JP2003298402A - センサシステムおよび検出センサ - Google Patents

センサシステムおよび検出センサ

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JP2003298402A
JP2003298402A JP2002095452A JP2002095452A JP2003298402A JP 2003298402 A JP2003298402 A JP 2003298402A JP 2002095452 A JP2002095452 A JP 2002095452A JP 2002095452 A JP2002095452 A JP 2002095452A JP 2003298402 A JP2003298402 A JP 2003298402A
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oscillation circuit
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Masatoshi Kawai
正寿 河合
Kin Kajita
欣 梶田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各検出センサの接続数に制限を設けることな
く複数の検出センサの互いの相互干渉の防止を図りなが
ら、検出センサの検出精度に与える悪影響を極力抑制す
る。 【解決手段】 差動増幅部4の入力線IN2側に設けら
れたスイッチSWが、制御回路によりオフ状態に制御さ
れると、差動増幅部4,トランジスタTr3及び並列共
振回路5により構成される発振回路が発振動作する。こ
の場合、スイッチSWが制御回路によりオフ状態に制御
されると、発振動作が停止する。制御回路がスイッチS
Wをオンオフ制御することによって、近接センサ2…2
の動作を時分割制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の検出センサ
とこれらの検出センサの動作を制御する制御手段とを備
えたセンサシステム、およびこのセンサシステムを構成
する検出センサに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のセンサシステムは、複数の検出
センサと、これらの検出センサを制御する制御回路(制
御手段)とからなっており、制御回路が各検出センサの
動作を制御することにより各検出センサに対応する被検
出対象物を個別に検出するようになっている。
【0003】検出センサには、例えば磁界を利用する磁
気型の近接センサと称されるものがある。この磁気型の
近接センサは、検出用のコイル(検出部)とコンデンサ
とを用いて共振回路が形成され増幅部や正帰還部と共に
発振回路が構成され、発振回路の発振状態が変化するこ
とにより被検出対象物を検出するようになっている。
【0004】このような検出センサの一例として、特開
平5−22104号公報に開示されている構成がある。
この近接スイッチの発明によれば、発振回路の発振周波
数を近接スイッチ毎に変化させることにより、近接スイ
ッチを複数台接近させて配置したとしても、相互干渉を
防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述公報における近接
スイッチの発明を複数の磁気型の近接センサ(検出セン
サ)を備えたセンサシステムに適用すると、発振回路の
共振周波数を検出センサ毎に異なるように構成する必要
がある。この場合、各検出センサに設けられるコンデン
サとして各々異なる容量のものを用意することが一般的
である。
【0006】そこで、センサシステムとして複数の検出
センサを制御する場合、より汎用性を向上させるために
は、容量の異なる多数のコンデンサを検出センサ毎に設
けるように構成することが考えられる。さらに、これら
のコンデンサを切換えるアナログスイッチを各検出セン
サに設け、制御回路から当該アナログスイッチを制御し
コンデンサの容量を変化させることにより、共振周波数
を各検出センサ毎に設定することが簡便である。
【0007】しかしながら、各検出センサにコンデンサ
を多数設けると、検出センサが大型化してしまうという
問題が生じるため好ましくない。逆に検出センサを小型
化すると、使用可能なコンデンサの容量範囲に制限を生
じることになるため、接続できる検出センサの台数が制
限されるという問題を生じる。
【0008】さらに、アナログスイッチをコンデンサの
切換手段として発振回路,正帰還部に用いることにも問
題を生じる。なぜなら、このようにアナログスイッチを
挿入すると、アナログスイッチ自体が導体抵抗となり、
検出精度に影響する。そこで、アナログスイッチに代え
て、FETやフォトMOSリレー等の半導体スイッチを
設けることも想定できる。しかしこの場合も、半導体ス
イッチの静電容量値が温度変化により変化するため、検
出条件が変化することになる。したがって、温度変化に
より検出精度に悪影響を生じるため、センサシステムに
適用するには好ましくない。
【0009】他にも、例えば電界を利用して検出動作す
る静電容量型の近接センサと称するものもある。この静
電容量型の近接センサは、検出用電極により検出部が構
成されており、この検出部を有する例えばCR発振回路
が構成されている。この場合、検出部の検出用電極の静
電容量変化により被検出対象物を検出するようになって
いるが、この場合も磁気型の近接センサと略同様の問題
を生じる。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、各検出センサの接続数に制限を設
けることなく各検出センサ間の相互干渉の防止を図りな
がら、検出精度に与える悪影響を極力抑制することがで
きるセンサシステムおよびこのセンサシステムを構成す
る検出センサを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載のセンサシステムは、複数の検出セン
サと、これらの検出センサの動作を制御する制御手段と
を備え、前記各検出センサは、それぞれ、定電流供給手
段を備えてなる差動増幅部と、この差動増幅部の第1の
入力を介して正帰還ループを形成する正帰還部と、この
正帰還部に発振回路を形成するように接続される検出部
と、前記差動増幅部の第2の入力に接続され当該入力基
準電圧を切換えることで前記発振回路の発振を継続,停
止して当該発振状態を保持する電圧切換手段とを備え、
物理的変化に伴って前記発振回路の発振状態が変化する
ことにより前記被検出対象物を検出するように構成さ
れ、前記制御手段は、前記電圧切換手段により前記発振
回路の発振を継続,停止制御することで前記各検出セン
サを時分割方式により順に動作させ、動作させた当該検
出センサに対応する前記被検出対象物を検出するように
構成されていることに特徴を有している。
【0012】このような手段によれば、次のように作用
する。差動増幅部は、定電流供給手段からの定電流によ
り動作する。検出センサの差動増幅部,正帰還部および
検出部により発振回路が形成される。この発振回路は、
差動増幅部の第1の入力を介して正帰還ループを形成し
ているが、この差動増幅部の第2の入力に接続される電
圧切換手段が差動増幅部の第2の入力の基準電圧を切換
えることにより発振回路の発振を継続,停止し、発振を
継続もしくは停止の状態に保持する。
【0013】この検出センサを複数個制御する制御手段
は、電圧切換手段により発振回路の発振を継続,停止制
御することで各検出センサを時分割方式により制御す
る。この場合、各検出センサが順に動作し当該検出セン
サに対応する被検出対象物を物理的変化に伴って検出す
る。従来より、検出部もしくは正帰還部にスイッチを設
けると、検出精度に悪影響が生じるが、電圧切換手段を
差動増幅部の第2の入力に設けた。これにより、各検出
センサの接続数に制限を設けることなく各検出センサ間
の相互干渉の防止を図りながら、検出精度に与える悪影
響を極力抑制することができる。
【0014】この場合、電圧切換手段に代えて、電流供
給手段を、定電流供給手段の設定電流以上の電流を前記
定電流供給手段に与えることにより発振回路の発振を停
止するように設けるとともに、切換手段を電流供給手段
の電流を切換えることで発振回路の発振を継続,停止し
て当該発振状態を保持するように設けても良い(請求項
2)。
【0015】このような手段によれば、電流供給手段
が、定電流供給手段の設定電流以上の電流を与えると、
定電流供給手段は機能しなくなり、差動増幅部は動作し
なくなり、発振回路の発振が停止する。この場合、切換
手段が、電流供給手段の電流を切換えることで発振回路
の発振を継続,停止して当該発振状態を保持するため、
請求項1記載の発明と略同様の作用効果を有する。
【0016】請求項1記載の発明において、電圧切換手
段に代えて、電流切換手段を、定電流供給手段から差動
増幅部への電流をオンオフするように設けても良い(請
求項3)。
【0017】このような手段によれば、電流切換手段が
定電流供給手段から差動増幅部への電流をオンオフする
ため、定電流供給手段から差動増幅部への電流がオフ状
態においては差動増幅部は動作しなくなり、発振回路の
発振が停止する。したがって、請求項1記載の発明と略
同様の作用効果を有する。
【0018】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載の発明と略同様の作用効果を有し、請求項5記載の発
明は、請求項2記載の発明と略同様の作用効果を有し、
請求項6記載の発明は、請求項3記載の発明と略同様の
作用効果を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
を、磁気型の近接センサを備えたセンサシステムに適用
した第1の実施形態について図1ないし図4を参照しな
がら説明する。センサシステム1のブロック図を示す図
2において、センサシステム1は、複数の磁気型の近接
センサ(検出センサ)2…2と、これらの近接センサ2
…2にそれぞれ接続される制御回路(制御手段)3とか
ら構成されている。
【0020】近接センサ2…2は、それぞれ隣接配置さ
れている。そして、被検出物体Aをそれぞれ個別に検出
するように配置されている。図1は、近接センサ2の回
路構成の主体部分を概略化して示している。
【0021】この図1において、近接センサ2は、正側
電圧V1,負側電圧V2が夫々電源母線X1,X2に供
給されることにより電源供給されるようになっている。
この近接センサ2は、差動増幅部4と、この差動増幅部
4の一方の入力線IN1に接続される並列共振回路(共
振手段,共振回路)5と、差動増幅部4の他の入力線I
N2に接続される電圧切換手段としての電圧切換回路6
と、差動増幅部4の入力線IN1に接続される検出手段
7と、正帰還部8とを主体として構成されている。
【0022】電源母線X1とグランド線GNDとの間に
は、抵抗R1及びR2が直列に接続されている。同様
に、電源母線X1とグランド線GNDとの間には、抵抗
R3及びR4も直列に接続されている。
【0023】抵抗R1及びR2の共通接続点と電源母線
X2との間には、NPN型のトランジスタTr1のコレ
クタ−エミッタ間および定電流回路9が直列に接続され
ており、抵抗R3及びR4の共通接続点と電源母線X2
との間には、NPN型のトランジスタTr2のコレクタ
−エミッタ間および定電流回路9が直列に接続されてい
る。トランジスタTr1のエミッタとトランジスタTr
2のエミッタは、接続されている。抵抗R1及びR3、
抵抗R2及びR4はそれぞれ同一の値に設定されてい
る。トランジスタTr1及びTr2,定電流回路9によ
り差動増幅部4が構成されている。
【0024】トランジスタTr1のベースは、入力線I
N1に接続されており、差動増幅部4の入力(第1の入
力)として構成されている。この入力線IN1とグラン
ド線との間には、並列共振回路5が接続されている。並
列共振回路5は共振用コイル(検出部)L及び共振用コ
ンデンサCによるLC並列共振回路によりなっており、
共振周波数は300kHz〜500kHz程度に調整さ
れている。
【0025】一方、抵抗R1及びR2の共通接続点に
は、正帰還部8を構成するPNP型のトランジスタTr
3のベースが接続されている。
【0026】電源母線X1と差動増幅回路4の入力線I
N1との間には、抵抗R5とトランジスタTr3のエミ
ッタ−コレクタ間が直列に接続されている。
【0027】一方、トランジスタTr2のベースは、入
力線IN2に接続されており、差動増幅回路4の入力
(第2の入力)として構成されている。この入力線IN
2とグランド線との間には抵抗R6が接続されている。
この抵抗R6は、入力バイアス電流の誤差を低減するた
めに設けられている。また、電源母線X1と入力線IN
2との間には抵抗R7及びリレースイッチ(以下、スイ
ッチと略す)SWが直列に接続されている。このスイッ
チSWは、当該制御端子が制御回路3に接続されてお
り、制御回路3は、制御信号に基づいてスイッチSWを
オンオフ制御可能に構成されている。また、抵抗R6及
びR7とスイッチSWとにより電圧切換手段としての電
圧切換回路6が構成されている。
【0028】検出手段7は、振幅電圧変化を検出するも
ので、例えば高入力インピーダンス回路により構成され
ており、差動増幅部4の入力IN1に接続される出力端
子OUTの振幅電圧変化を検出するように構成されてい
る。
【0029】上記構成の作用について図3ないし図4を
も参照しながら説明する。図3は、制御回路が3台の検
出センサを時分割制御する状態をタイミングチャートで
示している。センサシステム1に電源が供給され、各近
接センサ2…2に電源が供給される。制御回路3は、制
御信号を送信することに基づいて各近接センサ2に備え
られるスイッチSWをオンオフする。尚、図3におい
て、斜線部分のタイミングは、スイッチSWがオフ状態
の場合を示している。後述するが、各近接センサ2…2
は、スイッチSWがオフ状態の場合にのみ被検出対象物
を検出動作する。
【0030】各近接センサ2…2は、制御回路3からの
制御信号によりスイッチSWが切換えられることに基づ
いて、1台目の近接センサ2が検出動作状態とされ、そ
の後、順次2台目の近接センサ2,3台目の近接センサ
2の順に検出動作状態とされる。このようにして、制御
回路3は、時分割方式により各近接センサ2…2を順に
制御し動作させる。このとき、図3に示すように、この
スイッチSWの切換え間隔Tは、例えば1ms程度に設
定されている。
【0031】以下、説明を理解しやすくするため、差動
増幅部4と正帰還部8と並列共振回路5とにより構成さ
れる発振回路の発振継続中の状態,発振継続中の状態か
ら発振停止に至る状態,発振停止した状態から発振開始
に至る状態を分けて説明する。
【0032】<発振継続中>発振回路が発振している間
は、検出手段7のOUT端子に略0Vを中心とした正弦
波電圧が生じる。この入力線IN1に生じる電圧が正の
電圧となる期間中は、トランジスタTr1が導通し、ト
ランジスタTr1のコレクタ電流が流れ、トランジスタ
Tr3のコレクタ電流が正帰還電流として並列共振回路
5に流れる。
【0033】また、入力線IN1に生じる電圧が負の電
圧となる期間中は、トランジスタTr1が非導通し、正
帰還電流が並列共振回路5に流れる。
【0034】<発振継続中の状態から発振停止に至る状
態>ここで、制御回路3の制御信号に基づいてスイッチ
SWがオン動作されると、入力線IN2に正の電圧が与
えられる。この場合、入力線IN2の電圧が高くなる
と、例えばトランジスタTr2のコレクタ電流が定電流
回路9の電流に略一致することによりトランジスタTr
1のエミッタ電流は0となる。この場合、入力線IN1
における電圧が正となる期間が短くなり、並列共振回路
5に流れる共振周波数における正帰還電流が減少し発振
停止する。
【0035】尚、発振停止後にも、正帰還部8を介して
並列共振回路5に対して電流が流れ、(トランジスタT
r3のコレクタ電流)×(コイルLの両端抵抗値)で表
わされる電圧が生じている。
【0036】<発振停止状態から発振開始に至る状態>
制御回路3の制御信号に基づいてスイッチSWがオフ動
作されると、入力線IN2へ抵抗R6を介してグランド
線と略一致する電圧が与えられる。この場合、発振停止
時の入力線IN1の電圧Vin1=(トランジスタTr3
のコレクタ電流)×(コイルLの両端抵抗値)が、入力
線IN2の電圧Vin2=(−入力バイアス電流)×(抵
抗R6の値)に対して上回るため、トランジスタTr1
が導通し、正帰還電流が並列共振回路5へ流れ込む。こ
の場合、直ぐに発振が開始される。
【0037】発明者らによれば電流の振幅は、(抵抗R
1の値)×(抵抗R2の値)×(トランジスタTr1の
エミッタ電流)÷((抵抗R5の値)×((抵抗R1の
値)+(抵抗R2の値)))で計算される。
【0038】すなわち、この電流値は、電源電圧やトラ
ンジスタのベース−エミッタ間電圧VBEの影響を含まな
いため、温度依存性を有するトランジスタの特性や電源
変動に対する影響を受けない。
【0039】図4は、(a)発振振幅電圧と入力基準電
圧の関係を示す実験結果、(b)発振振幅の定義を示し
ている。発明者らの実験によれば、出力端子OUTにお
ける電圧の振幅が約5[V]となる所定の条件におい
て、入力基準電圧を0[V]から約0.25[V]だけ
上昇させると発振停止することが確認されている。ま
た、−0.25[V]以下の負電圧が入力基準電圧に設
定されたとしても同様に発振が停止する。したがって、
入力線IN2に与えられる入力基準電圧が、振幅電圧の
約5%以上の正電圧に設定されるか、逆に負電圧に設定
されれば、発振動作が停止する。
【0040】すなわち、図1において、抵抗R6及びR
7の比をこの条件に適合する値に設定することにより、
制御回路3は、電圧切換回路6により発振回路の発振動
作を継続,停止し発振状態を保持することができる。
【0041】発振動作が継続,停止(スイッチSWのオ
ンオフ)するとき、時分割制御により1ms程度の切換
え間隔Tが設けられている。したがって、コイルLから
発生する磁界が、スイッチSWのオフ→オン動作(発振
動作継続→発振停止)時に発生しつづけたとしても、切
換え間隔Tが設けられているので、各近接センサ2間に
おける相互干渉を防止することができる。
【0042】そして、この発振回路が発振した状態で保
持されていると、検出用のコイルLから発生する磁界に
金属等の被検出物体Aが接近すると、被検出物体A表面
に誘導電流が流れ熱損失が発生する。このようにして物
理的変化に伴って、発振回路の発振が停止したり振幅が
減衰する。各近接センサ2…2は、検出手段7により出
力端子OUTの発振振幅の変化を検出し、この振幅電圧
がしきい値以下となったときに被検出対象物Aが検出領
域に存在することを検出する。そして、制御回路3が、
上述したように時分割方式で各近接センサ2…2を制御
することにより、各近接センサ2…2のコイルLに対向
する部分の被検出対象物Aを検出することができる。
【0043】さて、従来より、正帰還部8や並列共振回
路5に相当する部分にスイッチSWを設けると、スイッ
チSWが導体抵抗となり検出精度に悪影響が生じること
が発明者らにより判明していたが、電圧切換回路6を差
動増幅部4の入力線IN2に接続して設けたので検出精
度に影響を生じることなく被検出物体Aを検出すること
ができる。
【0044】このような第1の実施形態によれば、制御
回路3が近接センサ2…2を時分割方式により制御して
おり、電圧切換回路6を差動増幅部4の入力線IN2に
接続して設けたので、各近接センサ2…2の接続数に制
限を設けることなく検出時における各近接センサ2…2
の相互干渉の防止を図ることができる。
【0045】(第2の実施形態)図5は、本発明の第2
の実施形態を示すもので、第1の実施形態と異なるとこ
ろは、電圧切換回路6に代えて、電流切換手段としての
電流切換回路10を設けたところにある。第1の実施形
態と同一部分については同一符号を付して説明を省略
し、以下、異なる部分についてのみ説明する。
【0046】図5は、近接センサ2の回路構成の主体部
分を概略化して示している。図1と異なる部分は、抵抗
R7およびスイッチSWを削除して開放し、定電流回路
9の定電流供給をオンオフするようにスイッチSWを電
流切換回路10として設けたところにある。
【0047】すなわち、スイッチSWが制御回路3の制
御信号に基づいてオンオフされる。
【0048】スイッチSWがオン状態の場合には、第1
の実施形態の説明と同様に発振回路が動作する。また、
スイッチSWがオフ状態の場合には、トランジスタTr
1,Tr2には電流が流れないため、差動増幅部4が機
能しない。したがって、発振回路は動作しない。このよ
うにして、定電流回路9から差動増幅部4への電流をオ
フしている。したがって、第2の実施形態においても、
第1の実施形態と略同様の作用効果を奏する。
【0049】(第3の実施形態)図6は、本発明の第3
の実施形態を示すもので、第2の実施形態と異なるとこ
ろは別途電流供給手段としての定電流回路11を設け、
制御回路3からのスイッチSWのオンオフ制御により、
定電流回路11の機能を制御したところにある。
【0050】図6において、図5と異なるところは、ス
イッチSWを削除して短絡し、電源母線X1と、トラン
ジスタTr1のエミッタ及び定電流回路9の共通接続点
との間にスイッチ(切換手段)SWおよび定電流回路1
1を直列に設けている。
【0051】この定電流回路11は、定電流回路9が供
給する電流(設定電流)と同一の電流を定電流回路9に
与えるように設定されている。尚、同一以上の電流を与
えるように設定されていても良い。
【0052】この場合、スイッチSWがオフ状態であれ
ば、発振回路が動作する。スイッチSWがオンすると、
定電流回路9に流れる電流は定電流回路11から供給さ
れることになるため、トランジスタTr1,Tr2のコ
レクタ電流は0となる。この場合、発振停止することに
なる。したがって、この場合も、第2の実施形態と略同
様の作用効果を奏する。
【0053】(他の実施形態)なお、本発明は上記し且
つ図面に示す各実施形態に限定されるものではなく、例
えば以下のように変形または拡張が可能である。静電容
量型の近接センサにも適用できる。上述実施形態におい
ては、発振回路が発振継続状態で保持されてから発振が
停止したり振幅が減衰することにより被検出対象物Aを
検出するように構成したが、発振回路の発振状態が停止
した状態から発振が開始して変化することにより被検出
対象物Aを検出するように構成しても良い。
【0054】各近接センサ2…2は必要に応じて隣接配
置すれば良い。第2および第3の実施形態においては、
差動増幅部4のトランジスタTr1およびTr2に流れ
る電流をオンオフするようにスイッチSWを設けたが、
これに限定されるものではなく、当該電流を所定量増加
させるようにスイッチSWを設けても良い。具体的に
は、例えば図1における定電流回路9の内部回路におい
て、電流を一定にするための抵抗の値を変化させるよう
にスイッチSWを設ければ良い。この場合、例えばスイ
ッチSWの動作によりトランジスタTr1のコレクタ電
流が増加するとき、発振回路の発振が停止するように抵
抗値を設定すれば良い。これにより、上述同様の作用効
果を奏する。
【0055】上述実施形態においては、電圧切換手段と
して、抵抗R6と抵抗R7とリレースイッチSWにより
電圧を正側に切換えるように構成したが、電圧を負側に
切換えるように構成しても良い。
【0056】上述実施形態においては、リレースイッチ
SWを設けて電圧を切換えるように構成したが、リレー
スイッチSWに代えて、図7に示すように、トランジス
タTr4を切換手段として設けても良い。図示形態で接
続される抵抗R6,R7、R8,R9およびトランジス
タTr4により電圧切換手段6に相当するものが構成さ
れる。また、図8に示すように、FET1を切換手段と
して設けても良い。図示形態で接続されるFET1と抵
抗R6,R7と共に電圧切換手段6に相当するものが構
成される。このような場合、半導体スイッチの温度変化
による検出精度に対する悪影響を極力抑制することがで
きる。
【0057】上述実施形態においては、検出手段7は振
幅電圧変化を検出するように構成して説明を行ったが、
検出手段7は、発振周波数の周波数変化を検出するよう
に設けても良い。具体的には、検出手段7がコンパレー
タを主体として構成され、所定時間内において、しきい
値以上に変化する出力端子OUTの電圧の立ち上がりも
しくは立ち下がりをカウントし、カウントされたパルス
数が所定数以上の場合に被検出対象物Aを検出したと判
定するようにしても良い。
【0058】上述実施形態においては、コイルLを差動
増幅部4の入力に接続したが、差動増幅部4と正帰還部
8と共に発振回路を形成する位置であれば、どのような
位置に接続しても良い。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、以上の説明から明らか
なように、制御手段が検出センサを時分割方式により制
御しており、電圧切換手段を差動増幅部の第1の入力に
対応する第2の入力に接続して設けたので、各検出セン
サの接続数に制限を設けることなく各検出センサ間の相
互干渉の防止を図りながら、検出精度に与える悪影響を
極力抑制することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す磁気型近接セン
サの電気的構成図
【図2】センサシステムの概略構成を示すブロック図
【図3】センサシステムのスイッチ切換タイミングを示
すタイミングチャート
【図4】(a)入力基準電圧と発振振幅電圧の関係を概
略的に示す図、(b)振幅電圧の定義を示す図
【図5】本発明の第2の実施形態を示す図1相当図
【図6】本発明の第3の実施形態を示す図1相当図
【図7】本発明の他の実施形態を示す図1相当図
【図8】本発明の他の実施形態を示す図1相当図
【符号の説明】
1はセンサシステム、2は近接センサ(検出センサ)、
3は制御回路(制御手段)、4は差動増幅部、5は並列
共振回路、6は電圧切換回路(電圧切換手段)、7は検
出手段、8はトランジスタ、9は定電流回路(定電流供
給手段)、11は定電流回路(電流供給手段)、Tr
1,Tr2はトランジスタ、Aは被検出対象物、Cはコ
ンデンサ、IN1,IN2は入力線、SWはリレースイ
ッチ(切換手段)、Lはコイル(検出部)、Lpは正帰
還閉ループ(正帰還ループ)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J050 AA13 BB22 DD04 EE24 EE31 EE34 FF22 FF29 5J081 AA02 AA19 BB04 CC26 CC31 DD03 DD11 EE02 EE03 FF09 GG01 KK04 KK23 MM01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の検出センサと、 これらの検出センサの動作を制御する制御手段とを備
    え、 前記各検出センサは、それぞれ、 定電流供給手段を備えてなる差動増幅部と、 この差動増幅部の第1の入力を介して正帰還ループを形
    成する正帰還部と、 この正帰還部に発振回路を形成するように接続される検
    出部と、 前記差動増幅部の第2の入力に接続され当該入力基準電
    圧を切換えることで前記発振回路の発振を継続,停止し
    て当該発振状態を保持する電圧切換手段とを備え、 物理的変化に伴って前記発振回路の発振状態が変化する
    ことにより被検出対象物を検出するように構成され、 前記制御手段は、 前記電圧切換手段により前記発振回路の発振を継続,停
    止制御することで前記各検出センサを時分割方式により
    順に動作させ、動作させた当該検出センサに対応する前
    記被検出対象物を検出するように構成されていることを
    特徴とするセンサシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のセンサシステムにおい
    て、 前記電圧切換手段に代えて、 前記定電流供給手段の設定電流以上の電流を前記定電流
    供給手段に与えることにより前記発振回路の発振を停止
    する電流供給手段と、 前記電流供給手段の電流を切換えることで前記発振回路
    の発振を継続,停止して当該発振状態を保持する切換手
    段とを設けたことを特徴とするセンサシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のセンサシステムにおい
    て、 前記電圧切換手段に代えて、 前記定電流供給手段から前記差動増幅部への電流をオン
    オフして前記発振回路の発振状態を保持する電流切換手
    段を設けたことを特徴とするセンサシステム。
  4. 【請求項4】 定電流供給手段を備えてなる差動増幅部
    と、 この差動増幅部の第1の入力を介して正帰還ループを形
    成する正帰還部と、 この正帰還部に発振回路を形成するように接続される検
    出部と、 前記差動増幅部の第2の入力に接続され当該入力基準電
    圧を切換えることで前記発振回路の発振を継続,停止し
    て当該発振状態を保持する電圧切換手段とを備え、 時分割方式により制御手段から制御可能に構成されてい
    ることを特徴とする検出センサ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の検出センサにおいて、 前記電圧切換手段に代えて、 前記定電流供給手段の設定電流以上の電流を前記定電流
    供給手段に与えることにより前記発振回路の発振を停止
    する電流供給手段と、 前記電流供給手段の電流を切換えることで前記発振回路
    の発振を継続,停止して当該発振状態を保持する切換手
    段とを設けたことを特徴とする検出センサ。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の検出センサにおいて、 前記電圧切換手段に代えて、 前記定電流供給手段から前記差動増幅部への電流をオン
    オフして前記発振回路の発振状態を保持する電流切換手
    段を設けたことを特徴とする検出センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019089168A (ja) * 2017-11-15 2019-06-13 セイコーエプソン株式会社 ロボット

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