JP2003309053A - 露光装置及び露光方法 - Google Patents

露光装置及び露光方法

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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 投影光学系の結像位置及び像面を高精度で連
続的に変更調整でき、精度良く露光処理できる露光装置
及び露光方法を提供する。 【解決手段】 露光装置EXは、露光光で照明されるマ
スクMと感光基板Pとを同期移動しつつマスクMのパタ
ーン像を投影光学系PL1〜PL5を介して感光基板P
に投影露光する走査型露光装置であり、露光光の光路上
に、パターンの像面の位置をZ軸方向に調整するととも
にパターン像の像面傾斜を調整する像面調整装置10を
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスクと感光基板
とを同期移動しつつマスクのパターン像を感光基板に投
影露光する露光装置及び露光方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示デバイスや半導体デバイス等の
電子デバイスは、マスクに設けられているパターンを感
光基板上に転写する、いわゆるフォトリソグラフィの手
法により製造される。このフォトリソグラフィ工程で使
用される露光装置は、パターンを有するマスクを載置し
て2次元移動するマスクステージと感光基板を載置して
2次元移動する基板ステージとを有し、マスクに設けら
れたパターンをマスクステージ及び基板ステージを逐次
移動しながら投影光学系を介して感光基板に投影露光す
るものである。露光装置としては、感光基板上にマスク
のパターン全体を同時に転写する一括型露光装置と、マ
スクステージと基板ステージとを同期走査しつつマスク
のパターンを連続的に感光基板上に転写する走査型露光
装置との2種類が主に知られている。このうち、液晶表
示デバイスを製造する際には、表示領域の大型化の要求
から走査型露光装置が主に用いられている。
【0003】走査型露光装置には、複数の投影光学系
を、隣り合う投影領域が走査方向で所定量変位するよう
に、且つ隣り合う投影領域の端部どうしが走査方向と直
交する方向に重複するように配置した、いわゆるマルチ
レンズ方式の走査型露光装置(マルチレンズスキャン型
露光装置)がある。マルチレンズ方式の走査型露光装置
は、マスクを複数のスリット状の照明領域で照明し、そ
の照明領域の配列方向に対して直交する方向にマスクと
感光基板とを同期走査し、複数の照明領域のそれぞれに
対応して設けられた前記複数の投影光学系を介してマス
クに設けられているパターンを感光基板上に露光する装
置である。
【0004】ここで、マスクの表面(パターン面)と感
光基板の表面(露光面)とは露光処理時において投影光
学系に関して共役な位置に設定されることが望ましいた
め、マスク及び感光基板のそれぞれはレベリング装置に
より姿勢制御されつつ露光処理される。レベリング装置
は投影光学系の光軸に沿う方向に変位する複数のアクチ
ュエータを有しており、アクチュエータのそれぞれを適
宜駆動することにより、マスクあるいは感光基板を投影
光学系の光軸に沿う方向にシフトするとともに光軸に直
交する面内の直交2軸回りに回転する。
【0005】ところで、マスク及び感光基板の表面に
は、このマスク及び感光基板自体の平面度や、ステージ
の保持状態に起因する撓みの発生等によって凹凸が存在
する。したがって、局所的に見ると、マスクと感光基板
とは投影光学系に関して共役とならない場合がある。
【0006】そこで、従来では、レベリング装置で感光
基板などの姿勢制御を行いつつマスクと感光基板とを同
期走査することにより、複数の投影光学系のそれぞれの
結像位置と感光基板の表面との光軸に沿う方向の距離
(フォーカス誤差)が平均的に低減されるように調整し
ながら露光処理が行われていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には以下に述べる問題が生じるようになった。す
なわち、レベリング装置により複数の投影光学系のそれ
ぞれにおけるフォーカス誤差を平均的に低減するような
調整を行うことにより、感光基板上における複数の投影
光学系に対応するそれぞれの位置でのフォーカス誤差は
たしかに低減されるが、依然として残存し、製造される
デバイスの更なる高精度化、高集積化に対して制限にな
る場合がある。更に、近年のマスク及び感光基板の大型
化に伴い、撓みに起因するマスク及び感光基板の表面に
生じる凹凸の発生は顕著であり、レベリング制御では対
応しきれなくなってきている。
【0008】ところで、平行平面ガラス板を投影光学系
の光軸に設けることにより投影光学系の結像位置を調整
してフォーカス誤差を低減する技術が従来より知られて
いる。しかしながら、平行平面ガラス板では投影光学系
の結像位置を連続的に調整できないため、凹凸の一様で
ないマスクと感光基板とを同期走査しつつ露光処理を行
う場合、投影光学系の結像位置や、像面と走査する感光
基板の表面との位置誤差を低減することはできない。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、投影光学系の結像位置及び像面を高精度で連続
的に変更調整でき、精度良く露光処理できる露光装置及
び露光方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め本発明は、実施の形態に示す図1〜図17に対応付け
した以下の構成を採用している。本発明の露光装置(E
X)は、露光光で照明されるマスク(M)と感光基板
(P)とを同期移動しつつマスク(M)のパターン像を
投影光学系(PL1〜PL5)を介して感光基板(P)
に投影露光する露光装置において、露光光の光路上に、
パターンの像面の位置をこの像面と直交する方向(Z)
に調整するとともにパターン像の像面傾斜を調整する像
面調整装置(10)を備えることを特徴とする。
【0011】本発明によれば、パターンの像面の位置を
該像面と直交する方向に調整するとともにパターン像の
像面傾斜を調整する像面調整装置を備えたので、像面調
整装置は、パターンの像面の位置を調整することによ
り、フォーカス誤差を低減できる。また、パターン像の
像面傾斜を調整することにより、感光基板やマスクの表
面に凹凸が存在していても、パターンの像面と感光基板
の表面とを一致させることができる。したがって、マス
クと感光基板とを同期走査しつつ露光処理を行う場合で
も、像面と感光基板の表面との位置誤差を低減しつつ走
査露光を行うことができる。
【0012】この場合において、像面調整装置(10)
は、第1の傾斜面(1b)を有し露光光を透過可能な第
1の光学部材(1)と、第1の傾斜面(1b)に対向す
るように設けられる第2の傾斜面(2a)を有し露光光
を透過可能な第2の光学部材(2)と、第1の傾斜面
(1b)と第2の傾斜面(2a)とを非接触で対向させ
る非接触装置(11)と、第1の光学部材(1)と第2
の光学部材(2)とを光路の光軸回りに相対的に回転可
能な駆動装置(5,6)とを備える構成である。これに
より、傾斜面をそれぞれ有する第1の光学部材及び第2
の光学部材のそれぞれを相対的に回転することによっ
て、像面の例えば中央部と端部といった異なる位置に対
応する露光光の光路長のそれぞれを異なるように設定で
きるので、パターンの像面を光軸に対して傾斜すること
ができる。したがって、感光基板に凹凸が存在していて
も、この凹凸に合わせて像面を傾斜させればよいので、
感光基板の表面と像面との位置誤差を低減しつつ走査露
光を行うことができる。
【0013】本発明の露光方法は、露光光で照明される
マスク(M)と感光基板(P)とを同期移動しつつマス
ク(M)のパターン像を投影光学系(PL1〜PL5)
を介して感光基板(P)に投影露光する露光方法におい
て、パターンの像面の光軸方向の位置を調整するととも
にパターン像の像面傾斜を調整する第1ステップと、マ
スク(M)と感光基板(P)とを同期移動させる移動と
ともに、同期移動に伴って第1ステップで調整する調整
量を変化させる第2ステップとを含むことを特徴とす
る。
【0014】本発明によれば、同期移動に伴って、結像
位置及びパターン像の像面傾斜を調整することにより、
マスクと感光基板とを同期走査しつつ露光処理するに際
し、感光基板やマスクの表面に凹凸が存在していても、
パターンの像面と感光基板の表面とをほぼ一致させつつ
露光処理を行うことができる。したがって、精度良い露
光処理を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の露光装置及び露光
方法について図面を参照しながら説明する。図1は本発
明の露光装置の一実施形態を示す概略構成図、図2は概
略斜視図である。
【0016】図1及び図2において、露光装置EXは、
露光光でマスクMを照明する照明光学系ILと、マスク
Mを支持するマスクステージMSTと、露光光で照明さ
れたマスクMのパターン像を感光基板P上に投影する複
数の投影光学系PL1〜PL5と、感光基板Pを支持す
る基板ステージPSTと、レーザ光を用いてマスクステ
ージMSTの位置を検出するマスク側レーザ干渉計39
a,39bと、レーザ光を用いて基板ステージPSTの
位置を検出する基板側レーザ干渉計43a,43bとを
備えている。本実施形態における投影光学系はPL1〜
PL5の5つであり、照明光学系ILは投影光学系PL
1〜PL5のそれぞれに対応する照明領域でマスクMを
照明する。また、感光基板Pはガラスプレートにレジス
ト(感光剤)を塗布したものである。
【0017】本実施形態における露光装置EXは、マス
クステージMSTに支持されているマスクMと基板ステ
ージPSTに支持されている感光基板Pとを同期移動し
つつ投影光学系PLを介してマスクMのパターンを感光
基板Pに投影露光する走査型露光装置である。以下の説
明において、投影光学系PLの光軸方向をZ軸方向と
し、Z軸方向に垂直な方向でマスクM及び感光基板Pの
同期移動方向(走査方向)をX軸方向とし、Z軸方向及
びX軸方向に直交する方向(非走査方向)をY軸方向と
する。
【0018】照明光学系ILは、不図示ではあるが、複
数の光源と、複数の光源から射出された光束を一旦集合
した後に均等分配して射出するライトガイドと、ライト
ガイドからの光束を均一な照度分布を有する光束(露光
光)に変換するオプティカルインテグレータと、オプテ
ィカルインテグレータからの露光光をスリット状に整形
するための開口を有するブラインドと、ブラインドを通
過した露光光をマスクM上に結像するコンデンサレンズ
とを備えている。コンデンサレンズからの露光光は、マ
スクMを複数のスリット状の照明領域で照明する。本実
施形態における光源には水銀ランプが用いられ、露光光
としては、不図示の波長選択フィルタにより、露光に必
要な波長であるg線(436nm)、h線(405n
m)、i線(365nm)などが用いられる。
【0019】マスクMを支持するマスクステージMST
は移動可能に設けられており、一次元の走査露光を行う
べくX軸方向への長いストロークと、走査方向と直交す
るY軸方向への所定距離のストロークとを有している。
図1に示すように、マスクステージMSTにはマスクス
テージ駆動部MSTDが接続されており、マスクステー
ジMSTは、マスクステージ駆動部MSTDの駆動によ
り、X軸方向及びY軸方向に移動可能である。マスクス
テージ駆動部MSTDは制御装置(制御部)CONTに
より制御される。
【0020】図2に示すように、マスク側レーザ干渉計
は、マスクステージMSTのX軸方向における位置を検
出するXレーザ干渉計39aと、マスクステージMST
のY軸方向における位置を検出するYレーザ干渉計39
bとを備えている。マスクステージMSTの+X側の端
縁にはY軸方向に延在するX移動鏡38aが設けられて
いる。一方、マスクステージMSTの+Y側の端縁には
X移動鏡38aに直交するように、X軸方向に延在する
Y移動鏡38bが設けられている。X移動鏡38aには
Xレーザー干渉計39aが対向して配置されており、Y
移動鏡38bにはYレーザー干渉計39bが対向して配
置されている。
【0021】Xレーザ干渉計39aはX移動鏡38aに
レーザ光を照射する。レーザ光の照射によりX移動鏡3
8aで発生した光(反射光)はXレーザ干渉計39a内
部のディテクタに受光される。Xレーザ干渉計39a
は、X移動鏡38aからの反射光に基づいて、内部の参
照鏡の位置を基準としてX移動鏡38aの位置、すなわ
ちマスクステージMST(ひいてはマスクM)のX軸方
向における位置を検出する。
【0022】Yレーザ干渉計39bはY移動鏡38bに
レーザ光を照射する。レーザ光の照射によりY移動鏡3
8bで発生した光(反射光)はYレーザ干渉計39b内
部のディテクタに受光される。Yレーザ干渉計39b
は、Y移動鏡38bからの反射光に基づいて、内部の参
照鏡の位置を基準としてY移動鏡38bの位置、すなわ
ちマスクステージMST(ひいてはマスクM)のY軸方
向における位置を検出する。
【0023】レーザー干渉計39a,39bそれぞれの
検出結果は制御装置CONTに出力される。制御装置C
ONTは、レーザー干渉計39a,39bそれぞれの検
出結果に基づいて、マスクステージ駆動部MSTDを介
してマスクステージMSTを駆動し、マスクMの位置制
御を行う。
【0024】マスクMを透過した露光光は、投影光学系
PL1〜PL5のそれぞれに入射する。投影光学系PL
1〜PL5のそれぞれは、マスクMの照明領域に存在す
るパターンの像を感光基板Pに投影露光するものであ
り、照明光学系ILによる照明領域のそれぞれに対応し
て配置されている。投影光学系PL1,PL3,PL5
と投影光学系PL2,PL4とは2列に千鳥状に配列さ
れている。すなわち、千鳥状に配置されている投影光学
系PL1〜PL5のそれぞれは、隣合う投影光学系どう
し(例えば投影光学系PL1とPL2、PL2とPL
3)をX軸方向に所定量変位させて配置されている。投
影光学系PL1〜PL5のそれぞれを透過した露光光
は、基板ステージPSTに支持されている感光基板P上
の異なる投影領域にマスクMの照明領域に対応したパタ
ーンの像を結像する。照明領域のマスクMのパターンは
所定の結像特性を持って、レジストが塗布された感光基
板P上に転写される。
【0025】感光基板Pを支持する基板ステージPST
は移動可能に設けられており、一次元の走査露光を行う
べくX軸方向への長いストロークと、走査方向と直交す
る方向にステップ移動するためのY軸方向への長いスト
ロークとを有している。基板ステージPSTには、リニ
アアクチュエータを含む基板ステージ駆動部PSTDが
接続されており(図1参照)、基板ステージPSTは基
板ステージ駆動部PSTDの駆動により、X軸方向、Y
軸方向、及びZ軸方向に移動可能である。更に、基板ス
テージPSTは、X軸回り、Y軸回り、及びZ軸回りに
回転可能に設けられている。基板ステージPSTはX軸
回り及びY軸回りに回転することにより、支持した感光
基板Pのレベリング制御を行う。基板ステージ駆動部P
STDは制御装置CONTにより制御される。
【0026】図2に示すように、基板側レーザ干渉計
は、基板ステージPSTのX軸方向における位置を検出
するXレーザ干渉計43aと、基板ステージPSTのY
軸方向における位置を検出するYレーザ干渉計43bと
を備えている。基板ステージPSTの+X側の端縁には
Y軸方向に延在するX移動鏡42aが設けられている。
一方、基板ステージPSTの−Y側の端縁にはX移動鏡
42aに直交するように、X軸方向に延在するY移動鏡
42bが設けられている。X移動鏡42aにはXレーザ
ー干渉計43aが対向して配置されており、Y移動鏡4
2bにはYレーザー干渉計43bが対向して配置されて
いる。
【0027】Xレーザ干渉計43aはX移動鏡42aに
レーザ光を照射する。レーザ光の照射によりX移動鏡4
2aで発生した光(反射光)は、Xレーザ干渉計43a
内部のディテクタに受光される。Xレーザ干渉計43a
は、X移動鏡42aからの反射光に基づいて、内部の参
照鏡の位置を基準としてX移動鏡42aの位置、すなわ
ち基板ステージPST(ひいては感光基板P)のX軸方
向における位置を検出する。
【0028】Yレーザ干渉計43bはY移動鏡42bに
レーザ光を照射する。レーザ光の照射によりY移動鏡4
2bで発生した光(反射光)は、Yレーザ干渉計43b
内部のディテクタに受光される。Yレーザ干渉計43b
は、Y移動鏡42bからの反射光に基づいて、内部の参
照鏡の位置を基準としてY移動鏡42bの位置、すなわ
ち基板ステージPST(ひいては感光基板P)のY軸方
向における位置を検出する。
【0029】レーザー干渉計43a,43bそれぞれの
検出結果は制御装置CONTに出力される。制御装置C
ONTは、レーザー干渉計43a、43bそれぞれの検
出結果に基づいて、基板ステージ駆動部PSTDを介し
て基板ステージPSTを駆動し、感光基板Pの位置制御
を行う。
【0030】図2に示すように、マスクステージMST
の上方には、マスクMと感光基板Pとのアライメントを
行うアライメント系49a、49bが設けられている。
アライメント系49a,49bは、不図示の駆動機構に
よりY軸方向に移動可能となっており、アライメント処
理時には照明光学系ILとマスクMとの間に進入すると
ともに、走査露光時には照明領域から退避するようにな
っている。アライメント系49a、49bは、マスクM
に形成されているマスクアライメントマーク(不図示)
と、感光基板Pに形成されている基板アライメントマー
ク52a〜52d(図4参照)との位置を検出する。ア
ライメント系49a、49bの検出結果は制御装置CO
NTに出力される。制御装置CONTは、アライメント
系49a、49bの検出結果に基づいて、マスクステー
ジMST及び基板ステージPSTの位置制御を行う。
【0031】更に、マスクMには、シフト、ローテーシ
ョン、スケーリング等といった各種像特性の補正量算出
用に用いられる複数のマスクマーク(不図示)が形成さ
れている。一方、感光基板Pにも、像特性の補正量算出
用に用いられる複数の基板マーク(不図示)が形成され
ている。
【0032】図1に示すように、複数の投影光学系PL
1〜PL5の間には、フォーカスセンサ20が設けられ
ている。このフォーカスセンサ20は、Y軸方向に沿っ
て複数設けられており、本実施形態では、後述するよう
に5つ設けられている。フォーカスセンサ20は、マス
クMとの相対距離及び感光基板Pとの相対距離を計測可
能であり、マスクステージMSTに支持されているマス
クMのZ軸方向における位置及び基板ステージPSTに
支持されている感光基板PのZ軸方向における位置を検
出する。フォーカスセンサ20の検出結果は制御装置C
ONTに出力され、制御装置CONTはフォーカスセン
サ20の検出結果に基づいて、基板ステージ駆動部PS
TDを介して基板ステージPSTの位置制御、ひいては
感光基板Pの位置制御を行う。
【0033】本実施形態において、マスクステージMS
T及び基板ステージPSTのそれぞれは制御装置CON
Tの制御のもとでマスクステージ駆動部MSTD及び基
板ステージ駆動部PSTDにより独立して移動可能とな
っている。マスクMを支持したマスクステージMSTと
感光基板Pを支持した基板ステージPSTとは投影光学
系PLに対して任意の走査速度(同期移動速度)でX軸
方向に同期移動する。基板ステージPSTが静止した状
態では、感光基板P上に投影されるのはスリット状(台
形状)のパターン像であり、マスクMに設けられている
マスクパターンの一部であるが、マスクMを支持するマ
スクステージMSTと感光基板Pを支持する基板ステー
ジPSTとを、マスクM上の照明領域及び投影光学系P
L1〜PL5に対して同期走査することで、マスクMに
設けられているマスクパターンの全てが感光基板P上に
転写される。
【0034】図3は投影光学系PL1(PL2〜PL
5)の概略構成図である。ここで、図3には投影光学系
PL1に対応するもののみが示されているが、投影光学
系PL1〜PL5のそれぞれは同様の構成を有してい
る。また、本実施形態において、投影光学系は、等倍正
立系の光学系である。図3に示すように、投影光学系P
L1は、2組のダイソン型光学系を組み合わせた構成で
あり、シフト調整機構23と、二組の反射屈折型光学系
24、25と、像面調整装置10と、不図示の視野絞り
と、スケーリング調整機構27とを備えている。
【0035】マスクMを透過した光束は、シフト調整機
構23に入射する。シフト調整機構23は2つの平行平
面ガラス板を有しており、不図示の駆動装置により2つ
の平行平面ガラス板のそれぞれがY軸回り及びX軸回り
に回転することにより、感光基板P上におけるパターン
像をX軸方向及びY軸方向にシフトする。
【0036】シフト調整機構23を透過した光束は、1
組目の反射屈折型光学系24に入射する。反射屈折型光
学系24は、マスクMのパターンの中間像を形成するも
のであって、直角プリズム28と、レンズ系29と、凹
面鏡30とを備えている。
【0037】直角プリズム28はZ軸まわりに回転可能
に設けられており、不図示の駆動装置によりZ軸回りに
回転する。直角プリズム28がZ軸回りに回転すること
により感光基板P上におけるマスクMのパターン像はZ
軸回りに回転する。すなわち、直角プリズム28はロー
テーション調整機構としての機能を有している。
【0038】反射屈折型光学系24により形成されるパ
ターンの中間像位置には不図示の視野絞りが配置されて
いる。視野絞りは、感光基板P上における投影領域を設
定するものである。本実施形態において、視野絞りは台
形状の開口を有し、この視野絞りにより感光基板P上の
投影領域が台形状に規定される(図4符号50a〜50
e参照)。視野絞りを透過した光束は、2組目の反射屈
折型光学系25に入射する。
【0039】反射屈折型光学系25は、反射屈折型光学
系24と同様に、ローテーション調整機構としての直角
プリズム31と、レンズ系32と、凹面鏡33とを備え
ている。直角プリズム31も不図示の駆動装置の駆動に
よりZ軸回りに回転するようになっており、回転するこ
とで感光基板P上におけるマスクMのパターン像をZ軸
回りに回転する。
【0040】反射屈折型光学系25から射出した光束
は、スケーリング調整機構27を通り、感光基板P上に
マスクMのパターン像を正立等倍で結像する。スケーリ
ング調整機構27は、例えば、平凸レンズ、両凸レン
ズ、平凸レンズの3枚のレンズから構成され、平凸レン
ズと平凹レンズとの間に位置する両凸レンズを不図示の
駆動装置によりZ軸方向に移動させることにより、マス
クMのパターン像の倍率(スケーリング)調整を行うよ
うになっている。
【0041】図4は、感光基板P及び投影領域を示す平
面図である。図4に示すように、投影光学系PL1〜P
L5は、投影光学系内の視野絞りにより投影領域50a
〜50eを台形状に規定する。ここで、投影光学系PL
1、PL3、PL5のそれぞれに対応する投影領域は5
0a、50c、50eであり、投影光学系PL2、PL
4のそれぞれに対応する投影領域は50b、50dであ
る。投影領域50a、50c、50eのそれぞれがY軸
方向に沿って配列され、投影領域50b、50dのそれ
ぞれがY軸方向に沿って配列されている。そして、投影
領域50a、50c、50eと投影領域50b、50d
とはX軸方向にその上辺(一対の平行な辺のうちの短
辺)を対向して配置されている。更に、投影領域50a
〜50eのそれぞれは隣り合う投影領域の端部(継ぎ
部)どうしが破線で示すように、Y軸方向に重ね合わせ
るように並列配置され、X軸方向における投影領域の幅
の総計がほぼ等しくなるように設定されている。すなわ
ち、X軸方向に走査露光したときの露光量が等しくなる
ように設定されている。投影領域50a〜50eのそれ
ぞれが重ね合わせられる継ぎ部により、継ぎ部における
光学収差の変化や照度変化が滑らかになる。なお、本実
施形態の投影領域50a〜50eの形状は台形である
が、六角形や菱形、あるいは平行四辺形であっても構わ
ない。
【0042】露光装置EXでは、投影領域50a、50
c、50eと、投影領域50b、50dとはX軸方向に
離れて設定されているため、Y軸方向に伸びるパターン
は、まず空間的に分離した飛び飛びの投影領域50a、
50c、50eによって露光された後、ある時間をおい
てその間を埋める投影領域50b、50dで露光される
というように、時間的及び空間的に分割されて露光され
る。
【0043】図1に戻って、基板ステージPST上には
感光基板Pの露光面とほぼ同じ高さに撮像センサ41が
配設されている。撮像センサ41は、感光基板P上の露
光光の光量に関する情報(照度、コントラスト)を検出
するセンサであってCCDセンサにより構成されてお
り、感光基板P上の投影光学系PL1〜PL5のそれぞ
れに対応する位置、すなわち投影領域50a〜50eの
露光光の照度を2次元的に検出する。撮像センサ41
は、基板ステージPST上にY軸方向に配設されたガイ
ド軸(不図示)により感光基板Pと同一平面の高さに設
置されており、撮像センサ駆動部によりY軸方向に移動
可能に設けられている。撮像センサ41は、1回又は複
数回の露光に先立ち、基板ステージPSTのX軸方向の
移動と撮像センサ駆動部によるY軸方向の移動とによ
り、投影光学系PL1〜PL5に対応する投影領域50
a〜50eのそれぞれの下で走査する。したがって、感
光基板P上の投影領域50a〜50eの照度は撮像セン
サ41により2次元的に検出されるようになっている。
撮像センサ41により検出された露光光の照度は制御装
置CONTに出力される。制御装置CONTは、基板ス
テージ駆動部PSTD及び撮像センサ駆動部の各駆動量
により、撮像センサ41の位置を検出可能となってい
る。また、制御装置CONTは、撮像センサ41の検出
結果に基づいて、各投影領域50a〜50eのそれぞれ
の形状を求めることができる。
【0044】そして、撮像センサ41は、撮像領域50
a〜50eのコントラストを2次元的に検出することに
より、投影光学系PL1〜PL5の結像位置(焦点位
置)及び像面を検出可能である。すなわち、撮像センサ
41を例えば投影光学系PL1に対応する投影領域50
aに配置するとともに、このセンサ41を基板ステージ
PSTごとZ軸方向に移動しつつマスクMのパターンの
コントラストを測定する。制御装置CONTは撮像セン
サ41により撮像した結果に基づいて、最大コントラス
トを得られるZ軸方向における位置を投影光学系PL1
の結像位置とする。また、撮像センサ41は、投影領域
50aのコントラストを2次元的に検出可能であるの
で、投影光学系PL1を介したパターンの像面の位置も
検出することができる。例えば、投影領域(パターン
像)50aにおけるパターン像が領域内で一様のコント
ラストであれば、投影光学系PL1の像面と撮像センサ
41を移動させた基板ステージPSTの走り平面とは平
行であることを示している。一方、投影領域50aの領
域において一様のコントラストが得られない場合には、
投影光学系PL1の像面が基板ステージPSTの走り平
面に対して傾斜していることを示している。また、撮像
センサ41を投影光学系PL1のZ軸方向に移動させて
パターンのコントラストのよいところを検出することに
より、正確な像面の位置(結像位置)を計測することが
できる。
【0045】また、撮像センサ41は、マスクMのパタ
ーンのコントラストを検出することにより、マスクMの
撓み量を検出可能である。すなわち、マスクステージM
STに支持されているマスクMが撓んでいる場合には、
投影領域50a〜50eのそれぞれにおけるパターンの
コントラストは一様ではなくなるので、撮像センサ41
を用いて投影領域50a〜50eそれぞれの領域におけ
るパターンのコントラストの最もよいところを検出する
ことにより、投影領域50a〜50eのそれぞれに対応
する像面の位置の変化を測定することができる。ここ
で、制御装置CONT(あるいは制御装置CONTに接
続する記憶装置)には、マスクMのパターンを計測した
位置と検出により求めた投影光学系の像面位置との関係
を記憶するようにしておくことにより、パターンの位置
と像面位置との関係より一般的なマスクの撓み及び像面
位置を予測することが可能となる。なお、撮像センサ4
1を用いて視野絞りの開口の形状、つまり投影領域の形
状のエッジの一辺を複数点計測することにより、投影領
域の形状変化、シフト及び回転などを同時に計測するこ
とができる。
【0046】次に、図1及び図4を参照しながらフォー
カスセンサ20について説明する。マスクMと感光基板
Pとの間の部分であって、投影領域50a、50c、5
0eに対応する投影光学系PL1、PL3、PL5と、
投影領域50b、50dに対応する投影光学系PL2、
PL4との間で、図4で十字線「+」で示されている位
置に対応する位置において、Y軸方向に配列された複数
のフォーカスセンサ20で測定する場合が示されてい
る。本実施形態において、フォーカスセンサ20は5つ
設けられれている。これらのフォーカスセンサ20は、
マスクMの表面(パターン面)と感光基板Pの表面(露
光面)とのそれぞれに対してレジストを感光しない波長
を有する検出光を照射し、マスクM及び感光基板Pで発
生した光(反射光)を検出することにより、マスクMの
表面及び感光基板Pの表面のZ軸方向における位置を検
出する。フォーカスセンサ20の検出結果は制御装置C
ONTに出力される。
【0047】そして、マスクMを支持したマスクステー
ジMST及び感光基板Pを支持した基板ステージPST
をX軸方向に走査しつつ、これら複数のフォーカスセン
サ20のそれぞれの検出結果に基づいて、X軸方向にお
いて所定のサンプリングピッチでマスクM及び感光基板
PのZ軸方向における位置を検出することにより、ステ
ージの送り量により規定されるX軸座標と、フォーカス
センサ20のY軸方向における設置位置により規定され
るY軸座標とに対応する位置におけるマスクM及び感光
基板PそれぞれのZ軸方向の位置からなる表面データを
得ることができる。
【0048】これらマスクM及び感光基板Pの表面デー
タは、マスクM及び感光基板Pそれぞれの平面度、マス
クステージMST及び基板ステージPSTの保持状態に
起因する撓み、ステージの送りの不均一等によるマスク
M及び感光基板Pそれぞれの表面の凹凸を示すデータで
ある。この表面データは制御装置CONT、あるいは制
御装置CONTに接続する不図示の記憶装置に記憶保持
される。
【0049】なお、フォーカスセンサ20の測定は連続
的に行うようにしてもよい。更に、先に求めたマスクM
の像面位置とマスクMの表面位置との対応関係を求める
ことにより、マスクMの表面の位置に基づいて、像面位
置を逐次計測をせずとも容易に推測することができる。
【0050】図3に示したように、投影光学系PL1〜
PL5の二組の反射屈折型光学系24,25の間の光路
上には、投影光学系PL1の結像位置及び像面の傾斜を
調整する像面調整装置10がそれぞれ設けられている。
ここで、像面調整装置10は、反射屈折型光学系24に
よる中間像が形成される位置近傍に設けられている。す
なわち、像面調整装置10は、マスクM及び感光基板P
に対してほぼ共役な位置に設けられている。像面調整装
置10は、複数の投影光学系PL1〜PL5のそれぞれ
に対応して設けられている。
【0051】図5は像面調整装置10の外観図であって
(a)は−Y側から見た図、(b)は+Z側から見た図
である。図5に示すように、像面調整装置10は、第1
光学部材(第1の光学部材)1と、第2光学部材(第2
の光学部材)2と、第1光学部材1及び第2光学部材2
を非接触状態に支持するエアベアリング(非接触装置)
11と、第2光学部材2に対して第1光学部材1を移動
するリニアアクチュエータ(駆動装置)3,5,6とを
備えている。第1光学部材1及び第2光学部材2のそれ
ぞれはくさび状に形成され露光光を透過可能なガラス板
であり、一対のくさび型光学部材を構成している。露光
光は、この第1光学部材1及び第2光学部材2のそれぞ
れを通過する。
【0052】第1光学部材1は、光入射面としての第1
入射面1aと、この第1入射面1aに対して斜めに交わ
る光射出面としての第1射出面(第1の傾斜面)1bと
を有している。また、第2光学部材2は、第1光学部材
1の第1射出面1bに対向するように設けられこの第1
射出面1bと略平行な光入射面としての第2入射面(第
2の傾斜面)2aと、第1光学部材1の第1入射面1a
に対して略平行な光射出面としての第2射出面2bとを
有している。
【0053】第1光学部材1と第2光学部材2とは、エ
アベアリング(非接触装置)11により、対向する第1
射出面1bと第2入射面2aとを非接触状態に保持され
ている。
【0054】図6は、非接触装置としてのエアベアリン
グ11を示す図であって、第1光学部材1の第1射出面
1bの平面図である。図6に示すように、エアベアリン
グ11は、第1光学部材1の第1射出面1bに形成され
た複数の陽圧溝1cと、複数の負圧溝1dとを備えてい
る。本実施形態では、図6に示すように、陽圧溝1cを
挟んで両側にそれぞれ負圧溝1dを配置したものが、第
1射出面1bの両端部近傍の2箇所に配置されている。
【0055】図5に示すように、陽圧溝1cのそれぞれ
は、流路を介して不図示の陽圧供給源(圧縮ガス供給装
置)V1に接続されており、陽圧供給源V1が駆動する
ことにより圧縮ガス(圧縮空気)が陽圧溝1cに供給さ
れ、第1光学部材1を第2光学部材2に対して離間(浮
上)させる方向に付勢する。一方、負圧溝1dは流路を
介して不図示の負圧供給源(真空吸引装置)V2に接続
されており、負圧供給源V2が駆動することにより負圧
溝1d内のガスが真空吸引され、第1光学部材1を第2
光学部材2に対して近接(接触)させる方向に付勢す
る。
【0056】陽圧供給源V1と負圧供給源V2とを適宜
制御して、陽圧溝1cによる反発力と負圧溝1dによる
吸引力とを所定値に維持することにより、第1光学部材
1の第1射出面1bと第2光学部材2の第2入射面2a
とが一定のギャップGを維持した状態で対向する。ここ
で、ギャップGの大きさは、露光装置EXで許容できる
光学的収差に基づいて設定される。すなわち、ギャップ
Gが大きくなりすぎると、光学的な収差が発生してしま
うので、例えば数μm〜数10μm程度に設定されるこ
とが好ましい。
【0057】ここで、第2光学部材2の第2入射面2a
には、クロム膜等の接触防止膜9が矩形状に形成されて
おり、エアベアリング11が駆動していない状態におい
て、第1光学部材1の第1射出面1bと第2光学部材2
の第2入射面2aとの直接的な接触を防止している。
【0058】図5に示すように、第1光学部材1には、
この第1光学部材1の+X側端面に接続するリニアアク
チュエータ3と、第1光学部材1の+Y側端面に接続す
るリニアアクチュエータ(駆動装置)5及びリニアアク
チュエータ(駆動装置)6とを備えている。リニアアク
チュエータ5は第1光学部材1の+Y側端面のうち+X
側端部に接続し、リニアアクチュエータ6は第1光学部
材1の+Y側端面のうち−X側端部に接続している。
【0059】また、第1光学部材1には、この第1光学
部材1を第2光学部材2に対してスライド可能に支持す
る不図示のガイド部が接続されている。一方、第2光学
部材2は不図示のフレームなどにより固定されている。
なお、第1光学部材1を固定して第2光学部材2を移動
可能に構成し、あるいは、第1及び第2光学部材1,2
の双方を移動可能に構成することももちろん可能であ
る。
【0060】リニアアクチュエータ3が駆動することに
より、第1光学部材1は、第1射出面1bを第2光学部
材2の第2入射面2aに対してスライドさせるように、
X軸方向に移動する。
【0061】ここで、リニアアクチュエータ3の駆動量
及び駆動速度(すなわち第1光学部材1の移動量及び移
動速度)は制御装置CONTにより制御される。第1光
学部材1の−X側端面には、第1光学部材1のX軸方向
における位置を検出可能なポテンショメータやリニアエ
ンコーダからなる位置検出装置4が設けられており、位
置検出装置4は移動する第1光学部材1の基準位置に対
する移動量、すなわちX軸方向における位置を検出す
る。位置検出装置4の検出結果は制御装置CONTに出
力されるようになっており、制御装置CONTは、位置
検出装置4の検出結果に基づいて第1光学部材1のX軸
方向における位置を求める。そして、制御装置CONT
は前記求めた結果に基づいてリニアアクチュエータ3を
駆動し、第1光学部材1をX軸方向において所定の位置
に位置決めする。また、制御装置CONTは、単位時間
当たりの第1光学部材1の移動量に基づいて第1光学部
材1の移動速度も求めることができる。
【0062】一方、リニアアクチュエータ5及びリニア
アクチュエータ6のうち少なくともいずれか一方が駆動
することにより、第1光学部材1は、第1射出面1bを
第2光学部材2の第2入射面2aに対してスライドさせ
るように、Z軸回り(光軸回り)に回転移動する。ここ
で、リニアアクチュエータ5,6の駆動量(移動量)が
同じであれば第1光学部材1はY軸方向に移動し、駆動
量が異なれば第1光学部材1はZ軸回りに回転する。
【0063】リニアアクチュエータ5,6のそれぞれの
駆動量及び駆動速度(すなわち第1光学部材1の回転量
及び回転速度)は制御装置CONTにより制御される。
第1光学部材1の−Y側端面には、第1光学部材1のY
軸方向における位置を検出可能なポテンショメータやリ
ニアエンコーダからなる位置検出装置7,8が設けられ
ている。位置検出装置7は第1光学部材1の−Y側端面
における+X側端部に接続しており、位置検出装置8は
第1光学部材1の−Y側端面における−X側端部に接続
している。位置検出装置7,8のそれぞれは移動する第
1光学部材1の基準位置に対する移動量、すなわちY軸
方向における位置を検出する。位置検出装置7,8の検
出結果は制御装置CONTに出力されるようになってお
り、制御装置CONTは、2つの位置検出装置7,8の
それぞれの検出結果に基づいて、第1光学部材1のZ軸
回りにおける回転量(Z軸回りに関する位置)を求め
る。そして、制御装置CONTは前記求めた結果に基づ
いてリニアアクチュエータ5あるいはリニアアクチュエ
ータ6を駆動し、第1光学部材1をZ軸回りにおいて所
定量回転し位置決めする。また、制御装置CONTは、
単位時間当たりの第1光学部材1の回転量に基づいて第
1光学部材1の回転速度も求めることができる。
【0064】図7は、第2光学部材2に対して第1光学
部材1をX軸方向にスライドした際に投影光学系の結像
位置が変化する様子を説明する図である。図7に示すよ
うに、第1光学部材を破線で示す位置(符号1’参照)
から、実線で示す位置(符号1参照)にスライドするこ
とにより、第1光学部材1の第1入射面1aと第2光学
部材2の第2射出面2bとの相対寸法(厚さ)が変更さ
れる。すると、結像位置は距離δだけ変更される。すな
わち、図7に示すように、第1光学部材1が−X側に移
動して第1光学部材1の第1入射面1aと第2光学部材
2の第2射出面2bとの相対寸法が大きくなると、結像
位置は−Z側にシフトする。一方、相対寸法が小さくな
ると、結像位置は+Z側にシフトする。したがって、第
1光学部材1を第2光学部材2に対してX軸方向にスラ
イドすることにより、像面調整装置10は投影光学系P
L1〜PL5それぞれの結像位置を調整することができ
る。
【0065】図8は、リニアアクチュエータ3,5,6
のそれぞれを用いて第1光学部材1を第2光学部材2に
対して移動した際の像面の位置を説明するための模式図
である。図8(a1)に示すように、第1光学部材1を
破線で示す位置(符号1’参照)から実線で示す位置
(符号1参照)まで、第2光学部材2に対してX軸方向
にスライド移動することにより、図8(a2)に示すよ
うに、パターンの像面の位置は、Z軸方向、すなわち像
面と直交する方向に移動する。図8(a1)に示す例で
は、第1光学部材1が+X側に移動することにより第1
光学部材1の第1入射面1aと第2光学部材2の第2射
出面2bとの相対寸法は小さくなるため、像面は+Z側
に移動する。
【0066】ここで、像面のZ軸方向における移動量δ
は、リニアアクチュエータ3の駆動量(補正量)に基づ
く。リニアアクチュエータ3の駆動量と像面のZ軸方向
における移動量δとの関係は、例えば実験的あるいは数
値計算を用いて予め求めることができる。そして、前記
関係は制御装置CONTに接続する記憶装置に記憶され
る。
【0067】図8(b1)に示すように、第1光学部材
1を破線で示す位置(符号1’参照)から実線で示す位
置(符号1参照)まで、第2光学部材2に対してZ軸回
りに回転することにより、すなわち、回転装置(駆動装
置)としてのリニアアクチュエータ5,6を用いて一対
のくさび型光学部材である第1、第2光学部材1,2
を、これを貫通する光路の光軸回りに相対的に回転する
ことにより、図8(b2)に示すように、パターンの像
面はX軸とY軸とでなるXY平面に対して傾斜する(X
軸回りに回転する)。つまり、第1光学部材1を第2光
学部材2に対して回転することにより、図8(b1)に
示すように、像面調整装置10のうち、−Y側端部にお
ける第1光学部材1の第1入射面1aと第2光学部材2
の第2射出面2bとの相対寸法は小さくなり、一方、+
Y側端部における第1光学部材1の第1入射面1aと第
2光学部材2の第2射出面2bとの相対寸法は大きくな
る。そして、この相対寸法は、−Y側端部から+Y側端
部に亘って連続的に変化するため、図8(b2)に示す
ように、パターンの像面はXY平面に対して傾斜する。
【0068】ここで、像面のY軸に対する回転量rは、
リニアアクチュエータ5,6の駆動量(補正量)に基づ
く。リニアアクチュエータ5,6の駆動量と像面のY軸
に対する回転量rとの関係は、例えば実験的あるいは数
値計算を用いて予め求めることができる。そして、前記
関係は制御装置CONTに接続する記憶装置に記憶され
る。
【0069】なお、本実施形態において、第1光学部材
1を第2光学部材2に対して回転する回転装置は、2つ
のリニアアクチュエータ5,6により構成されている
が、第1光学部材1と第2光学部材2とを相対的に回転
可能であれば任意の装置を用いることができる。
【0070】次に、上述した構成を有する露光装置EX
を用いて、マスクMのパターン像を投影光学系PL1〜
PL5を介して感光基板Pに投影露光する方法の第1実
施形態について図9を参照しながら説明する。まず、制
御装置CONTは、基板ステージPSTに設けられてい
る撮像センサ41を用いて投影領域50a〜50eのコ
ントラストを検出し、投影光学系PL1〜PL5それぞ
れの結像位置及び像面傾斜を検出する(ステップSA
1)。具体的には、制御装置CONTは、マスクステー
ジMST及び基板ステージPSTにマスクM及び感光基
板Pを載置しない状態で、照明光学系ILより露光光を
射出する。これと同時に、撮像センサ41がX軸方向及
びY軸方向に移動し、投影光学系PL1〜PL5のそれ
ぞれに対応した投影領域50a〜50eを走査する。走
査する撮像センサ41により、各投影領域50a〜50
eにおけるコントラストが2次元的に検出される。撮像
センサ41は投影領域50a〜50eのコントラストの
検出結果を制御装置CONTへ出力する。
【0071】ここで、制御装置CONTは、投影領域5
0a〜50eのそれぞれに撮像センサ41を配置した状
態で、基板ステージPSTをZ軸方向に移動しながらコ
ントラスト検出を行うことにより、投影光学系PL1〜
PL5それぞれの結像位置(像面のZ軸方向における位
置)を検出する。更に、制御装置CONTは、投影領域
50a〜50eのそれぞれのコントラストを撮像センサ
41によって2次元的に検出することにより、投影光学
系PL1〜PL5のそれぞれの像面傾斜を検出する。
【0072】例えば、投影光学系PL1の結像位置(像
面のZ軸方向における位置)を検出する際には、制御装
置CONTは、撮像センサ41を投影領域50aに配置
し、基板ステージPSTとともにZ軸方向に移動しつつ
コントラスト検出を行い、最大コントラストを検出する
Z軸方向における位置を結像位置とする。一方、像面傾
斜を検出する際には、制御装置CONTは、撮像センサ
41で投影領域50aの複数点の結像位置の計測に基づ
いて求める。
【0073】次いで、制御装置CONTは、第1光学部
材1及び第2光学部材2を用いて像面の位置を補正する
(ステップSA2)。すなわち、制御装置CONTは、
像面調整装置10の第1光学部材1を第2光学部材2に
対してX軸方向に移動するとともに、第1光学部材1を
第2光学部材2に対してZ軸回りに回転しつつ、撮像セ
ンサ41により投影光学系PL1〜PL5のそれぞれに
関してコントラスト検出を行い、この検出結果に基づい
て、投影光学系PL1〜PL5のそれぞれの結像位置が
Z軸方向で同じ位置になるように、且つ、投影領域50
a〜50eのそれぞれが所定の台形形状を有するよう
に、像面の位置を補正する。これにより、投影光学系P
L1〜PL5それぞれの像面のZ方向における位置は同
じになり、且つ、投影光学系PL1〜PL5それぞれの
光軸と像面とは直交する。
【0074】そして、制御装置CONTは、このときの
投影光学系PL1〜PL5ぞれぞれの第1光学部材1及
び第2光学部材2のX軸方向及びZ軸回りに関する位置
(姿勢)を初期位置として設定し、記憶装置に記憶す
る。こうして、投影光学系PL1〜PL5それぞれの像
面のZ軸方向における位置が互いに等しくなるように、
且つ、投影光学系PL1〜PL5それぞれの像面と光軸
とが直交するようにキャリブレーションが行われる。な
お、第1光学部材1及び第2光学部材2の初期位置とし
ては、投影光学系PL1〜PL5それぞれの像面のZ軸
方向及びX軸回りに関する位置を一致させる位置である
必要はない。換言すれば、キャリブレーションは、投影
光学系PL1〜PL5それぞれの像面のZ軸方向におけ
る位置が互いに等しくなるように、且つ、投影光学系P
L1〜PL5それぞれの像面と光軸とが直交するように
行う必要はなく、例えば感光基板Pの表面形状に応じ
て、投影光学系PL1〜PL5それぞれの像面のZ軸方
向における位置を互いに異ならせて設定したり、投影光
学系PL1〜PL5それぞれの像面と光軸とを傾斜して
設定するようなキャリブレーションを行ってもよい。
【0075】次いで、マスクステージMSTに対してマ
スクMがロードされる(ステップSA3)。なお、この
とき、感光基板Pは基板ステージPSTにロードされて
いない。
【0076】マスクMがロードされたら、制御装置CO
NTは、マスクMの撓み量を検出する(ステップSA
4)。具体的には、制御装置CONTは、照明光学系I
LによりマスクMを露光光で照明しつつ、マスクMを支
持するマスクステージMSTと撮像センサ41を備えた
基板ステージPSTとを投影光学系PL1〜PL5に対
してX軸方向に同期移動する。制御装置CONTは、走
査するマスクMを介した露光光を撮像センサ41で検出
することにより、マスクMの走査方向における複数位置
を介した露光光に基づく投影領域50a〜50eのパタ
ーンのコントラストを検出する。撮像センサ41の検出
結果は制御装置CONTに出力される。制御装置CON
Tは撮像センサ41で検出した投影領域50a〜50e
それぞれのパターンのコントラストに基づいて、マスク
Mの撓み量を求める。すなわち、マスクステージMST
に支持されているマスクMが撓んでいる場合には、マス
クMを介した露光光に基づく投影領域50a〜50eそ
れぞれのパターンは結像しないので、撮像センサ41
は、投影領域50a〜50eそれぞれのパターンのコン
トラストのよい位置を検出することにより、投影領域5
0a〜50eのそれぞれに対応する像面の位置を検出す
ることができる。ここで、像面の位置とは、Z軸方向に
おける位置、及びY軸に対する傾斜方向における位置を
含む。
【0077】制御装置CONT(あるいは制御装置CO
NTに接続する記憶装置)には、マスクMの撓み量と、
その際の投影光学系の像面位置との関係が予め記憶され
ており、制御装置CONTは、この関係に基づいて、走
査方向の複数位置におけるマスクMの撓み量から像面位
置を求めることができる。また、マスクMの撓み量につ
いては、マスクMが変わっても大きく変わることが少な
いので、予め記憶された撓み量に対応して像面調整装置
10が調整されており、撓み量が異なるマスクが使用さ
れた際には、その差分を像面調整装置で補正するように
すればよい。また、基準となるマスクを用いて像面位置
を調整する際に、像面調整装置10の駆動位置は中立の
位置となるようにしておき、他に付属する光学系もしく
は投影光学系の一部の光学部材を調整することにより、
像面位置の調整を行う。結果として像面調整装置10の
駆動マージンを確保することができる。また、初期設定
も短時間で行うことができる。なお、マスク側のフォー
カスセンサ20を用いることにより、露光中においても
マスクの撓み量を計測することができ、露光中にもマス
クの撓み量に基づいて随時像面位置を求めることがで
き、それにより像面調整装置10により補正することが
可能である。また、マスクの撓みに基づく像面位置の制
御と合わせ、感光基板Pの露光面をフォーカスセンサ2
0で計測しておき、像面位置と感光基板Pの露光面とが
ほぼ一致するように像面調整装置10を制御するように
すれば、マスクMのパターンを精度良く感光基板Pに結
像することができる。そして、走査方向の複数位置にお
けるマスクMの撓み量に基づいて、制御装置CONT
は、マスクMの表面の近似曲面を算出する(ステップS
A5)。
【0078】次いで、感光基板Pが基板ステージPST
にロードされる(ステップSA6)。
【0079】感光基板Pが基板ステージPSTにロード
されたら、制御装置CONTは、露光処理を行う前の予
備走査を行う。すなわち、制御装置CONTは、照明光
学系ILによる照明を行わない状態で、例えば照明光学
系ILの照明光を不図示のシャッタにより遮断した状態
で、マスクMを支持するマスクステージMSTと感光基
板Pを支持する基板ステージPSTとを投影光学系PL
1〜PL5に対してX軸方向に同期移動する。この予備
走査中に、アライメント系49a、49bがマスクMと
感光基板Pとのアライメントを行う。
【0080】まず、制御装置CONTは、アライメント
系49a、49bを用いてマスクM及び感光基板PのX
軸方向及びY軸方向における相対的な位置(姿勢)検出
を行う(ステップSA7)。
【0081】具体的には、アライメント系49a、49
bが所定の検出位置である照明光学系ILとマスクMと
の間に進入し、感光基板Pの基板アライメントマーク5
2c、52bが投影領域50a、50eの位置にきたと
きに、アライメント系49a、49bにより、基板アラ
イメントマーク52c、52bとこれらに対応するマス
クMに形成されているマスクアライメントマークとの相
対的な位置ずれが検出され、次いで、感光基板Pの基板
アライメントマーク52d、52aが投影領域50a、
50eの位置にきたときにアライメント系49a、49
bにより、基板アライメントマーク52d、52aとこ
れらに対応するマスクMに形成されているマスクアライ
メントマークとの相対的な位置ずれが検出される。
【0082】制御装置CONTは、アライメント系49
a、49bの検出結果に基づいて、マスクステージ駆動
部MSTD及び基板ステージ駆動部PSTDを介してマ
スクステージMST及び基板ステージPSTを駆動し、
マスクMと感光基板Pとを位置合わせする(ステップS
A8)。
【0083】一方、上記ステップSA7の処理と並行し
て、フォーカスセンサ20が、感光基板Pの表面のZ軸
方向における相対距離検出を行う(ステップSA9)。
制御装置CONTは、予備走査中に、フォーカスセンサ
20を用いて、感光基板Pの表面のZ軸方向における相
対距離の検出、すなわち、感光基板Pの表面のZ軸方向
における位置検出を行う。具体的には、マスクMと感光
基板Pとを走査しつつ、複数のフォーカスセンサ20の
それぞれによる感光基板Pについてのフォーカス信号に
基づいて、感光基板PのZ軸方向における位置を所定の
ピッチでサンプリングすることにより、制御装置CON
Tは、碁盤目状に規定された所定のX座標及びY座標に
対応する感光基板PのZ軸方向における相対距離を表面
データとして記憶装置に記憶する。この表面データのX
軸方向におけるサンプリング位置は、図4において、十
字線及び十字点線で示された位置である。なお、感光基
板PのX軸方向におけるサンプリング数を多くするほど
表面データ精度は向上するが、信号処理や演算処理に要
する時間等との関係を考慮して適宜設定される。なお、
碁盤目状のセンサを使えばリアルタイムで計測できるた
め、ラインで計測できる。
【0084】制御装置CONTは、記憶装置に記憶され
ている、XY平面内での離散的な位置におけるZ軸方向
の相対距離の集合としての表面データに基づいて、感光
基板Pの表面形状の近似曲面を最小自乗法等の近似方法
を用いて算出する(ステップSA10)。すなわち、制
御装置CONTは、フォーカスセンサ20による感光基
板Pの複数位置における検出結果に基づいて、感光基板
Pの平面度を求める。
【0085】次に、制御装置CONTは、ステップSA
5で求めたマスクMの表面形状に関する情報と、ステッ
プSA10で求めた感光基板Pの表面形状に関する情報
とに基づいて、マスクMと感光基板PとのZ軸方向にお
ける相対距離を求め、これを表面データとする(ステッ
プSA11)。制御装置CONTは、前記求めた結果
(表面データ)に基づいて、複数の投影光学系PL1〜
PL5のそれぞれについてのフォーカス誤差、及び像面
と感光基板表面との位置誤差(像面位置誤差)を求め
る。
【0086】次に、制御装置CONTはレベリング制御
量を算出する(ステップSA12)。具体的には、制御
装置CONTは、ステップSA2で設定した投影光学系
PL1〜PL5それぞれの結像位置(焦点距離)と、ス
テップSA11で求めた表面データとに基づいて、フォ
ーカス誤差(投影光学系PL1〜PL5の結像位置と表
面データとのZ軸方向における距離)がY軸方向に亘っ
て最小となるような、基板ステージPSTのX軸回りの
回転量及びZ軸方向におけるシフト量を算出し、これを
基板ステージPSTの姿勢を調整する基板ステージ駆動
部PSTDに対するレベリング制御量とする。また、基
板ステージPSTのY軸回りにの回転についても補正制
御する場合には、このY軸回りの回転量を同様に算出
し、これも含めて基板ステージ駆動部PSTDに対する
レベリング制御量とする。このレベリング制御量は、基
板ステージPSTのX軸方向への送り量(移動量)に応
じて所定の送り量毎に算出される。
【0087】次に、制御装置CONTは、ステップSA
12で算出したレベリング制御量に基づいて、ステップ
SA11で算出した表面データを補正し、新たな表面デ
ータを求める(ステップSA13)。
【0088】制御装置CONTは、ステップSA2で設
定した投影光学系PL1〜PL5それぞれの結像位置
と、ステップSA13で求めた新たな表面データとに基
づいて、残留するフォーカス誤差を求め、この求めた結
果に基づいて、投影光学系PL1〜PL5それぞれの結
像位置の補正量を求める(ステップSA14)。具体的
には、制御装置CONTは、残留するフォーカス誤差を
低減するように投影光学系PL1〜PL5それぞれの結
像位置を補正する補正量(図8符号δ参照)を求め、こ
の求めた結果に基づいて、像面調整装置10の第1光学
部材1の第2光学部材2に対するX軸方向における位
置、すなわち、リニアアクチュエータ3の駆動量(補正
量)を求める。ここで、制御装置CONTは、凹凸を有
する表面データに合わせて、つまり、同期移動する感光
基板P表面の例えば碁盤目状に設定された複数位置のそ
れぞれと、投影光学系PL1〜PL5の結像位置とが一
致するように、同期移動に合わせて補正する第1光学部
材1に対する第2光学部材2のX軸方向に関する位置、
すなわちリニアアクチュエータ3の駆動量を設定する。
【0089】更に、制御装置CONTは、ステップSA
2で設定した投影光学系PL1〜PL5それぞれの像面
傾斜と、ステップSA13で求めた新たな表面データと
に基づいて、像面と表面データ(感光基板P表面)との
位置誤差を求め、この求めた結果に基づいて、投影光学
系PL1〜PL5それぞれの像面傾斜の補正量を求める
(ステップSA15)。具体的には、制御装置CONT
は、凹凸を有する表面データと投影光学系PL1〜PL
5それぞれの像面とを一致させるように、投影光学系P
L1〜PL5それぞれの像面傾斜を補正する補正量(図
8符号r参照)を求め、この求めた結果に基づいて、像
面調整装置10の第1光学部材1の第2光学部材2に対
するZ軸回りに関する位置、すなわち、リニアアクチュ
エータ5,6の駆動量(補正量)を求める。ここで、制
御装置CONTは、凹凸を有する表面データに合わせ
て、つまり、同期移動する感光基板P表面の例えば碁盤
目状に設定された複数位置のそれぞれと、投影光学系P
L1〜PL5の像面とが一致するように、同期移動に合
わせて補正する第1光学部材1に対する第2光学部材2
のZ軸回りに関する位置、すなわちリニアアクチュエー
タ5,6の駆動量を設定する。
【0090】制御装置CONTは、ステップSA14及
びステップSA15で求めた補正量に基づいて、マスク
Mと感光基板Pとの同期移動に合わせて補正する像面調
整装置10での補正量、すなわち、リニアアクチュエー
タ3及びリニアアクチュエータ5,6の補正量を、例え
ば前記碁盤目状に設定した位置に合わせて設定し、この
設定した補正量を制御マップとして記憶装置に記憶する
(ステップSA16)。
【0091】更に、制御装置CONTは、上記ステップ
SA2などで設定した同期移動速度に応じて、マスクM
と感光基板Pとの同期移動に合わせて像面と表面データ
(感光基板P表面)とが一致するように、像面の補正速
度、すなわち、像面のZ軸方向における単位時間当たり
の移動量、及び像面のY軸に対する単位時間当たりの回
転量(傾斜量)を設定しする。制御装置CONTは、設
定した像面の補正速度に基づいて、リニアアクチュエー
タ3及びリニアアクチュエータ5,6の駆動速度を設定
し、この設定した駆動速度(補正速度)も制御マップと
して記憶装置に記憶する。
【0092】マスクMと感光基板Pとの同期移動に合わ
せて補正する像面調整装置10での補正量を予め制御マ
ップとして記憶装置に記憶したら、制御装置CONT
は、照明光学系ILのシャッタによる照明光の遮断を解
除するとともに、マスクMを支持するマスクステージM
STと感光基板Pを支持する基板ステージPSTとを同
期移動しつつ、マスクMのパターン像を投影光学系PL
1〜PL5を介して感光基板Pに転写する走査露光を開
始する(ステップSA17)。
【0093】走査露光を行うに際し、まず、制御装置C
ONTは、記憶装置に記憶してある前記制御マップに基
づいて、パターンの像面のZ軸方向における位置を調整
するとともに、像面傾斜を調整する(ステップSA1
8)。
【0094】そして、制御装置CONTは、マスクMと
感光基板Pとを同期移動するとともに、この同期移動に
伴って、予め求められている制御マップに基づいて、像
面調整装置10での補正量を変化させつつ、走査露光を
行う(ステップSA19)。
【0095】制御装置CONTは、同期移動方向におけ
るレベリング制御量に基づいて、基板ステージ駆動部P
STDを適宜駆動し、レベリング制御を行うとともに、
前記制御マップに基づいて像面調整装置10を駆動する
ことにより、各投影光学系PL1〜PL5それぞれの像
面を感光基板Pの表面に一致させつつ、感光基板Pに対
して露光処理を行う(ステップSA20)。
【0096】本実施形態の露光装置EXによると、図1
0(a)に示すように、マスクMがY軸方向(非走査方
向)に撓んで、投影光学系PL1〜PL5それぞれの像
面と感光基板P表面とが一致しない場合でも、マスクM
及び感光基板Pの表面形状に応じて像面調整装置10の
第1光学部材1を第2光学部材2に対してX軸方向に移
動することにより、図10(b)に示すように、投影光
学系PL1〜PL5それぞれの像面のZ軸方向における
位置と、感光基板Pの表面とを合わせることができる。
そして、第1光学部材1を第2光学部材2に対してZ軸
回りに回転することにより、図10(c)に示すよう
に、像面が傾斜するので、凹凸のある感光基板Pであっ
ても、この感光基板Pと投影光学系PL1〜PL5それ
ぞれの像面とをほぼ一致させることができる。なお、マ
スクM及び感光基板Pの表面を測定するフォーカスセン
サを投影領域に3点以上設ければ、表面の傾斜を正確に
測定でき、それに対して像面を傾斜させるようにすれば
よい。
【0097】また、図11(a)に示すように、マスク
Mあるいは感光基板PがX軸方向(走査方向)に撓ん
で、投影光学系PL1〜PL5それぞれの像面と感光基
板P表面とが一致しない場合でも、感光基板Pの表面形
状に応じて同期移動に伴って、像面調整装置10の第1
光学部材1を第2光学部材2に対してX軸方向に移動す
ることにより、図11(b)に示すように、投影光学系
PL1〜PL5それぞれの像面のZ軸方向における位置
と、感光基板Pの表面とを合わせることができる。な
お、本実施形態では、投影領域50a〜50eのX軸方
向におけるの幅は狭いので、X軸に対する像面傾斜は行
わない構成となっており、像面のZ軸方向における位置
調整で、走査方向に関しては感光基板P表面と像面とを
一致させることができる。
【0098】そして、図12(a)に示すように、走査
露光中において、基板ステージPSTをX軸回りに回転
しながらレベリング制御量に基づいてレベリング制御す
ることにより、感光基板Pの表面の各位置におけるフォ
ーカス誤差を平均的に小さくすることができる。そし
て、これに加えて、このレベリング制御によってもなお
残存するフォーカス誤差を、前述したように像面調整装
置10により像面の位置をZ軸方向に調整するととも
に、パターン像の像面傾斜を調整することにより、投影
光学系自身の像面位置調整で像面と感光基板P表面との
位置誤差を個別に小さくすることができる。このよう
に、制御装置CONTは、基板ステージ駆動部PSTD
を介して基板ステージPSTのY軸方向における傾き
(レベリング)を調整しながら走査露光を行うことがで
きる。同様に、図12(b)に示すように、基板ステー
ジPSTをY軸回りに回転しながらレベリング調整する
ことも可能であり、この場合も、感光基板Pの表面の各
位置におけるフォーカス誤差を平均的に小さくすること
ができる。すなわち、制御装置CONTは、基板ステー
ジPSTDを介して基板ステージPSTのX軸方向にお
ける傾きを調整しながら走査露光を行うことができる。
ここで、図12において、破線で示す感光基板Pはレベ
リング制御を行われていない状態を示すものであり、実
線で示す感光基板Pはレベリング制御を行われている状
態を示すものである。なお、本実施形態では、投影領域
50a〜50eのX軸方向におけるの幅は狭いので、X
軸方向における傾きを調整しながら走査露光を行わなく
ても、基板ステージPSTのZ軸方向に関する位置調整
だけで、走査方向に関しては感光基板P表面と像面とを
一致させることができる。また、各投影光学系に備えら
れた像面調整装置10の像面調整範囲になるように感光
基板Pのレベリング調整を行い、ともに連動させること
が望ましい。
【0099】以上説明したように、パターンの像面の位
置をZ軸方向に調整するとともにパターン像の像面傾斜
を調整する像面調整装置10を備えたので、像面調整装
置10は、パターンの像面の位置を調整することによ
り、フォーカス誤差を低減できる。また、パターン像の
像面傾斜を調整することにより、感光基板PやマスクM
の表面に凹凸が存在していても、パターンの像面と感光
基板Pの表面とを一致させることができる。したがっ
て、マスクMと感光基板Pとを同期走査しつつ露光処理
を行う場合でも、像面と感光基板Pの表面との位置誤差
を低減しつつ走査露光を行うことができる。
【0100】像面調整装置10は、第1射出面1bを有
する第1光学部材1と、第1射出面1bに対向する第2
入射面2aを有する第2光学部材2とからなる一対のく
さび型光学部材を有しており、これらをZ軸回りに相対
的に回転するだけで、パターンの像面をZ軸に対して簡
単に傾斜させることができる。したがって、感光基板P
に凹凸が存在していても、この凹凸に合わせて像面を傾
斜させればよいので、感光基板Pの表面と像面との位置
誤差を低減しつつ精度良い走査露光を行うことができ
る。
【0101】撮像センサ41を用いてマスクMの走査方
向における撓み量を予め求め、この求めた撓み量に基づ
いて像面調整装置10が制御されるので、マスクMの撓
みに起因して像面の位置が変化しても、像面と感光基板
Pとの位置誤差を低減することができる。
【0102】なお、撮像センサ41は、照度とコントラ
ストとを測定するように示しているが、照度を測定する
専用のセンサを別途設けるようにしてもよい。また、撮
像センサ41で、ベースラインの計測を行うようにして
もよいし、マスクの位置測定や、マスクのパターンの位
置測定を投影光学系を介した像により行うようにしても
よい。
【0103】第1光学部材1と第2光学部材2とは、エ
アベアリング11により非接触状態で一定の間隔で対向
するように保持されているので、投影光学系PL1〜P
L5それぞれの像面位置を高精度で微調整できるととも
に、非接触であるから経時的な劣化も少なく、長期にわ
たり精度良い調整を行うことができる。
【0104】なお、第1光学部材1と第2光学部材2と
を非接触状態に保持する非接触装置としては、上記実施
形態で示したような負圧による吸引力と陽圧による反発
力との組み合わせによるエアベアリングの他に、例え
ば、磁力による吸引力と陽圧による反発力とを組み合わ
せたもので、負圧による吸引力と磁力による反発力とを
組み合わせたものでもよい。また、磁力による吸引力と
磁力による反発力とを組み合わせたものでもよく、更に
は、重力、バネによる付勢力等と、上記の陽圧もしくは
負圧、磁力等を適宜に組み合わせたものでもよい。
【0105】上記実施形態において、第1光学部材1と
第2光学部材2とはエアベアリング11により非接触状
態となっているが、必ずしも非接触状態である必要はな
い。一対のくさび型光学部材を接触状態とし、この一対
のくさび型光学部材を貫通する光路の光軸回りにそれぞ
れを相対的に回転可能とする回転装置としてのリニアア
クチュエータ5,6により一対のくさび型光学部材を相
対的に回転するようにしてもよい。一方、一対のくさび
型光学部材を非接触状態で相対的に回転することによ
り、光学部材の劣化を抑えることができる。
【0106】上記実施形態において、レベリング制御及
び像面調整は、マスクM及び感光基板PのZ軸方向にお
ける相対距離に関する表面データに基づいて行うように
説明したが、マスクMについての表面データに基づいて
のみ、あるいは、感光基板Pについての表面データに基
づいてのみ行うことができる。
【0107】なお、上記実施形態において、走査露光を
行うに際し、レベリング制御は感光基板Pを支持する基
板ステージPSTに関して行われるように説明したが、
マスクMを支持するマスクステージMSTをX軸回り及
びY軸回りに回転可能とし、マスクステージMSTをマ
スクステージ駆動部MSTDを用いてレベリング制御し
ながら走査露光を行うようにいしてもよい。
【0108】上記実施形態では、撮像センサ41により
マスクMの近似曲面を求めた後、フォーカスセンサ20
により感光基板Pの近似曲面を求め、これらの近似曲面
に基づいてマスクMと感光基板Pとの相対距離に関する
表面データを算出し、算出した表面データに応じて像面
調整装置10を制御する構成であるが、マスクMや感光
基板Pの撓み量を、これらマスクMや感光基板Pの大き
さ、形状、及び材質、ステージの支持位置等に基づい
て、例えば数値計算などを用いて理論的に求め、この求
めたマスクMや感光基板Pの撓み量に基づいて、像面調
整装置10を制御するようにしてもよい。
【0109】上記実施形態において、マスクMの表面形
状は撮像センサ41の検出結果に基づいて求められ、感
光基板Pの表面形状はフォーカスセンサ20の検出結果
に基づいて求められ、これら別々に求められた表面形状
に基づいてマスクMと感光基板PとのZ軸方向における
相対距離から表面データが算出される構成である。一
方、フォーカスセンサ20が、マスクMの表面と感光基
板Pの表面とのZ軸方向における相対距離検出を行うよ
うにしてもよい。制御装置CONTは、予備走査中に、
フォーカスセンサ20を用いて、マスクM及び感光基板
Pのそれぞれの表面のZ軸方向における相対距離の検
出、すなわち、マスクM及び感光基板Pのそれぞれの表
面のZ軸方向における位置検出を行う。具体的には、マ
スクMと感光基板Pとを走査しつつ、複数のフォーカス
センサ20のそれぞれによるマスクM及び感光基板Pに
ついてのフォーカス信号に基づいて、マスクM及び感光
基板PのZ軸方向における位置を所定のピッチでサンプ
リングすることにより、制御装置CONTは、碁盤目状
に規定された所定のX座標及びY座標に対応するマスク
M及び感光基板PのZ軸方向における相対距離を表面デ
ータとして記憶装置に記憶する。そして、マスクM及び
感光基板PそれぞれについてのZ軸方向における位置に
基づいて、マスクMと感光基板PとのZ軸方向における
相対距離を求めてこれを表面データとする。
【0110】上記実施形態では、レベリング制御と像面
調整装置10による像面位置調整とを併用するように説
明したが、もちろん、像面調整装置10のみでも像面と
感光基板P(表面データ)との位置誤差を低減すること
ができる。ただし、像面と感光基板Pとの位置誤差が大
きい場合、像面調整装置10の第1光学部材1(あるい
は第2光学部材2)の移動量を大きくしなければならな
いため、露光装置内の部材と干渉してしまうなどの問題
が発生する場合がある。この場合、レベリング制御を併
用することにより、像面調整装置10の第1光学部材1
(あるいは第2光学部材2)の移動量を抑えることがで
きる。
【0111】上記実施形態では、第1光学部材1及び第
2光学部材2のそれぞれはX軸方向に向かって漸次厚さ
が変化する形状であり、第1光学部材1及び第2光学部
材2の傾斜面である第1射出面1b及び第2入射面2a
はX軸方向に傾斜している。これにより、第1光学部材
1と第2光学部材2とをZ軸回りに相対的に回転するこ
とにより、図8を用いて説明したように、像面はY軸に
対して傾斜する。一方、第1光学部材1及び第2光学部
材2のそれぞれをY軸方向に向かって漸次厚さが変化す
る形状とし、すなわち、第1光学部材1及び第2光学部
材2の傾斜面である第1射出面1b及び第2入射面2a
をY軸方向に傾斜するように設定し、この形状を有する
第1光学部材1と第2光学部材2とをZ軸回りに相対的
に回転することにより、像面をX軸に対して傾斜させる
ことができる。これにより、例えば、投影領域50a〜
50eのX軸方向における幅が大きくなり、マスクMが
X軸方向に撓んで走査方向においても像面傾斜調整を行
う必要が生じた場合であっても、感光基板P(表面デー
タ)と像面とを一致させつつ走査露光を行うことができ
る。なお、本実施形態において、投影領域50a〜50
eのそれぞれはY軸方向(非走査方向)に長い形状であ
り、X軸方向に対しては幅狭であるため、X軸方向に関
しては感光基板Pの表面の凹凸に応じて像面傾斜調整を
行わなくても、Z軸方向における像面位置調整を行うだ
けで、感光基板Pの表面とX軸方向における像面とを略
一致させることができる。
【0112】また、X軸方向に傾斜する傾斜面をそれぞ
れ有する第1、第2光学部材を備えた像面調整装置と、
Y軸方向に傾斜する傾斜面をそれぞれ有する第1,第2
光学部材を備えた像面調整装置との双方を露光光の光路
上に設け、これら2つの像面調整装置によって、像面を
Y軸及びX軸のそれぞれに対して傾斜させつつ露光処理
を行う構成とすることもできる。
【0113】次に、図13を参照しながら、露光方法の
第2実施形態について説明する。ここで、以下の説明に
おいて、上記第1実施形態と同一あるいは同等の構成部
分についてはその説明を簡略もしくは省略する。マスク
MがマスクステージMSTにロードされる(ステップS
B1)。
【0114】次に、制御装置CONTは、照明光学系I
LによりマスクMを露光光で照明し、このマスクMを介
した露光光に基づく投影領域50a〜50eの照度を基
板ステージPSTに設けられている撮像センサ41で検
出する(ステップSB2)。撮像センサ41は投影領域
50a〜50eの照度の検出結果を制御装置CONTへ
出力する。制御装置CONTは、投影領域50a〜50
eのそれぞれの照度を撮像センサ41によって2次元的
に検出することにより、投影光学系PL1〜PL5のそ
れぞれの像のコントラストを検出し、像面の位置(Z軸
方向における位置及びY軸に対する傾斜方向の位置)を
求める。
【0115】次いで、制御装置CONTは、第1光学部
材1及び第2光学部材2を用いて像面の位置を補正する
(ステップSB3)。すなわち、制御装置CONTは、
像面調整装置10の第1光学部材1を第2光学部材2に
対してX軸方向に移動するとともに、第1光学部材1を
第2光学部材2に対してZ軸回りに回転しつつ、撮像セ
ンサ41により投影光学系PL1〜PL5のそれぞれに
関して照度検出を行い、この検出結果に基づいて、投影
光学系PL1〜PL5のそれぞれの結像位置がZ軸方向
で同じ位置になるように、且つ、投影領域50a〜50
eのそれぞれが所定の台形形状を有するように、像面の
位置を補正する。これにより、投影光学系PL1〜PL
5それぞれの像面のZ方向における位置は同じになり、
且つ、投影光学系PL1〜PL5それぞれの光軸と像面
とは直交する。
【0116】そして、制御装置CONTは、このときの
投影光学系PL1〜PL5ぞれぞれの第1光学部材1及
び第2光学部材2のX軸方向及びZ軸回りに関する補正
量(リニアアクチュエータ3,5,6の駆動量)を、記
憶装置に記憶する。こうして、投影光学系PL1〜PL
5それぞれの像面のZ軸方向における位置が互いに等し
くなるように、且つ、投影光学系PL1〜PL5それぞ
れの像面と光軸とが直交するようにキャリブレーション
が行われ、このときの同期移動に伴う像面調整装置10
の補正量が設定され、記憶される。
【0117】すなわち、第1実施形態では、ステップS
A2で説明したように、像面調整装置10により投影光
学系単独での像面位置調整(キャリブレーション)を行
う構成であるが、第2実施形態では、マスクMを介した
光を用いて像面位置調整が行われる。すなわち、第2実
施形態では、マスクMの撓み量に起因する像面位置変化
をも含めて補正するキャリブレーションが行われる。
【0118】次いで、感光基板Pが基板ステージPST
にロードされる(ステップSB4)。
【0119】感光基板Pが基板ステージPSTにロード
されたら、制御装置CONTは、露光処理を行う前の予
備走査を行う。すなわち、制御装置CONTは、照明光
学系ILによる照明を行わない状態で、マスクMを支持
するマスクステージMSTと感光基板Pを支持する基板
ステージPSTとを投影光学系PL1〜PL5に対して
X軸方向に同期移動する。この予備走査中に、アライメ
ント系49a、49bがマスクMと感光基板Pとのアラ
イメントを行う。
【0120】制御装置CONTは、アライメント系49
a、49bを用いてマスクM及び感光基板PのX軸方向
及びY軸方向における相対的な位置(姿勢)検出を行う
(ステップSB5)。
【0121】制御装置CONTは、アライメント系49
a、49bの検出結果に基づいて、マスクステージ駆動
部MSTD及び基板ステージ駆動部PSTDを介してマ
スクステージMST及び基板ステージPSTを駆動し、
マスクMと感光基板Pとを位置合わせする(ステップS
B6)。
【0122】一方、上記ステップSB5の処理と並行し
て、フォーカスセンサ20が、感光基板Pの表面のZ軸
方向における相対距離検出を行う(ステップSB7)。
制御装置CONTは、予備走査中に、フォーカスセンサ
20を用いて、感光基板Pの表面のZ軸方向における相
対距離の検出、すなわち、感光基板Pの表面のZ軸方向
における位置検出を行う。
【0123】制御装置CONTは、ステップSB7で求
めた感光基板PのZ軸方向における位置に関するデータ
に基づいて、感光基板Pの表面形状の近似曲面を最小自
乗法等の近似方法を用いて算出し、表面データとする
(ステップSB8)。
【0124】制御装置CONTは、前記表面データに基
づいて、複数の投影光学系PL1〜PL5のそれぞれに
ついてのフォーカス誤差、及び像面と感光基板P表面と
の位置誤差(像面位置誤差)を求める。
【0125】次に、制御装置CONTはレベリング制御
量を算出する(ステップSB9)。
【0126】制御装置CONTは、ステップSB9で算
出したレベリング制御量に基づいて、ステップSB8で
算出した表面データを補正し、新たな表面データを求め
る(ステップSB10)。
【0127】制御装置CONTは、ステップSB3で設
定した投影光学系PL1〜PL5それぞれの結像位置
と、ステップSB10で求めた新たな表面データとに基
づいて、残留するフォーカス誤差を求め、この求めた結
果に基づいて、投影光学系PL1〜PL5それぞれの結
像位置の補正量を求める(ステップSB11)。
【0128】更に、制御装置CONTは、ステップSB
3で設定した投影光学系PL1〜PL5それぞれの像面
傾斜と、ステップSB10で求めた新たな表面データと
に基づいて、像面と表面データ(感光基板P表面)との
位置誤差を求め、この求めた結果に基づいて、投影光学
系PL1〜PL5それぞれの像面傾斜の補正量を求める
(ステップSB12)。
【0129】すなわち、ステップSB3で求めた、マス
クMの撓みに起因する像面位置変化を補正するための補
正量に、感光基板Pの表面形状に対して像面を一致させ
るための補正量が加算される。
【0130】制御装置CONTは、ステップSB11及
びステップSB12で求めた補正量に基づいて、マスク
Mと感光基板Pとの同期移動に合わせて補正する像面調
整装置10での補正量、すなわち、リニアアクチュエー
タ3及びリニアアクチュエータ5,6の補正量を、例え
ば前記碁盤目状に設定した位置に合わせて設定し、この
設定した補正量を制御マップとして記憶装置に記憶する
(ステップSB13)。
【0131】マスクMと感光基板Pとの同期移動に合わ
せて補正する像面調整装置10での補正量を予め制御マ
ップとして記憶装置に記憶したら、制御装置CONT
は、照明光学系ILのシャッタによる照明光の遮断を解
除するとともに、マスクMを支持するマスクステージM
STと感光基板Pを支持する基板ステージPSTとを同
期移動しつつ、マスクMのパターン像を投影光学系PL
1〜PL5を介して感光基板Pに転写する走査露光を行
う(ステップSB14)。
【0132】以上説明したように、マスクM及び複数の
投影光学系PL1〜PL5それぞれを介した露光光を撮
像センサ41で検出し、この検出結果に基づいて像面位
置調整を行って、マスクMの撓みに起因する像面位置変
化を補正するための補正量を予め求めておくことによ
り、例えば、マスクMを交換しないで感光基板Pを順次
交換しつつ露光処理を行うような場合、マスクMの撓み
に起因する像面位置変化を補正するための補正量の導出
は、1回行えばよいので、工数を減らすことができ作業
効率を向上することができる。そして、フォーカスセン
サ20を用いて感光基板Pの表面形状データを求め、こ
の感光基板Pの表面と像面とを一致させるための補正量
を求め、この求めた感光基板に対する補正量と、マスク
に対する補正量とを合わせた補正量で像面位置調整を行
うことにより、像面と感光基板Pとを精度良く一致させ
つつ走査露光を行うことができる。
【0133】なお、上記第2実施形態では、フォーカス
センサ20により感光基板PのZ軸方向における位置を
検出し、この検出結果から感光基板Pの表面データ(近
似曲面)を求め、この求めた結果に基づいて制御マップ
を作成し、この制御マップに基づいて像面調整装置10
により像面位置調整を行うように説明したが、制御マッ
プを作成せずに、感光基板Pの表面形状を、投影光学系
より同期移動方向前方側に設けられた先読みセンサで検
出しつつ走査露光を行い、先読みセンサの検出結果に基
づいて、像面調整装置10の制御やレベリング制御を行
うようにしてもよい。すなわち、制御マップを作成せず
に、先読みセンサで感光基板Pの表面形状を検出しつつ
像面調整を行うようにしてもよい。
【0134】上記各実施形態において、像面調整装置1
0によって像面位置調整をすることにより感光基板P上
におけるパターン像が例えばX軸方向に移動したりする
場合がある。この場合、マスクMと感光基板Pとの相対
的な像特性(シフト、ローテーション、スケーリング)
に関する補正を行いつつ、走査露光する。例えば、第1
実施形態におけるステップSA7などにおいて、制御装
置CONTは、上記マスクアライメントマーク及び基板
アライメントマーク52a〜52dの検出手順と同様の
手順により、像特性補正用の不図示のマスクマークと基
板マークとを順次重ね合わせつつアライメント系49
a,49bがマーク位置を検出する。制御装置CONT
は、マスクMと感光基板Pとを位置合わせするためにア
ライメント系49a,49bを用いてマスクマーク及び
基板マークの位置情報を検出し、得られた位置情報に対
して統計演算を行って感光基板P上に設定された全ての
パターンの位置を求める。そして、求めた位置情報と理
想位置(理想格子)とに基づいてパターンの像特性、す
なわち、シフト、ローテーション、スケーリング、ひい
ては感光基板Pの変形量を求める。そして、先に感光基
板Pに形成されているパターンに対して、次のパターン
を所定の位置関係で積み重ねることができるように、投
影光学系PL1〜PL5のそれぞれに設けられているシ
フト調整機構23、ローテーション調整機構28,3
1、スケーリング調整機構27それぞれの補正量、すな
わち、これら各調整機構を駆動する駆動装置の駆動量を
設定する。そして、設定した各調整機構の補正量に基づ
いて像特性を補正しつつ走査露光を行うことができる。
こうすることにより、像面調整装置10の調整によりパ
ターン像(投影領域)が感光基板P上において所望の位
置に対してずれるようなことがあっても、上記調整機構
を用いてパターン像を補正することにより、所望の位置
にパターン像を投影することができる。
【0135】なお、例えばシフト調整を行う際、シフト
調整機構23を用いずに、図14(a)に示すように、
像面調整装置10全体を例えばY軸回りに回転すること
により、図14(b)に示すように、感光基板P上にお
ける投影領域50a(50b〜50e)は、像面調整装
置10の回転角度θに応じたシフト量X50aだけX軸方
向にシフトすることができる。また、このときの投影領
域50aの移動速度(単位時間当たりの移動量)VX50a
は、像面調整装置10の回転速度(単位時間当たりの回
転量)Vθに基づく。
【0136】上記実施形態では、像面調整装置10は、
反射屈折型光学系24と反射屈折型光学系25との間に
設けられている構成であるが、図15に示すように、像
面調整装置10はマスクMの近傍に設けられてもよい。
あるいは、像面調整装置10は感光基板P近傍に設けら
れてもよい。更に、像面調整装置10はマスクM及び感
光基板P近傍に設けられてもよい。
【0137】図16に示すように、像面調整装置10の
うち、第1光学部材1あるいは第2光学部材2に、投影
光学系の結像位置検出用マーク60を設けることができ
る。像面調整装置10はマスクM及び感光基板Pに対し
て光学的にほぼ共役な位置に設けられており、この結像
位置検出用マーク60を撮像センサ41で検出すること
により、投影光学系の結像位置を求めることができる。
例えば、撮像センサ41を基板ステージPSTとともに
Z軸方向に移動しつつ、結像位置検出用マーク60を検
出し、結像位置検出用マーク60が例えば円形状である
場合、像が最小径となる撮像センサ41のZ軸方向にお
ける位置が、投影光学系の結像位置となる。
【0138】なお、上記実施形態における露光装置EX
は、互いに隣接する複数の投影光学系を有する、いわゆ
るマルチレンズ走査型露光装置であるが、投影光学系が
1つである走査型露光装置ついても、本発明を適用する
ことができる。
【0139】なお、露光装置EXの用途としては角型の
ガラスプレートに液晶表示素子パターンを露光する液晶
用の露光装置に限定されることなく、例えば、半導体製
造用の露光装置や、薄膜磁気ヘッドを製造するための露
光装置にも広く適当できる。
【0140】本実施形態の露光装置EXの光源は、g線
(436nm)、h線(405nm)、i線(365n
m)のみならず、KrFエキシマレーザ(248n
m)、ArFエキシマレーザ(193nm)、F2レー
ザ(157nm)を用いることができる。
【0141】投影光学系PLの倍率は等倍系のみなら
ず、縮小系及び拡大系のいずれでもよい。
【0142】投影光学系PLとしては、エキシマレーザ
などの遠紫外線を用いる場合は硝材として石英や蛍石な
どの遠紫外線を透過する材料を用い、F2レーザを用い
る場合は反射屈折系または屈折系の光学系にする。
【0143】基板ステージPSTやマスクステージMS
Tにリニアモータを用いる場合は、エアベアリングを用
いたエア浮上型およびローレンツ力またはリアクタンス
力を用いた磁気浮上型のどちらを用いてもいい。また、
ステージは、ガイドに沿って移動するタイプでもいい
し、ガイドを設けないガイドレスタイプでもよい。
【0144】ステージの駆動装置として平面モ−タを用
いる場合、磁石ユニットと電機子ユニットのいずれか一
方をステージに接続し、磁石ユニットと電機子ユニット
の他方をステージの移動面側(ベース)に設ければよ
い。
【0145】基板ステージPSTの移動により発生する
反力は、特開平8−166475号公報に記載されてい
るように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に
逃がしてもよい。本発明は、このような構造を備えた露
光装置においても適用可能である。
【0146】マスクステージMSTの移動により発生す
る反力は、特開平8−330224号公報に記載されて
いるように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)
に逃がしてもよい。本発明は、このような構造を備えた
露光装置においても適用可能である。
【0147】以上のように、本願実施形態の露光装置
は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む
各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、
光学的精度を保つように、組み立てることで製造され
る。これら各種精度を確保するために、この組み立ての
前後には、各種光学系については光学的精度を達成する
ための調整、各種機械系については機械的精度を達成す
るための調整、各種電気系については電気的精度を達成
するための調整が行われる。各種サブシステムから露光
装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機
械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等
が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組
み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程
があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光
装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行わ
れ、露光装置全体としての各種精度が確保される。な
お、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理さ
れたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0148】半導体デバイスは、図17に示すように、
デバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この
設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作する
ステップ202、デバイスの基材である基板(ウエハ、
ガラスプレート)を製造するステップ203、前述した
実施形態の露光装置によりレチクルのパターンをウエハ
に露光するウエハ処理ステップ204、デバイス組み立
てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッ
ケージ工程を含む)205、検査ステップ206等を経
て製造される。
【0149】
【発明の効果】本発明によれば、パターンの像面の位置
をこの像面と直交する方向に調整するとともにパターン
像の像面傾斜を調整するようにしたので、感光基板の全
域に亘って最適フォーカスに近い状態で走査露光を行う
ことができる。したがって、高精度で信頼性の高いデバ
イスを低コストで製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の露光装置の一実施形態を示す概略構成
図である。
【図2】図1に示す露光装置の概略斜視図である。
【図3】投影光学系を示す概略構成図である。
【図4】感光基板及び投影領域を説明するための平面図
である。
【図5】像面調整装置を示す図であって、(a)は側面
図、(b)は平面図である。
【図6】像面調整装置に設けられた非接触装置を示す図
である。
【図7】第1の光学部材及び第2の光学部材の位置を調
整することにより結像位置が変化する様子を説明するた
めの図である。
【図8】第1の光学部材及び第2の光学部材の位置を調
整することにより像面の位置が変化する様子を説明する
ための図である。
【図9】本発明の露光方法の第1実施形態を説明するた
めのフローチャート図である。
【図10】像面調整装置により像面の位置が調整される
様子を説明するための図である。
【図11】像面調整装置により像面の位置が調整される
様子を説明するための図である。
【図12】像面調整装置により像面の位置が調整される
様子を説明するための図である。
【図13】本発明の露光方法の第2実施形態を説明する
ためのフローチャート図である。
【図14】像面調整装置を駆動することによりパターン
像がシフトする様子を説明するための図である。
【図15】投影光学系の他の実施例を示す概略構成図で
ある。
【図16】像面調整装置に設けられた結像位置検出用マ
ークを説明するための図である。
【図17】半導体デバイスの製造工程の一例を示すフロ
ーチャート図である。
【符号の説明】
1 第1光学部材(第1の光学部材) 1b 第1射出面(第1の傾斜面) 2 第2光学部材(第2の光学部材) 2a 第2入射面(第2の傾斜面) 5,6 リニアアクチュエータ(駆動装置、回転装
置) 10 像面調整装置 11 エアベアリング(非接触装置) 41 撮像センサ CONT 制御装置(制御部) EX 露光装置 M マスク P 感光基板 PL1〜PL5 投影光学系 PST 基板ステージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 正紀 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 Fターム(参考) 5F046 BA05 CB19 CB25 DA13 DB05 DC04 DC12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光光で照明されるマスクと感光基板と
    を同期移動しつつ前記マスクのパターン像を投影光学系
    を介して前記感光基板に投影露光する露光装置におい
    て、 前記露光光の光路上に、前記パターンの像面の位置を該
    像面と直交する方向に調整するとともに前記パターン像
    の像面傾斜を調整する像面調整装置を備えることを特徴
    とする露光装置。
  2. 【請求項2】 前記像面調整装置は、第1の傾斜面を有
    し前記露光光を透過可能な第1の光学部材と、 前記第1の傾斜面に対向するように設けられる第2の傾
    斜面を有し前記露光光を透過可能な第2の光学部材と、 前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面とを非接触で対向
    させる非接触装置と、 前記第1の光学部材と前記第2の光学部材とを前記光路
    の光軸回りに相対的に回転可能な駆動装置とを備えるこ
    とを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 前記像面調整装置は一対のくさび型光学
    部材でなり、前記一対のくさび型光学部材を貫通する前
    記光路の光軸回りにそれぞれを相対的に回転可能とする
    回転装置を備えることを特徴とする請求項1又は2記載
    の露光装置。
  4. 【請求項4】 前記像面調整装置は、前記マスク又は前
    記感光基板の近傍に設けられることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか一項記載の露光装置。
  5. 【請求項5】 前記像面調整装置は、前記マスク又は前
    記感光基板に対して光学的にほぼ共役な位置に設けられ
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の
    露光装置。
  6. 【請求項6】 前記投影光学系は複数設けられ、前記像
    面調整装置は前記複数の投影光学系のそれぞれに対応し
    て設けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    一項記載の露光装置。
  7. 【請求項7】 前記像面調整装置は、前記マスクに設け
    られたパターンを前記感光基板を載置する基板ステージ
    に設けられた撮像センサにより撮像した結果、もしく
    は、前記マスクの撓み量を計測する撓みセンサの計測結
    果に基づいて、駆動制御する制御部を備えたことを特徴
    とする請求項1〜6のいずれか一項記載の露光装置。
  8. 【請求項8】 前記制御部は、前記マスクのたわみ量に
    基づいて、前記像面調整装置を制御することを特徴とす
    る請求項7記載の露光装置。
  9. 【請求項9】 前記制御部は、前記マスクと前記感光基
    板との前記同期移動に合わせて、前記像面調整装置での
    補正量を制御することを特徴とする請求項7又は8記載
    の露光装置。
  10. 【請求項10】 前記制御部は、前記マスクと前記感光
    基板との前記同期移動に合わせて補正する前記像面調整
    装置での補正量を予め制御マップとして記憶しているこ
    とを特徴とする請求項9記載の露光装置。
  11. 【請求項11】 露光光で照明されるマスクと感光基板
    とを同期移動しつつ前記マスクのパターン像を投影光学
    系を介して前記感光基板に投影露光する露光方法におい
    て、 前記パターンの像面の光軸方向の位置を調整するととも
    に前記パターン像の像面傾斜を調整する第1ステップ
    と、 前記マスクと前記感光基板とを同期移動させる移動とと
    もに、前記同期移動に伴って前記第1ステップで調整す
    る調整量を変化させる第2ステップとを含むことを特徴
    とする露光方法。
  12. 【請求項12】 前記第2ステップにより前記同期移動
    に伴って変化させる前記調整量を、前記同期移動の前に
    予め計測する第3ステップを有することを特徴とする請
    求項11記載の露光方法。
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