JP2003302843A - カラー画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写ベルトと寄り止め部材のずれを無くし、
寄り止め部材が転写ベルトからはがれるという不具合を
防止する。 【解決手段】 転写材またはトナー画像を載置して搬送
する転写ベルト５を有する画像形成装置において、駆動
ローラ６及び従動ローラ７並びにテンションローラ８に
転写ベルト５を掛け渡し、転写ベルト５のローラ６、
７、８と対向する内面の両側縁に寄り止め部材９を設
け、寄り止め部材９の側面をローラ６、７、８の端部あ
るいはローラ６、７、８の両側に同軸で回転するよう設
けた規制コロの端部に当てて前記転写ベルト５の偏りを
防止するよう構成し、前記寄り止め部材９の材質を転写
ベルトと同材質のものとした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は電子写真方式・静電
記録方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ等のカラー
画像形成装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】複写機、プリンタなどで使用される従来
の画像形成装置は、感光体などの像担持体に形成された
トナー画像を転写材に転写するための転写ベルトを有し
ており、この転写ベルトとしては、例えば特開平９−２
８１８１５号公報に開示されているように、転写ベルト
の寄り止め部材を備えたものが採用されている。

【０００３】上記のような寄り止め部材は一般的にウレ
タンゴムなどのゴム材が使われているが、ＰＶＤＦやＰ
Ｉ等の樹脂製の転写ベルトに貼り付けると、吸湿による
伸びや、張力による伸びの大きさが違うため、両者の貼
り付け面にずれが生じ、最悪の場合、寄り止め部材に
は、はがれが発生するという致命的な不具合を生じるお
それがあった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は斯かる実情に
鑑み、転写ベルトと寄り止め部材のずれを無くし、寄り
止め部材が転写ベルトからはがれるという不具合を防止
することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項１に記載の発明は、転写材またはトナー画
像を載置して搬送する転写ベルトを有する画像形成装置
において、複数のローラに前記転写ベルトを掛け渡し、
該転写ベルトの前記ローラと対向する内面の両側縁に寄
り止め部材を設け、該寄り止め部材の側面を前記ローラ
の端部あるいはローラの両側に同軸で回転するよう設け
た規制コロの端部に当てて前記転写ベルトの偏りを防止
するよう構成し、前記寄り止め部材の材質を転写ベルト
と同材質のものとしたカラー画像形成装置を最も主要な
特徴とする。

【０００６】請求項２の発明では、寄り止め防止部材は
帯状であるカラー画像形成装置を主要な特徴とする。

【０００７】本発明においては、転写ベルトと寄り止め
部材のずれが無くなり、寄り止め部材がはがれることを
防止することができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。図１は本発明の画像形成装置の寄り
止め部材を示す斜視図、図２は図１に示す寄り止め部材
が適用される画像形成装置の側面図である。

【０００９】図２に示す画像形成装置は、転写ベルトに
沿って画像形成部が並んだタンデムタイプといわれるカ
ラー画像形成装置の構成を示す。すなわち、各々異なる
色（イエロー：Ｙ、マゼンタ：Ｍ、シアン：Ｃ、ブラッ
ク：Ｋ）の画像を形成する画像形成部１、２、３、４
が、転写材を搬送しつつ像を転写する無端状の転写ベル
ト５の上面に沿って一列に配置されている。

【００１０】転写ベルト５は、駆動回転する駆動ローラ
６及び従動回転する従動ローラ７並びにテンションロー
ラ８に掛け渡されており、転写ベルト５の上面部は、駆
動ローラ６の回転駆動により矢印方向Ａに進行するよう
になっている。

【００１１】転写ベルト５の下部すなわち転写材の搬送
方向上流側には、図示してないが転写材が収納された給
紙トレイが備えられている。画像形成時には、給紙トレ
イに収納された転写材のうち最上位置にある転写材が給
紙され、静電吸着によって転写ベルト５上に吸着される
ようになっている。

【００１２】吸着された転写材は、第１の画像形成部
（イエロー）１に搬送され、ここでイエローの画像形成
が行われる。第１の画像形成部（イエロー）１は、感光
体ドラムと感光体ドラムの周囲に配置された帯電器、露
光器、現像器、感光体クリーナから構成されている。

【００１３】感光体ドラムの表面は、帯電器で一様に帯
電された後、露光器によりイエローの画像に対応したレ
ーザ光で露光され、静電潜像が形成される。形成された
静電潜像は現像器で現像され、感光体ドラム上にトナー
像が形成される。このトナー像は感光体ドラムと搬送ベ
ルト上の転写材と接する位置（転写位置）で転写器によ
って転写され、転写材上に単色（イエロー）の画像を形
成する。転写が終わった感光体ドラムは、ドラム表面に
残った不要なトナーを感光体クリーナによってクリーニ
ングされ、次の画像形成に備えることとなる。

【００１４】このように、第１の画像形成部（イエロ
ー）１で単色（イエロー）を転写された転写材は、搬送
ベルト５によって第２の画像形成部（マゼンタ）２に搬
送される。ここでも、第１の画像形成部１におけると同
様にして感光体ドラム上に形成されたトナー像（マゼン
タ）は、転写材上に重ねて転写される。

【００１５】転写材は、さらに第３の画像形成部（シア
ン）３、第４の画像形成部（ブラック）４に搬送され、
同様に形成されたトナー像を形成されたトナー像を転写
されてカラー画像を形成してゆく。

【００１６】第４の画像形成部４を通過してカラー画像
が形成された転写材は、転写ベルト５から剥離され、定
着器にて定着された後、排紙される。ところで転写ベル
トユニットは転写ベルト５を駆動ローラ６及び複数の従
動ローラ７並びにテンションローラ８に掛け渡して回転
駆動される。而して、転写ベルト５の材質は、一般的に
ＰＩ、ＰＶＤＦ、ＥＴＦＥ、ＰＣなどの樹脂材料を使用
する。

【００１７】上述の転写ベルト５の前記各ローラ６、
７、８と対向する内面の両側縁には、図１に示すように
それぞれ帯状の寄り止め部材９が両面テープあるいは接
着剤等で貼り付けられている。そしてこの寄り止め部材
９の内側面を前記各ローラ６、７、８の軸線方向両側端
面、もしくは各ローラ６、７、８の両端部に同軸で回転
するように設けられた規制コロ（図示せず）の端面に突
き当てて転写ベルト５の寄りを防止するようになってい
る。

【００１８】本図示では、この寄り止め部材９を転写ベ
ルト５の材質と同じもので成型したものを使用する。こ
うすることによって、寄り止め部材９と転写ベルト５の
伸びに差が生じることは無く、したがって寄り止め部材
９はずれて転写ベルト５からはがれることはない。

【００１９】なお、本発明のカラー画像形成装置は、上
述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること
は勿論である。

【００２０】

【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項
１、２に記載のカラー画像形成装置によれば、転写ベル
トと寄り止め部材にずれが生じず、従って、寄り止め部
材が転写ベルトからはがれることがない、という優れた
効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のカラー画像形成装置の寄り止め部材を
示す斜視図である。

【図２】図１に示す寄り止め部材が適用される画像形成
装置の側面図である。

【符号の説明】

５ 転写ベルト ６ 駆動ローラ（ローラ） ７ 従動ローラ（ローラ） ８ テンションローラ（ローラ） ９ 寄り止め

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 転写材またはトナー画像を載置して搬送
   する転写ベルトを有する画像形成装置において、複数の
   ローラに前記転写ベルトを掛け渡し、該転写ベルトの前
   記ローラと対向する内面の両側縁に寄り止め部材を設
   け、該寄り止め部材の側面を前記ローラの端部あるいは
   ローラの両側に同軸で回転するよう設けた規制コロの端
   部に当てて前記転写ベルトの偏りを防止するよう構成
   し、前記寄り止め部材の材質を転写ベルトと同材質のも
   のとしたことを特徴とするカラー画像形成装置。
2. 【請求項２】 寄り止め防止部材は帯状であることを特
   徴とする請求項１に記載のカラー画像形成装置。