものが知られており、かかる回路基板をマザー
ボード等の外部電気回路に搭載する場合は、回路基板を
マザーボード等の一主面に載置させたうえ、回路基板の
端子電極53をマザーボード等の電極パッド55に対し
半田接合させることによって行なわれている。
【0004】尚、上述した従来の回路基板は、セラミッ
ク基体51を複数個取りの手法によって得るようにして
いる。具体的には、複数個のセラミックグリーンシート
を積層して焼成することにより形成した大型の板体をス
クライブラインに沿って切断・分割することにより複数
個のセラミック基体51が同時に得られる。
【0005】また、セラミック基体51の側面に設けら
れている凹部52は、セラミック基体51を上述した多
数個取りの手法によって製作する際に、端子電極53を
セラミックから成る板体の内部に作り込んでおくための
プロセスで出来たものであり、かかるプロセスでは、板
体のスクライブライン上に貫通穴が予め設けられ、その
内面に従来周知のスルーホール印刷等によって端子電極
53を被着・形成しておくことにより、板体の分割後に
セラミック基体51の側面に端子電極53を被着させた
凹部52を形成するようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の回路基板をマザーボード等の外部電気回路に搭載し
た場合、マザーボードの撓み等によって回路基板全体に
曲げ応力がかかると、回路基板の角部に応力が集中しや
すくなっている。このため、セラミック基体51には角
部近傍の凹部52を基点としたクラック58が発生し易
く、このようなクラック58の発生に起因してマザーボ
ードに対する回路基板の接合強度が低下したり、端子電
極53や回路基板の回路配線が断線する等の不都合を生
じることが多く、その場合、電子装置として正常に機能
させることが不可となる欠点を有していた。
【0007】本発明は上記欠点に鑑み案出されたもの
で、その目的は、セラミック基体の角部近傍にクラック
が発生するのを有効に防止して、信頼性を飛躍的に向上
させることが可能な回路基板を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の回路基板は、略
四角形状を成すセラミック基体の側面に複数個の凹部を
形成し、これら凹部の内面に端子電極を被着させてなる
回路基板において、前記複数個の凹部は、その少なくと
も4個がセラミック基体の各角部の両側に位置する2側
面の双方に開口させてあり、且つ一方の側面側開口幅a
と他方の側面側開口幅bとが、a>bの関係を満たすよ
うに設定されていることを特徴とするものである。
【0009】また本発明の回路基板は、前記凹部の内面
全体もしくは内面の一部が曲面状であることを特徴とす
るものである、更に本発明の回路基板は、前記凹部内面
の曲率半径rと前記開口幅bとが、r≦bの関係を満た
すように設定されていることを特徴とするものである。
【0010】また更に本発明の回路基板は、前記端子電
極が対応する凹部の内面全域にわたって被着されている
ことを特徴とするものである。
【0011】更にまた本発明の回路基板は、前記端子電
極が外部電気回路の電極パッドに半田接合されるととも
に、端子電極の上記半田接合部が凹部の角部側端部より
所定の距離だけ離間して配置されていることを特徴とす
るものである。
【0012】本発明の回路基板によれば、セラミック基
体の側面に設けた複数個の凹部のうち少なくとも4個を
セラミック基体の各角部の両側に位置する2側面の双方
に開口させるとともに、一方の側面側開口幅aと他方の
側面側開口幅bとが“a>b”の関係を満たすように設
定したことから、回路基板に対して機械的な衝撃が印加
された場合であっても、角部近傍の凹部に過度に大きな
曲げ応力が集中することはなく、回路基板に凹部を起点
とするクラックを生じたり、回路基板内に設けられてい
る回路配線や凹部内面の端子電極等に断線が生じるとい
った不都合が有効に防止される。したがって、回路基板
をマザーボード等の外部電気回路に搭載する際の接合強
度を高く維持することができるとともに、回路基板の信
頼性を向上させることが可能となる。
【0013】また本発明の回路基板によれば、端子電極
を被着した凹部の内面全体もしくは内面の一部を曲面状
になしておくことにより、セラミック基体を多数個取り
の手法により形成する際に、分割前の板体の状態では4
個の回路基板が一点に接する部分を、貫通穴を設けるこ
とで同時に形成することが可能になるので、一側面に形
成する凹部と同じように形成することができる。即ち、
分割されたセラミック基体の個々の角部を削る必要がな
くなり、製造工程が簡略化できるという利点がある。
【0014】更に本発明の回路基板によれば、端子電極
を被着した凹部内面の曲率半径rと開口幅bとが、r≦
bの関係を満たすように設定することにより、凹部内に
はクラックの起点となりやすい角部がなくなるので、ク
ラックの発生がより生じにくくなり、これによって回路
基板の信頼性をより一層向上させることが可能となる。
【0015】また更に本発明の回路基板によれば、端子
電極を対応する凹部の内面全域にわたって被着させてお
くことにより、端子電極の面積を広く取ることができ
る。それ故、回路基板をマザーボード等の外部電気回路
に搭載する際に半田等の接合面積も広く確保することが
できるようになり、マザーボード等の外部電気回路に対
する接合強度をより一層高めることができる。
【0016】更にまた本発明の回路基板によれば、凹部
内面の端子電極を外部電気回路の接続端子に半田接合し
て回路基板をマザーボード等の外部電気回路に搭載する
際に、回路基板の角部近傍に位置する端子電極の半田接
合部を凹部の角部側端部より所定の距離だけ離間して配
置させておけば、マザーボード等に複数個の回路基板を
互いに近接させた状態で搭載するような場合であって
も、回路基板をマザーボードに接合するための半田同士
が短絡することもなく、回路基板が搭載される電子装置
の生産性を向上させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に基づい
て詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る回
路基板の外観斜視図、図2は図1の回路基板をマザーボ
ード(外部電気回路)に搭載した状態を示す要部拡大斜
視図、図3は図1の回路基板の要部を拡大して示す平面
図であり、同図に示す回路基板は、略四角形状をなすよ
うに形成されているセラミック基体1の側面に複数個の
凹部2を形成し、これら凹部2の内面に端子電極3を個
々に被着・形成した構造を有している。
【0018】前記セラミック基体1の材料としては、例
えば800〜1200℃の比較的低い温度で焼成が可能
なガラス−セラミック材料等が好適に用いられる。セラ
ミック成分としては、例えば、クリストバライト、石
英、コランダム(αアルミナ)、ムライト、コージェラ
イト等の絶縁セラミック材料、MgTiO3、CaTi
3、BaTiO3、TiO2等の誘電体セラミック材
料、Ni−Znフェライト、Mn−Znフェライト等の
磁性体セラミック材料等が用いられ、平均粒径0.5〜
6.0μm、好ましくは0.5〜2.0μmに粉砕した
ものが用いられる。尚、セラミック材料は2種以上を混
合して用いてもよい。
【0019】また、ガラス成分のフリットは、焼成処理
することによってコージェライト、ムライト、アノーサ
イト、セルジアン、スピネル、ガーナイト、ウイレマイ
ト、ドロマイト、ペタライトやその置換誘導体の結晶や
スピネル構造の結晶相を析出するものであればどのよう
なガラスを用いてもよく、例えば、B23、SiO2
Al23、ZnO、アルカリ土類酸化物を含むガラスフ
リットが挙げられる。これらのガラスフリットは、ガラ
ス化範囲が広く、また屈伏点が例えば600〜800℃
に設定されている。
【0020】このような材質から成るセラミック基体1
は、例えば、複数個の絶縁層(図示せず)を積層してな
る多層構造を有しており、この場合、絶縁層の層間に介
在される回路配線(図示せず)や層間に形成されるビア
ホール導体(図示せず)等によって回路基板10の内部
に所定の電気回路を形成している。
【0021】上述した絶縁層は、各々の厚みが例えば2
0〜300μmに設定され、またセラミック基体1の内
部に設けられる回路配線やビアホール導体,後述する端
子電極3等はAg、Ag−Pd、Ag−Pt等のAg合
金を主成分とする導電材料から成り、その厚みは例えば
5〜25μmに設定される。
【0022】尚、ビアホール導体の直径は任意な値とす
ることができるが、絶縁層の厚みに応じて、50〜30
0μmとしている。但し、セラミック材料との相性を考
慮してCu系、W系、Mo系、Pd系導電材料等を用い
ることもあり、これらの材料は、セラミック基体1の表
面部に露出するように形成しても構わない。
【0023】このようなセラミック基体1は、従来周知
の複数個取り、具体的には、上述のセラミック原料粉末
に適当な有機溶剤等を添加・混合して泥漿状になすとと
もに、従来周知のドクターブレード法等を採用すること
によってセラミックグリーンシートを形成し、しかる
後、これを高温で焼成することによって製作した大型の
板体をスクライブラインに沿って切断し、板体を個々の
セラミック基体毎に分割することにより得られる。ま
た、セラミック基体1が多層構造を有している場合、複
数個のセラミックグリーンシートを積層して形成した積
層体を焼成することによって所定の板体が形成される。
【0024】また前記セラミック基体1の側面に設けら
れる複数個の凹部2は、セラミック基体1を上述した多
数個取りによって製作する際に、端子電極3をセラミッ
クから成る板体の内部に作り込んでおくプロセスによっ
て出来たものであり、かかるプロセスでは、板体のスク
ライブライン上に貫通穴が設けられ、その内面に従来周
知のスルーホール印刷等によって端子電極3を被着・形
成しておくことにより、板体の分割後にセラミック基体
1の側面に端子電極3を内面に被着させた凹部2が形成
されるようになっている。尚、前記貫通穴はセラミック
製の板体に直接レーザーを照射して形成しても良いし、
焼成前にグリーンシートに金型等で穴を開けておいても
良い。
【0025】一方、凹部2の内面に被着・形成される端
子電極3は、上述したように、Ag、Ag−Pd、Ag
−Pt等のAg合金を主成分とする導電材料等から成
り、回路基板をマザーボード等の外部電気回路に搭載す
る際、回路基板の電気回路を外部電気回路の電極パッド
5に電気的に接続させるための端子として機能する。
【0026】端子電極3は半田6等によって外部電気回
路の電極パッド5に接合されるため、高い半田濡れ性が
要求されており、表面には半田濡れ性が良好な金属によ
ってメッキ等の表面処理を施しておくことが好ましい。
メッキ材料としてはAuが好適に用いられ、その下地と
してNi等から成る中間メッキ層を介在させておいても
良い。
【0027】尚、このような端子電極3は、対応する凹
部2の内面全域にわたって被着させておいても良いし、
凹部内面の必要な箇所にのみ部分的に被着させておいて
も良い。本実施形態においては、複数個の端子電極3の
うち、回路基板の角部近傍に位置する端子電極3のみ
を、対応する凹部2の内面に凹部2の角部側端部より離
間させた状態で部分的に被着させるようにしている。
【0028】そして、セラミック基体1の側面に設けら
れている複数個の凹部2は、その少なくとも4個がセラ
ミック基体1の各角部の両側に位置する2側面の双方に
開口させてあり、且つ一方の側面側開口幅aと他方の側
面側開口幅bとが、a>bの関係を満たすように設定さ
れている。
【0029】このため、回路基板に対して機械的な衝撃
が印加された場合であっても、角部近傍の凹部2に過度
に大きな曲げ応力が集中することはなく、回路基板に凹
部2を起点とするクラックを生じたり、回路基板内に設
けられている回路配線や凹部内面の端子電極3等に断線
が生じるといった不都合が有効に防止される。したがっ
て、回路基板をマザーボードに搭載する際の接合強度を
高く維持することができるとともに、回路基板の信頼性
を向上させることが可能となる。
【0030】また、本実施形態の回路基板においては、
凹部2の内面全体もしくは内面の一部が曲面状に形成さ
れている。このように、凹部2の内面全体もしくは内面
の一部が曲面状に形成しておくことにより、セラミック
基体1を多数個取りの手法にて形成する際に、板体の状
態では4個の回路基板が一点に接する部分を、貫通穴を
設けることで同時に形成することが可能になるので、一
側面に形成する凹部と同じように形成することができ
る。即ち、分割されたセラミック基体の個々の角部を削
る必要がなくなり、製造工程が簡略化できるという利点
がある。
【0031】尚、このとき、凹部内面の曲面部4の曲率
半径rと開口幅bは“r≦b”の関係を満たすように設
定しておくことが望ましい。このように設定しておけ
ば、凹部2内にクラックが発生する際の起点となりやす
い角部が存在しなくなるので、クラックの発生がより有
効に防止される利点もある。
【0032】そして、上述した回路基板の一主面及び/
又は他主面にはコンデンサ、半導体素子、圧電素子、フ
ィルタ等の電子部品素子9が搭載されて製品としての回
路基板が完成し、これをマザーボード等の外部電気回路
に搭載して電子装置を形成する場合は、回路基板をマザ
ーボード等の一主面に載置させたうえ、回路基板の端子
電極3をマザーボード等の電極パッド5に対し半田接合
させることによって行なわれる。
【0033】このとき、回路基板の角部近傍に位置する
端子電極3の半田接合部を凹部2の角部側端部より所定
の距離だけ離間して配置させるようになしておけば、マ
ザーボード等の外部電気回路に複数個の回路基板を互い
に近接させた状態で搭載するような場合であっても、回
路基板をマザーボード等に接合するための半田同士が短
絡するといった不具合を生じることはなく、回路基板が
搭載される電子装置の生産性を向上させることができ
る。したがって、回路基板の角部近傍に位置する端子電
極3の半田接合部を凹部2の角部側端部より所定の距離
だけ離間して配置させておくことが好ましい。
【0034】尚、本発明は上述の実施形態、実施例に限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変更・改良等が可能である。
【0035】例えば、上述の実施形態においては、回路
基板の角部近傍に位置する端子電極3を対応する凹部2
の内面に凹部2の角部側端部より離間させた状態で部分
的に被着させるようにしたが、これに代えて、図4に示
す如く、回路基板の角部近傍に位置する端子電極3´を
対応する凹部の内面全域にわたって被着させるようにし
ても構わない。この場合、端子電極3の面積を広く確保
することができるため、半田等の接合面積も広くなり、
マザーボードとの接合強度を高めることができる利点も
ある。
【0036】
【実験例】次に、本発明の作用効果を実験例に基づき説
明する。本発明者は、上述の実施形態で説明した回路基
板と同様の本発明品を作製した。具体的には、MgTi
3、CaTiO3、BaTiO3、TiO2などの誘電体
セラミック材料を用いて多層構造の回路基板サンプルを
100個作製し、各サンプルの厚みは0.8mm、長辺
方向の幅は6.0mm、短辺方向の幅は4.0mmに設
定した。またセラミック基体側面の凹部の構成は、角部
の両側に位置する2側面の両方の開口した部分のうち、
一方の開口幅aを1.0mmとし、他方の開口幅bを
0.2mmとした。
【0037】また一方、比較例として、凹部をセラミッ
ク基体側面の一方にのみ開口させた回路基板サンプルも
100個作製し、各サンプルの凹部の開口幅を0.4m
m、凹部の奥行き(深さ)を0.2mmに設定した。
【0038】これらの回路基板を、長辺方向の幅が10
0mm、短辺方向の幅が40mmのマザーボードに半田
により搭載した後、150gの外装金属ケースに付け、
150cmの高さから落下させた。尚、本実験例は、携
帯電話を使用中に落下させて地面に当たり、マザーボー
ドがたわみことにより、搭載した表面実装部品が及び回
路基板が曲げ応力を受ける状況を再現させるものであ
る。
【0039】このような落下試験を複数回行った後、回
路基板角部におけるクラック発生の有無を確認したとこ
ろ、従来品では3回の落下実験を完了した時点で25個
(25%)の回路基板サンプルでクラックを発生してい
たのに対し、本発明品では10回の落下実験を完了させ
た時点でクラックの発生は皆無(0%)であった。これ
らのことから、本発明品は従来品に比し信頼性が向上さ
れていることが判る。
【0040】
【発明の効果】本発明の回路基板によれば、セラミック
基体の側面に設けた複数個の凹部のうち少なくとも4個
をセラミック基体の各角部の両側に位置する2側面の双
方に開口させるとともに、一方の側面側開口幅aと他方
の側面側開口幅bとが“a>b”の関係を満たすように
設定したことから、回路基板に対して機械的な衝撃が印
加された場合であっても、角部近傍の凹部に過度に大き
な曲げ応力が集中することはなく、回路基板に凹部を起
点とするクラックを生じたり、回路基板内に設けられて
いる回路配線や凹部内面の端子電極等に断線が生じると
いった不都合が有効に防止される。したがって、回路基
板をマザーボード等の外部電気回路に搭載する際の接合
強度を高く維持することができるとともに、回路基板の
信頼性を向上させることが可能となる。
【0041】また本発明の回路基板によれば、端子電極
を被着した凹部の内面全体もしくは内面の一部を曲面状
になしておくことにより、セラミック基体を多数個取り
の手法により形成する際に、分割前の板体の状態では4
個の回路基板が一点に接する部分を、貫通穴を設けるこ
とで同時に形成することが可能になるので、一側面に形
成する凹部と同じように形成することができる。即ち、
分割されたセラミック基体の個々の角部を削る必要がな
くなり、製造工程が簡略化できるという利点がある。
【0042】更に本発明の回路基板によれば、端子電極
を被着した凹部内面の曲率半径rと開口幅bとが、r≦
bの関係を満たすように設定することにより、凹部内に
はクラックの起点となりやすい角部がなくなるので、ク
ラックの発生がより生じにくくなり、これによって回路
基板の信頼性をより一層向上させることが可能となる。
【0043】また更に本発明の回路基板によれば、端子
電極を対応する凹部の内面全域にわたって被着させてお
くことにより、端子電極の面積を広く取ることができ
る。それ故、回路基板をマザーボード等の外部電気回路
に搭載する際に半田等の接合面積も広く確保することが
できるようになり、マザーボード等の外部電気回路に対
する接合強度をより一層高めることができる。
【0044】更にまた本発明の回路基板によれば、凹部
内面の端子電極を外部電気回路の接続端子に半田接合し
て回路基板をマザーボード等の外部電気回路に搭載する
際に、回路基板の角部近傍に位置する端子電極の半田接
合部を凹部の角部側端部より所定の距離だけ離間して配
置させておけば、マザーボード等に複数個の回路基板を
互いに近接させた状態で搭載するような場合であって
も、回路基板をマザーボードに接合するための半田同士
が短絡することもなく、回路基板が搭載される電子装置
の生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る回路基板の外観斜視
図である。
【図2】図1の回路基板をマザーボード(外部電気回
路)に搭載した状態を示す要部拡大斜視図である。
【図3】図1の回路基板の要部を拡大して示す平面図で
ある。
【図4】本発明の他の実施形態に係る回路基板の要部拡
大斜視図である。
【図5】従来の回路基板をマザーボード(外部電気回
路)に搭載した状態を示す部分拡大斜視図である。
【符号の説明】
1・・・セラミック基体 2・・・凹部 3・・・端子電極 4・・・凹部の曲面部 5・・・マザーボードの電極パッド 6・・・半田

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略四角形状を成すセラミック基体の側面に
    複数個の凹部を形成し、これら凹部の内面に端子電極を
    被着させてなる回路基板において、 前記複数個の凹部は、その少なくとも4個がセラミック
    基体の各角部の両側に位置する2側面の双方に開口させ
    てあり、且つ一方の側面側開口幅aと他方の側面側開口
    幅bとが、a>bの関係を満たすように設定されている
    ことを特徴とする回路基板。
  2. 【請求項2】前記凹部の内面全体もしくは内面の一部が
    曲面状であることを特徴とする請求項1に記載の回路基
    板。
  3. 【請求項3】前記凹部内面の曲率半径rと前記開口幅b
    とが、r≦bの関係を満たすように設定されていること
    を特徴とする請求項2に記載の回路基板。
  4. 【請求項4】前記端子電極が対応する凹部の内面全域に
    わたって被着されていることを特徴とする請求項1乃至
    請求項3のいずれかに記載の回路基板。
  5. 【請求項5】前記端子電極が外部電気回路の電極パッド
    に半田接合されるとともに、端子電極の上記半田接合部
    が凹部の角部側端部より所定の距離だけ離間して配置さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
    れかに記載の回路基板。
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Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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