JP2003300234A - 樹脂製レンズの成形方法とその成形金型 - Google Patents

樹脂製レンズの成形方法とその成形金型

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JP2003300234A
JP2003300234A JP2002105361A JP2002105361A JP2003300234A JP 2003300234 A JP2003300234 A JP 2003300234A JP 2002105361 A JP2002105361 A JP 2002105361A JP 2002105361 A JP2002105361 A JP 2002105361A JP 2003300234 A JP2003300234 A JP 2003300234A
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cavity
resin
runner
cavities
mold
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JP2002105361A
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Masaru Fujita
勝 藤田
Masashi Tokumori
正志 徳森
Hideyuki Mima
英行 美馬
Hideki Yamada
英樹 山田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形樹脂材料の歩留りがよく、均一な特性の
複数個の樹脂製レンズを、内部歪みのない状態で得るこ
とのできる樹脂製レンズの成形金型を提供する。 【解決手段】 つなぎランナー15により互いに直列に
つながれた複数個のキャビティ16、17の内、上流側
のキャビティ16がランナー18のゲート部19を介し
てスプルー20につながり、前記上流側のキャビティ1
6をスプルー20につなぐランナー18に、キャビティ
内への溶融樹脂の樹脂流路を拡げたり、狭めたりする可
動インサートを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種光学機器に用
いる樹脂製レンズの成形方法とその成形金型に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、アクリル樹脂等の樹脂をベースと
した樹脂製レンズの成形方法とその成形金型は、例え
ば、8個の樹脂製レンズを成形する場合、図4のキャビ
ティ配置図に示すように、スプルー1から等距離のラン
ナー2によりつながれた8個のキャビティ3がスプルー
1に対して並列に配置され、個々のキャビティ部分の詳
細は図5の金型断面図に示すように、スプルー1が貫通
した固定側金型4と、突出ピン5が貫通した可動側金型
6との間にキャビティ3と、そのキャビティ3にスプル
ー1をつなぐランナー2が形成され、前記突出ピン5の
基部は、ボルト7によって固着された突出上プレート8
と突出下プレート9との間に保持され、ボルト7によっ
て固着された突出上プレート8と突出下プレート9は取
付プレート10上に設けられ、取付プレート10を貫通
した突出ロッド11により成形機側から突出力を得る。
【0003】上記構成の従来の成形金型により樹脂製レ
ンズを成形するには、図6の成形金型の温度・圧力・時
間関係図の圧力曲線Aに示すように、溶融樹脂を一定の
射出圧力でもってスプルー1からランナー2、ランナー
2からゲート部を経由してキャビティ3へ流し込むと、
キャビティ3内の圧力が上昇し、溶融樹脂のキャビティ
3への充填工程a1が開始する。その間、成形金型の温
度は温度曲線Bに示すようにガラス転移点温度に保たれ
ている。溶融樹脂のキャビティ3への充填が完了した後
は、圧力曲線Aに示すように、キャビティ3内の溶融樹
脂がスプルー1方向へ逆流しない程度の射出圧力による
保圧工程a2に入る。次に、キャビティ3内の溶融樹脂
に保圧が加えられている期間の途中で、成形金型の温度
を温度曲線Bに示すようにガラス転移点以上に上昇させ
る転写工程b1に入り、溶融樹脂を膨張させてキャビテ
ィ3内の溶融樹脂のレンズ面の転写効率を上げる。
【0004】なお、上記のように、スプルー1側から射
出圧力でキャビティ3内に溶融樹脂を充填する場合、溶
融樹脂に粘性があるため、キャビティ3内に充填された
溶融樹脂はランナー2のゲート部に近いところと遠いと
ころとでは、射出圧力の受け方が異なり、その圧力差が
キャビティ3内の溶融樹脂に部分的な残留応力として残
り、その残留応力はキャビティ3内の溶融樹脂がガラス
転移点以下になった時に内部歪みとして現われ、レンズ
の性能に著しく悪い影響を与えることになる。
【0005】その内部歪みを無くするため、上記転写工
程b1の後に、成形金型を1/100mmオーダーの間
隔の寸開きを行うことにより、キャビティ3内の溶融樹
脂の部分的な残留応力を緩和させ、その後、成形金型の
温度を温度曲線Bに示すようにガラス転移点にまで低下
させ、内部歪みのないレンズを得るようにしている。
【0006】上記図4のキャビティ配置図のように、ス
プルー1から等距離のランナー2により並列につながれ
たキャビティ3がそれぞれ1個だけである場合は、ラン
ナー2のゲート部からキャビティ3の一番奥までの距離
がキャビティ1個分で比較的短いため、溶融樹脂のキャ
ビティ3への充填工程a1において発生するキャビティ
3内部のランナー2のゲート部に近いところと遠いとこ
ろとの充填圧力差は比較的小さい。
【0007】また、転写工程b1において成形金型の温
度をガラス転移点以上に上昇させた場合、キャビティ3
内部で溶融樹脂が膨張するために生じるランナー2のゲ
ート部の逆流は、射出圧力による保圧を加え続けても完
全に止めることはできず、一部逆流が起こりキャビティ
3内部のランナー2のゲート部に近いところと遠いとこ
ろとで逆流による圧力差が生じるが、これも1個のキャ
ビティ内部であるため、比較的小さく、結局、スプルー
1から等距離のランナー2により並列につながれたキャ
ビティ3がそれぞれ1個だけである場合は、その1個の
キャビティ3内の溶融樹脂に発生する圧力差が最終レン
ズの内部歪みとして与える影響は比較的少ない。
【0008】しかしながら、図4のキャビティ配置図に
示すように、スプルー1から等距離のランナー2により
つながれた8個のキャビティ3が並列に配置された場合
は、各キャビティ3毎に独立したランナー2を必要とす
るため、5000円/kg程度という高価なアクリル樹
脂材料等の成形樹脂材料の歩留りが悪く、また、図4の
キャビティ配置図に示すように、キャビティ3が上下方
向に広く配置された金型を図7の横型成形機金型取付面
図に示す横型成形機に取り付けた場合、横型成形機のタ
イバー12によって支持されたダイプレート13の金型
取付面間の上下方向の平行度は重力の影響を受け、傾き
が大きくなり、いくら調整しても高い平行度を量産レベ
ルで維持することが難しく、ダイプレート13の金型取
付面に取り付けられたキャビティ並列配置金型14の各
キャビティ3が成形機から受ける圧力はキャビティ3の
上下方向の位置によって異なり、成形される複数のレン
ズに均一性を欠くことになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
樹脂製レンズの成形方法とその成形金型によると、スプ
ルーから等距離のランナーにより並列につながれたキャ
ビティがそれぞれ1個だけである場合は、その1個のキ
ャビティ内の溶融樹脂に成形時に発生する圧力差が最終
レンズの内部歪みとして現われる度合は比較的少ない
が、横型成形機に、スプルーから等距離のランナーによ
り1個ずつ上下方向に広く配置された複数個のキャビテ
ィを取り付ける場合は、横型成形機のダイプレートの上
下方向の平行度が得られにくいため、各キャビティに均
一な成形圧力を加えることができず、成形される最終レ
ンズに均一性を欠き、また、1個のキャビティ毎にラン
ナーを要するため、高価なアクリル樹脂材料等の成形樹
脂材料の歩留りが悪くなるという問題があった。
【0010】本発明は上記の課題を解決するもので、成
形樹脂材料の歩留りがよく、均一な特性の複数個の樹脂
製レンズを、内部歪みのない状態で得ることのできる樹
脂製レンズの成形方法とその成形金型を提供することを
目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、つなぎランナーにより互いに直列につ
ながれた複数個のキャビティよりなるキャビティ直列配
置金型を横型成形機に取り付け、複数個のキャビティへ
の溶融樹脂の充填工程の後、複数個のキャビティをシー
ル状態にしてガラス転移点温度以上に加熱して、キャビ
ティ内の溶融樹脂のレンズ面への転写を行うとともに内
部圧力差を緩和し、溶融樹脂のレンズ面への転写工程
後、金型の寸開きを行うことによりキャビティ内の溶融
樹脂の残留応力を緩和させる樹脂製レンズの成形方法で
あり、成形樹脂材料の歩留りがよく、均一な特性の複数
個の樹脂製レンズを、内部歪みのない状態で得ることの
できるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、つなぎランナーにより互いに直列につながれた複数
個のキャビティよりなるキャビティ直列配置金型を横型
成形機に取り付け、複数個のキャビティへの溶融樹脂の
充填工程の後、複数個のキャビティをシール状態にして
ガラス転移点温度以上に加熱して、キャビティ内の溶融
樹脂のレンズ面への転写を行うとともに内部圧力差を緩
和し、溶融樹脂のレンズ面への転写工程後、金型の寸開
きを行うことによりキャビティ内の溶融樹脂の残留応力
を緩和させる樹脂製レンズの成形方法であり、キャビテ
ィ直列配置金型を横型成形機に取り付けることにより、
成形樹脂材料の歩留りが上がるとともに、横型成形機の
ダイプレートの上下方向の不平行度の影響を回避でき、
複数個のキャビティをシール状態にしてガラス転移点温
度以上に加熱することにより、高い溶融状態となった溶
融樹脂がつなぎランナーを経由して流通し、複数個のキ
ャビティ内の充填樹脂の圧力差緩和の方向に働き、同時
に、溶融樹脂が膨張して溶融樹脂のレンズ面の転写効率
を上げるという作用がある。
【0013】本発明の請求項2に記載の発明は、つなぎ
ランナーにより互いに直列につながれた複数個のキャビ
ティの内、上流側キャビティがランナーのゲート部を介
してスプルーにつながり、前記上流側キャビティをスプ
ルーにつなぐランナーに、キャビティ内への溶融樹脂の
充填工程では樹脂流路を拡げ、充填が完了した保圧工程
では樹脂流路を狭める可動インサートを設けた樹脂製レ
ンズの成形金型であり、複数個のキャビティがつなぎラ
ンナーにより互いに直列につながれていることにより、
その複数個のキャビティは上下方向に広がることなく横
方向に広く分布し、上流側キャビティをスプルーにつな
ぐランナーに可動インサートを設けることにより、充填
が完了した保圧工程において、上流側キャビティからス
プルー側へ溶融樹脂が逆流しないレベルにランナーを塞
ぐという作用を有する。
【0014】本発明の請求項3に記載の発明は、上流側
キャビティをスプルーにつなぐランナーの樹脂流路を、
充填が完了した保圧工程では可動インサートにより完全
に塞ぐ請求項2に記載の樹脂製レンズの成形金型であ
り、ランナーの樹脂流路を充填が完了した保圧工程では
可動インサートにより完全に塞ぐことにより、保圧に関
係なく、つなぎランナーにより互いに直列につながれた
複数個のキャビティを完全にシールするという作用を有
する。
【0015】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照しながら説明する。
【0016】(実施の形態)図1は本発明の実施の形態
における樹脂製レンズの成形金型のキャビティ配置図、
図2は同樹脂製レンズの成形金型の金型断面図であり、
図1のキャビティ配置図においては、つなぎランナー1
5により互いに直列につながれた2個のキャビティ1
6、17の上流側のキャビティ16がランナー18のゲ
ート部19を介してスプルー20につながり、同様に、
つなぎランナー21により互いに直列につながれた2個
のキャビティ22、23の上流側のキャビティ22がラ
ンナー24のゲート部25を介して、つなぎランナー2
6により互いに直列につながれた2個のキャビティ2
7、28の上流側のキャビティ27がランナー29のゲ
ート部30を介して、つなぎランナー31により互いに
直列につながれた2個のキャビティ32、33の上流側
のキャビティ32がランナー34のゲート部35を介し
て、それぞれスプルー20に対して並列につながってい
る。
【0017】個々のキャビティ部分の詳細を示す図2の
金型断面図においては、スプルー20が貫通した固定側
金型36と、突出ピン37が摺動自在に貫通した可動側
金型38との間に、つなぎランナー15により直列につ
ながれた2個のキャビティ16、17と、その上流側の
キャビティ16にスプルー20をつなぐランナー18と
ゲート部19とが形成され、前記突出ピン37の基部
は、ボルト39によって固着された突出上プレート40
と突出下プレート41との間に保持され、ボルト39に
よって固着された突出上プレート40と突出下プレート
41は取付プレート42上に設けられ、取付プレート4
2を摺動自在に貫通した突出ロッド43を介して成形機
側から突出力を得ている。可動インサート44は前記可
動側金型38および突出上プレート40と突出下プレー
ト41を摺動自在に貫通し、その先端がランナー18内
に突出してランナー18の樹脂流路を遮蔽可能とし、そ
の基部が、前記取付プレート42の凹部内を摺動自在に
動き得るシリンダ45に固着された2枚の可動プレート
46、47の間に保持されている。
【0018】上記構成の成形金型により樹脂製レンズを
成形するには、まず、図1のキャビティ配置図に示すよ
うに、つなぎランナー15により互いに直列につなが
れ、横方向に広く配置された2個のキャビティ16、1
7よりなるキャビティ直列配置金型48を図7の横型成
形機金型取付面図に示す横型成形機に取り付けるのであ
るが、その場合、横型成形機のタイバー12によって支
持されたダイプレート13の金型取付面間の上下方向の
平行度が得られにくくても、2個のキャビティ16、1
7は横方向に広く配置されているので、ダイプレート1
3の金型取付面に取り付けられたキャビティ直列配置金
型48の各キャビティが成形機から受ける圧力はほぼ同
じ圧力となり、均一な成形が得られる。
【0019】また、上記状態の樹脂製レンズの成形金型
の加熱、加圧工程は、図3の成形金型の温度・圧力・時
間関係図の圧力曲線Aに示すように、溶融樹脂を一定の
射出圧力でもってスプルー20からランナー18、ラン
ナー18からゲート部を経由してキャビティ16、つな
ぎランナー15を経てキャビティ17へ流し込むと、キ
ャビティ16、17内の圧力が上昇し、溶融樹脂のキャ
ビティ16、17への充填工程a1が開始する。その
間、成形金型の温度は温度曲線Bに示すようにガラス転
移点温度に保たれている。
【0020】この場合、つなぎランナー15により直列
につながれた2個のキャビティ16、17内に充填され
た溶融樹脂は、前記従来の1個のキャビティの場合と異
なり、ランナー18のゲート部19に近いキャビティ1
6と遠いキャビティ17とでは充填圧力が大きく異なる
ため、キャビティ16とキャビティ17とでは充填され
た溶融樹脂の内部圧力が異なる。
【0021】しかし、キャビティ16、17への充填が
完了した後、射出圧力による保圧工程a2の途中で、可
動インサート44の先端をランナー18の樹脂流路から
引っ込んでいた状態から樹脂流路に突出した状態に変え
樹脂流路を遮蔽することによりキャビティ16、17を
シール状態とし、次いで、成形金型の温度を温度曲線B
に示すようにガラス転移点以上に上昇させる転写工程b
1に入ると、シール状態となったキャビティ16、17
内の樹脂圧力は、ガラス転移点以上の高い温度により高
い溶融状態となった溶融樹脂がつなぎランナー15によ
りつながれているため、キャビティ16、17内の充填
樹脂の圧力差緩和の方向に働き、同時に、溶融樹脂が膨
張してキャビティ16、17内の溶融樹脂のレンズ面の
転写効率を上げることになる。
【0022】なお、この場合、可動インサート44によ
りランナー18の樹脂流路を遮蔽しているので、ランナ
ー18の樹脂流路が開いている場合に起こる逆流の影響
がランナー18のゲート部19に近いキャビティ16と
遠いキャビティ17とで違っておよび逆流により内部圧
力が異なってしまうということがなく、また、金型の加
熱条件がキャビティ16とキャビティ17とで異なって
も、高い溶融状態となった溶融樹脂がつなぎランナー1
5によりつながれているため、加熱温度差は緩和される
方向に働く。
【0023】結局、つなぎランナー15により直列につ
ながれた2個のキャビティ16、17内に充填された溶
融樹脂の内部圧力はランナー18のゲート部19からキ
ャビティ17の先端まで距離があるため、1個のキャビ
ティの場合よりも部分的圧力差ができやすいというとい
う問題点を、可動インサート44によりランナー18の
樹脂流路を遮蔽し、2個のキャビティ16、17をシー
ル状態として加熱することにより解決している。
【0024】次に、転写工程b1が終わった後、成形金
型を1/100mmオーダーの間隔の寸開きを行うこと
により、転写工程b1におけるガラス転移点以上の高い
温度での高い溶融状態でも緩和できなかったキャビティ
16、17内の溶融樹脂の残留応力をさらに緩和させ、
その後、成形金型の温度を温度曲線Bに示すようにガラ
ス転移点にまで低下させ、内部歪みのないレンズを得る
ようにしている。
【0025】なお、可動インサート44によりランナー
18の樹脂流路を遮蔽する度合は、射出圧力による保圧
の強さにより、溶融樹脂がランナー18の樹脂流路を逆
流しないレベルに樹脂流路を狭めるだけでよい場合もあ
るし、完全に遮蔽して逆流を完全になくする場合もあ
る。
【0026】以上のように、本実施の形態における樹脂
製レンズの成形金型によれば、2個のキャビティ16、
17がつなぎランナー15により互いに直列につながれ
ているので、2個のキャビティ16、17は1個の共通
のランナー18で済み、成形樹脂材料の歩留りがよくな
り、また、金型を横型成形機に取り付けた場合でも、キ
ャビティ16、17が横方向に広く配置された形とな
り、横型成形機のダイプレート13における上下方向の
平行度の問題もなくなるものである。
【0027】さらに、キャビティ16、17内へ溶融樹
脂の充填後、可動インサート44によりキャビティ1
6、17をシールすることができるので、転写工程b1
で溶融樹脂をガラス転移点以上の高い温度で高い溶融状
態としてもランナー18から逆流することがなく、キャ
ビティ16、17内の充填樹脂の圧力差を緩和すること
ができるとともに、高い転写効率を得ることができる。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明の樹脂製レンズの
成形方法とその成形金型によれば、内部歪みが少なく、
かつ、均一な特性の複数の樹脂製レンズを成形樹脂材料
の歩留りがよい状態で得ることができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における樹脂製レンズの成
形金型のキャビティ配置図
【図2】本発明の実施の形態における樹脂製レンズの成
形金型の金型断面図
【図3】本発明の実施の形態における樹脂製レンズの成
形金型の温度・圧力・時間関係図
【図4】従来の樹脂製レンズの成形金型のキャビティ配
置図
【図5】従来の樹脂製レンズの成形金型の金型断面図
【図6】従来の樹脂製レンズの成形金型の温度・圧力・
時間関係図
【図7】横型成形機金型取付面図
【符号の説明】
1,20 スプルー 2,18,24,29,34 ランナー 3,16,17,22,23,27,28,32,33
キャビティ 4,36 固定側金型 5,37 突出ピン 6,38 可動側金型 7,39 ボルト 8,40 突出上プレート 9,41 突出下プレート 10,42 取付プレート 11,43 突出ロッド 12 タイバー 13 ダイプレート 14 キャビティ並列配置金型 15,21,26,31 つなぎランナー 19,25,30,35 ゲート部 44 可動インサート 45 シリンダ 46,47 可動プレート 48 キャビティ直列配置金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 美馬 英行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山田 英樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4F202 AH73 AH74 CA01 CB01 CK02 CK06 CK07 CN01 4F206 AH73 AH74 JA07 JM05 JN14 JN17 JN22 JN25 JN35 JN43

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 つなぎランナーにより互いに直列につな
    がれた複数個のキャビティよりなるキャビティ直列配置
    金型を横型成形機に取り付け、複数個のキャビティへの
    溶融樹脂の充填工程の後、複数個のキャビティをシール
    状態にしてガラス転移点温度以上に加熱して、キャビテ
    ィ内の溶融樹脂のレンズ面への転写を行うとともに内部
    圧力差を緩和し、溶融樹脂のレンズ面への転写工程後、
    金型の寸開きを行うことによりキャビティ内の溶融樹脂
    の残留応力を緩和させる樹脂製レンズの成形方法。
  2. 【請求項2】 つなぎランナーにより互いに直列につな
    がれた複数個のキャビティの内、上流側キャビティがラ
    ンナーのゲート部を介してスプルーにつながり、前記上
    流側キャビティをスプルーにつなぐランナーに、キャビ
    ティ内への溶融樹脂の充填工程では樹脂流路を拡げ、充
    填が完了した保圧工程では樹脂流路を狭める可動インサ
    ートを設けた樹脂製レンズの成形金型。
  3. 【請求項3】 上流側キャビティをスプルーにつなぐラ
    ンナーの樹脂流路を、充填が完了した保圧工程では可動
    インサートにより完全に塞ぐ請求項2に記載の樹脂製レ
    ンズの成形金型。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012096487A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 San Technos Kk 射出成形用金型

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012096487A (ja) * 2010-11-04 2012-05-24 San Technos Kk 射出成形用金型

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