JP2003305765A - 飽和ノルボルネン系樹脂フィルムの製造方法 - Google Patents

飽和ノルボルネン系樹脂フィルムの製造方法

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JP2003305765A
JP2003305765A JP2002114956A JP2002114956A JP2003305765A JP 2003305765 A JP2003305765 A JP 2003305765A JP 2002114956 A JP2002114956 A JP 2002114956A JP 2002114956 A JP2002114956 A JP 2002114956A JP 2003305765 A JP2003305765 A JP 2003305765A
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film
saturated norbornene
retardation
resin film
based resin
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JP2002114956A
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Narikazu Hashimoto
斉和 橋本
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示装置のロット間または使用温度の違
いによって生じるコントラストや輝度の不均一性を軽減
するのに寄与する飽和ノルボルネン系樹脂フィルムの製
造方法を提供する。 【解決手段】 飽和ノルボルネン系樹脂の溶融体を、直
径1m以上5m以下の冷却ドラム上に押し出して、前記
冷却ドラム上で製膜する製膜工程を含む、長手方向のレ
ターデーションむらが5nm以下である長尺状の飽和ノ
ルボルネン系樹脂フィルム、または0℃〜40℃のレタ
ーデーション変化が、全幅で3.7nm以下である飽和
ノルボルネン系樹脂フィルムの製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示装置、特
に液晶表示装置に光学フィルムとして用いられる飽和ノ
ルボルネン系樹脂フィルムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、一般に、液晶セル、偏
光板、保護フィルム、位相差板、反射板およびバックラ
イトなどで構成されている。前記液晶セルは、ガラスま
たはプラスチック製の透明な基板の内向面に透明電極な
どを設けた2つの液晶基板、スペーサー、液晶材料等に
より構成されている。また、前記偏光板としては、薄膜
型の偏光子(偏光膜)の両方に偏光保護フィルムを積層
したものが用いられる。前記保護フィルムは液晶表示素
子の耐傷性、反射防止性等を目的として、最外層に張り
合わされるフィルムである。前記位相差フィルムは、液
晶表示装置の視野角改善のために、光学異方性を持たせ
フィルムをいう。光学異方性を付与するために、フィル
ム表面に異方性を有する化合物(例えばディスコティッ
ク液晶化合物)からなる層を形成してもよく、または延
伸により分子を配向させて、光学異方性を付与してもよ
い。
【0003】この様に、画像表示装置にはポリマーフィ
ルムが種々の光学部材として用いられている。従来、前
記フィルムとしては、光学特性に優れていることから、
セルロースエステルフィルムが用いられていた。しか
し、セルロースエステルフィルムは吸湿性が高いため、
湿度により伸縮して、応力歪みによるレターデーション
むらを発生しやすかった。通常、位相差フィルムは、液
晶表示装置内部において基板等に粘着されているため、
吸湿しても自由に伸縮できない。そのため、吸湿による
歪みは内部応力を発生させ、これが光弾性となってレタ
ーデーションむらを引き起こすことになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のレターデーショ
ンむらを改良するため、吸水性が低いポリマーフィルム
を光学フィルムとして利用することが提案されている。
その一つに飽和ノルボルネン系樹脂フィルムからなる光
学フィルムが特開2001−324616号公報に提案
されている。しかし、前記公報に記載の方法により飽和
ノルボルネン系樹脂フィルムを工業規模で製造し、液晶
表示装置に組み込んだ場合、飽和ノルボルネン系樹脂の
製造ロットによって、液晶表示装置のコントラストや輝
度が変化するという問題があり、品質を均一化すること
が望まれていた。さらに、使用温度によっても、液晶表
示装置のコントラストや輝度が変化するという問題があ
り、改良が望まれていた。また、特開平5−2108号
公報には、飽和ノルボルネン系樹脂フィルムを3本冷却
ロールで巻き取る方法が記載されているが、この方法に
より製造されたフィルムにも同様の問題がある。
【0005】本発明は前記諸問題に鑑みなされたもので
あって、画像表示装置、特に液晶表示装置の光学部材と
して適用した場合に、液晶表示装置のロット間または使
用温度域の違いによって生じるコントラストや輝度の不
均一性を軽減するのに寄与する飽和ノルボルネン系樹脂
フィルムの簡易且つ安定的な製造方法を提供することを
課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意検討を重
ねた結果、長尺状の飽和ノルボルネン系樹脂フィルムを
製造し、これを適切な大きさに裁断して、複数の液晶表
示装置に各々適用した場合、それぞれの液晶表示装置の
コントラストや輝度が不均一になってしまうのは、長尺
状に製膜された飽和ノルボルネン系樹脂フィルムには長
手方向にレターデーションむらがあることが原因である
との知見を得た。また、温度変化に伴って、液晶表示装
置のコントラストや輝度のむらが生じるのは、飽和ノル
ボルネン系樹脂フィルムのレターデーションが温度変動
に伴って変化することが原因であるとの知見を得た。さ
らに、フィルムの長手方向に生じるレターデーションむ
ら、および温度の変動に伴って生じるレターデーション
むらは、フィルムの製膜時に発現した応力歪みが光弾性
を引き起こすことに起因することを見出した。これらの
知見に基づいてさらに検討を重ねた結果、下記の手段に
より上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成
するに到った。
【0007】上記課題を解決するための手段は以下の通
りである。 (1) 飽和ノルボルネン系樹脂の溶融体を、直径1m
以上5m以下の冷却ドラム上に押し出して、前記冷却ド
ラム上で製膜する製膜工程を含む、長手方向のレターデ
ーションむらが5nm以下である長尺状の飽和ノルボル
ネン系樹脂フィルムの製造方法。 (2) 飽和ノルボルネン系樹脂の溶融体を、直径1m
以上5m以下の冷却ドラム上に押し出して、前記冷却ド
ラム上で製膜する製膜工程を含む、0℃〜40℃のレタ
ーデーション変化が、全幅で3.7nm以下である飽和
ノルボルネン系樹脂フィルムの製造方法。 (3) 前記製膜工程において、前記溶融体を前記冷却
ドラムから離間されて配置された押出し口から押出し、
前記溶融体の幅を前記冷却ドラムに接地するまでに1%
以上30%以下減少させる(1)または(2)に記載の
飽和ノルボルネン系樹脂フィルムの製造方法。 (4) 前記製膜工程の後、前記冷却ドラムから剥取ら
れた膜を−10℃/秒以上−100℃/秒以下の冷却速
度で冷却する(1)〜(3)のいずれかに記載の飽和ノ
ルボルネン系樹脂フィルムの製造方法。 (5) 前記飽和ノルボルネン系樹脂の溶融体が、製膜
屑を1%以上50%以下含有する(1)〜(4)のいず
れかに記載の飽和ノルボルネン系樹脂フィルムの製造方
法。 (6) 前記製膜工程において、2台以上の溶融押出し
機を用いる(1)〜(5)のいずれかに記載の飽和ノル
ボルネン系樹脂フィルムの製造方法。 (7) さらに、得られた長尺状のフィルムを裁断する
裁断工程を含む(1)〜(6)のいずれかに記載の飽和
ノルボルネン系樹脂フィルムの製造方法。
【0008】(8) (1)〜(5)のいずれかに記載
の製造方法によって製造された長尺状の飽和ノルボルネ
ン系樹脂フィルム。 (9) (7)に記載の長尺状の飽和ノルボルネン系樹
脂を裁断してなる飽和ノルボルネン系樹脂フィルム。 (10) (9)に記載の飽和ノルボルネン系樹脂フィ
ルムと、偏光膜とを備えた偏光板。 (11) (9)に記載の飽和ノルボルネン系樹脂フィ
ルムと、光学異方性層とを備えた位相差板。 (12) 前記光学異方性層が液晶からなる(11)に
記載の位相差板。 (13) (9)に記載のノルボルネン系樹脂フィルム
を延伸してなる位相差板。 (14) (7)に記載の飽和ノルボルネン系樹脂フィ
ルムを備えた画像表示装置。 (15) (10)に記載の偏光板を供えた画像表示装
置。 (16) (11)〜(13)のいずれかに記載の位相
差板を供えた画像表示装置。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法により製造可能
な飽和ノルボルネン系樹脂フィルムの一態様は、長尺状
に製膜された飽和ノルボルネン系樹脂フィルムであっ
て、長手方向のレターデーションむらが5nm以下であ
る。好ましくは、2nm以下、さらに好ましくは1.5
nm以下である。長尺状フィルムの長手方向のレターデ
ーションむらを前記範囲であると、長尺状のフィルムを
適当な大きさに裁断し、各々、液晶表示装置等の画像表
示装置に組み込んだ場合に、フィルムの光学的特性の違
いによって生じる各画像表示装置のコントラストおよび
輝度のむらを軽減することができる。なお、前記レター
デーションむらは、長手方向に同一の大きさの複数の試
料を切り出し、その中心部におけるレターデーションを
測定し、その測定値の中の最大値と最小値の差として求
めることができる。測定方法の詳細については実施例で
説明する。
【0010】また、本発明の製造方法により製造可能な
ノルボルネン系樹脂フィルムの他の態様は、0℃〜40
℃のレターデーション変化が、全幅で3.7nm以下で
ある飽和ノルボルネン系樹脂フィルムである。好ましく
は、前記温度範囲でのレターデーション変化が全幅で3
nm以下であり、さらに好ましくは1.5nm以下であ
る。前記温度範囲、即ち常用温度域におけるレターデー
ション変化が前記範囲であると、液晶表示装置に組み込
んだ場合に、使用時の温度変動に伴って生じる液晶表示
装置のコントラストおよび輝度のむらを軽減することが
できる。なお、前記温度範囲におけるレターデーション
の差は、全幅方向に同一の大きさの試料を複数切り出
し、0℃および40℃の雰囲気に放置した後、各々の温
度の雰囲気において、レターデーションを測定し、その
差の絶対値の最大値として求めることができる。測定方
法の詳細については実施例で説明する。
【0011】以下、本発明の飽和ノルボルネン系樹脂フ
ィルムの製造方法について詳細に説明する。以下の製造
方法によれば、長手方向のレターデーションむら、およ
び前記温度範囲の変化に伴うレターデーションの変化が
前記範囲であるノルボルネン系樹脂フィルムを簡易且つ
安定的に製造することができる。本発明の飽和ノルボル
ネン系樹脂フィルムの製造方法の一実施形態は、飽和ノ
ルボルネン系樹脂の溶融体を直径1m以上5m以下の冷
却ドラム上に押し出して、前記冷却ドラム上で製膜する
製膜工程を含む飽和ノルボルネン系樹脂フィルムの製造
方法である。
【0012】前記製膜工程では、飽和ノルボルネン系樹
脂の溶融体を冷却ドラム上に押出す。前記飽和ノルボル
ネン系樹脂としては、例えば、(1)ノルボルネン系モ
ノマーの開環(共)重合体を、必要に応じてマレイン酸
付加、シクロペンタジエン付加のごときポリマー変性を
行った後に、水素添加した樹脂;(2)ノルボルネン系
モノマーを付加型重合させた樹脂;(3)ノルボルネン
系モノマーとエチレンやα−オレフィンなどのオレフィ
ン系モノマーとを付加型共重合させた樹脂;などが挙げ
ることができる。重合方法および水素添加方法は、常法
により行うことができる。
【0013】前記ノルボルネン系モノマーとしては、例
えば、ノルボルネン、およびそのアルキルおよび/また
はアルキリデン置換体、例えば、5−メチル−2−ノル
ボルネン、5−ジメチル−2−ノルボルネン、5−エチ
ル−2−ノルボルネン、5−ブチル−2−ノルボルネ
ン、5−エチリデン−2−ノルボルネン等、これらのハ
ロゲン等の極性基置換体;ジシクロペンタジエン、2,
3−ジヒドロジシクロペンタジエン等;ジメタノオクタ
ヒドロナフタレン、そのアルキルおよび/またはアルキ
リデン置換体、およびハロゲン等の極性基置換体、例え
ば、6−メチル−1,4:5,8−ジメタノ−1,4,
4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレ
ン、6−エチル−1,4:5,8−ジメタノ−1,4,
4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレ
ン、6−エチリデン−1,4:5,8−ジメタノ−1,
4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタ
レン、6−クロロ−1,4:5,8−ジメタノ−1,
4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタ
レン、6−シアノ−1,4:5,8−ジメタノ−1,
4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタ
レン、6−ピリジル−1,4:5,8−ジメタノ−1,
4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタ
レン、6−メトキシカルボニル−1,4:5,8−ジメ
タノ−1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒ
ドロナフタレン等;シクロペンタジエンとテトラヒドロ
インデン等との付加物;シクロペンタジエンの3〜4量
体、例えば、4,9:5,8−ジメタノ−3a,4,4
a,5,8,8a,9,9a−オクタヒドロ−1H−ベ
ンゾインデン、4,11:5,10:6,9−トリメタ
ノ−3a,4,4a,5,5a,6,9,9a,10,
10a,11,11a−ドデカヒドロ−1H−シクロペ
ンタアントラセン;等が挙げられる。
【0014】本発明においては、本発明の目的を損なわ
ない範囲内において、開環重合可能な他のシクロオレフ
ィン類を併用することができる。このようなシクロオレ
フィンの具体例としては、例えば、シクロペンテン、シ
クロオクテン、5,6−ジヒドロジシクロペンタジエン
などのごとき反応性の二重結合を1個有する化合物が例
示される。
【0015】本発明で使用する飽和ノルボルネン系樹脂
は、トルエン溶媒によるゲル・パーミエーション・クロ
マトグラフ(GPC)法で測定した数平均分子量が通常
25,000〜100,000、好ましくは30,00
0〜80,000、より好ましくは35,000〜7
0,000の範囲のものである。数平均分子量が小さす
ぎると物理的強度が劣り、大きすぎると成形の際の操作
性が悪くなる。
【0016】前記飽和ノルボルネン系樹脂がノルボルネ
ン系モノマーの開環重合体を水素添加して得られるもの
である場合、水素添加率は、耐熱劣化性、耐光劣化性な
どの観点から、通常90%以上、好ましくは95%以
上、より好ましくは、99%以上とする。
【0017】本発明で用いる飽和ノルボルネン系樹脂に
は、所望により、フェノール系やリン系などの老化防止
剤、耐電防止剤、紫外線吸収剤などの各種添加剤を添加
してもよい。紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン系
紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾル系紫外線吸収剤、アク
リルニトリル系紫外線吸収剤などを用いることができ、
それらの中でもベンゾフェノン系紫外線吸収剤が好まし
く、添加量は、通常10〜100,000ppm、好ま
しくは100〜10,000ppmである。
【0018】上記の様にして調製した飽和ノルボルネン
系樹脂を溶融押出し機の混練槽等に投入し、混練溶融さ
せる。後述する製膜屑を添加する場合は、未使用飽和ノ
ルボルネン系樹脂とともに製膜屑も混練機に投入して、
溶融させる。混練前に、100℃以上200℃以下で1
分以上10時間以下脱水を行うのが好ましい。1軸ある
いは2軸の押出し機を使用することができるが、後者の
ほうがより強く混練できるので好ましい。混練時の温度
は240〜320℃が好ましく、250〜310℃がよ
り好ましく、260〜300℃がさらに好ましい。
【0019】次に、溶融体を冷却ドラム上に押出し、長
尺状に製膜するが、従来、長尺状に飽和ノルボルネン系
樹脂フィルムを製膜すると、長手方向に数十m〜百m周
期でレターデーションむらが発現していた。上記した様
に、このレターデーションむらがあるが故に、長尺状の
フィルムを液晶表示等の画像表示装置用に数十cm切り
出して使用すると、レターデーションの高い部分を使用
した画像表示装置と、低い部分を使用した画像表示装置
とではコントラスト等の光学特性に差が生じていた。こ
のレターデーションむらは、製膜時に生じる応力歪みが
原因である。即ち、飽和ノルボルネン系樹脂の溶融体を
冷却ドラム上で製膜すると、冷却ドラム側の面と、反対
側(空気側)の間に周長の差が発現する。ドラム上から
膜を剥取る際、これらの周長の差が微妙な弛みとなり、
これが次第に蓄積され、応力歪みが発現する。これが光
弾性を引き起こし次第にレターデーションが上昇する。
しかしこの弛みが一定値に達したところで解放され、再
びレターデーションが低下する。このようにして、長尺
状のフィルムには長手方向にレターデーションむらが発
生する。さらに、このような弛みが発生した部分、およ
び解放時に部分的に歪みが発生した部分は、昇降温時に
周囲の部分と熱膨張係数が異なるため、伸張差が発生
し、これによる歪みが光弾性を発現し、温度変動に伴う
レターデーションの変化をも引き起こす。
【0020】本実施の形態では、飽和ノルボルネン系樹
脂の溶融体を、直径1m以上5m以下の大きい直径を有
する冷却ドラム上に押し出して、製膜することにより、
膜の表裏の周長の差を少なくし、製膜時に生じる上記応
力歪みを軽減している。前記冷却ドラムの直径は、より
好ましくは1.2m以上4m以下、さらに好ましくは
1.4m以上3m以下である。
【0021】飽和ノルボルネン系樹脂フィルムの溶融体
は、T−ダイなどを介して、冷却ドラム上に押出すこと
ができる。本実施の形態では、T−ダイと冷却ドラムを
離間させて、溶融押出し直後から冷却ドラムに接地する
間に溶融体の幅を1%以上30%以下収縮させるのが好
ましい。より好ましくは2%以上20%以下、さらに好
ましくは3%以上15%以下収縮させる。直径の大きな
冷却ドラム上では、小径の冷却ドラムと同じ線速度で製
膜する場合、回転の角速度が小さくなる分、ゆっくり剥
取られる。ドラム上に冷却固化したフィルムをドラムか
らゆっくり剥ごうとすると、フィルムの一部がドラムの
表面に残留してしまう場合があり(高速で一気に剥取る
とこのような故障は発生しない)、剥げむらが発生し易
い。溶融体の幅を上記範囲だけ収縮させることで、両端
の厚みが厚くなり、剥取り時に、厚くなった両端部が応
力集中点となり、ここから順に内部に向かってはぎ取ら
れるため、低速でも容易に剥取ることができる。その結
果、前記剥げむらの発生を顕著に軽減することができ
る。
【0022】溶融体の幅は、溶融押出しのT−ダイと冷
却ドラムを離間させて配置し、溶融体が押出されてから
冷却ドラム上に接地するまでに、時間差が生じる様にす
ることで減少させることができる。即ち、T−ダイと冷
却ドラム間の距離が長いほど、溶融体は表面張力により
幅が狭くなろうとする。上記範囲で溶融体を収縮させる
には、途中で固化しない範囲でこの距離が広いほうがよ
く、好ましくは15cm以上60cm以下、より好まし
くは18cm以上50cm以下、さらに好ましくは20
cm以上40cm以下である。なお、従来、溶融押出し
のT−ダイと冷却ドラムとは10cm未満だけ離間され
て配置されるのが一般的である。
【0023】また、押出される溶融体に、飽和ノルボル
ネン系樹脂の低分子量成分が含まれていない程、長手方
向のレターデーションむらや、温度に依存するレターデ
ーションの変化をより軽減できるので好ましい。溶融体
に含まれる低分子量ポリマーは、製膜時に表面に析出し
ようとする傾向がある。その結果、大量に(例えば数百
メートル)製膜している間に、冷却ドラムの表面に蓄積
する場合がある。このような低分子量のポリマーは接着
剤のように作用し、蓄積するにつれて、膜をドラムから
剥ぎ取る際の剥取り応力が大きくなり、これが光弾性を
発現し、レターデーションむらを引き起こす場合があ
る。このような剥取り応力の発現による歪みの発現は、
上記同様の機構でレターデーションの温度変化の増大を
も引き起こす。このような低分子量ポリマーは冷却ドラ
ム上に一定量以上蓄積すると、今度はフィルム上に転写
して持ち去られるため、再び剥取り応力は低下し、レタ
ーデーションむらは減少する。一定値まで減少すると、
再び冷却ドラム上の低分子量ポリマーが蓄積し、ふたた
びレターデーションは上昇する。
【0024】例えば、製膜屑は一旦溶融されて製膜され
たものであるので、溶融時に低分子量ポリマーが揮散し
ており、低分子量ポリマーの含率が低いので、これを、
未使用の飽和ノルボルネン系樹脂とともに用いると、低
分子量ポリマーを軽減できるので好ましい。製膜屑は、
未使用の飽和ノルボルネン系樹脂に対して、1質量%以
上50質量%以下添加するのが好ましく、5質量%以上
40質量%以下添加するのがより好ましく、10質量%
以上35質量%以下添加するのがさらに好ましい。な
お、本明細書において「製膜屑」とは、製膜時にトリミ
ングした両端を1mmから5cm程度の大きさに裁断し
たものをいう。
【0025】また、2台以上の溶融押出し機を用いて製
膜することも、溶融体中の低分子量ポリマーの含有量を
低減するのに有効である。2台以上の溶融押出し機を直
列に接続することで、溶融混練時間を長くとることがで
き、この間に低分子量ポリマーを揮散させることができ
る。2〜3台で製膜するのがより好ましく、2台で製膜
するのがさらに好ましい。前記溶融押出し機はベント型
のものが好ましい。
【0026】溶融体は冷却ドラム上で冷却固化し、長尺
状に製膜される。冷却ドラムの温度は、80〜150℃
に設定しておくのが好ましい。製膜されたフィルムをド
ラム上から剥ぎ取って、さらに冷却することができる。
この際の冷却は急激である程、好ましい。レターデーシ
ョンむらの原因となる剥ぎとり時の歪みは、膜が柔らか
いほど発生し易いので、冷却を急激に行うことにより、
急激剥取り時に上述のような弛みによる歪み応力が生じ
ても、冷却を急激に行うことによりレターデーションむ
らを軽減できる。冷却速度は、−10℃/秒〜−100
℃/秒が好ましく、−15℃/秒〜−80℃/秒がより
好ましく、−20℃/秒〜−70℃/秒がさらに好まし
い。前記範囲の冷却速度での急冷は、冷風を吹き付ける
ことによって実施することができ、また、剥取り後にチ
リング(冷却)ロールに接触させることでも実施するこ
とができる。
【0027】この様にして製造したフィルムの厚さは、
通常30〜300μm、好ましくは40〜200μm、
さらに好ましくは60〜150μmである。幅は30c
m以上3m以下が好ましく、50cm以上2.5m以下
がより好ましく、80cm以上2m以下がさらに好まし
い。
【0028】原反フィルムは、そのまま種々の用途に供
することができるが、両端をトリミングした後に用いる
のが好ましい。また、原反フィルムはそのままでも使用
できるが、縦または横に延伸することも好ましい。好ま
しい延伸倍率は10%以上80%以下が好ましく、15
%以上60%以下がより好ましく、20%以上50%以
下がさらに好ましい。延伸温度は90℃以上160℃以
下が好ましく、100℃以上150℃以下がより好まし
く、110℃以上140℃以下がさらに好ましい。本発
明の飽和ノルボルネン系樹脂フィルムには、表面処理を
施すことも好ましい。好ましい例として、特開平13−
350018、同10−151709、同12−432
02等の各公報に記載のコロナ放電処理、特開平7−3
056、同14−37953等の各公報に記載のグロー
放電処理、特開平8−196985公報等に記載の火炎
処理等を行うことも、粘着剤とも接着性向上のために好
ましい。
【0029】本発明の飽和ノルボルネン系樹脂フィルム
は、液晶表示装置等の画像表示装置用の種々の光学部材
として用いることができる。本発明の製造方法により製
造された飽和ノルボルネン系樹脂フィルムを用いること
により、液晶表示装置等の画像表示装置のロット間また
は使用温度域の違いによって生じるコントラストや輝度
の不均一性を軽減することができる。 (偏光フィルムへの応用)本発明の飽和ノルボルネン系
樹脂フィルムは、偏光フィルムの保護層として用いるこ
とができる。本発明の製造方法により製造された飽和ノ
ルボルネン系樹脂フィルムは、耐久性に優れているとと
もに、長手方向のレターデーションむらがないので、偏
光フィルムの保護層として用いることで、均一な偏光を
形成可能な、耐久性に優れた偏光板を、ロット振れなく
製造することができる。例えば、偏光膜の少なくとも一
面に、本発明の飽和ノルボルネン系樹脂フィルムを保護
層として積層することができる。偏光膜には、ヨウ素系
偏光膜、二色染料を用いる染料系偏光膜、およびポリエ
ン系偏光膜があり、いずれの偏光膜を用いることもでき
る。ヨウ素系偏光膜および染料系偏光膜は、通常、ポリ
ビニルアルコール系フィルムを用いて製造される。偏光
膜に用いるポリマーフィルムとしては、米国特許公開2
002−8840A1号等に記載の方法で製造されたも
のを用いることができる。
【0030】前記偏光膜に飽和ノルボルネン系樹脂フィ
ルムを積層するには、通常、粘着剤や接着剤を用い、そ
の粘着剤や接着剤に適した接着方法で行なわれる。前記
粘着剤としては、透明性に優れ、複屈折などが小さく、
薄い層として用いても充分に粘着力を発揮できるものが
好ましい。そのような粘着剤としては、例えば、天然ゴ
ム、合成ゴム・エラストマー、塩化ビニル/酢酸ビニル
共重合体、ポリビニルアルキルエーテル、ポリアクリレ
ート、変性ポリオレフィン系樹脂系粘着剤等や、これら
にイソシアネート等の硬化剤を添加した硬化型粘着剤が
挙げられ、特に、ポリオレフィンフォームやポリエステ
ルフィルムの接着等に用いられる粘着剤の内で硬化型粘
着剤が好ましい。また、ポリウレタン系樹脂溶液とポリ
イソシアネート樹脂溶液を混合するドライラミネート用
接着剤、スチレンブタジエンゴム系接着剤、エポキシ系
二液硬化型接着剤、例えば、エポキシ樹脂とポリチオー
ルの二液からなるもの、エポキシ樹脂とポリアミドの二
液からなるものなどを用いることができ、特に溶剤型接
着剤、エポキシ系二液硬化型接着剤が好ましく、透明の
ものが好ましい。接着剤によっては、適当な接着用プラ
イマーを用いることで接着力を向上させることができる
ものがあり、そのような接着剤を用いる場合は接着プラ
イマーを用いることが好ましい。
【0031】(位相差フィルムへの応用)本発明の製造
方法により製造された飽和ノルボルネン系樹脂フィルム
を位相差フィルムに適用することにより、均一な光学特
性を有し、耐久性に優れ、さらに温度に依存する光学特
性の変化が少ない性位相差フィルムを、ロット振れなく
製造することができる。例えば、本発明の飽和ノルボル
ネン系樹脂フィルムは、特開平7−134213号、特
開平7−146409号、特開平8−50206号、特
開平9−197397号等の各公報に記載のディスコテ
ィック液晶層を有する位相差板の、基材フィルムとして
用いることができる。また、本発明の飽和ノルボルネン
系樹脂フィルムを、特開2002−40258号、特開
2001−337222号、特開2001−20006
5号等の各公報に記載の方法に従って延伸して、位相差
板、1/2波長板、円偏光板として使用することができ
る。
【0032】(保護フィルムへの応用)本発明の製造方
法により製造された飽和ノルボルネン系樹脂フィルム
を、液晶表示素子または有機EL表示素子の最外層に貼
り付けることによって、耐傷性、低反射性を付与し得る
保護フィルムとして使用することができる。
【0033】
【実施例】以下に参考例、実施例および比較例を挙げ
て、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、こ
れらの実施例のみに限定されるものではない。なお、以
下の例において、部および%は、特に断りのない限り質
量基準である。 (1) 飽和ノルボルネン樹脂の重合 6−メチル−1,4,5,8−ジメタノ−1,4,4
a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレン
(以下、MTDと略記)に、重合触媒としてトリエチル
アルミニウムの15%シクロヘキサン溶液10部、トリ
エチルアミン5部、および四塩化チタンの20%シクロ
ヘキサン溶液10部を添加して、シクロヘキサン中で開
環重合し、得られた開環重合体をニッケル触媒で水素添
加してポリマー溶液を得た。このポリマー溶液をイソプ
ロピルアルコール中で凝固させ、乾燥し、粉末状の樹脂
を得た。この樹脂の数平均分子量は40,000、水素
添加率は99.8%以上、Tgは142℃であった。
【0034】(2)溶融製膜 上記飽和ノルボルネン系樹脂に、同じ素材の製膜屑を表
1の記載の割合で混合し、これを120℃で3時間乾燥
した後。表1に記載の台数の溶融押出し機を用いて溶融
した。なお、複数の溶融押出し機を用いる場合はタンデ
ムに連結して用いた。溶融押出し機から表1に記載の直
径の冷却ドラム(温度100℃)上に溶融体を押出して
製膜した。押出し時には、T−ダイと冷却ドラム間を、
表1に記載した距離だけ離間させて配置し、溶融体の幅
を表1に記載した減少率で収縮させた。前記冷却ドラム
上で固化させ、剥取った後、冷風を吹き付け、表1に記
載の冷却速度で冷却した。これを両端50mmずつトリ
ミングして、長尺状の飽和ノルボルネン系樹脂フィルム
を各々製造した。その後、フィルムを3000m長巻き
取った。
【0035】
【表1】
【0036】(3)製膜フィルムの評価 長尺状のフィルムの長手方向のレターデーションむ
ら サンプルの形態に応じて、下記2つのいずれかの方法に
より測定した。ロール状サンプルの場合は、10m間隔
で50点フィルム中央から長手方向にサンプリングし、
このレターデーションを下記方法で測定し、最大値と最
小値の差をレターデーションむらとした。シート状サン
プルの場合は、シート状(枚葉)にすでに裁断してある
サンプルを任意に50枚を抽出し、シートの中央部のレ
ターデーションを下記に従い測定し、最大値と最小値の
差をレターデーションむらとした。上記サンプルフィル
ムについて、温度25℃、相対湿度60%の雰囲気に3
時間以上調湿後、自動複屈折計(KOBRA−21AD
H/PR:王子計測器(株)製を用いて、温度25℃、相
対湿度60%において、サンプルフィルム表面に対し垂
直方向から波長550nmにおけるレターデーション値
を測定した。
【0037】 0〜40℃のレターデーション変化 フィルムの全幅にわたり等間隔で50点をサンプリング
した。これを、温度0℃、相対湿度60%で3時間調湿
したあと、同一の環境下で、下記条件でレターデーショ
ンを測定した。これをRe(0℃)とした。さらに、温
度40℃、相対湿度60%で3時間調湿したあと、同一
の環境下で、下記条件でレターデーションを測定した。
これをRe(40℃)とした。同一サンプルについてR
e(40℃)とRe(0℃)差の絶対値を求め、上記5
0サンプルの中の最大値を、0〜40℃のレターデーシ
ョン変化とした。レターデーションは、サンプルフィル
ムを自動複屈折計(KOBRA−21ADH/PR:王
子計測器(株)製)を用いて、サンプルフィルム表面に対
し垂直方向から波長550nmにおけるレターデーショ
ン値を測定した。なお、この測定は、上記温湿度の雰囲
気中に前記測定器を持ち込んで行った。このようにして
得たロールから上記の方法で長尺のレターデーションむ
ら、温度レターデーション(Re)変化を評価し、表2
に記載した。また本発明の飽和ノルボルネン系樹脂フィ
ルムの全光透過率は、いずれも94%以上であり、ヘー
ズは0.8%以下であった。
【0038】(4)偏光板への応用 ヨウ素を吸着させて延伸したPVA製偏光膜(厚さ約1
00μm)の両面に、 スチレンブタジエンゴム系接着剤(Scotch 3M
用途別接着剤 プラスチック、住友スリーエム株式会
社)を用いて本発明の熱可塑性ノルボルネン系樹脂フィ
ルムを保護層として積層した。これを、上記ロールから
任意の部分からシート状に50セット切り出し作成し
た。これを特開平8−95034号公報の実施例2の偏
光板に代えて装着し、コントラスト、輝度を測定機(E
Zcontrast160D、Eldim社製)を用い
て測定した。50セットの平均値から5%以上外れた値
を示したものの割合を長尺のコントラスト変化率として
表2に示した。さらに0℃と40℃において、上記方法
でコントラスト比を測定した。40℃の値と0℃の値の
差の絶対値を、これらの平均値で割った値を温度コント
ラスト変化率として表2に示した。
【0039】
【表2】
【0040】(5)位相差板への応用 特開平7−146409号公報の実施例1のセルロース
アセテートフィルム支持体に代え、本発明の飽和ノルボ
ルネン樹脂フィルムを用いたが、良好な光学特性を示し
た。特開2002−40258号公報の実施例1に従
い、延伸により位相差板を調製したが、良好な光学特性
を示した。併せて特開2000−267097号公報に
記載の有機EL表示素子の保護タックとして使用した
が、良好な光学特性を示した。
【0041】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、画
像表示装置、特に液晶表示装置の部材として適用した場
合に、液晶表示装置のロット間または使用温度の違いに
よって生じるコントラストや輝度の不均一性を軽減する
のに寄与する飽和ノルボルネン系樹脂フィルムの簡易且
つ安定的な製造方法を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1335 510 G02F 1/1335 510 1/13363 1/13363 // B29K 45:00 B29K 45:00 B29L 7:00 B29L 7:00 C08L 45:00 C08L 45:00 65:00 65:00 Fターム(参考) 2H049 BA06 BA25 BA42 BB12 BB18 BB22 BB42 BB51 BB62 BC09 BC14 BC22 2H091 FA08X FA08Z FA11X FA11Z FB02 FC07 FC22 FC27 KA02 LA30 4F071 AA39 AA69 AF30 BA01 BB06 BC01 BC16 4F207 AA12 AG01 AH81 KA01 KA17 KK64

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飽和ノルボルネン系樹脂の溶融体を、直
    径1m以上5m以下の冷却ドラム上に押し出して、前記
    冷却ドラム上で製膜する製膜工程を含む、長手方向のレ
    ターデーションむらが5nm以下である長尺状の飽和ノ
    ルボルネン系樹脂フィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 飽和ノルボルネン系樹脂の溶融体を、直
    径1m以上5m以下の冷却ドラム上に押し出して、前記
    冷却ドラム上で製膜する製膜工程を含む、0℃〜40℃
    のレターデーション変化が、全幅で3.7nm以下であ
    る飽和ノルボルネン系樹脂フィルムの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7964127B2 (en) 2005-03-28 2011-06-21 Konica Minolta Opto, Inc. Optical film, method for producing the same and polarizing plate using the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7964127B2 (en) 2005-03-28 2011-06-21 Konica Minolta Opto, Inc. Optical film, method for producing the same and polarizing plate using the same

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