JP2000136753A - V型配列スターリング機器 - Google Patents

V型配列スターリング機器

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JP2000136753A
JP2000136753A JP10311803A JP31180398A JP2000136753A JP 2000136753 A JP2000136753 A JP 2000136753A JP 10311803 A JP10311803 A JP 10311803A JP 31180398 A JP31180398 A JP 31180398A JP 2000136753 A JP2000136753 A JP 2000136753A
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Japan
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cylinder
engine
cylinder unit
stirling
expansion
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JP10311803A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sekiya
弘志 関谷
Hirotaka Kakinuma
裕貴 柿沼
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02GHOT GAS OR COMBUSTION-PRODUCT POSITIVE-DISPLACEMENT ENGINE PLANTS; USE OF WASTE HEAT OF COMBUSTION ENGINES; NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02G1/00Hot gas positive-displacement engine plants
    • F02G1/04Hot gas positive-displacement engine plants of closed-cycle type
    • F02G1/043Hot gas positive-displacement engine plants of closed-cycle type the engine being operated by expansion and contraction of a mass of working gas which is heated and cooled in one of a plurality of constantly communicating expansible chambers, e.g. Stirling cycle type engines
    • F02G1/044Hot gas positive-displacement engine plants of closed-cycle type the engine being operated by expansion and contraction of a mass of working gas which is heated and cooled in one of a plurality of constantly communicating expansible chambers, e.g. Stirling cycle type engines having at least two working members, e.g. pistons, delivering power output
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02GHOT GAS OR COMBUSTION-PRODUCT POSITIVE-DISPLACEMENT ENGINE PLANTS; USE OF WASTE HEAT OF COMBUSTION ENGINES; NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02G2243/00Stirling type engines having closed regenerative thermodynamic cycles with flow controlled by volume changes
    • F02G2243/30Stirling type engines having closed regenerative thermodynamic cycles with flow controlled by volume changes having their pistons and displacers each in separate cylinders
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F02GHOT GAS OR COMBUSTION-PRODUCT POSITIVE-DISPLACEMENT ENGINE PLANTS; USE OF WASTE HEAT OF COMBUSTION ENGINES; NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02G2244/00Machines having two pistons
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02GHOT GAS OR COMBUSTION-PRODUCT POSITIVE-DISPLACEMENT ENGINE PLANTS; USE OF WASTE HEAT OF COMBUSTION ENGINES; NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02G2270/00Constructional features
    • F02G2270/85Crankshafts

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍機又はエンジン用のスターリング機
器の冷凍能力又は出力を大きくするとともに振動を小さ
くしコンパクトにする。 【解決手段】 半密閉型のハウジング2内にモータ6及
びクランクシャフト9を設けるとともに、二つのシリン
ダーユニット1、1’が互いにV型に組み合わされたシ
リンダーユニットの対を取り付け、各シリンダユニット
は、圧縮ピストン22の往復動する圧縮シリンダ13
と、膨張ピストン27の往復動する膨張シリンダ14
と、圧縮ピストン及び膨張ピストンを夫々クランクシャ
フト9に連動させる連動機構と、高温側熱交換器32
と、再生器33及び低温側熱交換器34とから成り、冷
凍機又はエンジンとしての機能を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品流通、環境試
験、医療、バイオ産業、半導体製造等の産業用、あるい
は家庭用機器等のあるゆる産業分野の冷凍、冷却に使用
できる冷凍機又は汎用の発電機に使用されるスターリン
グ機器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境問題におけるフロン代替
の冷凍装置として、又従来の冷却装置より使用温度が広
範囲で、従って、冷凍庫、冷蔵庫、投げ込み式クーラー
等の業務用又は家庭用の冷熱利用機器をはじめとして、
低温液循環器、低温恒温器、恒温槽、ヒートショック試
験装置、凍結乾燥機、温度特性試験装置、血液・細胞保
存装置、コールドクーラ、その他各種の冷熱装置等のあ
らゆる産業分野の冷熱利用機器に適用可能な、コンパク
トで、しかも成績係数が高く、エネルギー効率が良好と
なる冷凍機として、スターリング冷凍機が脚光を浴びて
いる。又、あらゆる熱源が利用可能であり、熱効率が優
れ、騒音が小さい点から、環境適合エンジンとしてスタ
ーリングエンジンが新たに注目されている。
【0003】ところで、例えば半導体産業等で利用され
る冷熱利用機器では大容量の冷凍機が必要であり、又諸
事業所で自家発電用に使用される発電機もある程度大き
な出力の発電機が必要となっている。一方、スターリン
グ冷凍機、スターリングエンジンは、高圧の作動ガスを
封入して圧縮室と膨張室との間を流動させ、その流路に
沿って、低温側熱交換器、再生器、高温側熱交換器等を
配設する基本構造からして、とかく構造が複雑でコスト
アップにつながりやすく、特に、単気筒で容量、出力を
大きくすると、機関全体の構造が大型化となり、設置ス
ペース上の問題や回転機構特有の振動の問題が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のスタ
ーリング冷凍機、スターリングエンジンの大容量、大出
力化における上記問題を解決することを課題とする。そ
して、具体的には、既存の半密閉型のV気筒コンプレッ
サに着目して、これをスターリング機器に利用して、ス
ターリン冷凍機又はスターリングエンジンとしての機能
を有するシリンダユニットをV型に配設し、振動発生を
少なくするとともに、容量、出力の増大を図り、しか
も、コンパクトであり、構造が簡単でコストダウンとな
るスターリング冷凍機、スターリングエンジンを実現す
ることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決することを目的とするものであり、半密閉型のハウジ
ングと、該ハウジング内に配設されたモータ及び該モー
タのロータに固定されたクランクシャフトと、二つのシ
リンダーユニットが互いにV型に組み合わされ、上記ハ
ウジングに連通して取り付けられたシリンダーユニット
の対を少なくとも一対以上備え、内部に作動ガスを密封
したV型配列スターリング機器において、上記シリンダ
ーユニットは、圧縮ピストンの往復動する圧縮シリンダ
と、膨張ピストンの往復動する膨張シリンダと、圧縮ピ
ストン及び膨張ピストンを夫々上記クランクシャフトに
連動させる連動機構と、高温側熱交換器と、再生器及び
低温側熱交換器とを備え、上記圧縮シリンダと膨張シリ
ンダは、上記クランクシャフトの軸方向に間隔を置いて
配設されており、上記シリンダーユニットは、冷凍機と
しての機能を有する冷凍機シリンダーユニット又はエン
ジンとしての機能を有するエンジンシリンダーユニット
のいずれかであることを特徴とするV型配列スターリン
グ機器を提供する。
【0006】上記シリンダーユニットの対としては、次
のような対がある。 (1)二つの冷凍機シリンダユニットが互いにV型に組
み合わされて成る対である。 (2)冷凍機シリンダユニットとエンジンシリンダーユ
ニットが互いにV型に組み合わされて成る対である。こ
の場合、エンジンシリンダユニットの出力を、冷凍機シ
リンダユニットを動作させる主動力あるいはモータの補
助動力として利用できる。又、上記モータを発電機とし
て活用し、エンジンシリンダユニットの出力の一部を、
上記発電機の駆動力として利用することも可能である。
又、エンジンシリンダユニットの出力の一部を、外部へ
軸出力として取出すことも可能である。 (3)二つのエンジンシリンダユニットが互いにV型に
組み合わされて成る対である。この場合、上記モータを
発電機として活用し、エンジンシリンダユニットの出力
を、上記発電機の駆動力として利用できる。又、エンジ
ンシリンダユニットの出力を、発電機の駆動力として利
用するとともに、外部へ軸出力として取出すことも可能
である。又、エンジンシリンダユニットの出力を全部外
部へ軸出力として取出すことも可能である。(この場合
は、発電機との軸伝達を解放する必要がある。)
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例に基
づき図面を参照して以下に説明する。図1は、本発明に
係るスターリング熱機関の第1〜第3の実施例の概略を
説明する図である。図1(a)は、本発明に係る熱機関
の第1の実施例であるV型配列スターリング冷凍機を説
明する図である。V型配列スターリング冷凍機は、互い
にV型に配列された二つの冷凍シリンダユニットから成
るシリンダユニットの対を有し、さらにモータで駆動さ
れる一本のクランクシャフトとを備えている。各冷凍シ
リンダユニットは、互いにクランクシャフトの軸方向に
間隔を置いて配設された圧縮シリンダ及び膨張シリンダ
とを有し、これらのシリンダ内のピストンは、クランク
シャフトを介して、モータにより往復駆動される。
【0008】図1(b)は、本発明に係る熱機関の第2
の実施例であるV型配列冷凍機・エンジン複合機を説明
する図である。V型配列スターリング冷凍機・エンジン
複合機は、互いにV型に配列された冷凍シリンダユニッ
トとエンジンシリンダユニットから成るシリンダユニッ
トの対を有し、さらにモータで駆動される一本のクラン
クシャフトとを備えている。冷凍シリンダユニットとエ
ンジンシリンダユニットは、夫々互いにクランクシャフ
トの軸方向に間隔を置いて配設された圧縮シリンダ及び
膨張シリンダとを有している。
【0009】冷凍シリンダユニットは、その圧縮シリン
ダ内の圧縮ピストン及び膨張シリンダ内の膨張ピストン
が、クランクシャフトを介してモータ及びエンジンシリ
ンダユニットの回転駆動力により往復駆動される。即
ち、エンジンシリンダユニットの出力を、冷凍機シリン
ダユニットを動作させる主動力あるいはモータの補助動
力として利用できる。又、上記モータを発電機として活
用し、エンジンシリンダユニットの出力の一部を、上記
発電機の駆動力として利用することも可能である。又、
エンジンシリンダユニットの出力の一部を、外部へ軸出
力として取出すことも可能である。本実施例の場合、必
要に応じて、クランクシャフト端部等に軸シールを介し
て外付けのフライフォイールを取り付けてもよい。
【0010】図1(c)は、本発明に係る熱機関の第3
の実施例であるV型配列スターリングエンジンを説明す
る図である。V型スターリングエンジンは、互いにV型
に配列された二つのエンジンシリンダユニットから成る
シリンダユニットの対を有し、さらに一本のクランクシ
ャフトとを備えている。各エンジンシリンダユニット
は、圧縮シリンダ及び膨張シリンダとを有し、それらの
シリンダ内のピストンは、クランクシャフトに連結し、
クランクシャフトを回転する駆動力を発生する。上記モ
ータを発電機として利用し、クランクシャフトの回転に
よりこの発電機のロータを回転して発電を行い、そのス
テータのコイル内に発生させた電流を取り出すことがで
きる。又、エンジンシリンダユニットの出力を、発電機
の駆動力として利用するとともに、外部へ軸出力として
取出すことも可能である。又、エンジンシリンダユニッ
トの出力を全部外部へ軸出力として取出すことも可能で
ある。この場合は、発電機との軸伝達を解放する必要が
ある。本実施例の場合、必要に応じて、クランクシャフ
ト端部等に軸シールを介して外付けのフライフォイール
を取り付けてもよい。
【0011】図2及び図3は、本発明の熱機関の第1の
実施例であるV型配列スターリング冷凍機を説明する図
である。図2(a)は、V型配列スターリング冷凍機全
体の断面図(特に冷凍シリンダユニット1を含む断面
図)であり、図2(b)は、そのA−A断面図である。
図3(a)は、同じくV型配列スターリング冷凍機全体
の断面図(特に冷凍シリンダユニット1’を含む断面
図)であり、図3(b)は、そのB−B断面図である。
【0012】V型配列スターリング冷凍機は、ハウジン
グ2を有し、ハウジング2は、鋳物で形成されて、その
内部は半密閉状態に保持される。このハウジング2内
は、区画壁3によってモータ室4とクランク室5とに区
画されている。このモータ室4には、モータ6が配設さ
れている。このモータ6は、正逆回転可能な誘導型のモ
ータであり、ステータ7内にロータ8が回転可能に設け
られて成る。
【0013】モータ室4とクランク室5を貫通し、モー
タ6の回転動作を往復動に変換するクランクシャフト9
が軸受10で支持されて回転可能に配設されている。ク
ランクシャフト9の二つのクランク部11、12は、モ
ータ6の正転時にクランク部12がクランク部11より
先行して移動するように、位相差を付けて形成されてい
る。この位相差は、通常は約90度の位相差が採用され
る。
【0014】ハウジング2に対して、互いにV型に配列
された二つの冷凍シリンダユニット1、1’が設けられ
ている。図2(b)の冷凍シリンダユニット1は、互い
に前後方向(クランク軸の方向)に配列された圧縮シリ
ンダ13及び膨張シリンダ14を有している。
【0015】冷凍シリンダユニット1は、コンロッド1
5、16、クロスガイドヘッド17、18、クロスガイ
ドライナ19、20を有している。コンロッド15、1
6は、その下端がクランク部11、12に連結してお
り、その上端はクロスガイドヘッド17、18に連結し
ている。
【0016】圧縮シリンダ13と膨張シリンダ14、並
びにハウジング2内には、作動ガスとして、例えば、ヘ
リウム、水素、窒素等が封入されている。圧縮シリンダ
13は、ハウジング2にボルト等によって固定される圧
縮シリンダブロック21を有し、この圧縮シリンダブロ
ック21の空間内を圧縮ピストン22が往復する。この
空間の上部空間(以下「圧縮室」という。)23の中の
作動ガスは圧縮されて高温となる。
【0017】圧縮ピストンロッド24は、圧縮ピストン
22とクロスガイドヘッド17を連結し、圧縮シリンダ
13とクランク室5の間をオイルシール25を通って伸
びている。往復動する圧縮ピストン22は上死点及び下
死点で摺動方向が反転するため、速度がゼロになり、上
死点及び下死点付近では速度が遅く単位時間当たりの容
積の変化量も小さく、下死点から上死点及び上死点から
下死点に向かって移動するときの夫々の中間点で最高速
度になり、単位時間当たりの圧縮ピストン22の移動に
よる容積の変化量も最大となる。
【0018】一方、膨張シリンダ14は、膨張シリンダ
ブロック26を有し、この膨張シリンダブロック26の
空間内を膨張ピストン27が往復摺動して、この空間の
上部空間(以下「膨張室」という。)28であり、この
中の作動ガスが膨張し低温となる。膨張ピストンロッド
29は、膨張ピストン27とクロスガイドヘッド18と
を連結し、膨張シリンダ14とクランク室5との間をオ
イルシール30を通って伸びている。膨張ピストン27
は、圧縮ピストン22より位相差(通常は約90度)を
もって先行して移動する。
【0019】膨張シリンダブロック26には、圧縮シリ
ンダ13の高温室23に連通し作動ガスが流入、流出す
るマニホールド31が設けられており、さらに放熱用熱
交換器32、再生器33及び冷却用熱交換器34が互い
に順次連通して環状に配設されている。
【0020】圧縮シリンダブロック21の上端部近くに
は、圧縮室23とマニホールド31を連通する連通孔3
5が形成されており、これにより、圧縮室23と低温室
28は、連通孔35、マニホールド31、放熱用熱交換
器32、再生器33及び冷却用熱交換器34を介して互
いに連通するように構成されている。
【0021】膨張シリンダブロック26の頂部(コール
ドヘッド36)は、冷却用熱交換器34を形成してい
る。このコールドヘッド36は、いろいろな構成が考え
られるが、例えば、冷却フィン37が形成されており、
空気、水、アルコールその他の冷熱冷媒と接触して、冷
熱冷媒の冷却を行う。
【0022】再生器33は、環状空間の内部に金属メッ
シュ等の再生器材料が充填されて構成されている。
【0023】放熱用熱交換器(高温側熱交換器)32
は、環状空間内に冷却水等の熱交換媒体用の管路が複数
配設されて成る、シェルアンドチューブ式の熱交換器等
が配設される。
【0024】以上の冷凍シリンダユニット1の構成は、
冷凍シリンダユニット1’についても同じであり、クラ
ンク部11には、冷凍シリンダユニット1、1’のコン
ロッド15、15が、互いにV型に配列して連結されて
いる。同様に、クランク部12には、冷凍シリンダユニ
ット1、1’のコンロッド16、16が、互いにV型に
配列して連結されている。
【0025】次に、上記第1の実施例のV型配列スター
リング冷凍機の作用を説明する。モータ6によってクラ
ンクシャフト9が正方向に回転すると、クランク室5内
のクランク部12がクランク部11より位相差(通常は
約90度)をもって先行して回転する。このクランク部
11、12に回動自在に連結されたコンロッド15、1
6を介して、クロスガイドヘッド17、18が往復動す
る。クロスガイドヘッド17、18の夫々に圧縮ピスト
ンロッド24及び膨張ピストンロッド29を介して連結
された圧縮ピストン22及び膨張ピストン27が、互い
に位相差(通常は約90度)をもって往復動する。
【0026】膨張ピストン27が約90度先行して上死
点付近でゆっくりと移動中、圧縮ピストン22は中間付
近を上死点に向かって急速に移動して作動ガスの圧縮動
作を行なう。圧縮された作動ガスは、連通孔35及びマ
ニホールド31を通り放熱用熱交換器32内に流入す
る。放熱用熱交換器32内で冷却水に放熱した作動ガス
は、再生器33で冷却され、冷却用熱交換器34を通っ
て低温室28内に流入する。
【0027】圧縮ピストン22が上死点近辺でゆっくり
と移動している時に膨張ピストン27は急激に下死点に
向かって移動し低温室28に流入した作動ガスは急激に
膨張し冷熱が発生する。これによりコールドヘッド36
は冷却され低温となる。
【0028】そして、コールドヘッド36において、冷
却フィン37に接する冷熱冷媒を冷却する。膨張ピスト
ン27が下死点から上死点に移動するときには圧縮ピス
トン22は中間位置から下死点に向かっており、作動ガ
スは低温室28より再生器33に流入し作動ガスの有す
る冷熱を再生器33に蓄熱する。再生器33に蓄熱され
た冷熱は、上記のように圧縮室23から放熱用熱交換器
32を通して送られてくる作動ガスを、再度冷却するた
めに再利用される。
【0029】そして、コールドヘッド36において冷却
された冷熱冷媒は、各種の冷熱利用機器を冷却する。例
えば、冷熱冷媒は、冷凍庫等の冷熱利用機器内の冷熱冷
媒配管に送られ、冷熱利用機器内で冷凍あるいは冷却作
用を行なう。コールドヘッド36に循環して戻され、再
度冷却される。
【0030】放熱用熱交換器32で熱交換された冷却水
は、冷却水循環管路から放熱器に流れ、そこで冷却ファ
ンにより冷却され、再度放熱用熱交換器32へと循環す
る。なお、放熱用熱交換器で加熱されて温水となったた
冷却水は温熱利用機器に循環させて利用してもよい。
【0031】次に第2の実施例を説明する。図4は、第
2の実施例であるV型配列スターリング冷凍機・エンジ
ン複合機を示す図であり、図4(a)は、V型配列スタ
ーリング冷凍機・エンジン複合機の全体を示す断面図
(特にエンジンシリンダユニット38を含む断面図)で
あり、図4(b)は、図4(a)のC−C断面図であ
る。
【0032】このスターリングV型配列冷凍機・エンジ
ン複合機は、冷凍シリンダユニット1とエンジンシリン
ダユニット38が、ハウジング2に互いにV型に配設さ
れて構成される。即ち、第1の実施例において、冷凍シ
リンダユニット1’に代えてエンジンシリンダユニット
38を設けてなる構成である。
【0033】エンジンシリンダユニット38は、冷凍シ
リンダユニット1と略同じ構造であるが、エンジンとし
て機能する点で一部異なる。冷凍シリンダユニットは、
周囲から作動ガスが吸熱する、即ち周囲を加冷する冷却
用熱交換器34を採用しているのに対して、エンジンシ
リンダユニット38は、冷却用熱交換器34の代わりに
作動ガスが積極的に熱を得る、即ち作動ガスを加熱する
加熱用熱交換器39が設けられており、それ以外の構造
は全く同じである。エンジンシリンダユニット38の各
部の符号は、第1の実施例の冷凍シリンダユニット1と
同じ数字を用いて説明する。
【0034】エンジンシリンダユニット38の膨張シリ
ンダブロック26の頂部に設けられた加熱用熱交換器3
9は、例えば、燃焼器40により加熱される複数の加熱
用チューブ41から成る。この加熱用チューブ41は、
再生器33と膨張空間28の間に連通するように配設
し、この中を流れる作動ガスが加熱されるように構成さ
れている。
【0035】上記第2の実施例のV型配列スターリング
冷凍機・エンジン複合機の作用を説明する。図4におい
て、エンジン始動時にモータ6によってクランクシャフ
ト9が正方向に回転すると、クランク室5内のクランク
部12が、クランク部11に対して位相差(通常は約9
0度)を以て先行して回転する。このクランク部11、
12に回動自在に連結されたコンロッド15、16を介
して、クロスガイドヘッド17、18が往復動する。ク
ロスガイドヘッド17、18の夫々に圧縮ピストンロッ
ド24及び膨張ピストンロッド29を介して連結された
圧縮ピストン22及び膨張ピストン27が、互いに90
度の位相差をもって往復動する。
【0036】膨張ピストン27が90度先行して上死点
付近でゆっくりと移動中、圧縮ピストン22は中間付近
を上死点に向かって急速に移動して作動ガスの圧縮動作
を行なう。圧縮された作動ガスは、連通孔35及びマニ
ホールド31を通り放熱用熱交換器32を通って再生器
33内に流入し、再生器33内に蓄熱されている温熱に
より加熱される。
【0037】さらに、作動ガスは、加熱用熱交換器39
の加熱用チューブ41内を通過して加熱され、膨張室2
8内に流入する。膨張室28は、高温に加熱された作動
ガスにより高圧となり膨張ピストン27が下死点に向か
って移動し、ピストン29、コンロッド16を介してク
ランクシャフト9を図4(b)の矢印に示すように反時
計方向に回転駆動する。これにより、回転出力が生じ
る。
【0038】そして、クランクシャフト9の回転によ
り、膨張ピストン27が下死点から上死点に移動し、圧
縮ピストン22は中間位置から下死点に向かい、膨張室
28内の作動ガスは、膨張室28より再生器33内に流
入し、作動ガスの有する温熱が再生器33に蓄熱され
る。さらに、作動ガスは、再生器33から放熱用熱交換
器32に流入し冷却水により冷却されて、圧縮室23内
へ流入する。
【0039】このように、エンジンシリンダユニット3
8の膨張ピストン27はクランクシャフト9を反時計方
向に回転する回転駆動力を発生する。エンジンシリンダ
ユニット38の出力を、冷凍機シリンダユニット38を
動作させる主動力あるいはモータ6の補助動力として利
用できる。又、モータ6を発電機として活用し、エンジ
ンシリンダユニット38の出力の一部を、上記発電機の
駆動力として利用することも可能である。又、エンジン
シリンダユニット38の出力の一部を、外部へ軸出力と
して取出すことも可能である。
【0040】なお、エンジンシリンダユニット38によ
る回転出力の制御は、燃焼器等の加熱器の加熱度合いを
調整することにより、又は封入された作動ガスのガス圧
を調整することにより、行われる。
【0041】次に第3の実施例を説明する。図5は、第
3の実施例であるスターリングV型配列エンジンを示す
図であり、図5(a)は、V型配列スターリングエンジ
ンの全体の断面図(特に、エンジンシリンダユニット4
2を含む断面図)であり、図5(b)は、図5(a)の
D−D断面図である。
【0042】このV型配列スターリングエンジンは、二
つのエンジンシリンダユニット38、42が、ハウジン
グ2に互いにV型に配設されて構成される。即ち、第3
の実施例は、第2の実施例の冷凍シリンダユニット1に
代えて、エンジンシリンダユニット42を配列して構成
され、エンジンシリンダユニット42は、エンジンシリ
ンダユニット38と構造及び作用は同じである。
【0043】エンジンシリンダユニット38、42を左
右一対にV型に配列して設けることにより、その合計の
回転出力が生じる。クランクシャフト8の回転力によ
り、モータ6(第3の実施例では発電機として活用す
る。)のロータ8を回転させ発電を行う。ステータ7に
巻装されたコイルから発電された電流が取り出される。
又、エンジンシリンダユニット38、42の出力を、発
電機の駆動力として利用するとともに、外部へ軸出力と
して取出すことも可能である。又、エンジンシリンダユ
ニット38,42の出力を全部外部へ軸出力として取出
すことも可能である。この場合は、クラッチ等を設けて
発電機として活用したモータ6との軸伝達を解放する必
要がある。
【0044】以上の第1〜第3の実施例は、シリンダユ
ニットの対を一対設けたが、特に一対でなくても、二対
以上設け、より大きな冷凍能力又はエンジン出力を得る
ような構成としてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明のスターリング冷凍
機、スターリングエンジンでは、冷凍シリンダユニット
及びエンジンシリンダユニットの夫々を、前後方向に配
置した圧縮シリンダと膨張シリンダとを含むシリンダユ
ニットとして構成し、これらのシリンダユニットを左右
対称にして組み合わせ、シリンダユニットの夫々が一本
のクランクシャフトに連動するように、半密閉型ハウジ
ングにV型に配列したので、つぎのような効果が生じ
る。 (1)クランクシャフトにかかる回転力が左右対称にか
かり、回転上のバランスがよく振動の発生を少なくする
ことができる。 (2)V型に配列とすることにより大容量の冷凍能力、
エンジン出力が得られ。 (3)半密閉型ハウジングに上記シリンダユニットをV
型に配列したので、作動ガスの封止構造を含め構成が簡
単でコストを低減でき、しかもコンパクトで省スペース
化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の三つの実施例の概要を説明する図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施例であるV型配列スターリ
ング冷凍機を説明する図である。
【図3】本発明の第1の実施例であるV型配列スターリ
ング冷凍機を説明する図である。
【図4】本発明の第2の実施例であるV型配列スターリ
ング冷凍機・エンジン複合機を説明する図である。
【図5】本発明の第3の実施例であるV型配列スターリ
ングエンジンを説明する図である。
【符号の説明】
1、1’ 冷凍シリンダユニット 2 ハウジング 6 モータ 9 クランクシャフト 11、12 クランク部 13 圧縮シリンダ 14 膨張シリンダ 22 圧縮ピストン 27 膨張ピストン 32 放熱用熱交換器(高温側熱交換器) 33 再生器 34 冷却用熱交換器(低温側熱交換器) 38、42 エンジンシリンダユニット 39 加熱用熱交換器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半密閉型のハウジングと、該ハウジン
    グ内に配設されたモータ及び該モータのロータに固定さ
    れたクランクシャフトと、二つのシリンダーユニットが
    互いにV型に組み合わされ、上記ハウジングに連通して
    取り付けられたシリンダーユニットの対を少なくとも一
    対以上備え、内部に作動ガスを密封したV型配列スター
    リング機器において、 上記シリンダーユニットは、圧縮ピストンの往復動する
    圧縮シリンダと、膨張ピストンの往復動する膨張シリン
    ダと、圧縮ピストン及び膨張ピストンを夫々上記クラン
    クシャフトに連動させる連動機構と、高温側熱交換器
    と、再生器及び低温側熱交換器とを備え、 上記圧縮シリンダと膨張シリンダは、上記クランクシャ
    フトの軸方向に間隔を置いて配設されており、 上記シリンダーユニットは、冷凍機としての機能を有す
    る冷凍機シリンダーユニット又はエンジンとしての機能
    を有するエンジンシリンダーユニットのいずれかである
    ことを特徴とするV型配列スターリング機器。
  2. 【請求項2】 上記シリンダーユニットの対は、二つ
    の冷凍機シリンダユニットが互いにV型に組み合わされ
    て成る対であることを特徴とする請求項1記載のV型配
    列スターリング機器
  3. 【請求項3】 上記シリンダーユニットの対は、冷凍
    機シリンダユニットとエンジンシリンダーユニットが互
    いにV型に組み合わされて成る対であることを特徴とす
    る請求項1記載のV型配列スターリング機器。
  4. 【請求項4】 上記シリンダーユニットの対は、二つ
    のエンジンシリンダユニットが互いにV型に組み合わさ
    れて成る対であることを特徴とする請求項1記載のV型
    配列スターリング機器。
  5. 【請求項5】 上記モータを発電機として利用し、該
    発電機を上記エンジンシリンダユニットにより駆動して
    発電を行えることを特徴とする請求項1、3又は4記載
    のV型配列スターリング機器。
  6. 【請求項6】 上記エンジンシリンダユニットの出力
    を、外部に軸出力として取出し可能としたことを特徴と
    する請求項1、3又は4記載のV型配列スターリング機
    器。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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