JP2003302906A - 表示基板およびそれを用いた期間インジケーター - Google Patents
表示基板およびそれを用いた期間インジケーターInfo
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Abstract
途中の段階における有効期間中の表示も、期間終了時と
同様の明瞭な表示が可能となる表示基板を提供するとと
もにそれを用いた期間インジケーターを提供する。 【解決手段】含有液体の揮散によって表示が発現する期
間インジケーター用表示基板において、液体透過性を呈
する基板材と、該基板材面上に部分的に積層された液体
透過性で液体含有時に光に対し低屈折率を呈する形成材
からなる複数の表示部と、各表示部の間を区切る基板材
の液体不透過性部からなり、複数の表示部域が形成され
てなる表示基板であって、液体含有時に該表示部域の間
で液体の移動が生じないことを特徴とする表示基板。
Description
よって表示が発現する期間インジケーター用表示基板お
よびそれを用いた期間インジケーターに関する。詳しく
は液体不透過性部によって区切られ複数の表示部域が形
成されてなる表示基板およびその表示基板中に常温揮散
性又は加温揮散性の液体が含有されてなる途中表示およ
び終了表示機能を有する期間インジケーターに関する。
るが、含有液体量に応じて表示が発現するもの、逆に消
失するものが一般的に使用されている。これらは、構成
が比較的単純であり、製造が容易という利点がある一方
で、期間終了のみを示すものであって、含有液体が揮散
している途中の段階を明らかにできないという問題があ
った。
示したように期間の初期ないし有効期間中の表示と期間
終期における表示機能を有する期間インジケーターや特
願2002−14416号に示すように初期表示と終期
における表示機能を有するもの、さらに中間表示機能を
付加したものを種々開発しているが、構成が複雑になる
とともに中間表示の明敏さを求めると製造時の表示部形
成材の調製が難しくなるという問題があった。
消滅時点を表示する機能を有する徐放性防虫剤について
も、ライフスタイルや住環境の変化を反映したのかまた
は使用者の手間を省く目的であるのか、衣替えに合わせ
た有効期間半年のものに加えて、有効期間が1年に伸び
たものが店頭でかなり見られるようになってきている。
この1年型の場合、有効期間の途中に衣替えの時も含め
衣類の出し入れが行われ、使用者が防虫効果の表示に注
目する機会が多くなるため、防虫効果が継続していて残
存する防虫薬液が揮散している途中の段階を明瞭に表示
できる表示基板への要望が非常に強くなってきている。
間終了時に加えて、含有液体が揮散している途中の段階
における有効期間中の表示も、期間終了時と同様の明瞭
な表示が可能となる表示基板を提供するとともにそれを
用いた期間インジケーターを提供することを目的とす
る。
め、本発明者等は、基板材面上に部分的に積層された液
体透過性で液体含有時に光に対し低屈折率を呈する形成
材からなる表示部が設けられた表示基板に常温揮散性ま
たは加温揮散性の液体を含有後放置すると、揮散終期に
表示が明瞭に発現することおよび含有液体の量によって
期間終了の表示が明瞭に発現するまでの期間が異なるこ
とに着目し、これらの現象を1つの表示基板上で同時進
行させることができるよう種々検討し本発明を完成し
た。
って表示が発現する期間インジケーター用表示基板にお
いて、液体透過性を呈する基板材と、該基板材面上に部
分的に積層された液体透過性で液体含有時に光に対し低
屈折率を呈する形成材からなる複数の表示部と、各表示
部の間を区切る基板材の液体不透過性部からなり、複数
の表示部域が設けられてなる表示基板であって、液体含
有時に該表示部域の間で液体の移動が生じないことを特
徴とする。
体不透過性部が部分的に欠損した形状を呈してなること
を特徴とする。
体不透過性部にフッ素系の撥油剤または撥水撥油剤が含
まれてなることを特徴とする。
なくとも1つの表示部域内に液体をはじく性質を有する
表示部が設けられてなることを特徴とする。
液体透過性を呈する基板材と、該基板材面上に部分的に
積層された液体透過性で液体含有時に光に対し低屈折率
を呈する形成材からなる複数の表示部と、各表示部の間
を区切る基板材の液体不透過性部からなり、複数の表示
部域が設けられてなる表示基板であって、液体含有時に
該表示部域の間で液体の移動が生じない表示基板中に常
温揮散性または加温揮散性の液体が含有されてなり、途
中表示および期間の終了表示機能を有することを特徴と
する。
体透過性を呈する基板材と、該基板材面上に部分的に積
層された液体透過性で液体含有時に光に対し低屈折率を
呈する形成材からなる複数の表示部と、各表示部の間を
区切る基板材の液体不透過性部からなり、複数の表示部
域が設けられてなり、さらに該複数の表示部域の少なく
とも1つの表示部域内に液体をはじく性質を有する表示
部が設けられてなる表示基板中に常温揮散性または加温
揮散性の液体が含有されてなり、初期表示、途中表示お
よび期間の終了表示機能を有することを特徴とする。
された液体透過性で液体含有時に光に対し低屈折率を呈
する形成材からなる表示部を設けた表示基材に揮散性の
液体を含有させた期間インジケーターは、従来から期間
の終了を明敏に表示する機能を有するとして広く使用さ
れており、本発明においても表示部の構成として最適な
ものとして選択した。
後放置した場合、液体の揮散当初は表示部内部まで液体
が浸透し光に対し低屈折率により透明化ないし基板材面
の呈色と同化し表示されず、ある程度揮散が進み基板材
中の液体が減少しても、基板材より高密度に構成されて
いる表示部形成材中に液体が常に移行するため透明化な
いし同化状態が継続する。さらに揮散が進み、表示部形
成材中に存在する液体量が減少傾向になると次第に不透
明化傾向になって、ほぼ消失するに至って不透明化状態
になり視覚で認識できるため高感度な表示を呈するので
ある。
中に存在する液体量が減少傾向を示すとき以降になるた
め、当初、表示基板全体に含有される液体量が多いほど
表示が出現するまでの期間が長くなるので、表示部が透
明化ないし同化状態を示す液体量以上であれば所望の期
間を設定することが可能になり、含有液体の種類を選択
することにより期間の設定の自由度をさらに高めること
も可能になる。
面上に複数設け、各表示部に同種の液体を異なる量また
は異種の液体を同量含有させるなどして、揮散させ、複
数の異なる期間について終了表示させることにより、途
中(中間)表示および終了表示可能な期間インジケータ
ーを作製するためには、同種または異種の液体のどちら
を使用する場合でも複数の表示部の間を区切り、表示部
間でこれら液体が移行するのを防がなければならない。
2枚の表示基板を間隔を開けて並べることによって液体
の移行を防止するのも1つの実施態様といえるが、期間
インジケーター製造工程上は1つの表示基板で構成され
ていることが好ましい。
あるため、複数の表示部の間を区切る基板材の所望の部
分に不透過性を付与して液体の不透過性部を設けること
が必要である。不透過性を付与する物質としては、期間
インジケーターとして含有される液体が1つの表示部域
から他の表示部域へ移行するのを防止できるものであれ
ば特に限定されない。化学的に不活性であれば特に好ま
しいが、液体によりやや膨潤されるものであっても必要
な期間は液体の移行を防止できる堰き止め効果を有する
ものも使用できる。
系の撥油剤または撥水撥油剤、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等のポリオレフィン樹脂、アクリル酸エステル共
重合体、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニリ
デン樹脂、天然ゴムラテックス、カルナバワックス、ポ
リビニルアルコール(PVA)、カルボキシメチルセル
ロース(CMC)、アルギン酸ソーダ等の高分子物質を
基板材に含有される油性系ないしは水性系液体に応じて
1種ないしは組み合わせて使用することができる。フッ
素系撥水撥油剤は含有液体の種類を問わず最も高い不透
過性を基板材に付与し、優れた液体不透過性部を形成す
ることができるので好ましい。期間インジケーターとし
て設定される期間が非常に長期になる場合は、フッ素系
撥水撥油剤の中でも溶剤形で皮膜形成性の高いものは非
常に優れた液体不透過性が得られるのでより好ましい。
フッ素系樹脂以外の高分子物質を用いて液体不透過性を
得るには、基板材中の空隙を埋めることによって達成さ
れるため皮膜形成性の高いものが好ましい。
ては、印刷、各種塗工法により基板材に塗布、浸透させ
繊維等の基板材構成材料表面を処理ないし空隙を埋める
ことによって液体の不透過性部を設けることができる。
液体不透過性部が2つの表示部域を区切って形成された
とき一方の表示部域との境界点から液体不透過性部を通
り他方の表示部域との境界点までの最短距離を不透過性
部の幅と定義し、それと直交する方を長さと定義する
と、その幅は、2mm〜10mmが好ましく3mm〜7
mmがより好ましい。2mmより狭いと液体不透過性に
問題が生じるおそれがあり、10mmより広ければ広い
ほど液体不透過性は担保できるが実用的ではない。長さ
は表示基板の幅ないしは表示部域の配置によっては表示
部域の周囲に等しくなる。
表面から裏面まで確実に形成されていなければならず、
上記物質を印刷、各種塗工法により基板材に塗布する際
は、十分浸透させるため可能な限り粘度を低くすること
が好ましい。有機溶剤系塗布液を用いると粘度を低くで
き好ましい方法の1つといえる。
材が部分的に欠損した形状を呈していると含有液体が移
動しにくくなるため液体不透過性をより高めることがで
き好ましい。いわゆる通り道を狭くする効果であるが、
不透過性部基板材を部分的に欠損させるには、設けられ
た不透過性部の端部から内側に向かって部分的に切り取
るなどして、表示部域より不透過性部をくびれさせるこ
とによって実現できる。
く内側部分を1ヶ所以上切り抜いて欠損させることによ
っても達成することができる。欠損箇所が増えるほど通
り道が狭くなり含有液体が移動しにくくなる。
たりして欠損させた基板材に、上記不透過性を付与する
工程を実施しても、基板材に不透過性を付与した後、打
ち抜きなどによりくびれさせたり切り抜いたりして表示
基板を作製しても構わず、その順序は適宜選択できる。
る場合は、繊維の配向方向と液体不透過性部の長さ方向
が一致すると液体が移動しにくくなり好ましい。
とによっても液体不透過性を高めることができる。基板
材に不透過性を付与する物質が熱可塑性を有し、基板材
に空隙が残っているような場合、液体不透過性部だけを
熱圧加工するのは、液体不透過性を高める有効な手段と
いえる。
不透過性部を設けることにより、本発明の表示基板は、
1つの基板材上に複数の表示部域を設けることが可能に
なる。表示部域の数は2つに限定されるものではなく、
基板材の大きさ、表示部の大きさ、表示の多様性を考慮
して決定される。また、表示部域の大きさや形も同じで
ある必要はなく種々の大きさ、形を採用し組み合わせる
ことが可能である。表示部域の大きさ(表面積)、含有
液体量を変化させて組み合わせるだけで種々の表示期間
を設定することが可能となる。また含有液体の種類が違
えば揮散速度も大きく異なるので表示期間の設定範囲は
さらに大きくとることが可能となり商品設計上の自由度
が増すことになる。例えば、2つの表示部域の面積比が
2:1の場合、同じ液体を同量含有させれば、一般的に
揮散量は表面積に比例するので半分の面積の表示部域の
ほぼ半分の期間で大きな面積の表示部域が表示されるこ
とになる。
材としては、板紙、濾紙、合成繊維混抄紙等の紙材、不
織布、フェルト状織物、無機繊維シート、セラミック系
またはプラスチック系多孔質材など一般に多孔性構造材
と称され、液体保持能力があると共に、液体の揮散状態
に応じて順次残存する含有液体を表示部へ移行させるこ
とができ、含有液体に対して化学的に不活性なものであ
れば特に限定されない。シート状が好ましいもののブロ
ック状、円柱状なども含め特に限定されない。なお、基
板材は表示をより明瞭にさせるため、基板材全体または
表示部の形成される表面が着色されていることが好まし
い。着色される色相については、液体の含有時に濃色化
されたときの明度が低くなるほど好ましい。液体の保
持、揮散、移行について本発明の目的に反しない限り、
基板材の表面に着色層が形成される場合も本発明の基板
材に含まれる。
材の表面に設けられる表示部は、液体含有時に光に対し
低屈折率を呈する無定形シリカ、カオリン、炭酸カルシ
ウム等の白色無機顔料、プラスチックピグメント等の有
機顔料の微粉粒体に、バインダーを混合した形成材を用
いて形成される。バインダーとしては、酢酸ビニル、E
VA、NBR、SBR、アクリル系その他のラテックス
等を用いることができる。着色剤を加えることもできる
が、液体を含有している時に表示されないよう基板材表
面の呈色と同系色あるいは視覚的に認識できない色でな
ければならない。表示部から液体の揮散が終了し不透明
化して表示が発現したときは基材とのコントラストが大
きいことが望ましいため、表示部は白色ないし薄い色が
好ましい。
屈折率を呈する微粉粒体としては、無定形シリカが好ま
しく使用される。混合されるバインダーは微粉粒体を十
分に固定でき、かつ液体透過性が得られる量であること
が必要で、塗工方式の場合、一般に微粉粒体100質量
部に対してバインダー10〜30質量部、印刷方式、特
にスクリーン印刷では微粉粒体100質量部に対してバ
インダー50質量部程度が好ましい。なお、粘度調整剤
として高分子物質を添加することもできる。
号、図形またはそれらの組合せとして形成できる。ま
た、表示部は、基板材の表面に積層され上記形成材から
なる平面形の表示部内に、文字、数字、記号、図形また
はそれらの組合せた形に基板材面が露出させてなる部分
が含まれるように形成されてもよい。この部分は、含有
液体の揮散が終了し液体が含有されていないとき、不透
明化した表示部形成層に囲まれ、露出された基板材面の
色の文字、数字、記号、図形またはそれらの組合せた形
がコントラストの強い、明瞭な表示として認識される。
宜選択できるが、シルクスクリーン印刷、オフセット印
刷、グラビア印刷などの印刷法が好ましく用いられる。
また、表示部が設けられた表示基板には、その基板材の
もう一方の表面にポリプロピレン、ポリエステル等の合
成樹脂材、ガラス材等の液体不透過性のプレート状ない
しフィルム状のカバー材を積層し、さらにこのカバー材
面上に接着剤ないし粘着材の層を形成したものも含める
ことができる。また、基板材の表裏両面に各表示部が設
けられたものも同様である。
少なくとも1つの表示部域内に液体をはじく性質を有す
る表示部を設けることができる。基板材面に液体をはじ
く性質を付与する物質、たとえばフッ素系撥水撥油剤を
塗布して表面から一部浸透させて基板材の表面近傍に液
体の侵入できない空隙が形成されるように構成する。こ
の表示部は、液体が含有されたとき、その液体が表示部
内に浸透することができないためその部分に空隙が形成
され濃色化されないため淡色のまま残り、液体が浸透し
て濃色化された他の基板材面に比べはっきりと認識され
る。また、空隙であるため表示部下部の基板材中でも含
有液体の揮散が可能で揮散したガスが表示部を通って放
散され表示部下部に液体が滞留することがなく、そのた
め液体の揮散がすすみ基板材表面の含有液体量が減少し
表示部周辺にも空隙が生じるようになると表示が認識で
きなくなる特徴がある。いわゆる期間インジケーターと
して、最初は表示しているが揮散が進むにつれ表示が消
える初期表示に適している。初期表示部は複数の表示部
域のうち1つないしすべての表示部域に設けることがで
きる。
ッ素系撥水撥油剤は含有液体の種類を問わず、少量でも
機能を発揮でき、ほぼ無色透明で基板材の風合いを損な
わないため、表示基板から液体が揮散した後はほとんど
認識できないという特徴があり好ましい。逆に塗付量が
多すぎ、基板材の空隙を埋めてしまったり、基板材の表
面に層状の樹脂皮膜を形成したりすると揮散終了後も表
示が消えなくなり好ましくない。
または撥水撥油性を有する表示部を形成する際、液体の
含有時にフッ素系樹脂が塗布された箇所が文字、記号な
いしはその組み合わせとし表示基板の表面に表示されて
もよく、逆に、文字、記号ないしはその組み合わせにな
るようフッ素系樹脂の塗布されてない箇所を設定し、そ
の周囲の部分にフッ素系樹脂を塗布して表示されるよう
にしてもよい。いずれにしても液体含有時にそのフッ素
系樹脂塗布部分には液体が浸透しないため濃色化しない
で淡色を呈し、フッ素系樹脂の塗布されてない部分は液
体が浸透して濃色化して、そのコントラストによって文
字、記号ないしはその組み合わせとして視覚的に認識で
きる表示となる。
量としては、基板材の材料、表面形状等により適宜調整
されるが、基板材の表面近傍に撥油性または撥水撥油性
の空隙を形成するのに必要な量であれば足りる。スクリ
ーン印刷の場合、固形分15質量%のフッ素系樹脂を用
いてスクリーンメッシュ200〜60が適切な範囲であ
る。塗布量としては溶剤型フッ素系樹脂の場合、3.0
〜15.0g/m2(固形分換算0.45〜2.25g
/m2)の範囲、より好ましくは5.0〜10.0g/
m2(固形分換算0.75〜1.5g/m2)であり、
水溶性樹脂タイプの場合、0.2〜10.0g/m
2(固形分換算0.03〜1.5g/m2)の範囲、よ
り好ましくは1.5〜6.0g/m2(固形分換算0.
225〜0.9g/m2)である。
上記複数の表示部域を有する表示基板に液体を含有させ
て作製する。使用する含有液体については、当該表示基
板に対して浸透性を有すると共に、化学的に不活性な常
温揮散性または加温揮散性の液体を、表示したい期間、
使用目的に応じて、添加量、液体の組合せを適宜選択で
きる。例えば、短期間表示には、水、エタノール等のア
ルコール、酢酸イソアミル等、長期間表示には、グリセ
リン、プロピレングリコール、トリエチレングリコール
等のグリコール、リナロール、ゲラニオール等の芳香
剤、更に1ヶ月以上にわたる長期間表示には、ラウリル
アルコール、フタル酸ジメチル、安息香酸ベンジル、ミ
リスチン酸イソプロピル、シリコンオイル等、またはこ
れらの混合液を用いることができる。
性または加温揮散性であって、それ自体あるいはその蒸
気が一定の機能、例えば殺虫作用、防虫作用等を有効に
発揮する液体であってもよい。例えば、O−(2,2−
ジクロロビニル)−O,O−ジメチルホスフェイト、4
−メチル−4−ヘプテン−1−イン−3−イル−d−シ
ス,トランス−クリサンテマート、2,3,4,5,6
−ペンタフルオロベンジル、2,2−ジメチル−3−
(2,2−ジクロロエテニル)−シクロプロパン−1−
カルボキシレートなどの油液状剤を挙げることができ
る。この液体には、ほぼ均一に混合できる揮発調整剤な
どの多機能成分を当該液体の機能に影響しない範囲で適
宜配合することができる。
浸漬法、注入法、滴下含浸法等既知の手法により行うこ
とができ、液体の含浸量、種類は、目的とする表示期間
に従って適宜調整される。
次のように説明できる。本発明の各表示部域の液体透過
性で液体含有時に光に対し低屈折率を呈する形成材から
なる表示部は、揮散が進むにつれ各表示部域内の液体は
徐々に表示形成部に移行し、さらに揮散が進み終了時に
近づくとその表示形成部にも液体が供給されなくなり表
示形成部に空隙が生じ不透明化が進むと表示が発現する
ので、表示発現時の各表示部域の単位面積当たりの残存
液体量は表示形成部がほぼ同じであれば各表示部域の大
きさが異なってもほぼ同じとなる。一定の厚さを有する
シートを基板材として用いた場合、本発明の表示基板の
各表示部域は液体不透過性部で互いに区切られているの
で、各表示部域を含有液体の容器とみなすと、この容器
の深さは同じで表面積が容器の大きさを決定するものと
なる。同じ液体を含有させたとき、どれかの表示部域表
面に特に液体不透過性層を設けない限りどの表示部域の
揮散速度も単位面積あたりほぼ同じとみなせることか
ら、各表示部域の単位面積あたりの含有液体量が表示さ
れる期間を決定する。従って、単位面積あたりの含有液
体量の種々異なる各表示部域がそれぞれ設定された終了
表示を次々に示すことにより、期間インジケーターとし
て中間表示、終了表示機能を示すことになるのである。
有時に光に対し低屈折率を呈する形成材からなる表示部
は、表示部域に含有される液体の種類が異なっても表示
部発現の機構は同じなので、表示部への供給が途絶える
ような問題が生じない限り、表示発現時の各表示部域の
残存液体量は表示形成部がほぼ同じであれば各表示部域
の大きさが異なってもほぼ同じとみなすことができるの
で、各表示部域に含有される液体の種類、揮散速度が異
なる場合、単位面積あたりの含有液体量とその液体の揮
散速度の組み合わせが各表示部域の表示期間を決定す
る。揮散速度は液体により大きく異なるので期間の設定
範囲を非常に大きく取ることができ、好ましい実施の態
様の1つといえる。
域内にフッ素系の撥水撥油剤などを用いて液体をはじく
性質を有する表示部を設けた表示基板に常温揮散性また
は加温揮散性の液体を含有させた期間インジケーターに
おいては、フッ素系の撥水撥油剤の塗布部に液体が浸透
できないので含有液体の揮散初期は淡色の表示部が発現
し、いわゆる初期表示機能、中間表示機能、終了表示機
能を示すインジケーターとなり、上記のように単位面積
あたりの含有液体量ないしは単位面積あたりの含有液体
量とその液体の揮散速度の組み合わせを変数として種々
の期間インジケーターを作製することができる。
は、表示基板の各表示部域への液体添加量、液体の種
類、または表示部域の表面積を変えたものを組み合わせ
るだけで、表示の発現時期を自在に調節可能となり、更
に表示も明瞭であるため、利用者に終点のみでなく、途
中経過を分かり易く示すことができる期間インジケータ
ーを提供することができる。さらに初期表示を加えるこ
ともできるのでデザイン性の高い期間インジケーターを
提供することもできる。
発明はこれらに限定されるものではない。表示部域につ
いても、中間表示が現れる表示部域を左側表示部域、終
了表示あるいは初期表示と終了表示が現れる表示部域を
右側表示部域としたが、実施例の説明の関係上、便宜的
に決めたに過ぎない。
同じ表面積の2つの表示部域A1、A2を有する表示基
板Aを作製した。基板材とした青色湿式不織布(150
g/m2、20mm×54mm×400μm)の片面
に、無定形シリカ+アクリル系バインダー(固形分比1
/0.5)に分散剤(ヘキサメタリン酸ナトリウム)、
粘度調整剤(カルボキシメチルセルロースナトリウム)
を添加して調製した塗液を用いてスクリーン印刷により
塗布量25g/m2で塗工して図1に示す表示部a1の
矢印表示「→→」および表示部a2の矢印および文字表
示「→取替え」を設けた。次に、溶剤型フッ素系撥水撥
油剤(ダイキン工業(株)製ユニダインTG−652、
15質量%濃度)を基板材の表裏からノズルで注入塗布
して、図1に示すように中央に幅3mmの液体の不透過
性部fを形成し、2つの表示部域A1、A2を有する本
発明の表示基板Aを作製した。形成された不透過性部f
は、液体が含有されているときと同様基板材表面は濃色
化されており、空隙がフッ素系撥水撥油剤でほぼ埋めら
れているのが認められた。
湿式不織布に表示部の印刷を行わず液体の不透過性部だ
けを実施例1と同様に設けた後、不透過性部で区切られ
た青色の基板材の一方の側の表面の全面に、無定形シリ
カ+アクリル系バインダー(固形分比1/0.3)に分
散剤(ヘキサメタリン酸ナトリウム)、粘度調整剤(カ
ルボキシメチルセルロースナトリウム)を添加して調製
した塗液を用いて塗布量15g/m2でスクリーン印刷
し、不透過性評価用試料1を作製した。
れ、実施例1とほぼ同じ表面積の2つの表示部域B1、
B2を有し、中央の液体不透過性部がくびれた形状の表
示基板Bを作製した。基板材とした青色湿式不織布(1
50g/m2、400μm)の片面に、無定形シリカ+
アクリル系バインダー(固形分比1/0.5)に分散剤
(ヘキサメタリン酸ナトリウム)、粘度調整剤(カルボ
キシメチルセルロースナトリウム)を添加して調製した
塗液を用いてスクリーン印刷により塗布量25g/m2
で塗工して図1に示す表示部b1の矢印表示「→→」と
表示部b2の矢印および文字表示「→取り替え」を設け
た。次に、エマルション型フッ素系撥水撥油剤(旭硝子
(株)製アサヒガードAG−970、18質量%濃度)
を基板材の表裏から塗布、乾燥、150℃でキュアし
て、図2に示すように中央に幅5mmの液体不透過性部
fを形成した後、中央の液体不透過性部fに部分的欠損
部hが形成されたくびれ形状に打ち抜いて実施例1とほ
ぼ同じ表面積の2つの表示部域B1、B2を有する本発
明の表示基板Bを作製した。形成された不透過性部f
は、液体が含有されているときと同様基板材表面は濃色
化されており、空隙がフッ素系撥水撥油剤でほぼ埋めら
れているのが認められた。
ないで液体の不透過性部だけを実施例2と同様に設けた
後、不透過性部で区切られた青色基板材の一方の側の表
面の全面に無定形シリカ+アクリル系バインダー(固形
分比1/0.3)に分散剤(ヘキサメタリン酸ナトリウ
ム)、粘度調整剤(カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム)を添加して調製した塗液を用いて塗布量15g/
m2でスクリーン印刷し、実施例2と同様に打ち抜きを
行って不透過性評価用試料2を作製した。
面積の異なる2つの表示部域C1、C2を有し、液体の
不透過性部fが端部より内側で部分的に切り抜かれた形
状の表示基板Cを作製した。基板材とした青色湿式不織
布(150g/m2、400μm)の片面に、無定形シ
リカ+アクリル系バインダー(固形分比1/0.5)に
分散剤(ヘキサメタリン酸ナトリウム)、粘度調整剤
(カルボキシメチルセルロースナトリウム)を添加して
調製した塗液を用いてスクリーン印刷により塗布量25
g/m2で塗工して図3に示す表示部c1の文字および
矢印表示「A→」と表示部c2の矢印および文字表示
「→Z」を設けた。次に、溶剤型フッ素系撥水撥油剤
(ダイキン工業(株)製ユニダインTG−652、15
質量%濃度)を基板材の表裏からノズルで注入塗布し
て、図3に示すように2つの表示部域C1、C2の表面
積の比が2:1になる位置に幅5mmの液体不透過性部
fを形成した後、液体不透過性部fに部分的欠損部hを
2つ形成した形状に打ち抜いて、表面積の異なる2つの
表示部域C1、C2を有する本発明の表示基板Cを作製
した。形成された不透過性部fは、液体が含有されてい
るときと同様基板材表面は濃色化されており、空隙がフ
ッ素系撥水撥油剤でほぼ埋められているのが認められ
た。
ないで液体の不透過性部だけを実施例3と同様に設けた
後、不透過性部で区切られた青色基板材の表面積の大き
い側の表面の全面に、無定形シリカ+アクリル系バイン
ダー(固形分比1/0.3)に分散剤(ヘキサメタリン
酸ナトリウム)、粘度調整剤(カルボキシメチルセルロ
ースナトリウム)を添加して調製した塗液を用いて塗布
量15g/m2でスクリーン印刷し、実施例3と同様に
打ち抜きを行って不透過性評価用試料3を作製した。
式不織布に、表示部の印刷や液体の不透過性部を設けな
いまま、不透過性評価用試料と同様、不織布シートの同
一側半分の表面に、無定形シリカ+アクリル系バインダ
ー(固形分比1/0.3)に分散剤(ヘキサメタリン酸
ナトリウム)、粘度調整剤(カルボキシメチルセルロー
スナトリウム)を添加して調製した塗液を用いて塗布量
15g/m2で評価用試料1、2、3と同様スクリーン
印刷によってベタ印刷し、不透過性評価用の比較試料を
作製した。
1、2、3と上記比較試料について、含有液体にフタル
酸ジメチルを用いて液体不透過性部の堰き止め効果を評
価した。不透過性評価テスト:評価用試料1、2、3と
比較試料の無定形シリカを含む塗液で覆われていない側
の青色湿式不織布表面の中央1ヶ所に、シリンジを用い
てフタル酸ジメチル50mgを注ぎ含有させた後、室温
25℃で透明容器内に放置し、試料内にフタル酸ジメチ
ルが浸透し拡がる状況を観察した。無定形シリカを含む
塗液の被覆層境界部から被覆層がフタル酸ジメチルの浸
透により透明化して湿式不織布の青色表面が透視できた
先端までの長さを浸透長さ(mm)として表し、結果を
以下に示した。
後で被覆層の約90%は含有液体が浸透して透明化して
おり、3日後には完全に透明化した。溶剤型フッ素系撥
水撥油剤で液体不透過性部が形成された評価用試料は、
不透過性部の表面が、液体含有時と同様に表面が濃色化
されており、空隙がフッ素系撥水撥油剤でほぼ埋められ
ているのが認められたことから予想された通り、いずれ
も浸透する兆候は3ヶ月後でも見られず、さらに期間を
延長できると確信でき、不透過性部が充分に機能してい
ることが判明した。少なくとも3ヶ月用のインジケータ
ーの表示基板としての適性を有することが確認できた。
従って、同様に液体不透過性部を形成した実施例1、
2、3の表示基板の液体不透過性も極めて高いと判断さ
れる。
た右側の表示部域D2内に初期表示部d3として、液体
をはじく性質を有する表示部が追加して設けられた以外
は実施例1と同じ構成を有する表示基板Dを作製した。
基板材とした青色湿式不織布(150g/m2、20m
m×54mm×400μm)の片面に溶剤型フッ素系撥
水撥油剤(ダイキン工業(株)製ユニダインTG−65
2、15質量%濃度)を用いて、135メッシュスクリ
ーン印刷により塗布量5.5g/m2(固形分換算0.
825g/m2)で表示部d3の文字表示「開始」を設
けた以外は、実施例1と全く同様にして、2つの表示部
域D1、D2を有する本発明の表示基板Dを作製した。
表示基板Dの液体不透過性部fは、液体が含有されてい
るときと同様基板材表面は濃色化されており、空隙がフ
ッ素系撥水撥油剤でほぼ埋められているのが認められた
が、同じ溶剤型フッ素系撥水撥油剤を用いたにもかかわ
らず、かなり低塗布量であるスクリーン印刷により形成
された表示部d3の文字表示「開始」は、基板材の空隙
はほぼ塗布前と同様に保たれ、液体が含有されていない
表示基板上の「開始」の文字は肉眼でほとんど識別でき
なかった。
チルを使用して2つの表示部域を有する期間インジケー
ターAIとした。図1の左側の表示部域A1内の3ヶ所
にシリンジでフタル酸ジメチル16mgを分注し、右側
の表示部域A2内の3ヶ所にシリンジでフタル酸ジメチ
ル34mgを分注した。フタル酸ジメチルが揮散しない
ようポリエチレン製袋の中に分注後の表示基板を1日間
静置して2つの表示部域内に均等に拡散させ、期間イン
ジケーターAIを準備した。この期間インジケーターA
Iを幅50cm×奥行き50cm×深さ14cmの上蓋
式のプラスチック製容器の底中央に置き、容器の上蓋は
1日1回1分間だけ開放させる方式で、含有液体のフタ
ル酸ジメチルを揮散させ本発明の期間インジケーターA
Iの表示の変化を観察した。なお、表示基板への分注、
拡散、揮散は温度20℃の条件下で実施し、プラスチッ
ク製容器は特に密閉性の高いものではなく、容器内には
期間インジケーターAI以外には何も入れず空の状態で
揮散させた。
ず)を分注してから期間インジケーターAIの揮散が終
了するまでに各表示部が示した変化の状況を図に従って
説明する。実施例1の同じ面積の2つの表示部域A1、
A2を有する表示基板Aにフタル酸ジメチルを分注後静
置して、表示基板A内に浸透拡散させる間については、
分注量の多い右側表示部域A2は表示部が透明化して見
えなくなるのも表示部域全体が均一になるのも早く、濃
色化の程度も分注量の少ない左側表示部域A1に比べ濃
く呈色した。揮散中の左側表示部域A1は徐々に淡色化
し、揮散開始から11日目に表示の発現が始まり、やや
薄青の矢印表示「→→」が認められた。図5に示したよ
うに、翌日の12日目には白色の矢印表示「→→」がは
っきりと認められ、揮散が終了したものと判断された。
右側表示部域A2も徐々に表面の淡色化は進んだが、左
側表示部域の揮散が終了したときでも揮散開始当初の左
側表示部域の表面と同程度の呈色であった。右側表示部
域A2の表面の淡色化はさらに進み揮散が継続している
のが認められ、左側表示部域の揮散の終了から11日
目、即ち揮散開始から22日目に右側表示部域の表示の
発現が始まり、やや薄青の矢印および文字表示「→取替
え」が認められた。翌日の23日目には白色の表示「→
取替え」がはっきりと認められ、揮散が終了したものと
判断された。本発明の期間インジケーターAIは、左側
表示部域A1と右側表示部域A2の表示期間の差は約2
倍で中間点と終点を明瞭に示すインジケーターであるこ
とが確認された。また、含有液体として防虫用油液を用
いた場合の有効期間表示として適しているとの確信が得
られた。
実施例1と同様に作製した表示基板を用いて、含有液体
としてフタル酸ジメチルを50mg使用して実施例5と
同様に作製した従来の期間インジケーターについて比較
したところ、揮散当初の表面の呈色は実施例1の左側表
示部域と右側表示部域のほぼ中間で、表示部の発現は揮
散開始から19日目に始まり、やや薄青の矢印および文
字表示「→→→取替え」が認められた。翌日の20日目
には液体含有前と同じ白色の表示となってはっきりと認
められ、この従来の期間インジケーターに比べ、実施例
5の本発明の期間インジケーターの表示期間はやや長い
ことが判明した。
にして本発明の期間インジケーターDIを作製し、揮散
条件も実施例5と同様に行った。表示基板Dにフタル酸
ジメチルを分注してから期間インジケーターDIの揮散
が終了するまでに各表示部が示した変化の状況を図に従
って説明する。実施例4の同じ面積の2つの表示部域D
1、D2を有する表示基板Dにフタル酸ジメチルを分注
後静置して、表示基板D内に浸透拡散させたとき、初期
表示部として設けられ表示部d3は、フタル酸ジメチル
(図示せず)の拡散にともなって右側表示部域D2の表
示部d2が透明化して見えなくなると同時に、淡青色の
文字表示「開始」として発現した。その後、左側表示部
域D1の表示部d1も透明化して見えなくなり、表示部
d3だけが淡青色の文字表示「開始」として発現してい
る状態を図6に示した。表示部d3以外は、実施例5と
同様に、分注量の多い右側表示部域D2は表示部d2が
透明化して見えなくなるのも表示部域全体が均一になる
のも早く、濃色化の程度も分注量の少ない左側表示部域
D1に比べ濃く呈色した。なお、初期表示部d3を分注
量の多い右側表示部域に設けたのは、当初、分注量の少
ない左側表示部域としたが液体含有時における左側表示
部域表面の呈色がやや淡いため、淡色の表示部d3との
コントラストが小さく表示として認識され難く、初期表
示として不適当と判断されたためである。
開始すると、初期表示部として設けられた表示部d3
は、早くも揮散開始から2日目と3日目の間でぼやけ始
め、3日目の半ばには肉眼で確認ができなくなり、図7
に示したように全ての表示部d1、d2、d3が認識で
きない状態のまま揮散が進み、左側表示部域D1の表示
部d1の発現が始まるまで続いた。その後は、若干の差
はみられたものの、初期表示部d3の追加が表示部d
1、d2の発現日を変えるほどの影響は見られず、実施
例5とほとんど同じ経過を示した。本発明の期間インジ
ケーターDIは、初期表示を示すとともに、左側表示部
域と右側表示部域の表示期間の差は約2倍で中間点と終
点を明瞭に示すインジケーターであることが確認された
と同時に、含有液体として防虫用油液を用いた場合の有
効期間表示として適しているとの確信も得られた。
含有液体が揮散している途中の段階における有効期間中
の表示も、期間終了時と同様の明瞭な表示が可能となる
表示基板を提供するとともにそれを用いた期間インジケ
ーターを提供することができる。
を設けられることから、表示部域の大きさ、形状、含有
液体の種類、含有量を種々組み合わせることによって表
示期間の設定範囲を広くとることが可能で商品設計上の
自由度の高い表示基板を提供するとともにそれを用いた
期間インジケーターを提供することができる。
る場合には、期間表示、有効期間表示とともにそれらの
作用を併用することも可能である。
部域A1に設けられた表示部a1のみ現れている模式平
面図
前に右側表示部域D2に設けられた初期表示部d3のみ
現れている模式平面図
表示部d1、d2、d3の全てが消えている模式平面図
Claims (6)
- 【請求項1】 含有液体の揮散によって表示が発現する
期間インジケーター用表示基板において、液体透過性を
呈する基板材と、該基板材面上に部分的に積層された液
体透過性で液体含有時に光に対し低屈折率を呈する形成
材からなる複数の表示部と、各表示部の間を区切る基板
材の液体不透過性部からなり、複数の表示部域が形成さ
れてなる表示基板であって、液体含有時に該表示部域の
間で液体の移動が生じないことを特徴とする表示基板。 - 【請求項2】 基板材の液体不透過性部が部分的に欠損
した形状を呈してなることを特徴とする請求項1記載の
表示基板。 - 【請求項3】 基板材の液体不透過性部にフッ素系の撥
油剤または撥水撥油剤が含まれてなることを特徴とする
請求項1または2記載の表示基板。 - 【請求項4】 複数の表示部域の少なくとも1つの表示
部域内に液体をはじく性質を有する表示部が設けられて
なることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
表示基板。 - 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の表示基
板中に常温揮散性又は加温揮散性の液体が含有されてな
り、途中表示および終了表示機能を有することを特徴と
する期間インジケーター。 - 【請求項6】 請求項4記載の表示基板中に常温揮散性
または加温揮散性の液体が含有されてなり、初期表示、
途中表示および終了表示機能を有することを特徴とする
期間インジケーター。
Priority Applications (1)
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- 2002-04-10 JP JP2002107550A patent/JP4212823B2/ja not_active Expired - Lifetime
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