JP2003299333A - プレーナ型電磁アクチュエータ - Google Patents

プレーナ型電磁アクチュエータ

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JP2003299333A
JP2003299333A JP2002101420A JP2002101420A JP2003299333A JP 2003299333 A JP2003299333 A JP 2003299333A JP 2002101420 A JP2002101420 A JP 2002101420A JP 2002101420 A JP2002101420 A JP 2002101420A JP 2003299333 A JP2003299333 A JP 2003299333A
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electromagnetic actuator
braking
drive coil
planar
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JP2002101420A
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Yuzuru Ueda
譲 上田
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Nippon Signal Co Ltd
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Nippon Signal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トーションバーで可動板を揺動可能に軸支す
る構成のプレーナ型電磁アクチュエータの追従性を向上
させることを目的とする。 【解決手段】 固定部2にトーションバー3,3で可動
板4を軸支し、可動板4に駆動コイル5を設け、固定部
2側に駆動コイル5に静磁界を作用する永久磁石9A,
9Bを設け、駆動コイル5に電流を流すことにより電磁
力を発生して可動板4を駆動するプレーナ型電磁アクチ
ュエータにおいて、可動板5に制動コイル6を設け、制
動コイル6に、駆動コイル5とは逆方向の電流を流して
可動板4に対して制動力を発生してダンパー効果を持た
せる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造技術を
応用したマイクロマシニング技術で製造するプレーナ型
電磁アクチュエータに関し、特に、追従性能を向上させ
たプレーナ型電磁アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造技術を応用したマイクロマシ
ニング技術で製造するプレーナ型電磁アクチュエータと
しては、本出願人により先に提案された例えば特許公報
第2722314号に記載されたものがあり、レーザ光
等を偏向走査する光走査機器等に応用されている。
【0003】この電磁アクチュエータは、シリコン基板
に可動板とトーションバーとを一体に形成し、シリコン
基板の固定部に可動板をトーションバーで軸支する。更
に、可動板周縁部に駆動コイルを設け、トーションバー
の軸方向と平行な可動板対辺部のコイル部分に静磁界を
作用させる静磁界発生手段(例えば永久磁石)を設けて
構成する。
【0004】かかる構成の電磁アクチュエータの動作原
理は、静磁界発生手段による静磁界が作用している状態
で駆動コイルに電流を流すと、可動板の両端に、電流・
磁束密度・力のフレミングの左手の法則に従った方向に
電磁力が作用して可動板が回動する。可動板が回動する
とトーションバーが捩じられてばね反力が発生し、電磁
力とばね反力が釣り合う位置まで可動板が回動する。可
動板の回動角は駆動コイルに流れる電流に比例し、電流
を制御することで可動板の回動角を制御できる。駆動コ
イルに交流電流を流せば周波数に応じて可動板を揺動さ
せることができる。従って、この電磁アクチュエータの
可動板に反射ミラーを設ければ、光の偏向走査が可能と
なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の電
磁アクチュエータは、可動板やトーションバー等の材
質、形状等で規定される共振周波数を必ず有し、この共
振周波数で駆動すると同一電流値において可動板の振れ
角を最大にできる。しかしながら、この電磁アクチュエ
ータを、例えば光ディスク装置の光ヘッド等に適用しよ
うとすると、共振周波数が存在するために以下のような
問題がある。
【0006】光ディスク装置では、ディスク上に微小間
隔でスパイラル状に形成した案内溝に光ヘッドから光ビ
ームを照射して情報の再生或いは記録を行うが、ディス
クの偏心や傾き等により案内溝位置はディスクの回転に
伴って正しい位置から微小に変化する。このため、光ヘ
ッドにおけるレーザ発光器からのレーザ光を反射して案
内溝に光ビームを照射する反射ミラーの位置を、トラッ
キングサーボ機構(ビーム法、プッシュプル法、DPD
(Differential Phase Detection)法等がある)により
案内溝の微小変化に追従させて制御する。そして、反射
ミラーの駆動用アクチュエータとして上述の電磁アクチ
ュエータを利用することが考えられるが、案内溝の微小
変化が周期的で電磁アクチュエータの共振周波数に一致
すると、電磁アクチュエータの可動板の振れがオーバー
シュートして、光ビームを案内溝位置の変化に対して追
従させることができなくなる虞れがある。
【0007】本発明は上記問題点に着目してなされたも
ので、共振周波数における可動板のオーバーシュート現
象を抑制できるプレーナ型電磁アクチュエータを提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の発
明は、固定部にトーションバーで揺動可能に軸支した可
動板と、該可動板を駆動するための駆動コイルと、該駆
動コイルに静磁界を作用させる静磁界発生手段とを備
え、前記駆動コイルに電流を流して前記トーションバー
の軸方向と平行な可動板対辺部に互いに反対方向の電磁
力を作用させて前記可動板を駆動する構成のプレーナ型
電磁アクチュエータにおいて、可動板駆動方向と反対方
向の制動力を前記可動板対辺部に発生可能な制動手段を
備える構成とした。
【0009】かかる構成では、可動板の駆動時に、可動
板の振れ角が過大とならないように制動手段により可動
板の駆動方向と反対方向に制動力を作用する。これによ
り、可動板の揺動運動におけるオーバーシュート現象を
抑制できるようになる。プレーナ型電磁アクチュエータ
は、具体的には請求項2のように、前記駆動コイルを可
動板に設けると共に、前記静磁界発生手段を、前記固定
部の前記トーションバー軸方向と平行な部位に前記可動
板を挟んで互いに対向して配置される一対の磁石で構成
するようにするとよい。この場合、前記制動手段は、請
求項3のように前記可動板に設けられ前記駆動コイルの
通電方向と反対方向に電流を流して前記制動力を発生す
る制動コイルを備える構成としてもよく、請求項4のよ
うに前記一対の磁石と互いに引き合うよう前記可動板に
配置した制動用磁石を備える構成としてもよい。
【0010】請求項4の構成の場合において、制動用磁
石は、請求項5のように前記可動板の略全面に形成した
薄膜磁石でもよく、請求項6のように前記可動板のトー
ションバー軸方向と平行な対辺部にそれぞれ形成した一
対の薄膜磁石でもよい。請求項7の発明では、前記駆動
コイルを前記固定部側に設けると共に、前記静磁界発生
手段を、前記可動板の略全面に薄膜磁石を形成して構成
し、前記制動手段が、前記固定部のトーションバー軸方
向と平行な部位に前記薄膜磁石と互いに引き合うよう配
置される一対の制動用磁石を備える構成とした。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1に、本発明に係るプレーナ型電
磁アクチュエータの第1実施形態の概略構成図を示す。
図1において、本実施形態のプレーナ型電磁アクチュエ
ータ1は、シリコン基板の枠状の固定部2に、トーショ
ンバー3と可動板4を一体形成することにより、前記固
定部2にトーションバー3を介して可動板4を揺動可能
に軸支する。可動板4は、周縁部に可動板を駆動するた
めの駆動コイル5が設けられ、中央部に可動板駆動方向
と反対方向に制動力を発生可能は制動手段を構成する制
動コイル6が設けられる。前記駆動コイル5の各端部
は、固定部2に設けた一対の電極端子7A,7Bにトー
ションバー3の一方を介して接続される。前記制動コイ
ル6の端部は、固定部2に設けた一対の電極端子8A,
8Bにトーションバー3の他方を介して接続される。そ
して、駆動コイル5と制動コイル6には、それぞれの電
極端子7A,7B、8A,8Bを介して各通電制御装置
(図示せず)により通電方向が互いに反対方向となるよ
うに電流が供給制御される。
【0012】また、トーションバー3の軸方向とそれぞ
れ平行な固定部位には、可動板4を挟んで互いに対向し
て静磁界発生手段として一対の永久磁石9A,9Bが配
置される。永久磁石9A,9Bは、N極、S極が図示の
ように配置され、永久磁石9AのN極から永久磁石9B
のS極へ可動板4と略平行方向に静磁界を形成してい
る。尚、可動板4の裏面全面に、アルミニウムや金等の
薄膜からなる反射ミラー10(図3(g)に示す)を設
け、光走査のためのアクチュエータとしている。
【0013】このプレーナ型電磁アクチュエータ1の動
作を、例えば光ディスクに対する情報の読み書きを行う
光ヘッドに適用した場合を例として説明する。この種の
光ヘッドでは、光ディスクの案内溝の微小な位置変化に
対して、ビーム法、プッシュプル法或いはDPD(Diff
erential Phase Detection)法の従来公知のトラッキン
グサーボ機構により、電磁アクチュエータ1の振れ角を
制御して、ミラーで反射するレーザ反射光が案内溝の中
央位置に照射するよう精度良く追従させる。
【0014】プレーナ型電磁アクチュエータ1の駆動コ
イル5に電流を流すと、トーションバー3,3の軸方向
と平行な可動板4の両対辺部に互いに逆方向の電磁力が
作用し可動板4が回動する。そして、光ディスクの案内
溝の微小な位置変化に応じて駆動コイル5に流す電流値
と電流方向を制御し、レーザ反射光の照射位置を追従さ
せる。光ディスクの案内溝の位置変化が周期的でその周
波数が電磁アクチュエータ1の共振周波数に一致する
と、その変化に合わせて駆動コイル5に流す電流の周波
数が前記共振周波数と一致し、可動板4の振れ角が大き
くなろうとする。この際に、可動板4の振れ角がオーバ
ーシュートしないように、制動コイル6に流す電流状態
(電流値、電流波形、周波数、位相等)を制御して制動
コイル6に電流を供給する。これにより、可動板4の両
対辺部には適切な制動力が作用し、この制動力がダンパ
ー効果を発揮して可動板4が必要以上に振れるのを防止
し、振れ角のオーバーシュート現象が防止できる。
【0015】次に、第1実施形態のプレーナ型電磁アク
チュエータ1の製造工程を、図2及び図3の概略図を参
照しながら説明する。尚、図2及び図3の図は、図1の
A−O−Bに沿った断面を示す。まず、例えばシリコン
層の中間に絶縁酸化膜(SiO2)を有するSOI基板
101の上下面を熱酸化して酸化膜(SiO2)102
を形成する(a工程)。
【0016】次に、シリコン基板101表面側の酸化膜
102上にスパッタリングによりアルミニウム薄膜を形
成し、駆動コイル5及び制動コイル6に相当する部分を
レジストでマスクし、アルミニウム薄膜をエッチングし
た後、前記レジストを除去する。これにより、1層目の
駆動コイル5と制動コイル6にそれぞれ相当するアルミ
ニウム層103、104が形成される。(工程b)。
【0017】次に、駆動コイル5と制動コイル6の各一
層目の配線取り出し部(図示せず)を除いて、感光性ポ
リイミド等の絶縁層105を形成した後、スパッタリン
グによりアルミニウム薄膜を形成し、図示しないが、固
定部2上に形成する各電極端子7A,7B、8A,8
B、トーションバー3,3部分に形成する配線部分及び
各配線取り出し部にそれぞれ相当する部分をレジストで
マスクし、アルミニウム薄膜をエッチングした後、前記
レジストを除去する。これにより、各電極端子7A,7
B、8A,8Bに相当するアルミニウム層が形成され、
各配線取り出し部において駆動コイル5及び制動コイル
6がそれそれトーションバー3,3部分に形成する配線
部分を介して各電極端子7A,7B、8A,8Bに接続
される(工程c)。尚、上記実施形態では、駆動コイル
5及び制動コイル6は1層コイルとなっているが、2層
コイルとしても良い。この場合、工程bで1層目のコイ
ルを形成し、更に、絶縁層を形成して2層目のコイルを
形成し、その後、前述の工程cの電極形成工程となる。
【0018】次に、各電極端子7A,7B、8A,8B
に相当するアルミニウム層を除いて、駆動コイル5、制
動コイル6及び配線部分の腐食防止のために感光性ポリ
イミド等の絶縁層108を形成する(工程d)。次に、
SOI基板101の表面側の可動板4と固定部2間の貫
通部に相当する部分以外をレジストでマスクし、酸化膜
102をエッチングして除去した後、レジストと酸化膜
をマスクとして、SOI基板101のシリコン層を中間
の絶縁酸化膜まで異方性エッチングし、前記レジストを
除去する。前記中間の絶縁酸化膜は、シリコン層を異方
性エッチングする際のエッチストップの役目を果たす
(工程e)。尚、図中の点線部分がトーションバー部分
に相当する。
【0019】次に、工程eと同様に、SOI基板101
の裏面側の可動板4と固定部2間の貫通部に相当する部
分以外をレジストでマスクし、酸化膜102をエッチン
グして除去した後、レジストと酸化膜をマスクとして、
SOI基板101のシリコン層を中間の絶縁酸化膜まで
異方性エッチングし、前記レジストを除去する(工程
f)。
【0020】次に、裏面側の酸化膜102と中間の絶縁
酸化膜をエッチング除去した後、可動板4の裏面に相当
する部分に、アルミニウムや金等の薄膜からなる前述の
反射ミラー10を形成する(工程g)。最後に、永久磁
石9A,9Bを所定部位に取り付けることにより、図1
に示すプレーナ型電磁アクチュエータ1が形成される。
【0021】上記実施形態では、制動コイル6を可動板
4の中央部に配置する構成を示したが、逆に、周縁部に
制動コイル6を設け中央部に駆動コイル5を設けるよう
にしてもよい。また、駆動コイル5と同じ位置で駆動コ
イル5の上又は下に制動コイル6を形成するようにして
もよい。また、駆動コイル5を可動板の表面側或いは裏
面側に形成し、制動コイル6を反対側の面に形成するよ
うにしてもよい。
【0022】また、磁場の効率を上げるため、永久磁石
9A,9Bの外側にヨークを配置してもよい。次に、図
4に本発明に係るプレーナ型電磁アクチュエータの第2
実施形態の概略構成図を示す。尚、図1の第1実施形態
と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0023】図4において、本実施形態のプレーナ型電
磁アクチュエータ20は、制動コイル6に代えて、制動
手段として制動用磁石を設ける構成である。前記制動用
磁石は、可動板4のトーションバー軸方向と平行な対辺
部にそれぞれ形成した一対の薄膜の永久磁石21A,2
1Bである。薄膜磁石21A,21Bは、N極、S極が
図示のように配置され、永久磁石9A,9Bと互いに引
き合うように配置される。
【0024】この電磁アクチュエータ20では、可動板
4が回動動作を開始すると、薄膜磁石21A,21Bと
永久磁石9A,9Bとの間の磁気吸引力により、可動板
4に制動力が作用し、ダンパー効果を発揮して第1実施
形態と同様に可動板4の振れ角のオーバーシュート現象
が防止できる。次に、第2実施形態のプレーナ型電磁ア
クチュエータ20の製造工程を、図5及び図6の概略図
を参照しながら説明する。尚、図5及び図6の図は、図
4のA−O−Bに沿った断面を示す。
【0025】まず、第1実施形態と同様にSOI基板1
01の上下面を熱酸化して酸化膜(SiO2)102を
形成する(a工程)。次に、シリコン基板101表面側
の酸化膜102上にスパッタリングによりアルミニウム
薄膜を形成し、駆動コイル5に相当する部分をレジスト
でマスクし、アルミニウム薄膜をエッチングした後、前
記レジストを除去する。これにより、1層目の駆動コイ
ル5に相当するアルミニウム層103が形成される。
(工程b)。
【0026】次に、駆動コイル5の配線取り出し部(図
示せず)を除いて、感光性ポリイミド等の絶縁層105
を形成した後、スパッタリングによりアルミニウム薄膜
を形成し、駆動コイル5、固定部2上に形成する電極端
子7A,7B(図示せず)、トーションバー3,3部分
に形成する配線部分103a及び配線取り出し部(図示
せず)にそれぞれ相当する部分をレジストでマスクし、
アルミニウム薄膜をエッチングした後、前記レジストを
除去する。これにより、電極端子7A,7Bに相当する
アルミニウム層(図示せず)、2層目の駆動コイル5に
相当するアルミニウム層103が形成される。また、そ
れぞれトーションバー3,3部分に形成する配線部分1
03aを介して駆動コイル5が電極端子7A,7Bに接
続される(工程c)。
【0027】次に、電極端子7A,7Bに相当するアル
ミニウム層を除いて、駆動コイル5及び配線部分103
aの腐食防止のために感光性ポリイミド等の絶縁層10
8を形成する(工程d)。次に、第1実施形態と同様に
して、SOI基板101の表面側の可動板4と固定部2
間の貫通部に相当する部分の酸化膜102をエッチング
して除去し、SOI基板101のシリコン層を中間の絶
縁酸化膜まで異方性エッチングする。更に、SOI基板
101の裏面側の可動板4と固定部2間の貫通部に相当
する部分の酸化膜102をエッチングして除去し、SO
I基板101のシリコン層を中間の絶縁酸化膜まで異方
性エッチングする(工程e、f)。
【0028】次に、裏面側の酸化膜102と中間の絶縁
酸化膜をエッチング除去した後、薄膜磁石21A,21
Bをスパッタリングにより形成し、可動板4の裏面に相
当する部分に、アルミニウムや金等の薄膜からなる反射
ミラー10を形成する(工程g)。尚、薄膜磁石21A
は図示していない。上記第2実施形態では、薄膜磁石を
可動板4の両端部にそれぞれ分離して設ける構成を示し
たが、図7に示す第3実施形態のプレーナ型電磁アクチ
ュエータ30のように、分離せずに可動板4の全面に制
動用磁石として薄膜の永久磁石21を設けるようにして
もよい。薄膜磁石21は、N極、S極が図示のように配
置され、永久磁石9A,9Bと互いに引き合うように配
置される。その他の構成は第2実施形態と同様であり説
明を省略する。また、製造工程も第2実施形態と同様で
ある。
【0029】尚、上記第2及び第3実施形態では、駆動
コイル5の上に薄膜磁石を設ける構成を示したが、逆
に、駆動コイル5の下に薄膜磁石を設けるようにしても
よい。また、可動板4の同一面に駆動コイル5と薄膜磁
石を設ける構成を示したが、可動板4の異なる面に駆動
コイル5と薄膜磁石を設ける構成としてもよい。次に、
図8に本発明に係るプレーナ型電磁アクチュエータの第
4実施形態の概略構成図を示す。
【0030】図8において、本実施形態のプレーナ型電
磁アクチュエータ40は、可動板4の下方に、駆動コイ
ル5を設けた平板状の固定部41を設け、可動板4側
に、可動板4を駆動するための薄膜の永久磁石9を設け
る。また、固定部41に、制動用磁石として永久磁石4
2A,42Bを固定する。そして、平板状の固定部41
上に固定部2を取り付ける。尚、固定部2にトーション
バー3,3を介して可動板4を軸支する構成は、上述の
各実施形態と同一であり説明を省略する。
【0031】かかる構成のプレーナ型電磁アクチュエー
タ40も、駆動コイル5に電流を流すことにより可動板
4が回動動作を開始すると、薄膜磁石9と永久磁石42
A,42Bとの間の磁気吸引力により可動板4に制動力
が作用するので、ダンパー効果により可動板4の振れ角
のオーバーシュート現象を防止することが可能である。
【0032】尚、上述の各実施形態では、1次元走査型
電磁アクチュエータを例として説明したが、特許公報第
2722314号にも記載されている2次元走査型電磁
アクチュエータ、即ち、軸方向が互いに直交する各トー
ションバーによりそれぞれ軸支される2つの可動板を備
える構造のプレーナ型電磁アクチュエータにも適用可能
である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明のプレーナ型
電磁アクチュエータによれば、可動板駆動時に可動板に
対してダンパー効果を発揮するよう可動板駆動方向に対
して制動力を作用させることにより、感動がフラットで
広い周波数特性を持つプレーナ型電磁アクチュエータを
実現できるので、共振周波数時における目標位置からの
オーバーシュート現象等を防止でき、微小な変化に対す
る追従性を向上できる。従って、光ディスク装置等に使
用する光ヘッド等にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプレーナ型電磁アクチュエータの
第1実施形態を示す概略構成図
【図2】第1実施形態の製造工程の説明図
【図3】図2に続く製造工程の説明図
【図4】本発明に係るプレーナ型電磁アクチュエータの
第2実施形態を示す概略構成図
【図5】第2実施形態の製造工程の説明図
【図6】図5に続く製造工程の説明図
【図7】本発明に係るプレーナ型電磁アクチュエータの
第3実施形態を示す概略構成図
【図8】本発明に係るプレーナ型電磁アクチュエータの
第4実施形態を示す概略構成図
【符号の説明】
1,20,30,40 プレーナ型電磁アクチュエー
タ 2,41 固定部 3 トーションバー 4 可動板 5 駆動コイル 6 制動コイル 7A,7B、8A,8B 電極端子 9,9A,9B 永久磁石 21,21A,21B,42A,42B 永久磁石
(制動用磁石)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定部にトーションバーで揺動可能に軸支
    した可動板と、該可動板を駆動するための駆動コイル
    と、該駆動コイルに静磁界を作用させる静磁界発生手段
    とを備え、前記駆動コイルに電流を流して前記トーショ
    ンバーの軸方向と平行な可動板対辺部に互いに反対方向
    の電磁力を作用させて前記可動板を駆動する構成のプレ
    ーナ型電磁アクチュエータにおいて、 可動板駆動方向と反対方向の制動力を前記可動板対辺部
    に作用させる制動手段を備えたことを特徴とするプレー
    ナ型電磁アクチュエータ。
  2. 【請求項2】前記駆動コイルを可動板側に設けると共
    に、前記静磁界発生手段を、前記固定部側の前記トーシ
    ョンバー軸方向と平行な部位に前記可動板を挟んで互い
    に対向して配置される一対の磁石で構成した請求項1に
    記載のプレーナ型電磁アクチュエータ。
  3. 【請求項3】前記制動手段は、前記可動板に設けられ前
    記駆動コイルの通電方向と反対方向に電流を流して前記
    制動力を発生する制動コイルを備える構成である請求項
    2に記載のプレーナ型電磁アクチュエータ。
  4. 【請求項4】前記制動手段は、前記一対の磁石と互いに
    引き合うよう前記可動板に配置した制動用磁石を備える
    構成である請求項2に記載のプレーナ型電磁アクチュエ
    ータ。
  5. 【請求項5】前記制動用磁石は、前記可動板の略全面に
    形成した薄膜磁石である請求項4に記載のプレーナ型電
    磁アクチュエータ。
  6. 【請求項6】前記制動用磁石は、前記可動板のトーショ
    ンバー軸方向と平行な対辺部にそれぞれ形成した一対の
    薄膜磁石である請求項4に記載のプレーナ型電磁アクチ
    ュエータ。
  7. 【請求項7】前記駆動コイルを前記固定部側に設けると
    共に、前記静磁界発生手段を、前記可動板の略全面に薄
    膜磁石を形成して構成し、前記制動手段が、前記固定部
    のトーションバー軸方向と平行な部位に前記薄膜磁石と
    互いに引き合うよう配置される一対の制動用磁石を備え
    る構成である請求項1に記載のプレーナ型電磁アクチュ
    エータ。
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