JP2003301096A - 生分解性樹脂組成物及び蓋材 - Google Patents

生分解性樹脂組成物及び蓋材

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可塑剤移行の問題がなく、生分解性と優れた
柔軟性、クッション性、耐衝撃性等とを有し、蓋材とし
て特に必要な材料強度を有する樹脂組成物を提供するこ
とにある。 【解決手段】 30〜50℃における貯蔵弾性率
(E’)が1.20×109Pa以下である軟質系生分
解性ポリエステル樹脂(A)と、上記温度における貯蔵
弾性率(E’)が3.20×10Pa以上である硬
質系生分解性脂肪族ポリエステル樹脂(B)とを含有し
てなることを特徴とする生分解性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生分解性樹脂組成
物に関するもので、より詳細には、生分解性と優れた柔
軟性、クッション性、耐衝撃性等とを有し、蓋材として
有用な樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック廃棄物の理想的解決法とし
て、自然環境で消滅する分解性プラスチックが注目され
ており、中でもバクテリヤや真菌類が体外に放出する酵
素の作用で崩壊する生分解性プラスチックが従来より使
用されている。
【0003】しかしながら、この生分解性プラスチック
は、生分解性など環境との調和の点では優れているもの
の、実際のプラスチック成形品の用途においては、未だ
改善しなければならない問題点をも有している。例え
ば、生分解性プラスチックの中でも脂肪族ポリエステル
は、物性としては硬質であり、例えば樹脂キャップ等の
用途においては、より柔軟性、ゴム状弾性、クッション
性等を有することが要求される。
【0004】プラスチックに柔軟性を付与するために、
可塑剤を配合することはよく行われているが、可塑剤と
して乳酸の環状オリゴマーを含む、ポリ乳酸または乳酸
と他のヒドロキシカルボン酸のコポリマーを主成分とす
る熱可塑性ポリマー組成物が提案されている(特許文献
1参照)。
【0005】また乳酸を主成分とする重合体(A)の中
に、脂肪族ジカルボン酸及び鎖状分子ジオールを主成分
とする脂肪族ポリエステルからなる可塑剤(B)が重量
比(A/B)99/1乃至50/50の範囲で混合され
ていることを特徴とする可塑化されたポリ乳酸組成物も
提案されている(特許文献2参照)。
【0006】更に乳酸を主成分とする重合体(A)と、
脂肪族ジカルボン酸及び鎖状分子ジオールを主成分とす
る脂肪族ポリエステル(B)との混合組成物からなるポ
リ乳酸組成物が提案されている(特許文献3参照)。
【0007】
【特許文献1】特開平6−306264号公報
【特許文献2】特開平8−283557号公報
【特許文献3】特開平2000−191895号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】軟質化すべき樹脂に可
塑剤を配合する方法は、最も一般的で且つ簡便な方法で
はあるが、この方法では、元のベース樹脂の種類によっ
て得られるゴム状弾性の程度に自ずから一定の限度があ
り、更に配合した樹脂組成物からの可塑剤の移行の問題
があり、環境衛生上改善すべき余地がある。
【0009】一方、ポリ乳酸等の生分解性樹脂中に、脂
肪族ジカルボン酸及び鎖状分子ジオールを主成分とする
脂肪族ポリエステルを配合する方法は、可塑剤移行の問
題がなく、また配合樹脂組成物が生分解性を保持できる
という利点があるが、やはり達成される粘弾性範囲が不
十分であり、樹脂物性も未だ不十分であるという問題が
ある。
【0010】従って、本発明の目的は、可塑剤移行の問
題がなく、生分解性と優れた柔軟性、クッション性、耐
衝撃性等とを有し、蓋材として特に必要な材料強度を有
する樹脂組成物を提供することにある。本発明の他の目
的は、キャップや中栓等を射出成形により成形する際の
離型性に優れた樹脂組成物を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、30〜
50℃における貯蔵弾性率(E’)が1.20×109
a以下である軟質系生分解性ポリエステル樹脂(A)
と、上記温度における貯蔵弾性率(E’)が3.20×
10Pa以上である硬質系生分解性脂肪族ポリエス
テル樹脂(B)とを含有してなることを特徴とする生分
解性樹脂組成物が提供される。本発明によればまた、上
記生分解性樹脂組成物からなる蓋材が提供される。本発
明の生分解性樹脂組成物においては、 1.軟質系生分解性ポリエステル樹脂(A)が、酸成分
として芳香族カルボン酸成分と脂肪族カルボン酸成分と
を含有するポリエステル系エラストマーであること、 2.硬質系生分解性脂肪族ポリエステル樹脂(B)が乳
酸を主体とする脂肪族ポリエステル樹脂であること、 3.軟質系生分解性ポリエステル樹脂(A)と、硬質系
生分解性脂肪族ポリエステル樹脂(B)とを、 (A):(B)=2:98乃至100:0、 の重量比で含有してなること、が好ましい。
【0012】本発明において、生分解性樹脂組成物の、
30〜50℃における最終的な貯蔵弾性率(E’)が
8.40×10〜1.30×10Paの範囲に
あることができ、このものは生分解性樹脂製ボトル用キ
ャップ材料として特に有用である。また、本発明の別の
態様において、生分解性樹脂組成物の、30〜50℃に
おける最終的な貯蔵弾性率(E’)が7.00×10
〜5.00×10Paの範囲にあることができ、
このものは生分解性樹脂製ボトル用中栓材料として特に
有用である。本発明の生分解性樹脂組成物においては、
樹脂当たり0.1乃至10重量%の滑剤或いはアンチブ
ロッキング剤を含有することが特に好ましく、また樹脂
当たり0.01重量%以上の無機材料を含有することも
できる。
【0013】
【発明の実施形態】[作用]本発明は、軟質成分とし
て、30〜50℃における貯蔵弾性率(E’)が1.2
0×109 Pa以下である軟質系生分解性ポリエステ
ル樹脂(A)を選択し、このものを、上記温度における
貯蔵弾性率(E’)が3.20×10Pa以上であ
る硬質系生分解性脂肪族ポリエステル樹脂(B)に組み
合わせたことが特徴であり、これにより、可塑剤移行の
問題がなく、生分解性と優れた柔軟性、クッション性、
耐衝撃性等とを有し、蓋材として特に必要な材料強度を
有する樹脂組成物を提供することができる。
【0014】貯蔵弾性率(E′)は、損失弾性率
(E″)及び正接損失(tanδ)と共に、レオロジー
的特性であり、これらは後述する動的粘弾性測定方法に
より求められる。これらの特性の内、貯蔵弾性率
(E′)は樹脂の凝集力に関係するものであり、一方損
失弾性率(E”)は粘性に関係するものであり、正接損
失(tanδ)は、損失弾性率(G″)/貯蔵弾性率
(G′)の比で表わされ、これらのバランスを表わして
いる。
【0015】本発明は、夫々が特定範囲の貯蔵弾性率
(E′)を有する軟質系生分解性ポリエステル樹脂
(A)と硬質系生分解性ポリエステル樹脂(B)との組
合せでは、硬質系樹脂(B)媒質に対して軟質系樹脂
(A)の一様な分散が可能となり、樹脂組成物全体の生
分解性を損なうことなしに、樹脂組成物に優れたゴム状
弾性を付与することができ、これにより最終樹脂組成物
に優れた柔軟性、クッション性、耐衝撃性を付与できる
という新規知見に基づくものである。
【0016】軟質系ポリエステル樹脂(A)の貯蔵弾性
率(E′)が上記範囲よりも大きい場合、硬質系樹脂
(B)に軟質系樹脂(A)を混合しても、所定の態様を
有するゴム状弾性の発現が円滑に行われない。一方、硬
質系樹脂(B)の貯蔵弾性率(E′)が上記範囲よりも
小さい場合、軟質系樹脂(A)の硬質系樹脂(B)に対
する分散不良が生じ、樹脂組成物の物性低下が生じやす
くなる。
【0017】これに対して、本発明によれば、硬質系ポ
リエステル(B)との溶融混練時の相溶性が良好で適度
なゴム状弾性を発現する軟質系ポリエステル樹脂(A)
を選び、一方ベース樹脂として、生分解性ポリエステル
中、熱可塑性でありながら最も硬質である硬質系ポリエ
ステル樹脂(B)を選び、しかも両樹脂の間に一様な相
互分散状態を形成させることにより、優れたゴム状弾性
の付与が可能となり、これにより優れた柔軟性、クッシ
ョン性、耐衝撃性を付与されたキャップ、中栓等の蓋材
が提供できるのである。
【0018】本発明の生分解性樹脂組成物は、キャッ
プ、中栓等の蓋材として特に有用であり、この蓋材は、
前記特性に優れているのみならず、密封性、巻締性、開
栓性等のキャップとしての諸特性に優れている。
【0019】本発明の生分解性樹脂組成物において、軟
質系生分解性ポリエステル樹脂(A)は、酸成分として
芳香族カルボン酸成分と脂肪族カルボン酸成分とを含有
するポリエステル系エラストマーであることが好まし
い。このポリエステル系エラストマーにおいては、分子
鎖内に、芳香族カルボン酸エステル単位からなる硬いセ
グメントと、脂肪族カルボン酸エステル単位からなる柔
らかいセグメントとが存在することにより、ゴム状弾性
が発現しているもので、しかも発現するゴム状弾性の程
度が大きいという利点を有する。
【0020】一方、本発明の樹脂組成物における硬質系
生分解性脂肪族ポリエステル樹脂(B)は、乳酸を主体
とする脂肪族ポリエステル樹脂であることが好ましい。
乳酸を主体とする脂肪族ポリエステル樹脂は、生分解性
ポリエステル樹脂の内でも、機械的特性や他の物理的特
性に優れたものであり、しかも軟質系樹脂との相溶性に
優れた樹脂材料となっている。
【0021】[軟質系生分解性ポリエステル樹脂]本発
明に用いる軟質系生分解性ポリエステル樹脂は、30〜
50℃における貯蔵弾性率(E’)が1.20×10
Pa以下であるものである。この軟質系生分解性ポ
リエステル樹脂は、酸成分として芳香族カルボン酸成分
と脂肪族カルボン酸成分とを含有するポリエステル系エ
ラストマーであることが好ましい。このポリエステル系
エラストマーにおいては、既に指摘したとおり、重合体
鎖中に、芳香族カルボン酸エステルからなる硬いセグメ
ントと脂肪族カルボン酸エステルからなる柔らかいセグ
メントとが存在することによって、適度な結晶性と適度
な粘弾性が発現している。
【0022】芳香族カルボン酸成分としては、テレフタ
ル酸、イソフタール酸、ナフタレンジカルボン酸、ビフ
ェニル−4,4’−ジカルボン酸、ジフェノキシエタン
−4,4’−ジカルボン酸、P−β−オキシエトキシ安
息香酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、トリメリ
ット酸、ピロメリット酸等を挙げることができる。一
方、脂肪族カルボン酸成分としては、炭素数4以上の脂
肪族カルボン酸、例えばアジピン酸、セバシン酸、デカ
ンジカルボン酸、ドデカンジカルボン酸、ヘキサヒドロ
テレフタル酸、シクロヘキサンジ酢酸等を挙げることが
できる。
【0023】一方、軟質系ポリエステル中のアルコール
成分としては、エチレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、1,6−ヘキシレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、シクロヘキサンジメタ
ノール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加
物、グリセロール、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール、ジペンタエリスリトール、ソルビタンな
どのアルコール成分を挙げることができる。
【0024】適当なポリエステル系エラストマーの例
は、決してこれに限定されないが、芳香族カルボン酸成
分を2乃至70モル%、特に10乃至60モル%、脂肪
族カルボン酸成分を30乃至98モル%、特に40乃至
90モル%の割合で含有するものである。このポリエス
テル系エラストマーにおける芳香族カルボン酸成分の割
合が上記範囲を下回ると、得られるゴム状弾性の程度が
不満足となり、本発明の目的に好ましくない。また、脂
肪族カルボン酸成分の割合が上記範囲を下回ると生分解
性が低下するので、好ましくない。
【0025】ポリエステル系エラストマーにおいて、芳
香族エステル単位と脂肪族エステル単位とは所謂ブロッ
ク共重合鎖の形で存在するのが一般的であるが、勿論ラ
ンダム共重合鎖の形で存在しても差し支えない。適当な
共重合組成の例は、ポリブチレンテレフタレート/アジ
ペート、ポリブチレンテレフタレート/セバケート、ポ
リブチレン−2,6−ナフタレート/アジペート、ポリ
ブチレンテレフタレート/イソフタレート/アジペー
ト、ポリブチレンテレフタレート/イソフタレート/セ
バケート、或いはこれらの2種以上のブレンド物であ
る。
【0026】一般に、脂肪族ポリエステルは、樹脂の溶
融物性が劣り、溶融成形が必ずしも容易でないという問
題を有しており、この問題を改善するため、ジイソシア
ネートやエポキシ化合物、酸無水物を用いた鎖伸長によ
る高分子量化(特開平7−205278号公報)が提案
されているが、このような鎖伸長されたポリエステル系
エラストマーも本発明の目的に好適に使用される。
【0027】[硬質系生分解性脂肪族ポリエステル樹
脂]本発明に用いる硬質系生分解性脂肪族ポリエステル
樹脂(B)は、温度30〜50℃における貯蔵弾性率
(E’)が3.20×10Pa以上である硬質系脂
肪族ポリエステル樹脂である。
【0028】好適な硬質系脂肪族ポリエステル樹脂
(B)は、乳酸を主体とする脂肪族ポリエステルを主体
とするものであり、下記式(I)
【化1】 で表される反復単位を主体とするものである。
【0029】最も好適な硬質系脂肪族ポリエステル樹脂
は、ポリ乳酸からなり、特に構成単位が実質上L−乳酸
から成り、光学異性体であるD−乳酸の含有量が4.0
%以下のものである。用いるポリ乳酸は、勿論これに限
定されないが、10000〜300000、特に200
00〜250000の範囲の重量平均分子量(Mw)を
有することが好ましい。また密度1.26〜1.20g
/cm、融点160〜200℃、メルトフローレート
(ASTM D1238,190℃)2〜20g/10
分の範囲にあることが好ましい。
【0030】本発明に用いる硬質系生分解性脂肪族ポリ
エステル樹脂(B)は勿論、上記のポリ乳酸に限定され
ず、他の硬質系脂肪族脂肪族ポリエステル、例えば3−
ヒドロキシブチレート、3−ヒドロキシバリレート、3
−ヒドロキシカプロエート、3−ヒドロキシヘプタノエ
ート、3−ヒドロキシオクタノエート、3−ヒドロキシ
ナノエート、3−ヒドロキシデカノエート、γ−ブチロ
ラクトン、δ−バレロラクトン、ε−カプロラクトン等
のポリヒドロキシアルカノエート、ポリグリコール酸、
或いはこれらの共重合体であっても、前述した条件を満
足する限り、本発明に用いることができる。
【0031】[樹脂組成物]本発明によれば、前述した
軟質系生分解性ポリエステル樹脂(A)と、硬質系生分
解性脂肪族ポリエステル樹脂(B)とをブレンドして、
樹脂組成物とする。両樹脂成分のブレンド比は、樹脂成
分の種類や要求される物性等によっても相違するので、
一概に規定できないが、一般的にいって、軟質系生分解
性ポリエステル樹脂(A)と、硬質系生分解性脂肪族ポ
リエステル樹脂(B)とを、 (A):(B)=2:98乃至100:0 特に 40:60乃至90:10 の重量比で含有するように配合するのがよい。
【0032】軟質系生分解性ポリエステル樹脂(A)の
含有量が上記範囲を下回ると、ゴム状弾性の付与が不十
分となり、柔軟性、クッション性、耐衝撃性等が、上記
範囲内にある場合に比して低くなり、蓋材としての性能
が不十分なものとなる。一方、硬質系生分解性脂肪族ポ
リエステル樹脂(B)の含有量が上記範囲を下回ると、
樹脂組成物の機械的特性や他の物性が、上記範囲内にあ
る場合に比し劣り、好ましくない。
【0033】本発明において、軟質系生分解性ポリエス
テル樹脂(A)及び硬質系生分解性脂肪族ポリエステル
樹脂(B)の種類及び配合比を変化させることにより、
生分解性樹脂組成物の最終的な貯蔵弾性率(E’)を所
望の範囲に調節することができる。
【0034】本発明の一態様では、生分解性樹脂組成物
の30〜50℃における最終的な貯蔵弾性率(E’)を
8.40×10〜1.30×10Paの範囲に
することが望ましく、このものは生分解性樹脂製ボトル
用キャップ材料として特に有用である。本発明のキャッ
プ材料が、柔軟性、クッション性、耐衝撃性に優れてい
ることは、既に指摘したところであるが、この材料から
なるキャップを、ポリ乳酸等の生分解性樹脂製ボトルと
組み合わせると、ボトル口部とキャップとの間に適度の
滑り性と密封保持性との組合せが達成され、巻締性、持
続密封性、易開栓性等の組合せに優れたボトル−キャッ
プ組立体が得られる。
【0035】また、本発明の別の態様においては、生分
解性樹脂組成物の30〜50℃における最終的な貯蔵弾
性率(E’)を7.00×10〜5.00×10
Paの範囲にすることが望ましく、このものは生分
解性樹脂製ボトル用中栓材料として特に有用である。こ
の材料からなる中栓は、柔軟であってクッション性に特
に優れていると共に、永久歪みが小さく、ポリ乳酸等の
生分解性樹脂製ボトルと組み合わせた時、持続密封性、
耐圧密封性等に優れている。
【0036】本発明の生分解性樹脂組成物においては、
樹脂組成物のキャップ等への成形の際の離型性を向上さ
せ、またキャップ等の成形体に滑り性を付与する目的
で、樹脂当たり0.01重量%以上、特に0.1乃至1
0重量%、特に2.0乃至8.5重量%の滑剤を含有さ
せることが好ましい。すなわち本発明においては、硬質
系生分解性脂肪族ポリエステル樹脂(B)と組み合わせ
で用いる軟質系生分解性ポリエステル樹脂(A)によ
り、樹脂組成物にゴム状弾性が付与されるために、キャ
ップや中栓等に成形する際の離型性が低下するおそれが
ある。特にコールドランナーを用いた射出成形により成
形する場合には、金型のみならずスプルーからの離型性
をも考慮する必要があり、この場合には離型性を特に改
善することが必要になる。このため本発明の生分解性樹
脂組成物においては、一定量の滑剤を配合することが特
に好ましく、これにより本発明の生分解性樹脂組成物が
有する優れた生分解性、柔軟性、クッション性、耐衝撃
性、蓋材として特に必要な材料強度を損なうことなく、
成形時の離型性を向上でき、成形性を向上させることが
可能となる。また、一定量の滑剤が含有された本発明の
生分解性樹脂組成物は、キャップ等に成形する際の樹脂
の金型への食い込み性を向上することができる。すなわ
ち、成形機中に樹脂組成物が導入される際、本発明の樹
脂組成物においては、樹脂の滑り性が向上しているた
め、樹脂組成物が成形機中でスムーズに流動するため食
い込みやすく、成形性を向上することが可能となる。但
し、上記範囲よりも滑剤の含有量が多い場合には、樹脂
組成物がスリップしてしまい、成形機への食い込み不良
を生じ、成形性を損ねるおそれがある。
【0037】滑剤としては、内部滑性を付与するための
所謂内部滑剤も、外部滑性を付与するための外部滑剤も
共に用いることができ、これらは組合せで用いることも
可能である。本発明で使用する滑剤は一般に樹脂の成形
に使用されるもの全てを適用することが可能であるが、
特に本発明の樹脂組成物を食品包装の用途に用いる場合
には、食品添加物として使用が認められているものを用
いることが望ましい。すなわち、滑剤としては、(イ) 流
動、天然または合成パラフィン、マイクロワックス、ポ
リエチレンワックス、塩素化ポリエチレンワックス等の
炭化水素系のもの、(ロ) ステアリン酸、ラウリン酸等の
脂肪酸系のもの、(ハ) ステアリン酸アミド、パルミチン
酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、メチレ
ンビスステアロアミド、エチレンビスステアロアミド等
の脂肪酸モノアミド系またはビスアミド系のもの、(ニ)
ブチルステアレート、硬化ヒマシ油、エチレングリコー
ルモノステアレート等のエステル系のもの、(ホ) セチル
アルコール、ステアリルアルコール等のアルコール系の
もの、(ヘ) ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カ
ルシウム等の金属石ケンおよび(ト) それらの混合系を挙
げることができるが、上記滑剤の中でも、脂肪酸系のも
のや、脂肪酸モノアミド系等が食品添加物としての使用
が認められていることから好ましい。本発明において
は、特にエルカ酸アミドを用いることが好ましい。
【0038】また、上記滑剤に加えて、蓋や中栓等の成
形品の表面に凹凸を形成して表面粗さを増加させること
により離型性を向上し、また樹脂食い込み性を調整して
成形性を向上すべく、アンチブロッキング剤を0.1乃
至50.0重量%、特に0.2乃至20.0重量%の範
囲で配合することが好ましい。アンチブロッキング剤と
しては、従来公知のアンチブロッキング剤を使用するこ
とができ、具体的には後述する無機充填剤等から成り、
粒径が0.1乃至50μm、特に0.2乃至40μmの
範囲にある粒子を挙げることができるが、好適にはタル
ク、炭酸カルシウム等の粒子を用いることができる。
【0039】本発明の生分解性樹脂組成物において、上
記滑剤及びアンチブロッキング剤の添加は、生分解性樹
脂組成物ペレット粒子内に滑剤等が添加されている内部
添加であることが望ましく、滑剤等を添加した後溶融混
練してペレット化されることが好ましい。生分解性樹脂
組成物ペレット粒子外に滑剤等が添加されている外部添
加では配合できる量に制限があり、所望の離型性を得る
ことが困難になるためである。また上記滑剤及びアンチ
ブロッキング剤は、軟質系生分解性樹脂(A)及び硬質
系生分解性脂肪族ポリエステル樹脂(B)の何れか一方
に予め添加、或いはこれらを混合した後のいずれのタイ
ミングで添加してもよいが、好適には軟質系生分解性樹
脂(A)に予め添加しておくことが好ましい。また滑剤
及びアンチブロッキング剤を均一に分散させる方法とし
ては、これらを比較的高濃度で含有するマスターバッチ
を調製し、このマスターバッチを軟質系生分解性樹脂
(A)に配合するのがよい。
【0040】本発明の生分解性樹脂組成物においては、
樹脂組成物の溶融物性を改善し、溶融成形性を向上させ
るために、樹脂当たり0.01重量%以上、特に0.1
乃至10重量%の無機材料を含有させることができる。
【0041】このような無機材料としては、無機充填剤
や顔料を用いることができる。無機材料としては、アル
ミナ、アタパルガイド、カオリン、カーボンブラック、
グラファイト、微粉ケイ酸、ケイ酸カルシウム、ケイソ
ウ土、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、水酸化
アルミニウム、スレート粉、セリサイト、フリント、炭
酸カルシウム、タルク、長石粉、二硫化モリブデン、バ
ライト、ひる石、ホワイティング、マイカ、ろう石クレ
イ、石こう、炭化ケイ素、ジルコン、ガラスビーズ、シ
ラスバルーン、アスベスト、ガラス繊維、カーボン繊
維、ロックウール、スラグウール、ボロンウスイカ、ス
テンレススチール繊維、チタン白、亜鉛華、ベンガラ、
鉄黒、黄色酸化鉄、チタンエロー、酸化クロムグリー
ン、群青、紺青等が挙げられる。
【0042】本発明の樹脂組成物には、その用途に応じ
て、それ自体公知の各種配合剤、例えば、可塑剤、レベ
リング剤、界面活性剤、増粘剤、減粘剤、安定剤、抗酸
化剤、紫外線吸収剤等を、公知の処方に従って配合する
ことができる。
【0043】本発明に用いる樹脂組成物は、上記各成分
を従来公知の方法、たとえばヘンシェルミキサー、V-
ブレンダー、リボンブレンダー、タンブラーブレンダー
等で乾式混合する方法、あるいはこのような方法で混合
して得られた混合物を、さらに一軸押出機、二軸押出
機、ニーダー、バンバリーミキサー等で溶融混練するこ
とによって得ることができる。硬質系生分解性脂肪族ポ
リエステルに軟質系ポリエステルを均一に分散させる方
法として、軟質系ポリエステルを比較的高濃度で含有す
るマスターバッチを調製し、このマスターバッチを硬質
系ポリエステルに配合するのがよい。
【0044】[キャップ及び中栓]本発明の生分解性樹
脂組成物は、キャップや中栓を形成させるための蓋材と
して特に有用である。
【0045】キャップとしては、それ自体公知の任意の
構造のもの、例えば一般にプラスチックで一体に成形さ
れた天面部とその周縁から垂下するスカート部とを備
え、スカート部内面に容器口部との締結機構を備え、天
面部の内面に容器口部との密封部を備えたものが挙げら
れる。容器口部との締結機構としては、ロールオンキャ
ップ、ラグオンキャップ、スナップオンキャップ等のそ
れ自体公知の締結方式が採用される。容器口部との密封
機構としては、インナープラグ方式、アウターリング方
式等が採用される。勿論、このキャップには、それ自体
周知の開封明示機構(タンパーエビデント機構)を設け
ることができる。
【0046】一方、中栓は、キャップの締結に先立っ
て、容器口部に施用されるそれ自体公知の一般の中栓で
よく、この中栓は容器口部の内面に嵌合する筒状部、筒
状部の上部に連なるフランジ部、筒状部の下部に連なる
閉塞底部からなっている。
【0047】キャップや中栓の成形は、それ自体公知の
射出成形法や圧縮成形法で行うことができる。本発明の
キャップは、上述した樹脂組成物を、コア金型と、キャ
ビテイ金型とから成る金型に射出することにより製造す
ることができるし、また樹脂組成物の溶融樹脂塊を上記
金型を用いて圧縮成形することによっても製造される。
【0048】射出機としては、射出プランジャーまたは
スクリューを備えたそれ自体公知のものが使用され、ノ
ズル、スプルー、ゲートを通して前記樹脂組成物を射出
型中に射出する。これにより、樹脂組成物は射出型キャ
ビティ内に流入し、固化されてキャップまたは中栓とな
る。射出型としては、容器の首形状に対応するキャビテ
ィを有するものが使用されるが、ワンゲート型或いはマ
ルチゲート型の射出型を用いるのがよい。射出温度は1
50乃至230℃程度が好ましい。
【0049】圧縮成形の場合、キャップの成形に用いる
樹脂組成物は、押出機中で混練され、オリフィス乃至ダ
イスから定量的に押し出される。押し出された溶融樹脂
はカッターで切断され、切断された溶融樹脂塊は、カッ
ターの回転及びエアーにより、開いている金型内に供給
される。この際金型内面が粗面化されているため、樹脂
の急冷によるチャージマークの発生が防止される。かく
して、圧縮成形により形成されたキャップは、金型が開
いたとき、金型から取り出され、キャップ製品となる。
【0050】
【実施例】次に実施例をもって本発明を説明する。
【0051】(樹脂)軟質系生分解性樹脂(A)に、ポ
リブチレンアジペートテレフタレート(BASF社製:
Ecoflex)を、硬質系生分解性樹脂(B)にポリ
乳酸(島津製作所社製:ラクティ)を用いた。更に、軟
質系生分解性樹脂(A)を更に軟化させる手法として、
理研ビタミン社製のモノグリセライドを用いた。
【0052】(メルトブレンド)二軸混練機を用い、2
00℃以下の温度条件下、軟質系生分解性樹脂(A)と
硬質系生分解性樹脂(B)の任意組成ドライブレンド物
をストランド押し出し、カッターにてペレタイズした。
また、軟質系生分解性樹脂(A)を更に軟化させるた
め、軟質系生分解樹脂(A)にモノグリセライドを20
重量部溶融混合し、貯蔵弾性率(E´)が5.0×10
Paとなる樹脂組成物のペレットを得た。次に、射
出成形機を用い、それぞれ図1に示すようなスクリュー
キャップ(I、I´)、及び、中栓(II)に射出成形し
た。
【0053】(粘弾性測定)セイコーインスツルメンツ
社製 EXSTAR 6000熱分析システムを用い、
周波数0.5Hz、1.0Hz、2.0Hz、5.0H
z、10.0Hzの周波にて、正弦波引っ張りひずみ法
にて、昇温速度2℃/min、温度範囲25℃〜80℃
の測定を行った。
【0054】(キャッピングトルク試験)硬質系生分解
性樹脂(B)からなる100ml容ボトル(III)に、
30ml容の赤水を充填後、軟質系生分解性樹脂(A)
と硬質系生分解性樹脂(B)の任意組成物を中栓とキャ
ップに射出成形し、京都技研製作所製 キャッピングト
ルク試験装置にて,室温下,2rpm速度で10Kg
f、及び,40Kgfトルクのキャッピングを行った。
10Kgfキャッピングボトルは、600mmHg条件
下、15分間倒立保存し、液漏れの有無を確認した。こ
の場合、液漏れのないボトルのキャップを○とし、液漏
れを生じたボトルのキャップを×とした。また、40K
gfキャッピングボトルは、キャッピング後のキャップ
を目視観察し、キャップや中栓に、割れやクラック、及
び、挫屈等の変形が生じているか否かの有無を調べた。
割れやクラック、及び、挫屈等の変形が生じたキャッ
プ、及び、中栓を×とし、変形がないキャップや中栓を
○とした。結果を表1に示す。
【0055】(成形性試験)離型性の評価として、コー
ルドランナーを用い、2mm厚15mmΦ径円盤の中央
に1mm厚み外径2mm径の高さ3mmの突起を有した
中栓モデル金型を用い、射出成形し、製品、及び、スプ
ルーの金型からの離型を観察した。この場合、スプルー
は製品に比べ金型からの顕著な離型不良が観察されたた
め、スプルーの金型からの離型に着目し、射出成形後、
全く金型から離型せず、且つ、手の力でも型から取り出
すことが困難な場合×とした。同様に、10回に1回の
割合で離型不良が生じるものの、手の力により型から離
型できる場合△とし、更に、連続してスプルーを金型か
ら離型できる場合を○とした。加えて、樹脂食い込み性
の評価として,各種試験樹脂組成物の射出成形機での樹
脂の食い込みを観察し、スリップして食い込み不良とな
る場合を×とし、食い込みが良好な場合を○とした。結
果を表2に示す。
【0056】(実施例1)貯蔵弾性率(E´)が1.2
0×10Pa以下の軟質系生分解性樹脂(A)にポリ
ブチレンアジペートテレフタレート(BASF社製:E
coflex)を用い、貯蔵弾性率(E´)が3.20
×10Pa以上の硬質系生分解性樹脂(B)にポリ乳
酸を用いた。樹脂組成比が(A):(B)=50:50
となる樹脂組成をキャップ(I)に射出成形した。次に
硬質系生分解性樹脂(B)からなる100ml容ボトル
(III)に、30ml容の赤水を充填後、キャップ
(I)をキャッピングした。10Kgf締めトルクボト
ルの倒立保存では、赤水の漏洩はなく、密封性は○であ
った。一方、40Kgfトルクのキャッピングでも、キ
ャップに変形はなく、キャップとボトルを嵌合させた場
合の材料面の強度は○であった。同樹脂組成1mm厚シ
ート(10mm幅)を粘弾性測定したところ、30℃温
度下の貯蔵弾性率は(E´)=1.2×10Paであ
り、50℃温度下の貯蔵弾性率(E´)=9.2×10
Paであった。
【0057】(比較例1)貯蔵弾性率(E´)が1.2
0×10Pa以下の軟質系生分解性樹脂(A)にポリ
ブチレンアジペートテレフタレート(BASF社製:E
coflex)を用い、貯蔵弾性率(E´)が2.50
×10Pa以上3.20×109 Pa未満の硬質系
生分解性樹脂(B)にポリ乳酸を用いた。樹脂組成が
(A):(B)=20:80となる樹脂組成をキャップ
(I)に射出成形した。次に硬質系生分解性樹脂(B)
からなる100ml容ボトル(III)に、30ml容の
赤水を充填後、キャップ(I)をキャッピングした。1
0Kgf締めトルクボトルの倒立保存では、赤水の漏洩
はなく、密封性能は○であった。しかし、40Kgfト
ルクのキャッピングでは、キャップとボトルの嵌合時に
きしみが生じ、キャップスクリュー部の一部が挫屈によ
る変形を生じた。よってキャップとボトルのアッセンブ
ルにおいてその材料強度は×であった。同樹脂組成1m
m厚シート(10mm幅)を粘弾性測定したところ、3
0℃温度下の貯蔵弾性率は(E´)=2.3×10
Paであり、50℃温度下の貯蔵弾性率(E´)=2.
1×10 Paであった。
【0058】(比較例2)貯蔵弾性率(E´)が1.2
0×10 Pa以下の軟質系生分解性樹脂(A)にポ
リブチレンアジペートテレフタレート(BASF社製:
Ecoflex)を用い、貯蔵弾性率(E´)が2.5
0×10 Pa以上3.20×10Pa未満の硬質
系生分解性樹脂(B)にポリ乳酸を用いた。樹脂組成が
(A):(B)=70:30となる樹脂組成をキャップ
(I)に射出成形した。次に、硬質系生分解性樹脂
(B)からなる100ml容ボトル(III)に、30m
l容の赤水を充填後、キャップ(I)を用い、キャッピ
ングした。10Kgf締めトルクボトルの倒立保存で、
赤水の漏洩が生じ、更に、キャップが挫屈した。このた
め、密封性、及び材料強度面で×であった。同樹脂組成
の1mm厚シート(10mm幅)を粘弾性測定したとこ
ろ、30℃温度下の貯蔵弾性率は(E´)=6.5×1
Paであり、50℃温度下の貯蔵弾性率(E´)
=4.5×10 Paであった。
【0059】(実施例2)貯蔵弾性率(E´)が1.2
0×10 Pa以下の軟質系生分解性樹脂(A)にポ
リブチレンアジペートテレフタレート(BASF社製:
Ecoflex)を用い、貯蔵弾性率(E´)が3.2
0×10 Pa以上の硬質系生分解性樹脂(B)にポ
リ乳酸を用いた。樹脂組成が(A):(B)=50:5
0となる樹脂組成をキャップ(I´)に射出成形した。
また、中栓に、上記樹脂組成(A):(B)=80:2
0樹脂組成の射出成形中栓(II)を用いた。中栓(II)
を硬質系生分解性樹脂(B)からなるボトル口部に装填
後、キャップ(I´)を用いキャッピングした。10K
gf締めトルクボトルの倒立保存では、赤水の漏洩はな
く、密封性は○であった。また、40Kgfキャッピン
グにおいても、キャップ、及び、中栓共に変形はなく、
キャップ,中栓、ボトルのアッセンブル時の材料強度は
それぞれ○であった。同樹脂組成の1mm厚シート(1
0mm幅)を粘弾性測定したところ、30℃温度下の貯
蔵弾性率は(E´)=4.2×10 Paであり、5
0℃温度下の貯蔵弾性率(E´)=2.8×10
aであった。
【0060】(比較例3)貯蔵弾性率(E´)が1.2
0×10 Pa以下の軟質系生分解性樹脂(A)にポ
リブチレンアジペートテレフタレート(BASF社製:
Ecoflex)を用い、貯蔵弾性率(E´)が2.5
0×10 Pa以上3.20×10Pa未満の硬質
系生分解性樹脂(B)にポリ乳酸を用いた。樹脂組成が
(A):(B)=50:50となる樹脂組成をキャップ
(I´)に射出成形した。次に、樹脂組成が(A):
(B)=20:80である樹脂組成を中栓(II)に射出
成形した。硬質系生分解性樹脂(B)からなるボトル口
部位に中栓(II)を装填した時点で、中栓が割れた。よ
って、密封性、及び、材料強度の面で×であった。同樹
脂組成の1mm厚シート(10mm幅)を粘弾性測定し
たところ、30℃温度下の貯蔵弾性率は(E´)=2.
3×10 Paであり、50℃温度下の貯蔵弾性率
(E´)=2.1×10 Paであった。
【0061】(比較例4)貯蔵弾性率(E´)が1.2
0×10 Pa以下の軟質系生分解性樹脂(A)にポ
リブチレンアジペートテレフタレート(BASF社製:
Ecoflex)を用い、貯蔵弾性率(E´)が2.5
0×10 Pa以上 3.20×10Pa未満の硬
質系生分解性樹脂(B)にポリ乳酸を用いた。樹脂組成
が(A):(B)=50:50となる樹脂組成をキャッ
プ(I´)に射出成形した。次に、硬質系生分解性樹脂
(B)からなる100ml容ボトル(III)に、30m
l容の赤水を充填後、軟質系生分解性樹脂(A)にモノ
グリセライドエステルを20重量部溶融混合し、貯蔵弾
性率(E´)を5.0×10 Paに調整した樹脂組
成物を中栓(II)に射出成形した。次に、硬質系生分解
性樹脂(B)からなるボトル口部位に中栓(II)を装填
後、キャップ(I´)を締めトルク10Kgfでキャッ
ピングした。この場合、キャッピング途中で中栓は挫屈
し、キャップ、中栓、ボトルのアッセンブル時の密封
性、及び材料強度は×であった。同樹脂組成の1mm厚
シート(10mm幅)を粘弾性測定したところ、30℃
温度下の貯蔵弾性率は(E´)=5.0×10 Pa
であり、50℃温度下の貯蔵弾性率(E´)=4.3×
10 Paであった。
【0062】
【表1】
【0063】(実施例3〜5)貯蔵弾性率(E´)が
1.20×10Pa以下の軟質系生分解性樹脂(A)
としてポリブチレンアジペートテレフタレート(BAS
F社製:Ecoflex)を貯蔵弾性率(E´)が3.
20×10Pa以上の硬質系樹脂にポリ乳酸(B)を
用いた。更に、滑剤としてエルカ酸アミド(C)を用い
た。この場合、予め、ポリブチレンアジペートテレフタ
レート(BASF社製:Ecoflex)にエルカ酸ア
ミド(C)を10重量%配合したマスターバッチを用
い、最後に、エルカ酸アミド(C)濃度に換算した。用
いた樹脂組成物は、軟質系生分解性樹脂としてポリブチ
レンアジペートテレフタレート(A)、硬質系樹脂にポ
リ乳酸(B)、及び、エルカ酸アミド(C)の組成が
=(A):(B):(C)=77.6:20:2.
4(実施例3)、 =(A):(B):(C)=7
7:20:3(実施例4)、 =(A):(B):
(C)=72:20:8(実施例5)となる3種の樹脂
組成物を用いた。成形性試験の結果を表2に示した。
【0064】(比較例5)射出成形に用いた樹脂組成が
軟質系生分解性樹脂としてポリブチレンアジペートテレ
フタレート(A)、硬質系樹脂にポリ乳酸(B)、及
び、エルカ酸アミド(C)の組成が =(A):
(B):(C)=80:20:0である以外は実施例3
と同様にした。成形性試験の結果を表2に示した。
【0065】(実施例6〜7)貯蔵弾性率(E’)が
1.20×10Pa以下の軟質系生分解性樹脂(A)
としてポリブチレンアジペートテレフタレート(BAS
F社製:Ecoflex)を貯蔵弾性率(E’)が3.
20×10Pa以上の硬質系樹脂にポリ乳酸(B)を
用いた。更に、滑剤としてエルカ酸アミド(C)を用い
た。この場合、予め、ポリブチレンアジペートテレフタ
レート(BASF社製:Ecoflex)にエルカ酸ア
ミド(C)を10重量%配合したマスターバッチを用
い、最後に、エルカ酸アミド(C)濃度に換算した。更
に、アンチブロッキング剤として、10μm径のタルク
(D)を用いた。この場合も、予め、ポリブチレンアジ
ペートテレフタレート(BASF社製:Ecofle
x)に10μm径のタルク(D)を60重量%配合した
マスターバッチを用い、最後に、10μm径のタルク
(D)濃度に換算した。用いた樹脂組成物は、軟質系生
分解性樹脂としてポリブチレンアジペートテレフタレー
ト(A)、硬質系樹脂にポリ乳酸(B)、及び、エルカ
酸アミド(C)、更に、10μm径のタルク(D)組成
が、 =(A):(B):(C):(D)=70.
5:20:8:1.5(実施例6)、 =(A):
(B):(C):(D)=66:20:8:6(実施例
7)となる2種の樹脂組成物を用いた。成形性試験の結
果を表2に示した。
【0066】(比較例6〜7)射出成形に用いた樹脂組
成が軟質系生分解性樹脂としてポリブチレンアジペート
テレフタレート(A)、硬質系樹脂にポリ乳酸(B)、
及びエルカ酸アミド(C)の組成が =(A):
(B):(C)=79.05:20.0:0.05(比
較例6)、=(A):(B):(C)=65.0:2
0.0:15.0(比較例7)である以外は実施例3と
同様にした。成形性試験の結果を表2に示した。
【0067】
【表2】
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、軟質成分として、30
〜50℃における貯蔵弾性率(E’)が1.20×10
9 Pa以下である軟質系生分解性ポリエステル樹脂
(A)を選択し、このものを、上記温度における貯蔵弾
性率(E’)が3.20×10 Pa以上である硬質系
生分解性脂肪族ポリエステル樹脂(B)に組み合わせた
ことにより、可塑剤移行の問題がなく、生分解性と優れ
た柔軟性、クッション性、耐衝撃性、成形性等とを有
し、蓋材として特に有用な樹脂組成物を提供することが
できる。また滑剤を0.1乃至10重量%の量で配合す
ることにより離型性を顕著に向上させることができ、成
形性にも優れている。本発明の蓋材は、ポリエステル系
樹脂で形成されていながら、優れたゴム状弾性を有し、
しかも生分解性であるため、これを生分解性の脂肪族ポ
リエステル製のボトルと組み合わせることにより、環境
に優しい包装体とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のボトル、キャップ、中栓を示
す図である。
【符号の説明】
(I)、(I´) キャップ (II) 中栓 (III) ボトル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 67/04 C08L 67/04 // C08L 101/16 101/16 (72)発明者 金田 拓也 神奈川県横浜市鶴見区下野谷町1−8 東 洋製罐株式会社技術本部鶴見分室内 (72)発明者 本田 宏行 神奈川県横浜市鶴見区下野谷町1−8 東 洋製罐株式会社技術本部鶴見分室内 (72)発明者 松橋 攝 神奈川県横浜市鶴見区下野谷町1−8 東 洋製罐株式会社技術本部鶴見分室内 (72)発明者 渡辺 祐登 神奈川県横浜市鶴見区下野谷町1−8 東 洋製罐株式会社技術本部鶴見分室内 (72)発明者 林 浩昭 神奈川県横浜市鶴見区下野谷町1−8 東 洋製罐株式会社技術本部鶴見分室内 Fターム(参考) 3E084 AA04 AA12 BA01 BA02 CA01 CC03 DA01 DB12 DB13 DC03 3E086 AD23 AD30 BA35 BB55 BB58 BB66 BB85 BB90 4J002 AE043 AE053 BB253 CF03W CF04W CF05W CF06W CF07W CF08W CF09W CF18X DA018 DA028 DA038 DC008 DE078 DE098 DE108 DE118 DE138 DE148 DE237 DE238 DG028 DJ008 DJ028 DJ038 DJ047 DJ048 DK008 DL008 EC036 EF056 EG036 EH036 EH056 EP016 EP026 FA088 FA108 FD173 FD176 FD207 GG00 4J200 AA04 AA06 AA16 BA09 BA10 BA14 CA01 DA17 EA04 EA07 EA09 EA11 EA21

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 30〜50℃における貯蔵弾性率
    (E’)が1.20×10 9Pa以下である軟質系生分
    解性ポリエステル樹脂(A)と、上記温度における貯蔵
    弾性率(E’)が3.20×10Pa以上である硬
    質系生分解性脂肪族ポリエステル樹脂(B)とを含有し
    てなることを特徴とする生分解性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 軟質系生分解性ポリエステル樹脂(A)
    が、酸成分として芳香族カルボン酸成分と脂肪族カルボ
    ン酸成分とを含有するポリエステル系エラストマーであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の生分解性樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】 硬質系生分解性脂肪族ポリエステル樹脂
    (B)が乳酸を主体とする脂肪族ポリエステル樹脂であ
    ることを特徴とする生分解性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 軟質系生分解性ポリエステル樹脂(A)
    と、硬質系生分解性脂肪族ポリエステル樹脂(B)と
    を、 (A):(B)=2:98乃至100:0 の重量比で含有してなることを特徴とする請求項1乃至
    3の何れかに記載の生分解性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 30〜50℃における最終的な貯蔵弾性
    率(E’)が8.40×10〜1.30×10
    Paの範囲にあることを特徴とする請求項1乃至4の何
    れかに記載の生分解性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 30〜50℃における最終的な貯蔵弾性
    率(E’)が7.00×10〜5.00×10
    Paの範囲にあることを特徴とする請求項1乃至4の何
    れかに記載の生分解性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 樹脂当たり0.1乃至10重量%の滑剤
    を含有することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに
    記載の生分解性樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 樹脂当たり0.1乃至10重量%のアン
    チブロッキング剤を含有することを特徴とする請求項1
    乃至7の何れかに記載の生分解性樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 樹脂当たり0.01重量%以上の無機材
    料を含有することを特徴とする請求項1乃至8の何れか
    に記載の生分解性樹脂組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9の何れかに記載の生分
    解性樹脂組成物からなることを特徴とする蓋材。
  11. 【請求項11】 請求項5記載の樹脂組成物からなるこ
    とを特徴とする生分解性樹脂製ボトル用キャップ材料。
  12. 【請求項12】 請求項6記載の樹脂組成物からなるこ
    とを特徴とする生分解性樹脂製ボトル用中栓材料。
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