JP2003294353A - 冷熱供給システム - Google Patents

冷熱供給システム

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JP2003294353A
JP2003294353A JP2002094391A JP2002094391A JP2003294353A JP 2003294353 A JP2003294353 A JP 2003294353A JP 2002094391 A JP2002094391 A JP 2002094391A JP 2002094391 A JP2002094391 A JP 2002094391A JP 2003294353 A JP2003294353 A JP 2003294353A
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JP
Japan
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cold heat
chamber
stirling refrigerator
expansion
crank
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Application number
JP2002094391A
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English (en)
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Itsuo Nakasaki
五夫 中崎
Takahiro Nakamura
隆広 中村
Takashi Inoue
貴至 井上
Ryosuke Taihichi
亮佑 對比地
Masaru Kanai
大 金井
Hiroshi Sekiya
弘志 関谷
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補修や点検等を行う際に効率的に作業が行え
るようにする。 【解決手段】 スターリング冷凍機2、冷熱搬送装置3
及び制御装置4が、上下に分割可能に設けられたフレー
ム5に収納されると共に、上フレーム6に制御装置4が
収納され、下フレーム7にスターリング冷凍機2及び冷
熱搬送装置3が収納され、かつ、制御装置4とスターリ
ング冷凍機2及び冷熱搬送装置3との間に接続される各
種のセンサ類や制御用のハーネス39がコネクタ40に
より取外可能に接続されて、当該コネクタ40を外して
上フレーム6と下フレーム7との係合を解除することで
分割できるようにして、補修や点検等を行う際に効率的
に作業が行えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スターリング冷凍
機で発生した冷熱を冷熱搬送装置により外部の熱利用機
器に供給する冷熱供給システムに関する。
【0002】
【従来の技術】スターリング冷凍機は、小型化が可能、
成績係数や冷凍効率が高い、発生する温度範囲が広い、
近年の地球環境問題におけるフロン代替が容易等の多く
の優れた特徴を持っている。
【0003】このため冷凍庫、冷蔵庫、投げ込み式クー
ラー等の業務用又は家庭用の冷熱利用機器を始めとし
て、低温液循環器、低温恒温器、恒温槽、ヒートショッ
ク試験装置、凍結乾燥機、温度特性試験装置、血液・細
胞保存装置、コールドクーラ、その他各種の冷熱装置等
のあらゆる産業分野における冷熱利用機器への適用が検
討されている。
【0004】そして、このようなスターリング冷凍機で
発生した冷熱で熱搬送媒体を冷却し、当該熱搬送媒体を
冷熱搬送装置により冷熱利用機器に搬送して利用する冷
熱供給システムがある。
【0005】この冷熱供給システムとしては、冷熱源で
あるスターリング冷凍機、熱搬送媒体を圧送する冷熱搬
送装置、これらスターリング冷凍機や冷熱搬送装置の運
転制御を行う制御装置がシステム構成要素となってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
冷熱供給システムでは、スターリング冷凍機、冷熱搬送
装置、制御装置が渾然とシステム化されているため、例
えばスターリング冷凍機の補修や点検等を行う際には、
制御装置や冷熱搬送装置を取外したりして作業スペース
を確保する等の補修点検の本来作業のための準備作業が
必要となり、作業性が非常に悪い問題があった。
【0007】そこで、本発明は、かかる補修や点検等を
行う際に効率的に作業が行えるようにした冷熱供給シス
テムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1にかかる発明は、冷熱を発生するスターリ
ング冷凍機と、該スターリング冷凍機で発生した冷熱に
より冷却された熱搬送媒体を冷熱利用機器に供給する冷
熱搬送装置と、スターリング冷凍機や冷熱搬送装置の運
転制御を行う制御装置とを備えた冷熱供給システムにお
いて、スターリング冷凍機、冷熱搬送装置及び制御装置
が、上下に分割可能に設けられたフレームに収納される
と共に、上フレームに制御装置が収納され、下フレーム
にスターリング冷凍機及び冷熱搬送装置が収納され、か
つ、制御装置とスターリング冷凍機及び冷熱搬送装置と
の間に接続される各種のセンサ類や制御用のハーネスが
コネクタにより取外可能に接続されて、当該コネクタを
外して上フレームと下フレームとの係合を解除すること
で分割できるようにして、補修や点検等を行う際に効率
的に作業が行えるようにしたことを特徴とする。
【0009】請求項2にかかる発明は、フレームを上フ
レームと下フレームとに分割した際には、下フレームの
上面が開放されて、当該下フレームに収納されているス
ターリング冷凍機及び冷熱搬送装置の補修等がその状態
で行えることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を参照し
て説明する。図1は本発明に係る冷熱供給システム1の
斜視図で有り、図2は上下に分解した際の様子を示して
いる。なお、図1等において、側板、天板等のケース板
は取除いて示している。
【0011】冷熱供給システム1は、冷熱源となるスタ
ーリング冷凍機2、該スターリング冷凍機2で冷却され
た熱搬送媒体を圧送する冷熱搬送装置3、スターリング
冷凍機2や冷熱搬送装置3の状態を検出して所望の冷熱
が供給できるようにこれらの運転制御を行う制御装置4
を主要構成として、これらがフレーム5に収納されてい
る。
【0012】図3は当該冷熱供給システム1に用いられ
ているスターリング冷凍機2の概略構成を示す図であ
り、図4は冷熱搬送装置3の回路図である。
【0013】スターリング冷凍機2は、モータ14で駆
動力を発生する駆動装置11と、該駆動装置11により
駆動されて冷熱を発生する冷熱発生装置33により構成
されている。
【0014】駆動装置11は、内部がモータ室13をな
すモータハウジングを有し、このモータ室13にステー
タ15及びロータ16からなる正逆回転可能なモータ1
4が設置されて、発生した回転動力はモータ軸17を介
して出力される。
【0015】冷熱発生装置33は、駆動装置11で発生
した回転動力を往復動力に変換する動力変換部34、作
動ガスを圧縮する圧縮部64、作動ガスを膨張させる膨
張部90、圧縮室66と膨張室92とを連通させるガス
流路175に設けられて流動する作動ガスの熱を蓄熱す
る蓄熱部174、圧縮部64で圧縮されて温度上昇した
作動ガスの熱を外部に放熱させる放熱部193、膨張部
90で作動ガスが膨張することにより発生した冷熱を冷
熱利用機器に供給するコールドヘッド部219、クラン
ク室36のオイル248が圧縮室66や膨張室92に侵
入しないようにするオイルシール部148、背圧室15
4とクランク室36との差圧の発生を抑制する圧力調整
部125等を有している。
【0016】動力変換部34は、内部がクランク室36
をなすクランクハウジングを有し、このクランクハウジ
ングはモータハウジングトップ19を介してモータハウ
ジングと接して設けられている。
【0017】なお、モータ軸17やクランク軸37は、
軸受21により回動自在に支持されている。
【0018】モータハウジング及びクランクハウジング
は、それぞれ蓋で封止されており、これらモータハウジ
ング、クランクハウジング、モータハウジングトップ1
9は鋳物により製造されている。
【0019】ところで、作動ガスとしてヘリウム、水
素、窒素等の大気以外のガスを用いることができ、この
場合にはクランク室、モータ室、バッファタンク内に
も、これらの作動ガスを封入しておくことが好ましい。
【0020】これは長時間の運転により、僅かながらも
クランク室、モータ室、バッファタンク内の雰囲気が圧
縮室や膨張室に侵入するためである。
【0021】クランク室36には、モータ軸17と連結
されたクランク軸37、該クランク軸37に装着された
圧縮クランク38a及び膨張クランク38bからなるク
ランク38、一端がクランク38に連結された圧縮コネ
クティングロッド41a及び膨張コネクティングロッド
41bからなるコネクティングロッド41、該コネクテ
ィングロッド41の他端に連結された圧縮クロスガイド
ヘッド44a及び膨張クロスガイドヘッド44bからな
るクロスガイドヘッド44、該クロスガイドヘッド44
の運動方向を1方向に規制する圧縮クロスガイドライナ
47a及び膨張クロスガイドライナ47bからなるクロ
スガイドライナ47等が設けられている。
【0022】なお、圧縮クランク38aと膨張クランク
38bとは、クランク軸37の軸心に対して偏心して設
けられ、かつ、モータ14の正転時に膨張クランク38
bが圧縮クランク38aより略90度位相が先行して回
転するように設けられている。
【0023】ここでモータ14の正転時とは、冷熱を発
生するようなサイクル運転を行うときのモータ14の回
転方向を言う。
【0024】このときスターリング冷凍機2において
は、膨張クランク38bと圧縮クランク38aとの位相
差に伴い発生する回転アンバランスを抑制するためにバ
ランサ51が設けられている。
【0025】クロスガイドライナ47は、クロスガイド
ヘッド44が挿入される概略円筒状の穴で、クランクハ
ウジングの頂部を穴開加工等して形成されている。
【0026】これによりクランク38を介して駆動され
たクロスガイドヘッド44はクロスガイドライナ47に
案内されて往復運動するようになる。
【0027】圧縮部64は、シリンダハウジング74を
穴開して形成された圧縮シリンダ68、圧縮シリンダ6
8内を往復運動する圧縮ピストン67、一端が圧縮クロ
スガイドヘッド44aに揺動自在に取付けられると共に
他端が圧縮ピストン67に固着されて、これらを連結す
る圧縮ピストンロッド69、該圧縮ピストン67の頭部
側と圧縮シリンダ68とで形成された圧縮室66を有し
ている。
【0028】圧縮ピストン67の側筒面には、ピストン
リングが装着されて、圧縮室66の機密性を保ってい
る。
【0029】膨張部90は、膨張シリンダ97、該膨張
シリンダ97内を往復運動する膨張ピストン93、一端
が膨張クロスガイドヘッド44bに揺動自在に取付けら
れると共に他端が膨張ピストン93に固着されて、この
らを連結する膨張ピストンロッド100、該膨張ピスト
ン93の頭部側と膨張シリンダ97とで形成された膨張
室92を有して、膨張室92の外周部にコールドヘッド
部219が形成されている。
【0030】膨張ピストン93には、ピストンリングが
装着されて、膨張室92の機密性を保っている。
【0031】なお、膨張ピストン93の下端部を取囲む
ように環状溝108が形成されて、当該環状溝108に
ガス流路175が繋がり、圧縮室66へと連通してい
る。
【0032】蓄熱部174は、真鍮やステンレス鋼を材
料とするメッシュ状の金属シートのからなる円筒状の蓄
熱材176を有し、この蓄熱材176が多数積層されて
装着される。
【0033】そして、膨張室92で膨張して温度の下が
った作動ガスが、圧縮室66に向って流動する際には、
当該作動ガスの冷熱を貯えて、当該冷熱が圧縮室66か
ら膨張室92に流動する作動ガスの冷却に用いられる。
【0034】また、圧縮室66で圧縮されて温度上昇し
た作動ガスが、圧縮室66から膨張室92に向って流動
する際には、当該作動ガスの温熱を貯えて、当該温熱が
膨張室92から圧縮室66に流動する作動ガスの加熱に
用いられる。
【0035】放熱部193は、圧縮部64で圧縮されて
温度上昇した作動ガスの熱を外部に速やかに放出させる
ことを主目的として設けられて、フィンを有する放熱器
195が設けられている。
【0036】この放熱部193を循環する冷却水は、冷
却水回路202を循環ポンプ198により循環する。
【0037】そして、この冷却水回路202に設けられ
た放熱交換器196で送風ファン197により送風され
る外気と熱交換して冷却される。
【0038】本発明にかかるスターリング冷凍機2で
は、クランク38が回転した際に、クランク室36の底
部に貯留しているオイル248を掻上げて、クランク3
8とコネクティングロッド41との摺動部分やクロスガ
イドヘッド44とクロスガイドライナ47との摺動部分
等に付着させて、これらの摺動部分を潤滑している。
【0039】このときクロスガイドヘッド44の往復運
動により、クロスガイドヘッド44とクロスガイドライ
ナ47との摺動部分のオイル248が圧縮ピストン67
や膨張ピストン93側に送込まれて、クロスガイドヘッ
ド44の頭部側(圧縮ピストン67や膨張ピストン93
側)に溜るようになる。
【0040】クロスガイドヘッド44は、非常に早い周
期で往復運動するため、このようにして溜ったオイル2
48は跳ね飛ばされて、圧縮ピストン67や膨張ピスト
ン93に付着し、これが圧縮ピストン67や膨張ピスト
ン93の往復運動により圧縮室66や膨張室92に送込
まれて冷凍効率の低下をもたらす。
【0041】また、クロスガイドヘッド44の頭部側に
溜るオイル248量は、当該クロスガイドヘッド44の
頭部と底部との差圧に依存し、大きな差圧が発生すると
溜るオイル248量も多くなり、これに伴い圧縮室66
や膨張室92に多量のオイル248が侵入する。
【0042】なお、クランク室36は、スターリング冷
凍機2の長時間運転により温度上昇するが、この温度上
昇に伴いクランク室36の圧力上昇が生じる。
【0043】即ち、圧縮室66や膨張室92にオイル2
48が侵入する原因として、クロスガイドヘッド44等
の往復運動による送込みと、背圧室154とクランク室
36との間の差圧が主要原因となっている。
【0044】そこで、クロスガイドヘッド44により送
込まれたオイル248が圧縮ピストン67や膨張ピスト
ン93に付着しないようにするために、オイルシールベ
ローズを主要構成とするオイルシール部148を設けて
いる。
【0045】このようなオイルシール部148は、クロ
スガイドヘッド47と膨張ピストン93及び圧縮ピスト
ン67との間に設けられたオイルシールベローズ149
を有し、クロスガイドヘッド47と膨張ピストン93及
び圧縮ピストン67との間を気密に区画している。以
下、膨張ピストン93及び圧縮ピストン67側の空間を
背圧室154という。
【0046】このオイルシールベローズ149は、金属
材料をプレス加工により一体成形した金属成形ベローズ
や溶接により組み立てた金属溶接ベローズが使用され
る。
【0047】これにより背圧室154が気密状態とな
り、クランク室36からオイル248が圧縮室66や膨
張室92に侵入する不都合が完全に防止できるようにな
る。
【0048】背圧室154は、圧縮ピストン67の背圧
側と膨張ピストン93との背圧側にそれぞれ形成される
が、これらが互いに連通するように背圧室連通孔155
が形成されている。
【0049】ところで、背圧室154の空間容積に比べ
クランク室36側の空間容積は十分に大きい。
【0050】なお、クランク室36側の空間容積は、ク
ランク室36とモータ室13とが連通しているので、こ
れらの和である。
【0051】このような容積関係の下で背圧室154が
気密状態にあると、膨張ピストン93や圧縮ピストン6
7の往復運動作により当該背圧室154には大きな圧力
変動が発生すると共に、クランク室36との間で大きな
差圧が発生する。
【0052】そして、背圧室154の圧力がクランク室
36の圧力より高くなるとオイルシールベローズ149
は糸巻ボビン状に絞られ、逆に背圧室154の圧力がク
ランク室36の圧力より低くなると、オイルシールベロ
ーズ149はビヤダル状に膨らむようになる。
【0053】このような変形が、繰返しオイルシールベ
ローズ149に生じて破損しやすくなる。
【0054】また、背圧室154の圧力変動は、膨張ピ
ストン93や圧縮ピストン67の往復運動のブレーキと
して作用するので、その分モータ14の負荷が増えてし
まい冷凍効率が低下する。
【0055】そこで、背圧室連通孔155を設けて圧縮
ピストン67の背圧側と膨張ピストン93の背圧側とに
それぞれ形成される背圧室154を連通している。
【0056】圧縮ピストン67と膨張ピストン93と
は、所定の位相差を保って往復運動するため、これらの
背圧側圧力も所定の位相差を保って変動する。
【0057】従って、背圧室連通孔155により圧縮ピ
ストン67の背圧側と膨張ピストン93の背圧側とを連
通させることにより、相互で圧力変動が吸収し合うよう
になる。
【0058】しかし、このような構成にしても、圧縮ピ
ストン67の背圧側と膨張ピストン93の背圧側との空
間容積の相違や、当該背圧室154を満たす雰囲気の流
動抵抗等により完全に圧力変動を吸収することができな
い。
【0059】そこで、より完全な圧力変動が行えるよう
に、バッファタンク126を備えた圧力調整部125を
設けている。
【0060】この圧力調整部125のバッファタンク1
26は、タンク内の空間を2つの空間に気密に仕切る圧
力調整ベローズ127を備えて、一方の空間が背圧側連
通管128により背圧室154と連通し、他方の空間が
クランク側連通管130によりクランク室36やモータ
室13と連通している。
【0061】この背圧室154に連通する空間を背圧側
バッファ室129と記載し、クランク室36と連通する
空間をクランク側バッファ室131と記載する。
【0062】そして、少なくとも背圧側バッファ室12
9の空間容積は、背圧室154の空間容積より十分に大
きくなっている。
【0063】圧力調整ベローズ127は、オイルシール
ベローズ149と同様に金属成形ベローズ、金属溶接ベ
ローズを用いることも可能であるが、当該オイルシール
ベローズ149におけるほど伸縮量が大きくないこと等
の理由から樹脂やゴム製のベローズを使用することも可
能である。
【0064】これにより、背圧室154の圧力変動が背
圧側バッファ室129の圧力変動により自動的に緩和さ
れると共に、圧力調整ベローズ127の伸縮により吸収
され、背圧室154とクランク室36との間で大きな差
圧が発生しないようになり、オイルシールベローズ14
9の劣化や破壊の防止、スターリング冷凍機2の運転性
能及び耐久性の向上が図られる。
【0065】なお、モータ室13はクランク室36と連
通しているので、クランク側バッファ室131をモータ
室13と連通させても同様の効果を得ることができる。
【0066】コールドヘッド部219は、冷却フィン2
20と、この冷却フィン220の先端部分を包むように
設けられた図示しないジャケットとから構成されて、冷
却フィン220とジャケットとの間に熱搬送媒体の流路
が形成されている。
【0067】なお、熱搬送媒体として、エチルアルコー
ル、HFE、PFC、PFG、窒素、ヘリウム、アルゴ
ン等が利用可能である。
【0068】これにより膨張室92で発生した冷熱によ
り熱搬送媒体は冷却フィン220を介して冷却され、冷
熱利用機器に冷熱が供給される。
【0069】次に、このような構成のスターリング冷凍
機2の動作を説明する。
【0070】モータ14が駆動されると、その回転動力
がモータ軸17を介してクランク軸37に伝達される。
【0071】このクランク軸37にはクランク38が偏
心して取付けられて、このクランク38にコネクティン
グロッド41を介してクロスガイドヘッド44が連結さ
れているので、回転動力はクロスガイドヘッド44の往
復動力に変換される。
【0072】クロスガイドヘッド44が往復運動する
と、ピストンロッドを介して接続された膨張ピストン9
3と圧縮ピストン67は往復運動して作動ガスを圧縮、
膨張する。
【0073】このとき、クランク38によりオイル24
8がクロスガイドヘッド44等に付着するが、オイルシ
ールベローズ149によりクランク室36と背圧室15
4とが完全に区画されている。
【0074】また、背圧室154と膨張室92との差圧
がバッファタンク126により圧力調整されて、これら
の間で差圧の発生が抑制されているが、このとき圧力調
整ベローズ127を用いてバッファタンク126を区画
しているので、バッファタンク126を介してクランク
室36等から背圧室154にオイル248が流入するこ
とがない。
【0075】従って、背圧室154にオイル248が侵
入して圧縮室66や膨張室92に侵入することがなく、
冷凍効率の低下が防止できるようになっている。
【0076】なお、バッファタンク126により背圧室
154と膨張室92との差圧が抑制されるために、モー
タ14負荷が低減して冷凍効率の低下が抑制できるよう
になっている。
【0077】このようにして膨張ピストン93と圧縮ピ
ストン67が往復運動し、膨張ピストン93が上死点に
近づいて動きが遅くなると、圧縮ピストン67は中間付
近を上死点に向かって急速に動き、これにより作動ガス
は略断熱圧縮されて温度上昇する。
【0078】圧縮された作動ガスは、ガス流路175を
流れて放熱部193に流入し、ここで放熱器195を介
して冷却水に放熱して降温する。
【0079】なお、冷却水は、循環ポンプ198に冷却
水回路202を循環し、放熱交換器196で外気と熱交
換して冷却される。
【0080】冷却水に放熱した作動ガスは、蓄熱部17
4に流入し、蓄熱材176を通過する際に当該蓄熱材1
76に温熱を蓄熱して膨張室92に流入する。
【0081】そして、圧縮ピストン67は上死点に近づ
き、その速度も遅くなる。
【0082】すると、膨張ピストン93は急激に下死点
に向かって動き、これにより膨張室92が急激に拡張し
て、当該膨張室92の作動ガスは断熱膨張して降温す
る。
【0083】これにより、コールドヘッド部219の温
度が下がり、冷却フィン220を介して熱搬送媒体が冷
却されて、冷熱が冷熱利用機器に供給される。
【0084】膨張ピストン93が下死点から上死点に移
動する際は、圧縮ピストン67は中間位置から下死点に
向かって動いており、これにより作動ガスは膨張室92
からガス流路175を介して圧縮室66に流れる。
【0085】このとき膨張して温度の下がった作動ガス
は、蓄熱材176に冷熱を蓄熱して放熱部193を経て
圧縮室66に流入して1サイクルが終了する。
【0086】このようにして発生された冷熱はコールド
ヘッド部219から冷熱搬送装置3により取出されて冷
熱利用機器に供給される。
【0087】図4に示すように、冷熱搬送装置3は、冷
熱源(コールドヘッド部219)と熱搬送媒体とが熱交
換する冷熱源側熱交換器10、該熱搬送媒体を圧送する
搬送ポンプ30、搬送ポンプ30に液体の熱搬送媒体の
みが供給されるように気液分離する気液分離器12、余
剰の熱搬送媒体を貯留するタンク35、該タンク35に
貯留されている液体の熱搬送媒体を回路に戻す際に、清
浄化して戻すようにするフィルタ52等を主要構成とし
ている。
【0088】気液分離器12は、鉛直方向に配設された
分離管23により形成されて、該分離管23の下端近傍
に入口管部20が接続(b点)され、下端部(g点)に
搬送ポンプ30と接続する循環路配管に接続されてい
る。なお、入口管部20及び出口管部22は、水平方向
に向って設けられている。
【0089】これにより入口管部20を介して冷熱供給
システム1に戻ってきた熱搬送媒体のうち気体の熱搬送
媒体は分離管23の頂部側に向って管内を浮上し(c点
方向)、また液体の熱搬送媒体は下流(g点方向)して
気液分離が行なわれる。
【0090】分離管23の頂部近傍(頂部であっても良
い)には、浮上してきた気体の熱搬送媒体をタンク35
の頂部(e点)に導く気体導路管25が設けられてい
る。
【0091】従って、気液分離された気体の熱搬送媒体
は、タンク35の頂部から当該タンク35に流入して貯
留される。
【0092】このタンク35の底部は回収管27が設け
られて、搬送ポンプ30と冷熱源側熱交換器10との間
の循環配管26を当該タンク35に接続している。な
お、この回収管27には電磁弁28が設けられている。
【0093】これにより、循環している熱搬送媒体量が
多くなった場合には、電磁弁28が開かれて、搬送ポン
プ30により昇圧された熱搬送媒体の一部が回収管27
を介してタンク35に貯留されるようになっている。
【0094】さらに循環している熱搬送媒体量が不足す
るような場合に、タンク35に貯留されている液体の熱
搬送媒体を循環路に供給すべく、タンク35と底部とフ
ィルタ52とが接続管29で接続されている。
【0095】そして、フィルタ52で浄化された液体の
熱搬送媒体は、鉛直方向に配設されると共に上端(d
点)が分離管23と接続された液戻管24により循環路
配管に戻される。
【0096】このようなスターリング冷凍機2や冷熱搬
送装置3及び制御装置4は、先に述べたようにフレーム
5に収納されている。
【0097】このフレーム5は、上フレーム6と下フレ
ーム7とは係合部8で連結されて、ボルト9を外すと分
解できるようになっている。
【0098】そして、上フレーム6には制御装置4が収
納され、下フレーム7にはスターリング冷凍機2や冷熱
搬送装置3が収納されている。
【0099】上フレーム6と下フレーム7との係合位置
は、少なくとも上フレーム6と下フレーム7とに分解し
て上フレーム6を床に載置しても、当該上フレーム6に
取付けられている表示器(計器類)が床に当接しない位
置となっている。
【0100】また、フレーム5を上フレーム6と下フレ
ーム7とに分割した際に、下フレーム7の上面が開放さ
れて、当該下フレーム7に収納されているスターリング
冷凍機2及び冷熱搬送装置3の補修等がその状態で行え
るようになっている。
【0101】制御装置4はスターリング冷凍機2で発生
した冷熱の温度や冷熱搬送装置3で搬送している熱搬送
媒体の流量等を検出して、要求される冷熱量が熱利用機
器に供給されるようにスターリング冷凍機2や冷熱搬送
装置3を制御する。
【0102】このため制御装置4とスターリング冷凍機
2や搬送ポンプとの間には、各種のセンサ類や制御用の
ハーネス39がコネクタ40を介して接続されている。
【0103】これにより、フレーム5を分解する際に
は、当該コネクタ40を外して上フレーム6と下フレー
ム7との係合を解除するだけで分解できるようになって
いる。
【0104】従って、補修や保守等において、ネジ等に
より固着されたハーネス39を取外す作業が不要になる
と共に、上フレーム6と下フレーム7と分割した状態で
そのまま、補修や保守等の目的とする作業が行えるよう
になり作業効率が向上する。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように請求項1にかかる発
明によれば、スターリング冷凍機、冷熱搬送装置及び制
御装置が、上下に分割可能に設けられたフレームに収納
されると共に、上フレームに制御装置が収納され、下フ
レームにスターリング冷凍機及び冷熱搬送装置が収納さ
れ、かつ、制御装置とスターリング冷凍機及び冷熱搬送
装置との間に接続される各種のセンサ類や制御用のハー
ネスがコネクタにより取外可能に接続されて、当該コネ
クタを外して上フレームと下フレームとの係合を解除す
ることで分割できるようにしたので、補修や点検等を行
う際に効率的に作業が行えるようになる。
【0106】請求項2にかかる発明によれば、フレーム
を上フレームと下フレームとに分割した際には、下フレ
ームの上面が開放されて、当該下フレームに収納されて
いるスターリング冷凍機及び冷熱搬送装置の補修等がそ
の状態で行えるようにしたので、補修や点検等を行う際
に効率的に作業が行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明に適用される冷熱供
給システムの斜視図である。
【図2】図1の冷熱供給システムの分解斜視図である。
【図3】スターリング冷凍機の概略構成図である。
【図4】冷熱搬送装置の回路図である。
【符号の説明】 1 冷熱供給システム 2 スターリング冷凍機 3 冷熱搬送装置 4 制御装置 5 フレーム 6 上フレーム 7 下フレーム 8 係合部 9 ボルト 39 ハーネス 40 コネクタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年7月9日(2002.7.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】膨張部90は、膨張シリンダ97、該膨張
シリンダ97内を往復運動する膨張ピストン93、一端
が膨張クロスガイドヘッド44bに揺動自在に取付けら
れると共に他端が膨張ピストン93に固着されて、これ
らを連結する膨張ピストンロッド100、該膨張ピスト
ン93の頭部側と膨張シリンダ97とで形成された膨張
室92を有して、膨張室92の外周部にコールドヘッド
部219が形成されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】膨張ピストン93には、ピストンリングが
装着されて、膨張室92の気密性を保っている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】そこで、クロスガイドヘッド44により送
込まれたオイル248が圧縮ピストン67や膨張ピスト
ン93に付着しないようにするために、オイルシールベ
ローズを主要構成とするオイルシール部149を設けて
いる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】このような容積関係の下で背圧室154が
気密状態にあると、膨張ピストン93や圧縮ピストン6
7の往復運動により当該背圧室154には大きな圧力変
動が発生すると共に、クランク室36との間で大きな差
圧が発生する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】また、背圧室154とクランク空間23と
の差圧がバッファタンク126により圧力調整されて、
これらの間で差圧の発生が抑制されているが、このとき
圧力調整ベローズ127を用いてバッファタンク126
を区画しているので、バッファタンク126を介してク
ランク室36等から背圧室154にオイル248が流入
することがない。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正内容】
【0076】なお、バッファタンク126により背圧室
154の圧力差が抑制されるために、モータ14負荷が
低減して冷凍効率の低下が抑制できるようになってい
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 貴至 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 對比地 亮佑 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 金井 大 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 関谷 弘志 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3L045 AA01 AA07 BA02 PA04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷熱を発生するスターリング冷凍機と、
    該スターリング冷凍機で発生した冷熱により冷却された
    熱搬送媒体を冷熱利用機器に供給する冷熱搬送装置と、
    前記スターリング冷凍機や冷熱搬送装置の運転制御を行
    う制御装置とを備えた冷熱供給システムにおいて、 前記スターリング冷凍機、冷熱搬送装置及び制御装置
    が、上下に分割可能に設けられたフレームに収納される
    と共に、上フレームに前記制御装置が収納され、下フレ
    ームに前記スターリング冷凍機及び冷熱搬送装置が収納
    され、かつ、前記制御装置と前記スターリング冷凍機及
    び冷熱搬送装置との間に接続される各種のセンサ類や制
    御用のハーネスがコネクタにより取外可能に接続され
    て、当該コネクタを外して上フレームと下フレームとの
    係合を解除することで、分割できるようにしたことを特
    徴とする冷熱供給システム。
  2. 【請求項2】 前記フレームを上フレームと下フレーム
    とに分割した際には、下フレームの上面が開放されて、
    当該下フレームに収納されている前記スターリング冷凍
    機及び冷熱搬送装置の補修等がその状態で行えることを
    特徴とする請求項1記載の冷熱供給システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102508482A (zh) * 2011-10-13 2012-06-20 合肥美的荣事达电冰箱有限公司 一种用于检测冰箱的控制器的检测装置及检测系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102508482A (zh) * 2011-10-13 2012-06-20 合肥美的荣事达电冰箱有限公司 一种用于检测冰箱的控制器的检测装置及检测系统
CN102508482B (zh) * 2011-10-13 2013-11-13 合肥美的电冰箱有限公司 一种用于检测冰箱的控制器的检测装置及检测系统

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