JP2003299971A - 籾摺り精米装置 - Google Patents

籾摺り精米装置

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JP2003299971A JP2002105157A JP2002105157A JP2003299971A JP 2003299971 A JP2003299971 A JP 2003299971A JP 2002105157 A JP2002105157 A JP 2002105157A JP 2002105157 A JP2002105157 A JP 2002105157A JP 2003299971 A JP2003299971 A JP 2003299971A
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興太郎 久保田
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靖之 日高
Toshiyuki Suzuki
利行 鈴木
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晃悦 松山
Yoshikazu Orui
良和 大類
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 精米および籾摺り後の玄米のままで搬送する
設備を一個所に設置する場合に、設備の大型化を防止す
ると共に適正な流量制御、特に籾摺りされた玄米あるい
は精米された量を投入量に一致させるとともに各工程に
用いられる装置の負荷増大を防止できる籾摺り精米装置
を提供する。 【解決手段】 投入口から供給された籾摺り後の玄米を
搗精する精米装置2および籾摺り後の玄米のままで搬送
する玄米搬送装置とを同一箇所に設置した籾摺り精米装
置において、上記投入口から上記各装置に至る搬送路の
前段に形成された分岐位置に設けられていて、定量ずつ
貯留が可能な玄米収容部5Aが周方向に沿って複数設け
られた回転可能な分流ロータ5と、上記精米装置2およ
び玄米搬送装置に向けて玄米を指向させるガイド部材8
とが配置され、分流ロータ5の回転方向および回転速度
の設定により各装置への玄米の振り分けを設定すること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、籾摺り精米装置に
関し、さらに詳しくは、投入された籾摺り後の玄米を精
米工程と玄米のまま搬送する搬送工程とに振り分けるた
めの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】脱穀された籾は籾摺りにより玄米とされ
て貯蔵される場合と玄米の搗精により精米したうえで貯
蔵される場合とがある。これら籾摺り作業あるいは精米
作業は個別に行われることが多かった。しかし、近年で
は、上記両作業を1カ所で集中的に行えるようにして設
備の小型化を図ることが提案されてきている(例えば、
特開平7−250183号公報、特開平11−2769
41号公報)。上記各公報には、籾摺り装置に至る籾搬
送路の前段に玄米を得るための籾摺り機へ籾を導入する
向きと精米機へ玄米を導入する向きとに振り分けが可能
な搬送方向切り換えのための構成が開示されており、具
体的には、投入された籾あるいは玄米が流下する位置に
上記方向切り換えが可能な向きに揺動することができる
シャッター板を配置した構成が備えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に開示されて
いる構成においては、籾あるいは玄米が籾摺り機あるい
は精米機のいずれかに導入できるようになっているが、
シャッター板の揺動方向による方向切り換えのみである
ので、籾摺り機あるいは精米機の処理能力に関係なく籾
あるいは玄米が導入される。このため、籾摺り機あるい
は精米機での処理が追いつかなくなることがある。従っ
て、籾あるいは玄米の投入部が上記公報に開示されてい
るように漏斗状の形状であると、投入部における狭口部
内部に滞留した籾あるいは玄米がブリッジ現象により固
化しやすくなる。この結果、自然落下しにくくなること
により処理された量が投入量と異なってしまったり、あ
るいは逆に一時的ではあっても処理量以上の過剰な量が
導入されることにより処理に用いられる籾摺り機あるい
は精米機への負荷増大を招く虞がある。しかも、揺動可
能なシャッター板を用いた場合には、揺動半径によって
は籾あるいは玄米の搬送路、ひいては設備が大型化して
しまうこともある。
【0004】本発明の目的は、上記従来の籾摺り精米装
置における問題、特に、1カ所にて精米および籾摺り後
の玄米のままで搬送する工程を実行する装置が連ねられ
ている設備とした場合に、設備の大型化を防止すると共
に適正な流量制御、特に精米工程での処理能力に対応す
る流量制御ができることにより籾摺りされた玄米あるい
は精米された米粒の処理量が投入された量と一致させる
とともに各工程に用いられる装置の負荷増大を防止でき
る籾摺り精米装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
投入口から供給された籾摺り後の玄米を搗精する精米装
置および籾摺り後の玄米のままで搬送する玄米搬送装置
とを同一箇所に設置した籾摺り精米装置において、上記
投入口から上記各装置に至る搬送路の前段に形成された
分岐位置に設けられていて、定量ずつ貯留が可能な玄米
収容部が周方向に沿って複数設けられた回転可能な分流
ロータと、上記分流ロータの下方に位置して上記玄米収
容部に連続して上記精米装置および玄米搬送装置に向け
て玄米を指向させるガイド部材とが配置され、上記玄米
収容部と上記ガイド部材との対向状態が選択されること
により該玄米収要部に収容されている玄米が上記精米装
置および玄米搬送装置のいずれかに導入される構成とさ
れていることを特徴とする籾摺り精米装置。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明に加えて、上記分流ロータは、上記精米装置の一部に
取り付けられて該精米装置の一構成部材として用いられ
ることを特徴としている。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明に加えて、上記分流ロータは、正逆回転可能
に設けられ、上記籾収容部の一つが上記投入口に対向す
る態位を初期態位として設定され、該初期態位からの回
転方向および回転速度の設定により上記投入口に対向し
ている玄米収容部に貯留されている玄米の搬送方向およ
び流量が設定可能であることを特徴としている。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
うちの一つに記載の発明に加えて、上記分流ロータは、
所定時間での上記玄米収容部と上記ガイド部材との対向
回数を判別して回転速度を割り出され、該回転速度が精
米装置あるいは玄米搬送装置の処理能力に対応させられ
ることを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1および2記載の発明では、投入口から
精米装置および玄米搬送装置に至る搬送路の前段に形成
された分岐位置に設けられている分流ロータにより定量
の玄米を各装置に向けてガイドしながら導入することが
できる。しかも、分流ロータは、周方向に沿って複数の
玄米収容部を備えており、この玄米収容部が回転するこ
とにより玄米を滞留させることなくブリッジ現象を抑え
て自然落下させることができる構成を、装置内での専有
面積が揺動可能なシャッタ部材などに比べて装置内での
専有面積を小さくした状態で得ることができる。さらに
加えて、分流ロータが精米装置の一部に取り付けられて
精米装置の一構成部材とされているので、精米装置の組
み込みと同時に設備内に設置でき、改めて精米装置に対
する配管類を必要としないことによっても分流ロータの
専有面積を小さくすることができる。
【0010】請求項3記載の発明では、分流ロータが正
逆回転可能であり、投入口に一つの玄米収容部が対向す
る状態を初期態位とされ、この初期態位からの回転方向
および回転位置を設定するだけで投入口に対向している
玄米収容部をガイド部材と精米装置とが連通する位置あ
るいはガイド部材と玄米搬送装置とが連通する位置の何
れかに向けた玄米の搬送方向を設定することができる。
【0011】請求項4記載の発明では、分流ロータの回
転速度が所定時間内での回転数により割り出され、その
回転速度による玄米の導入流量を精米装置あるいは玄米
搬送装置の処理能力に対応させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態を説明する。図1は、本発明の実施形態による籾摺
り精米装置の概略構成を説明するための模式図である。
図1において籾摺り精米装置1は、精米装置2と図示し
ないが籾摺り装置と操作部3を備えている。精米装置2
にはその一部に後述する分流装置4が装備されており、
分流装置4には、精米装置2に至る搬送路4Aと籾摺り
後の玄米のままで搬送する玄米搬送装置に至る搬送路4
Bとがそれぞれ連結されている。
【0013】図2には、分流装置4の構成を説明するた
めの図であり、同図において、分流装置4は、精米装置
2の処理部空間に連通する傾斜管を用いて精米装置2に
連通させた状態で精米装置2に対してフレームを一体化
されることにより、精米装置2の一部として配置されて
いる。図2は、分流装置4の一部、詳しくは、後述する
分流ロータ5を配置した分流室6を断面とした図であ
り、同図において、分流装置4は、分流室6を境にして
上部側には玄米の投入口を備えたホッパ7が、そして下
部には精米装置2に至る精米用搬送路4A(図2では精
米機、白米系統と表示されている)および玄米搬送装置
に至る玄米用搬送路4B(図2では搬送機、玄米系統と
表示されている)がその一端を連結されている。精米用
搬送路4Aは、上述したように、分流室6と反対側の端
部が精米装置2における処理部空間の一部をなす玄米導
入部に連結され、玄米用搬送路4Bは分流室と反対側の
端部が玄米搬送装置の搬送部に位置決めされている。
【0014】分流室6の内部は、分流ロータ5の軸心
(図2では、回転軸5B)を境にして上部には、ホッパ
7の下縁開口を装填できる上部開口縁を有する漏斗状の
導入部6Aが設けられ、下部には、各搬送路4A、4B
に向けて指向する傾斜面を有するガイド部材8が設けら
れている。導入部6Aは、分流室6における分流ロータ
5の上半周部に接近した形状とされ、分流ロータ5の玄
米収容部5Aから玄米が零れるのを防いでいる。ガイド
部材8は、その傾斜面が玄米の滑落を阻害しない摩擦係
数を有する表面とされており、傾斜面と各搬送路4A、
4Bとの連通位置に相当する分流室6の底面には開口が
設けられている。
【0015】分流ロータ5は、図2の紙面と直角な方向
に相当する軸方向両端が端板により塞がれ、端板間には
周方向に沿って外周面側が開放した複数の仕切り板で構
成された玄米収容部5Aが設けられている。本実施形態
では、玄米収容部5Aに貯留されている玄米をガイド部
材8を境にして斜め下方に流下させることができるよう
に周方向で玄米収容部5Aが6カ所に設けられている。
従って、分流ロータ5の上半周を覆っている導入部6A
を外れた玄米収容部5Aは、斜め下方に開放面が位置す
ることとなり、貯留している玄米を斜め下方に向けて流
下させ始めることができる。玄米収容部5Aにおける周
方向での仕切り板の対向角度は貯留した玄米の安息角を
利用して滑落が生じずに重力による剥落流下が可能で、
しかもブリッジ現象により残留が起こらない角度に設定
され、玄米収容部5Aの開放面側に位置する仕切り板は
ガイド部材8の直近を移動できる長さに設定されてい
る。これにより、導入部6Aを外れた玄米収容部5A内
の玄米が何ら外力を付与しなくても斜め下方に向いた際
に作用する重力により流下することができ、しかも、ガ
イド部材8の直近を移動することで隣り合う、他の工程
実行用装置への混入が防止される。
【0016】分流ロータ5は、分流室6の近傍に配置さ
れて正逆回転可能な駆動モータ9によって回転駆動され
るようになっており、回転方向および回転速度は、後述
する制御部11(図4参照)によって制御されるように
なっている。分流ロータの軸方向端部には、図示しない
が周方向において各玄米収容部5Aの位置と対応させて
形成した切り欠き部を有する円盤とこれをはさんで対峙
する発光部と受光部とを備えた光学センサとにより構成
されたエンコーダを用いた非接触型の回転センサ10
(図3参照)が配置されている。本実施形態では、回転
センサ10により分流ロータ5の初期態位での位置およ
び回転方向をそれぞれ検出することができるように複数
の切り欠きが設けられて識別できるようになっている。
なお、このような構成とすることなく、通常のエンコー
ダのように、光学センサでの検知回数の積算値に基づき
初期態位での位置を割り出すことも可能である。また、
本実施形態での分流ロータ5の回転速度は、精米装置2
あるいは玄米搬送装置での処理能力を考慮したものであ
り、処理能力に対応する供給量を設定するようになって
いる。このため、本実施形態では、回転センサ10にお
ける所定時間での切り欠き部の検出回数を計数すること
により回転速度を割り出すようになっている。回転速度
の割り出し結果は、後述する制御部11に出力され、分
流ロータ5の駆動源である駆動モータ9での回転速度補
正に用いられる。
【0017】図4は、制御部11の構成を説明するため
のブロック図であり、同図において制御部11は、一例
として、精米装置2および玄米搬送装置さらには精米後
の色彩選別などの処理をシーケンス制御可能なマイクロ
コンピュータで主要部が構成され、本実施形態に関連す
る部材として、図示されないI/Oインターフェースを
介して入力側には後述する操作パネル12(図5を用い
て後で説明する)、ホッパ7における上下位置にそれぞ
れ設けられている玄米残量検知用の上限センサ13,下
限センサ14および回転センサ10がそれぞれ接続さ
れ、出力側には分流ロータ5の駆動モータ9の駆動部9
Aが接続されている。上限および加減センサ13,14
は玄米の存在によりON状態となる構成であり、上限セ
ンサ13は、玄米が投入されている場合に分流ロータ5
の回転動作を許可し、下限センサ14は玄米を検知しな
い場合に分流ロータ5を停止させるために用いられる。
【0018】制御部11の入力側に接続されている操作
パネル12には、図5に示すように、投入される玄米の
搬送方向を設定するための工程選択スイッチ12A、1
2Bと精米や他の処理に必要な数値を入力するためのテ
ンキー12C、始動スイッチ12Dそして警報メッセー
ジや処理状況が表示されるディスプレイ12Eが設けら
れている。制御部11では、投入される玄米の処理工
程、つまり精米工程と玄米搬送工程とのいずれかに応じ
て分流ロータ5の回転方向および回転速度をそれぞれ設
定すると共に、分流ロータ5の回転不良や工程が選択さ
れている状態で玄米が投入されていない場合に警報する
ようになっている。さらに制御部11では、分流ロータ
5の初期態位を設定するようになっており、この初期態
位は、玄米収容部5Aの一つが投入口側に対向する状態
に相当しており、この状態は、回転センサ10における
初期態位検知用の切り欠き部を検知するまで駆動モータ
9を回転させて停止させることにより得られる。
【0019】上記制御部11の構成としては、マイクロ
コンピュータを用いたデジタル制御に限るものではな
い。例えば、リードスイッチを用いて駆動モータ9への
給電状態を切り換えるようにしたり、上限および下限ス
イッチ13,14のオン・オフ動作に応じた残量検知さ
らには、駆動モータ9の回転量を回転計により検出する
ように各部材を配線するようにしても良い。
【0020】本実施形態は以上のような構成であるか
ら、分流装置4は精米装置2の一部に搬送路をなす傾斜
管の端部が一体化されて組み込まれることにより精米装
置2の一構成部として用いられる。これにより、精米装
置2および籾摺り後の玄米のままで搬送する玄米搬送装
置のそれぞれに導入口を設けることなく単一の投入口に
よって各装置への玄米の導入状態が設定できる。しか
も、精米装置2の一構成部であるので、これら各装置と
は別の位置に設置する場合に比べて専有面積を小さくす
ることができる。しかも、分流装置4により各装置に向
けて玄米を振り分けるための部材が回転部材であるの
で、回転半径を小さくしても複数の玄米収容部5Aを備
えることで必要な導入量を確保しながら専有面積を揺動
半径を必要とするシャッター板などに比べて小さくする
ことができる。
【0021】分流装置4を用いた玄米の搬送方向の設定
は図6に示すフローチャートに基づく手順が実行され
る。図6において、操作パネル12での工程選択および
選択された工程での必要な情報が入力される(図6では
単にモード選択と表現してある)と(ST1)、ホッパ
7での上限センサ13により玄米の投入が確認された場
合に限って(ST2)、ステップST1において設定さ
れた内容に基づき、制御部11が駆動モータ9の動作制
御を行う(ST3)。上限センサ13による玄米の投入
が確認できない場合には、操作パネル12におけるディ
スプレイ12Eにより例えば、「玄米を投入してくださ
い」というような警報表示が行われる(ST4)。
【0022】制御部11での駆動モータ9の動作制御
は、図7に示すように、まず、分流ロータ5の初期態位
の確認が行われ(ST5)、初期態位にない場合には初
期態位に相当する状態を設定すべく駆動モータ9を回転
させる(ST6)。この場合の回転量は、回転センサ1
0の初期態位検知用切り欠き部が回転センサ10によっ
て検知されるまでの間の回転量に相当している。この初
期態位の確認後、選択された工程に応じて分流ロータ5
の回転方向および回転速度が設定される(ST7)。回
転方向の設定により、精米工程では、投入口に対向して
いた玄米収容部5Aが回転過程において玄米搬送装置よ
りも先に精米装置2に連通する状態が設定され、玄米搬
送工程では精米工程とは逆に精米装置2よりも先に玄米
搬送装置に連通する状態が設定される。これにより、選
択された工程と異なる装置に玄米が導入されるのを防い
でいる。回転速度の設定により、玄米の供給量と精米装
置2での処理能力とが一致される。分流ロータ5の回転
状態は、回転センサ10によって監視され(ST8)、
本実施形態では、所定時間内に回転板に形成されている
切り欠き部の検知が行えない場合に異常発生と判断して
警報する。ステップST8での回転状態の監視において
は、ステップST7において設定された分流ロータ5の
回転速度に関しても実行され、分流ロータ5の回転速度
が予め設定されている回転速度と一致するように駆動モ
ータ9の給電制御あるいはパルス制御が行われる。
【0023】分流ロータ5は、駆動モータ9での回転方
向および回転速度に応じて各玄米収容部5Aで得られる
容積に応じた定量の玄米をガイド部材8に向けて流下さ
せて工程に対応した装置に導入させる。この場合には前
述したように、分流室6内の導入部6Aから玄米収要部
5Aが外れた時点から貯留されている玄米が重力の作用
により自然流下し出す。このように定量での導入により
一時的に過剰な導入が行われないので、各工程、特に精
米装置2での処理負荷の増加を来すことがないようにで
きる。
【0024】ホッパ7内の玄米が順次流下し、分流ロー
タ5によって工程に対応した装置に向け導入されると、
ホッパ7内の玄米が少なくなり、やがては上限センサ1
3がON状態からオフ状態に切り替わり、さらには、下
限センサ14においてもOFF状態に切り替わると、制
御部11では、精米あるいは玄米搬送工程に供される玄
米がなくなったと判断し(ST9)、駆動モータ9を停
止させて分流ロータ5の回転を停止する(ST10)。
このときの駆動モータ9は、分流ロータ5の初期態位、
つまり玄米収要部5Aが投入口に対向するまで回転を継
続して停止する。これにより、駆動モータ9の停止直前
に投入口と対向していた玄米収容部5Aに貯留されてい
た玄米は全てガイド部材8に向けて流下させられるの
で、初期態位以外の状態、つまり、投入口と対向しない
で斜めに位置しているようなことがなくなり、斜めに位
置している場合に零れたり、あるいは次に選択される新
たな工程がこれまでに実行された工程と異なる場合に工
程内容と異なる装置に玄米が導入されてしまうのを防止
することができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
精米装置の一部に設けられた分流ロータにより、設備の
大型化を防止すると共に精米工程あるいは籾摺り後の玄
米のまま搬送する工程への玄米の導入に際して工程に用
いられる装置の処理能力に見合う定量毎の導入ができる
ので、一時的に過剰な導入量が発生することがなく、安
定した供給状態と処理装置での負荷増大の抑制が可能と
なる。特に請求項1記載の発明によれば、各工程毎での
玄米の導入に用いられる分流ロータが精米装置の一構成
部とされているので、装置内での分岐構造をシャッター
板のような摺動構造に比べて小さくして設備の大型化を
防ぐことが可能となる。また請求項3記載の発明によれ
ば、分流ロータと対向するガイド部材を用いることによ
り分流ロータの回転方向を設定するだけの簡単な制御に
より玄米の搬送方向の設定が可能となる。さらには請求
項4記載の発明によれば、分流ロータの回転速度を装置
の処理能力に対応させることができるので、連続して安
定した玄米の供給が可能となり、処理装置での負荷増加
を招くことなくさらには処理量と供給量とが不一致とな
ることもなく処理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による籾摺り精米装置を用い
た設備を示す模式図である。
【図2】図1に示した籾摺り精米装置に用いられる分流
装置の一部断面図である。
【図3】図2に示した分流装置の外観図である。
【図4】図2に示した分流装置に用いられる制御部の構
成を説明するためのブロック図である。
【図5】図4に示した制御部に用いられる操作パネルの
構成を説明するための図である。
【図6】図4に示した制御部の作用を説明するためのフ
ローチャートである。
【図7】図6に示した制御部で実行される処理の内のサ
ブルーチンの内容を説明するためのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 籾摺り精米装置 2 精米装置 3 操作部 4 分流装置 4A 精米工程を実行する精米装置への搬送路 4B 玄米搬送工程を実行する玄米搬送装置への搬送
路 5 分流ロータ 5A 玄米収容部 5B 回転軸 6 分流室 6A 導入部 7 投入口を有するホッパ 8 ガイド部材 10 回転センサ 11 制御部 12 操作パネル 13 上限センサ 14 下限センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保田 興太郎 埼玉県さいたま市日進町1丁目40番地2 生物系特定産業技術研究推進機構内 (72)発明者 日高 靖之 埼玉県さいたま市日進町1丁目40番地2 生物系特定産業技術研究推進機構内 (72)発明者 鈴木 利行 静岡県袋井市山名町4番地の1 静岡製機 株式会社内 (72)発明者 松山 晃悦 山形県天童市大字老野森404番地 株式会 社山本製作所内 (72)発明者 大類 良和 山形県天童市大字老野森404番地 株式会 社山本製作所内 Fターム(参考) 4D043 AA02 DA01 DA03 JE06 JE09 JE10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入口から供給された籾摺り後の玄米を
    搗精する精米装置および籾摺り後の玄米のままで搬送す
    る玄米搬送装置とを同一箇所に設置した籾摺り精米装置
    において、 上記投入口から上記各装置に至る搬送路の前段に形成さ
    れた分岐位置に設けられていて、定量ずつ貯留が可能な
    玄米収容部が周方向に沿って複数設けられた回転可能な
    分流ロータと、 上記分流ロータの下方に位置して上記玄米収容部に連続
    して上記精米装置および玄米搬送装置に向けて玄米を指
    向させるガイド部材とが配置され、 上記玄米収容部と上記ガイド部材との対向状態が選択さ
    れることにより該玄米収要部に収容されている玄米が上
    記精米装置および玄米搬送装置のいずれかに導入される
    構成とされていることを特徴とする籾摺り精米装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の籾摺り精米装置におい
    て、 上記分流ロータは、上記精米装置の一部に取り付けられ
    て該精米装置の一構成部材として用いられることを特徴
    とする籾摺り精米装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の籾摺り精米装置に
    おいて、 上記分流ロータは、正逆回転可能に設けられ、上記玄米
    収容部の一つが上記投入口に対向する態位を初期態位と
    して設定され、該初期態位からの回転方向および回転速
    度の設定により上記投入口に対向している玄米収容部に
    貯留されている玄米の搬送方向および流量が設定可能で
    あることを特徴とする籾摺り精米装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のうちの一つに記載の籾摺
    り精米装置において、 上記分流ロータは、所定時間での上記玄米収容部と上記
    ガイド部材との対向回数を判別して回転速度を割り出さ
    れ、該回転速度が精米装置あるいは玄米搬送装置の処理
    能力に対応させられることを特徴とする籾摺り精米装
    置。
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CN110523460A (zh) * 2019-10-09 2019-12-03 芜湖市香勤生态农业有限公司 一种基于大米加工用定量分料装置

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