JP2003308553A - 紙幣入出金装置及び紙幣入金装置 - Google Patents

紙幣入出金装置及び紙幣入金装置

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JP2003308553A
JP2003308553A JP2002112944A JP2002112944A JP2003308553A JP 2003308553 A JP2003308553 A JP 2003308553A JP 2002112944 A JP2002112944 A JP 2002112944A JP 2002112944 A JP2002112944 A JP 2002112944A JP 2003308553 A JP2003308553 A JP 2003308553A
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bill
withdrawal
yen
stacker
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JP2002112944A
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Kunio Fukatsu
邦夫 深津
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は紙幣入出金装置において、従来の
3金種対応を同一スペースで4金種対応にすること。ま
た、鑑査部を往復搬送対応とし、リジェクト券の再鑑査
を可能にすること。さらに、出金要求時、係員が係員カ
セットから装填した紙幣から先に出金するようにし、出
金の障害を減少させること。これらの課題を満足する紙
幣入出金装置を提供する。 【解決手段】 装置の中央を縦に往復搬送可能な搬送路
31を設け、搬送路の中間に往復鑑査可能な鑑査部30
を設け、千円、万円スタッカは大容量とし、2千円、5
千円は1枚収納とすることにより、装置の搬送ルートが
短くでき、小型化が可能になり、従来の3金種対応を4
金種対応とした。また、係員カセット20は先入れ後出
し方式、入出金用スタッカ(50a、50b)は先入
れ、先出し方式としたことにより、出金時の障害を低減
でき、信頼性を向上した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば駅などに
設置される自動券売機に内蔵された紙幣入出金装置に関
し、従来の限られたスペースで多金種の取り扱いを可能
とするとともに、紙幣の一括装填または回収を行い得る
紙幣入出金装置及び紙幣入金装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道駅などに設置され、乗車券を販売す
る自動券売機は、多機能化が進んでいる。これらの機能
の一例としては、各種カードの販売、定期券の更新、ク
レジットカードによる販売などがある。このような機能
拡張の際にも、限られた駅舎スペース内で既設機器と容
易に入れ替える必要があり、券売機本体の寸法を大きく
することはできない。すなわち、券売機本体に内蔵され
るコイン処理機構、紙幣処理機構、カード処理機構の各
モジュールはあらかじめ定められた寸法範囲内で機能拡
張を行う必要がある。
【0003】たとえば対応金種を増やすために入出金ス
タッカを追加する場合は、1スタッカ当たりの枚数容量
を減らすことで対応してきており、さらに現状寸法内で
2千円紙幣を扱うようにすることは困難になってきてい
る。複数種類の金種を取り扱う従来例として、特開平1
1−339094号公報記載の技術や特開平6−119
524号公報記載の技術が知られている。
【0004】従来技術の一例を図13を用いて説明す
る。紙幣処理装置1は、紙幣を出入れする入出金口2
と、紙幣の真偽判別、金種判別を行う識別部5と、千円
の出入れ機能及び集積機能を備えた千円カセット3と、
万円の出入れ機能及び集積機能を備えた万円カセット4
とを備えており、各要素を搬送ライン6でループ状に接
続して入金処理、出金処理、及び計数処理の処理目的に
応じた搬送処理を行う。
【0005】たとえば入出金口2に入金された紙幣は、
入出金口2により1枚づつ繰り出され、搬送ライン6で
搬送され、識別部5で紙幣の真偽判別、金種判別が行わ
れ、千円カセット3、万円カセット4の各カセットの下
部受入口から入力され集積される。出金の場合は、千円
カセット3、万円カセット4の各繰出口から、指定され
た金額に応じ紙幣が繰り出され、搬送ライン6を経て入
出金口2に出金される。
【0006】しかしこのような構成では、処理可能な紙
幣の金種を増やすには当該金種のカセットを追加する必
要があり、その結果として紙幣処理装置の筐体が大きく
なる。また入金された紙幣で出金に適さない損券も千円
カセット3、万円カセット4に混在して集積されるた
め、集積状態が悪く、出金の場合に取り出し不能になる
などの障害が発生しやすいという問題を有していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、た
とえば駅などに設置される自動券売機に内蔵された紙幣
入出金装置に関し、主搬送路を往復搬送路とし、この往
復搬送路の途中に配置され紙幣の判別を行う鑑査部を備
え、この鑑査部の一方の搬送路に入出金口と係員カセッ
トを配置し、他方の搬送路にたとえば千円スタッカ、万
円用スタッカ、2千円1枚集積部、及び5千円1枚集積
部を配置し、搬送経路を単純で小スペースにし、多金種
対応を可能にした紙幣入出金装置及び紙幣入金装置を提
供することを目的とする。
【0008】また、本発明は鑑査部を往復搬送対応とす
ることにより、入金時受け入れ拒否された紙幣(いわゆ
るリジェクト券)を減らし、顧客による再投入の煩わし
さを減少することができ、かつ信頼性の低下を来たさな
い紙幣入出金装置及び紙幣入金装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、請求項1記載の発明は、入金紙幣と出金紙
幣が出入りする入出金口と、複数の金種の紙幣を出金用
として保管する入出金用スタッカと、前記入出金用スタ
ッカに紙幣を装填または入出金用スタッカから紙幣を回
収する係員カセットと、前記入出金口と前記入出金用ス
タッカと前記係員カセットとを連結して紙幣を搬送する
往復搬送可能な搬送路と、この搬送路の途中に配置され
紙幣の判別を行う鑑査部とを備え、この鑑査部の一方の
搬送路に入出金口と係員カセットを配置し、他方の搬送
路に入出金用スタッカを配置したことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、係員カセットは、
装填される紙幣の先入れ後出し方式とし、入出金用スタ
ッカは、装填される紙幣の先入れ先出し方式であること
を特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、入金紙幣を受け入
れる入金口と、この入金口に受け入れられた紙幣を搬送
する往復搬送可能な搬送路と、この搬送路の途中に配置
され紙幣の判別を行う鑑査部とを備えた紙幣入金装置に
おいて、前期鑑査部において、前記入金紙幣の正券、リ
ジェクト券の判別を行う第1の判別手段と、この第1の
判別手段による判別の結果が正券の場合は正方向に搬送
し、リジェクト券の場合は逆方向に搬送する搬送手段
と、前記リジェクト券が前記搬送路を逆方向に搬送され
るとき、前記鑑査部で再度判別を行う第2の判別手段と
を有することを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、前記第1の判別手
段の判別レベルと、前記第2の判別手段の判別レベルと
を異なるレベルとしたことを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明は、入金紙幣と出金紙
幣が出入りする入出金口と、複数の金種の紙幣を出金用
として保管する入出金用スタッカと、前記入出金用スタ
ッカに紙幣を装填または入出金用スタッカから紙幣を回
収する係員カセットと、前記入出金口と前記入出金用ス
タッカと前記係員カセットとを連結して紙幣を搬送する
往復搬送可能な搬送路と、この搬送路の途中に配置され
紙幣の判別を行う鑑査部と、この鑑査部の一方の搬送部
に入出金口と係員カセットを配置し、他方の搬送路に入
出金用スタッカとを配置した紙幣入出金装置において、
前記入金紙幣の正券、リジェクト券の判別を行う第1の
判別手段の判別レベルと、この第1の判別手段による判
別の結果が正券の場合は正方向に搬送し、リジェクト券
の場合は逆方向に搬送する搬送手段と、前記リジェクト
券が前記搬送路を逆方向に搬送されるとき、前記鑑査部
で再度判別を行う第2の判別手段の判別レベルと、前記
出金紙幣の正券、リジェクト券の判別を行う第3の判別
手段の判別レベルとを有することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明の一実施の形態を図面を
用いて説明する。図1は本発明の一実施の形態を示す紙
幣入出金装置の概略側断面図である。図において紙幣入
出金装置本体10は紙幣の入出金を行う入出金口12
と、紙幣繰出部14及び出金用紙幣を一時的に集積する
出金紙幣一時集積部15からなる入出金部11と、繰り
出された紙幣を主搬送路31に搬送する分岐搬送路32
と、主搬送路の31の途中に配置され入金もしくは出金
される紙幣の鑑査を行う鑑査部30と、この鑑査部30
で鑑査の結果正券として受け入れられた紙幣を収納する
千円スタッカ50a、万円スタッカ50b、2千円1枚
集積部45a及び5千円1枚集積部45bからなる入出
金用スタッカと、顧客が入出金口12から取り忘れた紙
幣を回収する取忘回収庫40と、係員が紙幣を装填した
り回収するための係員カセット20とで構成されてい
る。
【0015】入出金口12は、顧客が入金したり顧客に
対し入金リジェクト券の返却及び出金紙幣の払い出しを
行うためのものである。入金された紙幣は入出金口12
でローラ対13により取り込まれ、紙幣繰出部14に集
積される。この集積された紙幣は分離ローラ17、18
により1枚づつ分離され、分岐搬送路32に繰り出され
る。繰り出された紙幣は主搬送路31で搬送され、鑑査
部30で判別される。
【0016】判別の結果、真券(本物の紙幣)で再利用
可能な正券は、金種毎に設けられた入出金用スタッカに
集積される。基本紙幣(千円、万円)は千円スタッカ5
0a、万円スタッカ50bに集積され、補助紙幣(2千
円、5千円)は2千円1枚集積部45a、5千円1枚集
積部45bに集積される。真券で再利用不可能な損券
は、係員カセット一時集積部21に集積された後、係員
カセット集積部22に収納される。また真偽判別とは紙
幣が本物か偽物かを判別することであり、正損判別とは
真券を正券と損券に分類するために判別することを言
う。
【0017】入金時に前記鑑査部30でリジェクト判別
されたリジェクト券は、出金紙幣一時集積部15に集積
される。集積された紙幣は、紙幣繰出部14に移送さ
れ、ローラ対13により一括してリジェクト券として入
出金口12に排出して顧客に返却される。
【0018】係員カセット20は前記入出金口12と反
対側、すなわち背面側に配置され、背面側から着脱可能
にしてある。前記係員カセット20の出入口にはローラ
23、24、25が配置され、ローラ24、25で紙幣
を係員カセット20に回収し、ローラ23、25で係員
カセットの紙幣を分岐搬送路32に繰り出す。
【0019】千円スタッカ50a、万円スタッカ50b
は同一機能を有する左右対称な形状をしており、内部は
上下に分割された収容部を持ち、下側は一時集積部52
a、52b、上側は集積部51a、51bで構成され
る。
【0020】入金紙幣で正券及び係員カセット20から
装填された紙幣は、ローラ対53a、53bによりそれ
ぞれ取り込まれ、一時集積部52a、52bにそれぞれ
集積される。これらの一時集積部52a、52bに集積
された紙幣はそれぞれ千円スタッカ集積部51a又は万
円スタッカ集積部51bに移送され、集積される。
【0021】顧客からの払い戻しやつり銭の要求に基づ
き、千円紙幣もしくは万円紙幣の要求がある場合、各要
求紙幣が収納されている入出金スタッカ(千円スタッカ
50a、万円スタッカ50b)の紙幣は、各スタッカの
分離ローラ対54a、54bにより1枚ずつ分離され、
連結する分岐搬送路32にそれぞれ繰り出される。また
2千円紙幣もしくは5千円紙幣の要求がある場合、各要
求紙幣が収納されている補助紙幣用集積部(2千円1枚
集積部45a、5千円1枚集積部45b)の紙幣は各集
積部のローラ対46a、46bにより連結する分岐搬送
路32にそれぞれ繰り出される。
【0022】2千円1枚集積部45a、5千円1枚集積
部45bはそれぞれ2千円と5千円が1枚だけ集積され
る集積部であり、例えば複数の2千円や5千円が入金さ
れると、各1枚はここに集積され、他は係員カセット2
0に集積される。また、既にこれら係員カセットに1枚
づつ集積されているときに入金されたときも係員カセッ
ト20に集積される。
【0023】ローラ対46a、ローラ対46bは正逆回
転可能なように配置され、入金時は入金紙幣を1枚だけ
集積し、出金時は集積されている1枚を出金要求に伴な
って分岐搬送路32に繰り出す。
【0024】取忘回収庫40は顧客が入出金口12の紙
幣を取り忘れた場合に搬送して回収保管する。主搬送路
31はベルトやローラで構成されており、図示しないモ
ータの正逆回転制御によって、正回転した場合は紙幣を
正方向(入金方向)に搬送し、逆回転した場合は紙幣を
逆方向(出金方向)に搬送することができる。
【0025】鑑査部30はこの主搬送路31の中間に設
置され、図示していない磁気ヘッドや光学センサや他の
センサおよび認識手段により構成されており、搬送され
る紙幣の特徴を検出し、紙幣の券種、真偽、正損を判別
する。この鑑査部30は紙幣が正方向に搬送されている
場合及び逆方向に搬送されている場合のいずれの場合も
紙幣の券種、真偽、正損を判別することができ、かつ判
別レベルは判別されるモードにより設定できるようにし
てある。
【0026】例えばこの鑑査部では、入金時の入金紙幣
は偽券や紙幣ではないものが搬送される場合があるの
で、判別レベルを厳しく設定した第1の判別レベルによ
る判別が行われ、リジェクト判定後の逆搬送時には、リ
ジェクト内容により判別レベルを変えた第2の判別レベ
ルによる判別が行われる。また出金時の出金紙幣は係員
により係員カセット20から装填した紙幣、及び入金時
鑑査部による判別を受けた紙幣であるため、前記第1の
判別レベル及び第2の判別レベルとは異なる第3の判別
レベルにより、出金に適した正券と出金に適さないリジ
ェクト券の判別が行われる。
【0027】個々の構成ユニットの動作は以上の通りで
あるので、以下図及びフローチャートを用いて処理の流
れを説明する。図2・図3・図4は入金取引の場合、図
5・図6・図7・図8は出金取引の場合、図9・図10
は装填処理の場合、図11・図12は回収処理の場合の
処理と紙幣の流れである。
【0028】入金取引時のフローチャートを図2に示
す。入金された紙幣は、ローラ対13により取り込ま
れ、分離ローラ17、18により分離した紙幣が1枚づ
つ搬送路に繰り出される(ステップS1、S2)。繰り
出された紙幣は主搬送路31により鑑査部30に搬送さ
れる。鑑査部30では、鑑査部の第1の判別手段による
第1の判別レベルにより、搬送された紙幣の真偽判別が
行われる(ステップS3)。
【0029】真偽判別結果が真券の場合は、正券か損券
かの正損判別が行われる(ステップS4)。出金可能な
正券の場合は金種に応じてそれぞれの入出金用スタッカ
に収納される。たとえば千円は千円スタッカ一時集積部
52a、万円は万円スタッカ一時集積部52b、2千円
は2千円1枚集積部45a、5千円は5千円1枚集積部
45bに集積される(ステップS8〜S13)。
【0030】なお、1枚集積部に既に券が有るか否かが
判別され(ステップS10,S11)、既に券が有り集
積できない補助紙幣(2千円、5千円)は係員カセット
20の一時集積部21に集積される(ステップS1
2)。このように搬送される正券の流れを図3に入金取
引正券搬送経路として示す。
【0031】次にリジェクト券の場合を示す。前記ステ
ップS3の真偽判別でNoと判断された場合はリジェク
ト券となり、主搬送路31により逆搬送され(ステップ
S5)、鑑査部30では、鑑査部の第2の判別手段の判
別レベルにより再度真偽判別が行われる(ステップS
6)。その結果正券の場合は、前記主搬送路31を正搬
送され、正損判別が行われ、前記同様に集積される(ス
テップS4〜S13)。ステップS6の真偽判別で再度
リジェクト券と判別された場合は、出金紙幣一時集積部
15に集積し、総ての紙幣の取り込み完了後、入出金口
12に返却される(ステップS14)。リジェクト券の
搬送経路を図4入金取引リジェクト券搬送経路に示す。
【0032】出金取引のフローチャートを図5、図6に
示す。図5は出金取引を示すフローチャートであり、図
6は図5のステップS22に示した万円スタッカよりn
枚繰り出しの流れを示すフローチャートである。図6は
万円の場合を示したが、他の金種の場合も同様であるの
で、図は省略して説明する。
【0033】顧客による払い戻しやつり銭の要求によ
り、図示していない接客部よりn万m千円の払い出し金
額が設定された場合、設定金額に万円が含まれるか否か
がチェックされ、もし万円がn枚含まれていれば、万円
スタッカ50bの万円スタッカ集積部51bから万円ス
タッカ分離ローラ対54bにより1枚繰り出され、図7
に示すように主搬送路31により、鑑査部30に搬送さ
れる。鑑査部30では、第3の判別手段の判別レベルに
より形状等出金に適した万円紙幣の正券か適さないリジ
ェクト券かが判別される(ステップS40〜S43)。
【0034】このリジェクト券には再利用に適さない損
券と判別不能券が含まれる。正券の場合は出金紙幣一時
集積部15に集積され(ステップS44)、これがn回
繰り返される(ステップS46、47)。
【0035】千円の指定枚数mが5以上の場合は、5千
円1枚集積部45bに紙幣があれば、ローラ対46bに
より分岐搬送路32に5千円が繰り出され、前記万円同
様搬送され、鑑査部30で第3の判別手段の判別レベル
により形状等出金に適した5千円紙幣の正券か適さない
リジェクト券かが判別され、正券の場合は出金紙幣一時
集積部15に集積される(ステップS23〜S25)。
5千円を出金したため、m=m−5を行う(ステップS
26)。
【0036】出金金額mがまだ2以上の場合は、2千円
1枚集積部45aに紙幣があればローラ対46aにより
分岐搬送路32に2千円が繰り出され、前記万円同様搬
送され、鑑査部30で第3の判別手段の判別レベルによ
り形状等出金に適した2千円紙幣の正券か適さないリジ
ェクト券かが判別され、正券の場合は出金紙幣一時集積
部15に集積される(ステップS27〜S29)。また
2千円を出金したため、m=m−2を行う(ステップS
30)。
【0037】5千円、2千円を出金した残紙幣m枚の1
枚は、千円スタッカ50aの千円スタッカ集積部51a
から千円スタッカ分離ローラ対54aにより1枚繰り出
され、前記万円同様搬送され、鑑査部30で第3の判別
手段の判別レベルにより形状等出金に適した千円紙幣の
正券か適さないリジェクト券かが判別され、正券の場合
は出金紙幣一時集積部15に集積される。続けてこの動
作がm回繰り返される(ステップS31)。このステッ
プS31部分は前述したように、図6でn万円をm千円
と置き換えた場合と同様になる。
【0038】以上の処理にて出金紙幣集積部15に集積
されたn万m千円は、紙幣繰出し部14から入出金口1
2に一括して払い出される。出金取引時の正券の搬送経
路を図7に示す。
【0039】出金取引で万円がリジェクト券の場合を例
に図6、図8を用いて説明する。図6は前述した出金取
引で万円スタッカよりn枚繰り出しの流れを示すフロー
チャートで、図8は出金取引で出金紙幣がリジェクト券
の場合の搬送経路を示す図である。
【0040】前述同様に、n万m千円の払い出し金額が
設定された場合、設定金額に万円が含まれるか否かがチ
ェックされ(ステップS40,41)、もし万円がn枚
含まれていれば、万円スタッカ50bの集積部51bか
ら万円スタッカ分離ローラ対54bにより1枚繰り出さ
れ、主搬送路31により鑑査部30に搬送される。鑑査
部30では、第3の判別手段の判別レベルにより形状等
出金に適した万円紙幣の正券か適さないリジェクト券か
が判別され(ステップS43)、正券の場合は前述した
ように出金紙幣一時集積部15に集積され(ステップS
44)るが、リジェクト券の場合は係員カセット一時集
積部に集積される(ステップS45)。
【0041】リジェクト券の場合はnの値は変わらない
からステップS42に戻って、次の紙幣が万円スタッカ
50bの万円スタッカ集積部51bから繰り出され、同
様に鑑査部30で判別され、ステップS42〜ステップ
S47に示すように正券判定枚数がnに達するまで繰り
返される。リジェクト券は係員カセット一時集積部21
から係員カセット集積部22に一括して移送され、集積
される。リジェクト券の搬送経路を図8に示す。
【0042】図9に装填処理フローチャートを示す。係
員が紙幣入出金装置10から係員カセット20を取り出
し、万円紙幣、千円紙幣を装填し、係員カセット20を
紙幣入出金装置10にセットし、装填処理を実行する。
前記係員カセット20内のローラ23、25により紙幣
は1枚づつ分離され分岐搬送路32に繰り出される。繰
り出された紙幣は主搬送路31により鑑査部30に搬送
される。
【0043】この鑑査部30では金種及び紙幣が出金可
能な正券かどうかが判別される。千円紙幣は千円スタッ
カ50aに集積され、万円は万円スタッカ50bに集積
される(ステップS50〜S57)。判別の結果リジェ
クトになったリジェクト券には千円及び万円の損券と、
千円及び万円以外の金種及び紙帯など判別不能券が含ま
れる。リジェクト券は係員カセット一時集積部21に集
積される(ステップS58)。
【0044】図10に装填処理搬送経路を示す。同図の
矢印は装填処理時の紙幣の搬送経路を示しており、係員
カセット集積部22から繰り出された紙幣は鑑査部30
で鑑査され、正券は千円スタッカ50a及び万円スタッ
カ50bに装填され、リジェクト券は係員カセット20
の係員カセット一時集積部21に集積される。
【0045】このようにして、係員カセット集積部22
に装填された紙幣は、係員カセット一時集積部21に集
積されたリジェクト券と混在することなく、千円スタッ
カ50a及び万円スタッカ50bに装填される。
【0046】図11,図12を用いて回収処理を説明す
る。図11は回収処理の流れを示すフローチャートで、
図12は回収処理の搬送経路を示す図である。回収処理
とは紙幣入出金装置10内にある紙幣を係員カセット2
0に回収する処理のことである。
【0047】まず、2千円1枚集積部45aに券が有る
場合は、これを図12の矢印の経路に従って係員カセッ
ト20の係員カセット一時集積部21に集積する(ステ
ップS60,61)。
【0048】同様に5千円1枚集積部45bに券が有る
場合は、これを係員カセット一時集積部21に集積する
(ステップS62,63)。
【0049】次に万円スタッカ50bに券がある場合
は、万円スタッカ50b内の万円は万円スタッカ集積部
51bに集められた後、万円スタッカ分離ローラ対54
bにより1枚繰り出され、図12の矢印の経路に従って
係員カセット一時集積部21に集積される。同様のこと
が万円スタッカ集積部51bから万円がなくなるまで繰
り返され、係員カセット一時集積部21に集積される
(ステップS64,65)。
【0050】千円スタッカ50aに券が有る場合は、千
円スタッカ50a内の千円は千円スタッカ集積部51a
に集められた後、千円スタッカ分離ローラ対54aによ
り1枚繰り出され、図12の矢印の経路に従って係員カ
セット一時集積部21に集積される。同様のことが千円
スタッカ集積部51aから千円が無くなるまで繰り返さ
れ、係員カセット一時集積部21に集積される(ステッ
プS66,S67)。
【0051】このようにして集積された紙幣は、係員に
より係員カセット20から回収される。
【0052】取忘回収庫40の紙幣は回収処理では回収
せず、必要に応じて個別に回収、管理する。
【0053】以上の実施の形態にすることによって、
(1)主搬送路及び分岐搬送路を往復搬送可能な構成と
することができ小型化が図れた。(2)鑑査部が往復搬
送に対応しているので、紙幣を一方向に流すためのルー
プパスが不用となり、さらなる小型化が図れた。(3)
入出金用スタッカは先入れ、先出しとすることにより、
係員が装填した紙幣から先に出金することができ、利用
者が入金した折れや汚損した紙幣を取り出す確立が減少
するので、信頼性が向上する。(4)基本紙幣と補助紙
幣に分類したことにより、基本紙幣は大容量、補助紙幣
は小容量とすることで多金種対応が図れた。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、た
とえば駅などに設置される自動券売機に内蔵された紙幣
の紙幣入出金装置に関し、主搬送路を往復搬送路とし、
この往復搬送路の途中に配置され紙幣の判別を行う鑑査
部を備え、この鑑査部の一方の搬送路に入出金口と係員
カセットを配置し、他方の搬送路にたとえば千円スタッ
カ、万円用スタッカ、2千円1枚集積部、及び5千円1
枚集積部を配置し、搬送経路を単純で小スペースにし、
多金種対応を可能にした紙幣入出金装置及び紙幣入金装
置を提供することができる。
【0055】また、本発明は鑑査部を往復搬送対応とす
ることにより、入金時受け入れ拒否された紙幣(いわゆ
るリジェクト券)を減らし、顧客による再投入の煩わし
さを減少することができ、かつ信頼性の低下を来たさな
い紙幣入出金装置及び紙幣入金装置を提供することがで
きる。
【0056】以上の発明によって、たとえば駅の乗車券
券売機に内蔵されて利用される紙幣入出金装置を、従来
の券売機筐体内のスペースの範囲内で機能拡張を行うこ
とができる。具体的には2千円を含めた多金種の入出金
が実用的なレベルで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の形態を示す紙幣入出金装
置の概略側断面図。
【図2】 本発明の入金取引の流れを示すフローチャー
ト。
【図3】 本発明の図2で入金紙幣が正券の場合の搬送
経路を示す図。
【図4】 本発明の図2で入金紙幣がリジェクト券の場
合の搬送経路を示す図。
【図5】 本発明の出金取引の流れを示すフローチャー
ト。
【図6】 本発明の出金取引で万円スタッカよりn枚繰
り出しの流れを示すフローチャート。
【図7】 本発明の出金取引で出金紙幣が正券の場合の
搬送経路を示す図。
【図8】 本発明の出金取引で出金紙幣がリジェクト券
の場合の搬送経路を示す図。
【図9】 本発明の装填処理の流れを示すフローチャー
ト。
【図10】 本発明の装填処理の搬送経路を示す図。
【図11】 本発明の回収処理の流れを示すフローチャ
ート。
【図12】 本発明の回収処理の搬送経路を示す図。
【図13】 従来技術の紙葉類処理装置を示す図。
【符号の説明】
1 紙葉類処理装置 2 入出金口 3 千円カセット 4 万円カセット 5 判別部 6 搬送ライン 10 紙幣入出金装置 11 入出金部 12 入出金口 13 ローラ対 14 紙幣繰出部 15 出金紙幣一時集積部 16 ローラ 17、18 分離ローラ 20 係員カセット 21 係員カセット一時集積部 22 係員カセット集積部 23、24、25 ローラ 31 主搬送路 32 分岐搬送路 40 取忘回収庫 45a 2千円1枚集積部 45b 5千円1枚集積部 46a、46b ローラ対 50a 千円スタッカ 50b 万円スタッカ 51a 千円スタッカ集積部 51b 万円スタッカ集積部 52a 千円スタッカ一時集積部 52b 万円スタッカ一時集積部 53a、53b ローラ対 54a 千円スタッカ分離ローラ対 54b 万円スタッカ分離ローラ対

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入金紙幣と出金紙幣が出入りする入出金
    口と、複数の金種の紙幣を出金用として保管する入出金
    用スタッカと、前記入出金用スタッカに紙幣を装填また
    は入出金用スタッカから紙幣を回収する係員カセット
    と、前記入出金口と前記入出金用スタッカと前記係員カ
    セットとを連結して紙幣を搬送する往復搬送可能な搬送
    路と、この搬送路の途中に配置され紙幣の判別を行う鑑
    査部とを備え、この鑑査部の一方の搬送路に入出金口と
    係員カセットを配置し、他方の搬送路に入出金用スタッ
    カを配置したことを特徴とする紙幣入出金装置。
  2. 【請求項2】 前記係員カセットは、装填される紙幣の
    先入れ後出し方式とし、前記入出金用スタッカは、装填
    される紙幣の先入れ先出し方式であることを特徴とする
    請求項1記載の紙幣入出金装置。
  3. 【請求項3】 入金紙幣を受け入れる入金口と、この入
    金口に受け入れられた紙幣を搬送する往復搬送可能な搬
    送路と、この搬送路の途中に配置され紙幣の判別を行う
    鑑査部とを備えた紙幣入金装置において、前期鑑査部に
    おいて、前記入金紙幣の正券、リジェクト券の判別を行
    う第1の判別手段と、この第1の判別手段による判別の
    結果が正券の場合は正方向に搬送し、リジェクト券の場
    合は逆方向に搬送する搬送手段と、前記リジェクト券が
    前記搬送路を逆方向に搬送されるとき、前記鑑査部で再
    度判別を行う第2の判別手段とを有することを特徴とす
    る紙幣入金装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の判別手段の判別レベルと、前
    記第2の判別手段の判別レベルとを異なるレベルとした
    ことを特徴とする請求項3記載の紙幣入金装置。
  5. 【請求項5】 入金紙幣と出金紙幣が出入りする入出金
    口と、複数の金種の紙幣を出金用として保管する入出金
    用スタッカと、前記入出金用スタッカに紙幣を装填また
    は入出金用スタッカから紙幣を回収する係員カセット
    と、前記入出金口と前記入出金用スタッカと前記係員カ
    セットとを連結して紙幣を搬送する往復搬送可能な搬送
    路と、この搬送路の途中に配置され紙幣の判別を行う鑑
    査部と、この鑑査部の一方の搬送部に入出金口と係員カ
    セットを配置し、他方の搬送路に入出金用スタッカとを
    配置した紙幣入出金装置において、前記入金紙幣の正
    券、リジェクト券の判別を行う第1の判別手段の判別レ
    ベルと、この第1の判別手段による判別の結果が正券の
    場合は正方向に搬送し、リジェクト券の場合は逆方向に
    搬送する搬送手段と、前記リジェクト券が前記搬送路を
    逆方向に搬送されるとき、前記鑑査部で再度判別を行う
    第2の判別手段の判別レベルと、前記出金紙幣の正券、
    リジェクト券の判別を行う第3の判別手段の判別レベル
    とを有することを特徴とする紙幣入出金装置。
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