JP2003272989A - 露光方法及び露光装置 - Google Patents

露光方法及び露光装置

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JP2003272989A JP2002067154A JP2002067154A JP2003272989A JP 2003272989 A JP2003272989 A JP 2003272989A JP 2002067154 A JP2002067154 A JP 2002067154A JP 2002067154 A JP2002067154 A JP 2002067154A JP 2003272989 A JP2003272989 A JP 2003272989A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特性を補正しつつ走査露光する際、精度良い
補正を行うことによりパターンを所定の位置関係で精度
良く積み重ねることができ、精度良い露光処理を行うこ
とができる露光装置を提供する。 【解決手段】 マスクMと感光基板Pとを同期移動しつ
つ投影光学系PL1〜PL5を介してマスクMのパター
ンを感光基板Pに投影する露光装置EXは、投影光学系
PL1〜PL5に設けられ、感光基板Pに投影されるパ
ターンの像特性を補正する補正機構と、補正機構を駆動
する駆動装置と、同期移動速度に応じて、駆動装置に駆
動速度及び駆動量のうち少なくともいずれか一方を設定
する制御装置CONTとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は露光方法及び露光装
置に関し、特にマスクと基板とを同期移動しつつマスク
のパターンを基板に露光する走査型の露光方法及び露光
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示デバイスや半導体デバイス等の
電子デバイスは、マスク上に形成されたパターンを感光
基板上に転写する、いわゆるフォトリソグラフィの手法
により製造される。このフォトリソグラフィ工程で使用
される露光装置は、パターンを有するマスクを載置して
2次元移動するマスクステージと感光基板を載置して2
次元移動する基板ステージとを有し、マスク上に形成さ
れたパターンをマスクステージ及び基板ステージを逐次
移動しながら投影光学系を介して感光基板に投影露光す
るものである。露光装置としては、感光基板上にマスク
のパターン全体を同時に転写する一括型露光装置と、マ
スクステージと基板ステージとを同期走査しつつマスク
のパターンを連続的に感光基板上に転写する走査型露光
装置との2種類が主に知られている。このうち、液晶表
示デバイスを製造する際には、表示領域の大型化の要求
から走査型露光装置が主に用いられている。
【0003】電子デバイスは、フォトリソグラフィ工程
を含む各プロセス処理により基板上に複数のパターンを
所定の位置関係で積み重ねることで形成されるが、基板
はプロセス処理により変形する(歪む)場合がある。例
えば、基板が液晶表示デバイス用のガラス基板である場
合、各プロセス処理の熱の作用により変形したり、ある
いは、ガラス基板上に金属層を形成した際にガラス基板
が金属層に引っ張られるようにして面方向への力の作用
を受けて変形したりする場合がある。プロセス処理によ
って基板が変形すると、基板上にパターンを積み重ねる
際、パターンどうしがずれてしまう場合がある。そこ
で、従来より、露光装置の投影光学系には基板上に投影
される像特性を補正する補正機構が設けられており、こ
の補正機構を用いて、基板の非線形な変形に応じたパタ
ーン像の基板上における位置や形状の補正を行いつつ露
光処理が行われている。すなわち、露光装置は、基板の
非線形な変形に応じて、シフト(像のX軸方向及びY軸
方向への位置誤差)、スケーリング(像の拡大又は縮小
誤差)、ローテーション(Z軸まわりの回転誤差)、直
交度(像のX軸を基準としたY軸方向への倒れ量)など
といった像特性を補正機構を用いて補正しつつ、パター
ンの像を基板上に投影露光している。
【0004】ここで、補正機構としては、例えば投影光
学系に設けられている平行平面ガラス板などが挙げら
れ、この平行平面ガラス板をモータなどの駆動装置で回
転させることにより、像特性が補正されるようになって
いる。そして、マスクと基板とを同期移動しつつ投影光
学系を介してマスクのパターンを感光基板に投影する走
査型露光装置においては、基板の非線形な変形に応じて
前記補正機構を駆動しつつ走査露光が行われるようにな
っている。このとき、従来の補正機構は、モータなどの
駆動機構により一定速度で駆動(回転)されるようにな
っている。
【0005】図13(a)は、基板の非線形な変形に応
じてパターンの像特性(像の位置)を補正しつつ走査露
光を行った際の、基板上におけるパターン像を示す模式
図である。図13(a)において、矢印x1は基板の走
査方向を示している。そして、パターン像は、基板を走
査しつつ駆動機構を一定速度で駆動(回転)しながら基
板上に投影される。前述したように、補正機構の駆動速
度(補正速度)は一定であり、図13(a)では傾きV
dで示されている。また、基板の走査速度(同期移動速
度)Vaは一定であり、位置p1〜p5は走査方向にお
いて基板上に等間隔で設定された位置を示している。そ
して、図13(a)における間隔Taは基準点(例えば
投影光学系の光軸)を位置p1(p2,p3,p4)が
通過してから位置p2(p3,p4,p5)が通過する
までの時間を表している。つまり、時間Taが短い場合
は、走査速度が速いことを示しており、時間Taが長い
場合は、走査速度が遅いことを示している。また、破線
は目標非線形補正量(目標パターン)を示しており、実
線は実際の非線形補正量(実際のパターン)を示してい
る。そして、補正機構の駆動開始点は、基板が走査方向
に所定量だけ移動した時点、つまり、基準点を位置p1
〜p5のそれぞれが通過した時点に設定されている。図
13(a)に示す例では、基板の走査速度Vaと、基板
の変形に応じた補正機構の駆動速度(補正速度)Vdと
の関係が適切であり、目標非線形補正量と実際の非線形
補正量とは一致している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の露光
装置の補正機構では、以下に述べる問題が生じるように
なった。露光装置はマスクに対して露光光を照射するた
めの光源を有しているが、この光源は使用時間の経過と
ともに劣化して光量(照度)を低下する。したがって、
マスクと基板とを同期移動しつつ投影光学系を介してマ
スクのパターンを感光基板に投影露光する走査型露光装
置においては、光源の光量変化に応じて同期移動速度を
変化させることにより、具体的には、光源の光量低下に
応じて同期移動速度を遅くすることにより、基板上にお
ける露光量が所望の値となるように制御される。
【0007】ところが、従来の補正機構は一定の駆動速
度Vdで駆動するようになっているため、図13(b)
に示す模式図のように、所望の露光量を得るために感光
基板の走査速度をVaより遅くしてVbとすると(この
とき、時間Tbは時間Taより長い)、補正機構の駆動
開始点は基準点を位置p1〜p5のそれぞれが通過した
時点に設定されているので、基準点に対して基板上の位
置p1が通過してから位置p2が通過するまでの間に補
正機構の駆動が停止してしまい(駆動速度Vdが0にな
ってしまい)、目標非線形補正量と実際の非線形補正量
とが一致しない状態となる。特にこの場合、図13
(b)に示すように、補正量は断続的となり、滑らかに
行われない。
【0008】一方、例えば、異なるレシピにより光源の
出力を変化させる際に走査速度を速くする場合が考えら
れるが、この場合、図13(c)に示すように、感光基
板の走査速度をVaより速くしてVcとすると(このと
き、時間Tcは時間Taより短い)、補正機構の駆動開
始点は基準点を位置p1〜p5のそれぞれが通過した時
点に設定されているとともに駆動速度Vdは一定である
ので、基準点に対して基板上の位置p1が通過してから
位置p2が通過するまでの間に補正機構の駆動が完了せ
ず、実際の非線形補正量と目標非線形補正量とが一致し
ない状態となる。
【0009】このように、目標補正量と実際の補正量と
がずれてしまうと、基板に既に形成されているパターン
に対して次のパターンを所定の位置関係で精度良く積み
重ねられないといった問題も生じるようになっている。
従来においては、上述のような目標非線形補正量と実際
の非線形補正量とのずれは許容される範囲であったが、
近年におけるパターンの微細化の要求により、目標非線
形補正量に対する実際の非線形補正量のずれは無視でき
ないレベルになってきている。
【0010】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、像特性を補正しつつ走査露光する際、精度良い
補正を行うことによりパターンを所定の位置関係で精度
良く積み重ねることができ、精度良い露光処理を行うこ
とができる露光方法及び露光装置を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め本発明は、実施の形態に示す図1〜図12に対応付け
した以下の構成を採用している。本発明の露光方法は、
マスク(M)と基板(P)とを同期移動しつつ投影光学
系(PL1〜PL5)を介してマスク(M)のパターン
を基板(P)に投影する露光方法において、投影光学系
(PL1〜PL5)に設けられた補正機構(23、2
8、31、27)により基板(P)に投影されるパター
ンの像の位置を補正するとともに、像の位置を補正する
補正速度(Vx34a、Vy34a、VR34a、VSk)又は
補正量(x34a、y34a、R34a、Sk)を同期移動速度
に応じて設定することを特徴とする。
【0012】本発明によれば、マスクと基板との同期移
動速度に応じて、基板に投影されるパターンの像の位置
を補正する補正速度又は補正量を設定するようにしたの
で、同期移動速度が変化しても目標補正量と実際の補正
量とを一致させることができる。したがって、パターン
を所定の位置関係で精度良く積み重ねることができ、精
度良い露光処理を行うことができる。
【0013】本発明の露光装置(EX)は、マスク
(M)と基板(P)とを同期移動しつつ投影光学系(P
L)を介してマスク(M)のパターンを基板(P)に投
影する露光装置において、投影光学系(PL1〜PL
5)に設けられ、基板(P)に投影されるパターンの像
特性を補正する補正機構(23、28、31、27)
と、補正機構(23、28、31、27)を駆動する駆
動装置(50A、50B、51A、51B、52)と、
同期移動速度に応じて、駆動装置(50A、50B、5
1A、51B、52)に駆動速度及び駆動量のうち少な
くともいずれか一方を設定する制御装置(CONT)と
を備えたことを特徴とする。
【0014】本発明によれば、投影光学系に基板に投影
されるパターンの像特性を補正する補正機構を設け、マ
スクと基板との同期移動速度に応じて補正機構を駆動す
る駆動装置の駆動速度又は駆動量を設定するようにした
ので、同期移動速度が変化しても目標補正量と実際の補
正量とを一致させることができる。したがって、パター
ンを所定の位置関係で精度良く積み重ねることができ、
精度良い露光処理を行うことができる。
【0015】本発明の露光装置(EX)は、マスク
(M)と基板(P)とを同期移動しつつ投影光学系(P
L)を介してマスク(M)のパターンを基板(P)に投
影する露光装置において、投影光学系(PL1〜PL
5)に設けられ、基板(P)に投影されるパターンの像
特性を補正する補正機構(23、28、31、27)
と、補正機構(23、28、31、27)を駆動する駆
動装置(50A、50B、51A、51B、52)と、
マスク(M)又は基板(P)の位置に応じて、駆動装置
(50A、50B、51A、51B、52)に駆動速度
及び駆動量のうち少なくともいずれか一方を設定する制
御装置(CONT)とを備えたことを特徴とする。
【0016】本発明によれば、投影光学系に基板に投影
されるパターンの像特性を補正する補正機構を設け、マ
スク又は基板の位置に応じて補正機構を駆動する駆動装
置の駆動速度又は駆動量を設定するようにしたので、基
板が変形した際にも目標補正量と実際の補正量とを一致
させて非線形補正を良好に行うことができる。したがっ
て、パターンを所定の位置関係で精度良く積み重ねるこ
とができ、精度良い露光処理を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の露光方法及び露光
装置について図面を参照しながら説明する。図1は本発
明の露光装置の一実施形態を示す概略構成図であり、図
2は図1の概略斜視図である。
【0018】図1及び図2において、露光装置EXは、
露光光でマスクMを照明する複数の照明系モジュール1
0a〜10eを備えた照明光学系ILと、マスクMを支
持するマスクステージMSTと、照明系モジュール10
a〜10eのそれぞれに対応して配置され、露光光で照
明されたマスクMのパターンの像を感光基板(基板)P
上に投影する複数の投影光学系PL1〜PL5と、感光
基板Pを支持する基板ステージPSTと、レーザ光を用
いてマスクステージMSTの位置を検出するマスク側レ
ーザ干渉計39a,39bと、レーザ光を用いて基板ス
テージPSTの位置を検出する基板側レーザ干渉計43
a,43bとを備えている。本実施形態において、照明
系モジュールは10a〜10eの5つであり、図1には
便宜上照明系モジュール10aに対応するもののみが示
されているが、照明系モジュール10a〜10eのそれ
ぞれは同様の構成を有している。感光基板Pはガラスプ
レートにレジスト(感光剤)を塗布したものである。
【0019】本実施形態における露光装置EXは、マス
クステージMSTに支持されているマスクMと基板ステ
ージPSTに支持されている感光基板Pとを同期移動し
つつ投影光学系PLを介してマスクMのパターンを感光
基板Pに投影露光する走査型露光装置である。以下の説
明において、投影光学系PLの光軸方向をZ軸方向と
し、Z軸方向に垂直な方向でマスクM及び感光基板Pの
同期移動方向(走査方向)をX軸方向とし、Z軸方向及
びX軸方向に直交する方向(非走査方向)をY軸方向と
する。
【0020】図1に示すように、照明光学系ILは、露
光用光源6と、光源6から射出された光束を集光する楕
円鏡6aと、楕円鏡6aにより集光された光束のうち露
光に必要な波長の光束を反射し、その他の波長の光束を
透過させるダイクロイックミラー7と、ダイクロイック
ミラー7で反射した光束のうち更に露光に必要な波長の
みを通過させる波長選択フィルタ8と、波長選択フィル
タ8からの光束を複数本(本実施形態では5本)に分岐
して、反射ミラー11を介して照明系モジュール10a
〜10eのそれぞれに入射させるライトガイド9とを備
えている。本実施形態における露光用光源6には水銀ラ
ンプが用いられ、露光光としては波長選択フィルタ8に
より、露光に必要な波長であるg線(436nm)、h
線(405nm)、i線(365nm)などが用いられ
る。
【0021】照明系モジュール10aは、照明シャッタ
12と、リレーレンズ13と、リレーレンズ13を通過
した光束をほぼ均一な照度分布の光束に調整して露光光
に変換するオプティカルインテグレータ14と、オプテ
ィカルインテグレータ14からの露光光を集光してマス
クMを均一な照度で照明するコンデンサレンズ15とを
備えている。本実施形態において、照明系モジュール1
0aと同じ構成の照明系モジュール10b〜10eが、
X軸方向とY軸方向とに一定の間隔を持って配置されて
いる。
【0022】照明シャッタ12は、ライトガイド9の光
路下流側に光束の光路に対して進退自在に配置されてお
り、光束の遮蔽・解除をする。照明シャッタ12には、
この照明シャッタ12を光束の光路に対して進退移動さ
せるシャッタ駆動部12Dが設けられており、制御装置
CONTによりその駆動を制御される。
【0023】照明系モジュール10a(10b〜10
e)は光量調整機構18を備えている。光量調整機構1
8は、光路毎に光束の照度を設定することにより各光路
の露光量を調整するものであって、ハーフミラー19
と、ディテクタ20と、フィルタ21と、フィルタ駆動
部21Dとを備えている。ハーフミラー19は、フィル
タ21とリレーレンズ13との間の光路中に配置され、
フィルタ21を透過した光束の一部をディテクタ20へ
入射する。ディテクタ20のそれぞれは、常時、入射し
た光束の照度を独立して検出し、検出した照度信号を制
御装置CONTへ出力する。
【0024】フィルタ21はガラス板上にCr等ですだ
れ状にパターンニングされたものであって、透過率がY
軸方向に沿ってある範囲で線形に漸次変化するように形
成されており、各光路中の照明シャッタ12とハーフミ
ラー19との間に配置されている。これらハーフミラー
19、ディテクタ20及びフィルタ21は複数の光路毎
にそれぞれ配設されている。フィルタ駆動部21Dは、
制御装置CONTの指示に基づいてフィルタ21をY軸
方向に移動する。フィルタ駆動部21Dによりフィルタ
21が駆動されることにより、各光路毎の光量が調整さ
れる。
【0025】光量調整機構18を透過した光束はリレー
レンズ13を介してオプティカルインテグレータ14に
達する。オプティカルインテグレータ14の射出面側に
は二次光源が形成され、オプティカルインテグレータ1
4からの露光光はコンデンサレンズ15を介してマスク
ステージMSTに支持されているマスクMを均一な照度
で照射する。そして、照明系モジュール10a〜10e
のそれぞれから射出した露光光はマスクM上の異なる照
明領域のそれぞれを照明する。
【0026】マスクMを支持するマスクステージMST
は移動可能に設けられており、一次元の走査露光を行う
べくX軸方向への長いストロークと、走査方向と直交す
るY軸方向への所定距離のストロークとを有している。
図1に示すように、マスクステージMSTは、このマス
クステージMSTをX軸方向及びY軸方向に駆動するマ
スクステージ駆動部MSTDを有している。マスクステ
ージ駆動部MSTDは制御装置CONTにより制御され
る。
【0027】図2に示すように、マスク側レーザ干渉計
は、マスクステージMSTのX軸方向における位置を検
出するXレーザ干渉計39aと、マスクステージMST
のY軸方向における位置を検出するYレーザ干渉計39
bとを備えている。マスクステージMSTの+X側の端
縁にはY軸方向に延在するX移動鏡38aが設けられて
いる。一方、マスクステージMSTの+Y側の端縁には
X移動鏡38aに直交するように、X軸方向に延在する
Y移動鏡38bが設けられている。X移動鏡38aには
Xレーザー干渉計39aが対向して配置されており、Y
移動鏡38bにはYレーザー干渉計39bが対向して配
置されている。
【0028】Xレーザ干渉計39aはX移動鏡38aに
レーザ光を照射する。レーザ光の照射によりX移動鏡3
8aで発生した光(反射光)はXレーザ干渉計39a内
部のディテクタに受光される。Xレーザ干渉計39a
は、X移動鏡38aからの反射光に基づいて、内部の参
照鏡の位置を基準としてX移動鏡38aの位置、すなわ
ちマスクステージMSTのX軸方向における位置を検出
する。なお、マスクMの位置は、マスクステージMST
に対するマスクMの各位置を計測しておくことにより、
レーザ干渉計の検査値でモニタすることができる。
【0029】Yレーザ干渉計39bはY移動鏡38bに
レーザ光を照射する。レーザ光の照射によりY移動鏡3
8bで発生した光(反射光)はYレーザ干渉計39b内
部のディテクタに受光される。Yレーザ干渉計39b
は、Y移動鏡38bからの反射光に基づいて、内部の参
照鏡の位置を基準としてY移動鏡38bの位置、すなわ
ちマスクステージMST(ひいてはマスクM)のY軸方
向における位置を検出する。
【0030】レーザー干渉計39a,39bそれぞれの
検出結果は制御装置CONTに出力される。制御装置C
ONTは、レーザー干渉計39a,39bそれぞれの検
出結果に基づいて、マスクステージ駆動部MSTDを介
してマスクステージMSTを駆動し、マスクMの位置制
御を行う。
【0031】マスクMを透過した露光光は、投影光学系
PL1〜PL5のそれぞれに入射する。投影光学系PL
1〜PL5のそれぞれは、マスクMの照明領域に存在す
るパターンの像を感光基板Pに投影露光するものであ
り、照明系モジュール10a〜10eのそれぞれに対応
して配置されている。投影光学系PL1,PL3,PL
5と投影光学系PL2,PL4とは2列に千鳥状に配列
されている。すなわち、千鳥状に配置されている投影光
学系PL1〜PL5のそれぞれは、隣合う投影光学系ど
うし(例えば投影光学系PL1とPL2、PL2とPL
3)をX軸方向に所定量変位させて配置されている。投
影光学系PL1〜PL5のそれぞれを透過した露光光
は、基板ステージPSTに支持されている感光基板P上
の異なる投影領域にマスクMの照明領域に対応したパタ
ーンの像を結像する。照明領域のマスクMのパターンは
所定の結像特性を持って、レジストが塗布された感光基
板P上に転写される。
【0032】感光基板Pを支持する基板ステージPST
は移動可能に設けられており、一次元の走査露光を行う
べくX軸方向への長いストロークと、走査方向と直交す
る方向にステップ移動するためのY軸方向への長いスト
ロークとを有している。また、基板ステージPSTは、
この基板ステージPSTをX軸方向及びY軸方向、更に
Z軸方向に駆動する基板ステージ駆動部PSTDを有し
ている。基板ステージ駆動部PSTDは制御装置CON
Tにより制御される。
【0033】図2に示すように、基板側レーザ干渉計
は、基板ステージPSTのX軸方向における位置を検出
するXレーザ干渉計43aと、基板ステージPSTのY
軸方向における位置を検出するYレーザ干渉計43bと
を備えている。基板ステージPSTの+X側の端縁には
Y軸方向に延在するX移動鏡42aが設けられている。
一方、基板ステージPSTの−Y側の端縁にはX移動鏡
42aに直交するように、X軸方向に延在するY移動鏡
42bが設けられている。X移動鏡42aにはXレーザ
ー干渉計43aが対向して配置されており、Y移動鏡4
2bにはYレーザー干渉計43bが対向して配置されて
いる。
【0034】Xレーザ干渉計43aはX移動鏡42aに
レーザ光を照射する。レーザ光の照射によりX移動鏡4
2aで発生した光(反射光)は、Xレーザ干渉計43a
内部のディテクタに受光される。Xレーザ干渉計43a
は、X移動鏡42aからの反射光に基づいて、内部の参
照鏡の位置を基準としてX移動鏡42aの位置、すなわ
ち基板ステージPST(ひいては感光基板P)のX軸方
向における位置を検出する。
【0035】Yレーザ干渉計43bはY移動鏡42bに
レーザ光を照射する。レーザ光の照射によりY移動鏡4
2bで発生した光(反射光)は、Yレーザ干渉計43b
内部のディテクタに受光される。Yレーザ干渉計43b
は、Y移動鏡42bからの反射光に基づいて、内部の参
照鏡の位置を基準としてY移動鏡42bの位置、すなわ
ち基板ステージPSTのY軸方向における位置を検出す
る。なお、感光基板Pの位置は、基板ステージPSTに
対する感光基板Pの各位置を計測しておくことにより、
レーザ干渉計の検査値でモニタすることができる。レー
ザー干渉計43a,43bそれぞれの検出結果は制御装
置CONTに出力される。
【0036】更に、基板ステージPSTに保持された感
光基板PのZ軸方向における位置は、斜入射方式の焦点
検出系の1つである多点フォーカス位置検出系(不図
示)により検出される。多点フォーカス位置検出系の検
出結果は制御装置CONTに出力される。制御装置CO
NTは、レーザー干渉計43a,43b及び多点フォー
カス位置検出系のそれぞれの検出結果に基づいて、基板
ステージ駆動部PSTDを介して基板ステージPSTを
駆動し、感光基板Pの位置制御を行う。
【0037】マスクステージMST及び基板ステージP
STのそれぞれは制御装置CONTの制御のもとでマス
クステージ駆動部MSTD及び基板ステージ駆動部PS
TDにより独立して移動可能となっている。そして、本
実施形態では、マスクMを支持したマスクステージMS
Tと感光基板Pを支持した基板ステージPSTとが投影
光学系PLに対して任意の走査速度(同期移動速度)で
X軸方向に同期移動するようになっている。
【0038】ここで、図2に示すように、露光装置EX
は、マスクステージMSTのX軸方向における移動速度
(すなわち、同期移動速度)を検出するマスクステージ
速度検出装置71と、基板ステージPSTのX軸方向に
おける移動速度(すなわち、同期移動速度)を検出する
基板ステージ速度検出装置72とを備えている。マスク
ステージ速度検出装置71及び基板ステージ速度検出装
置72のそれぞれの検出結果は制御装置CONTに出力
されるようになっている。
【0039】図3は投影光学系PL1(PL2〜PL
5)の概略構成図である。ここで、図3には投影光学系
PL1に対応するもののみが示されているが、投影光学
系PL1〜PL5のそれぞれは同様の構成を有してい
る。図3に示すように、投影光学系PL1〜PL5のそ
れぞれは、シフト調整機構(補正機構)23と、二組の
反射屈折型光学系24、25と、視野絞り26と、スケ
ーリング調整機構(補正機構)27とを備えている。
【0040】マスクMを透過した光束は、シフト調整機
構23に入射する。シフト調整機構23は、Y軸まわり
に回転可能に設けられた平行平面ガラス板(補正機構)
23Aと、X軸まわりに回転可能に設けられた平行平面
ガラス板(補正機構)23Bと有している。平行平面ガ
ラス板23Aはモータなどの駆動装置50AによりY軸
まわりに回転し、平行平面ガラス板23Bはモータなど
の駆動装置50BによりX軸まわりに回転する。平行平
面ガラス板23AがY軸まわりに回転することにより感
光基板P上におけるマスクMのパターンの像はX軸方向
にシフトし、平行平面ガラス板23BがX軸まわりに回
転することにより感光基板P上におけるマスクMのパタ
ーンの像はY軸方向にシフトする。駆動装置50A,5
0Bの駆動速度及び駆動量は制御装置CONTによりそ
れぞれ独立して制御されるようになっている。駆動装置
50A,50Bのそれぞれは制御装置CONTの制御に
基づいて、平行平面ガラス板23A,23Bのそれぞれ
を所定速度で所定量(所定角度)回転する。
【0041】シフト調整機構23を透過した光束は、1
組目の反射屈折型光学系24に入射する。反射屈折型光
学系24は、マスクMのパターンの中間像を形成するも
のであって、直角プリズム(補正機構)28と、レンズ
29と、凹面鏡30とを備えている。
【0042】直角プリズム28はZ軸まわりに回転可能
に設けられており、モータなどの駆動装置51Aにより
Z軸まわりに回転する。直角プリズム28がZ軸まわり
に回転することにより感光基板P上におけるマスクMの
パターンの像はZ軸まわりに回転する。すなわち、直角
プリズム28はローテーション調整機構としての機能を
有している。駆動装置51Aの駆動速度及び駆動量は制
御装置CONTにより制御されるようになっている。駆
動装置51Aは制御装置CONTの制御に基づいて、直
角プリズム28を所定速度で所定量(所定角度)回転す
る。
【0043】反射屈折型光学系24により形成されるパ
ターンの中間像位置には視野絞り26が配置されてい
る。視野絞り26は、感光基板P上における投影領域を
設定するものである。視野絞り26を透過した光束は、
2組目の反射屈折型光学系25に入射する。
【0044】反射屈折型光学系25は、反射屈折型光学
系24と同様に、ローテーション調整機構としての直角
プリズム(補正機構)31と、レンズ32と、凹面鏡3
3とを備えている。直角プリズム31もモータなどの駆
動装置51Bの駆動によりZ軸まわりに回転するように
なっており、回転することで感光基板P上におけるマス
クMのパターンの像をZ軸まわりに回転する。駆動装置
51Bの駆動速度及び駆動量は制御装置CONTにより
制御されるようになっており、駆動装置51Bは制御装
置CONTの制御に基づいて、直角プリズム31を所定
速度で所定量(所定角度)回転する。
【0045】反射屈折型光学系25から射出した光束
は、スケーリング調整機構(補正機構)27を通り、感
光基板P上にマスクMのパターンの像を正立等倍で結像
する。スケーリング調整機構27は、例えば、平凸レン
ズ、両凸レンズ、平凸レンズの3枚のレンズから構成さ
れ、平凸レンズと平凹レンズとの間に位置する両凸レン
ズをZ軸方向に移動させることにより、マスクMのパタ
ーンの像の倍率(スケーリング)調整を行うようになっ
ている。このとき、両凸レンズは駆動装置52により移
動するようになっており、駆動装置52は制御装置CO
NTにより制御される。駆動装置52は制御装置CON
Tの制御に基づいて、両凸レンズを所定速度で所定量移
動させる。
【0046】図4は、感光基板P上における投影光学系
PL1〜PL5のそれぞれによる投影領域34a〜34
eを示す平面図である。各投影領域34a〜34eのそ
れぞれは視野絞り26により所定の形状に設定されるよ
うになっており、本実施形態においては台形形状を有し
ている。投影領域34a、34c、34eと投影領域3
4b、34dとはX軸方向に対向して配置されている。
さらに、投影領域34a〜34eのそれぞれは隣り合う
投影領域の端部(境界部)どうし(35aと35b、3
5cと35d、35eと35f、35gと35h)が二
点鎖線で示すように、Y軸方向に重ね合わせるように並
列配置され、X軸方向における投影領域の幅の総計がほ
ぼ等しくなるように設定されている。すなわち、X軸方
向に走査露光したときの露光量が等しくなるように設定
されている。
【0047】このように、投影領域34a〜34eのそ
れぞれが重ね合わせられる継ぎ部36a〜36dによ
り、継ぎ部36a〜36dにおける光学収差の変化や照
度変化が滑らかになる。なお、本実施形態の投影領域3
4a〜34eの形状は台形であるが、六角形や菱形、あ
るいは平行四辺形であっても構わない。
【0048】図1に戻って、基板ステージPST上には
感光基板Pの露光面とほぼ同じ高さにディテクタ41が
配設されている。ディテクタ41は、感光基板P上の露
光光の光量に関する情報(照度)を検出する照度センサ
であってCCDセンサにより構成されており、感光基板
P上の投影光学系PL1〜PL5のそれぞれに対応する
位置の露光光の照度を検出し、検出した検出信号を制御
装置CONTへ出力する。ディテクタ41は、基板ステ
ージPST上にY軸方向に配設されたガイド軸(不図
示)により感光基板Pと同一平面の高さに設置されてお
り、ディテクタ駆動部により走査方向(X軸方向)と直
交する方向(Y軸方向)に移動可能に設けられている。
ディテクタ41は、1回又は複数回の露光に先立ち、基
板ステージPSTのX軸方向の移動と照度センサ駆動部
によるY軸方向の移動とにより、投影光学系PL1〜P
L5に対応する投影領域34a〜34eのそれぞれの下
で走査する。したがって、感光基板P上の投影領域34
a〜34e及びこれら各投影領域34a〜34eの各境
界部35a〜35hにおける露光光の照度はディテクタ
41により2次元的に検出されるようになっている。デ
ィテクタ41により検出された露光光の照度は制御装置
CONTに出力される。このとき、制御装置CONT
は、基板ステージ駆動部PSTD及びディテクタ駆動部
の各駆動量により、ディテクタ41の位置を検出可能と
なっている。
【0049】図5は、投影光学系PL1のシフト調整機
構23により感光基板P上における投影領域(パターン
像)34aの位置が補正される様子を示す模式図であ
る。図5(a)に示すように、シフト調整機構23のう
ち平行平面ガラス板23Aが図中実線で示す基準位置に
ある場合には、すなわち、平行平面ガラス板23Aの法
線がZ軸と平行である場合には、図5(b)に実線で示
すように、感光基板P上において投影領域34a(34
1)は所定位置に設定される。一方、図5(a)の破
線で示すように、平行平面ガラス板23Aが駆動装置5
0Aの駆動によりY軸まわりに所定量回転した場合に
は、図5(b)に破線で示すように、感光基板P上にお
ける投影領域34a(34a2)の位置はX軸方向に所
定量移動(シフト)する。ここで、感光基板P上におけ
る投影領域34a1から投影領域34a2への移動量(補
正量)x34a、すなわち、感光基板P上での投影領域3
4aのX軸方向における位置は、平行平面ガラス板23
AのY軸まわりの回転量(角度)θ、すなわち、駆動装
置50Aの駆動量に応じて設定される。また、投影領域
34a1から投影領域34a2への移動速度(補正速度)
Vx34aは、平行平面ガラス板23AのY軸まわりの回
転速度Vθ、すなわち、駆動装置50Aの駆動速度に応
じて設定される。
【0050】同様に、感光基板P上での投影領域34a
のY軸方向における移動量(補正量)y34aは、平行平
面ガラス板23BのX軸まわりの回転量、すなわち、駆
動装置50Bの駆動量に応じて設定され、投影領域34
aのY軸方向における移動速度(補正速度)Vy
34aは、平行平面ガラス板23BのX軸まわりの回転速
度、すなわち、駆動装置50Bの駆動速度に応じて設定
される。
【0051】更に、ローテーション補正についても同様
であり、図6(a)に示すように、感光基板P上での投
影領域34aの回転量(補正量)R34a、すなわち、感
光基板P上での投影領域34aのZ軸まわり方向におけ
る位置は、三角プリズム28,31のZ軸まわりの回転
量、すなわち、駆動装置51A,51Bの駆動量に応じ
て設定され、投影領域34aの回転速度(補正速度)V
34aは、三角プリズム28,31のZ軸まわりの回転
速度、すなわち、駆動装置51A,51Bの駆動速度に
応じて設定される。
【0052】スケーリング補正についても同様であり、
図6(b)に示すように、感光基板P上での投影領域3
4aの倍率(補正量)Skは、スケーリング調整機構2
7のZ軸方向への移動量、すなわち、駆動装置52の駆
動量に応じて設定され、投影領域の倍率変化速度(補正
速度)VSkは、スケーリング調整機構27のZ軸方向
への移動速度、すなわち、駆動装置52の駆動速度に応
じて設定される。
【0053】そして、これら各シフト調整機構、ローテ
ーション調整機構、及びスケーリング調整機構のそれぞ
れを同時に又は選択的に駆動することにより、投影領域
34aの感光基板P上における位置及び形状を任意に設
定することができる。以上、投影領域34aについて説
明したが、他の投影領域34b〜34eについても、投
影光学系PL2〜PL5のそれぞれに設けられている各
シフト調整機構、ローテーション調整機構、及びスケー
リング調整機構のそれぞれを同時に又は選択的に駆動す
ることにより、感光基板P上における位置及び形状を任
意に設定することができる。
【0054】図7に示すように、マスクMのパターン領
域には、画素パターン(共通パターン)44と、該画素
パターン44のY方向両端に位置する周辺回路パターン
(非共通パターン)45a,45bとが形成されてい
る。画素パターン44には、複数のピクセルに応じた複
数の電極が規則正しく配列されたパターンが形成されて
いる。周辺回路パターン45a,45bには、画素パタ
ーン44の電極を駆動するためのドライバ回路等が形成
されている。
【0055】また、マスクMのパターン領域の周囲に
は、該マスクMの隅部に位置してマスクマーク46a〜
46dが形成されている。マスクマーク46a〜46d
は、マスクMのアライメントの際の各種補正量算出に用
いられるものであって、Cr等により十字形状に形成さ
れている。
【0056】さらに、マスクMには、X軸方向に沿った
両側縁中央(すなわち、マスクMのY軸方向両端の中
央)の近傍に位置してマスクアライメントマーク56
a、56bがそれぞれ形成されている。マスクアライメ
ントマークは、感光基板Pとの位置合わせの際に用いら
れるものであって、上記マスクマーク46a〜46dと
同様に、Cr等により十字形状に形成されている。
【0057】マスクMと同様に、図8に示すように、感
光基板Pの投影領域の周囲には、該感光基板Pの隅部に
位置して基板マーク47a〜47dが形成されている。
基板マーク47a〜47dは、感光基板Pのアライメン
トの際の各種補正量算出に用いられるものであって、C
r等により十字形状の透過部48が形成されたものであ
る。
【0058】感光基板Pにも、X軸方向に沿った両側縁
中央(すなわち、感光基板PのY軸方向両端の中央)の
近傍に位置して基板アライメントマーク57a、57b
がそれぞれ形成されている。基板アライメントマーク
は、マスクMとの位置合わせの際に用いられるものであ
って、上記基板マーク47a〜47dと同様に、Cr等
により十字形状の透過部が形成されたものである。
【0059】これらマスクマーク46a〜46d、基板
マーク47a〜47d及びマスクアライメントマーク5
6a、56b、基板アライメントマーク57a、57b
は、図1においてマスクMの上方に設置されたアライメ
ント系(位置検出部)49a,49bにより検出される
ようになっている。アライメント系49a,49bは、
X軸方向に移動する駆動機構(不図示)を有しており、
走査露光時には照明領域内から退避する構成となってい
る。
【0060】次に、上述した露光装置EXを用いてマス
クMのパターンを感光基板Pに露光する方法について説
明する。ここで、以下の説明では、図4に示すように、
台形形状の投影領域34a〜34eにおける長辺の長さ
をL1、短辺の長さをL2、隣り合う投影領域の間隔
(投影領域のY軸方向におけるピッチ)をL3とする。
また、図8に示すように、感光基板Pには、画素パター
ン50と、画素パターン50のY軸方向両端に周辺回路
パターン51a、51bとが形成され、感光基板Pの周
辺回路パターン51a,51bは、図7に示すマスクM
の周辺回路パターン45a,45bが複数の投影光学系
のうち両端外側の投影光学系PL1,PL5で投影露光
されることにより形成されるものとする。このとき、マ
スクMの周辺回路パターン45a,45bは、投影光学
系PL1,PL5を介して感光基板Pに投影露光されて
周辺回路パターン51a,51bを形成するように、マ
スクM上に形成されている。そして、感光基板Pの周辺
回路パターン51a,51bと、マスクMの周辺回路パ
ターン45a,45bとは同一寸法、同一形状に形成さ
れる。また、感光基板Pの画素パターン50において、
X軸方向の長さをL5、Y軸方向の長さをL6とする。
一方、マスクMの画素パターン44において、Y軸方向
の長さをL9とし、両端外側の投影光学系PL1,PL
5でのみ露光されるY軸方向の長さをそれぞれL10,
L11とする。ここで、マスクMの画素パターン44の
X軸方向における長さは、感光基板Pの画素パターン5
0と同じL5である。
【0061】本実施形態における露光処理では、図8に
示すように、感光基板P上の全体の露光パターンを、Y
軸方向に長さL12を有し、周辺回路パターン51a及
び画素パターン50の一部を含む分割パターン53と、
Y軸方向に長さL13を有し、画素パターン50の一部
を有する分割パターン54と、Y軸方向に長さL13を
有し、周辺回路パターン51b及び画素パターン50の
一部を含む分割パターン55との3つの領域に分割し、
計3回の走査露光を行うものとする。
【0062】長さL12は、投影領域34aの短辺の+
Y方向端点と投影領域34dの長辺の−Y方向端点との
間のY軸方向における距離である。長さL13は、投影
領域34bの長辺の+Y方向端点と投影領域34cの長
辺の−Y方向端点との間のY軸方向における距離であ
る。長さL14は、投影領域34bの長辺の+Y方向の
端点と投影領域34eの短辺の−Y方向端点との間のY
軸方向における距離である。
【0063】また、分割パターン53と分割パターン5
4とは、継ぎ部58aで重ね合わせられ、分割パターン
54と分割パターン55とは、継ぎ部58bで重ね合わ
せられるものとする。また、継ぎ部58a,58bは、
投影領域34a〜34eの継ぎ部36a〜36dと同一
距離それぞれ重ね合わせられるものとする。
【0064】図9は本発明に係る露光方法を示すフロー
チャート図である。以下、図9を参照しながら本発明の
露光方法の第1実施形態について説明する。
【0065】露光装置EXは露光動作を開始する(ステ
ップSA0)。まず、基板ステージPSTに設けられて
いるディテクタ41が投影領域34a〜34eの照度を
検出する(ステップSA1)。具体的には、制御装置C
ONTがフィルタ駆動部21Dへ指示を出し、光源6か
らの光束が最大透過率でフィルタ21を透過するように
フィルタ21を移動させる。フィルタ21が移動する
と、光源6から楕円鏡6aを介して光束が照射される。
照射された光束は、フィルタ21、ハーフミラー19、
マスクM、投影光学系PL1〜PL5等を透過した後、
基板ステージPST上に到達する。このとき、マスクM
はマスクステージMSTに支持されていないか、もしく
は照明領域にパターン等が形成されていない位置になる
ように退避されているとともに、感光基板Pも基板ステ
ージPSTに支持されていない。
【0066】これと同時に、ディテクタ41がX軸方向
及びY軸方向に移動され、投影光学系PL1〜PL5の
それぞれに対応した投影領域34a〜34eを走査す
る。走査するディテクタ41により、各投影領域34a
〜34eにおける照度及び境界部35a〜35hにおけ
る照度Wa〜Whが順次検出される。ディテクタ41は
境界部35a〜35hを含む投影領域34a〜34eの
照度の検出結果を制御装置CONTへ出力する。同時
に、光源6から照射された光束は、ハーフミラー19に
よりその一部がディテクタ20へ入射する。ディテクタ
20は、入射した光束の照度を検出し、照度の検出結果
を制御装置CONTへ出力する。制御装置CONTは、
ディテクタ20,41で計測した各光路毎の照度および
境界部35a〜35hにおける照度Wa〜Whを記憶す
る。
【0067】制御装置CONTは、ディテクタ41の検
出結果に基づいて、各投影領域34a〜34eの照度が
略等しくなるように、且つ(|Wa−Wb|、|Wc−
Wd|、|We−Wf|)が最小になるように、ディテ
クタ41により照度を計測しつつ各照明系モジュール1
0a〜10e毎にフィルタ21を駆動させる。これによ
り、各光路毎の光束の光量が補正される。なお、このと
き、光源6から照射された光束は、ハーフミラー19に
よりその一部がディテクタ20へ入射されており、ディ
テクタ20は、入射した光束の照度を検出し、検出した
照度信号を制御装置CONTへ出力している。したがっ
て、制御装置CONTは、ディテクタ20が検出した光
束の照度に基づいて、この照度が所定値になるようにフ
ィルタ駆動部21Dを制御することで各光路毎の光量を
調整してもよい。
【0068】制御装置CONTは、ディテクタ41で検
出した投影領域34a〜34eにおける照度の検出結果
と、感光基板P上に露光する露光量の目標露光量とに基
づいて、マスクMと感光基板Pとの同期移動速度を設定
する(ステップSA2)。すなわち、感光基板P上にお
ける露光量は照度と時間との積であるため、ディテクタ
41で検出した感光基板P上における照度と、予め設定
した目標露光量とに応じて、同期移動速度が一義的に設
定される。例えば、照度が低い場合には同期移動速度は
低速に設定され、照度が高い場合には同期移動速度は高
速に設定される。ここで、制御装置CONTには、所定
の露光量を得るための同期移動速度と照度との関係(デ
ータテーブル)が記憶されている。制御装置CONTは
前記関係に基づいて、同期移動速度を設定する。制御装
置CONTは、設定した同期移動速度に関する情報を記
憶する。
【0069】次いで、マスクM及び感光基板Pが、マス
クステージMST及び基板ステージPSTのそれぞれに
搬送され、支持される。制御装置CONTは、アライメ
ント系(位置検出部)49a,49bを用いて、マスク
Mと感光基板Pとを位置合わせ(アライメント)する
(ステップSA3)。具体的には、マスクM及び感光基
板Pが、マスクステージMST及び基板ステージPST
のそれぞれに搬送、支持されると、レジストに非感光で
ある波長からなる照明光がアライメント系49aから不
図示の反射鏡を介して−Z軸方向に射出される。射出さ
れた照明光は、マスクMのマスクアライメントマーク5
6aに照射されるとともに、マスクMを透過して外側に
位置する投影光学系PL1を介して感光基板P上の基板
アライメントマーク57aに照射される。基板アライメ
ントマーク57aで発生した光(反射光)は、投影光学
系PL1、マスクM及び反射鏡を介してアライメント系
49aに入射する。一方、マスクアライメントマーク5
6aで反射した反射光も、反射鏡を介してアライメント
系49aに入射する。
【0070】アライメント系49aは、マスクMおよび
感光基板Pからの反射光に基づいて各アライメントマー
ク56a、57aの位置を検出する。具体的には、アラ
イメント系49aは、該アライメント系49a中の図示
しない結像光学系を介して二次元CCDの撮像面上にマ
スクMおよび感光基板Pからの反射光を同時に結像し、
マスクアライメントマーク56aが基板アライメントマ
ーク57aの透過部48に重なった撮像画像を画像処理
する。アライメント系49aの検出結果は制御装置CO
NTに出力され、制御装置CONTはアライメント系4
9aの検出結果に基づいて、マスクアライメントマーク
56aと基板アライメントマーク57aとの位置ずれ
量、すなわち、マスクMと感光基板Pとの位置ずれ量を
求める。
【0071】次に、基板ステージPSTがマスクステー
ジMSTに対して+Y軸方向に移動される。そして、上
記と同様の手順により、アライメント系49bがマスク
アライメントマーク56b及び基板アライメントマーク
57bを検出する。アライメント系49bの検出結果は
制御装置CONTへ出力され、制御装置CONTはアラ
イメント系49bの検出結果に基づいてマスクMと感光
基板Pとの位置ずれ量を求める。制御装置CONTは、
前記求めた結果から、マスクステージMST又は基板ス
テージPSTを微動させて、マスクMと感光基板Pとの
位置合わせを行う。なお、このときの照明光は、マスク
Mのマスクアライメントマーク56bに照射されるとと
もに、マスクMを透過して外側に位置する投影光学系P
L5を介して感光基板P上の基板アライメントマーク5
7bに照射される。
【0072】更に、上記マスクアライメントマーク56
a,56b及び基板アライメントマーク57a,57b
の検出手順と同様の手順により、マスクステージMST
と基板ステージPSTとがステップ移動しながらマスク
マーク46a〜46dと基板マーク47a〜47dとを
順次重ね合わせつつアライメント系49a,49bがマ
ーク位置を検出する。アライメント系49a,49bの
検出結果は制御装置CONTへ出力され、制御装置CO
NTはアライメント系49a,49bの検出結果に基づ
いて、マスクマーク46a〜46dと基板マーク47a
〜47bとの位置ずれ量を求める。制御装置CONTは
前記求めた結果に基づいて、マスクMと感光基板Pとの
位置ずれ量を検出する。
【0073】制御装置CONTは、求めた位置ずれ量に
基づいて、マスクMと感光基板Pとの相対的なシフト、
ローテーション、スケーリングに関する補正量を設定す
る(ステップSA4)。すなわち、制御装置CONT
は、マスクMと感光基板Pとを位置合わせするためにア
ライメント系49a,49bを用いてマスクマーク46
a〜46d及び基板マーク47a〜47dの位置情報を
検出し、得られた位置情報に対して統計演算を行って感
光基板P上に設定された全てのパターンの位置を求め
る。そして、求めた位置情報と理想位置(理想格子)と
に基づいてパターンの像特性、すなわち、シフト、ロー
テーション、スケーリング、ひいては感光基板Pの変形
量を求める。そして、先に感光基板Pに形成されている
パターンに対して、次のパターンを所定の位置関係で積
み重ねることができるように、投影光学系PL1〜PL
5のそれぞれに設けられているシフト調整機構23、ロ
ーテーション調整機構28,31、スケーリング調整機
構27それぞれの補正量、すなわち、図5及び図6を用
いて説明したx34a、y34a、R34a、Skなどを求め
る。換言すれば、制御装置CONTは、アライメント系
49a,49bのアライメント結果に基づいて、駆動装
置50A,50B,51A,51B,52の駆動量を設
定する。
【0074】次に、制御装置CONTは、ステップSA
2で設定した同期移動速度に基づいて、投影光学系PL
1〜PL5のそれぞれに設けられているシフト調整機構
23、ローテーション調整機構28,31、スケーリン
グ調整機構27それぞれの補正速度、すなわち、図5及
び図6を用いて説明したVx34a、Vy34a、VR34a
VSkなどを求める(ステップSA5)。換言すれば、
制御装置CONTは、設定した同期移動速度に応じて、
駆動装置50A,50B,51A,51B,52の駆動
速度を設定する。
【0075】このように、同期移動速度に応じて駆動装
置の駆動速度を設定することにより、同期移動速度が変
化しても、先に感光基板Pに形成されているパターンに
対して、次のパターンを所定の位置関係で積み重ねるこ
とができる。このことを図10の模式図を参照しながら
説明する。図10(a)は、矢印x1方向に走査する感
光基板Pの同期移動速度Vaと、感光基板Pの変形に応
じた補正機構の駆動速度Vdとの関係が適切である場合
を示した図である。なお、前述したように、感光基板P
の変形はアライメント系49a,49bの検出結果に基
づいて求めることができる。図10(a)において、破
線で示す目標非線形補正量と実線で示す実際の非線形補
正量とは一致している。位置p1〜p5は、図13同
様、走査方向において感光基板P上に等間隔で設定され
た位置を示している。また、図10(a)における間隔
Taは基準点(例えば投影光学系の光軸)を位置p1
(p2,p3,p4)が通過してから位置p2(p3,
p4,p5)が通過するまでの時間を表している。つま
り、時間Taが短い場合は、同期移動速度が速いことを
示しており、時間Taが長い場合は、同期移動速度が遅
いことを示している。そして、補正機構の駆動開始点
は、感光基板Pが走査方向に所定量だけ移動した時点、
つまり、基準点を位置p1〜p5のそれぞれが通過した
時点に設定されている。図10(b)に示すように、例
えば光源6の出力が低下してディテクタ41で検出され
る照度が低下し、同期移動速度をVaより遅くしてVb
とした場合(このとき、時間Tbは時間Taより長
い)、同期移動速度Vbに応じて、補正機構の駆動速度
をVdより遅くしてVd1とすることにより、補正機構
の駆動開始点を、位置p1〜p5のそれぞれが基準点を
通過した時点に設定したとしても、破線で示す目標非線
形補正量と実線で示す実際の非線形補正量とを一致させ
ることができる。一方、図10(c)に示すように、例
えばレシピの変化で光源6の出力が上昇してディテクタ
41で検出される照度が上昇し、同期移動速度をVaよ
り速くしてVcとした場合(このとき、時間Tcは時間
Taより短い)、同期移動速度Vcに応じて、補正機構
の駆動速度をVdより速くしてVd2とすることによ
り、補正機構の駆動開始点を、位置p1〜p5のそれぞ
れが基準点を通過した時点に設定したとしても、破線で
示す目標非線形補正量と実線で示す実際の非線形補正量
とを一致させることができる。
【0076】ここで、図10において、補正速度及び補
正量は、同期移動に合わせて逐次連続した値に設定され
ている。こうすることにより、補正機構による像特性の
補正を円滑に行うことができる。
【0077】なお、同期移動速度に応じて補正速度を設
定するかわりに、同期移動速度に応じて、感光基板P上
の走査方向における各位置における補正量を設定するよ
うにしてもよい。
【0078】また、図10を用いた説明では、補正機構
の駆動開始点は、感光基板Pが走査方向に所定量だけ移
動した時点、すなわち、位置p1〜p5のそれぞれが基
準点を通過した時点に設定されているが、駆動装置の時
間応答特性を予め求めておき、この求めた結果及び同期
移動速度に応じて、補正機構を駆動する駆動開始点を設
定するようにしてもよい。例えば、同期移動速度が速く
なると、駆動装置であるモータは時間応答遅れにより同
期移動速度に追従できなくなるおそれがある。この場
合、モータの時間応答特性を予め求めておき、例えば同
期移動速度が設定値以上になったら、制御装置CONT
は、前記求めた時間応答特性に基づいて、モータに対し
て駆動開始信号を出すタイミングを、位置p1〜p5の
それぞれが基準点を通過する時点より前に遡った時点に
設定する。こうすることにより、同期移動速度が速くな
っても、補正機構による像特性の補正を円滑に行うこと
ができる。
【0079】以上のようにして同期移動速度に応じた補
正機構の補正速度及び補正量を設定したら、実際に感光
基板Pに対する露光処理が行われる。はじめに、分割パ
ターン53に対応する部分の露光処理が行われる。この
場合、投影光学系PL5に対応する照明系モジュール1
0eの照明シャッタ12がシャッタ駆動部12Dを介し
て光路中に挿入され、図8に示すように、投影領域34
eに対応する光路の照明光が遮光される。このとき、照
明系モジュール10a〜10dの照明シャッタ12は各
光路を開放している。これにより、マスクMには、周辺
回路45aと画素パターン44の一部を含むY軸方向の
長さL12の照明領域が設置される(ステップSA
6)。
【0080】次いで、制御装置CONTは、マスクステ
ージMSTで支持したマスクMと基板ステージPSTで
支持した感光基板PとをX軸方向に同期移動して一回目
の走査露光を行う(ステップSA7)。これにより、図
8に示すように、感光基板P上には、投影光学系PL
1,PL2,PL3,PL4で設定された投影領域に対
応する分割パターン53が露光される。
【0081】ここで、走査露光をする際の同期移動速度
は、ステップSA2において設定した値である。また、
走査露光は、同期移動速度に応じて駆動速度又は駆動量
が設定された補正機構(シフト調整機構23、ローテー
ション調整機構28,31、スケーリング調整機構2
7)により像特性(シフト、ローテーション、スケーリ
ング)を補正しつつ行われる。このときの補正機構の駆
動速度又は駆動量は、ステップSA4やステップSA5
で設定されている。
【0082】次に、二回目の走査露光を行うため、制御
装置CONTは基板ステージPSTを所定位置に対して
位置合わせする。具体的には、制御装置CONTは、基
板ステージPSTを+Y方向に所定距離PS1ステップ
移動するとともに、位置の微調整を行う。この距離PS
1は、投影領域のY軸方向におけるピッチL3の三つ分
に相当する。また、制御装置CONTは、マスクステー
ジMSTを所定の位置に対して位置合わせする。具体的
には、制御装置CONTは、感光基板P上のパターン継
ぎ部58aにおいて、画素パターン50が連続するよう
に、マスクステージMSTをY軸方向に所定距離シフト
する(ステップSA8)。
【0083】制御装置CONTは、二回目の走査露光を
投影領域34b、34cで行うため、この投影領域34
b、34cの照度を補正する。更に、制御装置CONT
は、一回目の走査露光時に感光基板Pの継ぎ部58aを
露光した投影領域34dと、二回目の走査露光時に継ぎ
部58aを露光する投影領域34bとの照度を補正す
る。具体的には、投影領域34b、34cの端部35
c、35d間の照度差(|Wc−Wd|)、および一回
目の走査露光時の投影領域34dの端部35gと二回目
の走査露光時の投影領域34bの端部35bとの間の照
度差(|Wg−Wb|)が最小になるように、制御装置
CONTは照明系モジュール10b、10c毎にディテ
クタ20で各光路の照度を計測しながらフィルタ21を
駆動させる。これにより、各光路の光束の光量が補正さ
れる。
【0084】制御装置CONTは、投影光学系PL1,
PL4,PL5に対応する照明系モジュール10a、1
0d、10eの照明シャッタ12を、シャッタ駆動部1
2Dを介して光路中に挿入し、投影領域34a、34
d、34eに対する光路の照明光をそれぞれ遮光する
(照明系モジュール10b、10cの照明シャッタ12
は、各光路を開放する)。これにより、マスクMには、
画素パターン44の一部を含むY方向の長さL13の照
明領域が設定される(ステップSA9)。
【0085】制御装置CONTは、マスクMと感光基板
Pとを再度X軸方向に同期移動して二回目の走査露光を
行う(ステップSA10)。これにより、図8に示すよ
うに、感光基板P上には、投影光学系PL2,PL3の
投影領域34b、34cで設定された照明領域に対応す
る分割パターン54が、継ぎ部58aにおいて分割パタ
ーン53と重複した状態で露光される。
【0086】ここで、走査露光をする際の同期移動速度
は、ステップSA2において設定した値である。また、
走査露光は、同期移動速度に応じて駆動速度又は駆動量
が設定された補正機構(シフト調整機構23、ローテー
ション調整機構28,31、スケーリング調整機構2
7)により像特性(シフト、ローテーション、スケーリ
ング)を補正しつつ行われる。このときの補正機構の駆
動速度又は駆動量は、ステップSA4やステップSA5
で設定されている。
【0087】次に、制御装置CONTは、基板ステージ
PSTを+Y方向に距離PS2分ステップ移動させる。
この距離PS2は、投影領域のY軸方向のピッチL3の
二つ分に相当する。また、制御装置CONTは、感光基
板P上のパターン継ぎ部58bにおいて、画素パターン
50が連続するように、マスクステージMSTを一回目
の走査露光時のマスクMの位置に対してY軸方向に所定
距離シフトする(ステップSA11)。
【0088】制御装置CONTは、三回目の走査露光を
投影領域34b〜34eで行うため、該投影領域34b
〜34eの照度を補正する。更に、制御装置CONT
は、二回目の走査露光時に感光基板Pの継ぎ部58bを
露光した投影領域34cと、三回目の走査露光時に継ぎ
部58bを露光する投影領域34bとの照度を補正す
る。具体的には、投影領域34b〜34eの端部35
c、35d間、端部35e、35f間、端部35g、3
5h間の照度差(|Wc−Wd|、|We−Wf|、|
Wg−Wh|)、および二回目の走査露光時の投影領域
34cの端部35eと三回目の走査露光時の投影領域3
4bの端部35bとの間の照度差(|We−Wb|)が
最小になるように、制御装置CONTは各照明系モジュ
ール10b〜10e毎にディテクタ20で各光路の光束
の照度を計測しながらフィルタ21を駆動させる。これ
により、各光路の光束の光量が補正される。
【0089】制御装置CONTは、投影光学系PL1に
対応する照明系モジュール10aの照明シャッタ12
を、シャッタ駆動部16を介して光路中に挿入し、図8
に示すように、投影領域34aに対する光路の照明光を
遮光する(照明系モジュール10b〜10eの照明シャ
ッタ12は、各光路を開放する)。これにより、マスク
Mには、周辺回路パターン45bと画素パターン44の
一部を含むY軸方向の長さL14の照明領域が設定され
る(ステップSA12)。
【0090】制御装置CONTは、マスクMと感光基板
Pとを再度X軸方向に同期移動して三回目の走査露光を
行う(ステップSA13)。これにより、図8に示すよ
うに、感光基板P上には、投影光学系PL1〜PL5e
の投影領域34b〜34eで設定された照明領域に対応
する分割パターン55が、継ぎ部58bにおいて分割パ
ターン54と重複した状態で露光される。
【0091】ここで、走査露光をする際の同期移動速度
は、ステップSA2において設定した値である。また、
走査露光は、同期移動速度に応じて駆動速度又は駆動量
が設定された補正機構(シフト調整機構23、ローテー
ション調整機構28,31、スケーリング調整機構2
7)により像特性(シフト、ローテーション、スケーリ
ング)を補正しつつ行われる。このときの補正機構の駆
動速度又は駆動量は、ステップSA4やステップSA5
で設定されている。かくして、一枚のマスクMを用い
て、該マスクMよりも大きな感光基板Pに対する継ぎ露
光が完了する(ステップSA14)。
【0092】以上説明したように、マスクMと感光基板
Pとの同期移動速度に応じて、感光基板Pに投影される
パターンの像特性を補正する補正速度あるいは補正量を
設定するようにしたので、同期移動速度が変化しても目
標補正量と実際の補正量とを一致させることができる。
したがって、パターンを所定の位置関係で精度良く積み
重ねることができ、精度良い露光処理を行うことができ
る。
【0093】ここで、本実施形態における露光方法は、
マスクMと感光基板Pとを同期移動しつつ露光する走査
露光であるため、補正機構としてシフト調整機構のみを
設け、このシフト調整機構で像の位置を補正しつつ走査
露光を行うことで、非線形補正を行うことができる。一
方、補正機構として、シフト調整機構、ローテーション
調整機構、スケーリング調整機構のそれぞれを設け、こ
れら3つの調整機構で像の位置や大きさ(形状)を補正
しつつ走査露光を行うことで、より精度良い非線形補正
を行うことができる。
【0094】なお、上記実施形態における露光装置EX
は、互いに隣接する複数の投影光学系を有する、いわゆ
るマルチレンズ走査型露光装置であるが、投影光学系が
1つである走査型露光装置ついても、本発明を適用する
ことができる。
【0095】なお、上記実施形態において、1回の走査
露光における同期移動速度は等速であるように説明した
が、連続的に変化させてもよい。補正機構は、同期移動
速度の変化に応じて、補正速度及び補正量のいずれか一
方を逐次連続した値に設定されることにより、像の非線
形補正を行うことができる。
【0096】次に、本発明の露光方法の第2実施形態に
ついて、図11を参照しながら説明する。露光装置EX
は露光動作を開始する(ステップSB0)。マスクステ
ージMST及び基板ステージPSTのそれぞれにマスク
M及び感光基板Pを搬送、支持させたら、制御装置CO
NTはアライメント系(位置検出部)49a,49bを
用いてマスクマーク46a〜46d及び基板マーク47
a〜47dを検出し、この検出結果に基づいて感光基板
Pのパターンのシフト、ローテーション、スケーリン
グ、ひいては感光基板Pの変形量を求める(ステップS
B1)。
【0097】次いで、制御装置CONTは、前記アライ
メント系49a,49bによるアライメント結果、つま
り、マスクM又は感光基板Pの位置に応じて、補正機構
を駆動する駆動装置の駆動速度又は駆動量を設定する
(ステップSB2)。
【0098】そして、制御装置CONTは、マスクM又
は感光基板Pの位置に応じて設定した補正速度又は補正
量に基づいて像特性を補正しつつ、マスクMと感光基板
Pとを同期移動しつつマスクMのパターンを感光基板P
に投影露光する。このとき、マスクステージMST及び
基板ステージPSTの同期移動方向における移動速度
(走査速度)は速度検出装置71,72により検出され
ている。速度検出装置71,72の検出結果は制御装置
CONTに出力されている。また、各投影領域34a〜
34eのそれぞれに対応する光路の照度は、走査露光中
においても照明系モジュール10a〜10eのそれぞれ
に設けられているディテクタ20により検出されてい
る。ディテクタ20の検出結果は制御装置CONTに出
力されている(ステップSB3)。
【0099】ここで、何らかの理由で光源6の出力が低
下し、ディテクタ20で検出される照度が低下したとす
る。低下した照度情報はディテクタ20を介して制御装
置CONTに出力され、制御装置CONTは、ディテク
タ20で検出した照度情報に基づいて、感光基板Pが所
定の露光量で露光されるように基板ステージPST及び
マスクステージMSTの走査速度を低下するように、新
たな走査速度を設定する(ステップSB4)。なお、こ
の新たに設定される基板ステージPST及びマスクステ
ージMSTの走査速度は、制御装置CONTに予め記憶
されている、目標露光量と照度と走査速度との関係(デ
ータテーブル)に基づいて設定される。
【0100】速度を低下した基板ステージPST及びマ
スクステージMSTの同期移動方向における速度情報は
速度検出装置71,72に検出される。速度検出装置7
1,72の検出結果は制御装置CONTに出力され、制
御装置CONTは、基板ステージPST及びマスクステ
ージMSTの速度変化に応じて、補正機構の補正速度及
び補正量を調整する(ステップSB5)。すなわち、速
度検出装置71,72の検出結果が例えばVaからVb
へと低下したら、制御装置CONTは、補正機構の駆動
速度をVdからVd1に変化させる。なおこのとき、制
御装置CONTは、補正機構の駆動速度をVdからVd
1に変更する際に、ステップ的に変化させずに、同期移
動に合わせて逐次連続した値で変化させる。一方、速度
検出装置71,72の検出結果がVaからVcへと上昇
したら、制御装置CONTは、補正機構の駆動速度をV
dからVd2へと変化させる。このときも制御装置CO
NTは、補正機構の駆動速度をVdからVd2に変更す
る際に、ステップ的に変化させずに、同期移動に合わせ
て逐次連続した値で変化させる。かくして、マスクMを
用いて、感光基板Pに対する継ぎ露光が完了する(ステ
ップSB6)。
【0101】以上説明したように、実際の同期移動速度
を速度検出装置71,72(図1参照)で検出し、制御
装置CONTは、速度検出装置71,72の検出結果に
基づいて補正機構の駆動速度を制御するようにしてもよ
い。
【0102】なお、上記各実施形態における補正機構は
平行平面ガラス板や直角プリズム等であるが、これに限
定されるものではない。例えば、シフト調整機構とし
て、一対の偏角プリズムを露光光の光路上に設け、これ
らをZ軸まわりに回転、あるいはZ軸方向に移動させる
ことによっても、感光基板P上における像の位置を調整
することができる。
【0103】なお、露光装置EXの用途としては角型の
ガラスプレートに液晶表示素子パターンを露光する液晶
用の露光装置に限定されることなく、例えば、半導体製
造用の露光装置や、薄膜磁気ヘッドを製造するための露
光装置にも広く適当できる。
【0104】本実施形態の露光装置EXの光源は、g線
(436nm)、h線(405nm)、i線(365n
m)のみならず、KrFエキシマレーザ(248n
m)、ArFエキシマレーザ(193nm)、F2レー
ザ(157nm)を用いることができる。
【0105】投影光学系PLの倍率は等倍系のみなら
ず、縮小系及び拡大系のいずれでもよい。
【0106】投影光学系PLとしては、エキシマレーザ
などの遠紫外線を用いる場合は硝材として石英や蛍石な
どの遠紫外線を透過する材料を用い、F2レーザを用い
る場合は反射屈折系または屈折系の光学系にする。
【0107】基板ステージPSTやマスクステージMS
Tにリニアモータを用いる場合は、エアベアリングを用
いたエア浮上型およびローレンツ力またはリアクタンス
力を用いた磁気浮上型のどちらを用いてもいい。また、
ステージは、ガイドに沿って移動するタイプでもいい
し、ガイドを設けないガイドレスタイプでもよい。
【0108】ステージの駆動装置として平面モ−タを用
いる場合、磁石ユニットと電機子ユニットのいずれか一
方をステージに接続し、磁石ユニットと電機子ユニット
の他方をステージの移動面側(ベース)に設ければよ
い。
【0109】基板ステージPSTの移動により発生する
反力は、特開平8−166475号公報に記載されてい
るように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に
逃がしてもよい。本発明は、このような構造を備えた露
光装置においても適用可能である。
【0110】マスクステージMSTの移動により発生す
る反力は、特開平8−330224号公報に記載されて
いるように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)
に逃がしてもよい。本発明は、このような構造を備えた
露光装置においても適用可能である。
【0111】以上のように、本願実施形態の露光装置
は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む
各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、
光学的精度を保つように、組み立てることで製造され
る。これら各種精度を確保するために、この組み立ての
前後には、各種光学系については光学的精度を達成する
ための調整、各種機械系については機械的精度を達成す
るための調整、各種電気系については電気的精度を達成
するための調整が行われる。各種サブシステムから露光
装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機
械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等
が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組
み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程
があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光
装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行わ
れ、露光装置全体としての各種精度が確保される。な
お、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理さ
れたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0112】半導体デバイスは、図12に示すように、
デバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この
設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作する
ステップ202、デバイスの基材である基板(ウエハ、
ガラスプレート)を製造するステップ203、前述した
実施形態の露光装置によりレチクルのパターンをウエハ
に露光するウエハ処理ステップ204、デバイス組み立
てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッ
ケージ工程を含む)205、検査ステップ206等を経
て製造される。
【0113】
【発明の効果】本発明の露光方法及び露光装置によれ
ば、マスクと基板との同期移動速度に応じて、基板に投
影されるパターンの像の位置を補正する補正速度又は補
正量を設定するようにしたので、同期移動速度が変化し
ても目標補正量と実際の補正量とを一致させることがで
きる。したがって、パターンを所定の位置関係で精度良
く積み重ねることができ、精度良い露光処理を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の露光装置の一実施形態を示す概略構成
図である。
【図2】本発明の露光装置の一実施形態を示す概略斜視
図である。
【図3】補正機構を備えた投影光学系を示す構成図であ
る。
【図4】投影領域を示す平面図である。
【図5】(a)はシフト調整機構を示す模式図であり、
(b)はシフト調整されたパターン像を説明する図であ
る。
【図6】(a)はローテーション調整されたパターン像
を説明する図であり、(b)はスケーリング調整された
パターン像を説明する図である。
【図7】マスクのパターンを示す平面図である。
【図8】感光基板のパターンを示す平面図である。
【図9】本発明の露光方法の第1実施形態を示すフロー
チャート図である。
【図10】補正速度及び補正量を調整しつつパターン像
を露光した様子を説明する模式図である。
【図11】本発明の露光方法の第2実施形態を示すフロ
ーチャート図である。
【図12】半導体デバイスの製造工程の一例を示すフロ
ーチャート図である。
【図13】従来の露光方法の課題を説明する模式図であ
る。
【符号の説明】
23 シフト調整機構(補正機構) 27 スケーリング調整機構(補正機構) 28,31 ローテーション調整機構(直角プリズ
ム、補正機構) 49a,49b アライメント系(位置検出部) 50A,50B 駆動装置 51A,51B 駆動装置 52 駆動装置 CONT 制御装置 EX 露光装置 M マスク P 感光基板(基板) PL1〜PL5 投影光学系

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクと基板とを同期移動しつつ投影光
    学系を介して前記マスクのパターンを前記基板に投影す
    る露光方法において、 前記投影光学系に設けられた補正機構により前記基板に
    投影される前記パターンの像の位置を補正するととも
    に、前記像の位置を補正する補正速度又は補正量を前記
    同期移動速度に応じて設定することを特徴とする露光方
    法。
  2. 【請求項2】 前記マスクと前記基板とを位置合わせ
    し、前記補正速度又は前記補正量を、前記位置合わせ結
    果に基づいて設定することを特徴とする請求項1記載の
    露光方法。
  3. 【請求項3】 前記基板上に露光する露光量の目標露光
    量に応じて前記同期移動速度を予め設定するとともに、
    前記補正速度又は前記補正量を制御することを特徴とす
    る請求項1又は2記載の露光方法。
  4. 【請求項4】 前記マスク又は前記基板の移動速度を検
    出し、前記補正速度又は前記補正量を、前記検出した移
    動速度に基づいて設定することを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか一項記載の露光方法。
  5. 【請求項5】 前記補正速度又は前記補正量を、前記同
    期移動に合わせて逐次連続した値に設定することを特徴
    とする請求項1〜4のいずれか一項記載の露光方法。
  6. 【請求項6】 マスクと基板とを同期移動しつつ投影光
    学系を介して前記マスクのパターンを前記基板に投影す
    る露光装置において、 前記投影光学系に設けられ、前記基板に投影される前記
    パターンの像特性を補正する補正機構と、 前記補正機構を駆動する駆動装置と、 前記同期移動速度に応じて、前記駆動装置に駆動速度及
    び駆動量のうち少なくともいずれか一方を設定する制御
    装置とを備えたことを特徴とする露光装置。
  7. 【請求項7】 前記マスクと前記基板とを位置合わせす
    るための位置検出部を備え、 前記制御装置は、前記位置検出部の検出結果に基づいて
    前記駆動速度及び前記駆動量のうち少なくともいずれか
    一方を設定することを特徴とする請求項6記載の露光装
    置。
  8. 【請求項8】 マスクと基板とを同期移動しつつ投影光
    学系を介して前記マスクのパターンを前記基板に投影す
    る露光装置において、 前記投影光学系に設けられ、前記基板に投影される前記
    パターンの像特性を補正する補正機構と、 前記補正機構を駆動する駆動装置と、 前記マスク又は前記基板の位置に応じて、前記駆動装置
    に駆動速度及び駆動量のうち少なくともいずれか一方を
    設定する制御装置とを備えたことを特徴とする露光装
    置。
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