JP2003294886A - キャスク装置 - Google Patents

キャスク装置

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JP2003294886A
JP2003294886A JP2002094742A JP2002094742A JP2003294886A JP 2003294886 A JP2003294886 A JP 2003294886A JP 2002094742 A JP2002094742 A JP 2002094742A JP 2002094742 A JP2002094742 A JP 2002094742A JP 2003294886 A JP2003294886 A JP 2003294886A
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Japan
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shielding
lid
cylinder
vitrified
shield
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Application number
JP2002094742A
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English (en)
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Masahiro Yoshioka
正弘 吉岡
Tetsuo Kosaka
哲生 小坂
Takayoshi Nakatani
隆良 中谷
Masayuki Torikai
誠之 鳥飼
Gyoro Han
暁露 範
Shigekazu Namiki
繁和 並木
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PESUKO KK
IHI Corp
Japan Atomic Energy Agency
Original Assignee
PESUKO KK
IHI Corp
Japan Nuclear Cycle Development Institute
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス固化体を1本ずつ出し入れできるキャ
スク装置を提供する。 【解決手段】 内部に複数本のガラス固化体1を収納可
能な遮蔽胴35と、遮蔽胴35の下端開口部分を閉止し
得る下部遮蔽蓋36と、ガラス固化体1を把持し得る吊
具37と、遮蔽胴35の上端開口部分を閉止し且つ吊具
37を昇降させる揚重機構38と、該揚重機構38を周
方向へ回動させる旋回機構39とを備え、下部遮蔽蓋3
6を移動させて遮蔽胴35の下端開口部分の閉止を解除
し、また、旋回機構39により遮蔽胴35に対する揚重
機構38の相対位置を、所定の吊具37が下端開口部分
の直上に位置するように調整したうえ、当該吊具37を
揚重機構38で上下移動させてガラス固化体1を1本ず
つ遮蔽胴35の下端開口部分から出し入れする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガラス固化体の輸送
に用いるキャスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4乃至図7は近年提案されているキャ
スク装置の一例であり、このキャスク装置は、上下両端
部が開口し且つ内部に3本のガラス固化体1を収納可能
な遮蔽胴2と、該遮蔽胴2の外側面に周方向に等間隔に
設けた放熱用フィン3と、遮蔽胴2の下端部に当接して
下端開口部分を閉止する下部遮蔽蓋4と、遮蔽胴2の上
端部に嵌入されて上端開口部分を閉止する上部遮蔽蓋5
と、下部遮蔽蓋4の下面に当接する下部緩衝材6と、遮
蔽胴2の上端部に装着されて上部遮蔽蓋5を覆う上部緩
衝材7と、ガラス固化体1を遮蔽胴2内より下方へ払い
出すときに用いる揚重機構8と、固化体貯蔵施設の固化
体抜出室9内に設置したシャッタ機構10とを備えてい
る。
【0003】固化体抜出室9は、固化体貯蔵施設の輸送
用キャスク受入室11内に位置し、壁12によって区分
されている。
【0004】固化体抜出室9の下方には、床スラブ13
を介して固化体移送室14の基端寄り部分が隣接し、固
化体移送室14の先端側には、壁スラブ15を介して固
化体保管室16が隣接している。
【0005】床スラブ13には、固化体抜出室9から固
化体移送室14へ連なる開口17と、固化体移送室14
から固化体保管室16の上側の空間18へ連なる開口1
9とが穿設されている。
【0006】開口17の形状は、下部遮蔽蓋4が上下へ
通り抜けられるように、また、開口19の形状は、ガラ
ス固化体1が上下へ通り抜けられるように設定されてい
る。
【0007】輸送用キャスク受入室11には、遮蔽胴2
から上部緩衝材7や上部遮蔽蓋5を取り外し且つ遮蔽胴
2に揚重機構8を取り付ける作業、また、下部緩衝材6
から下部遮蔽蓋4を取り外し且つガラス固化体1を収納
した状態の遮蔽胴2及び下部遮蔽蓋4と揚重機構8を固
化体抜出室9へ搬入する作業などを行なうための天井ク
レーン20が装備されている。
【0008】固化体移送室14には、開口17の直下か
ら開口19の直下へガラス固化体1を1本ずつ移送し得
る天井クレーン21が装備されている。
【0009】固化体保管室16には、床スラブ13に穿
設した開口22よりガラス固化体1が挿入される複数の
収納筒23が設けられている。
【0010】空間18には、固化体移送室14の開口1
9の直下からガラス固化体1を1本ずつ引き上げて遮蔽
容器24内に収納し、床スラブ13上を移動した後、固
化体保管室16の収納筒23へガラス固化体1を挿入し
得る床面走行クレーン25が装備されている。
【0011】キャスク装置の下部遮蔽蓋4には、その中
心部分から上方へ向かって略垂直に突出する連結棒26
が設けられている。
【0012】揚重機構8は、中心部に上下へ貫通する挿
通孔27が穿設され且つ遮蔽胴2の上端部に嵌入される
台盤28と、該台盤28上に設けたドラム29と、該ド
ラム29に巻き付けられ且つ挿通孔27から台盤28の
下方へ垂下するロープ30と、台盤28、及びドラム2
9を覆うように遮蔽胴2の上端部に装着されるカバー3
1により構成されている。
【0013】シャッタ機構10は、床スラブ13の上面
に固着され且つ開口17を取り囲む枠状の台盤32と、
該台盤32の上面に開口17を見通せるように固着した
中空枠状のケーシング33と、上下方向への開口17の
見通しを許容する位置、または当該開口17の見通しを
遮断する位置に設定され得るようにケーシング33内に
移動可能に支持した遮蔽扉34により構成されている。
【0014】台盤32及びケーシング33の形状は、い
ずれも、その内方を下部遮蔽蓋4が上下へ通り抜けられ
るように設定されている。
【0015】ガラス固化体1を輸送する際には、遮蔽胴
2と下部遮蔽蓋4を締結し且つ当該下部遮蔽蓋4に下部
緩衝材6を取り付けた状態で、下部遮蔽蓋4上にガラス
固化体1を装荷する。
【0016】次いで、遮蔽胴2に上部遮蔽蓋5を締結
し、当該上部遮蔽蓋5に上部緩衝材7を取り付ける。
【0017】ガラス固化体1を固化体貯蔵施設に保管す
る際には、輸送用キャスク受入室11の天井クレーン2
0により、遮蔽胴2から上部緩衝材7や上部遮蔽蓋5を
取り外し且つ遮蔽胴2に揚重機構8を取り付ける作業を
行なう。
【0018】このとき、ロープ30の繰り出し端を連結
棒26に係止して、ガラス固化体1と下部遮蔽蓋4の荷
重を揚重機構8に支持させ、遮蔽胴2と下部遮蔽蓋4の
締結を解除しておく。
【0019】また、天井クレーン20により、下部遮蔽
蓋4から下部緩衝材6を取り外したうえ、ガラス固化体
1を収納した状態の遮蔽胴2及び下部遮蔽蓋4と揚重機
構8を、固化体抜出室9へ搬入してシャッタ機構10の
直上に位置させ且つ開口17の見通しを許容する位置へ
遮蔽扉34を移動させた後、遮蔽胴2の下面周縁部をケ
ーシング33に支持させる。
【0020】この状態で、揚重機構8のドラム29から
ロープ30を繰り出すことにより、ガラス固化体1を載
置した下部遮蔽蓋4を開口17から固化体移送室14へ
下降させる。
【0021】次いで、固化体移送室14の天井クレーン
21により、ガラス固化体1を開口17の直下から開口
19の直下へ移送する作業と、空間18の床面走行クレ
ーン25により、ガラス固化体1を固化体移送室14か
ら引き上げて、固化体保管室16の収納筒23に挿入す
る作業を順次行なう。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4乃
至図7に示す従来のキャスク装置は、揚重機構8により
下部遮蔽蓋4を下降させ、3本のガラス固化体1を遮蔽
胴2から同時に抜き出す構造であるので、ガラス固化体
1が固化体保管室16の収納筒23に挿入されるまでの
間、ガラス固化体1から放出される放射線を遮蔽するた
めの手段として、固化体移送室14や遮蔽容器24を具
備した床面走行クレーン25が必要となり、その結果、
固化体貯蔵施設の規模が大きくなる。
【0023】本発明は上述した実情に鑑みてなしたもの
で、ガラス固化体の出し入れを1本ずつ行なえるキャス
ク装置を提供することを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載のキャスク装置では、上下
両端部が開口し且つ内部に複数本のガラス固化体を収納
し得る遮蔽胴と、横移動により遮蔽胴の下端開口部分を
閉止し得る下部遮蔽蓋と、遮蔽胴の上端開口部分を閉止
し得る上部遮蔽蓋と、遮蔽胴に収納されるガラス固化体
ごとに設けた吊具と、遮蔽胴の上端開口部分を閉止し得
られ且つ各吊具を別個に昇降させる揚重機構と、該揚重
機構を周方向へ回動させる旋回機構とを備えている。
【0025】更に、本発明の請求項2に記載のキャスク
装置では、本発明の請求項1に記載のキャスク装置の構
成に加えて、下方からの下部遮蔽蓋の見通しを許容する
位置、または当該下部遮蔽蓋の見通しを遮断する位置に
設定される遮蔽扉を有し且つ遮蔽胴の下面を支持可能な
シャッタ機構を、ガラス固化体を授受すべき構造物に設
けている。
【0026】本発明の請求項1あるいは請求項2に記載
のキャスク装置のいずれにおいても、下部遮蔽蓋による
遮蔽胴の下端開口部分の閉止を解除した後、旋回機構に
より遮蔽胴と揚重機構との相対位置を、所定の吊具が下
端開口部分の直上に位置するように調整したうえ、当該
吊具を揚重機構で上下移動させて、遮蔽胴の下端開口部
分からガラス固化体を1本ずつ出し入れする。
【0027】本発明の請求項2に記載のキャスク装置に
おいては、シャッタ装置の遮蔽扉の位置を、下部遮蔽蓋
の見通しを遮断するように設定し、ガラス固化体の授受
対象となる構造物内からの放射線の放出を抑止する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例とともに説明する。
【0029】図1乃至図3は本発明のキャスク装置の実
施の形態の一例であり、図中、図4乃至図7と同一の符
号を付した部分は同一物を表わしている。
【0030】このキャスク装置は、上下両端部が開口し
且つ内部に3本のガラス固化体1を収納可能な遮蔽胴3
5と、横移動により遮蔽胴35の下端開口部分を閉止し
得る下部遮蔽蓋36と、遮蔽胴35の上端部に嵌入され
て上端開口部分を閉止し得る上部遮蔽蓋5と、遮蔽胴3
5及び下部遮蔽蓋36の下面に当接する下部緩衝材6
と、遮蔽胴35の上端部に装着されて上部遮蔽蓋5を覆
う上部緩衝材7と、遮蔽胴35に収納されるガラス固化
体1のそれぞれに対して設けられ且つ当該ガラス固化体
1の上端部を把持し得る吊具37と、遮蔽胴35の上端
開口部分を閉止し得られ且つ各吊具37を別個に昇降さ
せる揚重機構38と、該揚重機構38を周方向へ回動さ
せる旋回機構39と、シャッタ機構40とを備えてい
る。
【0031】遮蔽胴35の下端開口部分の形状は、ガラ
ス固化体1が上下へ通り抜けられるように設定され、ま
た、当該下端開口部分には、遮蔽胴35外周面から中心
側へ向かって略水平に延びる溝41が形成されている。
【0032】更に、遮蔽胴35の外周面には、放熱用フ
ィン42が周方向に等間隔に設けられている。
【0033】下部遮蔽蓋36には、前記の溝41に摺動
可能に嵌合する突起43が形成されており、下部遮蔽蓋
36が、遮蔽胴35の下端開口部分を閉止する位置、ま
たは当該下端開口部の閉止を解除する位置に設定される
ようになっている。
【0034】揚重機構38は、遮蔽胴35内での各ガラ
ス固化体1の収納位置中心部に対応して上下へ貫通する
挿通孔44が穿設され且つ遮蔽胴35の上端部に挿入さ
れる台盤45と、該台盤45上に設けた3基のドラム4
6と、該ドラム46に巻き付けられ且つ挿通孔44から
台盤45の下方へ垂下するロープ47と、台盤45、及
びドラム29を覆うように遮蔽胴35の上端部に装着さ
れるカバー48により構成されている。
【0035】旋回機構39は、遮蔽胴35内の上端寄り
部分に嵌着される環状の支持座49と、該支持座49に
取り付けられ且つ揚重機構38の台盤45を回動し得る
ように下方から支持するベアリング50と、支持座49
に対して台盤45を周方向へ回動させるモータ(図示せ
ず)とで構成されている。
【0036】シャッタ機構40は、遮蔽胴35の下面が
当接し得られ且つ下部遮蔽蓋36に応じた形状の切り欠
き部51が形成された台盤52と、下部遮蔽蓋36と同
方向へ移動し得るように切り欠き部51に嵌合する遮蔽
扉53により構成されている。
【0037】切り欠き部51の形状は、ガラス固化体1
が上下へ通り抜けられるように設定されている。
【0038】遮蔽扉53によって切り欠き部51の閉止
を解除すると、台盤52の下方から遮蔽胴35の下端開
口部分を見通し得る状態になり、また、遮蔽扉53によ
って切り欠き部51を閉止すると、遮蔽胴35の下端開
口部分の見通しが遮られ得る状態になる。
【0039】このシャッタ機構40は、遮蔽胴35へガ
ラス固化体1を装荷すべき場所と、図7に示すような固
化体保管室16と空間18を区分している床スラブ13
上に設置されている。
【0040】ガラス固化体1を装荷場所のシャッタ機構
40は、その下方にガラス固化体1が待機できるよう
に、架台に支持されている。
【0041】また、床スラブ13上にシャッタ機構40
は、切り欠き部51を介して収納筒23(図7参照)が
見通せるように、取り付けられている。
【0042】ガラス固化体1を装荷する際には、挿通孔
44から台盤45の下方へ垂下する各ロープ47の繰り
出し端を吊具37に係止し、旋回機構39及び揚重機構
38を遮蔽胴35に取り付けたうえ、装荷場所のシャッ
タ機構40に遮蔽胴35を、下部遮蔽蓋36が遮蔽扉5
3に重なるように載置する。
【0043】また、装荷すべきガラス固化体1をシャッ
タ機構40の下方に待機させ、旋回機構39によって、
遮蔽胴35に対する揚重機構38の周方向への相対位置
を、所定の吊具37が下部遮蔽蓋36の直上に位置する
ように調整する。
【0044】更に、シャッタ機構40の遮蔽扉53を移
動させて、切り欠き部51の閉止を解除し、下部遮蔽蓋
36を移動させて、遮蔽胴35の下端開口部分の閉止を
解除する。
【0045】この状態で、ドラム46からロープ47を
繰り出すことにより、下端開口部分の上方に位置してい
る吊具37を、遮蔽胴35の下端開口部分、切り欠き部
51からシャッタ機構40の下方へ下降させ、当該吊具
37でガラス固化体1の上端部を把持する。
【0046】次いで、前記のドラム46にロープ47を
巻き取り、吊具37とガラス固化体1を、切り欠き部5
1、下端開口部分から遮蔽胴35内に装荷する。
【0047】上述したような手順を繰り返すことによっ
て、3本のガラス固化体1を遮蔽胴35内に装荷したな
らば、下部遮蔽蓋36を移動させて、遮蔽胴35の下端
開口部分を閉止し、シャッタ機構40の遮蔽扉53を移
動させて、切り欠き部51を閉止したうえ、全てのドラ
ム46からロープ47を僅かに繰り出すことにより、ガ
ラス固化体1の下端を、遮蔽胴35の内底面、もしくは
下部遮蔽蓋36の上面に当接させる。
【0048】ガラス固化体1を輸送する際には、前述し
たように、3本のガラス固化体1を遮蔽胴35内に装荷
した後に、下部緩衝材6を、遮蔽胴35及び下部遮蔽蓋
36の下面に当接するように取り付ける。
【0049】また、全てのドラム46からロープ47を
長めに繰り出し、揚重機構38及び旋回機構39を遮蔽
胴35から取り外したうえ、各吊具37に対するロープ
47の係止を解除する。
【0050】更に、遮蔽胴35の上端部に上部遮蔽蓋5
を嵌入して上端開口部分を閉止し、遮蔽胴35の上端部
に上部緩衝材7を上部遮蔽蓋5を覆うように装着して、
輸送に備える。
【0051】ガラス固化体1を抜き出す際には、遮蔽胴
35から下部緩衝材6や上部緩衝材7を取り外し、床ス
ラブ13(図7参照)のシャッタ機構40に遮蔽胴35
を、下部遮蔽蓋36が遮蔽扉53に重なるように載置す
る。
【0052】次いで、上部遮蔽蓋5を取り外し、挿通孔
44から台盤45の下方へ垂下する各ロープ47の繰り
出し端を吊具37に係止し、旋回機構39及び揚重機構
38を遮蔽胴35に取り付ける。
【0053】また、全てのドラム46にロープ47を巻
き取ることにより、ガラス固化体1の下端を、遮蔽胴3
5の内底面、もしくは下部遮蔽蓋36の上面から離反さ
せ、旋回機構39によって、遮蔽胴35に対する揚重機
構38の周方向への相対位置を、所定のガラス固化体1
が下部遮蔽蓋36の直上に位置するように調整する。
【0054】更に、シャッタ機構40の遮蔽扉53を移
動させて、切り欠き部51の閉止を解除し、下部遮蔽蓋
36を移動させて、遮蔽胴35の下端開口部分の閉止を
解除する。
【0055】この状態で、ドラム46からロープ47を
繰り出すことにより、下端開口部分の上方に位置してい
るガラス固化体1を、遮蔽胴35の下端開口部分、切り
欠き部51から固化体保管室16の収納筒23(図7参
照)へ挿入して、吊具37によるガラス固化体1の把持
を解除する。
【0056】この後、前記のドラム46にロープ47を
巻き取り、ガラス固化体1の把持が解除された吊具37
を、遮蔽胴35内へ戻す。
【0057】上述したような手順を繰り返すことによっ
て、3本のガラス固化体1を遮蔽胴35内から抜き出し
たならば、下部遮蔽蓋36を移動させて、遮蔽胴35の
下端開口部分を閉止し、また、シャッタ機構40の遮蔽
扉53を移動させて、切り欠き部51を閉止する。
【0058】このように、図1乃至図3に示すキャスク
装置においては、下部遮蔽蓋36による遮蔽胴35の下
端開口部分の閉止を解除した後、旋回機構39により遮
蔽胴35に対する揚重機構38の周方向への相対位置
を、所定の吊具37が下端開口部分の直上に位置するよ
うに調整したうえ、当該吊具37を揚重機構38で上下
移動させるので、ガラス固化体1を1本ずつ遮蔽胴35
の下端開口部分から出し入れすることができる。
【0059】また、シャッタ機構40を、床スラブ13
の固化体保管室16(図7参照)に対応する部分に設置
しているので、遮蔽扉53を下部遮蔽蓋36の見通しを
遮断する位置に遮蔽扉を設定することによって、収納筒
23(図7参照)に挿入したガラス固化体1からの放射
線の放出を抑止できる。
【0060】よって、図7に示すような、固化体移送室
14や遮蔽容器24を具備した床面走行クレーン25が
不要になり、ガラス固化体1の収容数を減らさずに、固
化体貯蔵施設の規模を小さくすることが可能になる。
【0061】なお、本発明のキャスク装置は上述した実
施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨
を逸脱しない範囲において変更を加え得ることは勿論で
ある。
【0062】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のキャスク装
置によれば下記のように種々の優れた効果を奏し得る。
【0063】(1)下部遮蔽蓋による遮蔽胴の下端開口
部分の閉止を解除した後、旋回機構により遮蔽胴と揚重
機構との相対位置を、所定の吊具が下端開口部分の直上
に位置するように調整したうえ、当該吊具を揚重機構で
上下移動させるので、遮蔽胴の下端開口部分からガラス
固化体を1本ずつ出し入れすることができる。
【0064】(2)また、シャッタ装置の遮蔽扉を、下
部遮蔽蓋の見通しを遮断する位置に設定すれば、ガラス
固化体の授受対象となる構造物内からの放射線の放出を
抑止できる。
【0065】(3)よって、ガラス固化体が固化体保管
室の収納筒に挿入されるまでの間、ガラス固化体から放
出される放射線を遮蔽するための手段としての固化体移
送室や床面走行クレーンが不要になり、ガラス固化体の
収容数を減らさずに、固化体貯蔵施設の規模を小さくす
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャスク装置の実施の形態の一例を示
す縦断面図である(ガラス固化体抜出時)。
【図2】本発明のキャスク装置の実施の形態の一例を示
す縦断面図である(ガラス固化体輸送時)。
【図3】図2のIII−III矢視図である。
【図4】従来のキャスク装置の一例を示す縦断面図であ
る(ガラス固化体抜出時)。
【図5】従来のキャスク装置の一例を示す縦断面図であ
る(ガラス固化体輸送時)。
【図6】図5のVI−VI矢視図である。
【図7】従来のキャスク装置の一例が用いられるガラス
固化体貯蔵施設の部分断面図である。
【符号の説明】
1 ガラス固化体 5 上部遮蔽蓋 35 遮蔽胴 36 下部遮蔽蓋 37 吊具 38 揚重機構 39 旋回機構 40 シャッタ機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G21F 9/36 501 G21F 5/00 W (72)発明者 吉岡 正弘 茨城県那珂郡東海村大字村松4番地33 核 燃料サイクル開発機構 東海事業所内 (72)発明者 小坂 哲生 茨城県那珂郡東海村大字村松4番地33 核 燃料サイクル開発機構 東海事業所内 (72)発明者 中谷 隆良 茨城県那珂郡東海村大字村松4番地33 核 燃料サイクル開発機構 東海事業所内 (72)発明者 鳥飼 誠之 東京都港区東新橋二丁目5番地12号 株式 会社ペスコ内 (72)発明者 範 暁露 東京都港区東新橋二丁目5番地12号 株式 会社ペスコ内 (72)発明者 並木 繁和 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜エンジニアリ ングセンター内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下両端部が開口し且つ内部に複数本の
    ガラス固化体を収納し得る遮蔽胴と、横移動により遮蔽
    胴の下端開口部分を閉止し得る下部遮蔽蓋と、遮蔽胴の
    上端開口部分を閉止し得る上部遮蔽蓋と、遮蔽胴に収納
    されるガラス固化体ごとに設けた吊具と、遮蔽胴の上端
    開口部分を閉止し得られ且つ各吊具を別個に昇降させる
    揚重機構と、該揚重機構を周方向に回動させる旋回機構
    とを備えてなることを特徴とするキャスク装置。
  2. 【請求項2】 下方からの下部遮蔽蓋の見通しを許容す
    る位置、または当該下部遮蔽蓋の見通しを遮断する位置
    に設定される遮蔽扉を有し且つ遮蔽胴の下面を支持可能
    なシャッタ機構を、ガラス固化体を授受すべき構造物に
    設けた請求項1に記載のキャスク装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101916605A (zh) * 2010-07-26 2010-12-15 清华大学 一种核电站乏燃料贮存罐屏蔽罩成套装置
KR101341290B1 (ko) * 2012-06-25 2013-12-12 한국원자력연구원 방사능 물질 운반용기
JP2019138858A (ja) * 2018-02-15 2019-08-22 株式会社Ihi 放射性廃棄物詰替装置及びその使用方法

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