JP2003297079A - 強誘電体記憶装置及びその調整方法 - Google Patents

強誘電体記憶装置及びその調整方法

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JP2003297079A
JP2003297079A JP2002095056A JP2002095056A JP2003297079A JP 2003297079 A JP2003297079 A JP 2003297079A JP 2002095056 A JP2002095056 A JP 2002095056A JP 2002095056 A JP2002095056 A JP 2002095056A JP 2003297079 A JP2003297079 A JP 2003297079A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速駆動が可能でしかも消費電力の少ない強
誘電体記憶装置及びその調整方法を提供すること。 【解決手段】 複数のワード線14及び複数のビット線
16の各交点に形成される複数の強誘電体キャパシタ1
8の少なくとも一つに印加される電圧を、テスタ40に
よって、電源電圧VDDより低い方向にスイープさせ
て、飽和分極点Cとなる最小電圧Vsminを検出す
る。その検出結果に基づき、電源電圧シフト回路50に
て電源電圧VDDを下降シフトさせて、強誘電体キャパ
シタの駆動電圧として電源電圧VDDに代えて用いられ
る最小電圧Vsminを生成するように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強誘電体記憶装置
及びその調整方法に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】強誘電体
記憶装置として、各セルにトランジスタ及びキャパシタ
(強誘電体)を一つずつ配置した1T/1Cセル、ある
いは、その各セル毎にさらにリファレンスセルを配置し
た2T/2Cセルを有するアクティブ型強誘電体メモリ
が知られている。
【0003】しかし、このアクティブ型強誘電体記憶装
置は、メモリセルが1個の素子から構成される他の不揮
発性記憶装置として知られるフラッシュメモリ、EEP
ROMなどと比較して、メモリ面積が大きくなり、大容
量化できない。
【0004】各メモリセルを1個の強誘電体キャパシタ
とした強誘電体記憶装置として、特開平9−11610
7に開示されたものがある。
【0005】しかし、各メモリセルを1個の強誘電体キ
ャパシタとした強誘電体記憶装置では、選択セルに対し
てデータリードまたはデータライト動作を実施すると、
非選択セルにも不要な電圧が印加されてしまう。
【0006】非選択セルに電圧が印加されると、その非
選択セルの容量値が変化する。非選択セルの容量が大き
いと、それが選択セルに接続されたワード線及びビット
線の負荷となるので、高速動作が阻害され、消費電力も
大きくなる。
【0007】本発明は、高速性と低消費電力化を確保で
きるように強誘電体記憶装置を調整する方法を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一態様に係る強
誘電体記憶装置の調整方法は、複数のワード線及び複数
のビット線の各交点に形成される複数の強誘電体キャパ
シタの少なくとも一つに印加される電圧を、電源電圧よ
り低い方向にスイープさせて、飽和分極点となる最小電
圧を検出する工程と、前記電源電圧を下降シフトさせ
て、前記複数の強誘電体キャパシタの駆動電圧として前
記電源電圧に代えて用いられる前記最小電圧を生成する
ように設定する工程とを有する。
【0009】本発明の一態様によれば、個々の強誘電体
記憶装置にて強誘電体キャパシタのヒステリシス特性が
変わったとしても、飽和分極点となる最小電圧を、強誘
電体キャパシタの駆動電圧とすることができる。非選択
の強誘電体キャパシタに印加される電圧は、その最小電
圧を分割したものとなるので、非選択の強誘電体キャパ
シタに印加される電圧も小さくなり、ヒステリシス特性
上、非選択時の強誘電体キャパシタの容量が小さくな
る。よって、選択された強誘電体キャパシタと接続され
たワード線及びビット線の負荷容量が小さくなる。この
ため、選択され強誘電体キャパシタを高速駆動でき、し
かも消費電力が低減される。
【0010】最小電圧を生成するように設定するために
は、複数のヒューズ素子の一つを切断するか、あるいは
レジスタにその生成情報を格納すればよい。この場合、
電源電圧と最小電圧との差電圧を求める工程と、その差
電圧に基づき電圧シフト制御コードを発生させる工程を
さらに有することができる。電圧シフト制御コードに基
づいて、レーザリペア装置により複数のヒューズ素子の
一つを切断したり、その電圧シフト制御コードをレジス
タに格納できるからである。
【0011】本発明の他の態様に係る強誘電体記憶装置
は、互いに平行に配置される複数のワード線と、前記複
数のワード線と交差して、互いに平行に配置される複数
のビット線と、前記複数のワード線及び前記複数のビッ
ト線の各交点に形成される強誘電体キャパシタと、前記
複数のワード線を駆動するワード線ドライバと、前記複
数のビット線を駆動するビット線ドライバと、前記ワー
ド線ドライバ及び前記ビット線ドライバに駆動電圧を供
給する電源回路と、電源電圧を下降シフトさせて、前記
強誘電体キャパシタの飽和分極点となる最小電圧を生成
して、前記電源回路に供給する電源電圧シフト回路とを
有する。
【0012】本発明の他の態様によれば、上述した調整
方法により調整された強誘電体記憶装置を提供できる。
【0013】ここで、電源電圧シフト回路は、電源電圧
を分圧する抵抗分割回路を含むことができる。電源電圧
シフト回路は複数のヒューズ素子をさらに有することが
できる。この場合、抵抗分割回路により下降シフトされ
る情報が、複数のヒューズ素子の一つを切断することで
設定される。あるいは、電源電圧シフト回路はレジスタ
をさらに有することができる。この場合、抵抗分割回路
により下降シフトされる情報がレジスタに設定される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0015】(強誘電体記憶装置の説明)図1は、本発
明の第1実施形態に係る強誘電体記憶装置であるFeR
AMのブロック図であり、図2はそのメモリアレイを模
式的に示す斜視図である。図2に示すように、メモリセ
ルアレイ10は、強誘電体薄膜12と、強誘電体薄膜1
2の一方の面に配列された複数のワード線14と、強誘
電体薄膜12の他方の面に配列された複数のビット線1
6とを有する。
【0016】上記の構造により、複数のワード線14及
び複数のビット線16の各交点(クロスポイント)に
は、図1に示すように強誘電体メモリセル18がそれぞ
れ形成される。このような構造から、図2に示すメモリ
は、クロスポイントFeRAMあるいはパッシブ型Fe
RAMと称されている。よって、図2に示すメモリは、
各セルにトランジスタ及びキャパシタ(強誘電体)を一
つずつ配置した1T/1Cセル、あるいは、その各セル
毎にさらにリファレンスセルを配置した2T/2Cセル
を有するアクティブ型メモリとは異なる。
【0017】本実施形態のFeRAMは、メモリセルア
レイ10内にトランジスタを要しないので、高集積化が
可能であり、また、図2の構造を多段に積層することが
可能である。また、CMOSロジックが搭載される駆動
回路基板は、図2の構造の例えば下方に配置できる。
【0018】本実施形態に用いられる強誘電体は、SB
T(ストロンチウム−ビスマス−タンタリュウム)、P
ZT(リード−ジルコニウム−タイタニウム)、BLT
(ビスマス−ランタンニウム−タイタニウム)またはこ
れらの酸化物である無機材料を好適に用いることができ
るが、他の無機材料あるいは有機材料を用いても良い。
【0019】本実施形態に用いられるワード線14及び
ビット線16を形成する電極材料は、耐酸化性が強く耐
熱性が高い点で、プラチナ(Pt)、イリジウム(I
r)、イリジウムオキサイド(IrO2)、ストロンチ
ウム−ルテニウムまたはその酸化物を好適に用いること
ができるが、他の導電材料であっても良い。
【0020】このメモリセルアレイ10の駆動回路系と
して、複数のワード線14を駆動するワード線ドライバ
20と、複数のビット線16を駆動するビット線ドライ
バ22と、ワード線及びビット線ドライバ10,22に
複数種の駆動電圧(Vs,2Vs/3,Vs/3,0)
を供給する電源回路24とが設けられている。ワード線
ドライバ20は複数のワード線14の各々の一端(図1
の左端)に接続され、ビット線ドライバ22は複数のビ
ット線16の各々の一端(図1の上端)に接続されてい
る。
【0021】ワード線ドライバ20は、行方向アドレス
デコーダを含み、アドレス選択された1本のワード線1
4と残りの非選択のワード線14とに、リード、ライト
またはリライトモードに応じた(ライト、リライト時に
は、さらに書き込むべきデータに応じた)電位を供給す
る。同様に、ビット線ドライバ22は、列方向アドレス
デコーダを含み、アドレス選択された少なくとも1本の
ビット線16と残りの非選択のビット線14とに、リー
ド、ライトまたはリライトモードに応じた(ライト、リ
ライト時には、さらに書き込むべきデータに応じた)電
位を供給する。
【0022】また、ワード線・ビット線ドライバ20,
22は、上述の動作モード時にワード線14及びビット
線16に電位供給することに加えて、その後のディスタ
ーブ防止工程を実施するために、ワード線14及びビッ
ト線16に電位供給する機能を有する。
【0023】(一般動作説明)次に、図1に示すFeR
AMの動作について説明する。図3は、図1に示すメモ
リセル18の自発分極Pまたは分極電荷Q(分極Pの変
化×キャパシタ面積)の電圧依存性が示すヒステリシス
特性を表している。
【0024】図3では例えば、ビット線16に対してワ
ード線14の電位が高くなる方向をプラス(+)として
いる。ワード線14及びビット線電位が同電位(共に0
Vである電源OFF時も含む)である時に、メモリセル
18の印加電圧が0Vとなる。このときの強誘電体キャ
パシタは、2種の残留分極±Pr(図3のA点及びD
点)をもつ。例えば、図3のD点の残留分極Prを
“0”のメモリ状態、図3のA点の残留分極−Prを
“1”のメモリ状態と定義して、2値の記憶状態を得る
ことができる。
【0025】ここで、図3の点C及び点Fはそれぞれ、
強誘電体メモリセル18の飽和分極点である。また、図
3の点B及び点Eは、分極方向が反転する点である。こ
の点Bまたは点Eのように、分極値を0とする電圧を抗
電圧と称する。
【0026】図3のヒステリシス特性によれば、データ
“0”を書き込む時には、強誘電体メモリセル18に電
圧Vsを印加し、図3の点Cに移行させた後に、強誘電
体メモリセル18への印加電圧を0Vとして点Dに移行
させれば良い。逆に、データ“1”を書き込む時には、
強誘電体メモリセル18に電圧−Vsを印加し、図3の
点Fに移行させた後に、強誘電体メモリセル18への印
加電圧を0Vとして点Aに移行させれば良い。
【0027】データの読み出しは、点Aまたは点Dの分
極状態にある強誘電体メモリセル18に電圧+Vsを印
加して行う。
【0028】選択セル18aでの残留分極が、図3のA
点、D点のいずれであっても、上述のリード動作によっ
て図3のC点の分極状態となる。このとき、A点からC
点に移行するとき(メモリ状態が“1”のリード時)に
は分極値が0となるB点を越えて分極方向が負から正に
反転する。このため、図3に示す比較的大きな電荷量Q
1に相当する電流がビット線16に流れる。一方、D点
からC点に移行するとき(メモリ状態が“0”のリード
時)には、分極方向は反転しない。よって、図3に示す
比較的小さな電荷量Q2に相当する電流がビット線16
に流れる。よって、ビット線16に流れる電流を、図示
しないリファレンス電流と比較することで、メモリ状態
が“1”であるか“0”であるかを判定できる。
【0029】次に、データの読み出しを例に挙げて、ワ
ード線14及びビット線16の電位設定について説明す
る。この電位設定は、電源回路24から4種類の電位
(Vs,2Vs/3,Vs/3,0)の供給を受けたワ
ード線ドライバ20及びビット線ドライバ22によって
実施される。なお、電位Vs,0が2種の選択電位とな
り、電位2Vs/3,Vs/3が2種の非選択電位とな
る。
【0030】図4には、一つの選択セル18aと、他の
非選択セル18bが示されている。アドレス(2,2)
に位置する選択セル18aに接続されたワード線14は
電位Vs(ワード選択電位)に設定され、ビット線16
は電位0(ビット選択電位)に設定されている。よっ
て、選択セル18aにはVs−0=Vsのプラスの電界
が印加される。このため、選択セル18aでの残留分極
が、図3のA点、D点のいずれであっても、上述のリー
ド動作によって図3のC点の分極状態となる。よって、
選択セル18aに接続されたビット線16の電流を検出
すれば、上述の通り、メモリ状態が“1”であるか
“0”であるかを判定できる。
【0031】なお、図3のC点の分極状態に設定するこ
とは、データ“0”の書き込み動作と同じである。よっ
て、データ“0”を書き込むときにも、図4の通り電位
設定すればよい。
【0032】また、実際のデータリード動作は、一本の
ワード線14上の複数のメモリセル18に対して同時に
実施され、8ビットまたは16ビットなどの一群のデー
タが同時に読み出される。
【0033】このデータリード時には、図4に示す非選
択セル18bに接続された全てのワード線14は電位V
s/3(ワード非選択電位)に、非選択セル18bに接
続された全てのビット線16は電位2Vs/3(ビット
非選択電位)に設定される。このとき、非選択セル18
bへの印加電圧は±Vs/3となる。この結果、A点の
分極状態であった非選択セル18bは、図3のH,I点
のいずれかに移行する。A点からI点に移行しても、反
転点Bを越えないため、記憶データが反転することはな
い。また、D点の分極状態であった非選択セル18b
は、図3のG,J点のいずれかに移行する。この場合
も、D点からG点に移行しても、反転点Eを越えないた
め、記憶データが反転することはない。 (強誘電体記憶装置の調整の必要性)図3において、強
誘電体メモリセル18を駆動するための最大電圧Vs
は、電源電圧VDDに設定されるのが通常である。しか
し、個々の記憶装置では、最大電圧Vsがばらついてい
る。この個々のばらつきを解消するには、図5に示すよ
うに、図3に示した飽和分極点Cの電圧よりも絶対値が
高い電圧をVsとし、その電圧Vsを電源電圧VDDと
すればよい。こうすると、個々の強誘電体記憶装置に
て、図5中の飽和分極点Cの電圧がばらついたとして
も、常に飽和分極点Cの電圧Vsminよりも高い電圧
Vs(VDD)を供給することで、図3に示した動作を
確保することができる。
【0034】しかし、そのようにすると下記の問題が生
ずる。上述の動作説明の通り、非選択メモリセル18b
には、例えば±Vs/3の電圧が印加される。電圧Vs
の絶対値を高くすると、当然に電圧Vs/3の絶対値も
高くなる。理想状態の図3の動作通りであると、非選択
セル18bには、図5に示す+Vsmin/3が印加さ
れ、Vs/3−Vsmin/3の電位差が生ずる。
【0035】この電圧差は、非選択セル18bの容量を
大きくしてしまう。図5において、ヒステリシス曲線と
非選択時の2種の印加電圧(Vs/3,Vsmin/
3)とが交わる各点P1,P2での接線S1,S2の傾
きは、非選択セル18bの容量を示し、S1の傾き>S
2の傾きとなる。よって、電圧Vs/3が印加された時
の非選択セル18bの方が、電圧Vsmin/3が印加
された時の非選択セル18bよりも、その容量が大きく
なる。
【0036】非選択セル18bの容量が大きいと、図4
に示す選択セル18aに接続されたワード線14及びビ
ット線16にも多数の非選択セル18bが接続されるの
で、それらの非選択セル18bの容量が、選択セル18
aを駆動する時の負荷容量となる。この負荷容量が大き
くなるため、選択セル18aの高速駆動の障害となるば
かりか、消費電力も増大してしまう。
【0037】そこで、非選択セル18bの容量を低減す
るには、上述の接線S2の傾きのように、小さな傾きの
接線となる点を探し出し、その点の電圧を非選択セル1
8bに印加すればよいことが分かる。
【0038】通常のヒステリシス曲線では、印加電圧が
0に近いほど、接線の傾きが小さくなるので、本実施形
態では、図5の電圧Vsminを探し出し、それを3で
除した電圧Vsmin/3を非選択セル18bに印加さ
せるように調整している。(強誘電体記憶装置の調整方
法)本実施形態の調整方法は、図5にて初期的に設定さ
れた電圧Vs(=VDD)から電圧を低い方向にスイー
プさせ、飽和分極点Cの最小電圧Vsminを検出する
ことである。
【0039】この調整は、強誘電体記憶装置の出荷時の
テストにて実施でき、求められた最小電圧Vsminと
なるように、例えばヒューズ素子を切断して調整するこ
とができる。この種の強誘電体記憶装置でも、半導体装
置と同様に出荷前の検査があり、セルに異常があるとレ
ーザリペア装置によりヒューズを切断し、冗長セルに切
り換えている。このため、上記の調整方法も出荷テスト
時に併せて行い、冗長セルへの切り換え工程の時に、ヒ
ューズを切断して最小電圧Vsminに設定することが
好ましい。
【0040】図6は、FeRAM1及びその調整装置を
示している。なお、図6では、図1に示すワード線ドラ
イバ20、ビット線ドライバ22及び電源回路24を、
駆動回路30としてまとめてある。
【0041】FeRAM1には、第1行目のメモリセル
MC00,MC01,…に接続された1本のワード線1
4と、複数本のビット線16にテスト電圧を印加できる
構成となっている。このテストモード時には、制御パッ
ド32には“H”が入力されるので、トランジスタT
1,T2がオフされる。よって、第1行目のメモリセル
MC00,MC01,…に接続されたワード線14及び
ビット線16は、駆動回路30との接続が解除される。
その代わりに、それらのワード線14及びビット線16
は、トランジスタT3,T4がオンされることで、テス
トパッド34,36に接続される。
【0042】FeRAM1のテストパッド34,36に
はテスタ40が接続される。このテスタ40は、図5に
示すヒステリシス特性を測定可能な機能を有し、具体的
にはラジアント社のRT6000の測定システムを採用
できる。その動作としては、テストパッド34,36を
介して、第1行目のメモリセルMC00,MC01,…
に接続されたワード線14及び一括ショートされた複数
本のビット線14に電圧を供給し、一括ショートされた
複数本のビット線14に流れる電流を積分することで、
図5に示すヒステリシス特性を求めることができる。
【0043】本実施形態の調整方法にて重要なことは、
図5において電源電圧VDDに当初設定される電圧Vs
より、電圧が低くなる方向に強誘電体キャパシタへの印
加電圧を下げるようにスイープさせ、飽和分極点Cとな
る最小電圧Vsminをテスタ40にて求めることであ
る。
【0044】ΔV検出回路42では、電圧Vs(=VD
D)と求められた最小電圧Vsminとの差電圧ΔVを
求める。電圧シフト制御コード発生回路44は、その差
電圧ΔVに相当する電圧シフト制御コードを発生する。
この制御コードは、レーザリペア装置46に入力され
る。
【0045】一方、図6に示すFeRAM1は、電源電
圧シフト回路50を有する。この電源電圧シフト回路5
0の一例を図7に示す。図7に示すように、この電源電
圧シフト回路50は、電源電圧VDDを抵抗分割するラ
ダー抵抗回路(抵抗分割回路)52を有する。このラダ
ー抵抗回路52には、抵抗値が等しいn個の抵抗r1,
r2,…rn−1,rnが直列接続されている。図7に
おいて、上述の電位差ΔV=0であれば、上述の電圧シ
フト制御コードに基づき、レーザリペア装置44によ
り、フューズ1が切断される。この時、N型MOSトラ
ンジスタTN1がオンし、P方MOSトランジスタPN
1がオンされるので、Vsmin=VDDとなる。
【0046】電位差ΔVが0以外であれば、電圧シフト
制御コードに基づいて、フューズ2〜フューズnのいず
れか一つが切断される。それにより、ラダー抵抗回路5
2にて電源電圧VDDが分圧され、所望の電圧Vsmi
nを得ることができる。
【0047】これにより、図1に示す電源回路24は、
図6の電源電圧シフト回路50より出力される電圧Vs
min(<VDD)を、電圧Vs(=VDD)に代えて
用いることになる。よって、図1のワード線ドライバ2
0及びビット線ドライバ22は、電圧Vsmin,2V
smin,Vsmin/3及び0Vの4種の電圧を用い
て強誘電体キャパシタを駆動することになる。
【0048】こうすると、図4に示す非選択セル18b
には、±Vsmin/3が印加されることになる。この
ため、非選択セル18bの容量は最小となり、選択セル
18aの駆動時の負荷が小さくなって高速駆動が可能と
なり、しかも消費電力が低減する。
【0049】なお、本発明は上記の実施形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実
施が可能である。
【0050】例えば、図7に示す複数のヒューズ素子を
有するものに代えて、図8に示すようにレジスタ54を
設けることができる。このレジスタ54には、図8に示
すn個のP型MOSトランジスタをオン・オフさせる情
報が、電圧シフト制御コードとして記憶されている。よ
って、図8に示す電圧シフト制御コード発生回路42か
らの電圧シフト制御コードをレジスタ54に格納すれば
よい。このため、図8に示す電源電圧シフト回路50の
場合には、図6に示すレーザリペア装置44は不要であ
る。
【0051】また、図5に示す飽和分極点Cの最小電圧
Vsminを検出する工程では、図6に示す例ではメモ
リセルアレイ10の第1行目のメモリセルMC00,M
C01,…に電圧を印加して検出した。これに限らず、
1個のメモリセルを使用するものでもよく、あるいは1
ライン上の複数のメモリセル、もしくは複数ラインのメ
モリセルを用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】クロスポイント型のFeRAMの概略説明図で
ある。
【図2】図1に示すメモリセルアレイの概略斜視図であ
る。
【図3】図1に示す強誘電体キャパシタのヒステリシス
特性図である。
【図4】リード時(データ“0”の書込み時)のワード
線、ビット線の設定電位を示す概略説明図である。
【図5】初期設定される電圧Vs(VDD)と、電圧シ
フト後の飽和分極点の電圧Vsminとを示すヒステリ
シス特性図である。
【図6】本発明の実施形態に係るFeRAM及びその調
整装置の概略説明図である。
【図7】図6に示す電源電圧シフト回路の一例を示す回
路図である。
【図8】図6に示す電源電圧シフト回路の他の一例を示
す回路図である。
【符号の説明】
1 FeRAM 10 メモリセルアレイ 12 強誘電体 14 ワード線 16 ビット線 18 強誘電体メモリセル 18a 選択セル 18b 非選択セル 20 ワード線ドライバ 22 ビット線ドライバ 24 電源回路 30 駆動回路 32 制御パッド 34 テストパッド 40 テスタ 42 ΔV検出回路 44 電圧シフト制御コード発生回路 46 レーザリペア装置 50 電源電圧シフト回路 52 抵抗分割回路 54 レジスタ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のワード線及び複数のビット線の各
    交点に形成される複数の強誘電体キャパシタの少なくと
    も一つに印加される電圧を、電源電圧より低い方向にス
    イープさせて、飽和分極点となる最小電圧を検出する工
    程と、 前記電源電圧を下降シフトさせて、前記複数の強誘電体
    キャパシタの駆動電圧として前記電源電圧に代えて用い
    られる前記最小電圧を生成するように設定する工程と、
    を有することを特徴とする強誘電体記憶装置の調整方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 複数のヒューズ素子の一つを切断することで、前記最小
    電圧を生成するように設定することを特徴とする強誘電
    体記憶装置の調整方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記電源電圧と前記最小電圧との差電圧を求める工程
    と、 前記差電圧に基づき電圧シフト制御コードを発生させる
    工程と、 前記電圧シフト制御コードに基づいて、レーザリペア装
    置により前記複数のヒューズ素子の一つを切断する工程
    と、を有することを特徴とする強誘電体記憶装置の調整
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 レジスタに電圧シフト制御コードを格納して、前記最小
    電圧を生成するように設定することを特徴とする強誘電
    体記憶装置の調整方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記電源電圧と前記最小電圧との差電圧を求める工程
    と、 前記差電圧に基づき電圧シフト制御コードを発生させる
    工程と、 前記電圧シフト制御コードを、前記レジスタに格納する
    工程と、 を有することを特徴とする強誘電体記憶装置の調整方
    法。
  6. 【請求項6】 互いに平行に配置される複数のワード線
    と、 前記複数のワード線と交差して、互いに平行に配置され
    る複数のビット線と、 前記複数のワード線及び前記複数のビット線の各交点に
    形成される強誘電体キャパシタと、 前記複数のワード線を駆動するワード線ドライバと、 前記複数のビット線を駆動するビット線ドライバと、 前記ワード線ドライバ及び前記ビット線ドライバに駆動
    電圧を供給する電源回路と、 電源電圧を下降シフトさせて、前記強誘電体キャパシタ
    の飽和分極点となる最小電圧を生成して、前記電源回路
    に供給する電源電圧シフト回路と、を有することを特徴
    とする強誘電体記憶装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記電源電圧シフト回路は、前記電源電圧を分圧する抵
    抗分割回路を含むことを特徴とする強誘電体記憶装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記電源電圧シフト回路は複数のヒューズ素子をさらに
    有し、前記抵抗分割回路により下降シフトされる情報
    が、前記複数のヒューズ素子の一つを切断することで設
    定されていることを特徴とする強誘電体記憶装置。
  9. 【請求項9】 請求項7において、 前記電源電圧シフト回路はレジスタをさらに有し、前記
    抵抗分割回路により下降シフトされる情報が、前記レジ
    スタに設定されていることを特徴とする強誘電体記憶装
    置。
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JP2007172592A (ja) * 2005-11-25 2007-07-05 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置

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