JP2003303980A - 太陽電池及びその製造方法 - Google Patents

太陽電池及びその製造方法

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JP2003303980A JP2002108264A JP2002108264A JP2003303980A JP 2003303980 A JP2003303980 A JP 2003303980A JP 2002108264 A JP2002108264 A JP 2002108264A JP 2002108264 A JP2002108264 A JP 2002108264A JP 2003303980 A JP2003303980 A JP 2003303980A
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の領域にのみ、外部出力取出し接続を確
実に形成することができる太陽電池を提供することを目
的とする。 【解決手段】 pn接合を有する半導体基板と、該半導
体基板に接続される電極とからなり、表裏面の少なくと
も一方の電極が、第1電極と、少なくとも一部が第1電
極に重なって配置する第2電極から構成され、該第2電
極が、前記第1電極との重なり部分において第1電極を
構成する元素を含有してなる太陽電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は太陽電池及びその製
造方法に関し、より詳細には、電極について改良された
太陽電池及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の太陽電池セル20は、図8(a)
及び(b)に示したように、例えば、シリコン等のp型
半導体基板2の表面にn型ドパーントが拡散したn型拡
散層3が形成されてpn接合を構成し、TiO2膜によ
る反射防止膜4がn型拡散層3上に形成され、さらに反
射防止膜4上に、n型拡散層3に直接接続する銀電極7
と、銀電極7の表面に半田層9が形成されている。
【0003】また、半導体基板2の裏面には、ほぼ全面
に、BSF層5と、その上にアルミ電極6が形成されて
おり、さらにアルミ電極6上の一部に銀電極14と、そ
の表面に半田層10が形成されている。なお、半田層
9、10は、通常、直列抵抗を低減し、太陽電池の出力
を向上するため及び複数の太陽電池セルを接続するため
のインターコネクタの半田付けを容易にするために、銀
電極7、14上の全面に形成されている。
【0004】このような太陽電池セル20は、図10
(a)に示すような方法により形成される。まず、基板
エッチングによりp型半導体基板2を得、この半導体基
板2の表面にn型となるドパーントを拡散してn型拡散
層3を形成することによりpn接合を形成する。次い
で、反射防止膜4を形成し、基板裏面にアルミペースト
を塗布し、焼成することによりBSF層5とアルミ電極
6を形成する。続いて、基板裏面に、銀ペーストをアル
ミ電極に重なるように塗布し、乾燥する。受光面となる
n型拡散層3上に銀ペーストを塗布し、乾燥し、焼成す
ることにより銀電極7、14を形成する。さらに、それ
らの銀電極7、14の表面に半田層9、10を形成す
る。半田層9、10は、通常、半田槽に太陽電池を浸漬
する方法により形成される。また、別の太陽電池セル3
0は、図9(a)、(b)に示したように、半導体基板
2の裏面に、BSF層5が形成され、裏面のBSF層5
が形成されていない領域上に銀電極15が形成され、B
SF層5と銀電極14との上にアルミ電極6が形成さ
れ、さらに銀電極14の一部の上に半田層10が形成さ
れている以外は、実質的に上記と同様の構造を有する。
【0005】このような太陽電池セルは、図10(b)
に示すような方法により形成される。まず、基板エッチ
ングによりp型半導体基板2を得、この半導体基板2の
表面に上記と同様にn型拡散層3と反射防止膜4を形成
する。基板裏面に銀ペーストを塗布し、乾燥する。その
一部に重なるように、アルミペーストを塗布し、乾燥
し、さらに、受光面となるn型拡散層3上に銀ペースト
を塗布し、乾燥し、焼成することにより、BSF層5、
アルミ電極6、銀電極15、銀電極7を同時に形成し、
銀電極7、15上に半田層9、10を形成する。さら
に、最近では、太陽電池セルの高効率化や薄型化を目的
に、図11に示すように、基板裏面の周辺部にも銀電極
16及び半田層10を形成した太陽電池セルも開発され
つつある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
銀電極7、14、15、16上に半田層9、10が形成
された太陽電池セルを大量に形成する場合、半田槽にお
ける半田温度や半田槽からの引出し速度等の制御が難し
くなり、半田層が均一に形成できなかったり、半田玉等
による不要な凹凸が発生することがある。均一に半田層
が形成されていない場合は、複数の太陽電池を接続する
インターコネクタの半田付けが困難になる。一方、半田
玉が発生した場合は、その凹凸に起因して、モジュール
化のために接続された太陽電池セルを樹脂封止するラミ
ネート工程において太陽電池が割れる原因となる。この
ことは、図11に示す太陽電池セルでは顕著である。
【0007】太陽電池セルの低コスト化のために基板の
厚みが薄くなるのにつれ、反りを抑制するためにアルミ
電極を薄膜化したり、アルミ電極を形成せずに、基板裏
面へ魚骨型等の銀電極を配置する方法が検討されている
が、その際、半田玉等による凹凸が問題となる。これに
対して、半田層を形成する際に、活性度の強いフラック
スを用いることにより、半田層を均一に形成する試みが
なされている。しかし、この方法では、フラックスに含
まれる活性種により電極の腐食を余儀なくされ、太陽電
池セルの信頼性を大幅に低下させる原因となる。
【0008】また、半田玉や半田溜まり等の凹凸の発生
を防止するために、電極パターンの一部を簾状にした
り、半田液面に対して角度を設けて浸漬したりする方法
が検討されているが、必ずしも十分な効果が得られてい
ないのが現状である。さらに、BSF層を形成するため
には、アルミペーストとシリコンとを反応させる必要が
あるが、アルミペーストの塗布パターンの間には、銀ペ
ーストが存在するため、その反応が妨げられ、その部分
にはBSF層が形成されず、太陽電池の出力低下をもた
らすという問題もある。なお、BSF層の形成を妨げ
る、銀ペーストの塗布面積を極力低減したとしても、ア
ルミ電極と銀電極との接触面積が減少することに起因し
て、直列抵抗の増大を招き、太陽電池の出力低下を阻止
することは困難である。本発明は上記課題に鑑みなされ
たものであり、所望の領域にのみ、外部出力取出し接続
を確実に形成することができる太陽電池及びその製造方
法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、pn接
合を有する半導体基板と、該半導体基板に接続される電
極とからなり、表裏面の少なくとも一方の電極が、第1
電極と、少なくとも一部が第1電極に重なって配置する
第2電極から構成され、該第2電極が、前記第1電極と
の重なり部分において第1電極を構成する元素を含有し
てなる太陽電池が提供される。
【0010】また、本発明によれば、(a)pn接合を
有する半導体基板上に第1電極形成用の金属ペーストを
塗布し、(b)前記第1電極形成用の金属ペースト上に
その一部が重なるように第2電極形成用の金属ペースト
を塗布し、(c)熱処理して、第1電極と重なる第2電
極部分に第1電極を構成する金属元素を含有した第2電
極を形成する太陽電池の製造方法が提供される。
【0011】さらに、本発明によれば、(a)pn接合
を有する半導体基板上に第1の電極形成用の金属ペース
トを塗布し、(a1)熱処理して第1電極を形成し、
(b1)該第1電極上に少なくともその一部が重なるよ
うに、第1電極を構成する金属元素を含有する第2の電
極形成用の金属ペーストを塗布し、(b2)熱処理して
第1電極を構成する金属元素を含有した第2電極を形成
する太陽電池の製造方法が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の太陽電池は、主として、
半導体基板と電極とから構成される。半導体基板として
は、通常太陽電池に用いられるものであれば特に限定さ
れるものではなく、例えば、シリコン、ゲルマニウム等
の元素半導体、GaAs、InGaAs、ZnSe等の
化合物半導体が挙げられる。なかでもシリコン基板が好
ましい。また、半導体基板は、単結晶、多結晶、いわゆ
るマイクロクリスタルと呼ばれる微結晶、アモルファス
及びこれらが混在するものであってもよい。半導体基板
は、受光面側に凹凸が形成されていることが好ましい。
凹凸は、特に限定されるものではなく、太陽電池セルの
変換効率を高めるように機能するような高低差、ピッチ
を有して形成されていることが好ましい。例えば、高さ
数μmの微小ピラミッド形状、深さ数十μmの溝を多数平
行に配置した形状等が挙げられる。基板表面に凹凸を形
成する方法としては、NaOHやKOH等のアルカリ溶
液、さらにアルカリ溶液にイソプロピルアルコール等の
有機溶媒を加えた水溶液で基板表面を処理する方法、ダ
イシング装置又はレーザー等を用いたり、ドライエッチ
ングにより、溝や凹部を形成する方法等が挙げれる。半
導体基板には、pn接合が形成されている。例えば、p
型の半導体基板の表面にn型の拡散層が形成されること
によりpn接合を有していることが好ましく、p型半導
体基板及びn型拡散層の不純物濃度、p型半導体基板及
びn型拡散層の厚みは、通常太陽電池として機能し得る
もののなかから適宜選択することができる。
【0013】電極は、半導体基板のp型領域及びn型拡
散層に、それぞれ接続されるように形成されており、通
常、半導体基板の表面及び裏面にそれぞれ形成されてい
る。表裏面の少なくとも一方の電極は、第1電極と、少
なくとも一部が第1電極に重なって配置する第2電極と
から形成されている。このような構成の電極は、半導体
基板の裏面、つまり、太陽電池としての受光面と反対の
側に形成されていることが好ましい。電極を形成する方
法としては、アルミペーストや銀ペースト等の導電性ペ
ーストを用いたスクリーン印刷法、蒸着、メッキ等が挙
げられる。第1電極は、導電材料により形成されていれ
ば、その材料は特に限定されないが、アルミニウムを主
体とした導電材料から形成されていることが好ましい。
ここで、アルミニウムを主体とするとは、アルミニウム
からなる場合のほか、アルミニウム合金、アルミニウム
の他の金属元素が含有又は分散されているが、アルミニ
ウムの特性を優位に維持していることを意味する。第1
電極は、半導体基板のほぼ全面に形成されていることが
好ましく、例えば、10〜100μm程度の膜厚で形成
することができる。
【0014】第2電極は、少なくともその一部が第1電
極に重なって形成されている限り、すべてが第1電極上
に形成されていてもよいし、どのような形状で、どのよ
うな面積で配置していてもよいが、半導体基板に直接接
続される部分が存在していることが好ましい。ただし太
陽電池で発電した電力を効率良く取出せることを考慮す
る必要がある。例えば、第2電極は、太陽電池におい
て、少なくとも半導体基板裏面の面積に対して5〜10
%程度形成されていることが適当である。第2電極をウ
ェハの外周部に一定の幅で構成することにより効率良く
集電できる。また、材料は、特に限定されないが、少な
くとも、第1電極との重なり部分において第1電極を構
成する元素、特に第1電極の構成主体となる元素を含有
していることが必要である。この場合、第1電極と重な
らず、半導体基板に直接接続される部分においては、第
1電極を構成する元素を含んでいてもよいが、ほとんど
含んでいないことが好ましい。第2電極は、銀を主体と
した導電材料から形成されていることが好ましく、例え
ば、10〜50μm程度の膜厚で形成することができ
る。
【0015】また、半導体基板、第1又は第2電極上に
は、さらに第3電極が形成されていてもよい。第3電極
は、半導体基板、第1又は第2電極上に、どのような形
状で、どのような面積で配置していてもよいが、少なく
ともインターコネクタが接続できる必要最小限度の形状
(大きさ)を有していることが好ましい。第3電極は、
導電材料により形成されていれば、その材料は特に限定
されないが、銀を主体とした導電材料から形成されてい
ることが好ましく、第1電極を構成する元素を含有して
いないことが好ましい。第3電極は、例えば、10〜5
0μm程度の膜厚で形成することができる。
【0016】第2電極又は第3電極上には、半田層が形
成されていてもよい。半田層としては、鉛を主体とした
もの(SnPb等)のみならず、錫を主成分として、他
に銀、ビスマス、銅、亜鉛、金、パラジム等の中から1
種又は2種以上を選択した合金等が挙げられる。半田層
の膜厚は、特に限定されないが、例えば、5〜20μm
程度が挙げられる。半田層の形状は、特に限定されるも
のではないが、太陽電池にインターコネクタを接続する
際に、接続を確保することができる形状(大きさ)で形
成することが必要である。例えば、第2電極上に形成さ
れる場合には、第2電極の材料等に応じて、第2電極上
全面に形成してもよいが、好ましくは、第1電極との重
なり部分以外の領域にのみ形成されていることが好まし
い。また、第3電極上に形成される場合には、その全面
に形成されることが好ましい。この場合、第2電極上に
半田層が形成されていても形成されていなくてもよい。
【0017】なお、本発明の太陽電池においては、上記
の電極以外に、さらに電極が形成されている。つまり、
第1及び第2電極によって形成される電極が半導体基板
の受光面と反対側に形成されている場合には、受光面側
にも、電極が形成されている。この場合の電極は、導電
材料であればどのような材料によって形成されていても
よいが、透明導電材料で形成されることが好ましい。あ
るいは、不透明な導電材料で形成する場合には、最小限
の面積で形成されることが好ましい。あらかじめ反射防
止膜が形成している場合には、電極が形成される部分の
反射防止膜をあらかじめ除去することが必要であるが、
例えば、ファイヤースルー型のペーストを用いて電極を
形成する場合には、反射防止膜の除去なしに形成するこ
とができる。
【0018】また、本発明の太陽電池においては、半導
体基板の表面に、いわゆるBSF層が形成されていても
よい。BSF層の厚み等は、得ようとする太陽電池の特
性に応じて適宜調整することができる。さらに、反射防
止膜、保護膜等がさらに形成されていてもよい。反射防
止膜は、例えば、常圧CVD法を用いて酸化チタン(T
iO2)膜を形成する方法、プラズマCVD法を用いて
窒化珪素(Si34)膜を形成する方法等が挙げられ
る。例えば、TiO2では60〜90nm程度の膜厚、
Si34では、70〜100nm程度の膜厚が適当であ
る。なお、反射防止膜は、電極形成の前後のいずれの時
期に形成してもよい。なお、本発明の太陽電池は、複数
個を直列又は並列に接続してモジュール化されていても
よい。
【0019】さらに、本発明の太陽電池の製造方法にお
いては、まず、工程(a)において、pn接合を有する
半導体基板上に第1電極形成用の金属ペーストを塗布す
る。基板にpn接合を形成する方法としては、例えば、
p型半導体基板に対してP 25やPOCl3による気相
拡散により、800〜950℃の温度で5〜30分間処
理する方法、P含有化合物を含有した塗布液を塗布して
熱処理により拡散させる方法、n型半導体基板に対して
BBr3による気相拡散、B含有化合物を含有した塗布
液を塗布して熱処理により拡散させる方法等が挙げられ
る。第1電極形成用の金属ペーストは、公知の方法によ
り調製することができる。金属ペースト材料は特に限定
されないが、例えば、アルミニウムの場合には、例え
ば、平均粒径1〜20μm程度のアルミ粉末を60〜8
0%(重量%、以下同じ)、ガラスフリットを数%、セ
ルロース等の樹脂を数%、及びカルビトール系の溶剤を
5〜20%に、任意に適当な添加剤を加えて調製するこ
とができる。添加剤としては、例えば、ペーストの凝集
の抑制や粘性の維持をさせるような安定剤等が挙げられ
る。金属ペーストは、スクリーン印刷法等を用いて所望
の形状に塗布することができる。
【0020】工程(b)において、第1電極形成用の金
属ペースト上に、少なくともその一部が重なるように第
2電極形成用の金属ペーストを塗布する。第2電極形成
用の金属ペーストも、第1電極形成用の金属ペーストと
同様に調製し、同様に所望の形状に塗布することができ
る。例えば、平均粒径1〜20μm程度の銀粉末、ガラ
スフリット、樹脂及び溶剤に、任意に適当な添加剤、例
えば、第1電極形成用の金属ペーストとの密着性を向上
するために、その材料、例えば、アルミとの反応性を向
上する添加剤又は第2電極形成用の金属ペーストの焼結
性を低減する添加剤を加えて調製することができる。添
加剤としては、例えば、P含有化合物(P25等)が挙
げられる。これらの金属ペーストは、塗布した後に適宜
乾燥することが好ましい。乾燥の条件としては、100
〜200℃程度の温度で、1〜5分間程度の条件が挙げ
られる。
【0021】工程(c)において、熱処理する。この場
合の熱処理は、用いたペーストの種類、組成等によって
適宜調整することができ、例えば、100〜1000℃
の温度範囲を用いることができ、特に、熱硬化型のペー
ストでは200〜400℃、焼成型では400〜100
0℃程度の温度範囲が挙げられる。より具体的には、大
気中で、600℃〜900℃の範囲で、1〜10分間程
度行うのが適当である。
【0022】これにより、第1電極とともに、第1電極
と重なる第2電極部分に第1電極を構成する金属元素を
含有した第2電極を形成することができる。さらに、こ
の後、工程(d)において、半導体基板、第1又は第2
電極上に第3電極形成用の金属ペーストを塗布し、工程
(c)の熱処理温度よりも低い温度で熱処理を行って第
3電極を形成してもよい。第3電極形成用の金属ペース
トも、第1電極形成用の金属ペーストと同様に調整し、
所望の形状に塗布することができる。また、ここでの熱
処理は、例えば、650℃以下、好ましくは、500〜
600℃程度の温度範囲で、1〜10分間程度行うこと
が適当である。
【0023】さらに、本発明の別の太陽電池の製造方法
においては、工程(a)の後、工程(a1)において熱
処理して第1電極を形成し、さらに、工程(b1)にお
いて、第1電極上に、少なくともその一部が重なるよう
に、第1電極を構成する金属元素を含有する第2の電極
形成用の金属ペーストを塗布し、工程(b2)において
熱処理することにより、第1電極を構成する金属元素を
含有した第2電極を形成してもよい。
【0024】ここで、第1電極を構成する金属元素を含
有する第2の電極形成用の金属ペーストは、上述した第
1又は第2電極形成用の金属ペーストと同様に調製する
ことができるが、例えば、第2電極を構成する金属10
0重量部に対して、5〜100重量部程度の第1電極を
構成する金属が含有されている金属ペーストを用いるこ
とが好ましい。
【0025】また、工程(a1)及び(b2)における熱
処理は、大気中、650℃〜900℃の温度範囲で、1
〜60分間程度行うことが適当である。なお、この方法
では、工程(b1)において、さらに、第1電極上に、
第1電極を構成する金属元素を含有しない第3の電極形
成用の金属ペーストを塗布し、工程(b2)において、
第2電極と第3電極とを同時焼成により形成してもよ
い。この場合の熱処理は、650℃程度以下の比較的低
温で行うことが好ましい。
【0026】さらに、第1電極及び第2電極を形成した
後、あるいは任意に第3電極を形成した後、工程(e)
において、半田ディップ法により、第1電極と重なり部
分以外の第2電極上に又は第3電極上に、半田層を形成
してもよい。半田ディップ法は、200℃程度の溶融半
田槽に基板を浸漬し、垂直方向に引上げて半田層を形成
する方法が一般的である。なお、半田層の形成時には、
フラックスを用いてもよいが、数%程度以下の活性剤が
含まれたもの又は活性剤が含まれていないものが好まし
い。ここでの活性剤としては、無機酸、有機酸等が挙げ
られるが、弱活性の有機酸が好ましい。以下に、本発明
の太陽電池及びその製造方法の実施の形態について詳細
に説明する。
【0027】実施の形態1 この実施の形態の太陽電池セル1を、図1(a)及び
(b)に示す。なお、図1(a)は(b)中の破線部A
-A'における断面図である。p型シリコン基板2の表面
にn型ドパーントが拡散したn型拡散層3が形成されて
pn接合を構成し、このn型拡散層3上に、TiO2
による反射防止膜4が形成され、さらに反射防止膜4上
に、n型拡散層3に直接接続する銀電極7と、銀電極7
の表面に半田層9が形成されている。
【0028】また、シリコン基板2の裏面には、ほぼ全
面に、BSF層5とアルミ電極6とが形成されており、
さらにアルミ電極6上の一部に重なるように銀電極8が
形成されている。この銀電極8は、アルミ電極6との重
なり部分にはアルミが含有されており、直接シリコン基
板2と接続されている部分には、ほとんどアルミが含有
されていない。また、銀電極8上であって、アルミ電極
6が形成されていない領域上に半田層10が形成されて
いる。このような太陽電池セルは、例えば、図2(a)
に示される方法により形成することができる。まず、ア
ルカリ溶液であるNaOH水溶液によりp型結晶シリコ
ン基板2表面をテクスチャエッチングする。
【0029】次いで、シリコン基板2を石英チューブ炉
に入れて、シリコン基板2表面に、Pを含む塗布液を塗
布し、例えば、900℃で10分間程度熱処理を行うこ
とにより、シリコン基板2の表面に深さ約0.5μmの
n型拡散層3を形成する。その後、反射防止膜4とし
て、常圧CVD法によって、膜厚80nm程度のTiO
2膜を形成する。
【0030】次に、シリコン基板2裏面に、アルミペー
ストをスクリーン印刷法により塗布し、乾燥した後、そ
の一部に重なるようにして銀ペーストを印刷し、800
℃の温度で焼成して、シリコン基板2裏面に、厚さ数μ
mのBSF層5と、厚さ数十μmのアルミ電極6及び一
部においてアルミが含有された銀電極8とを形成する。
BSF層5は、600℃以上の温度での焼成により、ア
ルミがシリコン中に拡散することにより形成することが
できる。また、この焼成の際に、アルミペーストと銀ペ
ーストとが反応し、銀電極中にアルミを含ませることが
できる。なお、ここでの焼成は、900℃以上の温度で
行うと、アルミ電極表面に凹凸が発生するので望ましく
ない。
【0031】続いて、同様に、受光面であるシリコン基
板2の表面に、銀ペーストをスクリーン印刷法により塗
布し、乾燥した後、500〜800℃の温度で焼成し
て、シリコン基板2表面に、厚さ数十μmの銀電極7を
形成する。なお、図2(b)に示すように、シリコン基
板2表面の銀電極7は、裏面のアルミ電極6及び銀電極
8と同時に焼成してもよい。
【0032】さらに、シリコン基板2を、半田槽に浸漬
することにより、シリコン基板2の表面及び裏面の銀電
極7、8上に半田層9、10を形成し、太陽電池セルを
完成させる。なお、銀電極8のうち、アルミが含有され
ている領域上には、半田層が形成されにくいため、裏面
の半田層10は、アルミ電極が配置していない領域の上
方のみに配置させることができる。
【0033】このように作製された太陽電池セルを複数
枚接続してモジュール化した。このような太陽電池セル
1は、裏面においては、銀電極8上であって、アルミ電
極6に重なっていない領域にのみ半田層10が形成され
ているので、容易に、セル間接続用のインターコネクタ
を半田づけでき、出力の低下は見られなかった。一方、
アルミ電極6に重なった銀電極8上には半田層10が形
成されないので、半田粒等の意図しない凹凸を抑制する
ことができるのみならず、半田の使用量を低減すること
ができる。
【0034】実施の形態2 この実施の形態の太陽電池セル1aを、図3(a)〜
(c)に示す。なお、(a)は(c)中の破線部A−
A'、(b)は破線部B‐B'における断面図である。p
型シリコン基板2の裏面の銀電極として、アルミを含む
銀電極8が基板の外周部のアルミ電極上にも配置され、
その外周部の銀電極8における一部のアルミ電極と重な
っていないアルミを含まない領域上にも半田層10を配
置した以外は、実施の形態1における太陽電池セル1と
実質的に同様である。このような太陽電池セル1aで
は、実施の形態1における太陽電池セル1と同様の効果
に加えて、太陽電池セルの裏面の周辺部に銀電極11が
形成されているので、実施の形態1における太陽電池セ
ルよりも効率良く出力を取出せることから、さらなる出
力の向上が可能となる。よって、シリコン基板2を薄く
しても、高出力で、割れにくい太陽電池セルの作製が可
能となる。
【0035】実施の形態3 この実施の形態の太陽電池セル1bを、図4(a)〜
(c)に示す。なお、(a)は(c)中の破線部A−
A'、(b)は破線部B‐B'における断面図である。p
型シリコン基板2の裏面の銀電極として、アルミを含む
銀電極8とアルミを含まない銀電極11がアルミ電極上
にも配置され、アルミを含まない銀電極11上に半田層
10を配置した以外は、実施の形態2における太陽電池
セルと実質的に同様である。この太陽電池セル1bは、
図6に示す方法によって形成することができる。まず、
実施の形態1と同様に、p型結晶シリコン基板2表面を
エッチングし、シリコン基板2の表面にn型拡散層3と
反射防止膜4を形成する。
【0036】次に、シリコン基板2裏面に、アルミペー
ストをスクリーン印刷法により塗布し、乾燥した後、さ
らに、シリコン基板の外周部あるいは所望の位置のアル
ミ電極上に銀ペーストを塗布、乾燥し、800℃の温度
で焼成して、シリコン基板2の裏面にBSF層5、アル
ミ電極6、及びアルミを含有した銀電極8を形成する。
続いて、銀電極8上の一部に銀ペーストを塗布、乾燥
し、さらに、シリコン基板2の表面にも銀ペーストを塗
布、乾燥した後、600℃の温度で焼成して、シリコン
基板2の裏面に銀電極11を、表面に銀電極7を形成す
る。
【0037】さらに、実施の形態1と同様に、シリコン
基板2を、半田槽に浸漬することにより、シリコン基板
2の表面及び裏面の銀電極7、11上に半田層9、10
を形成し、太陽電池セル1bを完成させる。上記太陽電
池セル1bの図4(b)の部分を図3(b)に示したよ
うな構造としても上記と同様な方法で作製できる。ま
た、太陽電池セル1bは、図7に示す別の方法によって
も作製することができる。
【0038】まず、実施の形態1と同様に、p型結晶シ
リコン基板2表面をエッチングし、シリコン基板2の表
面にn型拡散層3と反射防止膜4を形成する。次に、シ
リコン基板2裏面に、アルミペーストをスクリーン印刷
法により塗布し、乾燥した後、800℃の温度で焼成し
て、シリコン基板2裏面にBSF層5及びアルミ電極6
を形成する。
【0039】続いて、シリコン基板2裏面のアルミ電極
6上の所望の位置及び外周上にアルミを含有する銀ペー
ストを印刷、乾燥するとともに、その銀ペースト上、あ
るいはその銀ペースト部分に接するようにアルミ電極上
にアルミを含有しない銀ペーストを印刷、乾燥し、さら
に、シリコン基板2表面に銀ペーストをスクリーン印刷
法により塗布し、乾燥した後、600℃の温度で焼成し
て、シリコン基板2の裏面に銀電極8、11を、表面に
銀電極7を形成する。なお、アルミを含有する銀ペース
トとして、銀に対して、アルミが5〜50%含有された
ものを用いる。さらに、実施の形態1と同様に、シリコ
ン基板2を、半田槽に浸漬することにより、シリコン基
板2の表面及び裏面の銀電極7、11上に半田層9、1
0を形成し、太陽電池セル1bを完成させる。
【0040】また、図4(c)の破線部B‐B'におけ
る断面図を示した図5(a)や(b)のような太陽電池
セル1c、1dにおいても上記と同様な方法で作製でき
る。このような太陽電池セル1b、1c、1dでは、半
田層10を、所望の部分に形成することができるととも
に、アルミを含まない銀電極11に半田層10が実施の
形態1、2よりも確実に形成されているため、必要な半
田層が部分的に形成されないことを防止でき、容易にセ
ル間接続用のインターコネクタを半田付けできる。一
方、アルミを含む銀電極8は、アルミ電極6を流れる電
流を効率良く集める集電極として用いることができ、高
出力化を図り、薄型基板の補強材として機能させること
ができる。さらに、BSF層がシリコン基板の裏面のほ
ぼ全面に形成できることから、実施の形態1、2よりも
高出力化を図ることができる。また、この銀電極8上に
は、ほとんど半田層10が形成されないので、半田粒等
の意図しない凹凸を抑制することができるのみならず、
半田使用量を低減することができる。よって、シリコン
基板2を薄くしても、高出力で、割れにくい太陽電池セ
ルの作製が可能となる。
【0041】
【発明の効果】本発明の太陽電池セルによれば、表裏面
の少なくとも一方の電極が、第1電極と、少なくとも一
部が第1電極に重なって配置する第2電極から構成さ
れ、第2電極が、第1電極との重なり部分において第1
電極を構成する元素を含有して形成されているため、半
田層をその上に形成する場合に所望の領域にのみ半田層
が形成されるため、半田層上に不要な半田突起が発生す
るのを極力抑制することができ、信頼性の高い太陽電池
を得ることができるとともに、半田の使用量が低減され
るために、安価な太陽電池を提供することができる。特
に、第2電極が、第1電極との重なり部分以外において
第1電極を構成する元素を含有していない場合には、上
記の効果は顕著である。
【0042】また、第1電極がアルミニウムを、第2電
極が銀を主体として構成されてなる場合には、半田層の
形成パターンを容易に制御することが可能になる。さら
に、第2電極をシリコン基板の外周部に形成した場合、
第1電極を流れる電流を効率良く集める集電極として機
能させることができるため、高出力化を図りながら、さ
らに薄型基板の補強材とすることができ、割れにくい、
強度の高い太陽電池を提供することができる。
【0043】また、本発明において、表裏面の少なくと
も一方の電極が、第1電極と、少なくとも一部が第1電
極に重なって配置する第2電極と、前記第1電極上に配
置する第3電極とから構成され、前記第2電極が、第1
電極を構成する元素を含有し、前記第3電極が、第1電
極を構成する元素を含有しないために、容易にセル間接
続用のインターコネクタを半田付けできるとともに、第
3電極を、第1電極を流れる電流を効率良く集める集電
極として用いることができ、高出力化を図りながら、薄
型基板の補強材とすることができるため、強度の高い太
陽電池を提供することができる。特に、第2電極が、第
1電極の外周に配置してなる場合には、上記の効果は顕
著である。
【0044】さらに、本発明によれば、第1電極形成用
の金属ペーストと第2電極形成用の金属ペーストとを接
触させた状態で、熱処理により電極とするために、第1
電極を構成する元素を、容易に、所望の領域の第2電極
に拡散させることができる。その結果、その後に形成さ
れる半田層の形成パターンを容易に制御することが可能
になる。したがって、半田層を所望の領域にのみ半田層
が形成されるため、半田層上に不要な半田突起が発生す
るのを極力抑制することができるとともに、半田の使用
量を低減することができ、安価で信頼性の高い太陽電池
を簡便に製造することが可能になる。
【0045】また、熱処理を、600℃〜900℃の範
囲で行う場合には、第1電極を構成する元素を、容易に
第2電極に拡散させることができるとともに、第1電極
形成用の金属ペーストと、半導体基板との反応を促すこ
とができるため、半導体基板にさらなる性能を付与する
ことができる。さらに、第1電極上に第3電極形成用の
金属ペーストを塗布し、比較的低い温度で熱処理を行っ
て第3電極を形成する場合には、第1電極及び第2電極
の劣化を防止することができる。
【0046】また、第1電極を形成した後、第1電極を
構成する金属元素を含有する第2の電極形成用の金属ペ
ーストを塗布し、熱処理して第2電極を形成し、さらに
第1電極を構成する金属元素を含有しない第3の電極形
成用の金属ペーストを塗布し、熱処理して第3電極を形
成する場合にも、容易に、所望の領域にのみ、第1電極
構成元素を含有する第2電極を形成することができるた
め、その後に形成される半田層の形成パターンを容易に
制御することが可能になる。したがって、半田層を所望
の領域にのみ半田層が形成されるため、半田層上に不要
な半田突起が発生するのを極力抑制することができると
ともに、半田の使用量を低減することができ、安価で信
頼性の高い太陽電池を簡便に製造することが可能にな
る。さらに、第2電極上であって第1電極と重なり部分
以外又は第3電極部において、半田ディップ法により、
半田層を形成する場合には、複数の太陽電池セルを接続
するためのインターコネクタの半田付けを容易に行うこ
とができ、高効率の太陽電池を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の太陽電池の実施の形態を示す要部の概
略断面図(a)及び概略平面図(b)である。
【図2】本発明の太陽電池の製造方法の実施の形態を示
す製造プロセスフローである。
【図3】本発明の太陽電池の別の実施の形態を示す要部
の概略断面図(a)、(b)及び概略平面図(c)であ
る。
【図4】本発明の太陽電池のさらに別の実施の形態を示
す要部の概略断面図(a)、(b)及び概略平面図
(c)である。
【図5】本発明の太陽電池のさらに別の実施の形態を示
す要部の概略断面図である。
【図6】本発明の太陽電池の製造方法の別の実施の形態
を示す製造プロセスフローである。
【図7】本発明の太陽電池の製造方法のさらに別の実施
の形態を示す製造プロセスフローである。
【図8】従来の太陽電池を示す要部の概略断面図(a)
及び概略平面図(b)である。
【図9】従来の別の太陽電池を示す要部の概略断面図
(a)及び概略平面図(b)である。
【図10】従来の太陽電池の製造方法を示す製造プロセ
スフローである。
【図11】従来のさらに別の太陽電池を示す要部の概略
断面図(a)及び概略平面図(b)である。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c、1d 太陽電池セル 2 シリコン基板 3 n型拡散層 4 反射防止膜 5 BSF層 6 アルミ電極 7 銀電極 8、11 銀電極 9、10 半田層

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 pn接合を有する半導体基板と、該半導
    体基板に接続される電極とからなり、 表裏面の少なくとも一方の電極が、第1電極と、少なく
    とも一部が第1電極に重なって配置する第2電極から構
    成され、該第2電極が、前記第1電極との重なり部分に
    おいて第1電極を構成する元素を含有してなることを特
    徴とする太陽電池。
  2. 【請求項2】 第2電極が、第1電極との重なり部分以
    外において第1電極を構成する元素を含有していない請
    求項1に記載の太陽電池。
  3. 【請求項3】 第1電極と第2電極とから構成される電
    極が、半導体基板の裏面に形成されてなる請求項1又は
    2に記載の太陽電池。
  4. 【請求項4】 第1電極がアルミニウムを、第2電極が
    銀を主体として構成されてなる請求項1〜3のいずれか
    1つに記載の太陽電池。
  5. 【請求項5】 第2電極上であって第1電極と重なり部
    分以外において、半田層が形成されてなる請求項1〜4
    のいずれか1つに記載の太陽電池。
  6. 【請求項6】 さらに、半導体基板、第1又は2電極上
    に、第1電極を構成する元素を含有しない第3電極が形
    成されてなる請求項1〜5のいずれか1つに記載の太陽
    電池。
  7. 【請求項7】 第3電極が銀を主体として構成されてな
    る請求項6に記載の太陽電池。
  8. 【請求項8】 第3電極上に半田層が形成されてなる請
    求項6又は7に記載の太陽電池。
  9. 【請求項9】 第2又は第3電極が、第1電極の外周に
    配置してなる請求項6〜8のいずれか1つに記載の太陽
    電池。
  10. 【請求項10】 (a)pn接合を有する半導体基板上
    に第1電極形成用の金属ペーストを塗布し、(b)前記
    第1電極形成用の金属ペースト上にその一部が重なるよ
    うに第2電極形成用の金属ペーストを塗布し、(c)熱
    処理して、第1電極と重なる第2電極部分に第1電極を
    構成する金属元素を含有した第2電極を形成することを
    特徴とする太陽電池の製造方法。
  11. 【請求項11】 熱処理温度が、600℃〜900℃の
    範囲である請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 工程(c)の後、さらに、(d)半導
    体基板、第1又は第2電極上に第3電極形成用の金属ペ
    ーストを塗布し、工程(c)の熱処理温度よりも低い温
    度で熱処理を行って第3電極を形成する請求項10又は
    11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 (a)pn接合を有する半導体基板上
    に第1の電極形成用の金属ペーストを塗布し、(a1
    熱処理して第1電極を形成し、(b1)該第1電極上に
    少なくともその一部が重なるように、第1電極を構成す
    る金属元素を含有する第2の電極形成用の金属ペースト
    を塗布し、(b2)熱処理して第1電極を構成する金属
    元素を含有した第2電極を形成することを特徴とする太
    陽電池の製造方法。
  14. 【請求項14】 工程(b1)において、さらに、半導
    体基板、第1又は第2電極上に、第1電極を構成する金
    属元素を含有しない第3の電極形成用の金属ペーストを
    塗布する請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 第1電極形成用の金属ペーストがアル
    ミニウムを、第2電極形成用の金属ペーストが銀を主体
    として構成されてなる請求項10〜14のいずれか1つ
    に記載の方法。
  16. 【請求項16】 第3電極形成用の金属ペーストが銀を
    主体として構成されてなる請求項12、14及び15の
    いずれか1つに記載の方法。
  17. 【請求項17】 第1電極及び第2電極形成のための熱
    処理を、650℃〜900℃で行う請求項13に記載の
    太陽電池の製造方法。
  18. 【請求項18】 第3電極形成のための熱処理を、65
    0℃以下で行う請求項12、14〜16のいずれか1つ
    に記載の太陽電池の製造方法。
  19. 【請求項19】 さらに、(e)第2電極上であって第
    1電極との重なり部分以外又は第3電極部において、半
    田ディップ法により、半田層を形成する請求項10〜1
    8のいずれか1つに記載の太陽電池の製造方法。
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