JP2003297162A - Nb3Ga極細多芯超伝導線材の製造方法 - Google Patents

Nb3Ga極細多芯超伝導線材の製造方法

Info

Publication number
JP2003297162A
JP2003297162A JP2002092654A JP2002092654A JP2003297162A JP 2003297162 A JP2003297162 A JP 2003297162A JP 2002092654 A JP2002092654 A JP 2002092654A JP 2002092654 A JP2002092654 A JP 2002092654A JP 2003297162 A JP2003297162 A JP 2003297162A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
core
ultrafine
superconducting wire
composite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002092654A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3716304B2 (ja
Inventor
Tadashi Inoue
廉 井上
Yasuo Iijima
安男 飯嶋
Akihiro Kikuchi
章弘 菊池
Yuji Yoshida
勇二 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute for Materials Science
Original Assignee
National Institute for Materials Science
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute for Materials Science filed Critical National Institute for Materials Science
Priority to JP2002092654A priority Critical patent/JP3716304B2/ja
Priority to US10/397,198 priority patent/US6845254B2/en
Priority to EP20030251973 priority patent/EP1349218A3/en
Publication of JP2003297162A publication Critical patent/JP2003297162A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3716304B2 publication Critical patent/JP3716304B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N60/00Superconducting devices
    • H10N60/01Manufacture or treatment
    • H10N60/0184Manufacture or treatment of devices comprising intermetallic compounds of type A-15, e.g. Nb3Sn
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N60/00Superconducting devices
    • H10N60/20Permanent superconducting devices
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/12All metal or with adjacent metals
    • Y10T428/12431Foil or filament smaller than 6 mils
    • Y10T428/12438Composite
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/24Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
    • Y10T428/24132Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.] including grain, strips, or filamentary elements in different layers or components parallel
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/249921Web or sheet containing structurally defined element or component
    • Y10T428/249924Noninterengaged fiber-containing paper-free web or sheet which is not of specified porosity
    • Y10T428/249927Fiber embedded in a metal matrix
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/29Coated or structually defined flake, particle, cell, strand, strand portion, rod, filament, macroscopic fiber or mass thereof
    • Y10T428/2913Rod, strand, filament or fiber
    • Y10T428/2933Coated or with bond, impregnation or core
    • Y10T428/294Coated or with bond, impregnation or core including metal or compound thereof [excluding glass, ceramic and asbestos]

Abstract

(57)【要約】 【課題】 化学量論組成もしくはその近傍の優れた超伝
導特性を示すNb3Gaにより、高磁場でも高いJcを
有し、高磁場発生にも対応できるNb3Ga極細多芯超
伝導線材と、その製造方法を提供する。 【解決手段】 Nb-Ga化合物とNbの複合化物をN
b中に埋め込んだ複合体芯材を、マトリックス材として
のNb、Ta、Nb基合金あるいはTa基合金に多数本
埋め込んだ極細多芯構造を有する前駆体線材に対して、
1400〜2100℃の温度範囲に2秒以内で急加熱し
たのち、5000℃/秒以上の速度で急冷し、次いで6
00〜850℃の温度範囲で1〜400時間の追加熱処
理を行うことで、化学量論組成のNb3Gaを含む複合
化物がNb中に埋め込まれた複合体芯材が、マトリック
ス材としてのNb、Ta、Nb基合金またはTa基合金
に多数本埋め込まれてなる極細多芯構造を有する超伝導
線材とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、Nb3
a極細多芯超伝導線材とその製造方法に関するものであ
る。さらに詳しくは、この出願の発明は、化学量論組成
もしくはその近傍の優れた超伝導特性を示すNb3Ga
により、高磁場でも高いJcを有し、高磁場発生にも対
応できるNb3Ga極細多芯超伝導線材と、その製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来より、化学量論組成のN
3Gaは優れた超伝導特性を示す超伝導材料として知
られており、Nb3Gaの製造法としては、溶融法、化
学蒸着(CVD)法、スパッタ法、あるいは拡散法等の
各種の方法が知られている。このNb3Gaは、高温で
は化学量論組成に近いNb3Gaが生成し、700℃付
近での加熱処理によって結晶構造の長距離秩序度が向上
し、19〜20.7Kの高い超伝導遷移温度(Tc)を
示すことが知られている。
【0003】しかしながら、従来の方法では、Nb3
aを長尺の線材として製造することが難しく、極細多芯
線の実現は未だに成されておらず、線材としてはテープ
状のNb3Ga超伝導線材が報告されているのみであ
る。このテープ状Nb3Ga超伝導線材は、拡散法によ
り超伝導Nb3Gaを生成して製造されているのである
が、1000℃以上の高温でNb3Gaを拡散生成させ
ると結晶粒が粗くなり、臨界電流密度(Jc)の小さい
線材しか得ることができないという問題があった。線材
におけるJcは、実用に際して最も重要となってくる特
性であるため、Tcのみならず、高いJcを持つNb3
Ga超伝導線材の実現が期待されている。
【0004】そこで、この出願の発明は、以上の通りの
事情に鑑みてなされたものであり、従来技術の問題点を
解消し、化学量論組成もしくはその近傍の優れた超伝導
特性を示すNb3Gaにより、高磁場でも高いJcを有
し、高磁場発生にも対応できるNb3Ga極細多芯超伝
導線材と、その製造方法を提供することを課題としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、この出願の発明
は、上記の課題を解決するものとして、以下の通りの発
明を提供する。
【0006】すなわち、まず第1には、この出願の発明
は、化学量論組成のNb3Gaを含む複合化物がNb中
に埋め込まれた複合体芯材が、マトリックス材としての
Nb、Ta、Nb基合金またはTa基合金に多数本埋め
込まれてなる極細多芯構造を有する超伝導線材であっ
て、この複合芯材におけるNb3Gaは、1400〜2
100℃の温度範囲への2秒以下での急加熱と5000
℃/秒以上の速度での急冷によってA15型化合物とし
て生成され、さらに600〜850℃の温度で追加熱処
理されて結晶秩序度が向上されたものであることを特徴
とするNb3Ga極細多芯超伝導線材を提供する。
【0007】そしてこの出願の発明は、上記の発明につ
いて、第2には、超伝導線材中には、複合体芯材ととも
にAg芯材が埋め込まれていることを特徴とするNb3
Ga極細多芯超伝導線材を、第3には、表面がCuで被
覆されていることを特徴とするNb3Ga極細多芯超伝
導線材を、第4には、4.2K、24T以下でのJcが
100A/mm2以上であることを特徴とするNb3Ga
極細多芯超伝導線材を提供する。
【0008】一方で、この出願の発明は、第5には、N
b-Ga化合物とNbの複合化物をNb中に埋め込んだ
複合体芯材を、マトリックス材としてのNb、Ta、N
b基合金あるいはTa基合金に多数本埋め込んだ極細多
芯構造を有する前駆体線材に対して、1400〜210
0℃の温度範囲に2秒以内で急加熱したのち、5000
℃/秒以上の速度で急冷し、次いで600〜850℃の
温度範囲で1〜400時間の追加熱処理を行うことを特
徴とするNb3Ga極細多芯超伝導線材の製造方法を提
供する。
【0009】加えて、この出願の発明は、第6には、N
b-Ga化合物が、NbGa3、Nb 5Ga13、Nb4Ga
5、NbGa、Nb5Ga4、Nb3Ga4、Nb5Ga3
Nb2GaまたはNb3Gaのいずれか1種あるいは2種
以上であることを特徴とするNb3Ga極細多芯超伝導
線材の製造方法を、第7には、Nb線材にGaを被覆し
て熱処理を施すことでNb-Ga化合物とNbの複合化
物とすることを特徴とするNb3Ga極細多芯超伝導線
材の製造方法を、第8には、前駆体線材が、複合体芯材
とともにAg芯材を含むことを特徴とするNb3Ga極
細多芯超伝導線材の製造方法を、第9には、急冷後に、
線材の表面をCuで被覆することを特徴とするNb3
a極細多芯超伝導線材の製造方法を、第10には、Cu
での被覆は、線材の表面に、Cuをイオンプレーティン
グにより0.1μm以上の厚さで被覆し、さらにメッキ
により数10〜数100μmの厚さで被覆するようにす
ることを特徴とするNb3Ga極細多芯超伝導線材の製
造方法を、第11には、Cuでの被覆は、線材の表面に
Cuをメッキするか、あるいはCu管内に線材を挿入し
て両端を封じて、100気圧以上の不活性ガス雰囲気下
で、500℃以上の温度でHIP処理を施すようにする
ことを特徴とするNb3Ga極細多芯超伝導線材の製造
方法等を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】この出願の発明は、上記の通りの
特徴を持つものであるが、以下にその実施の形態につい
て説明する。
【0011】まず、この出願の発明が提供するNb3
a極細多芯超伝導線材は、化学量論組成のNb3Gaを
含む複合化物がNb中に埋め込まれた複合体芯材が、マ
トリックス材としてのNb、Ta、Nb基合金またはT
a基合金に多数本埋め込まれてなる極細多芯構造を有す
る超伝導線材である。そしてこの複合芯材におけるNb
3Gaは、1400〜2100℃の温度範囲への2秒以
下での急加熱と5000℃/秒以上の速度での急冷によ
ってA15型化合物として拡散生成もしくは溶融凝固に
より生成され、さらに600〜850℃の温度で追加熱
処理されて結晶秩序度が向上されたものであることを特
徴としている。
【0012】このNb3Ga極細多芯超伝導線材におい
て、複合化物には、Nb3Gaに加え、Nbおよび化学
量論から外れた各種のNb−Ga化合物が存在すること
になるが、この複合化物における化学量論組成のNb3
Gaの割合は特に限定されるものではなく、10数%〜
100%とすることができる。より具体的には、たとえ
ば後述の実施例においては、化学量論組成のNb3Ga
の割合を20〜40%程度とした超伝導線材を実現でき
ることなどが例示される。
【0013】これらの複合化物は、様々な形態でNb中
に埋め込まれて複合体芯材を構成することができ、Nb
中に一体のものとして埋め込まれたり、極細いフィラメ
ント状のものとして埋め込まれていてもよい。そして、
たとえばこの複合化物がフィラメント状である場合に
は、その平均外径が1μm以下であることがより好まし
い。
【0014】またこれらの複合体芯材は、マトリックス
材としてのNb、Ta、Nb基合金またはTa基合金に
多数本埋め込まれて、この出願の発明の極細多芯構造を
有する超伝導線材を形成するものである。なお、この出
願の発明において、「多数本」との規定は、数十〜数百
万本程度を意味している。
【0015】このようなこの出願の発明のNb3Ga極
細多芯超伝導線材は、化学量論組成のNb3Gaを高い
結晶秩序度で含んでいるため、優れた超伝導特性を示す
ことができる。すなわち、バルクのNb3Gaに匹敵す
るほどの高い超伝導遷移温度(Tc)に加え、高い超伝
導第2臨界磁場(Hc2)および高い超伝導臨界電流密
度(Jc)を兼ね備えたものとして実現することができ
る。この超伝導特性は、具体的には、たとえば4.2
K、24T以下でのJcが100A/mm2以上と、線材
としての使用に十分な特性を備えている。
【0016】また、この出願の発明のNb3Ga極細多
芯超伝導線材は、複合体芯材とともにAg芯材が埋め込
まれているものや、表面がCuで被覆されているもの等
としても考慮することができる。
【0017】このAg芯材およびCu被覆は、超伝導状
態にあるこのNb3Ga極細多芯超伝導線材の電流を流
した状態を安定化させる役割を果たしている。つまり、
一般に、超伝導状態の線材に電流を流すと、電流は複合
体芯材および線材においてその表面から流れはじめて均
等には流れず、線材にエネルギーが貯えられた不安定な
状態となり、線材がこすれ合ったり動いたりする事態が
生じる。そのため、複合体芯材および線材中のエネルギ
ーが局部的に開放されてその部分の超伝導を破壊し、ジ
ュール熱が発生されるので、複合体芯材および線材全体
にまで超伝導状態の破壊が拡大してしまうという危険性
がある。しかしながら、複合体芯材および線材に高純度
のAgあるいはCuを接触させておくと、超伝導が壊れ
た部分(常伝導部分)において電流は高純度Agあるい
はCu部分を選択的に流れるため、大きな発熱は起こら
なくなる。その間に線材は周辺から冷却されて、常伝導
部分は超伝導に復帰する。このように、Ag芯材あるい
はCu被覆により、超伝導状態は安定に保たれることに
なる。
【0018】このAg芯材については、超伝導線材の中
心部に埋め込まれていることが好ましく、たとえば超伝
導線材の断面積に対して、5〜40%程度の割合で埋め
込むことができる。また、Cuによる被覆は、超伝導線
材の用途によって複合量を断面積の5〜1000%程度
の割合で調整することができる。最も好適な複合量とし
ては、たとえば低磁場用の線材の場合には10〜20%
程度、また高磁場用の線材の場合には断面積の80〜9
0%程度となるよう被覆することができる。
【0019】以上のようなこの出願の超伝導線材は、た
とえば以下に示すこの出願の発明のNb3Ga極細多芯
超伝導線材の製造方法により好適に製造することができ
る。
【0020】すなわち、この出願の発明が提供するNb
3Ga極細多芯超伝導線材の製造方法は、Nb-Ga化合
物とNbの複合化物をNb中に埋め込んだ複合体芯材
を、マトリックス材としてのNb、Ta、Nb基合金あ
るいはTa基合金に多数本埋め込んだ極細多芯構造を有
する前駆体線材に対して、1400〜2100℃の温度
範囲に2秒以内で急加熱したのち、5000℃/秒以上
の速度で急冷し、次いで600〜850℃の温度範囲で
1〜400時間の追加熱処理を行うことを特徴としてい
る。
【0021】この複合体芯材において、Nbに埋め込ま
れるNb-Ga化合物とNbの複合化物は、後工程の急
加熱および急冷処理による拡散反応あるいは溶融凝固に
より、Nb3Gaを生成するものを用いることができ
る。したがって、このようなNb-Ga化合物として
は、各種のNb-Ga化合物であってよく、具体的に
は、NbGa3、Nb5Ga13、Nb4Ga5、NbGa、
Nb5Ga4、Nb3Ga4、Nb 5Ga3、Nb2Gaまた
はNb3Gaのいずれか1種あるいは2種以上の混合
物、さらにはこれらの中間化合物などであってもよい。
【0022】また、これらのNb-Ga化合物とNbの
複合化物は、Nb-Ga化合物とNbを複合化すること
で作製することができるが、たとえば、この出願の発明
においては、Nb線材にGaを被覆して熱処理を施すこ
とでNb-Ga化合物とNbの複合化物を作製すること
を簡便な手段として示すことができる。この場合の熱処
理は、Nb中にGaが容易に拡散する温度範囲で行なう
ことができ、コストの面からはなるべく低温であること
が望ましい。したがって、たとえば、650〜1000
℃程度の温度範囲とすることができる。これにより、拡
散反応によりNb線材の表面がNb-Ga化合物に変化
された複合化物を得ることができる。
【0023】このNb-Ga化合物とNbの複合化物
は、たとえば、粉末充填法や、ジェリーロール法、クラ
ッドチッピング法、ロッドインチューブ法等の各種の方
法により、Nb中に埋め込むことができる。
【0024】そしてこの複合体芯材を、マトリックス材
としてのNb、Ta、Nb基合金あるいはTa基合金に
多数本埋め込んで、極細多芯構造を有する前駆体線材と
することができる。このNb、Ta、Nb基合金あるい
はTa基合金は、極細多芯構造の形成等のための冷間加
工性に優れ、1800℃以上の、さらには2000℃程
度でも十分な機械的強度を持つものとして選択されるも
のである。したがって、マトリックス材としては、Nb
あるいはTaの単体を用いることが好ましく、一方でN
b基合金あるいはTa基合金を用いる場合には、合金元
素の含有量が単一元素で3%以下、合計で5%以下であ
って、NbあるいはTaの含有量が95%以上の希薄合
金とすることが好ましい。
【0025】この極細多芯構造の形態やその作製方法な
どには特に制限はなく、たとえば、上記のマトリックス
材からなるチューブに多数本の複合体芯材を束ねて入
れ、溝ロール加工や伸線加工する等してすることができ
る。この場合の複合体芯材の形態は、断面が円形、楕円
形、方形、楔形やそれに類似する形状などの、各種のも
のとすることができる。
【0026】そしてこの出願の発明では、以上のような
極細多芯構造を有する前駆体線材に対し、Nb3Gaが
安定に生成し存在する1400〜2100℃程度の温度
範囲、より好ましくは1400〜1860℃程度の温度
範囲に2秒以内で急加熱したのち、5000℃/秒以上
の速度で急冷する急加熱急冷処理を施すようにしてい
る。
【0027】ここで、加熱温度を1400℃未満とする
と、化学量論組成あるいはそれに近いNb3Gaが得ら
れなくなるため好ましくない。また、2100℃を超え
る温度への加熱は、Nb3Gaが安定でないことに加え
て、線材が断線するおそれがあるために好ましくない。
また、加熱および冷却に長時間を要すると、拡散生成さ
れたNb3Gaが粗大化してしまい、得られる超伝導線
材のJc特性が低下するために好ましくない。
【0028】ここで得られるNb3Gaは、A15型化
合物結晶として生成されるが、結晶化秩序はあまり高い
ものではない。そこで、A15型化合物結晶の長距離秩
序性を高めるために、600〜850℃の温度範囲で1
〜400時間の追加熱処理を行うようにしている。これ
によって、この出願の発明においては、Nb3Ga極細
多芯超伝導線材を、A15型化合物の結晶化秩序をしっ
かりしたものとし、優れた超伝導特性を有する線材とし
て実現することができる。
【0029】また、この出願の発明においては、前駆体
線材として複合体芯材とともにAg芯材を含むものを用
いることや、急冷後に線材の表面をCuで被覆すること
で、得られるNb3Ga極細多芯超伝導線材の超伝導特
性を安定化させることができる。
【0030】Ag芯材は、前記のとおり、たとえばマト
リックス材からなるチューブに多数本の複合体芯材とと
もに束ねて入れるなどして前駆体線材に含ませることが
できる。そして、Ag芯材については、超伝導線材の中
心部に配設されていることが好ましく、たとえば超伝導
線材の断面積に対して、5〜40%程度の割合で用いる
ようにする。
【0031】また、Cuによる被覆はたとえば超伝導線
材の断面積に対して、5〜1000%程度の割合となる
よう被覆することができる。このCu被覆は、、各種の
方法で行なうことができるが、たとえば、線材の表面
に、Cuをイオンプレーティングにより0.1μm以上
の厚さで被覆し、さらにメッキにより数10〜数100
μmの厚さで被覆することで、線材の表面とCuとが良
好な界面で接合され、より安定化効果の高いNb3Ga
極細多芯超伝導線材を得ることができる。イオンプレー
ティングによるCu被覆は、線材表面とCuとの良好な
界面を形成するためにメッキの下地層として機能するこ
とができる。したがって、たとえば追加熱処理などを必
要とせずに、Cuの被覆を行なうことができる。そし
て、この場合のイオンプレーティングによる被覆の厚さ
は、0.1μm未満の場合には、良好なCu/Nb接合
が得られず、十分な安定化効果が得られないため好まし
くない。
【0032】また一方で、Cuでの被覆は、線材の表面
にCuをメッキするか、あるいはCu管内に線材を挿入
して両端を封じて、100気圧以上の不活性ガス雰囲気
下で、500℃以上の温度で温熱間等静圧圧縮成形(H
IP)を施すことでも行なうことができる。不活性ガス
雰囲気としては、He、Ne、Ar等の希ガスやN2
を用いることができる。不活性ガス雰囲気が100気圧
未満や、500℃未満の条件でのHIPは、線材の表面
とCuメッキあるいはCu管との接合反応が進行しにく
いために好ましくない。なお、このHIP処理の温度を
600〜850℃とすることで、追加熱処理をあわせて
行うことなどもできる。
【0033】これによって、Nb3Ga極細多芯超伝導
線材の優れた超伝導特性を、より安定なものとして実現
することができる。
【0034】以上のこの出願の発明が提供するNb3
a極細多芯超伝導線材は、Nb3Gaの持つ高いTcを
備えた極細多芯超伝導線材を初めて実現すると共に、実
用化において重要なHc2およびJc特性についても優
れている。またこれらの特性は、金属系の実用線材と比
較して優れたものとして認めることができ、酸化物超伝
導線材との比較でも長尺線の特性比較ではほぼ同等で、
信頼性および製造コストの面では極めて優位なものとし
て提供される。
【0035】
【実施例】(実施例1)図1に示したような急熱急冷装
置を使用し、直径0.3mmのNb線の表面にGaメッ
キを施した。Nb線は、Ga浴と通電リールとの間で通
電加熱により2000℃付近に急加熱され、Ga浴中を
通過するときに急冷されると同時に、Ga被覆される。
この線材に対して700℃で2時間の熱処理を施したと
ころ、拡散反応によりNb線の表面がNb−Ga化合物
に変化され、Nb/Nb−Ga化合物複合線材が得られ
たことが確認された。このNb/Nb−Ga化合物複合
線材の構成を図2に示した。このNb/Nb−Ga化合
物の主成分はNbGa3であった。
【0036】このNb/Nb−Ga化合物複合線材を長
さ120mmに切断し、内径14mm、外径20mmの
Nbパイプに1000本ずつ挿入して複合線とした。こ
の様子を図3に示した。この複合線を、溝ロール加工と
伸線加工により直径0.7mmの細線に加工した後、長
さ120mmに切断して、内径14mm、外径20mm
のNbパイプに200本ずつ挿入し、溝ロール加工と伸
線加工により、200芯の極細多芯形状の前駆体線材を
作成した。
【0037】次いでこの前駆体線材を、図1の急熱急冷
装置を使い、1300〜1900℃付近の高温まで0.
1秒間で急加熱し、直ちにGa浴中を通過させること
で、急過熱・急冷処理を行った。この急過熱・急冷処理
により前駆体線材表面に形成されたGa溶融メッキを塩
酸で溶かして取り除いた後、不活性雰囲気中で、600
〜850℃で100時間の追加熱処理を行なった。な
お、この急過熱・急冷処理における最高到達温度と追加
熱処理条件は、後の表1に示した。
【0038】これらの追加熱処理後の極細多芯線をX線
回折で調べたところ、A15型化合物特有の回折パター
ンが含まれていることが確認された。さらにこれらの極
細多芯線の超伝導遷移温度(Tc)を抵抗法により調べ
た結果を表1に示した。
【0039】
【表1】
【0040】表1より、19.7Kに達する高いTcを
示す極細多芯線がいくつか得られていることが確認され
た。Nb-Ga系のA15化合物Nb3Gaについては、
12.0〜20.7KのTcを持つことが報告されてお
り、この極細多芯線中にNb 3Gaが形成されているこ
とが確認された。
【0041】またこのNb3Ga極細多芯線と、実用超
伝導線材であるブロンズ法による(Nb,Ti)3Sn
極細多芯線について、超伝導臨界電流密度(Jc)を測
定し、その結果を図4に示した。このNb3Ga極細多
芯線は、14T以上の磁場で、ブロンズ法(Nb,T
i)3Sn極細多芯線よりも高いJc値を示した。そし
て24TまでのJcが100A/mm2以上であり、実用
線材として十分なJcを有することが確認された。
【0042】一般に超伝導化合物のJc値は、量子磁束
線のピン止め点となる結晶粒界密度の高い、細かい結晶
粒の場合に大きくなることが知られている。このことか
ら、このNb3Ga極細多芯線における急熱急冷処理で
造られたNb3Gaは、微細な結晶粒からなるものと推
定される。また、先のTc値は、Nb3Gaについて報
告されている値の範囲内であったが、このJc値につい
ては、溶融法、CVD法、スパッタ法、拡散法等で作製
されたNb3Gaについて報告されている値よりも高い
ものであった。さらに、このNb3Ga極細多芯線は、
高磁場でのJcが極めて高い。これは、このNb3Ga
極細多芯線のHc2(4.2K)が32Tもあり、ブロ
ンズ法(Nb,Ti)3Sn極細多芯線のHc2(4.
2K)=26Tよりも大幅に高いためであり、またおそ
らく細かい組織のNb3Gaが生成されて強いピン止め
センターが導入されたためであると考えられる。 (実施例2)実施例1と同様な方法で、Nb線にGaを
溶融メッキし、900℃で1時間の熱処理を施したとこ
ろ、図5に例示したように、Nb線の表面で、中心側か
ら順に、Nb2Ga層、NbGa層、Nb3Ga2層およ
びNbGa3層が多層構造のものとして形成された複合
線材が得られたことがわかった。
【0043】この複合線材を使い、実施例1と同様にし
て、Nb/Nb2Ga/NbGa/Nb3Ga2/NbG
3から構成される極細多芯形状の前駆体線材を作成し
た。この前駆体線材に対して、実施例1と同様の急熱急
冷処理を行なったところ、実施例1と類似した超伝導特
性を示す極細多芯線が得られた。 (実施例3)実施例1と同様の方法で、Nbパイプの代
わりにTaパイプを使用し、マトリックスがTaとなる
極細多芯形状の前駆体線材を作成した。この前駆体線材
に対して、実施例1と同様の急熱急冷処理を行なったと
ころ、実施例1と同等の超伝導特性を示す極細多芯線が
得られた。 (実施例4)実施例1と同様の製法で、1000芯の複
合線をNbパイプ中に挿入する際に、Nb被覆された外
径2mmのAg線を中心付近に7本と、その周囲に10
00芯の多芯線を110本を組み入れて、溝ロール加工
と伸線加工により極細多芯形状の前駆体線材を作成し
た。この前駆体線材に、実施例1と同様の急加熱急冷処
理を施した。このとき線材中のAgとNbは反応してお
らず、Agは極細多芯線の中心部に高導電体として残っ
ていた。
【0044】この極細多芯線の超伝導特性は、実施例1
で得られた値とほとんど同じであったが、超伝導状態が
破れたときの抵抗値が実施例1の場合よりも1/30以
下に低下していた。このことから、超伝導破壊時には、
極細多芯線中心のAg部分に電流が分流してジュール発
熱が抑制されるため、極細多芯線が安定化されているこ
とが確認された。 (実施例5)実施例1で作製したNb3Ga極細多芯線
の表面にCuを厚さ20μm程度メッキして、NbとC
uの界面を調べたところ、界面にクラックが発生してい
るのが確認された。この状態で超伝導特性を調べたとこ
ろ、電気的、熱的、機械的にうまく接続しておらず、実
施例4のようには安定化されていないことがわかった。
【0045】そこで、実施例1と同様にNb3Ga極細
多芯線を作製する際に、追加熱処理の前にCuメッキを
したところ、得られたCuメッキNb3Ga極細多芯線
の超伝導特性および超伝導破壊時の特性が安定化されて
いることが確認された。 (実施例6)実施例1で作製したNb3Ga極細多芯線
の表面に0.1μmの厚みのCuをイオンプレーティン
グし、その上にさらにCuを電気メッキしたところ、極
めて接合の良好なNb/Cu界面が得られ、超伝導状態
も安定化されていることが確認された。一方で、イオン
プレーティングによるCuの厚みを0.05μmとした
ところ、Nb/Cu界面の接合がうまくなく、優れた超
伝導状態を得ることができなかった。 (実施例7)実施例1で作製したNb3Ga極細多芯線
の表面に銅メッキを施したものと、Nb3Ga極細多芯
線全体にCu管を被せて両端を溶接で封じたものとを用
意し、これらに対して、500気圧のAr雰囲気におい
て、600℃で2時間のHIP処理を施した。
【0046】得られたCu被覆Nb3Ga極細多芯線に
は、ともに接合の良好なNb/Cu界面が得られ、超伝
導状態も安定化されていることが確認された。なお、5
00℃以下あるいは50気圧以下でのHIP処理では良
好なNb/Cu界面は得られず、超伝導状態も安定化さ
れなかった。
【0047】もちろん、この発明は以上の例に限定され
るものではなく、細部については様々な態様が可能であ
ることは言うまでもない。
【0048】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、化学量論組成もしくはその近傍の優れた超伝導特
性を示すNb3Gaにより、高磁場でも高いJcを有
し、高磁場発生にも対応できるNb3Ga極細多芯超伝
導線材と、その製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例において用いた急熱急冷装置を模式的に
例示した図である。
【図2】実施例におけるNb/Nb−Ga化合物複合線
材の構成を例示した図である。
【図3】実施例においてNb/Nb−Ga化合物複合線
材をNbパイプに入れる様子を模式的に例示した図であ
る。
【図4】この出願の発明のNb3Ga極細多芯超伝導線
材と、実用超伝導線材であるブロンズ法(Nb,Ti)
3Sn極細多芯線の超伝導臨界電流密度(Jc)を例示
した図である。
【図5】Nb線表面に複数種のNb-Ga化合物が多層
構造として形成された複合線材を模式的に例示した図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 勇二 茨城県つくば市千現一丁目2番1号 独立 行政法人物質・材料研究機構内 Fターム(参考) 5G321 AA11 CA09 CA36 CA42 DC11 DC33 DC36

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学量論組成のNb3Gaを含む複合化
    物がNb中に埋め込まれた複合体芯材が、マトリックス
    材としてのNb、Ta、Nb基合金またはTa基合金に
    多数本埋め込まれてなる極細多芯構造を有する超伝導線
    材であって、この複合芯材におけるNb3Gaは、14
    00〜2100℃の温度範囲への2秒以下での急加熱と
    5000℃/秒以上の速度での急冷によってA15型化
    合物として生成され、さらに600〜850℃の温度で
    追加熱処理されて結晶秩序度が向上されたものであるこ
    とを特徴とするNb3Ga極細多芯超伝導線材。
  2. 【請求項2】 超伝導線材中には、複合体芯材とともに
    Ag芯材が埋め込まれていることを特徴とする請求項1
    記載のNb3Ga極細多芯超伝導線材。
  3. 【請求項3】 表面がCuで被覆されていることを特徴
    とする請求項1または2記載のNb3Ga極細多芯超伝
    導線材。
  4. 【請求項4】 4.2K、24T以下でのJcが100
    A/mm2以上であることを特徴とする請求項1または2
    記載のNb3Ga極細多芯超伝導線材。
  5. 【請求項5】 Nb-Ga化合物とNbの複合化物をN
    b中に埋め込んだ複合体芯材を、マトリックス材として
    のNb、Ta、Nb基合金あるいはTa基合金に多数本
    埋め込んだ極細多芯構造を有する前駆体線材に対して、
    1400〜2100℃の温度範囲に2秒以内で急加熱し
    たのち、5000℃/秒以上の速度で急冷し、次いで6
    00〜850℃の温度範囲で1〜400時間の追加熱処
    理を行うことを特徴とするNb3Ga極細多芯超伝導線
    材の製造方法。
  6. 【請求項6】 Nb-Ga化合物が、NbGa3、Nb5
    Ga13、Nb4Ga5、NbGa、Nb5Ga4、Nb3
    4、Nb5Ga3、Nb2GaまたはNb3Gaのいずれ
    か1種あるいは2種以上であることを特徴とする請求項
    5記載のNb3Ga極細多芯超伝導線材の製造方法。
  7. 【請求項7】 Nb線材にGaを被覆して熱処理を施す
    ことでNb-Ga化合物とNbの複合化物とすることを
    特徴とする請求項5または6記載のNb3Ga極細多芯
    超伝導線材の製造方法。
  8. 【請求項8】 前駆体線材が、複合体芯材とともにAg
    芯材を含むことを特徴とする請求項5ないし7いずれか
    に記載のNb3Ga極細多芯超伝導線材の製造方法。
  9. 【請求項9】 急冷後に、線材の表面をCuで被覆する
    ことを特徴とする請求項5ないし8いずれかに記載のN
    3Ga極細多芯超伝導線材の製造方法。
  10. 【請求項10】 Cuでの被覆は、線材の表面に、Cu
    をイオンプレーティングにより0.1μm以上の厚さで
    被覆し、さらにメッキにより数10〜数100μmの厚
    さで被覆するようにすることを特徴とする請求項9記載
    のNb3Ga極細多芯超伝導線材の製造方法。
  11. 【請求項11】 Cuでの被覆は、線材の表面にCuを
    メッキするか、あるいはCu管内に線材を挿入して両端
    を封じて、100気圧以上の不活性ガス雰囲気下で、5
    00℃以上の温度でHIP処理を施すようにすることを
    特徴とする請求項9記載のNb3Ga極細多芯超伝導線
    材の製造方法。
JP2002092654A 2002-03-28 2002-03-28 Nb3Ga極細多芯超伝導線材の製造方法 Expired - Lifetime JP3716304B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002092654A JP3716304B2 (ja) 2002-03-28 2002-03-28 Nb3Ga極細多芯超伝導線材の製造方法
US10/397,198 US6845254B2 (en) 2002-03-28 2003-03-27 Nb3Ga multifilamentary superconducting wire and process for preparing the same
EP20030251973 EP1349218A3 (en) 2002-03-28 2003-03-28 Nb3Ga multifilamentary superconducting wire and process for preparing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002092654A JP3716304B2 (ja) 2002-03-28 2002-03-28 Nb3Ga極細多芯超伝導線材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003297162A true JP2003297162A (ja) 2003-10-17
JP3716304B2 JP3716304B2 (ja) 2005-11-16

Family

ID=27800527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002092654A Expired - Lifetime JP3716304B2 (ja) 2002-03-28 2002-03-28 Nb3Ga極細多芯超伝導線材の製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6845254B2 (ja)
EP (1) EP1349218A3 (ja)
JP (1) JP3716304B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9349936B2 (en) * 2013-06-19 2016-05-24 Alexander Otto Reinforced high temperature superconducting silver wire
CN105806859B (zh) * 2015-12-18 2020-11-03 中南大学 一种在非晶固体材料中表征有序度的方法
CN106008174A (zh) * 2016-05-24 2016-10-12 青岛和新精细化工有限公司 4,4′-二烷氧基甲基二苯醚的制备方法
WO2020087069A2 (en) * 2018-10-26 2020-04-30 University Of Houston System Round superconductor wires
CN109609750B (zh) * 2019-01-17 2024-04-12 西南石油大学 一种制备高性能超导线材的零张力同步传动热处理系统
CN111554505B (zh) * 2020-05-26 2022-12-20 合肥夸夫超导科技有限公司 一种PbMo6S8超导线材的制备方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3983521A (en) * 1972-09-11 1976-09-28 The Furukawa Electric Co., Ltd. Flexible superconducting composite compound wires
US3958327A (en) * 1974-05-01 1976-05-25 Airco, Inc. Stabilized high-field superconductor
US4411959A (en) * 1981-08-17 1983-10-25 Westinghouse Electric Corp. Submicron-particle ductile superconductor
US5174831A (en) * 1989-06-08 1992-12-29 Composite Materials Technology, Inc. Superconductor and process of manufacture
JP2727874B2 (ja) * 1992-06-30 1998-03-18 株式会社日立製作所 超電導線及び複合超電導導体
US5454163A (en) * 1993-09-16 1995-10-03 Mcdonald; William K. Method of making a foraminous article
JP3577506B2 (ja) * 1999-11-09 2004-10-13 独立行政法人物質・材料研究機構 Cu添加Nb3Al極細多芯超伝導線材とその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1349218A2 (en) 2003-10-01
EP1349218A3 (en) 2006-08-30
JP3716304B2 (ja) 2005-11-16
US20040028886A1 (en) 2004-02-12
US6845254B2 (en) 2005-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4058951B2 (ja) 二ホウ化マグネシウム超電導線材前駆体および二ホウ化マグネシウム超電導線材
JP2002373534A (ja) 超電導線材とその作製方法及びそれを用いた超電導マグネット
JP3521182B2 (ja) 酸化物超電導線材及び超電導装置
USRE32178E (en) Process for producing compound based superconductor wire
JP2003297162A (ja) Nb3Ga極細多芯超伝導線材の製造方法
JP3588628B2 (ja) Nb3Al極細多芯超伝導線の製造方法
US7134181B2 (en) Method for producing Nb3Al superconductive wire
US6376099B1 (en) CU-containing NB3A1 multifilamentary superconductive wire and process for producing the same
JP3945600B2 (ja) Nb 3 Sn超伝導線材の製造方法
Flukiger et al. Composite core Nb/sub 3/Sn wires: preparation and characterization
JP3757141B2 (ja) Nb▲3▼Sn超電導線材の製造方法
JP4727914B2 (ja) Nb3Sn超電導線材およびその製造方法
JP3187829B2 (ja) 超伝導体および製造方法
JP2007042455A (ja) Nb3Al系超電導線材の製造方法、Nb3Al系超電導線材製造用一次複合材及びその製造方法、並びにNb3Al系超電導線材製造用多芯複合材
JP4386306B2 (ja) Nb3Al化合物系超電導線の製造方法
JP2002033025A (ja) Nb3Al超電導多芯線とその製造方法
JP3866969B2 (ja) Nb▲3▼Sn超電導線材の製造方法
JP4048270B2 (ja) MgB2超伝導膜状体とその製造方法
JPH0251807A (ja) 超極細多重構造のNb↓3A1超電導線材の製造法
US6810276B1 (en) Method to reduce magnetization in high current density superconductors formed by reaction of multi-component elements in filamentary composite superconductors
JP3716309B2 (ja) Nb3Sn線材の製造方法
JPH06283056A (ja) 酸化物超電導線材
JPH03102717A (ja) 電流リード用導体の製造方法
JP2517867B2 (ja) V3 Si超電導極細多芯線材の製造法
JPH09161573A (ja) 超電導線材の作製方法および超電導線材および超電導マグネット

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050404

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050802

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3716304

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term