JP2003294636A - 管内検査装置及び管内検査方法 - Google Patents

管内検査装置及び管内検査方法

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JP2003294636A
JP2003294636A JP2002095063A JP2002095063A JP2003294636A JP 2003294636 A JP2003294636 A JP 2003294636A JP 2002095063 A JP2002095063 A JP 2002095063A JP 2002095063 A JP2002095063 A JP 2002095063A JP 2003294636 A JP2003294636 A JP 2003294636A
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JP2002095063A
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English (en)
Inventor
Keiji Kawaguchi
圭史 川口
Toshimichi Kitaoka
利道 北岡
Koji Ashida
耕司 芦田
Ikuji Hoshino
郁司 星野
Seiji Hiraoka
誠司 平岡
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JAPAN GAS ASS
Nippon Steel Corp
Osaka Gas Co Ltd
Japan Gas Association
Original Assignee
JAPAN GAS ASS
Osaka Gas Co Ltd
Sumitomo Metal Industries Ltd
Japan Gas Association
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可搬性に優れ、被検査管が実際に配設された
現場においても簡便に検査作業を行い得る管内検査装置
及び管内検査方法を提供する。 【解決手段】 センサ本体11と、センサ本体11の基
端に連結され、被検査管内にセンサ本体11を挿入する
ための管状部材から形成された支持体12と、支持体1
2の基端に連結され、支持体を軸方向周りに回転駆動す
るための携帯可能な回転駆動手段13とを備え、前記管
状部材の表面に螺旋状の凸部が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像光学系や渦流
探傷式センサ等を備えるセンサ本体を、ガス管や水道管
等の管内に挿脱自在に構成した管内検査装置及び管内検
査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、配管内の異物検査や、継ぎ手
位置の検知、管口径の計測等を行うべく、カメラや照明
等を実装したセンサ本体を配管内に挿入して検査を行う
方法が実施されている。斯かるセンサ本体の配管内への
挿入方法としては、例えば、車両に搭載したセンサ本体
を車輪駆動によって自走させる方法が用いられてきた。
【0003】また、特開平5−126752号公報に記
載されているように、2個のバルーンと伸縮機構とを用
い、言わば尺取り虫と同様の動作で配管内を移動させる
装置も知られている。
【0004】前述した車輪駆動による自走方法におい
て、十分なケーブルの牽引力を得るには、車輪と配管内
壁の摩擦を大きくするべく、車両等の重量を大きくする
必要があるため、操作性が悪くなるのみならず、センサ
本体も比較的大型化するため、小口径の配管には使用し
難いという問題がある。
【0005】さらに、前述した特開平5−126752
号公報に記載された装置は、尺取り虫と同様の動作を行
わせるための機構が複雑となる上、センサ本体の移動速
度が遅く、曲げ継ぎ手部における通線能力も低いという
問題がある。
【0006】また、実開昭62−49761号公報に
は、センサ本体にコイルワイヤを接続し、該コイルワイ
ヤをねじ状推進機構により回転推進させる装置(コイル
ワイヤの推進速度は、回転時のねじ送りピッチ、つまり
コイルワイヤの線間ピッチに対応する)が記載されてい
る。
【0007】しかしながら、センサ本体の配管内挿入方
法として、前述したコイルワイヤを用いる場合、配管の
継ぎ手部における通線能力を高めるには、コイルワイヤ
を柔らかくする(弾性定数を小さくする)必要があり、
センサ本体が接続されたコイルワイヤの先端まで回転力
を効率良く伝達することは、コイルワイヤが長尺になれ
ばなるほど困難になるという問題がある。一方、回転力
を効率良く伝達するためにコイルワイヤを硬くする(弾
性定数を大きくする)と、柔軟性が低下するため、曲げ
継ぎ手部における通線能力が低下することになる。この
ように相反する問題点を共に解決し得る最適なコイルワ
イヤの弾性定数は決定し難く、配管の状況等に応じて適
宜使い分けざるを得ないのが現状である。また、コイル
ワイヤの推進速度は、コイルワイヤの線間ピッチに対応
するため、センサ本体の挿入速度が遅くなるという問題
もある。
【0008】以上に述べた従来技術の問題点を解決する
べく、本発明の発明者らは、既に特願2001−183
701において、特有の構造を有するフレキシブル管を
用いた管内検査装置及び管内検査方法を提案した。さら
に、特願2001−183701においては、前記フレ
キシブル管を被検査管内に回転させながら挿入するべ
く、前記フレキシブル管を軸方向周りに回転させ、且
つ、軸方向に押出す回転押出し装置を備える構成を提案
している。この回転押出し装置を備えることにより、単
なる回転推進の場合よりも高速度で被検査管内にセンサ
本体を挿入することができ、検査時間を確実に短縮する
ことができるという優れた効果を奏するものである。
【0009】しかし、前記回転押出し装置は、当該回転
押出し装置を構成する押出し手段と回転駆動手段とが別
個の動力源で駆動するように構成されている上、フレキ
シブル管を巻回して収納する収納ドラムごと回転させる
構成であるため、必然的に装置が大型化してしまうとい
う問題がある。従って、ガス管や水道管等の被検査管が
配設された現場環境を考えれば、装置の大型化によって
可搬性が悪化するため、特に狭所や高所において検査し
づらいという問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、斯かる従来
技術の問題点を解決するべくなされたものであり、被検
査管内に支持体に連結されたセンサ本体を回転させなが
ら挿入する方式の検査装置及び検査方法であって、可搬
性に優れ、被検査管が実際に配設された現場においても
簡便に検査作業を行い得る管内検査装置及び管内検査方
法を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するべ
く、本発明は、請求項1に記載のように、センサ本体
と、該センサ本体の基端に連結され、被検査管内に前記
センサ本体を挿入するための管状部材から形成された支
持体と、前記支持体の基端に連結され、当該支持体を軸
方向周りに回転駆動するための携帯可能な回転駆動手段
とを備え、前記管状部材の表面に螺旋状の凸部が形成さ
れていることを特徴とする管内検査装置を提供するもの
である。
【0012】請求項1に係る発明によれば、支持体を形
成する管状部材の表面に螺旋状の凸部が形成されている
ため、支持体を被検査管の内壁に接触させつつ回転させ
ると、接触部分で軸方向の推進力が働き、支持体を前進
させる力が作用することになる。つまり、単なる押し込
み方法では推進の妨げとなる摩擦力を、回転によって軸
方向への推進力に容易に変換することが可能である。ま
た、支持体を軸方向周りに回転駆動する回転駆動手段が
携帯可能とされているため、可搬性に優れ、被検査管が
実際に配設された現場においても簡便に検査作業を行う
ことができる。なお、携帯可能な回転駆動手段として
は、例えば、電動ドリル等の電動工具に使用されている
回転駆動機構を適用することが可能である。
【0013】好ましくは、請求項2に記載のように、前
記支持体は、軸方向の端部に取り付けられた継ぎ手を介
して互いに着脱可能に連結された複数の管状部材から形
成される。
【0014】請求項2に係る発明によれば、軸方向の端
部に取り付けられた継ぎ手を介して互いに着脱可能に連
結された複数の管状部材から支持体が形成されるため、
被検査管の全長や検査範囲に応じて、適宜支持体の長さ
調整を行うことができるという利点を有する。
【0015】好ましくは、請求項3に記載のように、前
記管状部材は、長手方向に延伸する凸部が幅方向の一部
に形成された帯状の剛性部材を、幅方向の一部が重なり
合うように螺旋状に巻回し、前記剛性部材の重なり合っ
た部分が互いに軸方向に摺動可能となるように形成され
たフレキシブル管とされる。
【0016】請求項3に係る発明によれば、管状部材
が、長手方向に延伸する凸部が幅方向の一部に形成され
た帯状の剛性部材(例えば、SUS304、SUS31
6等のステンレス材)を、幅方向の一部が重なり合うよ
うに螺旋状に巻回することによって形成されたフレキシ
ブル管とされているため、支持体の外面に螺旋状の凸部
が形成されることになる。従って、支持体を被検査管の
内壁に接触させつつ回転させると、接触部分で軸方向の
推進力が働き、支持体を前進させる力が作用することに
なる。つまり、前述したような従来の押し込み方法では
推進の妨げとなる摩擦力を、回転によって軸方向への推
進力に容易に変換することが可能である。また、管状部
材が、金属等の1つの剛性部材を巻回して形成されてい
るため、断面構造が比較的強固であり、センサ本体まで
回転力を効率良く伝達することが可能である。また、前
記剛性部材の重なり合った部分が互いに軸方向に摺動可
能とされているため、柔軟性に優れ、被検査管内におけ
るエルボ、ティー等の曲げ継ぎ手部等の通線能力に優
れ、ひいてはセンサ本体の挿入速度を速め得るという効
果を奏する。
【0017】好ましくは、請求項4に記載のように、前
記支持体と前記回転駆動手段との間に、回転伝送手段を
更に備える。
【0018】請求項4に係る発明によれば、支持体と回
転駆動手段との間に、回転伝送手段(回転を伴う装置へ
の信号、電力及び動力の伝送を行う手段であり、スリッ
プリング等から形成される)を備えるため、センサ本体
を被検査管に回転させながら挿入する際にも、センサ本
体への電力供給や信号の取り出しを行うことが可能であ
る。従って、センサ本体を挿入する際には検査を行わず
(センサ本体への電力供給や信号の取り出しを行わな
い)、センサ本体を引き抜く際に回転を停止して検査を
行うといった制約が生じることなく、検査効率を高める
ことが可能である。
【0019】また、前記課題を解決するべく、本発明
は、請求項5に記載のように、センサ本体と、該センサ
本体の基端に連結され、被検査管内に前記センサ本体を
挿入するための管状部材から形成された支持体と、前記
支持体の基端に連結され、当該支持体を軸方向周りに回
転駆動するための携帯可能な回転駆動手段とを用いた管
内検査方法であって、前記管状部材の表面に螺旋状の凸
部が形成されており、前記回転駆動手段によって前記支
持体を回転させ、且つ、被検査管の端部で前記支持体を
被検査管内に押し込むことを特徴とする管内検査方法を
提供するものである。
【0020】請求項5に係る発明によれば、支持体を形
成する管状部材の表面に螺旋状の凸部が形成されている
ため、支持体を被検査管の内壁に接触させつつ回転させ
ると、接触部分で軸方向の推進力が働き、支持体を前進
させる力が作用することになる。つまり、単なる押し込
み方法では推進の妨げとなる摩擦力を、回転によって軸
方向への推進力に容易に変換することが可能である。ま
た、支持体を軸方向周りに回転駆動する回転駆動手段が
携帯可能とされているため、可搬性に優れ、被検査管が
実際に配設された現場においても簡便に検査作業を行う
ことができる。さらに、被検査管の端部で前記支持体を
被検査管内に押し込む(手動で押し込むことが可能であ
る)ことにより、単なる回転推進のみの場合よりも高速
度で被検査管内にセンサ本体を挿入することができ、検
査時間を短縮することが可能である。
【0021】好ましくは、請求項6に記載のように、前
記支持体は、軸方向の端部に取り付けた継ぎ手を介して
互いに着脱可能に連結された複数の前記管状部材から形
成され、前記回転駆動手段によって前記支持体を回転さ
せながら、一の管状部材の基端近傍まで前記支持体を被
検査管内に押し込むステップと、前記回転駆動手段によ
る前記支持体の回転を停止するステップと、前記一の管
状部材の基端に連結された他の管状部材の連結を解除
し、前記一の管状部材の基端と前記他の管状部材の先端
との間に、それぞれ継ぎ手を介してさらに他の管状部材
を連結するステップとを備える。
【0022】被検査管が長いためにセンサ本体の管端か
らの挿入距離を長くする必要がある場合、それに応じて
支持体も長くする必要がある。しかし、例えば、数十メ
ートルもの支持体を被検査管の外部で回転させる必要が
生じた場合、そのスペースを確保しなければならない点
や、被検査管の外部に位置する支持体を何らかの手段で
拘束する必要が生じるという点で問題が生じる。
【0023】請求項6に係る発明によれば、軸方向の端
部に取り付けた継ぎ手を介して互いに着脱可能に連結さ
れた複数の管状部材から形成された支持体を使用し、一
の管状部材の基端近傍まで前記支持体を被検査管内に押
し込む。次に、支持体の回転を停止して、前記一の管状
部材の基端に連結された他の管状部材の連結を解除し、
前記一の管状部材の基端と前記他の管状部材の先端との
間に、それぞれ継ぎ手を介してさらに他の管状部材を連
結する。換言すれば、管状部材を継ぎ足しながら、セン
サ本体に必要な挿入距離、すなわち支持体に必要とされ
る長さを確保するものである。従って、請求項6に係る
発明によれば、各管状部材の長さを比較的短くすること
により、過度に長い支持体を被検査管の外部で回転させ
る必要がなく、前述した問題点を解決することが可能で
ある。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ、本
発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明の
一実施形態に係る管内検査装置の概略構成を示す斜視図
である。また、図2は、本実施形態に係る管内検査装置
が被検査管内を推進する様子を模式的に示す模式図であ
る。図1に示すように、本実施形態に係る管内検査装置
1は、後述する光学系が搭載されたセンサ本体としての
検査カプセル11と、検査カプセル11の基端に連結さ
れ、被検査管(図2にSで示す)内に検査カプセル11
を回転推進させて挿入するために、表面に螺旋状の凸部
が形成されたフレキシブル管から形成された支持体12
と、支持体12の基端に連結され、支持体12を軸方向
周りに回転駆動するための携帯可能な回転駆動器13と
を備えている。また、支持体12と回転駆動器13との
間に設置された後述する回転伝送器122を介して計測
器16や電源17も設置されている。
【0025】図3は、本実施形態に係る支持体12を部
分的に示す縦断面図である。図3に示すように、支持体
12は、長手方向に延伸する凸部121aが幅方向の一
部に形成された長い帯状の剛性部材(例えば、SUS3
04、SUS316等のステンレス材)121を、凸部
121a同士が重なり合わない範囲で、幅方向の一部が
重なり合うように螺旋状に巻回し、剛性部材121の重
なり合った部分が互いに軸方向に摺動可能となるように
形成されたフレキシブル管とされている。本実施形態で
は、凸部121aと、凸部が形成されていない部分12
1b(本実施形態では凹部)とが重なり合うように螺旋
状に巻回されている。そして、この互いに重なり合って
いる凸部121aと、凸部が形成されていない部分12
1bとが互いに軸方向(フレキシブル管の長手方向)に
摺動可能となるように構成されている。なお、上記幅方
向とは、帯状の剛性部材121の長手方向と直交する方
向を意味する。
【0026】本実施形態に係る支持体12は、以上に述
べたような構成を有するため、図4に示すように、支持
体12を被検査管Sの内壁に接触させつつ回転させる
と、接触部分(図4にA、Bで示す)で軸方向の推進力
が働き、支持体12を前進させる力が作用することにな
る。つまり、従来の単純な押し込み方法では推進の妨げ
となる摩擦力を、回転によって軸方向への推進力に容易
に変換することが可能である。また、支持体12は、剛
性部材を巻回して形成されているため、断面構造が比較
的強固であり、検査カプセル11まで回転力を効率良く
伝達することが可能である。さらに、隣接する凸部12
1aと凹部121bとが、軸方向に互いに摺動自在に嵌
合しているため、柔軟性に優れ、被検査管内における継
ぎ手部等の通線能力に優れるという効果を奏する。な
お、支持体12の剛性(柔軟性)は、支持体12を形成
するフレキシブル管の管径、剛性部材121の材質や厚
さ、凹凸ピッチ等で変化するが、相異なる複数の剛性部
材121を長手方向に溶接して連結する等の加工を施せ
ば、フレキシブル管の部位によって前記厚さ等のパラメ
ータを適宜変更することも可能である。したがって、例
えば、支持体12の先端側(検査カプセル11に接続さ
れている側)については剛性部材121の厚さを薄くす
ること等により屈曲し易い柔軟性の高いものとし、基端
側については剛性部材121の厚さを増すこと等により
やや屈曲しにくいものの回転力を伝達し易いものとすれ
ば、長距離においても高い通線能力を得ることができ
る。
【0027】次に、前述した回転駆動器13は、図1に
示すように、モータ等が内蔵され、支持体12の軸方向
周りに回転する回転部131と、検査員が把持する把持
部132と、回転部131を回転駆動させるためのレバ
ー133とを備えており、例えば、電動ドリル等の電動
工具に使用されている回転駆動機構を転用することが可
能である。この回転駆動器13を使用する際には、検査
員が把持部132を把持してレバー133を引くだけで
よい。これにより、回転部131が回転し、回転部13
1に連結した支持体12が回転することになる。回転駆
動器13は、携帯可能な小型な形態とされているため、
可搬性に優れ、被検査管が実際に配設された現場におい
ても簡便に検査作業を行うことができる。なお、検査時
間を短縮するには、被検査管の端部で支持体12を被検
査管内に手動で押し込めばよい。これにより、単なる回
転推進のみの場合よりも高速度で被検査管内に検査カプ
セル11を挿入することができ、検査時間を短縮するこ
とが可能である。また、手動で押し込むことにすれば、
押出し手段としての機能を奏する機器を別途用意する必
要もないため、可搬性に優れるという本実施形態に係る
管内検査装置1の特徴を保つことが可能である。
【0028】図5は、検査カプセル11と支持体12内
における信号伝送を説明する説明図であり、(a)は検
査カプセル11及び支持体12全体の構成を、(b)は
検査カプセル11の近傍における概略の内部構成を示
す。前述のように、支持体12は回転するため、支持体
12内への電力供給や信号の取り出しは、支持体12と
回転駆動器13との間に設置された回転伝送器(回転を
伴う各種装置への信号、電力及び動力の伝送を行う機器
であり、スリップリング等から形成される)122を用
いて行われる。また、回転伝送器122には、前述のよ
うに、計測器16及び電源17が接続されている。計測
器16は、後述する出力信号を表示、記録又は信号処理
するための機器であり、モニタ、ビデオレコーダ、信号
処理装置等から構成されている。検査カプセル11に
は、電源17から回転伝送器122及び支持体12内の
配線123を介して必要な電力が供給される。一方、検
査カプセル11で検出した出力信号(例えば被検査管内
の観察像)は、計測器16に送信され、計測器16が具
備するモニター等に表示される。
【0029】検査カプセル11の内部には、図5(b)
に示すように、被検査管内を照明する照明111と、照
明111により照明された被検査管内を撮像するための
撮像手段を構成する光学レンズ112及びCMOSイメ
ージセンサやCCDイメージセンサ等の撮像素子113
と、撮像素子113の出力を増幅する電子回路114と
が搭載されている。電子回路114で増幅された出力信
号は、コネクタ124を介して支持体12内の配線12
3によって伝送される。
【0030】なお、本実施形態では、検査カプセル11
を被検査管に回転させながら挿入する際にも、検査カプ
セル11への電力供給や信号の取り出しを行うことが可
能にするべく、回転伝送器122を備える構成について
説明したが、本発明はこれに限るものではない。つま
り、支持体12内の配線123は予め配設しておくもの
の、検査カプセル11を挿入する際には検査を行わず
(検査カプセル11への電力供給や信号の取り出しを行
わない)、検査カプセル11を引き抜く際に回転を停止
すると共に、支持体12の基端に設けた所定のコネクタ
部(図示せず)を介して、配線123と計測器16及び
電源17とを結線して検査を行うことも可能である。
【0031】また、本実施形態では、支持体12が1つ
のフレキシブル管で形成されている場合について説明し
たが、図6に示すように、軸方向の端部に取り付けられ
た継ぎ手125を介して互いに着脱可能に連結された複
数のフレキシブル管(図6(a)では、12a、12
b)で形成することも可能である。斯かる構成の支持体
12によれば、被検査管Sの全長や検査範囲に応じて、
適宜支持体12の長さ調整を行うことができるという利
点を有する。なお、この場合、支持体12内に配設され
る配線123は、各フレキシブル管の端部で終端させて
おき、継ぎ手125によって各フレキシブル管が連結さ
れる際に、配線123の電気的な接続もなされるように
しておけばよい。
【0032】ここで、被検査管Sが長いために検査カプ
セル11の管端からの挿入距離を長くする必要がある場
合、それに応じて支持体12も長くする必要がある。し
かし、例えば、数十メートルもの支持体12を被検査管
Sの外部で回転させる必要が生じた場合、そのスペース
を確保しなければならない点や、被検査管Sの外部に位
置する支持体12を何らかの手段で拘束する必要が生じ
るという点で問題が生じる。前記構成の支持体12によ
れば、以下に説明するような検査方法を採用することに
より、斯かる問題を解決することが可能である。
【0033】すなわち、まず、図6(a)に示す支持体
12を回転させながら、支持体12を構成するフレキシ
ブル管12aの基端近傍まで被検査管S内に押し込む。
次に、支持体12の回転を停止すると共に、フレキシブ
ル管12aとフレキシブル管12bとの連結を解除し、
フレキシブル管12aの基端とフレキシブル管12bの
先端との間に、それぞれ継ぎ手125を介してフレキシ
ブル管12cを連結する(図6(b))。次に、支持体
12を回転させながら、フレキシブル管12cの基端近
傍まで被検査管S内に押し込む。さらに、支持体12の
回転を停止すると共に、フレキシブル管12cとフレキ
シブル管12bとの連結を解除し、フレキシブル管12
cの基端とフレキシブル管12bの先端との間に、それ
ぞれ継ぎ手125を介してフレキシブル管12dを連結
する(図6(c))。以上の動作を、検査カプセル11
に要求される挿入距離に応じて適宜繰り返す方法、換言
すれば、フレキシブル管を順次継ぎ足す方法を採用する
ことが可能である。斯かる方法によれば、各フレキシブ
ル管の長さを比較的短く(例えば2m程度)しておくだ
けで、過度に長い支持体12を被検査管Sの外部で回転
させる必要がなく、前述した問題点を容易に解決するこ
とが可能である。
【0034】以上に説明した管内検査装置1の支持体1
2を回転させることにより、検査カプセル11は順次被
検査管内を進行していき、被検査管内の状況を観察する
ことが可能である。例えば、本実施形態の管内検査装置
1を内径25mmの配管に使用する場合には、支持体1
2を形成するフレキシブル管の直径は10mm程度で、
検査カプセル11の最大直径は20mm程度とすること
が可能であり、配管内に存在する継ぎ手部も容易に通過
することが可能である。
【0035】なお、本実施形態では、検査カプセル11
内に撮像光学系を搭載し、被検査管内の状況を観察する
形態を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るもの
ではなく、渦流探傷式センサ等、被検査管内の状況を計
測し得る限りにおいて種々のセンサを搭載可能である。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る管
内検査装置及び管内検査方法によれば、支持体を形成す
る管状部材の表面に螺旋状の凸部が形成されているた
め、支持体を被検査管の内壁に接触させつつ回転させる
と、接触部分で軸方向の推進力が働き、支持体を前進さ
せる力が作用することになる。つまり、単なる押し込み
方法では推進の妨げとなる摩擦力を、回転によって軸方
向への推進力に容易に変換することが可能である。ま
た、支持体を軸方向周りに回転駆動する回転駆動手段が
携帯可能とされているため、可搬性に優れ、被検査管が
実際に配設された現場においても簡便に検査作業を行う
ことができる。さらに、被検査管の端部で前記支持体を
被検査管内に押し込む(手動で押し込むことが可能であ
る)ことにより、単なる回転推進のみの場合よりも高速
度で被検査管内にセンサ本体を挿入することができ、検
査時間を短縮することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の一実施形態に係る管内検査
装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】 図2は、本発明の一実施形態に係る管内検査
装置が被検査管内を推進する様子を模式的に示す模式図
である。
【図3】 図3は、本発明の一実施形態に係る支持体を
部分的に示す縦断面図である。
【図4】 図4は、本発明の一実施形態に係る支持体の
回転推進の原理を説明する説明図である。
【図5】 図5は、本発明の一実施形態に係る検査カプ
セルと支持体内における信号伝送を説明する説明図であ
る。
【図6】 図6は、本発明の一実施形態に係る支持体を
適用した場合の検査方法を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 ・・・管内検査装置 11・・・検査カプセル 12・・・支持体 13・・・回転駆動器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川口 圭史 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 北岡 利道 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 芦田 耕司 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 星野 郁司 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 平岡 誠司 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA49 AA54 BB08 DD02 FF04 FF26 JJ03 JJ26 MM07 MM08 PP02 PP22 QQ31 UU03 2G051 AA82 AB01 AB06 AB13 AC15 AC17 BA01 CA04 CB05 CC01 CD05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサ本体と、 該センサ本体の基端に連結され、被検査管内に前記セン
    サ本体を挿入するための管状部材から形成された支持体
    と、 前記支持体の基端に連結され、当該支持体を軸方向周り
    に回転駆動するための携帯可能な回転駆動手段とを備
    え、 前記管状部材の表面に螺旋状の凸部が形成されているこ
    とを特徴とする管内検査装置。
  2. 【請求項2】 前記支持体は、軸方向の端部に取り付け
    られた継ぎ手を介して互いに着脱可能に連結された複数
    の管状部材から形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の管内検査装置。
  3. 【請求項3】 前記管状部材は、長手方向に延伸する凸
    部が幅方向の一部に形成された帯状の剛性部材を、幅方
    向の一部が重なり合うように螺旋状に巻回し、前記剛性
    部材の重なり合った部分が互いに軸方向に摺動可能とな
    るように形成されたフレキシブル管であることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の管内検査装置。
  4. 【請求項4】 前記支持体と前記回転駆動手段との間
    に、回転伝送手段を更に備えることを特徴とする請求項
    1から3のいずれかに記載の管内検査装置。
  5. 【請求項5】 センサ本体と、 該センサ本体の基端に連結され、被検査管内に前記セン
    サ本体を挿入するための管状部材から形成された支持体
    と、 前記支持体の基端に連結され、当該支持体を軸方向周り
    に回転駆動するための携帯可能な回転駆動手段とを用い
    た管内検査方法であって、 前記管状部材の表面に螺旋状の凸部が形成されており、 前記回転駆動手段によって前記支持体を回転させ、且
    つ、被検査管の端部で前記支持体を被検査管内に押し込
    むことを特徴とする管内検査方法。
  6. 【請求項6】 前記支持体は、軸方向の端部に取り付け
    た継ぎ手を介して互いに着脱可能に連結された複数の前
    記管状部材から形成され、 前記回転駆動手段によって前記支持体を回転させなが
    ら、一の管状部材の基端近傍まで前記支持体を被検査管
    内に押し込むステップと、 前記回転駆動手段による前記支持体の回転を停止するス
    テップと、 前記一の管状部材の基端に連結された他の管状部材の連
    結を解除し、前記一の管状部材の基端と前記他の管状部
    材の先端との間に、それぞれ継ぎ手を介してさらに他の
    管状部材を連結するステップとを備えることを特徴とす
    る請求項5に記載の管内検査方法。
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WO2007015101A2 (en) * 2005-08-03 2007-02-08 Super Rod Limited Inspection tool
JP2010230685A (ja) * 2010-06-14 2010-10-14 Osaka Gas Co Ltd ダスト測定方法及び装置

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