JPH07306618A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07306618A
JPH07306618A JP6099662A JP9966294A JPH07306618A JP H07306618 A JPH07306618 A JP H07306618A JP 6099662 A JP6099662 A JP 6099662A JP 9966294 A JP9966294 A JP 9966294A JP H07306618 A JPH07306618 A JP H07306618A
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亮一 鶴岡
Yukio Hayashi
幸男 林
Mikio Kobayashi
幹男 小林
Satoru Torimaru
悟 鳥丸
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Abstract

(57)【要約】 【目的】両面プリントにおける、転写用紙画像面に付着
した離型剤の移動体への移転に起因した、移動体のクリ
−ニング不良、および画質の不安定の改良。 【構成】トナ−画像、またはトナ−画像が転写される用
紙70を保持して移動させる移動体7を、トナ−画像、
または転写用紙を配置する複数の領域(パネル)に分割
し、パネル毎にパルス信号45を発信して、偶数パネ
ル、奇数パネルの認識を実行する。そして、転写ベルト
7の1周目は1面目にプリントされる表面の用紙Sを、
1パネルおきのパネル(1,3,5,7)に供給する。
次の転写ベルト7の周回からは前の回転時、スキップし
たパネル、パネル(2,4,6,8)に、1面目にプリ
ントされ、反転して2面目(裏面)にプリントされる用
紙Dを供給することにより、各パネルは移動体7の回転
毎、あるいはジョブ毎に1面目のプリント用紙Sと2面
目のプリント用紙Dが供給され、2面目の用紙D画像面
に付着した離型剤が移動体7の全パネルに付着するの
で、パネル毎の離型剤付着量の多少の差をなくす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体上に形成された
トナー像を転写する方式の画像形成装置に関し、特に定
着ロールまたは加圧ロールのトナーのオフセット防止の
ための離型材を塗布する方式の定着装置を備えると共
に、転写画像または転写用紙の吸着・搬送のための移動
体を用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成手段と同期して走行する絶縁性
転写ベルトなどに転写用紙を静電的に吸着させて画像形
成手段の転写位置に搬送し、絶縁性転写ベルト裏面から
の電界によって画像形成手段に形成した転写トナーを転
写用紙に転写する画像形成装置が米国特許第25768
82号、米国特許第3357325号公報等に開示され
ている。また、複数の感光体を用いてカラー画像を形成
する画像形成装置において、転写用紙搬送手段として絶
縁性転写ベルトを用い、転写画像を順次転写用紙に転写
する方式のメリットとして、トナー像を重ねた場合には
トナー重量が大きくなるため、大きな転写電荷量が必要
になるのでこれにみあう大きな転写電荷保持能力を持つ
ことが挙げられる。この種の画像形成装置では、転写用
紙を絶縁性転写ベルトに静電吸着させるためのコロナ放
電器と、絶縁性転写ベルト裏面からコロナ放電により転
写電界を発生させ転写トナー像を転写するコロナ放電器
と、ベルトからの転写終了後の転写用紙を剥離除電する
交流コロナ放電器と、ベルトを除電する交流コロナ放電
器を設けている。
【0003】一方、このような定着装置によって定着さ
れた転写用紙には、定着ロールまたは加圧ロールに供給
された離型剤(オイル)の一部が転移することが知られ
ている。転写用紙に転移したオイルは、比較的短時間に
トナー粒子間、またはピンホールを通じて用紙繊維中に
拡散する。また、トナー像が存在しない用紙表面に転移
したオイル、つまり直接用紙表面に転移したオイルも同
様に用紙繊維中に拡散していき、画像形成装置の動作
や、画質に与える影響はほとんどないものであった。
【0004】ところが、カラー画像形成装置、特に3色
または4色のトナーを重ね合わせて多数の色を再現する
カラー画像形成装置においては、従来の単色の画像形成
装置に比較して以下の点が大きく異なる。 1.トナーの重ね合わせによって多数の色を再現するた
めに、定着すべきトナ−層が厚い。 2.定着によって色の異なるトナーを混色して発色させ
るために、十分加熱流動化させねばならない。 上記の点は、定着装置にとってはオフセット現象が起こ
りやすい条件になってしまった。
【0005】このようなオフセット現象を防止するため
に、カラー画像形成装置においては高い離型性を持つ定
着装置が要求される。このためには、シリコンゴム等の
ゴム状弾性体を被覆した定着ロールに多量の離型剤、つ
まりシリコンオイルを離型層として塗布する定着装置が
用いられる。更に、フルカラー画像形成装置のプリント
速度が早くなるほど定着器の信頼性向上の意味からも、
ロールに多量のオイルを安定供給する必要が出てくる。
また、転写用紙に供給されるシリコンオイルの量は、画
像密度にも依存することが測定により明らかとなってい
る。例えば、画像をまったく乗せない白紙プリントをと
った場合に、転写用紙に供給されるオイルの量を一枚当
たり約15μリットルとした場合、画像密度が増えるに
つれて転写用紙に供給されるシリコンオイルの量も増え
ていき、画像密度が80%になると一枚当たり約20μ
リットルものシリコンオイルが供給される。これは転写
用紙そのものに供給されるシリコンオイルのほかに、ト
ナーにシリコンオイルがしみこんだり、トナ−表面に付
着することによる増加分であると考えられる。
【0006】以上のことがらから、定着装置に多量のシ
リコンオイルを供給した場合、特に写真や図表などの画
像密度の高い像をプリントすると、像部分のトナー上に
多量のシリコンオイルが存在することになる。この画像
密度の高い部分はトナー粒子同士が十分溶融して合体し
ているため、トナー粒子間を通ってシリコンオイルが用
紙繊維中に拡散することなく比較的長い間トナー表面に
残存することになる。このような状態の片面プリントの
用紙を両面プリントのため画像形成装置内で循環させる
と、用紙に付着しているシリコンオイルが用紙搬送経路
の搬送ロール、転写ベルト、感光体等に付着してしま
う。
【0007】一方、転写用紙を搬送するベルトの表面に
は、転写用紙がジャム状態になった時や、感光体上の転
写像が転写用紙からはみだした場合にベルトの表面には
み出した部分のトナーが付着して後続の転写用紙の裏面
を汚すおそれがあるので、一般的にはベルトの表面をク
リーニングするクリーニング手段を設けている。また、
複数の感光体を用いてカラー画像を形成する画像形成装
置においては転写用紙の送り方向の位置ずれが発生しや
すく、これを回避する手段として、特開昭63−300
263号公報等に開示されている如く、転写ベルト上に
レジストレーション補正用のレジストマークを転写し、
これをCCDセンサー等で位置を読み取り、各色の位置
合わせを自動的に行ったり、さらに、特開昭63−27
9275号公報、特開昭63−279276号公報、特
開昭61−53756号公報等にはレジストレーション
補正用のレジストマークを転写し、これをフォトセンサ
ー等で位置を読み取ると同時に、フォトセンサーの出力
に応じて各色のトナー濃度を制御するバッチ像を設ける
方法が開示されており、このマークは最終的にはクリー
ニングされる。
【0008】上記のような、転写ベルト上に転写された
トナーのクリーニング手段としては、ブレード、ファー
ブラシ、ウエブ等や、これらを組み合わせたものが各種
提案されているが、クリーニング効率等を考慮するとブ
レード方式が最も適していた。フルカラー画像形成装置
で自動両面プリントを作成した場合、転写用紙の画像面
(一面目)に付着したシリコンオイルは転写ベルトに転
移し、裏面(二面目)に付着したシリコンオイルは感光
体に転移する。さらに、両面プリント時に用紙に二面目
の像を転写するため転写ベルトに用紙が搬送、吸着され
ると、ベルトに載置された用紙の一面目に付着したシリ
コンオイルは転写ベルトに転移してしまう。この結果、
クリーニングブレードと転写ベルトの摩擦係数は転写ベ
ルト上にシリコンオイルが付着しているエリアと、それ
以外のエリアで大きく変動する。
【0009】すなわち、シリコンオイルが付着している
エリア(部分)におけるクリ−ニングブレ−ドと転写ベ
ルトの摩擦係数は極端に小さくなるが、付着していない
エリアにおけるクリ−ニングブレ−ドと転写ベルトの摩
擦係数は大きく、この摩擦係数の変動によりクリ−ニン
グブレ−ドのステイックスリップ現象が発生した。転写
ベルト上には前述のごとく、レジストレーション補正用
のレジストマークや、濃度制御用パッチ像や、紙詰まり
時の未転写トナー等がのり、これを転写ベルトクリーナ
ーのクリーニングブレードでクリーニングするが、この
ような、極端なスティクスリップ現象が発生してクリー
ニングブレードが振動している状態にあると、転写ベル
トと接触せず、ベルト上のトナーはクリーニングブレー
ドを通過してしまい、ベルト上にトナ−が残留したま
ま、次のジョブに進行することとなる。転写ベルト上の
クリーニング不良による残留トナ−は吸着エリアや転写
エリアで転写用紙裏面に転移し、用紙裏面の汚れとなっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この両面プリントに起
因する転写ベルトのクリーニング不良は両面プリントの
ジョブの最中よりも、両面プリント終了後、通常の片面
プリントに移行した後に顕著に現れることが多い。この
転写ベルトのクリ−ニングブレ−ドの歪みを歪みゲ−ジ
で測定した。測定結果を図12に示す。両面プリントの
操作領域をDAとし、片面プリントの操作領域をSAと
する。この結果が示すように、両面プリント領域DAか
ら片面プリント領域SAに移行した後、しばらく片面プ
リントを取り続けるとクリーニングブレードの歪みの変
動が更に大きくなる。これは、スティクスリップ現象が
加速しているためである。この現象は、片面プリントに
移行した後、転写ベルトに付着したシリコンオイルが片
面プリント時の用紙に逆転移し、転写ベルト上のシリコ
ンオイルが徐々に減少する結果とみられる。
【0011】このように、転写ベルト上のシリコンオイ
ルの多少がクリーニングブレードの歪みの変動を発生さ
せている。さらに片面プリントを続けていくと、クリー
ニングブレードの歪みの変動は徐々に少なくなっていき
もとの状態に戻っていく。このように、クリーニング不
良の発生程度が軽微の場合、片面プリントを続けていく
ことによりクリーニング不良は消滅することもある。し
かし、再び両面プリントに移行すると上記の現象を繰り
返す。また、両面プリントばかりを繰り返してる間は、
転写ベルト上のエリア全体にシリコンオイルが付着する
ことにより、逆にクリーニングブレードの歪みの変動が
少なくなり、ほとんどクリーニング不良は発生しないと
いう現象も確認された。これは上述のクリーニングブレ
ードの歪みの変動がクリーニング不良の原因になってい
ることを裏付ける事実である。
【0012】本発明はこのような背景にもとづいてなさ
れたもので、両面プリントにおける用紙裏面への二面目
のプリント時に、転写用紙の画像面(一面目)に付着し
た離型剤が移動体表面に転移したことに起因する、移動
体のクリーニング部材のクリーニングブレードにおける
歪みの変動を最小にしてクリーニング不良を防止し、安
定した画質の維持性を得ようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の移動体上の転写
像をクリ−ニングするクリ−ニング手段を有する画像形
成装置は、トナー画像またはこのトナー画像が転写され
る転写用紙を保持して移動させる移動体を、移動体の位
置検出信号、画像サイズ、用紙サイズ等の情報からトナ
ー画像または転写用紙を配置する複数(奇数個、偶数
個)の領域に分割し、この分割領域の一つが、移動体の
一つの回転時には第1面目用のトナー画像または転写用
紙が配置され、他の一つの回転時には第2面目用のトナ
ー画像または転写用紙の少なくとも一部が配置されるよ
う移動体の分割領域の配置を制御する制御手段を基本的
に具備する。
【0014】さらに、制御手段は両面プリントモ−ドが
設定されたとき、第1面目用のトナ−画像または転写用
紙の配置を開始した分割領域に隣接した分割領域に第2
面目用のトナ−画像または転写用紙を配置する制御、移
動体に配置する最初のトナ−画像または転写用紙の配置
位置をジョブ毎に順次ずらして配置する制御、または、
移動体の分割領域が偶数個の場合には、移動体への最初
のトナ−画像または転写用紙の分割領域への配置を偶数
番目の分割領域からとするジョブと、移動体への最初の
トナ−画像または転写用紙の分割領域への配置を奇数番
目の分割領域からとするジョブとを、ジョブ毎に交互に
選択する構成を具備する。
【0015】
【作用】両面プリントモ−ドにおいて、第1面目にプリ
ントされ、定着装置を通過して表面にシリコンオイルを
塗布された転写用紙は第2面目の複写時、移動体の前回
の周回に第1面目の用紙が配置された領域に配置される
ので、シリコンオイルが移動体表面に満遍なく転移し、
移動体とクリ−ニング手段との領域による摩擦の変動を
最小とする。
【0016】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施例に係わる転写装置を適用したフ
ルカラー画像形成装置である。フルカラー画像形成装置
は、回転軸に回転自在に支持される像担持体(感光ドラ
ム)2Y,2M,2C,2Kを備え、それぞれの像担持
体の外周部に画像形成手段が配置される。画像形成手段
は任意の手段とし得るが、本実施例に示す画像形成手段
は、感光ドラム表面を例えば−500〜800Vに均一
に帯電する一次帯電器3Y,3M,3C,3Kと、色分
解された光像またはこれに相当する光像を照射し、感光
ドラム2Y,2M,2C,2K上に静電潜像を形成する
露光手段、例えばレーザービーム露光装置等からなる露
光手段(図示せず)と、感光ドラム2Y,2M,2C,
2K上の静電潜像を可視像化する現像装置5Y,5M,
5C,5Kとを具備する。現像装置5Y,5M,5C,
5Kは、イエロー、シアン、マゼンタとブラックによる
4色のトナー等の現像剤が収納されており、均一に帯電
された感光ドラムの静電潜像が形成された部分に、レー
ザービームでそれぞれのトナーが付着するよう現像バイ
アス等の現像条件を選択している。
【0017】感光ドラム上に現像された可視像(トナー
像)は、駆動軸9及びそれとともに従動する軸10〜1
2によって矢印A方向に移動する転写ベルト搬送装置に
より搬送される転写用紙70に転写される。給紙装置か
ら供給された転写用紙70は、吸着用コロナ放電器14
により転写ベルト7に吸着され、順次それぞれの像担持
体に対向して設けられた転写位置に搬送される。転写ベ
ルト7を挾んで反対側には接地された用紙吸着ロールが
あり、転写用紙70に電荷を注入して転写ベルトに転写
材(用紙)を吸着させる。転写装置において吸着用コロ
ナ放電器14および転写用コロナ放電器8Y,8M,8
C,8Kはそれぞれ異なる電圧(例えば+4.2KV〜
12.0KVの電圧)が印加され、転写電流は+50μ
A〜+2000μAなっている。
【0018】転写終了後の転写用紙70は、転写ベルト
7との静電的な吸着力を弱める為の交流発振の直流バイ
アスが印加可能なコロナ放電器20と、樹脂等の絶縁部
材から成る剥離爪21により転写ベルト7から剥離さ
れ、定着器100へと案内される。
【0019】転写ベルト7は転写用紙70の剥離終了
後、転写工程の最下流から最上流転写工程の間に転写ベ
ルトを挾むようにして設けられた内側ベルト除電用コロ
ナ放電器23および、外側ベルト除電用コロナ放電器2
4により除電される。ベルト除電用コロナ放電器は剥離
手段20同様交流発振の直流バイアスが印加可能な交流
コロナ放電器である。除電された転写ベルト7の表面
は、転写ベルトクリ−ニング手段によりクリーニングさ
れ、新しい周回に入る。
【0020】転写ベルトのクリ−ニング手段は除電用コ
ロナ放電器23,24の下流側に設けられ、除電された
転写ベルトの表面からレジストレーション補正用のレジ
ストマーク、濃度制御用のトナー像パッチ、紙詰まり時
の未転写トナー等を除去する。転写ベルトのクリ−ニン
グ手段は主にクリーニングの補助手段としてのクリーニ
ングブラシ25、及び、クリーニングブレード26、ク
リーニングしたトナーを貯蔵する回収トナーボックス
(図示せず)等で構成されている。
【0021】転写ベルト7は、図3に示すように、ポリ
エチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリフッ
化ビニリデン樹脂フィルム、ポリエステルフィルム、ポ
リカーボネートフィルム、ポリエーテルエーテルケトン
フィルムなどの高い絶縁性を有する材料を使用し、これ
を所定寸法にカットした後、両端を例えば超音波溶着し
てつなぎ目71を形成して無端状のベルト体であり、転
写用紙を載置して搬送を行う。この実施例におけるフル
カラ−画像形成装置の転写ベルトは、例えば厚さ50〜
200μm、体積抵抗率1016〜1020Ωcmのポリエ
チレンテレフタレートフィルムを使用している。そし
て、感光ドラム2Y,2M,2C,2Kの直径は84m
m、転写ベルトの長さは1920mm,感光ドラムの軸
間、すなわち各転写ポイントの間の距離を196mmと
している。
【0022】次に、画像形成装置での両面プリントモー
ドの転写用紙70の流れについて説明する。用紙70を
搬送する用紙搬送系は、両面プリント時に用紙を搬送す
る両面専用搬送部210と、給紙トレイ300からの用
紙70を転写ベルト7へ導くための供給側搬送路220
と、定着器100を通過した用紙70を両面専用搬送部
210へ導く用紙反転搬送路230と、両面プリントを
終了した用紙を排出トレイに導く搬出側搬送路240と
を有する。
【0023】この搬送経路系に従っての用紙70は、各
種サイズの給紙トレイ300、305,310から送り
ロ−ル301、搬送ロール302等により、供給側搬送
路220に送り出される。搬送ロ−ル221により供給
搬送路220を進む用紙70はレジゲート225で一旦
位置決めされた後、所定のタイミングで転写ベルト7上
に供給される。用紙70は転写ベルト7に静電的に吸着
され、転写ベルト7の進行とともに移動し、その表面に
4つの感光体2Y,2M,2C,2Kから各色のトナー
像を順次転写される。剥離爪21により転写ベルト7か
ら剥離された用紙70は、定着装置100によりトナー
像が加熱定着される。その際、トナー像が定着ロール1
05または加圧ロール110にオフセットするのを防止
するため、多量のシリコンオイル等の離型剤が用紙表面
に塗布される。
【0024】片面プリントの場合は用紙70は搬出側搬
送路240と用紙反転搬送路230の交差部に設けられ
ていずれかの搬送路を選択する切り換えゲート235を
搬出側搬送路240方向に切り換え、搬送ロール241
により搬出側搬送路240を経て排出される。両面プリ
ントの場合は、切り換えゲート235を用紙反転搬送路
230方向に切り換える。そして、用紙70は用紙反転
搬送路230へ送られ、この搬送路を通過途上用紙の表
裏が反転され、両面専用搬送部210へ送られる。この
用紙は搬送ロール221により画像形成装置の上流側に
進行し、再度転写ベルト7に送られ、用紙の裏面(第2
面目)にトナー像が転写される。このフルカラ−画像形
成装置は最大用紙サイズ2枚分のイメージメモリーを持
っており、画像読み取り装置によりまず原稿一面目の画
像を記憶し、続いて原稿二面目の画像を記憶した後、画
像形成動作にはいる。
【0025】ここで、転写ベルト7上への用紙の供給を
説明する。片面プリントモードでは転写ベルト7上のベ
ルト進行方向に連続して転写用紙70を供給する。両面
プリントモードでは1枚目の転写用紙70を供給した後
は、用紙1枚分(寸法)の間隔をあけて、2枚目の用紙
を供給する。間歇的に1面目の転写用紙の供給を転写ベ
ルト7が1周する間連続した後、2周目は間歇的に1面
目の転写用紙を供給すると共に、設けられた間隔部分に
1面目をプリントされて装置内を循環してきた用紙を供
給し、原稿の二面目をプリントする。このように構成す
ることによって、この実施例に示す画像形成装置は専用
の両面スタックトレーを持たずとも自動両面プリント
が、連続して可能となる。以後この種の装置をトレイレ
ス装置という。
【0026】その他図2に示すように、用紙反転搬送路
230の下流側に1面目のプリントを終了した用紙を一
旦収容する両面専用スタックトレー350を設けると共
に、両面専用スタックトレー350からの用紙を両面専
用搬送部210に送り出す送りロール351を設けた、
いわゆる両面専用スタックトレー350を設けた画像形
成装置がある。この場合には1面目のプリントを終了し
た用紙は一旦すべて中間トレイ350に収容され、2面
目の準備が整った時点で両面専用スタックトレー350
から連続して用紙を送り出し、2面目の転写を行う。以
後この種の装置をスタックトレイ装備装置という。この
画像形成装置は最大用紙サイズ2枚分のイメージメモリ
ーをもつ必要がない。また、他の構成はトレイレス装置
と同様である。
【0027】本実施例では上記の構成に加え、転写ベル
ト7の継ぎ目位置検出手段として、発光部と光検知部か
らなる反射型の光センサー40を設けている。転写ベル
ト7に形成されたつなぎ目71は超音波溶着されている
ので、この継ぎ目部分の誘電率はベルトの他の部分と異
なってしまう。その結果、転写時に転写用紙に与えられ
る電荷量が継ぎ目の部分だけ他の部分と異なるので、継
ぎ目部分だけ転写画像の濃度が変化するという不具合が
生じた。
【0028】この問題を避けるために、特開昭62−2
69160号公報には、転写ベルトの継ぎ目から一定位
置に穴又はマーク75を設け、この穴またはマーク75
を光センサーで検知し、転写ベルトのつなぎ目71位置
を認識する方法、および、転写ベルトが所定量移動する
毎にパルス信号を発生するパルス発生器、パルス信号を
計数する計数器とを有し、カウントされたパルス信号を
転写ベルト一周の間の画像領域の数に等しく分配し、画
像領域を決定する方法(パネル分割方法という)が提案
されている。
【0029】そこで、この実施例ではこのパネル分割方
法により各転写用紙のサイズごとにつなぎ目を避けて転
写ベルトを等間隔に分配して複数画像領域(パネル)を
形成し、1領域(以後パネルという)に1枚の複写用紙
を載置して、常に転写ベルト一周に整数枚の転写用紙が
配置される構成をとり、つなぎ目を避けるタイミングで
転写用紙を送り出し、用紙間ギャップが一定になるよう
に制御されている。また、画像形成装置は上記の転写ベ
ルト7のパネル分割に伴い、分割パネル数が決定する
と、パネル数に応じてピッチリセット信号を発生する。
ピッチリセット信号とは、同一サイズの用紙が搬送され
る途上、定期的に発生する分割パネル数と同期した信号
である。そしてピッチリセット信号はジョブ終了時、転
写ベルト7の停止位置を検知し、転写ベルト7のつなぎ
目71がどの位置にあっても最もロスの少ない立ち上が
り時間で次の画像形成動作に入れるようにする。例え
ば、転写ベルトの長さを1920mmとし分割パネル数
が8の場合、プロセススピードが160mm/secで
あれば、1.5秒おき(1920/8 160)にパネ
ル毎のピッチリセット信号を発生する。
【0030】ここで、第1面目のプリントの排出時間を
上げる手段としては、転写ベルトのつなぎ目を無視して
つなぎ目も有効画像領域として使用することも可能であ
るが、つなぎ目は他の部分より相対的に厚くなっている
ことから誘電率が異なり、転写画像に異状をきたすと共
に、つなぎ目の段差部に残ったトナーはクリーニングブ
レードをすり抜けて、結局つなぎ目上に送られた用紙の
裏面に転写させてしまうという問題が生じるので好まし
くない。そこで、表に示すようなパネル分割をした場
合、転写ベルトのつなぎ目は丁度転写ベルト上の用紙間
の隙間(ギャップ)寸法の略中央に位置するように制御
する。このようにしたパネル分割方法は画質上の不具合
を起こさずに最も生産性が上がる。
【0031】次に転写ベルト7のパネル分割、および両
面プリント時における転写ベルト7への転写用紙70の
供給を説明する。図4〜図8に示す転写ベルト7は、つ
なぎ目71により無端状となっている転写ベルト7を便
宜上1周を展開して板状とし、つなぎ目71を両端とし
た状態で示している。偶数パネル分割の場合は転写ベル
ト7の全長を偶数等分、例えば8等分し、パネル1から
パネル8とする。そして、各パネルごとにパルス信号4
5を発信させる構成とする。奇数分割の場合は転写ベル
トの全長を奇数に分割し、各パネルごとにパルス信号を
発信させる。このように構成される転写ベルト7上に転
写用紙を供給する。ここで用紙の1面目(表面)にプリ
ントされる用紙をSで表し、2面目(裏面)にプリント
される用紙をDで表す。
【0032】トレイレス装置の場合の転写用紙の供給 (1) 偶数パネル分割……図4、図5参照 図4、図5に、トレイレス装置による両面プリント機構
を有する画像形成装置における、両面プリント時、8パ
ネルに分割した転写ベルト7上への1面目と2面目の用
紙の供給状態を示している。プリント条件、使用用紙;
A4サイズ、方向;横方向載置、プリント枚数;10
枚。
【0033】1周目 奇数パネルであるパネル1、パネル3、パネル5、パネ
ル7の位置に1面目の用紙S1,S2,S3、S4を給
紙トレイから供給し原稿の第一面目を複写する。このと
き偶数パネルである、パネル2、パネル4、パネル6、
パネル8はスキップする。
【0034】2周目 1周目でスキップした偶数パネルであるパネル2、パネ
ル4、パネル6、パネル8の位置に、1周目で用紙1面
目にプリントされた用紙S1,S2,S3、S4が装置
内を循環して反転し、2面目をプリントする用紙D1,
D2,D3,D5として、両面専用搬送路から供給され
る。用紙D1,D2,D3,D5には原稿の第二面目が
転写される。一方奇数パネルであるパネル1、パネル
3、パネル5、パネル7の位置には、新たな用紙S5,
S6,S7,S8が用紙トレイから供給され、原稿第一
面目がプリントされる。
【0035】3周目 2周目の最後の用紙供給が2面目の用紙D4であったの
で、3周目のパネル1の位置には新たな用紙S9が用紙
トレイから供給される。そして、パネル3の位置には設
定枚数の最後の用紙S10が供給され原稿第一面目がプ
リントされる。パネル5、パネル7の位置はスキップす
る。偶数パネルであるパネル2、パネル4、パネル6、
パネル8の位置に、2周目で用紙1面目にプリントされ
た用紙S5,S6,S7、S8が装置内を循環して反転
し、両面専用搬送路から用紙D5,D6,D7,D8と
して供給され原稿の第二面目が転写される。
【0036】4周目 3周目の最後の用紙供給が2面目のコピ−用紙であった
ので、4周目のパネル1の位置には新たな用紙が供給さ
れるのであるが、コピ−枚数である10枚の供給が終了
しているので、パネル1、パネル3はスキップする。そ
して、偶数パネルであるパネル2、パネル4の位置に、
3周目で用紙1面目にプリントされた用紙S9,S10
が装置内を循環して反転し、用紙D9,D10として両
面専用搬送路から供給され原稿の2面目が転写される。
【0037】このように、用紙10枚の両面プリントは
転写ベルト7が4周して完了する。この実施例ではベル
ト7のパネル1位置から用紙を供給したが、最初の用紙
供給パネルはパネル1からパネル8のいずれの位置でも
構わない。すなわち、1面目の用紙Sが奇数パネル(あ
るいは偶数パネル)から供給されれば、2面目の用紙D
は常に偶数パネル(あるいは奇数パネル)となる。そし
て、用紙が定着装置100を通過途上塗布されたシリコ
ンオイルは用紙から転写ベルトや感光体に転写する。こ
のとき、ベルト7上に供給される定着装置を通過してオ
イルを付着されたプリント済みの用紙は1パネルおきに
供給されるので、用紙に塗布されたシリコンオイルは常
に1パネルおきにベルト7に供給されることとなる。
【0038】このように、ベルト7を偶数パネルに分割
した例においては、転写ベルト上で常時シリコンオイル
の付着したパネルとそうでないパネルが決まってしま
う。すなわち、図4に示す模式図でみると、奇数パネル
(1,3,5,7)位置のベルト部分はプリントが終了
する間、この例では4周とも常に新しい用紙が配置さ
れ、偶数パネル(2,4,6,8)位置のベルト部分は
プリント済みの用紙が配置されている。その結果、ベル
ト7にオイルが転移した部分とオイルが転移しない部分
とで、転写ベルトとクリーニングブレードの摩擦係数が
パネル毎に大きく変動するためクリーニング不良の原因
となってしまう。
【0039】これを防止するために、次の両面プリント
ジョブでは偶数パネルであるパネル2の位置から一枚目
の用紙S1を供給する(図5参照)。このようにする
と、第1回目の両面プリントジョブにおいて、常時シリ
コンオイルが付着したパネルであった偶数パネルである
パネル2、パネル4、パネル6、パネル8の位置に常に
新しい用紙Sが供給されるサイクルとなり、第1回目の
両面プリントジョブにおいて、常時シリコンオイルが付
着しなかったパネルであった奇数パネルであるパネル
1、パネル3、パネル5、パネル7の位置に常に1面目
にプリント済みの用紙Dが供給される。さらに、次の両
面プリントジョブでは再び奇数パネルであるパネル1の
位置から一枚目の用紙Sを供給する。
【0040】この制御の方法を図9に示す制御フロ−に
より説明する。ステップ200で両面プリントモ−ドだ
設定されると、ステップ210で前回の両面プリントモ
−ドが設定されたとき、第1枚目の供給が奇数パネルか
の判定をする。前回のとき、奇数パネルからの用紙供給
の場合は、ステップ211で偶数パネルに給紙トレイか
らの新しい用紙を供給する。ステップ212で転写ベル
トの回転が1周終了すると、ステップ213で偶数パネ
ルには給紙トレイからの新しい用紙を供給し続け、奇数
パネルに両面専用搬送部からの用紙である片面をプリン
トされて装置内を循環途上反転した用紙を供給する。ス
テップ214で給紙トレイからの供給枚数が設定枚数と
なったとき、ステップ215に進み、奇数パネルに両面
専用搬送部からの用紙を供給し、ステップ216デ終了
する。また、ステップ210でNO判定の場合は、ステ
ップ220に進み、ステップ211で1周回転終了判定
がされるまで、奇数パネルに給紙トレイからの新しい用
紙を供給する。1周回転終了判定がされると、ステップ
223で設定プリント枚数がカウントされるまでステッ
プ222で奇数パネル給紙トレイからの用紙を供給、偶
数パネルには両面専用搬送部からの反転した用紙を供給
する。設定された枚数がカウントされると、ステップ2
24に進み、偶数パネルに両面専用搬送部からの用紙を
供給し、ステップ225で終了する。
【0041】このようにしてジョブ開始の第1枚目の用
紙Sの供給パネルを、ジョブ毎に変更して両面プリント
ジョブを繰り返すことにより、転写ベルト7の全パネル
に2面目の用紙Dが供給され、これによりシリコンオイ
ルが転写ベルトの全パネルに付着する。この結果、転写
ベルト7に対してクリーニングブレード26の摩擦係数
の高低の幅が小さくなりクリーニング不良が発生しにく
くなる。
【0042】このように転写ベルト7を偶数のパネルに
分割した実施例では、最初の両面プリントジョブでパネ
ル1の位置から、続く両面プリントジョブでパネル2の
位置から用紙Sを供給するようにしたが、最初の両面プ
リントジョブでいずれかの奇数パネル(偶数パネル)か
ら用紙Sを供給した場合には、続く両面プリントジョブ
でいずれかの偶数パネル(奇数パネル)から用紙Sを供
給するようにすればよい。この時の各パネルの認識方法
についてはピッチリセット信号45を使用している。よ
って、同一用紙サイズを連続して使用する限り、画像形
成装置は常にピッチリセット信号により、どのパネルが
奇数パネル(偶数パネル)かを認識しているため、両面
プリントジョブ毎の一枚目の用紙Sの供給パネル位置の
選択が任意に可能となる。
【0043】(2) 奇数パネル分割の場合……図6参
照 図6に、トレイレス装置による両面プリント機構を有す
る画像形成装置での、両面プリント時におけるつなぎ目
71を有する7パネルに分割した転写ベルト7上への1
面目と2面目の用紙の供給状態を示している。プリント
条件 使用用紙;A4サイズ、方向;横方向載置、プリ
ント枚数;10枚。
【0044】1周目 偶数パネルであるパネル2、パネル4、パネル6の位置
に1面目の用紙S1,S2,S3を用紙トレイから供給
する。このとき奇数パネルである、パネル1、パネル
3、パネル5、パネル7はスキップする。
【0045】2周目 1周目でスキップした奇数パネルであるパネル1、パネ
ル3、パネル5、パネル7の位置に、新しい用紙S4,
S5,S6,S7が用紙トレイから供給され原稿1面目
がコピ−される。1周目で用紙1面目にプリントされた
用紙S1,S2,S3が装置内を循環して反転し、用紙
D1,D2,D3として両面専用搬送路からパネル2、
パネル4、パネル6に供給される。用紙D1,D2,D
3には原稿の2面目が転写される。
【0046】3周目 パネル2、パネル4、パネル6の位置には新たな用紙S
8、S9,S10が用紙トレイから供給される。奇数パ
ネルであるパネル1、パネル3、パネル5、パネル7の
位置に、2周目で用紙1面目にプリントされた用紙S
4,S5,S6、S7が装置内を循環して反転し、用紙
D4,D5,D6,D7として両面専用搬送路から供給
され原稿の2面目が転写される。
【0047】4周目 3周目で7枚目までが両面プリントが終了しているの
で、偶数パネルであるパネル2、パネル4、パネル6の
位置に、3周目で用紙1面目にプリントされた用紙S
8,S9,S10が装置内を循環して反転し、用紙D
8,D9,D10として両面専用搬送路から供給され、
原稿の2面目が転写される。
【0048】この状態を、図6に示す模式図でみると、
奇数パネル(1,3,5,7)位置のベルト部分は1周
毎に新しい用紙とプリント済みの用紙が配置され、偶数
パネル(2,4,6)位置のベルト部分も1周毎に新し
い用紙とプリント済みの用紙が配置されている。このよ
うに、用紙供給動作は偶数パネル分割の場合と同様だ
が、ベルト7のパネル分割数が奇数であって、両面プリ
ントジョブ内で全てのパネル位置に交互に転写用紙の1
面目と2面目が供給されるので、第1面目の最初の用紙
S1がどのパネル位置に供給されても、ベルト7の周回
につれて自動的に全てのパネルにシリコンオイルが付着
する。
【0049】ここで、転写ベルトクリ−ナのクリ−ニン
グブレ−ドの歪みを歪みゲ−ジで測定した。測定結果を
図10(a)に示す。N周目に1パネルおきに2面目の
用紙を供給した。1パネル毎のオイル付着量が変化する
ので、クリ−ニングブレ−ドの摩擦係数の高低の幅が大
きい。次に、(N+1)週目でN周目で1面目を配置し
たパネルに2面目の用紙を供給した。隣接するパネルに
交互にオイルが付着するので、クリ−ニングブレ−ドの
摩擦係数の高低の幅が小さくなる。この測定結果から
も、各パネルが1面目、2面目の用紙を載置することに
より、ベルト全体にオイルが付着してゆくことがわか
る。なお、この測定はバネル毎に供給された用紙間のギ
ャップが常時一定位置にある場合にした測定結果であ
り、図中部分Aで示す摩擦係数の高い部分は常に用紙が
載置されない、非画像部分における摩擦係数の高い場所
に相当する。さらに、この部分Aの摩擦係数の高い部分
を除去して、図10(b)に示すように、ベルト全面に
わたってオイルを付着させ、摩擦係数を低い範囲に押え
ることが可能となる。例えば、オイルをベルト全面に付
着させるには、用紙サイズにより決定されたパネル位置
に対し、ベルトのつなぎ目にかからない範囲で、ジョブ
毎に用紙送りだしと画像の書き込み位置とをシフトさせ
ることにより達成される。
【0050】このように、トレイレスの画像形成装置の
場合、ベルト7を奇数分割した場合には用紙サイズによ
っては両面プリントの生産性が若干低下するが、制御上
の特別な工夫なしに安定した転写ベルトのクリーニング
性を確保することが可能である。
【0051】両面専用スタックトレー装備装置……図
7、8参照 転写ベルト7を8パネルに分割する。転写用紙はA4サ
イズを横載置とし、例えばプリント枚数を5枚とし、両
面プリント時の転写ベルト7上への1面目と2面目の用
紙の供給状態を説明する。
【0052】1周目 転写ベルト7上に給紙トレイからの転写用紙S1,S
2,S3,S4,S5を5枚、連続してそれぞれ、パネ
ル1、パネル2、パネル3、パネル4、パネル5に供給
する。原稿の第一面目をプリントし、両面専用スタック
トレー350に積み重ねる。
【0053】(N+1)周目 2面目の準備が整った時点で両面専用スタックトレー3
50から用紙を送り出し、パネル1、パネル2、パネル
3、パネル4、パネル5に供給し、原稿第二面目の転写
を用紙の2面目に行う。例えば、8分割の転写ベルトで
プリント枚数を20枚とすると、3周で第1面目のコピ
−が終了し、4周目から第2面目のコピ−を開始する。
この場合、転写ベルトのパネル分割は片面プリントモー
ドの時と両面プリントモードの時で変更する必要はな
い。また、図8では1面目、2面目のプリント時におけ
る一枚目の供給パネルを同一パネル位置としているが、
1面目プリントに使用するパネルと2面目プリントに使
用するパネルが必ずしも一致している必要はない。この
ケースでは、両面プリントジョブが連続する場合は、図
9に示すように2面目プリントの最初の用紙の供給パネ
ル位置をジョブ毎に適宜ずらしていくことが特徴で、1
ジョブ当たりのプリント枚数によりずらすパネル位置を
適宜選択することも可能である。このように多くの領域
に1面目にプリント済みの用紙、すなわち2面目の転写
用紙を供給して、シリコンオイルに起因する転写ベルト
とクリーニングブレードの摩擦係数の変動を極力少なく
して画質上の不具合を防止することができる。
【0054】以上、移動体が転写用紙を吸着・搬送する
絶縁性フィルムからなる無端状転写ベルトでの実施例を
説明してきたが、本発明では、移動体は転写用紙を吸着
・搬送する絶縁性フィルムからなる円筒状転写ドラムで
あってもその作用、効果は適用可能である。さらに、移
動体は転写画像を保持して移動する中間転写体であって
もその作用、効果は適用可能である。
【0055】又、図11は移動体が転写画像を保持する
無端状感光体ベルトである場合の実施例である。移動体
が感光体ベルト500である場合は、両面プリントのた
めに一旦トナー像が転写された用紙700を用紙搬送経
路に沿って画像形成装置内を循環させると、定着装置1
000で用紙に付与されたシリコンオイルが感光体50
0に付着してしまう。そして、ベルト500をパネル分
割して同一サイズの位置で繰り返しプリントし続ける
と、画像作成パネル位置と画像非作成パネル位置とでは
シリコンオイルの付着の有無による差が生じる。その結
果、感光体のクリーニング不良や画像濃度の不均一が起
こっていた。この場合も、本発明の適用により同一に解
決できる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置は転写ベルトのほぼ全体の領域に1面目にプリント
済みの用紙、すなわち2面目の転写用紙を供給して、シ
リコンオイルに起因する転写ベルトとクリーニング手段
との摩擦係数の変動を、極力少なくして画質上の不具
合、および転写用紙の裏面へのトナ−汚染を防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 トレイレス画像形成装置の構成説明図。
【図2】 両面専用スタックトレ−装備の画像形成装置
の構成説明図。
【図3】 移動体(転写ベルト)の斜視図。
【図4】 転写ベルトの模式図。
【図5】 転写ベルトの模式図。
【図6】 転写ベルトの模式図。
【図7】 転写ベルトの模式図。
【図8】 転写ベルトの模式図。
【図9】 偶数パネル分割による両面プリントモ−ドの
制御フロ−。
【図10】 歪みゲ−ジの測定結果。
【図11】 無端状感光体ベルトを備えた画像形成装置
の構成説明図。
【図12】 従来の装置による歪みゲ−ジの測定結果。
【符号の説明】
2(Y,M,C,K) 像担持体、 3(Y,M,C,
K) 帯電器、 5(Y,M,C,K) 現像装置、
7 移動体(転写ベルト)、 9 駆動軸、26 クリ
−ニングブレ−ド、 70 転写用紙、 71 つなき
ぎ目、 100 定着装置、 210 両面専用搬送
部、 220 供給搬送路、 230用紙反転搬送路、
240 排出側搬送路、 300 給紙トレイ、 S
転写用紙の1面目、 D 転写用紙の2面目。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/00 370 538 (72)発明者 鳥丸 悟 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー画像またはこのトナー画像が転写
    される転写用紙を保持して移動させる移動体と、離型剤
    付与手段を有し、転写用紙に転写されたトナーを定着す
    る定着手段と、定着手段による定着後の用紙を反転させ
    て用紙の裏面にトナー画像を転写させるための反転搬送
    手段と、移動体の表面をクリーニングするクリーニング
    手段とを備え、 移動体はトナー画像または転写用紙を配置する複数の分
    割領域を有し、該分割領域の一つが、移動体の一つの回
    転時には第1面目用のトナー画像または転写用紙が配置
    され、他の一つの回転時には第2面目用のトナー画像ま
    たは転写用紙の少なくとも一部が配置されるよう移動体
    の分割領域の配置を制御する制御手段を有する画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 トナー画像またはこのトナー画像が転写
    される転写用紙を保持して移動させる移動体と、離型剤
    付与手段を有し、転写用紙に転写されたトナーを定着す
    る定着手段と、定着手段による定着後の用紙を反転させ
    て一旦収納するスタックトレ−と、スタックトレ−から
    用紙を画像形成装置の上流側に搬送する搬送手段と、移
    動体の表面をクリーニングするクリーニング手段とを備
    え、 移動体はトナー画像または転写用紙を配置する複数の分
    割領域を有し、該分割領域の一つが、移動体の一つの回
    転時には第1面目用のトナー画像または転写用紙が配置
    され、他の一つの回転時には第2面目用のトナー画像ま
    たは転写用紙の少なくとも一部が配置されるよう移動体
    の分割領域の配置を制御する制御手段を有する画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 移動体が有する分割領域は奇数個である
    請求項1、または2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 移動体が有する分割領域は偶数個である
    請求項1、または2記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 制御手段は両面プリントモ−ドが設定さ
    れたとき、第1面目用のトナ−画像または転写用紙の配
    置を開始した分割領域に隣接した分割領域に第2面目用
    のトナ−画像または転写用紙を配置するよう制御する請
    求項1、または2記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 偶数個の分割領域を有する移動体を備え
    た画像形成装置において、制御手段は両面プリントモー
    ドが設定されたとき、移動体への最初のトナ−画像また
    は転写用紙の分割領域への配置を偶数番目の分割領域か
    らとするジョブと、移動体への最初のトナ−画像または
    転写用紙の分割領域への配置を奇数番目の分割領域から
    とするジョブとを、ジョブ毎に交互に選択する請求項3
    記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 制御手段は両面プリントモ−ドが設定さ
    れたとき、移動体に配置する最初のトナ−画像または転
    写用紙の配置位置をジョブ毎に順次ずらして配置するよ
    う制御する請求項1,または2記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 制御手段は移動体の位置検出手段からの
    位置検出信号および転写画像または転写用紙サイズ情報
    にもとづき分割領域の数を決定すると共に、決定した分
    割領域数に応じたピッチリセット信号を分割領域毎に出
    力し、ピッチリセット信号をもとに分割領域の位置を制
    御する請求項1,または2記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 移動体は無端状感光体ベルトである請求
    項1,または2記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 移動体は転写用紙を吸着・搬送する絶
    縁フィルムからなる無端状転写ベルトである請求項1,
    または2記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 移動体は転写用紙を吸着・搬送する絶
    縁フィルムからなる円筒状転写ドラムである請求項1,
    または2記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 移動体は転写画像を保持して移動する
    中間転写体である請求項1,または2記載の画像形成装
    置。
  13. 【請求項13】 クリーニング手段は少なくとも移動体
    上に転写された転写像をクリーニングするクリーニング
    ブレードを有する請求項1,または2記載の画像形成装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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