JP2003294951A - 液晶表示装置の導電性偏光板及びその製造方法 - Google Patents

液晶表示装置の導電性偏光板及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は偏光板の粘着層が導電性特性を有す
るようにして偏光板の付着過程で発生する静電気による
不良発生を防止することができる液晶表示装置の導電性
偏光板を提供する。 【解決手段】 本発明は液晶表示装置の導電性偏光板に
関するものであり、粘着層、下部支持層、偏光素子、及
び上部支持層を含んで構成される偏光板において、前記
粘着層はアクリル系物質と導電性物質を含んで構成され
ているものであり、偏光板の付着時に発生する静電気に
よる不良を著しく低減することができ、さらに偏光板の
付着装置に装着されたイオナイザー（ｉｏｎｉｚｅｒ）
の数を減らしたり置き換えることができるので原価低減
にも効果的なものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置の導電
性偏光板に関するものであり、より詳細には偏光板の粘
着層が導電性の特性を有するようにして静電気による不
良発生を防止する液晶表示装置の導電性偏光板に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】本発明の先行技術である韓国公開特許第
１９９９−４９２０４と米国特許第６，３８４，８７
８、６，２７１，９０４、６，１８８，４５７、６，１
０８，０５７、６，０６４，４５１、５，９４６，０５
７、５，７４５，２０１、５，３５３，１４２号とを参
照すれば、一般的に液晶表示装置は軽量化と薄型化が可
能であるという長所のために現在の陰極線管（ＣＲＴ）
を代えてノートブックコンピュータと携帯型電話機との
画像表示機器などの多様な分野で広範囲に利用されてお
り今後その市場はさらに広がる展望である。
【０００３】このような液晶表示装置は基本的に液晶の
複屈折性を利用して光源から出てきた光の偏光状態を調
節することによって情報を示す表示装置である。従っ
て、殆どの液晶表示装置はその偏光に対して一種のフィ
ルターの役割をする偏光素子を使用している。
【０００４】このような偏光素子は、それを貼り付ける
粘着層の種類に応じて、厚さ１５０ないし３５０μｍと
非常に薄い形態で提供されることが一般的である。
【０００５】一方、液晶表示装置の製造工程の偏光板を
付着する工程では、一般的に静電気が容易に発生して液
晶表示装置の内部のアレイ素子に影響を与え、それが更
に液晶の配向に影響を与えて不良を誘発する。
【０００６】これを解決するために、特開２０００−２
１４３３０号公報、特開平１０−２３９５２１等に提案
がなされている。第一の提案は、上部基板に透明電極層
を形成しなくてもよい横電界を利用した液晶表示装置で
は、静電気の発生を防止するために、液晶の駆動とは関
係しない透明電極層が上部基板の外面に形成される。
【０００７】第二の提案は、図１に示すように、偏光素
子５を中心に上部には上部支持層７を介して導電性粒子
８が添加された帯電防止層９を貼り付けて、偏光板を付
着時に発生される静電気の問題に対処する。ここで、図
１の符号１及び３は各々粘着層及び下部支持層である。
【０００８】しかし、これらの従来技術による液晶表示
装置の導電性偏光板には、次のような問題点がある。
【０００９】上部基板の外面に透明電極層を形成するも
のにおいて、透明電極層は液晶表示装置の製造過程で損
傷され易く、偏光板の外面に帯電防止層を形成するもの
では、その効果が弱く、静電気の発生を実質的に防止で
きないという問題点がある。
【００１０】また、静電気の発生を効果的に防止するた
めに、上述の２種類の手段を同時に適用する場合には製
造費用が増加する問題点がある。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は前記
従来技術の諸般問題点を解決するために案出されたもの
であり、本発明の目的は偏光板の粘着層が導電特性を有
するようにして、偏光板の付着過程で発生する静電気に
よる不良発生を有効に防止することができる液晶表示装
置の導電性偏光板を提供することにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の一実施例による液晶表示装置の導電性偏
光板は、粘着層、下部支持層、偏光素子、及び上部支持
層を含んで構成される偏光板において、前記粘着層はア
クリル系物質と導電性物質を含んで構成されていること
を特徴とする。
【００１３】また、前記した目的を達成するための本発
明の他の実施例による液晶表示装置の導電性偏光板は、
粘着層、下部支持層、偏光素子、及び上部支持層を含ん
で構成される偏光板において、前記粘着層と下部支持層
との間に帯電防止層が介在されていることを特徴とす
る。
【００１４】以上のような本発明の目的、特徴及び長所
について、好ましい実施例を以下に説明する。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、本発明による液晶表示装置
の導電性偏光板を図面を参照して詳細に説明する。図２
及び図３は本発明の実施例による液晶表示装置の導電性
偏光板を図示した断面図であり、図４は本発明の他の実
施例による液晶表示装置の導電性偏光板を図示した断面
図である。
【００１６】本発明の実施例による液晶表示装置の導電
性偏光板は、図２に示すように、基板（図示せず）の外
側面に偏光板を付着させるための１０ないし３０μｍの
厚さを有するアクリル系物質で構成された粘着層１１、
トリアセテートセルロース（ｔｒｉａｃｅｔａｔｅ ｃ
ｅｌｌｕｌｏｓｅ）で構成される下部支持層１３及び上
部支持層１７、ポリビニルアルコール（ＰＶＡ；ｐｏｌ
ｙ ｖｉｎｙｌ ａｌｃｏｈｏｌ）で構成された偏光素
子１５を含んで構成される。
【００１７】ここで、前記粘着層１１には、例えば、Ａ
ＴＯ（ａｎｔｉｍｏｎｙ ｔｉｎｏｘｉｄｅ； アンチ
モンすず酸化物）のような導電性物質の一定量が添加さ
れており、別の帯電防止層がなくても、静電気により発
生する電荷を粘着層１１から周囲に迅速に分散させる。
【００１８】また、前記導電性の粘着層１１を構成する
導電性物質とアクリル系粘着剤との比率は単位面積当り
最大１０１４Ωの抵抗値を有するように混合される。
【００１９】一方、図３に示すように、基板（図示せ
ず）の外側面に偏光板を付着するための１０ないし３０
μｍの厚さを有するアクリル系物質で構成された粘着層
２１、トリアセテートセルロース（ｔｒｉａｃｅｔａｔ
ｅ ｃｅｌｌｕｌｏｓｅ）で構成される下部支持層２３
及び上部支持層２７、ポリビニルアルコール（ＰＶＡ；
ｐｏｌｙ ｖｉｎｙｌ ａｌｃｏｈｏｌ）で構成された
偏光素子２５を含んで構成される。
【００２０】ここでは、前記粘着層２１に導電性物質を
一定量添加すると同時に、導電性粒子２２、例えばＩ２
Ｏ３、ＳｎＯ２、ＮｉＡｕまたはこれらの混合物で構成
される粒径数μｍ内外の導電性粒子を分布させており、
粘着層２１自体によるだけでなく、導電性粒子２２によ
っても静電気により発生する電荷を周囲により一層迅速
に分散させることができる。
【００２１】また、本発明の他の実施例による液晶表示
装置の導電性偏光板は、図４に示すように、基板（図示
せず）の外側面に偏光板を付着するための１０ないし３
０μｍの厚さを有するアクリル系物質で構成された粘着
層３１、トリアセテートセルロース（ｔｒｉａｃｅｔａ
ｔｅ ｃｅｌｌｕｌｏｓｅ）で構成される下部支持層３
３及び上部支持層３７、ポリビニルアルコール（ＰＶ
Ａ；ｐｏｌｙ ｖｉｎｙｌ ａｌｃｏｈｏｌ）で構成さ
れた偏光素子３５、および、前記下部支持層３３と粘着
層３１との間に帯電防止層３２を含んで構成される。
【００２２】前記アクリル系粘着層３１と偏光素子の下
部支持層３３との間に導電性の帯電防止層３２を介在さ
せることにより、偏光板の粘着層３１は全体的に導電特
性を示すようになる。したがって、前記帯電防止層３２
は静電気により発生する電荷を周囲に迅速に分散させ
る。
【００２３】本発明の原理に基づく各種実施例は、当業
者に自明であるばかりでなく、容易に実施できる。した
がって、当該発明の技術的範囲内において、当業者によ
って他の実施がなされることはいうまでもない。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば偏
光板の付着時に発生する静電気による不良を顕著に低減
することができ、更に、偏光板の付着装置に装着された
イオナイザー（ｉｏｎｉｚｅｒ）の数を減らしたり、他
の装置に置き換えることができるので、原価低減にも効
果的である。
【図面の簡単な説明】
【図１】従来技術による液晶表示装置の導電性偏光板を
図示した断面図である。
【図２】本発明の一実施例による液晶表示装置の導電性
偏光板を図示した断面図である。
【図３】本発明の一実施例による液晶表示装置の導電性
偏光板を図示した断面図である。
【図４】本発明の他の実施例による液晶表示装置の導電
性偏光板を図示した断面図である。
【符号の説明】
１１，２１ 導電性粘着層 １３，２３，３３ 下部支持層 １５，２５，３５ 偏光素子 １７，２７，３７ 上部支持層 ２２ 導電性粒子 ３２ 帯電防止層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 朴 知 赫 大韓民國 京畿道 利川市 夫鉢邑 牙美 里 148−１ 社員賃貸アパート 102− 208 Ｆターム(参考） 2H049 BA02 BB33 BB43 BB51 BB67 BC22 2H091 FA08X FA08Z FB02 FB13 LA07 2K009 BB14 CC02 CC09 DD02 EE03

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 粘着層、下部支持層、偏光素子、及び上
    部支持層を含んで構成される偏光板において、前記粘着
    層はアクリル系物質と導電性物質とを含んで構成されて
    いることを特徴とする液晶表示装置の導電性偏光板。
  2. 【請求項２】 前記導電性物質は、前記粘着層の単位面
    積当たり最大１０１ ４Ωの抵抗値を有するように前記ア
    クリル系物質と一定割合で混合されていることを特徴と
    する請求項１に記載の液晶表示装置の導電性偏光板。
  3. 【請求項３】 前記導電性物質は、粒径約数μｍの導電
    性粒子形態で前記粘着層内に分散されていることを特徴
    とする請求項１に記載の液晶表示装置の導電性偏光板。
  4. 【請求項４】 前記導電性粒子はＩ２Ｏ３、ＳｎＯ２、
    ＮｉＡｕまたはこれらの１種もしくは複数種の混合物で
    構成されていることを特徴とする請求項３に記載の液晶
    表示装置の導電性偏光板。
  5. 【請求項５】 前記粘着層は１０ないし３０μｍの厚さ
    であることを特徴とする請求項１に記載の液晶表示装置
    の導電性偏光板。
  6. 【請求項６】 粘着層、下部支持層、偏光素子、及び上
    部支持層を含んで構成される偏光板において、前記粘着
    層と下部支持層との間に帯電防止層が介在されているこ
    とを特徴とする液晶表示装置の導電性偏光板。
  7. 【請求項７】 前記帯電防止層は単位面積当たり最大１
    ０１４Ωの抵抗値を有することを特徴とする請求項６に
    記載の液晶表示装置の導電性偏光板。
  8. 【請求項８】 基板上に粘着層を形成する段階と、前記
    粘着層上に下部支持層を形成する段階と、前記下部支持
    層上に偏光素子を形成する段階と、及び前記偏光素子上
    に上部支持層を形成する段階を含んで構成される液晶表
    示装置の導電性偏光板の製造方法において、前記粘着層
    がアクリル系物質と導電性物質とでなされることを特徴
    とする液晶表示装置の導電性偏光板の製造方法。
  9. 【請求項９】 前記導電性物質は、前記粘着層の単位面
    積当たり最大１０１ ４Ωの抵抗値を有するように前記ア
    クリル系物質と一定割合で混合されていることを特徴と
    する請求項８に記載の液晶表示装置の導電性偏光板の製
    造方法。
  10. 【請求項１０】 前記導電性物質は、粒径約数μｍの導
    電性粒子形態で前記粘着層内に分散されていることを特
    徴とする請求項８に記載の液晶表示装置の導電性偏光板
    の製造方法。
  11. 【請求項１１】 前記導電性粒子はＩ２Ｏ３、Ｓｎ
    Ｏ２、ＮｉＡｕまたはこれの結合で構成されていること
    を特徴とする請求項１０に記載の液晶表示装置の導電性
    偏光板の製造方法。
  12. 【請求項１２】 前記粘着層は１０ないし３０μｍの厚
    さであることを特徴とする請求項８に記載の液晶表示装
    置の導電性偏光板の製造方法。
  13. 【請求項１３】 基板上に粘着層を形成する段階と、 前記粘着層上に下部支持層を形成する段階と、 前記下部支持層上に偏光素子を形成する段階と、及び前
    記偏光素子上に上部支持層を形成する段階とを含んで構
    成された液晶表示装置の導電性偏光板の製造方法におい
    て、 前記粘着層と下部支持層との間に帯電防止層を形成する
    段階をさらに含むことを特徴とする液晶表示装置の導電
    性偏光板の製造方法。
  14. 【請求項１４】 前記帯電防止層は単位面積当たり最大
    １０１４Ωの抵抗値を有することを特徴とする請求項１
    ３に記載の液晶表示装置の導電性偏光板の製造方法。
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