JP2002341671A - 転写搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写ベルトの走行時に寄り止め部材の突き合
わせ部とローラ端部の衝突によるショックを無くす。 【解決手段】 ローラ３に掛け回して回転駆動する転写
ベルト１の内面の両側縁に、ウレタンゴム等による帯状
の寄り止め部材１４をそれぞれ貼付し、その内側面をロ
ーラの端面に突き当て、転写ベルト１の寄りを防止す
る。寄り止め部材１４は、両端部の突き合わせ部分１５
をテーパ状にカットし、各ローラに対して接触する側の
角１６を鈍角とする。突き合わせ部分１５で、ローラ端
面が寄り止め部材１４から瞬間的に離れるようにする。
また寄り止め部材１４の突き合わせ部１５のローラ側の
端部に、さらに面取り１７を施し、ローラ端面に対して
寄り止め部材１４が待避するように構成する。このた
め、突き合わせ部分１５はローラ端面から離れるので、
衝突によるショックがほとんどなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に用
い、転写材を搬送しつつ像を担持する画像担持体に対し
て転写材を接触させる搬送ベルトを有する転写搬送装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】複写機
やプリンタ等として使用される従来の画像形成装置は、
感光体等の像担持体に形成されたトナー像を転写材に転
写するための転写ベルトを有しているものがある。転写
ベルトには、例えば特開平９−２８１８１５号公報に開
示されているように、その寄り止め機構を備えたものが
採用されていることが多い。

【０００３】ところが、転写ベルトの走行時に寄り止め
部材の突き合わせ部が転写ベルトを掛け回したローラの
端部に当接すると、転写ベルトの進行方向前側の端部が
外側にたわんで逃げるので、後側の端部の角にローラ端
部が衝突し、転写ベルト上に形成される画像に影響を与
えることがある。特に、転写ベルト上で色を順次重ねる
カラー画像形成装置においては、各色の位置がずれると
いう致命的な欠陥を引き起こす。

【０００４】そこで本発明は、転写ベルトの走行時に寄
り止め部材の突き合わせ部とローラ端部の衝突によるシ
ョックを無くし、色ズレのない良好な画像が得られるよ
うにすることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に係る
転写搬送装置は、上記目的を達成するために、画像形成
装置に用い、転写材を搬送しつつ像を担持する画像担持
体に対して転写材を接触させる搬送ベルトを有する転写
搬送装置であって、複数のローラに上記搬送ベルトを掛
け回し、該搬送ベルトの内面の両側縁にそれぞれ帯状の
寄り止め部材を両端部を突き合わせて設け、該寄り止め
部材の側面を上記ローラの端部あるいは上記ローラの両
側に同軸で回転する規制コロの端部に当てて上記搬送ベ
ルトの偏りを防止してなる転写搬送装置において、上記
搬送ベルトが、上記寄り止め部材の両端部の突き合わせ
部分にテーパ面を形成し、上記搬送ベルトの移動方向後
ろ側で該テーパ面が上記ローラ側の端面あるいは上記規
制コロの端面に対して鈍角をなすようにしてなることを
特徴とする。

【０００６】同請求項２に係るものは、上記目的を達成
するために、請求項１の転写搬送装置において、上記寄
り止め部材の両端部に、上記ローラ側の端面あるいは上
記規制コロの端面から待避するように面取りを施してな
ることを特徴とする。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図１は、転写紙を搬送する転写ベル
ト１に沿って複数の画像形成部２・・・が並ぶタンデム
タイプといわれるカラー画像形成装置の構成を示す断面
図である。各々異なる色（イエロー：Ｙ、マゼンタ：
Ｍ、シアン：Ｃ、ブラック：Ｋ）の画像を形成する画像
形成部２が、転写ベルト１に沿って一列に配置してあ
る。

【０００８】転写ベルト１は、これを駆動回転する駆動
ローラ３と、従動回転する従動ローラ４・・・及び複数
のテンションローラ５に掛け回してあり、これらローラ
の回転により図中の矢印方向に回転駆動される。図示せ
ぬが、転写ベルト１の下方には転写紙を収納した給紙ト
レイを備え、給紙トレイに収納した転写紙のうち最上位
にあるものを画像形成時に給紙し、静電吸着によって転
写ベルト１上に吸着して搬送する。吸着した転写紙が転
写ベルト１に搬送されて第１の画像形成部（イエロー）
２に至ると、ここでイエローの画像形成が行われる。

【０００９】詳細な図示は省略するが、第１の画像形成
部（イエロー）２は、感光体ドラム６とその周囲に配置
した帯電器、露光器、現像器、感光体クリーナ等から構
成してある。感光体ドラム６の表面を、帯電器で一様に
帯電させた後、露光器によりイエローの画像に対応した
レーザー光で露光し、静電潜像を形成する。そして、形
成した静電潜像を現像器で現像し、感光体ドラム６上に
トナー像を形成する。このトナー像を、感光体ドラム６
と転写ベルト１上の転写紙と接する位置（転写位置）で
転写器によって転写紙に転写すると、転写紙上に単色
（イエロー）の画像が形成される。転写が終わった感光
体ドラム６のドラム表面に残った不要なトナーを感光体
クリーナによってクリーニングし、第１の画像形成部２
は次の画像形成に備えることになる。

【００１０】第１の画像形成部２で単色（イエロー）の
トナー像を転写した転写紙を、転写ベルト１によって第
２の画像形成部（マゼンタ）に搬送する。ここでも、上
記と同様に感光体ドラム６上に形成したトナー像（マゼ
ンタ）を転写紙上にイエローの像に重ねて転写する。

【００１１】転写紙を、さらに第３の画像形成部（シア
ン）、第４の画像形成部（ブラック）に搬送し、上記同
様にしてシアンとブラックのトナー像を転写する。これ
により、フルカラー画像が形成可能であることは周知で
ある。

【００１２】第４の画像形成部を通過して所望の画像を
形成した転写紙は、転写ベルト１から剥離させ、図示せ
ぬ定着器で画像を定着させた後、機外へ排紙する。

【００１３】なお図中７はＰセンサ、８はクリーニング
バイアスローラ、９はクリーニングブレード、１０は排
トナー回収コイル、１１はバイアスブラシ（各画像形成
部ごとに備える）、１２は搬送バックアップローラ、１
３はスライドレールである。

【００１４】ところで、転写ベルト１を含むユニット
は、上述のように転写ベルト１を駆動ローラ３、複数の
従動ローラ４・・・及びテンションローラ５に掛け回し
て回転駆動するが、転写ベルト１の内面の両側縁には、
図２に示すようにそれぞれウレタンゴム等による帯状の
寄り止め部材１４が貼付してある。この寄り止め部材１
４の内側面は、図２に示すように各ローラの端面（もし
くは両端部で同軸で回転するように設ける規制コロの端
面）に突き当て、転写ベルト１の寄りを防止するように
なっている。

【００１５】図３は本発明に係る転写搬送装置の第１の
実施形態を示す断面図である。本実施形態の寄り止め部
材１４は、両端部の突き合わせ部分１５を図示のように
それぞれテーパ状にカットし、各ローラに対して接触す
る側の角１６が鈍角となるようにして転写ベルト１の内
面に貼付してある。この構成とすることにより、突き合
わせ部分１５で、ローラ端面が寄り止め部材１４から瞬
間的に離れるので、転写ベルト１の走行時に寄り止め部
材１４の突き合わせ部分１５とローラ端部とが衝突する
ことによるショックがかなり小さくなる。

【００１６】図４は、本発明に係る転写搬送装置の第２
の実施形態を示す断面図である。本実施形態では、図示
のように、寄り止め部材１４の突き合わせ部１５のロー
ラ側の端部に、さらに面取り１７を施し、ローラ端面に
対して寄り止め部材１４が待避するように構成してあ
る。このような構成とすることによって、突き合わせ部
分１５で、ローラ端面から離れる度合いが大きくなるの
で、衝突によるショックがほとんどなくなる。

【００１７】

【発明の効果】本発明に係る転写搬送装置は、以上説明
してきたようなものなので、寄り止めガイドの突き合わ
せ部とローラ端面が衝突するショックによって色がずれ
るという問題が解消されるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】タンデムタイプのカラー画像形成装置の主要部
の構成を示す断面図である。

【図２】図１の装置の転写ベルトの掛け回し構造を示す
斜視図である。

【図３】本発明に係る転写搬送装置の第１の実施形態を
示す断面図である。

【図４】本発明に係る転写搬送装置の第２の実施形態を
示す断面図である。

【符号の説明】

１ 転写ベルト ２ 画像形成部 ３ 駆動ローラ ４ 従動ローラ ５ テンションローラ ６ 感光体ドラム ７ Ｐセンサ ８ クリーニングバイアスローラ ９ クリーニングブレード １０ 排トナー回収コイル １１ バイアスブラシ １２ 搬送バックアップローラ １３ スライドレール １４ 寄り止め部材 １５ 突き合わせ部分 １６ 突き合わせ部分のローラに接触する側の角 １７ 面取り

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像形成装置に用い、転写材を搬送しつ
   つ像を担持する画像担持体に対して転写材を接触させる
   搬送ベルトを有する転写搬送装置であって、複数のロー
   ラに上記搬送ベルトを掛け回し、該搬送ベルトの内面の
   両側縁にそれぞれ帯状の寄り止め部材を両端部を突き合
   わせて設け、該寄り止め部材の側面を上記ローラの端部
   あるいは上記ローラの両側に同軸で回転する規制コロの
   端部に当てて上記搬送ベルトの偏りを防止してなる転写
   搬送装置において、上記搬送ベルトが、上記寄り止め部
   材の両端部の突き合わせ部分にテーパ面を形成し、上記
   搬送ベルトの移動方向後ろ側で該テーパ面が上記ローラ
   側の端面あるいは上記規制コロの端面に対して鈍角をな
   すようにしてなることを特徴とする転写搬送装置。
2. 【請求項２】 請求項１の転写搬送装置において、上記
   寄り止め部材の両端部に、上記ローラ側の端面あるいは
   上記規制コロの端面から待避するように面取りを施して
   なることを特徴とする転写搬送装置。