JP2000146336A - V型2ピストンスターリング機器 - Google Patents

V型2ピストンスターリング機器

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JP2000146336A
JP2000146336A JP10311802A JP31180298A JP2000146336A JP 2000146336 A JP2000146336 A JP 2000146336A JP 10311802 A JP10311802 A JP 10311802A JP 31180298 A JP31180298 A JP 31180298A JP 2000146336 A JP2000146336 A JP 2000146336A
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engine
cylinder
piston
crankshaft
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JP10311802A
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Hiroshi Sekiya
弘志 関谷
Takashi Inoue
貴至 井上
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02GHOT GAS OR COMBUSTION-PRODUCT POSITIVE-DISPLACEMENT ENGINE PLANTS; USE OF WASTE HEAT OF COMBUSTION ENGINES; NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02G1/00Hot gas positive-displacement engine plants
    • F02G1/04Hot gas positive-displacement engine plants of closed-cycle type
    • F02G1/043Hot gas positive-displacement engine plants of closed-cycle type the engine being operated by expansion and contraction of a mass of working gas which is heated and cooled in one of a plurality of constantly communicating expansible chambers, e.g. Stirling cycle type engines
    • F02G1/044Hot gas positive-displacement engine plants of closed-cycle type the engine being operated by expansion and contraction of a mass of working gas which is heated and cooled in one of a plurality of constantly communicating expansible chambers, e.g. Stirling cycle type engines having at least two working members, e.g. pistons, delivering power output
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02GHOT GAS OR COMBUSTION-PRODUCT POSITIVE-DISPLACEMENT ENGINE PLANTS; USE OF WASTE HEAT OF COMBUSTION ENGINES; NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02G2243/00Stirling type engines having closed regenerative thermodynamic cycles with flow controlled by volume changes
    • F02G2243/02Stirling type engines having closed regenerative thermodynamic cycles with flow controlled by volume changes having pistons and displacers in the same cylinder
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    • F02GHOT GAS OR COMBUSTION-PRODUCT POSITIVE-DISPLACEMENT ENGINE PLANTS; USE OF WASTE HEAT OF COMBUSTION ENGINES; NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍機又はエンジン用のスターリング機
器の冷凍能力又は出力を大きくするとともに振動を小さ
くしコンパクトにする。 【解決手段】 半密閉型のハウジング2内にモータ6及
びクランクシャフト9を設けるとともに、クランクシャ
フトの軸方向に二以上のシリンダーユニット1、1’を
設け、各シリンダユニットは、互いにV型に配設される
圧縮ピストン22の往復動する圧縮シリンダ13と、膨
張ピストン27の往復動する膨張シリンダ14とを有す
るとともに、圧縮ピストン及び膨張ピストンを夫々クラ
ンクシャフト9に連動させる連動機構と、高温側熱交換
器32と、再生器33及び低温側熱交換器34とから成
り、冷凍機又はエンジンとしての機能を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品流通、環境試
験、医療、バイオ産業、半導体製造等の産業用、あるい
は家庭用機器等のあるゆる産業分野の冷凍、冷却に使用
できる冷凍機又は汎用発電機用のスターリング機器に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境問題におけるフロン代替
の冷凍装置として、又従来の冷却装置より使用温度が広
範囲で、従って、冷凍庫、冷蔵庫、投げ込み式クーラー
等の業務用又は家庭用の冷熱利用機器をはじめとして、
低温液循環器、低温恒温器、恒温槽、ヒートショック試
験装置、凍結乾燥機、温度特性試験装置、血液・細胞保
存装置、コールドクーラ、その他各種の冷熱装置等のあ
らゆる産業分野の冷熱利用機器に適用可能な、コンパク
トで、しかも成績係数が高く、エネルギー効率が良好と
なる冷凍機として、スターリング冷凍機が脚光を浴びて
いる。又、あらゆる熱源が利用可能であり、熱効率が優
れ、騒音が小さい点から、環境適合エンジンとしてスタ
ーリングエンジンが新たに注目されている。
【0003】ところで、例えば半導体産業等で利用され
る冷熱利用機器では大容量の冷凍機が必要であり、又諸
事業所で自家発電用に使用される発電機もある程度大き
な出力の発電機が必要となっている。一方、スターリン
グ冷凍機、スターリングエンジンは、高圧の作動ガスを
封入して圧縮室と膨張室との間を流動させ、その流路に
沿って、低温側熱交換器、再生器、高温側熱交換器等を
配設する基本構造からして、とかく構造が複雑でコスト
アップにつながりやすく、特に、単気筒で容量、出力を
大きくすると、機関全体の構造が大型化となり、設置ス
ペース上の問題や回転機構特有の振動の問題が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のスタ
ーリング冷凍機、スターリングエンジンの大容量、大出
力化における上記問題を解決することを課題とする。具
体的には、既存の半密閉型のV型2ピストンコンプレッ
サに着目して、これをスターリング機器に利用して、振
動発生を少なくさせるとともに、V型2ピストンから成
るユニットを軸方向に複数設けて容量、出力の増大を図
り、しかも、コンパクトで構造が簡単なコストダウンと
なるスターリング冷凍機、スターリングエンジン、又は
それらの複合機を実現することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、半密閉型のハウジングと、該ハウジング
内に配設されたモータ及び該モータのロータに固定され
たクランクシャフトと、上記ハウジングに連通してクラ
ンクシャフトの軸方向に配列して取り付けられた二以上
のシリンダーユニットとを備え、内部に作動ガスを密封
したV型2ピストンスターリング機器において、上記シ
リンダーユニットは、互いに左右対称にV型に組み合わ
された圧縮シリンダ及び膨張シリンダと、上記圧縮シリ
ンダと膨張シリンダ内を往復動する圧縮ピストン及び膨
張ピストンを夫々上記クランクシャフトに連動させる連
動機構と、高温側熱交換器と、再生器及び低温側熱交換
器とを備え、上記シリンダーユニットは、夫々が冷凍機
としての機能を有する冷凍機シリンダーユニット又はエ
ンジンとしての機能を有するエンジンシリンダーユニッ
トであることを特徴とするV型2ピストンスターリング
機器を提供する。
【0006】ここで、上記二以上のシリンダーユニット
は、次のような組み合わせがある。 (1)冷凍機シリンダユニットと冷凍機シリンダーユニ
ットの組み合わせ。 (2)冷凍機シリンダユニットとエンジンシリンダーユ
ニットの組み合わせ。このの場合、エンジンシリンダユ
ニットの出力を、冷凍機シリンダユニットを動作させる
主動力あるいはモータの補助動力として利用できる。
又、上記モータを発電機として活用し、エンジンシリン
ダユニットの出力の一部を、上記発電機の駆動力として
利用することも可能である。又、エンジンシリンダユニ
ットの出力の一部を、外部へ軸出力として取出すことも
可能である。 (3)エンジンシリンダユニットとエンジンシリンダー
ユニットの組み合わせ。この場合、上記エンジンシリン
ダユニットの出力を、モータを発電機として活用し、そ
の動力として利用できる。又、エンジンシリンダユニッ
トの出力を、発電機の動力として利用するとともに、外
部へ軸出力として取出すことも可能である。又、エンジ
ンシリンダユニットの出力を全部外部へ軸出力として取
出すことも可能である。(この場合は、発電機との軸伝
達を解放する必要がある。)、
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例に基
づき図面を参照して以下に説明する。図1は、本発明に
係るスターリング熱機器の第1〜第3の実施例の概略を
説明する図である。
【0008】図1(a)は、本発明に係るV型2ピスト
ンスターリング機器の第1の実施例であるV型2ピスト
ンスターリング冷凍機を説明する図である。V型2ピス
トンスターリング冷凍機は、互いに前後方向(図中左右
方向)に配列された二つの冷凍シリンダユニットと、前
後方向に伸びモータにより回転される一本のクランクシ
ャフトとを備えている。
【0009】二つの冷凍シリンダユニットの夫々は、互
いにV型に配列される圧縮シリンダ及び膨張シリンダと
を有し、これらのシリンダ内のピストンは、クランクシ
ャフトを介して、モータにより往復駆動される。
【0010】図1(b)は、本発明に係るV型2ピスト
ンスターリング機器の第2の実施例であるV型2ピスト
ンスターリング冷凍機・エンジン複合機を説明する図で
ある。V型2ピストンスターリング冷凍機・エンジン複
合機は、互いに前後方向に配列された冷凍シリンダユニ
ット、エンジンシリンダユニット、及び前後方向に伸
び、モータで駆動される一本のクランクシャフトとを備
えている。
【0011】冷凍シリンダユニット及びエンジンシリン
ダユニットの夫々は、互いにV型に配列される圧縮シリ
ンダ及び膨張シリンダとを有し、それらのシリンダ内の
ピストンは、クランクシャフトに連結されている。エン
ジンシリンダユニットの出力を、冷凍機シリンダユニッ
トを動作させる主動力あるいはモータの補助動力として
利用できる。又、上記モータを発電機として活用し、エ
ンジンシリンダユニットの出力の一部を、上記発電機の
駆動力として利用することも可能である。又、エンジン
シリンダユニットの出力の一部を、外部へ軸出力として
取出すことも可能である。本実施例の場合、必要に応じ
て、クランンクシャフト端部等に軸シールを介して外付
けのフライフォイールを取り付けてもよい。
【0012】図1(c)は、本発明に係るV型2ピスト
ンスターリング機器の第3の実施例であるV型2ピスト
ンスターリングエンジンを説明する図である。V型2ピ
ストンスターリングエンジンは、互いに前後方向に配列
された二つのエンジンシリンダユニットと、前後方向に
伸び、モータ(発電機兼用)に連結された一本のクラン
クシャフトとを備えている。
【0013】二つのエンジンシリンダユニットの夫々
は、互いにV型に配列される圧縮シリンダ及び膨張シリ
ンダとを有し、それらのシリンダ内のピストンは、クラ
ンクシャフトに連結し、クランクシャフトを回転する駆
動力を発生する。クランクシャフトの回転によりモータ
のロータを回転して発電を行い、ステータのコイル内に
発生させた電流を取り出すことができる。又、エンジン
シリンダユニットの出力を、発電機の動力として利用す
るとともに、外部へ軸出力として取出すことも可能であ
る。又、エンジンシリンダユニットの出力を全部外部へ
軸出力として取出すことも可能である。この場合、発電
機との軸伝達を解放する必要がある。本実施例の場合
は、必要に応じて、クランンクシャフト端部等に軸シー
ルを介して外付けのフライフォイールを取り付けてもよ
い。
【0014】図2は、本発明の第1の実施例であるV型
2ピストンスターリング冷凍機を説明する図である。図
2(a)は、V型2ピストンスターリング冷凍機全体を
示し、図2(b)は、図2(a)のA−A断面を示して
いる。
【0015】V型2ピストンスターリング冷凍機は、ハ
ウジング2を有し、ハウジング2は、鋳物で形成され、
その内部は半密閉状態に保持される。このハウジング2
内は、区画壁3によってモータ室4とクランク室5とに
区画されている。このモータ室4には、モータ6が配設
されている。このモータ6は、正逆回転可能な誘導型の
モータであり、ステータ7内にロータ8が回転可能に設
けられて成る。
【0016】区画壁3を貫通してモータ室4とクランク
室5内に伸び、モータ6の回転動作を往復動に変換する
クランクシャフト9が、軸受10で支持されて回転可能
に配設されている。クランクシャフト9の二つのクラン
ク部11、12は、モータ6の回転時に位相差を以て回
転するように、位相差を付けて形成されている。この位
相差は、通常は180度位の位相差に設計される。
【0017】ハウジング2に、互いに前後方向、即ちク
ランク軸の軸方向(図2(a)中左右方向)に配列され
た二つの冷凍シリンダユニット1、1’が設けられてい
る。二つの冷凍シリンダユニット1、1’は、互いに同
じ構造であるから、ここでは、図2(b)に示され、図
2(a)の前方の(図中左側)の冷凍シリンダユニット
1について説明する。冷凍シリンダユニット1は、クラ
ンク軸の方向に垂直な面内で、互いに対称でV型に配列
された圧縮シリンダ13及び膨張シリンダ14とを有し
ている。
【0018】圧縮シリンダ13及び膨張シリンダ14
は、コンロッド15、16、クロスガイドヘッド17、
18、クロスガイドライナ19、20を有している。コ
ンロッド15、16は、夫々の下端は、互いにV型にな
りクランク部12に連結しており、上端はコンロッド1
5、16に連結している。
【0019】圧縮シリンダ13と膨張シリンダ14、並
びにハウジング2内には、作動ガスとして、例えば、ヘ
リウム、水素、窒素等が封入されている。圧縮シリンダ
13は、ハウジング2にボルト等によって固定される圧
縮シリンダブロック21を有し、この圧縮シリンダブロ
ック21の空間内を圧縮ピストン22が往復する。この
空間の上部空間(以下「圧縮室」という。)23の中の
作動ガスは圧縮されて高温となる。
【0020】圧縮ピストンロッド24は、圧縮ピストン
22とクロスガイドヘッド17を連結し、圧縮シリンダ
13とクランク室5の間をオイルシール25を通って伸
びている。往復動する圧縮ピストン22は上死点及び下
死点で摺動方向が反転するため、速度がゼロになり、上
死点及び下死点付近では速度が遅く単位時間当たりの容
積の変化量も小さく、下死点から上死点及び上死点から
下死点に向かって移動するときの夫々の中間点で最高速
度になり、単位時間当たりの圧縮ピストン22の移動に
よる容積の変化量も最大となる。
【0021】一方、膨張シリンダ14は、膨張シリンダ
ブロック26を有し、この膨張シリンダブロック26の
空間内を膨張ピストン27が往復摺動して、この空間の
上部空間(以下「膨張室」という。)28の中の作動ガ
スが膨張し低温となる。膨張ピストンロッド29は、膨
張ピストン27とクロスガイドヘッド18とを連結し、
膨張シリンダ14とクランク室5との間をオイルシール
30を通って伸びている。
【0022】図2(b)で示すように、圧縮シリンダ1
3と膨張シリンダ14はV型に配列し、クランク部12
に夫々のコンロッドがV型になるように連結されている
から、膨張ピストン27は、圧縮ピストン28より一定
の位相(通常は90度位)を以て先行して移動する。
【0023】圧縮シリンダブロック21の頂部と膨張シ
リンダブロック26の頂部の間には、マニホールド31
を介して、放熱用熱交換器(高温側熱交換器)32、再
生器33及び冷却用熱交換器(低温側熱交換器)34が
順次配設され、これらを介して圧縮室23と膨張室28
が連通されている。
【0024】放熱用熱交換器換器32は、例えば、作動
ガス流路に熱交換チューブを排せいつして成るシェルア
ンドチューブ式の熱交換器等が用いられ、圧縮室28で
加熱された作動ガスが水等により冷却される。
【0025】再生器33は、管に金属メッシュ等の再生
器材料が充填されて構成され、冷却用熱交換器32から
流入する作動ガスの冷熱を蓄熱し、放熱用熱交換器34
から流入する作動ガスに冷熱を与える。
【0026】冷却用熱交換器34は、例えば、作動ガス
流路に熱交換チューブを配設して成るシェルアンドチュ
ーブ式熱交換器等が用いられ、膨張室23内で低温とな
った作動ガスが作動ガス流路に流され、熱交換チューブ
内を流れる空気、水、アルコールその他の冷熱冷媒を冷
却し、この冷却された冷熱冷媒が、各種の冷熱利用機器
に利用される。
【0027】以上の冷凍シリンダユニット1の構成は、
冷凍シリンダユニット1’についても同じであり、冷凍
シリンダユニット1’についても圧縮及び膨張シリンダ
に係る二つのコンロッドが、互いにV型に配列されクラ
ンク部11に連結されている。このように、二つの冷凍
シリンダユニット1、1’のコンロッドは、夫々V型に
配列されるとともに、互いに180度対称的にクランク
シャフトに連結されているので、装置全体の回転バラン
スがよく振動の発生が少なくなる。
【0028】次に、上記第1の実施例のV型2ピストン
スターリング冷凍機の作用を説明する。モータ6によっ
てクランクシャフト9が正方向(図中時計方向)に回転
すると、クランク部12に連結されたコンロッド15、
16は位相差を以て回転し、クロスガイドヘッド17、
18が往復動する。クロスガイドヘッド17、18の夫
々に圧縮ピストンロッド24及び膨張ピストンロッド2
9を介して連結された圧縮ピストン22及び膨張ピスト
ン27が、互いに位相差(通常は約90度の位相差)を
もって往復動する。
【0029】膨張ピストン27が約90度先行して上死
点付近でゆっくりと移動中、圧縮ピストン22は中間付
近を上死点に向かって急速に移動して作動ガスの圧縮動
作を行なう。圧縮された作動ガスは、マニホールド31
を通り放熱用熱交換器32内に流入する。放熱用熱交換
器32内で冷却水に放熱した作動ガスは、再生器33で
冷熱を受け冷却され、冷却用熱交換器34、マニホール
ド31を通って膨張室28内に流入する。
【0030】圧縮ピストン22が上死点近辺でゆっくり
と移動している時に膨張ピストン27は急激に下死点に
向かって移動し膨張室28内に流入した作動ガスは急激
に膨張し冷熱が発生し低温となる。
【0031】そして、冷却用熱交換器34において、冷
熱冷媒を冷却する。膨張ピストン27が下死点から上死
点に移動するときには圧縮ピストン22は中間位置から
下死点に向かっており、作動ガスは膨張室28より再生
器33に流入し作動ガスの有する冷熱を再生器33に蓄
熱する。再生器33に蓄熱された冷熱は、上記のように
高温室23から放熱用熱交換器32を通して送られてく
る作動ガスを、再度冷却するために再利用される。
【0032】そして、冷却用熱交換器34において冷却
された冷熱冷媒は、各種の冷熱利用機器に利用される。
例えば、冷熱冷媒は、冷凍庫等の冷熱利用機器内の冷熱
冷媒配管に送られ、冷熱利用機器内で冷凍あるいは冷却
作用を行なう。そして、冷熱冷媒は冷却用熱交換器34
に戻され、再度冷却される。
【0033】放熱用熱交換器32で熱交換された冷却水
は、冷却水循環管路から放熱器に流れ、そこで冷却ファ
ンにより冷却され、再度放熱用熱交換器32へと循環す
る。なお、放熱用熱交換器32で熱交換された冷却水は
加温されているために温熱利用機器に循環されて使用さ
れてもよい。
【0034】次に第2の実施例を説明する。図3は、第
2の実施例であるV型2ピストンスターリング冷凍機・
エンジン複合機を示す図であり、図3(a)は、V型2
ピストンスターリング冷凍機・エンジン全体を示し、図
3(b)は、図3(a)のB−B断面を示している。こ
のV型2ピストンスターリン冷凍機・エンジン複合機
は、ハウジング2に、エンジンシリンダユニット35と
冷凍シリンダユニット1’とがクランク軸の方向(前後
方向)に配設されて構成される。即ち、第2の実施例
は、第1の実施例の冷凍シリンダユニット1に代えてエ
ンジンシリンダユニット35が配設されたものである。
【0035】第2の実施例の冷凍シリンダユニット1’
は、第1の実施例の冷凍シリンダユニット1又は1’
と、その構造、作用が同じである。そして、エンジンシ
リンダユニット35は、第1の実施例の冷凍シリンダユ
ニット1と構造的には略同じであるが、膨張シリンダの
頂部に加熱用熱交換器35を設けエンジンとして機能す
る点で一部異なる。即ち、冷凍シリンダユニット1は、
周囲から吸熱する即ち加冷する冷却用熱交換器34を採
用しているのに対して、エンジンシリンダユニット35
は、冷却用熱交換器34の代わりに積極的加熱する加熱
用熱交換器36が設けられており、それ以外の構造は全
く同じである。エンジンシリンダユニット35の各部の
符号は、第1の実施例の冷凍ユニット1と同じ数字を用
いて説明する。
【0036】エンジンシリンダユニット35の膨張シリ
ンダブロック26の頂部に設けられた加熱用熱交換器3
6は、例えば、燃焼器37により加熱される複数の加熱
用チューブ38から成る。この加熱用チューブ38は、
再生器33と膨張室28の間に連通するように配設し、
この中を流れる作動ガスが加熱されるように構成されて
いる。
【0037】上記第2の実施例のV型2ピストンスター
リング冷凍機・エンジン複合機の作用を図3により説明
する。エンジン始動時にモータ6によってクランクシャ
フト9が正方向に回転すると、クランク部12に回動自
在に連結されたコンロッド15、16が互いに位相差
(通常は約90度)をもって回転し、クロスガイドヘッ
ド17、18が往復動する。クロスガイドヘッド17、
18の夫々に圧縮ピストンロッド24及び膨張ピストン
ロッド29を介して連結された圧縮ピストン22及び膨
張ピストン27が、互いに位相差(通常は約90度)を
もって往復動する。
【0038】膨張ピストン27が90度先行して上死点
付近でゆっくりと移動中、圧縮ピストン22は中間付近
を上死点に向かって急速に移動して作動ガスの圧縮動作
を行なう。圧縮された作動ガスは、マニホールド31を
通り放熱用熱交換器32を通って再生器33内に流入
し、再生器33内に蓄熱されている温熱により加熱され
る。さらに、作動ガスは、加熱用熱交換器36の加熱用
チューブ38内を通過して加熱され、膨張室28内に流
入する。膨張室28は、高温に加熱された作動ガスによ
り高圧となり膨張ピストン27が下死点に向かって移動
し、ピストン29、コンロッド16を介してクランクシ
ャフト9を図3(b)の矢印に示すように半時計方向に
回転駆動する。これにより、回転出力が生じる。
【0039】そして、クランクシャフト9の回転によ
り、膨張ピストン27が下死点から上死点に移動し、圧
縮ピストン22は中間位置から下死点に向かい、膨張室
28内の作動ガスは、膨張室28より再生器33内に流
入し、作動ガスの有する温熱が再生器33に蓄熱され
る。さらに、作動ガスは、再生器33から放熱用熱交換
器32に流入し冷却水により冷却されて、圧縮室23内
へ流入する。
【0040】このようして、エンジンシリンダユニット
35の膨張ピストン27は、クランクシャフト9の回転
駆動力を発生し、この回転駆動力は、主動力あるいはモ
ータ6の補助動力として、冷凍シリンダユニット1の駆
動に利用される。又、モータを発電機として活用し、エ
ンジンシリンダユニット35の出力の一部は、上記発電
機の駆動力としても利用できる。さらに、エンジンシリ
ンダユニット35の出力の一部は、外部へ軸出力として
取出しも可能である。
【0041】なお、エンジンシリンダユニット35によ
る回転出力の制御は、燃焼器等の加熱器の加熱度合いを
調整することにより、又は封入された作動ガスのガス圧
を調整することにより、行われる。
【0042】次に第3の実施例を説明する。図4は、第
3の実施例であるV型2ピストンエンジンを示す図であ
る。図4(a)は、V型2ピストンスターリングエンジ
ン全体を示し、図4(b)は、図4(a)のC−C断面
を示している。このV型2ピストンスターリンエンジン
は、ハウジング2に、二つのエンジンシリンダユニット
35、39がクランク軸の方向(前後方向)に配設され
て構成される。即ち、第2の実施例の冷凍シリンダユニ
ット1’に代えてエンジンシリンダユニット339が配
設されたものである。このエンジンシリンダユニット3
9は、エンジンシリンダユニット35と構造及び作用は
同じであり、その各部の符号は同じ数字を用いて以下説
明する。
【0043】エンジンシリンダユニット35、39を設
けることにより、クランクシャフトの回転駆動力はそれ
らの合計分となり、このクランクシャフトの回転駆動力
により、モータ(第3の実施例では発電機として機能す
る。)6のロータ8を回転させ発電を行う。ステータ7
のコイルより発電された電流が取り出される。又、エン
ジンシリンダユニット35,39の出力を、発電機の動
力として利用するとともに、その一部を外部へ軸出力と
して取出すことも可能である。又、エンジンシリンダユ
ニット35、39の出力を全部外部へ軸出力として取出
すことも可能である。この場合は、発電機との軸伝達を
クラッチなどを設けて解放する必要がある。
【0044】なお、上記第1〜第3の実施例は、シリン
ダユニットを前後方向に二つ設けたが、三以上設け、さ
らに冷凍能力又はエンジン出力を増加する構成としても
よい。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明のスターリング冷凍
機、スターリングエンジンでは、冷凍シリンダユニット
及びエンジンシリンダユニットの夫々を、前後方向に配
置した左右対称にV型に配設した圧縮シリンダと膨張シ
リンダとを含むユニットとして構成し、これらのシリン
ダユニットをクランク軸の方向に二以上組み合わせ、ユ
ニットの夫々が一本のクランクシャフトに連動するよう
に、半密閉型ハウジングに配列したので、つぎのような
効果が生じる。 (1)クランクシャフトにかかる回転力が左右対称にか
かり、回転上のバランスがよく振動の発生を少なくする
ことができる。 (2)シリンダユニットを二以上配列することにより大
容量の冷凍能力又はエンジン出力が得られる。 (3)半密閉型ハウジングに、V型の上記ユニット二以
上配列したので、作動ガスの封止構造を含め構成が簡単
でコストを低減でき、しかもコンパクトで省スペース化
を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の三つの実施例の概要を説明する図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施例であるV型2ピストンス
ターリング冷凍機を説明する図である。
【図3】本発明の第2の実施例であるV型2ピストンス
ターリング冷凍機・エンジン複合機を説明する図であ
る。
【図4】本発明の第3の実施例であるV型2ピストンス
ターリングエンジンを説明する図である。
【符号の説明】
1、1’ 冷凍シリンダユニット 2 ハウジング 6 モータ 9 クランクシャフト 11、12 クランク部 13 圧縮シリンダ 14 膨張シリンダ 22 圧縮ピストン 27 膨張ピストン 32 放熱用熱交換器 33 再生器 34 冷却用熱交換器 35、39 エンジンシリンダユニット 36 加熱用熱交換器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半密閉型のハウジングと、該ハウジン
    グ内に配設されたモータ及び該モータのロータに固定さ
    れたクランクシャフトと、上記ハウジングに連通してク
    ランクシャフトの軸方向に配列して取り付けられた二以
    上のシリンダーユニットとを備え、内部に作動ガスを密
    封したV型2ピストンスターリング機器において、 上記シリンダーユニットは、互いに左右対称にV型に組
    み合わされた圧縮シリンダ及び膨張シリンダと、上記圧
    縮シリンダと膨張シリンダ内を往復動する圧縮ピストン
    及び膨張ピストンを夫々上記クランクシャフトに連動さ
    せる連動機構と、高温側熱交換器と、再生器及び低温側
    熱交換器とを備え、 上記シリンダーユニットは、冷凍機としての機能を有す
    る冷凍機シリンダーユニット又はエンジンとしての機能
    を有するエンジンシリンダーユニットであることを特徴
    とするV型2ピストンスターリング機器。
  2. 【請求項2】 上記二以上のシリンダーユニットは、
    冷凍機シリンダユニットと冷凍機シリンダーユニットの
    組み合わせであることを特徴とする請求項1記載のV型
    2ピストンスターリング機器
  3. 【請求項3】 上記二以上のシリンダーユニットは、
    冷凍機シリンダユニットとエンジンシリンダーユニット
    の組み合わせであることを特徴とする請求項1記載のV
    型2ピストンスターリング機器。
  4. 【請求項4】 上記二以上のシリンダーユニットは、
    エンジンシリンダユニットとエンジンシリンダーユニッ
    トの組み合わせであることを特徴とする請求項1記載の
    V型2ピストンスターリング機器。
  5. 【請求項5】 上記モータを発電機として利用し、こ
    れを上記エンジンシリンダユニットにより駆動して発電
    を行えることを特徴とする請求項1、3又は4記載のV
    型2ピストンスターリング機器。
  6. 【請求項6】 上記エンジンシリンダユニットの出力
    は、外部へ軸出力として取り出して利用できることを特
    徴とする請求項1,3,又は4記載のV型2ピストンス
    ターリング機器。
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