JP2003300229A - 射出成形用金型 - Google Patents

射出成形用金型

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JP2003300229A
JP2003300229A JP2002108251A JP2002108251A JP2003300229A JP 2003300229 A JP2003300229 A JP 2003300229A JP 2002108251 A JP2002108251 A JP 2002108251A JP 2002108251 A JP2002108251 A JP 2002108251A JP 2003300229 A JP2003300229 A JP 2003300229A
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JP
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split
resin
sprue
fixed
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JP2002108251A
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Ryoji Asano
良治 浅野
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】成形時に分割型スプルーの基端部での切断を確
実にし、安定した成形サイクルにて、複雑な形状の樹脂
製品を大量生産することができる射出成形用金型を提供
する。 【解決手段】可動型12が、固定型11方向に離接自在
にに設けられた複数の分割型121,122からなり、
閉合時に、固定型12と分割型122との間に、固定型
スプルー13とランナー14とを経て樹脂流路が連通す
る成形品のキャビティ15,15が形成されるととも
に、隣接する分割型121,122と分割型との間に、
分割型スプルー16とランナー17とを経て樹脂流路が
連通する成形品のキャビティ18が形成されるようにな
っている射出成形用金型1において、前記分割型スプル
ー16が、中途で樹脂の流動方向に急激に拡径する段部
161を有し、その段部161以外の部分が樹脂の流動
方向に次第に拡径するように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、積み重ね式の射出
成形用金型に関するものである。 【0002】 【従来の技術】複雑な形状の樹脂製品を大量生産する方
法として、射出成形が広く普及している。また特に管継
手等の幅の狭い製品を大量生産する場合には、可動型
が、固定型方向に離接自在に設けられた複数の分割型か
らなり、閉合時に、固定型と分割型との間及び隣接する
分割型と分割型との間にそれぞれ成形品のキャビティが
形成されるようになっている積み重ね金型が使用されて
いる(日本プラスチック加工技術協会発行の1985年
版「射出金型設計・製作の理論と実際」や特開平11−
348082号公報参照)。 【0003】従来のこの種の積み重ね金型は、たとえ
ば、図8および図9に示すような構造になっている。す
なわち、図8および図9に示すように、この金型100
は、固定型200と、可動型300とを備えている。 【0004】可動型300は、可動型本体となる第1分
割型310と、固定型200と第1分割型310との中
間に配置される第2分割型320とを備え、固定型20
0との閉合時に、固定型200と第2分割型320との
間に、固定型スプルー210とランナー410とを経て
樹脂流路が連通するキャビティ501を形成するととも
に、第2分割型320と第1分割型310との間に、分
割型スプルー321とランナー420とを経て樹脂流路
が連通するキャビティ502を形成するようになってい
る。固定型スプルー210と分割型スプルー321は、
ともに樹脂の流動方向に次第に拡径するように形成され
ている。 【0005】この射出成形用金型100を用いた場合、
以下のようにして、成形品511,512を成形してい
る。まず、図8に示すように、固定型200と可動型3
00とを閉合し、固定型200側から固定型200と第
2分割型320との間のキャビティ501内に、固定型
スプルー210とランナー410とを経て溶融樹脂を射
出充填するとともに、第2分割型320と第1分割型3
10との間のキャビティ502内に、分割型スプルー3
21とランナー420とを経て溶融樹脂を射出充填す
る。つぎに、金型100内の樹脂が冷却固化したのち、
図9に示すように、固定型200と可動型300との間
を型開きするとともに、第1分割型310と第2分割型
320との間も型開きする。 【0006】この金型の型開き時に、固定型スプルー2
10とランナー410内に充填された樹脂と、分割型ス
プルー321とランナー420内に充填された樹脂との
間を所定の位置にて切断して、固定型200に成形品5
11を残すとともに、第1分割型310に成形品512
を残し、それぞれ、突き出しピン220,330にて突
き出して成形品511,512を取り出す設計となって
いる。このとき、固定型スプルー210とランナー41
0内に充填された樹脂と、分割型スプルー321とラン
ナー420内に充填された樹脂との間の切断すべき部分
は、樹脂固化点以下となっていないと折るようにして切
断することができない。 【0007】しかしながら、その切断すべき部分は、金
型の中心部に位置していて金型構造上その部分だけ強制
冷却することは困難であり、特に夏季などの高温下での
成形においては、成形サイクルの増長や変動を発生させ
る原因となり、成形品の品質も安定しないという問題点
がある。切断すべき部分が冷却不足のために切断できな
かった場合には、成形品511,512が第2分割型3
20の両側につながったまま残った状態となるので、一
旦成形作業を中断して、成形品511,512を切り離
すようにして除去する必要があるので、生産性が著しく
低下するという問題点がある。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の問題点を解消し、成形時に分割型スプルーの基
端部での切断を確実にし、安定した成形サイクルにて、
複雑な形状の樹脂製品を大量生産することができる射出
成形用金型を提供することを目的としてなされたもので
ある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、可動型が、固
定型方向に離接自在にに設けられた複数の分割型からな
り、閉合時に、固定型と分割型との間に、固定型スプル
ーとランナーとを経て樹脂流路が連通する成形品のキャ
ビティが形成されるとともに、隣接する分割型と分割型
との間に、分割型スプルーとランナーとを経て樹脂流路
が連通する成形品のキャビティが形成されるようになっ
ている射出成形用金型において、前記分割型スプルー
が、中途で樹脂の流動方向に急激に拡径する段部を有
し、その段部以外の部分が樹脂の流動方向に次第に拡径
するように形成されている射出成形用金型である。 【0010】 【作用】本発明の射出成形用金型は、前記分割型スプル
ーが、中途で樹脂の流動方向に急激に拡径する段部を有
し、その段部以外の部分が樹脂の流動方向に次第に拡径
するように形成されていることにより、分割型スプルー
内に充填された樹脂からなる分割型スプルー部の基端部
は、分割型スプルーの急激に拡径する段部よりも小径部
分に存在しているので、十分冷却が進行しており、突出
しピンの突き出しにより、その部分で折れるようにして
確実に切断されるので、安定した成形サイクルにて、複
雑な形状の樹脂製品を大量生産することができる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の射出成形用金型の
一例を説明する断面図であり、図2はその要部拡大断面
図である。図1に示すように、この射出成形用金型1
は、固定型11と可動型12とを備えている。 【0012】可動型12は、固定型11方向に離接自在
に設けられた、第1分割型121と第2分割型122と
を備えている。固定型11と可動型12とを閉合時に、
固定型11と第2分割型122との間に、固定型スプル
ー13とランナー14とを経て樹脂流路が連通する成形
品のキャビティ15,15が形成されるとともに、第1
分割型121と第2分割型122との間に、分割型スプ
ルー16とランナー17とを経て樹脂流路が連通する成
形品のキャビティ18が形成されるようになっている。 【0013】図2にも示すように、固定型スプルー13
は樹脂の流動方向に次第に拡径するように形成されてい
る。分割型スプルー16は、中途に段状に樹脂の流動方
向に急激に拡径する段部161を有するとともに、段部
161以外の部分は樹脂の流動方向に次第に拡径するよ
うに形成されている。段部161は、第2分割型122
が第2分割型板122aと第2分割型受け板122bと
からなるようにしておいて、その接合面に設けるように
しておけば、第2分割型受け板122bとして種々の径
を備えたものを準備することにより、分割型スプルー1
6の形状変更を容易に行うことができる。 【0014】また、射出成形用金型1は、型開き時に、
各キャビティ15,18内に形成された成形品及びスプ
ルー・ランナー部等を突き出す突出し機構19を備えて
いる。突出し機構19は、油圧装置(図示せず)によっ
て第1分割型121内を固定型11方向に進退する第1
突出し盤(エジェクタープレート)191と、この第1
突出し盤191に対して別個に進退可能な第2突出し盤
192とを備えている。 【0015】第1突出し盤191には、第1分割型12
1と第2分割型122との間に形成されたキャビティ1
8内の成形品と分割型スプルー/ランナー部とを突き出
す第1突出しピン193,194の後端部が固定されて
いる。 【0016】第2突出し盤192には、第2分割型12
2と固定型11との間に形成されたキャビティ15内の
成形品と固定型スプルー/ランナー部とを突き出す第2
突出しピン195の後端部が固定されている。第2突出
しピン195は、第1ピン部材195a、第2ピン部材
195b、第3ピン部材195cの3つのピン部材から
形成されている(図6参照)。 【0017】次に、この射出成形用金型1を用いた射出
成形法を、図3〜図6を参照して説明する。まず、図1
に示すように、固定型11と可動型12とを閉合したの
ち、図3に示すように、固定型11側から、固定型スプ
ルー13とランナー14とを経てキャビティ15,15
内に溶融樹脂を充填するとともに、分割型スプルー16
とランナー17とを経てキャビティ18内に溶融樹脂を
充填する(最初の工程)。 【0018】次に、金型1内で充填樹脂を冷却固化した
のち、図4に示すように、可動型12全体を固定型11
から離れる方向に移動させて、固定型11と第2分割型
122との間を型開きする(第2工程)。この際、固定
型スプルー13内に充填された固定型スプルー/ランナ
ー部22の基端部は樹脂の融点未満となっており、図示
しないノズル側の樹脂は融点以上となっているので、そ
の界面にて容易に切断されるので、成形品21,21及
び固定型スプルー/ランナー部22は第2分割型122
に残った状態となる。 【0019】次に、図5に示すように、第2突出し盤1
92を固定型11方向に移動させて、第2突出しピン1
95を固定型11方向に突き出し、固定型11と第2分
割型122との間に成形された成形品21,21を固定
型スプルー/ランナー部22とともに突き出し離型させ
る(第3工程)。この際に、分割型スプルー/ランナー
部32の基端部は、分割型スプルーの急激に拡径する段
部よりも小径部分に存在しているので、十分冷却が進行
しており、第2突出しピン195の突き出しにより、そ
の部分で折れるようにして容易に切断される。 【0020】次に、図6に示すように、第2突出し盤1
92を元の位置、すなわち、第1突出し盤191と密着
した状態に戻すとともに、第1分割型121と第2分割
型122との間を型開きして、成形品31及び分割型ス
プルー/ランナー部32を第1分割型121に残した状
態となす(第4工程)。そして、図7に示すように、第
1突出し盤191を第2突出し盤192とともに固定型
11方向に移動させ、第1突出しピン193及び突出し
ピン194を固定型11方向に突き出して、成形品31
を分割型スプルー/ランナー部32とともに突き出し離
型させる(最後の工程)。 【0021】 【発明の効果】本発明の射出成形用金型は、上記のとお
りの構成とされているので、成形時に分割型スプルーの
基端部での切断を確実に行うことができ、安定した成形
サイクルにて、複雑な形状の樹脂製品を大量生産するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の射出成形用金型の一例の閉合状態を示
す断面図である。 【図2】図1に示す射出成形用金型の一部を拡大して示
す断面図である。 【図3】図1に示す射出成形用金型を用いた射出成形の
最初の工程を説明する断面図である。 【図4】図1に示す射出成形用金型を用いた射出成形の
第2工程を説明する断面図である。 【図5】図1に示す射出成形用金型を用いた射出成形の
第3工程を説明する断面図である。 【図6】図1に示す射出成形用金型を用いた射出成形の
第4工程を説明する断面図である。 【図7】図1に示す射出成形用金型を用いた射出成形の
最後の工程を説明する断面図である。 【図8】従来の射出成形用金型の一例を示す断面図であ
る。 【図9】図8に示す射出成形用金型を用いた射出成形の
工程を説明する断面図である。 【符号の説明】 1 射出成形用金型 11 固定型 12 可動型 13 固定型スプルー 14,17 ランナー 15,18 キャビティ 16 分割型スプルー 19 突出し機構 121 第1分割型 122 第2分割型 161 段部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 可動型が、固定型方向に離接自在にに設
    けられた複数の分割型からなり、閉合時に、固定型と分
    割型との間に、固定型スプルーとランナーとを経て樹脂
    流路が連通する成形品のキャビティが形成されるととも
    に、隣接する分割型と分割型との間に、分割型スプルー
    とランナーとを経て樹脂流路が連通する成形品のキャビ
    ティが形成されるようになっている射出成形用金型にお
    いて、前記分割型スプルーが、中途で樹脂の流動方向に
    急激に拡径する段部を有し、その段部以外の部分が樹脂
    の流動方向に次第に拡径するように形成されていること
    を特徴とする射出成形用金型。
JP2002108251A 2002-04-10 2002-04-10 射出成形用金型 Withdrawn JP2003300229A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008105336A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Sekisui Chem Co Ltd 射出成形用積み重ね金型

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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