JP2003307397A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JP2003307397A JP2002113174A JP2002113174A JP2003307397A JP 2003307397 A JP2003307397 A JP 2003307397A JP 2002113174 A JP2002113174 A JP 2002113174A JP 2002113174 A JP2002113174 A JP 2002113174A JP 2003307397 A JP2003307397 A JP 2003307397A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度低下を及ぼさない低温度の接合をさせる
ことで、使用材料の引張り強さ耐力の低下を防止し構成
部品の軽量化を可能とした熱交換器を実現する。 【解決手段】 第1、第2伝熱プレート12a、12b
は2枚1組として、突出部14相互の間に流体通路形成
部15が設けられ、それぞれの突出部14が互いに外側
に向くようにして、一方の伝熱プレート12a、12b
の突出部14の内側面と他方の伝熱プレート12a、1
2bの流体通路形成部15とを接合することにより、冷
媒通路19、20を形成した。これにより、構成部品の
軽量化を可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部流体の流れる
内部流体通路を構成するプレート状部材で構成する熱交
換器に関するものであり、特に複数枚積層配置するプレ
ート状部材の薄肉化に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の熱交換器として、例えば
特開2001−41678号公報に記載のものが開示さ
れている。この公報では、フィンを必要とせず、冷媒通
路となる内部流体通路を構成する伝熱プレートだけで必
要伝熱性能を確保できるようにした熱交換器であって、
伝熱プレートに内部流体(冷媒)の流れる内部流体通路
を構成する複数の突出部を形成し、伝熱プレートを複数
枚積層配置して熱交換用コア部を構成し、伝熱プレート
の外部側を流れる外部流体(空調空気)が内部流体(冷
媒)の流れ方向と交差する方向に流れるようにし、突出
部が外部流体(空調空気)の流れの直進を妨げて乱れを
起こさせる乱れ発生器として作用するように構成した熱
交換器である。
【0003】また、この熱交換器は、熱交換器を構成す
る構成部品がアルミニウム芯材にアルミニウムろう材を
クラッドしたクラッド材で形成し、構成部品を相互に当
接した状態に積層して、その積層状態(組付状態)を適
宜の治具により保持してろう付け加熱炉内に搬入し、組
付体をろう材の融点まで加熱することにより組付体を一
体ろう付けによって接合させている。
【0004】これにより、内部流体通路(冷媒)を構成
する突出部、それ自体が乱れ発生器として作用すること
により、外部流体(空調空気)側の熱伝達率を向上させ
たもので、外部流体(空調空気)側にフィン部材を設け
なくても、必要伝熱性能を確保することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報によれば、アルミニウム材を用いてろう付けを行う接
合方法においては、一般的に、ろう付け時の高温による
焼きなまし温度によって、使用材料の強度が低下する。
図10は、アルミニウムの加工硬化材として、A110
0系のH材のアルミニウム材を使用したときの焼きなま
し温度と、引張強さおよび耐力との関係を示した特性図
であって、焼きなまし温度が200〜250℃を超える
と引張強さおよび耐力が低下してしまう。
【0006】所謂、強度の高い材料を用いても、ろう付
け時の加熱温度によって焼きなまし処理が行われて引張
強さおよび耐力が低下してしまうものである。従来から
焼きなまし温度による強度の低下を考慮したうえで、内
部流体通路(冷媒)の耐圧を確保するように材料の板厚
を選定しているため、特に使用量の多い伝熱プレートの
薄肉化が困難であった。
【0007】そこで、本発明の目的は、上記点を鑑みた
ものであり、強度低下を及ぼさない低温度の接合をさせ
ることで、使用材料の引張り強さ耐力の低下を防止し構
成部品の軽量化を可能とした熱交換器を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記、目的を達成するた
めに、請求項1ないし請求項9に記載の技術的手段を採
用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、複数枚
の伝熱プレート(12、12a、12b)に内部流体の
流れる内部流体通路(19、20)を構成する複数の突
出部(14)を形成し、伝熱プレート(12)を複数枚
積層配置して熱交換用コア部(11)を構成し、伝熱プ
レート(12)の外部側を流れる外部流体が内部流体の
流れ方向と交差する方向に流れるようにし、突出部(1
4)が外部流体の流れの直進を妨げて乱れを起こさせる
乱れ発生器として作用する熱交換器において、伝熱プレ
ート(12、12a、12b)は、突出部(14)の内
側面に当接する当接部(15a)を有し、この当接部
(15a)と突出部(14)の内側面とを接合すること
によって内部流体通路(19、20)を形成する流体通
路形成部(15)が設けられ、流体通路形成部(15)
は、突出部(14)の内側面と当接部(15a)との接
合にかかる力がせん断力となるように形成したことを特
徴としている。
【0009】請求項1に記載の発明によれば、例えば、
伝熱プレート(12、12a、12b)として、薄肉材
を重ね合わせて内部流体通路(19、20)が形成され
る従来の接合では、概して、接合部の接合界面にかかる
力が剥離方向に大きな力がかかりやすくなってしまう。
そこで、本発明では、突出部(14)の内側面と当接部
(15a)との接合にかかる力がせん断力となるように
形成したことにより、接合部の接合強度を高めるととも
に、伝熱プレート(12、12a、12b)を耐圧可能
な板厚まで更なる薄肉化が図れる。
【0010】請求項2に記載の発明では、伝熱プレート
(12、12a、12b)は、2枚1組として、突出部
(14)相互の間に流体通路形成部(15)が設けら
れ、それぞれの突出部(14)が互いに外側に向くよう
にして、一方の伝熱プレート(12a、12b)の突出
部(14)の内側面と他方の伝熱プレート(12a、1
2b)の流体通路形成部(15)とを接合により、内部
流体通路(19、20)を形成することを特徴としてい
る。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、具体的に
は、突出部(14)およびその突出部(14)相互の間
に流体通路形成部(15)を設けることにより、同一形
状の伝熱プレート(12a、12b)の組み合わせで、
かつ比較的小さい容積(体格)の熱交換器を構成でき
る。
【0012】請求項3に記載の発明では、伝熱プレート
(12、12a、12b)は、突出部(14)を有する
第1伝熱プレート(12a)と複数の流体通路形成部
(15)とを接合により、内部流体通路(19、20)
を形成することを特徴としている。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
では伝熱プレート(12、12a、12b)を2枚1組
として、組み合わせることで内部流体通路(19、2
0)を構成させたが、複数の流体通路形成部(15)に
て突出部(14)を接合する構成としても良い。これに
よれば、伝熱プレート(12、12a、12b)とが重
なる部位をなくすることで軽量化が図れる。
【0014】請求項4および請求項7に記載の発明で
は、流体通路形成部(15)は、所定温度以下のろう付
け、もしくは接着のいずれかの接合により、内部流体通
路(19、20)を形成するとともに、この所定温度を
好ましくは約250℃程度以下のことを特徴としてい
る。
【0015】請求項4および請求項7に記載の発明によ
れば、熱交換器を構成する構成部品を、例えばアルミニ
ウム材を用いてろう付けを行う接合方法においては、一
般的に、ろう付け時の高温による焼きなまし温度によっ
て、使用材料の強度が低下する。そこで、本発明では接
合温度として、具体的に約250℃程度以下の低温一体
ろう付け、もしくは接着のいずれかの接合により、使用
材料の強度を低下させない温度で接合できるため、強度
の有する材料を用いることにより薄肉化が図れる。
【0016】請求項5に記載の発明では、流体通路形成
部(15)の当接部(15a)は、突出部(14)の内
側面に沿って突き出すように形成することを特徴として
いる。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、当接部
(15a)の突出部(14)の内側面に沿って突き出す
ことにより、接合部にかかる力がせん断力となるととも
に、接合部の強度が増加する。これにより、この接合部
の強度に応じて低温のろう付けもしくは接着の接合が可
能となる。従って、接合部の強度を高めることで、低温
の接合が可能となり、強度を有する材料を用いて薄肉化
が図れる。
【0018】請求項6に記載の発明では、複数枚の伝熱
プレート(12、12a、12b)に内部流体の流れる
内部流体通路(19、20)を構成する複数の突出部
(14)を形成し、伝熱プレート(12)を複数枚積層
配置して熱交換用コア部(11)を構成し、伝熱プレー
ト(12)の外部側を流れる外部流体が内部流体の流れ
方向と交差する方向に流れるようにし、突出部(14)
が外部流体の流れの直進を妨げて乱れを起こさせる乱れ
発生器として作用する熱交換器において、複数枚の伝熱
プレート(12、12a、12b)は、突出部(14)
相互の間に突出部(14)の内周端と接合することによ
って内部流体通路(19、20)を形成する流体通路形
成部(15)が設けられ、流体通路形成部(15)は、
それぞれの突出部(14)が互いに外側に向くように流
体通路形成部(15)同志を当接し、所定温度以下のろ
う付け、もしくは接着のいずれかの接合により内部流体
通路(19、20)を形成することを特徴としている。
【0019】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
で述べた接合部の接合界面かかる力が剥離方向に大きな
力がかかる接合部の形状であっても、所定温度以下のろ
う付け、もしくは接着のいずれかの接合により内部流体
通路(19、20)を形成することにより、接合部の強
度が低下するが冷媒を循環させる熱交換器よりも耐圧の
低い、例えば車両用空調装置に用いられる温水を循環す
るヒータコアなどの熱交換器に適用すれば、使用材料の
強度を低下させない温度で接合できるため、強度の有す
る材料を用いることにより薄肉化が図れる。
【0020】請求項8および請求項9に記載の発明で
は、伝熱プレート(12、12a、12b)は、アルミ
ニウム合金のH材や熱処理材により成形されていること
を特徴としている。
【0021】請求項8および請求項9に記載の発明によ
れば、アルミニウム合金のH材や熱処理材は、「JIS
H 0001」にて規定された材料であって強度が優
れている。従って、これらの材料を複数枚積層する伝熱
プレート(12、12a、12b)に用いることで大幅
な薄肉化が図れる。
【0022】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
車両空調用蒸発器に適用した第1実施形態について図1
ないし図5に基づいて説明する。まず、図1は、冷媒出
入口側における伝熱プレートの構成を示す分解斜視図で
ある。図2(a)は、図1の断面II−IIを示す断面
図である。蒸発器10は、空調空気の流れ方向Aと伝熱
プレート部12での冷媒流れ方向B(図1に示す上下方
向)とが略直交する直交流熱交換器として構成されてい
る。
【0024】この蒸発器10は、外部流体である空調空
気と内部流体である冷媒との熱交換を行う熱交換用コア
部(以下、コア部と称す。)11を複数枚の伝熱プレー
ト部12を積層させて構成している。具体的には、図2
(a)および図2(b)に示すように、第1伝熱プレー
ト12aと第2伝熱プレート12bとの2枚1組の組み
合わせした伝熱プレート部12を複数枚積層してコア部
11を構成している。
【0025】この第1、第2伝熱プレート12a、12
bは、例えば、A3000系のアルミニウム芯材の両面
にA4000系のアルミニウムろう材をクラッドした両
面クラッド材からなるもので、板厚t=0.05〜0.
4mm程度の薄板をプレス加工したものである。また、
第1、第2伝熱プレート12a、12bは、図1に示す
ような概略長方形の平面形状を有し、その外形寸法はい
ずれも同一であり、例えば長辺側が240mm程度、短
辺側が45mm程度である。さらに、第1、第2伝熱プ
レート12a、12bの打ち出し形状も基本的には、ほ
ぼ同一形状でよいが、具体的な形状は、冷媒通路成立、
蒸発器の組付性、ろう付け性および凝縮水の排水性など
の理由から異なっている。
【0026】そして、図2(a)および図2(b)に示
すように、第1、第2伝熱プレート12a、12bに
は、それぞれ平坦な基板部13から互いに外側(第1伝
熱プレート12aは、図中下側、第2伝熱プレート12
bは、図中上側)に向かうように、突出部14を打ち出
し成形している。この突出部14は、冷凍サイクルの膨
張弁などの減圧手段を通過した後の低圧側冷媒が流れる
内部流体流路である冷媒通路を構成するものであって、
伝熱プレート部12の長手方向(言い換えると空気流れ
方向Aに対して直交方向)に連続して平行に延びる形状
である。また、本実施形態の突出部14の断面形状は、
図2(b)に示すように、略半楕円状の凹状に形成して
いる。
【0027】また、この突出部14の打ち出し数は、第
1伝熱プレート12a側に6本、第2伝熱プレート12
b側に4本設けてある。なお、第2伝熱プレート12b
側の略中央部の突出部140は、内部洩れ検知用の突出
部として形成している。この突出部140は、上述の突
出部14と基本的には同じ形態で打ち出し成形される
が、内部洩れ検知を目的としているため、上下両端部に
て熱交換器外部に開放するように形成されている。さら
に、これらの突出部14、140はいずれも同一の打ち
出し高さで形成している。
【0028】次に、上記突出部14を冷媒通路19、2
0として構成するために、第1、第2伝熱プレート12
a、12bには、それぞれ突出部14相互の間に流体通
路形成部15を形成している。その流体通路形成部15
には、図2(b)に示すように、相手方となる第2伝熱
プレート12b側の突出部14の内側面に当接する二つ
の当接部15aを形成している。この二つの当接部15
aは、基板部13から突出部14の内側面に沿って突き
出すように形成され、内側面とこの当接部15aとを当
接して接合することで冷媒通路19、20が構成される
ように形成してある。因みに、この流体通路形成部15
は、第1伝熱プレート12a側に5本、第2伝熱プレー
ト12b側に6本設けられており、第1伝熱プレート1
2aと第2伝熱プレート12bとを互いの突出部14、
突出部140が外側に向くように向かい合わせて、互い
の基板部13、および内側面と当接部15aとを当接す
ると、第1伝熱プレート12aの突出部14の中間に、
第2伝熱プレート12bの突出部14、突出部140が
位置するように形成している。
【0029】そして、2枚の伝熱プレート12a、12
bの互いの基板部13、および内側面と当接部15aと
を当接させ接合すると、一方の伝熱プレートの各突出部
14、140の内面側は相手側の伝熱プレートの流体通
路形成部15により密封されるので、各突出部14の内
面側と相手側の伝熱プレートの流体通路形成部15との
間に冷媒通路19、20が形成される。
【0030】これにより、各伝熱プレート部12の幅方
向において、中央部(内部洩れ検知用突出部140の位
置)より風上側に位置する突出部14の内側には、風上
側の冷媒通路19を形成し、中央部(内部洩れ検知用突
出部140の位置)より風下側に位置する突出部14の
内側には、風下側の冷媒通路20を形成する。また、中
央部の突出部140の内側には、内部洩れ検知用通路1
41を形成する。従って、風上側の冷媒通路19と風下
側の冷媒通路20は、第1伝熱プレート12aと第2伝
熱プレート12bとの間にそれぞれ5個づつ並列に形成
されている。
【0031】次に、各伝熱プレート部12の上下両端部
が空気上流側および空気下流側のタンク部材33、34
に接合され、各冷媒通路19、20がタンク部材33、
34の内部空間に連通するように構成されている。具体
的には、図3および図4に示すように、各伝熱プレート
部12相互の間隔は、伝熱プレート部12長手方向の上
下両端部に配置されるスペーサ部材32を介在させるこ
とにより保持される。
【0032】このスペーサ部材32は、伝熱プレート部
12相互の間隔の凹凸形状に対応した凹凸形状を有する
ようにプレス成形した部材であって、風上側と風下側に
区分して設けている。また、伝熱プレート部12の中央
部に形成した内部洩れ検知用通路141は、上下両端部
において、タンク部材33、34の端面に至る前に、熱
交換器外部と連通するように上端部140a、下端部1
40bを切り欠いて開口させている。これにより、スペ
ーサ部材32を風上側と風下側に区分できるものであ
る。従って、伝熱プレート部12の上下両端部におい
て、空気上流側のタンク部材33の内部空間と冷媒通路
19とが連通し、空気下流側のタンク部材34の内部空
間と冷媒通路20とが連通するように構成できる。
【0033】これらのスペーサ部材32およびタンク部
材33、34は、A3000系のアルミニウム芯材の両
面にA4000系のアルミニウムろう材をクラッドした
両面クラッド材からなる。これにより、タンク部材3
3、34にスペーサ部材32を介在させて伝熱プレート
部12を複数枚積層させ、それぞれを当接して接合する
ことにより、コア部11が構成されるとともに、冷媒通
路19、20がそれぞれの風下側タンク部材33および
風上側タンク部材34の内部空間に密封される。
【0034】次に、コア部11に対する冷媒通路の入出
を行う部分について説明すると、図1に示すように、伝
熱プレート12積層方向の両端側には伝熱プレート12
と同一の大きさを有したエンドプレート21、22が配
設されている。このエンドプレート21、22はいずれ
も伝熱プレート12の突出部14の凸面側に当接して伝
熱プレート12と接合される平坦な板状に形成してい
る。
【0035】図中右側のエンドプレート22には、その
風上側下端部近傍位置に連通穴22aおよび風下側上端
部近傍位置に連通穴22bが開けられ、一方の連通穴2
2aは、風上側下端側のタンク部材33の内部空間と連
通し、もう一方の連通穴22bは風下側上端側のタンク
部材34の内部空間と連通する。そして、エンドプレー
ト22の外側に凹形状のサイドプレート25を配置し
て、このサイドプレート25とエンドプレート22との
間に連通穴22aから連通穴22bに通ずる冷媒通路2
6を形成している。
【0036】一方、図中左側のエンドプレート21に
は、そのエンドプレート21の外側にサイドプレート3
1を接合して、この両プレート21、31の間に配管ジ
ョイントブロック30の冷媒出入口に通じる冷媒通路を
構成している。この冷媒通路構成をより具体的に説明す
ると、エンドプレート21の風下側下端部近傍位置に連
通穴21aおよび風上側下端部近傍位置に連通穴21b
が開けられ、一方の連通穴21aは、風下側下端側のタ
ンク部材34の内部空間と連通し、もう一方の連通穴2
1bは風上側上端側のタンク部材33の内部空間と連通
している。
【0037】そして、サイドプレート31のうち、配管
ジョイントブロック30の部位から下方側にわたって突
出部31aが外側へ打ち出し成形してあり、この突出部
31aの上下両端部は1つに合流しているが、上下方向
(プレート長手方向)の途中は複数(図示の例は3個)
に分割して、サイドプレート31の断面係数を大きく
し、強度アップを図っている。突出部31a内側の凹部
により形成される冷媒通路の上端部は配管ジョイントブ
ロック30の冷媒入口パイプ23と連通し、また、この
冷媒通路の下端部はエンドプレート21の連通穴21a
と連通する。
【0038】さらに、サイドプレート31のうち、配管
ジョイントブロック30の上方側には1つの突出部31
bが外側へ打ち出し成形してある。この突出部31b内
側の凹部により形成される冷媒通路は冷媒出口パイプ2
4とエンドプレート21の連通穴21bとを接続する。
また、上記冷媒入口パイプ23には、図示しない膨張弁
などの減圧手段で減圧された気液2相冷媒が流入し、一
方の冷媒出口パイプ24は、図示しない圧縮機の吸入側
に接続され、蒸発器10で蒸発したガス冷媒を圧縮機の
吸入側に導くものである。
【0039】なお、エンドプレート21、22およびサ
イドプレート31は、各伝熱プレート部12と同様に、
A3000系のアルミニウム芯材の両面にA4000系
のアルミニウムろう材をクラッドした両面クラッド材か
らなるもので、伝熱プレート部12に比して板厚tを厚
く(例えば、板厚t=1.0mm程度)して強度向上を
図っている。ただし、サイドプレート25は、A300
0系のアルミニウム芯材の片面(エンドプレート22と
接合される側の面)のみにA4000系のアルミニウム
ろう材をクラッドした片面クラッド材からなる。
【0040】さらに、配管ジョイントブロック30は例
えば、A6000系のアルミニウムベア材にて冷媒入口
パイプ23および冷媒出口パイプ24を一体に成形した
ものであり、配管ジョイントブロック30は本例ではサ
イドプレート31の上部側に配置され接合される。
【0041】次に、蒸発器10の冷媒の流れ方向につい
て説明すると、図示しない膨張弁で減圧された減圧され
た気液2相冷媒が冷媒入口パイプ23からサイドプレー
ト31に入る。そして、サイドプレート31の突出部3
1a内側の冷媒通路を経てエンドプレート21の連通穴
21aに導かれる。そして、風下側下端側のタンク部材
34の内部空間に入り、各伝熱プレート部12内の風下
側の冷媒通路20を上昇して風下側上端側のタンク部材
34の内部空間に入る。次に、エンドプレート22の連
通穴22bから冷媒通路26を下降して連通穴22aに
導かれる。そして、風上側下端側のタンク部材33の内
部空間に入り、各伝熱プレート部12内の風上側の冷媒
通路19を上昇して風上側上端側のタンク部材33の内
部空間に入る。次に、エンドプレート21の連通穴21
bからサイドプレート31の突出部31b内側の冷媒通
路を経て冷媒出口パイプ24に入り、この冷媒出口パイ
プ24から蒸発器10外部へ流出する。
【0042】これにより、伝熱プレート部12が積層さ
れたコア部11において、風下側の冷媒通路20は、冷
媒入口パイプ23からの冷媒が流入するため、蒸発器1
0全体の冷媒通路の中で入口側冷媒通路を構成し、風上
側の冷媒通路19は、入口側冷媒通路(冷媒通路20)
を通過した冷媒が流入し、冷媒出口パイプ24へ流出さ
せるため、出口側冷媒通路を構成することになる。
【0043】次に、本発明の要部である蒸発器10の構
成部品の接合について説明する。一般的には、上述の各
構成部品を相互に当接した状態に積層して、その積層状
態(組付状態)を適宜の治具により保持してろう付け過
熱炉内に搬入して組付体をろう材の融点まで加熱するこ
とにより組付体を一体ろう付けして蒸発器10の組付け
を完了するものである。
【0044】ところが、本実施形態のようにアルミニウ
ム材を用いてろう付けを行う接合方法においては、一般
的に、ろう付け時の高温による焼きなまし温度に応じて
使用材料の引張強度や耐力が低下してしまうことが知ら
れている。例えば、図10は、アルミニウムの加工硬化
材として、A1100系のH材のアルミニウム材を使用
したときの焼きなまし温度と引張強さおよび耐力との関
係を示す特性図であって、特に、引張強さおよび耐力
は、焼きなまし温度が200〜250℃を超えると著し
い低下を示している。従来から焼きなまし温度による強
度の低下を考慮するとともに、冷媒通路19、20の耐
圧を確保するように材料の板厚を選定しているため、特
に使用量の多い伝熱プレート部12の薄肉化が問題であ
った。
【0045】そこで、本実施形態では、第1、第2伝熱
プレート12a、12bの2枚一組として、互いに突出
部14とその突出部14の内側面に当接する二つの当接
部15aを有する流体通路形成部15とを形成して、突
出部14の内側面と当接部15aとを当接して接合する
ことで冷媒通路19、20を構成するとともに、これら
を接合するろう材の融点を250℃以下のクラッド材を
用い、所謂、組付体を約250℃程度に加熱する低温一
体ろう付けによる接合で蒸発器10の組付けを行うこと
としたものである。
【0046】また、約250℃以下の低温一体ろう付け
を行う場合には、第1、第2伝熱プレート12a、12
bおよぴその他の構成部品を、例えば、アルミニウム合
金のH材や熱処理材を使用することで強度が温度により
低下しないので、これらの材料を用いることにより蒸発
器10全体の薄肉化が図れる。なお、アルミニウム合金
のH材や熱処理材は、「JIS H 0001」にて規
定された材料であって、そのうちの、H材は、加工硬化
により硬くして伸び率を小さくした材料であり強度が優
れている。
【0047】ところで、本実施形態では、2枚の伝熱プ
レート12a、12bで構成する冷媒通路19、20の
断面形状において、接合部材にかかる力を剥離力からせ
ん断力となるように形成した。具体的には、図5に示す
ように、基本形状では外側に突き出した突出部14aに
平坦面を当接させて接合するように構成した冷媒通路1
9、20の断面形状と本実施形態の断面形状とにおける
接合部材C1、D1の接合界面と接合部材の最大主応力
(Mpa)を求めたものである。接合界面および接合部
材ともに、基本形状のほうが大きい応力を有している。
【0048】これは、概して接合部材C1に大きな引張
り力と接合界面には剥離力がかかっているためである。
そこで、本実施形態の断面形状とすることで、接合部材
D1にせん断力を加えるようにすることで最大主応力
(Mpa)を小さくして接合部の強度を増加することが
できるものである。従って、接合部の強度が増加できる
ことで、第1、第2伝熱プレート12a、12bの薄肉
化が図れる。
【0049】次に、本実施形態の蒸発器10の作用を説
明すると、蒸発器10は図示しない空調ユニットケース
内に図1の上下方向を上下にして収容され、図示しない
空調用送風機の作動により矢印A方向に空気が送風され
る。
【0050】そして、冷凍サイクルの圧縮機が作動する
と、図示しない膨張弁により減圧された低圧側の気液2
相冷媒が上述したように冷媒入口パイプ23から風下側
の冷媒通路20内に流れ、その後風上側の冷媒通路19
に至る通路構成に従って流れる。一方、コア部11の伝
熱プレート部12の外面側に凸状に突出している突出部
14、140と基板部13の間に形成される隙間によ
り、伝熱プレート部12幅方向(空気流れ方向A)の全
長にわたって図2(a)の矢印A1のごとく波状に蛇行
した空気通路が連続して形成されている。
【0051】その結果、矢印A方向に送風される空調空
気は、上記空気通路を矢印A1のごとく波状に蛇行しな
がら2枚の伝熱プレート12aと12bの間を通り抜け
ることができ、この空気の流れから冷媒は蒸発潜熱を吸
熱して蒸発するので、空調空気は冷却され、冷風とな
る。
【0052】この際、空調空気の流れ方向Aに対して、
風下側に入口側冷媒通路20を、また、風上側に出口側
冷媒通路19を配置することにより、空気流れに対する
冷媒出入口が対向流の関係となる。さらに、空気側にお
いては、空気流れ方向Aが、伝熱プレート部12の突出
部14、140の長手方向(冷媒通路19、20での冷
媒流れ方向B)に対して直交する方向になっており、突
出部14、140が空気流れと直交状に突出する凸面
(伝熱面)を形成しているので、空気はこの直交状に延
びる突出部14、140の凸面形状により直進を妨げら
れる。
【0053】このため、空気流は伝熱プレート部12間
の隙間を図2(a)の矢印A1に示すように波状に蛇行
した流れを形成して、その流れを乱すので、空気流が乱
流状態となり、空気側の熱伝達率を飛躍的に向上するこ
とができる。ここで、コア部11が第1、第2伝熱プレ
ート12a、12bのみで構成されているため、従来の
フィン部材を備えている通常の蒸発器に比して、空気側
の伝熱面積が大幅に減少するが、乱流状態の設定により
空気側の熱伝達率が飛躍的に向上するため、空気側伝熱
面積の減少を空気側熱伝達率の向上により補うことが可
能となり、必要冷却性能を確保できるのである。
【0054】なお、本実施形態では蒸発器10を構成す
る構成部品を融点250℃以下のクラッド材を用いて低
温一体ろう付けを行って蒸発器10を接合したが、各構
成部品を相互に当接する個所に接着部材を介した状態に
積層して、その積層状態(組付状態)を適宜の治具によ
り保持して過熱炉内に搬入して組付体を200〜250
℃程度まで加熱して接着を行うことでも良い。
【0055】以上の第1実施形態の蒸発器10によれ
ば、伝熱プレートとして、薄肉材を重ね合わせて冷媒通
路19、20を形成する基本の断面形状(図5参照)の
接合では、概して、接合部の接合界面にかかる力が剥離
方向に大きな力がかかりやすくなってしまう。そこで、
本発明では、さらに、突出部14の内側面に突き出すよ
うに当接部15aを形成し、その当接する接合部にかか
る力をせん断力となるようにしたことにより、接合部の
接合強度を高めるとともに、伝熱プレート12a、12
bを冷媒通路19、20の耐圧可能な板厚まで薄肉化が
図れる。
【0056】また、当接部15aを突出部14の内側面
に沿って突き出すことにより、接合部にかかる力がせん
断力となるとともに、接合部の強度が増加する。これに
より、この接合部の強度に応じて低温の一体ろう付けも
しくは接着の接合が可能となる。従って、接合部の強度
を高めることで、低温の接合が可能となり、強度を有す
る材料を用いて薄肉化が図れる。
【0057】また、伝熱プレート12a、12bには、
突出部14およびこの突出部14相互の間に流体通路形
成部15を設けることにより、同一形状の伝熱プレート
12a、12bの組み合わせで、かつ比較的小さい容積
(体格)の熱交換器を構成できる。
【0058】また、蒸発器10を構成する構成部品を、
アルミニウム材を用いてろう付けを行う接合方法におい
ては、一般的に、ろう付け時の高温による焼きなまし温
度によって、使用材料の強度が低下する。そこで、本発
明では接合温度として、具体的に約250℃程度以下の
低温一体ろう付け、もしくは接着のいずれかの接合する
ことにより、使用材料の強度を低下させない温度で接合
できるため、強度の有する材料を用いることにより薄肉
化が図れる。
【0059】また、アルミニウム合金のH材や熱処理材
は、「JIS H 0001」にて規定された材料であ
って強度が優れている。従って、これらの材料を複数枚
積層する伝熱プレート12、12a、12bおよびその
他の構成部品に用いることで大幅な薄肉化が図れる。
【0060】(第2実施形態)以上の第1実施形態で
は、内部流体通路である冷媒通路19、20を構成する
突出部14の断面形状を略半楕円状に形成し、流体通路
形成部15の断面形状を突出部14の内側面に沿って突
き出す略山形状に形成した二つの当接部15aを有する
形状にしたが、この形状に限らず、図6に示すように、
突出部14の形状を略台形状に形成し、流体通路形成部
15側を突出部14の内側面に沿って突き出す略山形状
の当接部15aを形成させても良い。
【0061】これによれば、突出部14の外側に平坦部
が形成されるのでエンドプレート22と当接する接合面
が広くなり接合強度が向上する。また、略山形状に形成
する当接部15aのプレス加工の作業性が簡素となって
第1実施形態よりも製造コストが少ない。
【0062】(第3実施形態)以上の第1、第2実施形
態では、第1、第2伝熱プレート12a、12bに、突
出部14と流体通路形成部15とをそれぞれに交互に形
成させて、2枚1組を組み合わせることで冷媒通路1
9、20を構成させたが、これに限らず、図7に示すよ
うに、第1伝熱プレート12aに、略半楕円状の突出部
14を形成し、突出部14の内側面に沿って突き出す当
接部15aを有する流体通路形成部15を構成させるこ
とでも良い。これによれば、第1、第2実施形態では、
第1伝熱プレート12aと第2伝熱プレート12bとが
重なる部位をなくすることで軽量化が図れる。
【0063】(第4実施形態)第1実施形態では、内部
流体通路である冷媒通路19、20を構成する流体通路
形成部15の断面形状を突出部14の内側面に当接する
二つの当接部15aを鋭角の略山形状に突出部14の内
側面に沿って突き出すように形成させたが、図8に示す
ように、略山形状の底部に空間を有するハの字状に形成
しても良い。底部を少しでも広げることにより、第2実
施形態と同じようにプレス加工の作業性が簡素となって
製造コストが少ない。
【0064】また、図9に示すように、当接部15aお
よび突出部14を含めて押出し加工によって当接部15
aを形成しても良い。これにより、押出し加工の方がプ
レス加工よりも加工工数が大幅に低減できる。
【0065】(第5実施形態)以上の実施形態では、冷
媒通路19、20を形成する流体通路形成部15に、突
出部14の内側面に沿って突き出すように形成した当接
部15aを設けたが、流体通路形成部15を平坦面にし
て突出部14の内周端と当接するように構成しても良
い。具体的には、図10に示すように、第1、第2伝熱
プレート12a、12bに、突出部14、140および
流体通路形成部15を形成し、突出部14、140が外
側に向くように流体通路形成部15同志を当接させて、
この当接部を接合することにより突出部14、140の
内面側に冷媒通路19、20が形成される。
【0066】これは、第1実施形態で述べた基本形状
(図5参照)に相当する形状であって、接合界面と接合
部材との主応力(MPa)が大きために接合部の強度が
低下するが、従来よりもろう材の融点の低いクラッド材
を用い、組付体を約250℃に程度に加熱する低温一体
ろう付けによる接合を行えば、第1実施形態で述べたよ
うに、使用材料の強度を低下させない温度で接合ができ
る。
【0067】従って、本実施形態の形状では、接合部の
強度が低下するが冷媒を循環させる熱交換器よりも耐圧
の低い、例えば車両用空調装置に用いられる温水を循環
するヒータコアなどの熱交換器に適用すれば、以上の実
施形態と同様に使用材料の強度を低下させない温度で接
合できるため、強度の有する材料を用いることにより薄
肉化が図れる。
【0068】(他の実施形態)以上の実施形態では、伝
熱プレート部12の冷媒通路19、20を冷凍サイクル
の低圧側の低温冷媒が流れ、伝熱プレート部12の外部
を空調空気が流れ、冷媒の蒸発潜熱を空調空気から吸熱
して冷媒を蒸発させる蒸発器10に本発明を適用した場
合について説明したが、これに限定されることなく、本
発明は種々な用途の流体間の熱交換を行う熱交換器一般
に広く適用可能であることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における蒸発器10の全
体構成を示す分解斜視図である。
【図2】(a)は図1に示すII―II断面を示す断面
図、(b)は冷媒通路19、20の構成を示す断面図で
ある。
【図3】図1の要部の拡大斜視図である。
【図4】伝熱プレート部12とタンク部材33、34と
の接合形態を示す縦断面図である。
【図5】冷媒通路19、20における接合部材の最大主
応力を示す説明図である。
【図6】本発明の第2実施形態における伝熱プレート部
12の断面形状を示す断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態における伝熱プレート部
12の断面形状を示す断面図である。
【図8】本発明の第4実施形態における冷媒通路19、
20の断面形状を示す断面図である。
【図9】本発明の第4実施形態における冷媒通路19、
20の断面形状を示す断面図である。
【図10】本発明の第5実施形態における伝熱プレート
部12の断面形状を示す断面図である。
【図11】従来技術における焼きなまし温度と引張強さ
および耐力との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
11…熱交換用コア部、コア部 12…伝熱プレート部(伝熱プレート) 12a…第1伝熱プレート(伝熱プレート) 12b…第2伝熱プレート(伝熱プレート) 14…突出部 15…流体通路形成部 15a…当接部 19、20…冷媒通路(内部流体通路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 手島 聖英 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 清水 真樹 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 小川 洋 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の伝熱プレート(12、12a、
    12b)に内部流体の流れる内部流体通路(19、2
    0)を構成する複数の突出部(14)を形成し、 前記伝熱プレート(12)を複数枚積層配置して熱交換
    用コア部(11)を構成し、 前記伝熱プレート(12)の外部側を流れる外部流体が
    前記内部流体の流れ方向と交差する方向に流れるように
    し、前記突出部(14)が前記外部流体の流れの直進を
    妨げて乱れを起こさせる乱れ発生器として作用する熱交
    換器において、 前記伝熱プレート(12、12a、12b)は、前記突
    出部(14)の内側面に当接する当接部(15a)を有
    し、前記当接部(15a)と前記突出部(14)の内側
    面とを接合することによって前記内部流体通路(19、
    20)を形成する流体通路形成部(15)が設けられ、
    前記流体通路形成部(15)は、前記突出部(14)の
    内側面と前記当接部(15a)との接合にかかる力がせ
    ん断力となるように形成したことを特徴とする熱交換
    器。
  2. 【請求項2】 前記伝熱プレート(12、12a、12
    b)は、2枚1組として、前記突出部(14)相互の間
    に前記流体通路形成部(15)が設けられ、それぞれの
    前記突出部(14)が互いに外側に向くようにして、一
    方の伝熱プレート(12a、12b)の前記突出部(1
    4)の内側面と他方の伝熱プレート(12a、12b)
    の前記流体通路形成部(15)とを接合により、前記内
    部流体通路(19、20)を形成することを特徴とする
    請求項1に記載の熱交換器。
  3. 【請求項3】 前記伝熱プレート(12、12a、12
    b)は、前記突出部(14)を有する第1伝熱プレート
    (12a)と複数の前記流体通路形成部(15)とを接
    合により、前記内部流体通路(19、20)を形成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  4. 【請求項4】 前記流体通路形成部(15)は、所定温
    度以下のろう付け、もしくは接着のいずれかの接合によ
    り、前記突出部(14)の内面に前記内部流体通路(1
    9、20)を形成することを特徴とする請求項1ないし
    請求項3のいずれか一項に記載の熱交換器。
  5. 【請求項5】 前記流体通路形成部(15)の前記当接
    部(15a)は、前記突出部(14)の内側面に沿って
    突き出すように形成されることを特徴とする請求項1な
    いし請求項4のいずれか一項に記載の熱交換器。
  6. 【請求項6】 複数枚の伝熱プレート(12、12a、
    12b)に内部流体の流れる内部流体通路(19、2
    0)を構成する複数の突出部(14)を形成し、 前記伝熱プレート(12)を複数枚積層配置して熱交換
    用コア部(11)を構成し、 前記伝熱プレート(12)の外部側を流れる外部流体が
    前記内部流体の流れ方向と交差する方向に流れるように
    し、 前記突出部(14)が前記外部流体の流れの直進を妨げ
    て乱れを起こさせる乱れ発生器として作用する熱交換器
    において、 前記複数枚の伝熱プレート(12、12a、12b)
    は、前記突出部(14)相互の間に前記突出部(14)
    の内周端と接合することによって前記内部流体通路(1
    9、20)を形成する流体通路形成部(15)が設けら
    れ、前記流体通路形成部(15)は、それぞれの前記突
    出部(14)が互いに外側に向くように前記流体通路形
    成部(15)同志を当接し、所定温度以下のろう付け、
    もしくは接着のいずれかの接合により前記内部流体通路
    (19、20)を形成することを特徴とする熱交換器。
  7. 【請求項7】 前記所定温度は、約250℃程度以下の
    ろう付け、もしくは接着のいずれかの接合により、前記
    内部流体通路(19、20)を形成することを特徴とす
    る請求項4または請求項6に記載の熱交換器。
  8. 【請求項8】 前記伝熱プレート(12、12a、12
    b)は、アルミニウム合金のH材により成形されている
    ことを特徴とする請求項4ないし請求項7のいずれか一
    項に記載の熱交換器。
  9. 【請求項9】 前記伝熱プレート(12、12a、12
    b)は、アルミニウム合金の熱処理材により成形されて
    いることを特徴とする請求項4ないし請求項7のいずれ
    か一項に記載の熱交換器。
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