JP3369979B2 - スターリング冷却装置 - Google Patents

スターリング冷却装置

Info

Publication number
JP3369979B2
JP3369979B2 JP27352598A JP27352598A JP3369979B2 JP 3369979 B2 JP3369979 B2 JP 3369979B2 JP 27352598 A JP27352598 A JP 27352598A JP 27352598 A JP27352598 A JP 27352598A JP 3369979 B2 JP3369979 B2 JP 3369979B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
refrigerant
cooling
tank
base member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27352598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000105013A (ja
Inventor
賢一 香川
里  和哉
栄一 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP27352598A priority Critical patent/JP3369979B2/ja
Publication of JP2000105013A publication Critical patent/JP2000105013A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3369979B2 publication Critical patent/JP3369979B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作動ガスを封入
し、冷却ヘッド及び放熱用熱交換器を有するスターリン
グ冷凍機を使用したスターリング冷却装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種スターリング冷却装置
は、例えば特開平5−118687号公報に示される如
く、圧縮シリンダに圧縮ピストンを収容して圧縮室を構
成し、膨張シリンダには膨張ピストン(ディスプレー
サ)を収容して膨張室を構成すると共に、これらを連通
させて内部にヘリウムなどの作動ガスを所定量封入して
いる。
【0003】そして、モータにて圧縮ピストンと膨張ピ
ストンを、位相差を有して往復駆動させることにより、
圧縮室の作動ガスを放熱用熱交換器及び蓄冷器を通して
圧縮移動させ、続いて膨張室から同一の経路を通って膨
張移動させるサイクルを繰り返すことで、結果として放
熱用熱交換器にて放熱し、膨張室を冷却させる。
【0004】膨張室には交熱的に冷却ヘッドが取り付け
られ、この冷却ヘッドに冷熱冷媒用ポンプによってエチ
ルアルコールなどの冷熱冷媒(熱媒体である二次冷媒)
を循環させ、冷熱冷媒管路によって冷熱利用機器に供給
することによりこれを冷却する。また、前記放熱用熱交
換器には冷却水用ポンプによって冷却水循環管路を介し
て冷却水(熱媒体)を循環させ、作動ガスの放熱を行う
ものであった。
【0005】係る構成によれば、フロン以外の冷媒を作
動ガスとして使用し、地球環境問題に適用した冷却装置
を提供することができると共に、使用温度も広範囲とな
るため、業務用・家庭用の冷熱利用機器をはじめとし
て、低温液循環器、低温恒温器、恒温槽、ヒートショッ
ク試験装置、凍結乾燥機、温度特定試験装置、血液・細
胞保存装置、コールドクーラ、その他各種の冷熱装置な
どのあらゆる産業分野の冷熱利用機器に適用可能であ
る。
【0006】ここで、前記冷熱冷媒管路内を流れる冷熱
冷媒或いは冷却水循環管路内を流れる冷却水の体積は、
内部の温度・圧力の変化によって変動する。この体積変
化を吸収するために冷熱冷媒管路及び冷却水循環管路に
はバルブを介してリザーバタンクがそれぞれ接続され
る。このリザーバタンクは冷熱冷媒や熱媒体の体積変化
に応じて伸縮し、体積を変化させる構造とされているた
め、所定のベース部材に保持されている。
【0007】次ぎに図6を用いて係るリザーバタンクの
従来の保持構造を説明する。リザーバタンクRTはシリ
コンゴムなどから形成されたタンク本体RT1と、この
タンク本体RT1の下端から下方に突出する接続管RT
2と、タンク本体RT1の上端から上方に突出する固定
部RT3とから構成されている。尚、この固定部RT3
は封止されている。タンク本体RT1は蛇腹状を呈して
おり、それによって図中上下方向に伸縮自在とされてい
る。
【0008】係るリザーバタンクRTはベース部材10
0内に保持される。このベース部材100は鋼板若しく
は硬質合成樹脂などから構成されており、底壁101
と、この底壁101の左右から垂直に上昇する側壁10
2、102と、各側壁102、102の上端から外方に
直角に屈曲された上壁103、103とから構成されて
いる。
【0009】そして、底壁101には透孔104が穿設
されており、この透孔104から前記タンク本体RT1
の接続管RT2が下方に引き出され、これによって、タ
ンク本体RT1の下部は保持される。更に、ベース部材
100の側壁102、102間には筒状のガイド106
が設けられ、側壁102、102に固定されている。そ
して、タンク本体RT1はこのガイド106内に移動自
在に挿入されて保持され、転倒が防止されている。
【0010】前記接続間RT2は図示しないバルブを介
して冷熱冷媒管路或いは冷却水循環管路に接続され、冷
熱冷媒或いは冷却水の体積変化に応じて、体積が膨張し
た場合にはタンク本体RT1が上方に伸張し、収縮した
場合には下方に収縮して体積変動を吸収するものであっ
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、係る従
来のリザーバタンクの保持構造では、リザーバタンクR
Tのタンク本体RT1が伸縮する際、タンク本体RT1
が傾斜してガイド106の内面に接触し、擦れる。それ
によって、タンク本体RT1の蛇腹部分が破れてしま
い、冷熱冷媒や冷却水が漏れてしまう危険性があった。
【0012】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、リザーバタンクを安全に
保持できる構造を備えたスターリング冷却装置を提供す
るものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のスター
リング冷却装置は、作動ガスを封入し、冷却ヘッド及び
放熱用熱交換器を有するスターリング冷凍機と、冷却ヘ
ッドにおいて冷却される冷熱冷媒が流される冷熱冷媒管
路と、この冷熱冷媒管路に接続されたリザーバタンクと
を備えており、このリザーバタンクは、伸縮自在の蛇腹
状タンク本体と、このタンク本体の一端からその伸縮方
向に突出した固定部とを備え、タンク本体の他端を所定
のベース部材に保持されると共に、固定部にはホルダー
が固定され、このホルダーはベース部材に摺動自在に係
合しているものである。
【0014】請求項2の発明のスターリング冷却装置
は、作動ガスを封入し、冷却ヘッド及び放熱用熱交換器
を有するスターリング冷凍機と、放熱用熱交換器を冷却
する熱媒体が流される熱媒体管路と、この熱媒体管路に
接続されたリザーバタンクとを備えており、このリザー
バタンクは、伸縮自在の蛇腹状タンク本体と、このタン
ク本体の一端からその伸縮方向に突出した固定部とを備
え、タンク本体の他端を所定のベース部材に保持される
と共に、固定部にはホルダーが固定され、このホルダー
はベース部材に摺動自在に係合しているものである。
【0015】請求項3の発明のスターリング冷却装置
は、作動ガスを封入し、冷却ヘッド及び放熱用熱交換器
を有するスターリング冷凍機と、冷却ヘッドにおいて冷
却される冷熱冷媒が流される冷熱冷媒管路と、放熱用熱
交換器を冷却する熱媒体が流される熱媒体管路と、冷熱
冷媒管路と熱媒体管路にそれぞれ接続されたリザーバタ
ンクとを備えており、各リザーバタンクは、伸縮自在の
蛇腹状タンク本体と、このタンク本体の一端からその伸
縮方向に突出した固定部とをそれぞれ備え、タンク本体
の他端を所定のそれぞれベース部材に保持されると共
に、固定部にはそれぞれホルダーが固定され、これらホ
ルダーはベース部材にそれぞれ摺動自在に係合している
ものである。
【0016】本発明によれば、伸縮自在の蛇腹状タンク
本体と、このタンク本体の一端からその伸縮方向に突出
した固定部とを備え、スターリング冷凍機の冷却ヘッド
にて冷却される冷熱冷媒が流される冷熱冷媒管路或いは
放熱用熱交換器を冷却する熱媒体が流される熱媒体管路
に接続されたリザーバタンクの、前記タンク本体の他端
を所定のベース部材に保持すると共に、前記固定部には
それぞれホルダーを固定し、このホルダーをベース部材
に摺動自在に係合したので、このホルダーによってリザ
ーバタンクの転倒は防止される。
【0017】また、タンク本体の伸縮した場合、ホルダ
ーがベース部材と摺動するので、タンク本体に外部から
何ら損傷が与えられることは無くなり、リザーバタンク
の安全性と耐久性を著しく向上させることができるよう
になるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明のスターリング冷却装置
1の概略構成図である。このスターリング冷却装置1
は、箱型のケース2を有し、このケース2内にスターリ
ング冷凍機3を配設して構成されている。
【0019】このスターリング冷凍機3は、冷却ヘッド
4を有する。冷却ヘッド4には、冷熱冷媒(スターリン
グ冷凍機3で発生した冷熱を冷凍庫などの熱利用機器に
搬送するための熱媒体である二次冷媒)を循環させる冷
熱冷媒管路5が接続されていて、この冷熱冷媒管路5の
両端はケース2を貫通し、ケース2の外部に設けられた
冷熱冷媒の入口栓6と出口栓7に接続されている。
【0020】この入口栓6と出口栓7には、冷凍庫など
の冷熱利用機器8の冷熱冷媒配管の出口端9、入口端1
0が着脱自在に接続される。冷熱冷媒管路5の途中には
冷熱冷媒用ポンプP2が配設されており、冷熱冷媒をス
ターリング冷凍機3の冷却ヘッド4と冷熱利用機器8の
間で循環させている。
【0021】冷熱利用機器8としては、冷凍庫以外に
も、前述の如き冷蔵庫、投げ込み式クーラー、低温液循
環器、各種の温度特性試験用の低温恒温器などがあり、
本発明の冷却装置1は、これらの冷熱利用機器を上記入
口栓6、出口栓7に接続することにより、利用可能であ
る。
【0022】次に、図2において本発明のスターリング
冷却装置1を詳細に説明する。スターリング冷凍機3の
ハウジング11は鋳物で形成され、ハウジング11の頂
部にはシリンダ12が形成されている。このハウジング
11内は、区画壁13によってモータ室14とクランク
室15とに区画され、このモータ室14には駆動装置を
構成する正逆回転可能なモータ16が、クランク室15
にはモータ16の回転動作を往復動に変換する回転往復
変換機構部17がそれぞれ配設されている。モータ室1
4の開口18及びクランク室15の開口19は、それぞ
れ蓋20、21で閉止され、ハウジング11内が半密閉
状態に保持される。
【0023】ハウジング11内には、区画壁13を貫通
し、ハウジング11の区画壁13及び蓋20、21の軸
受部22に軸支されたクランクシャフト23が回転可能
に配置されている。モータ16は、ステータ24aと、
このステータ24aの内周側に回転可能に配置されたロ
ータ24bとから構成され、このロータ24bの中央に
クランクシャフト23が固定されている。
【0024】回転往復変換機構部17は、クランク室1
5内に延在したクランクシャフト23のクランク部25
と、このクランク部25に連結されたコンロッド26、
27と、このコンロッド26、27の先端に取り付けら
れたクロスガイドヘッド28、29とで構成され、前記
モータ16と共にスターリング冷凍機3の駆動装置とし
て機能する。
【0025】クロスガイドヘッド28、29は、ハウジ
ング11のシリンダ12の内壁に設けられたクロスガイ
ドライナ30、31内にて往復動可能に配置されてい
る。クランク部25は、モータ16の正転時にクランク
25bがクランク25aより先行して移動するように位
相差を付けて形成されている。尚、この位相差は一般的
には90度の位相差が採用される。
【0026】前記シリンダ12は、ハウジング11のク
ランク室15の上部に形成されており、圧縮シリンダ3
2と、この圧縮シリンダ32の若干上方に位置した膨張
シリンダ33とから構成されている。また、シリンダ1
2内は区画壁71により、その下方のクランク室15や
モータ室14と隔離されている。
【0027】そして、この区画壁71より上のハウジン
グ11内(即ち、圧縮シリンダ32と膨張シリンダ33
を含むシリンダ12内)に、作動ガスとして、例えば、
ヘリウム、水素、窒素などが所定量(例えば、作動ガス
圧として25kg/平方センチメートル)封入されてい
る。圧縮シリンダ32は、ハウジング11にボルトなど
によって固定される圧縮シリンダブロック34を有し、
この圧縮シリンダブロック34の空間内をピストンリン
グ35が付設された圧縮ピストン36が往復摺動する。
そして、この空間の上端部(圧縮空間)が圧縮室(高温
室)37となり、この中の作動ガスは圧縮されて高温と
なる。また、この圧縮室37に対応する圧縮シリンダ3
2の上端部が高温ヘッド96となる。
【0028】圧縮ピストンロッド38は、一端が圧縮ピ
ストン36に固定され、他端がオイルシール39を介し
て区画壁71下方に延び、ピンによってクロスガイドヘ
ッド28に回動自在に連結されている。往復動する圧縮
ピストン36は、上死点及び下死点で摺動方向が反転す
るため、速度がゼロになり、上死点及び下死点付近では
速度が遅く単位時間当たりの容積の変化量も小さくな
る。また、下死点から上死点及び上死点から下死点に向
かって移動するときのそれぞれの中間点で最高速度にな
り、単位時間当たりのピストンの移動による容積の変化
量も最大となる。
【0029】一方、膨張シリンダ33は、圧縮シリンダ
32の上部にボルトなどによって固定される膨張シリン
ダブロック40を有し、この膨張シリンダブロック40
の空間内をピストンリング35aが付設された膨張ピス
トン42が往復摺動する。そして、この空間の上端部
(膨張空間)が膨張室(低温室)41となり、この中の
作動ガスは膨張し、低温となる。また、膨張ピストン4
2の下方に位置する膨張シリンダブロック40内の空間
の下端部はバッファ室72となり、このバッファ室72
は前記圧縮ピストン36の下方の圧縮シリンダブロック
34内の空間に連通している。
【0030】膨張ピストンロッド43は、一端が膨張ピ
ストン42に固定され、他端がオイルシール44を介し
て区画壁71下方に延び、ピンによってクロスガイドヘ
ッド29に回動自在に連結されている。往復動する膨張
ピストン42は、上死点及び下死点で摺動方向が反転す
るため、速度がゼロになり、上死点及び下死点付近では
速度が遅く単位時間当たりの容積の変化量も小さくな
る。また、下死点から上死点及び上死点から下死点に向
かって移動するときのそれぞれの中間点で最高速度にな
り、単位時間当たりのピストンの移動による容積の変化
量も最大となる。また、膨張ピストン42は、圧縮ピス
トン36より90度の位相だけ先行して移動する。
【0031】膨張シリンダブロック40には、図面下か
ら圧縮シリンダ32の圧縮空間に作動ガスが流入・流出
するマニホールド45が連通するように設けられてお
り、更に放熱用熱交換器46、蓄冷器47及び膨張室4
1への通路48が互いに順次連通して環状に配設されて
いる。圧縮シリンダブロック34の上端部近くにには、
圧縮室37とマニホールド45を連通する連通孔49が
形成されており、これにより、圧縮室37と膨張室41
は連通孔49、マニホールド45、放熱用熱交換器4
6、蓄冷器47及び通路48を介して互いに順次連通す
るように構成されている。また、前記バッファ室72と
圧縮ピストン36下方の空間も、これら各室37、41
に連通している。
【0032】尚、上記通路48は、この部分に熱交換器
を配してクーラーとすることも可能である。
【0033】放熱用熱交換器46は冷却水循環管路(熱
媒体管路)54及び冷却水用ポンプP1を介して放熱器
55と接続されており、熱媒体としての冷却水が循環さ
れる。放熱用熱交換器46で熱交換し、加熱された冷却
水は放熱器55の送風機73により空冷される。冷却水
循環管路54は、配管が分岐接続されており、この配管
にはリザーババルブ56を介して、水用リザーバタンク
57が接続されている。また、放熱器55には、エアー
抜き58が接続されていると共に、ドレーンバルブ59
が接続されている。
【0034】既に説明したように、冷却ヘッド4は冷熱
冷媒管路5及び冷熱冷媒用ポンプP2を介して冷熱利用
機器8と接続され、冷熱冷媒を循環している。冷熱冷媒
管路5には、サクションタンク65が配設されている。
このサクションタンク65には、リザーババルブ66を
介して冷熱冷媒リザーバタンク67が接続されている。
サクションタンク65には、ドレーンバルブ68が接続
されている。また、冷熱冷媒管路5には、エアー抜き6
9が接続されている。冷熱冷媒としては、エチルアルコ
ール、HFE、PFC、窒素、ヘリウムなどが使用され
る。
【0035】実施例のスターリング冷凍装置1は、スタ
ーリング冷凍機3を圧縮シリンダ32と膨張シリンダ3
3の2ピストンとすることにより、スターリング冷凍機
3内の作動ガスの充填された空間の容積変動を大きくす
ることによって、冷凍能力の大きいスターリング冷凍機
3を提供できるようにしている。
【0036】ここで、図4及び図5を用いて上記水用リ
ザーバタンク57及び冷熱冷媒リザーバタンク67の詳
細構造及び保持構造を説明する。リザーバタンク57、
67は何れもシリコンゴムなどから形成されたタンク本
体RT1と、このタンク本体RT1の下端から下方に突
出する接続管RT2と、タンク本体RT1の上端から上
方に突出する固定部RT3とから構成されている。尚、
この固定部RT3は封止されている。また、タンク本体
RT1は蛇腹状を呈しており、それによって図4中上下
方向に伸縮自在とされている。
【0037】係るリザーバタンク57、67はベース部
材82内に保持される。このベース部材82は鋼板若し
くは硬質合成樹脂などから構成されており、底壁83
と、この底壁83の左右から垂直に上昇する側壁84、
84と、各側壁84、84の上端から外方に直角に屈曲
された上壁86、86とから構成されている。
【0038】そして、底壁83には透孔87が穿設され
ており、この透孔87から前記タンク本体RT1の接続
管RT2が下方に引き出され、これによって、タンク本
体RT1の下部は保持される。
【0039】91、91は鋼板或いは硬質合成樹脂など
から形成されたホルダーであり、短冊状のホルダー本体
92と、このホルダー本体92の中央部を外側に半円形
に屈曲させた押さえ部93と、ホルダー本体92の両端
を押さえ部93の突出方向に略直角に屈曲させた後、更
にホルダー本体92の延在方向(押さえ部93がある方
向とは反対方向)に略直角に屈曲させた一対の係合腕部
94、96とから構成されている。
【0040】そして、各ホルダー91、91の係合腕部
94、96、94、96が反対側に突出するかたちで押
さえ部93、93をリザーバタンク57、67の固定部
RT3に宛い、両ホルダー91、91のホルダー本体9
2、92を密着させ、その状態でタッピングネジ97、
97にて両ホルダー91、91を結合する。
【0041】このとき、押さえ部93、93はリザーバ
タンク57、67の固定部RT3を締め付け、それに固
定されると共に、各係合腕部94、96、94、96は
ベース部材82の側壁84、84の端面に摺動自在に係
合する。
【0042】これによって、リザーバタンク57、67
はベース部材82内において転倒しないように保持され
るかたちとなる。そして、前記接続管RT2が各リザー
ババルブ56、66に接続されることになる。
【0043】次に、図3はスターリング冷却装置1の制
御装置81の電気回路の一部を示している。この図にお
いてACは交流電源であり、この交流電源ACには上記冷
却水用ポンプP1及び冷熱冷媒用ポンプP2と、更に、
運転スイッチS1を介して前記モータ16の通電を制御
するためのマグネットスイッチMGが並列に接続されて
いる。そして、冷却水用ポンプP1にはマグネットスイ
ッチMGの接点MG1が直列に接続され、冷熱冷媒用ポ
ンプP2にはマグネットスイッチMGの接点MG2が直
列に接続されている。
【0044】更に、接点MG1にはポンプP1サービス
用のスイッチS2が並列に接続され、接点MG2にはポ
ンプP2サービス用のスイッチS3が並列に接続されて
いる。各スイッチS1、S2及びS3は図示しない操作
パネルに設けられ、手動により開閉操作されるものであ
る。
【0045】以上の構成で、次に本発明のスターリング
冷却装置1の動作を説明する。前記運転スイッチS1が
閉じられると、マグネットスイッチMGが通電されるた
め、モータ16及び送風機73が運転される。また、各
接点MG1及びMG2が閉じられるため、各ポンプP1
及びP2も通電されて運転される。即ち、係る接点MG
1及びMG2の働きにより、基本的には冷却水用ポンプ
P1と冷熱冷媒用ポンプP2はモータ16に連動するか
たちとなる。
【0046】モータ16が運転され、クランクシャフト
23を正方向に回転させると、クランク部25のクラン
ク25a、25bが90度位相がずれて回転する。する
とクランク25a、25bに回動自在に連結されたコン
ロッド26、27を介して、コンロッド26、27の先
端に取り付けられたクロスガイドヘッド28、29が、
クロスガイドライナ30、31内を往復摺動する。これ
により、クロスガイドヘッド28、29のそれぞれに圧
縮ピストンロッド38及び膨張ピストンロッド43を介
して連結された圧縮ピストン36及び膨張ピストン42
が、互いに90度の位相差をもって往復動する。
【0047】膨張ピストン42が90度先行して上死点
付近でゆっくりと移動中、圧縮ピストン36は中間付近
を上死点に向かって急速に移動して作動ガスの圧縮動作
を行う。圧縮された作動ガスは、連通孔49及びマニホ
ールド45を通り、放熱用熱交換器46に流入する。放
熱用熱交換器46内で冷却水に放熱した作動ガスは、蓄
冷器47で冷却され、通路48を通って膨張室41内に
流入する。
【0048】圧縮ピストン36が上死点近辺でゆっくり
と移動しているとき、膨張ピストン42は急激に下死点
に向かって移動し、膨張室41に流入した作動ガスは急
激に膨張し、冷熱(冷却作用)が発生する。これによ
り、膨張空間を囲む冷却ヘッド4部分の膨張シリンダブ
ロック40の頂部は冷却され、低温となる。
【0049】そして、冷却ヘッド4において冷熱冷媒管
路5を循環する冷熱冷媒を冷却する。膨張ピストン42
が下死点から上死点に移動するときには圧縮ピストン3
6は中間位置から下死点に向かっており、作動ガスは膨
張空間より通路を通り、蓄冷器47に流入して作動ガス
が有する冷熱を蓄冷器47に蓄える。蓄冷器47に蓄冷
された冷熱は、上記のように圧縮室37から放熱用熱交
換器46を通して送られてくる作動ガスを再度冷却する
ために再利用される。
【0050】冷却ヘッド4において冷却された冷熱冷媒
は、冷熱冷媒管路5、冷熱冷媒出口栓7から、例えば冷
凍庫などの冷熱利用機器8内の冷熱冷媒配管に送られ、
冷熱利用機器8内で冷凍(冷蔵庫では冷蔵作用)を発揮
する。冷熱利用機器8内で、冷熱冷媒は熱を吸収し、冷
却作用を発揮して冷熱冷媒配管から冷却装置の冷熱冷媒
入口栓6に送られ、冷熱冷媒管路5を通り、冷却ヘッド
4に戻され、そこで冷却される。
【0051】このように、冷熱冷媒がスターリング冷凍
機3の冷却ヘッド4と冷熱利用機器8との間で循環し、
スターリング冷凍機3で冷熱冷媒は冷却され、この冷熱
冷媒は冷熱利用機器8において冷却作用を発揮する。以
下、同様のサイクルが繰り返される。
【0052】放熱用熱交換器46で熱交換された冷却水
は、冷却水循環管路54から放熱器55に流れ、そこで
送風機73により空冷されて再度放熱用熱交換器46へ
と循環されるここで、生産時に冷却水循環管路54に冷
却水を供給してエアー抜き58からエアー抜きを行う際
には、運転スイッチS1は開いた状態で、スイッチS2
を閉じる。これにより、冷却水用ポンプP1のみに通電
がなされ、冷却水用ポンプP1のみが運転されるので、
冷却水循環管路54に冷却水を循環することができるよ
うになる。
【0053】また、設置後、冷却水用ポンプP1や冷熱
冷媒用ポンプP2のメンテナンスを行う際には、運転ス
イッチS1が開いた状態で、スイッチS2のみを閉じれ
ば上述の如く冷却水用ポンプP1のみを運転し、スイッ
チS3のみを閉じれば冷熱冷媒用ポンプP2のみを運転
し、両スイッチS2、S3を閉じれば両ポンプP1、P
2のみを運転することができる。
【0054】このように、冷却水や冷熱冷媒を循環させ
るポンプP1、P2をモータ16に連動して運転するの
に加えて、ポンプP1、P2のみを独自に運転させるこ
ともできるようになるので、生産時やメンテナンス時の
作業性を著しく改善することができるようになる。
【0055】以上の運転中、冷熱冷媒管路5或いは冷却
水循環管路54内を流れる冷熱冷媒或いは冷却水には体
積変化が生じるが、体積が膨張した場合には水用リザー
バタンク57或いは冷熱冷媒リザーバタンク67のタン
ク本体RT1が図4の如く上方に伸張し、収縮した場合
には図6の如く下方に収縮して体積変動を吸収する。
【0056】この伸縮動作中、ホルダー91、91の係
合腕部94、96、94、96はベース部材82の側壁
84、84の端面に係合した状態で上下に摺動すること
により、タンク保体RT1の伸縮を許容しながら転倒を
防止するので、タンク本体RT1には外部から何ら損傷
が与えられることは無い。従って、リザーバタンク5
7、67が破れて冷熱冷媒や冷却水が漏洩する不都合が
防止され、安全性と耐久性が著しく向上する。
【0057】尚、上記実施例では2ピストン型のスター
リング冷凍機3を使用したが、ディスプレーサ型(例え
ば膨張ピストン42を合成樹脂製としたもの)など他の
形式のスターリング冷凍機3を使用した場合にも有効で
ある。
【0058】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、伸縮
自在の蛇腹状タンク本体と、このタンク本体の一端から
その伸縮方向に突出した固定部とを備え、スターリング
冷凍機の冷却ヘッドにて冷却される冷熱冷媒が流される
冷熱冷媒管路或いは放熱用熱交換器を冷却する熱媒体が
流される熱媒体管路に接続されたリザーバタンクの、前
記タンク本体の他端を所定のベース部材に保持すると共
に、前記固定部にはそれぞれホルダーを固定し、このホ
ルダーをベース部材に摺動自在に係合したので、このホ
ルダーによってリザーバタンクの転倒は防止される。
【0059】また、タンク本体が伸縮した場合、ホルダ
ーがベース部材と摺動するので、タンク本体に外部から
何ら損傷が与えられることは無くなり、リザーバタンク
の安全性と耐久性を著しく向上させることができるよう
になるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスターリング冷却装置の概略構成図で
ある。
【図2】本発明のスターリング冷却装置の詳細図であ
る。
【図3】本発明のスターリング冷却装置の制御装置の電
気回路図である。
【図4】本発明のスターリング冷却装置の水用リザーバ
タンク及び冷熱冷媒リザーバタンクとベース部材の斜視
図である。
【図5】本発明のスターリング冷却装置の水用リザーバ
タンク及び冷熱冷媒リザーバタンクとベース部材(平断
面)の平面図である。
【図6】本発明のスターリング冷却装置の水用リザーバ
タンク及び冷熱冷媒リザーバタンクとベース部材のもう
一つの斜視図である。
【図7】従来のスターリング冷却装置のリザーバタンク
とベース部材の斜視図である。
【符号の説明】
1 スターリング冷却装置 3 スターリング冷凍機 4 冷却ヘッド 5 冷熱冷媒管路 16 モータ 32 圧縮シリンダ 33 膨張シリンダ 36 圧縮ピストン 37 圧縮室 41 膨張室 42 膨張ピストン 46 放熱用熱交換器 54 冷却水循環管路 57 水用リザーバタンク 67 冷熱冷媒リザーバタンク 73 送風機 81 制御装置 82 ベース部材 91 ホルダー 94、96 係合腕部 RT1 タンク本体 RT2 接続管 RT3 固定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−148411(JP,A) 実開 昭60−134793(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 9/14 520 F25D 17/02 304

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動ガスを封入し、冷却ヘッド及び放熱
    用熱交換器を有するスターリング冷凍機と、前記冷却ヘ
    ッドにおいて冷却される冷熱冷媒が流される冷熱冷媒管
    路と、この冷熱冷媒管路に接続されたリザーバタンクと
    を備え、 このリザーバタンクは、伸縮自在の蛇腹状タンク本体
    と、このタンク本体の一端からその伸縮方向に突出した
    固定部とを備え、前記タンク本体の他端を所定のベース
    部材に保持されると共に、前記固定部にはホルダーが固
    定され、このホルダーは前記ベース部材に摺動自在に係
    合していることを特徴とするスターリング冷却装置。
  2. 【請求項2】 作動ガスを封入し、冷却ヘッド及び放熱
    用熱交換器を有するスターリング冷凍機と、前記放熱用
    熱交換器を冷却する熱媒体が流される熱媒体管路と、こ
    の熱媒体管路に接続されたリザーバタンクとを備え、 このリザーバタンクは、伸縮自在の蛇腹状タンク本体
    と、このタンク本体の一端からその伸縮方向に突出した
    固定部とを備え、前記タンク本体の他端を所定のベース
    部材に保持されると共に、前記固定部にはホルダーが固
    定され、このホルダーは前記ベース部材に摺動自在に係
    合していることを特徴とするスターリング冷却装置。
  3. 【請求項3】 作動ガスを封入し、冷却ヘッド及び放熱
    用熱交換器を有するスターリング冷凍機と、前記冷却ヘ
    ッドにおいて冷却される冷熱冷媒が流される冷熱冷媒管
    路と、前記放熱用熱交換器を冷却する熱媒体が流される
    熱媒体管路と、前記冷熱冷媒管路と熱媒体管路にそれぞ
    れ接続されたリザーバタンクとを備え、 各リザーバタンクは、伸縮自在の蛇腹状タンク本体と、
    このタンク本体の一端からその伸縮方向に突出した固定
    部とをそれぞれ備え、前記タンク本体の他端を所定のそ
    れぞれベース部材に保持されると共に、前記固定部には
    それぞれホルダーが固定され、これらホルダーは前記ベ
    ース部材にそれぞれ摺動自在に係合していることを特徴
    とするスターリング冷却装置。
JP27352598A 1998-09-28 1998-09-28 スターリング冷却装置 Expired - Fee Related JP3369979B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27352598A JP3369979B2 (ja) 1998-09-28 1998-09-28 スターリング冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27352598A JP3369979B2 (ja) 1998-09-28 1998-09-28 スターリング冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000105013A JP2000105013A (ja) 2000-04-11
JP3369979B2 true JP3369979B2 (ja) 2003-01-20

Family

ID=17529078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27352598A Expired - Fee Related JP3369979B2 (ja) 1998-09-28 1998-09-28 スターリング冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3369979B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4667659B2 (ja) * 2001-06-29 2011-04-13 アサヒビール株式会社 タンク温度保持システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000105013A (ja) 2000-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1255087B1 (en) Stirling device
KR100551663B1 (ko) 핀 구조를 지닌 열 교환기를 이용한 스털링 장치
US5927079A (en) Stirling refrigerating system
JP3369979B2 (ja) スターリング冷却装置
JP2002098627A (ja) スターリング冷凍機及びヒートショック試験機
JP3280922B2 (ja) スターリング冷凍機利用恒温液循環装置
JP2000136753A (ja) V型配列スターリング機器
JP3630993B2 (ja) スターリング冷却装置
JP3369968B2 (ja) スターリング冷却装置
JPH11223404A (ja) スターリング冷却装置
JP2003075005A (ja) スターリング冷凍機用ピストン
JP2000146336A (ja) V型2ピストンスターリング機器
JPH11230629A (ja) スターリング冷却加熱装置
JP3643761B2 (ja) スターリング冷凍機
JP3685632B2 (ja) スターリング熱機関
JP2002174467A (ja) スターリング冷凍機及びヒートショック試験機
JP2000136754A (ja) 凍結乾燥機
JP3634650B2 (ja) 熱機関用シリンダブロック
JP2000018745A (ja) スターリング冷却装置
JP2004286374A (ja) 冷却装置
JP2000274855A (ja) スターリング冷却装置およびその冷却水封入方法
JP2002303464A (ja) スターリング冷凍機
JP2002303461A (ja) スターリング冷凍機及びスターリングエンジン
JP2000146341A (ja) ヒートショック試験機
JP2004286368A (ja) ラジエータ及びそれを用いたスターリング冷凍機

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081115

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees