JP2000018750A - スターリング冷却装置 - Google Patents

スターリング冷却装置

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JP2000018750A
JP2000018750A JP10198169A JP19816998A JP2000018750A JP 2000018750 A JP2000018750 A JP 2000018750A JP 10198169 A JP10198169 A JP 10198169A JP 19816998 A JP19816998 A JP 19816998A JP 2000018750 A JP2000018750 A JP 2000018750A
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里  和哉
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ポンプ故障等の冷凍機の異常発生により水冷
部の急激な圧力上昇が生じても、圧力を直接検出しホー
ス抜け等の不都合を防止するスターリング冷凍機。 【解決手段】 スターリング冷凍機は、冷却ヘッド4に
おいて冷却される冷熱冷媒が流される管路5を介し接続
される冷熱利用機器の間で冷熱冷媒の循環管路を形成
し、冷熱利用機器に冷熱を送る。放熱用熱交換器46に
は水冷部の温度を検知する保護用温度検出器60が配さ
れているので、スターリング冷凍機の水冷部の温度を監
視し、冷凍機に異常が発生し温度が上昇したら、冷凍機
駆動用モータを停止し保護を図っている。また冷凍機に
異常が発生し水冷部の急激な圧力上昇には冷却水循環管
路54に設置の水圧検出器50が、水ポンプ故障等の冷
凍機の異常が発生し水冷部の急激な圧力上昇を直接的に
検知し、冷凍機駆動用モータの運転を停止し、水圧上昇
によるホース抜け等の不都合を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスターリング冷却装
置に関し、特にスターリング冷却装置を構成するスター
リング冷凍機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、業務用、家庭用の冷熱関連機器の
冷凍装置としては、フロンを冷媒として使用したシステ
ムが知られている。そして地球環境問題を背景とした昨
今のフロン規制に対しては、HCFC、HFCを使用し
た冷凍装置が知られているが、今後、特定フロン及び代
替フロンを含めフロン使用の一層の規制が求められる方
向にある。又、従来の冷媒としてフロンを使用した冷却
装置は、そのシステムの特性から使用温度領域が狭く、
特に、昨今の各産業分野における技術発展に伴い、他の
方式の冷却装置の開発の必要性が重要となっている。
【0003】そこで、フロンを使用せずに、従来の冷却
装置より使用温度が広範囲で、例えば、冷凍庫、冷蔵
庫、投げ込み式クーラー等の業務用又は家庭用の冷熱利
用機器をはじめとして、低温液循環器、低温恒温器、恒
温槽、ヒートショック試験装置、凍結乾燥機、温度特性
試験装置、血液・細胞保存装置、コールドクーラ、その
他各種の冷熱装置等のあらゆる産業分野の冷熱利用機器
に適用可能な、コンパクトで、しかも成績係数が高く、
エネルギー効率が良好となるスターリング冷凍機からな
るスターリング冷却装置が注目されている。
【0004】スターリング冷却装置として、作動ガスを
封入し、冷却ヘッド及び放熱用熱交換器を有するスター
リング冷凍機と、上記冷却ヘッドにおいて冷却される冷
熱冷媒が流される冷熱冷媒管路と、上記冷熱冷媒管路の
一端に設けられた冷熱冷媒の入口栓及び他端に設けられ
た出口栓と、上記冷熱冷媒の出口栓及び入口栓を、冷熱
利用機器の冷熱冷媒管路に着脱可能に接続することによ
り、上記スターリング冷凍機と上記冷熱利用機器の間
で、冷熱冷媒の循環管路を形成して、上記冷熱利用機器
に冷熱を搬送するように構成されたものが知られてい
る。
【0005】そして、スターリング冷凍機では冷凍機に
温度検出器を設け、冷凍機の水冷部の温度の状態を監視
し、冷凍機に異常が発生し温度が上昇したら、冷凍機の
運転を停止して保護を図っていた。また、冷凍機の水冷
部の圧力上昇に伴い温度も上昇するので、温度検出器で
温度に対する圧力を検知することも可能である。しか
し、温度検出器は温度の追従性が悪いのと、断線の恐れ
もあるため、フェールセーフ的に使用するので温度検知
にやや時間を要していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そのため、冷凍機に異
常が発生し水冷部の急激な圧力上昇には、温度検出器に
よる検出のように間接検知では対応できず、エアコンの
冷媒回路のように、温水用のホースは溶接されていない
ので、水圧上昇によるホースの抜け等の不都合な事態が
生じる可能性があった。本発明は、水ポンプ故障等の冷
凍機の異常が発生し水冷部の急激な圧力上昇が生じても
圧力を直接的に検知し、ホースの抜け等の不都合を防止
できるスターリング冷凍機を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係るスターリング冷却装置は、
作動ガスを封入し、冷却ヘッド及び放熱用熱交換器を有
するスターリング冷凍機と、前記冷却ヘッドにおいて冷
却される冷熱冷媒が流される冷熱冷媒管路と、前記冷熱
冷媒管路の一端に設けられた冷熱冷媒の入口栓及び他端
に設けられた出口栓とを具備し、前記冷熱冷媒の出口栓
及び入口栓を、冷熱利用機器の冷熱冷媒管略に着脱可能
に接続することにより、前記スターリング冷凍機と前記
冷熱利用機器の間で、冷熱冷媒の循環管路を形成して、
前記冷熱利用機器に冷熱を搬送することからなるスター
リング冷却装置において、スターリング冷凍機に温度検
出器を設け、かつ前記放熱用熱交換器と放熱装置とを環
状につないで構成した冷却水循環管路に水圧検出器を設
け、前記温度検出器と前記水圧検出器の出力によりスタ
ーリング冷凍機の運転を制御する構成とした。
【0008】こうして、水ポンプ故障等の冷凍機の異常
が発生し水冷部の急激な圧力上昇が生じても圧力を直接
的に検知し、冷却水循環路に用いるホースの抜け等の不
都合を防止できるスターリング冷凍機を提供を実現でき
る。
【0009】本発明の請求項2に係るスターリング冷却
装置は、作動ガスを封入し、冷却ヘッド及び放熱用熱交
換器を有するスターリング冷凍機と、前記冷却ヘッドに
おいて冷却される冷熱冷媒が流される冷熱冷媒管路と、
前記冷熱冷媒管路の一端に設けられた冷熱冷媒の入口栓
及び他端に設けられた出口栓とを具備し、前記冷熱冷媒
の出口栓及び入口栓を、冷熱利用機器の冷熱冷媒管略に
着脱可能に接続することにより、前記スターリング冷凍
機と前記冷熱利用機器の間で、冷熱冷媒の循環管路を形
成して、前記冷熱利用機器に冷熱を搬送することからな
るスターリング冷却装置において、スターリング冷凍機
に温度検出器を設け、かつ前記放熱用熱交換器と放熱装
置とを環状につないで構成した冷却水循環管路に水圧検
出器を設け、前記温度検出器あるいは前記水圧検出器の
検出値が所定値以上になった時にスターリング冷凍機の
運転を停止する構成とした。
【0010】こうして、温度検出器が冷凍機の水冷部の
温度の状態を監視し、冷凍機に異常が発生し温度が上昇
したら、冷凍機の運転を停止して保護し、また、水ポン
プ故障等の冷凍機の異常が発生し水冷部の急激な圧力上
昇が生じても圧力を直接的に検知し、ホースの抜け等の
不都合を確実にすばやく防止できる。
【0011】本発明の請求項3に係るスターリング冷却
装置は、作動ガスを封入し、冷却ヘッド及び放熱用熱交
換器を有するスターリング冷凍機と、前記冷却ヘッドに
おいて冷却される冷熱冷媒が流される冷熱冷媒管路と、
前記冷熱冷媒管路の一端に設けられた冷熱冷媒の入口栓
及び他端に設けられた出口栓とを具備し、前記冷熱冷媒
の出口栓及び入口栓を、冷熱利用機器の冷熱冷媒管略に
着脱可能に接続することにより、前記スターリング冷凍
機と前記冷熱利用機器の間で、冷熱冷媒の循環管路を形
成して、前記冷熱利用機器に冷熱を搬送することからな
るスターリング冷却装置において、スターリング冷凍機
に温度検出器を設け、かつ前記放熱用熱交換器と放熱装
置とを環状につないで構成した冷却水循環管路に水圧検
出器を設け、前記水圧検出器の検出値が所定値以上の時
にスターリング冷凍機の運転を停止し、所定値以下にな
ったらスターリング冷凍機の運転を再開する構成とし
た。
【0012】こうして、水圧検出器の検出値が所定値以
上の時にスターリング冷凍機の運転を停止し、所定値以
下になったらスターリング冷凍機の運転を再開するよう
にしたので、一時的な冷凍機の異常であれば、自動的に
冷凍機の運転を継続し、これらの動作が複数回繰り返え
されたら、スターリング冷凍機の運転を停止して故障の
除去のための作業に移行できて効率的である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例に基
づき図面を参照して以下に説明する。図1は、本発明の
スターリング冷却装置の概略を説明する図である。スタ
ーリング冷却装置1は、箱型のケース2内に本発明のス
ターリング冷凍機3を配設して構成される。
【0014】スターリング冷凍機3は、冷却ヘッド4を
有し、冷却ヘッド4には、冷熱冷媒(スターリング冷凍
機3で発生した冷熱を冷凍庫等の熱利用機器に搬送する
ための冷媒)を循環させる冷熱冷媒管路5が接続されて
いて、この冷熱冷媒管路5の両端はケース2を貫通し、
ケース2の外部において冷熱冷媒の入口栓6と出口栓7
が設けられている。
【0015】スターリング冷却装置1の使用に際して
は、この入口栓6と出口栓7には、冷凍庫等の冷熱利用
機器8の冷熱冷媒配管の出口端9、入口端10が着脱自
在に接続される。冷熱冷媒管路5の途中には冷熱冷媒用
ポンプP2が配設されており、冷熱冷媒をスクーリング
冷凍機3の冷却ヘッド4と冷熱利用機器8の間を循環さ
せている。
【0016】冷熱利用機器8としては、冷凍庫以外に
も、冷蔵庫、投げ込み式クーラー、低温液循環器、各種
の温度特性試験用の低温垣温器、恒温槽、ヒートショッ
ク試験装置、凍結乾燥機、コールドクーラ等があり、ス
ターリング冷却装置1は、これらの冷熱利用機器を上記
入口栓6、出口栓7に接続することにより利用が可能で
ある。
【0017】図2において、スターリング冷凍装置3に
ついて詳細に説明する。本発明のスターリング冷凍機3
のハウジング11は、鋳物で形成され、ハウジング11
の頂部にはシリング12が形成されている。このハウジ
ング11内は、区画壁13によってモータ室14とクラ
ンク室15とに区画され、このモータ室14には正逆回
転可能なモータ16が、クランク室15には、モータ1
6の回転動作を往復動に変換する回転往復変換機構部1
7が夫々配設されている。モータ室の開口18及びクラ
ンク室の開口19は、夫々蓋20、21で閉止され、ハ
ウジング11内が半密閉状熊に保持される。
【0018】ハウジング11内には、区画壁13を貫通
し、ハウジング壁、区画壁13及び蓋20、21の軸受
部22に軸支されたクランクシヤフト23が回転可能に
配置されている。モータ16は、ステータ24aと、こ
のステータの内周側に回転可能に配置されたロータ24
bとから構成され、このロータ24bの中央にクランク
シャフト23が固定されている。
【0019】回転往復変換機構部17は、クランク室1
5内に延びたクランクシャフト23のクランク部25
と、このクランク部25に連結されたコンロッド26、
27と、このコンロッド26、27の先端に取り付けら
れたクロスガイドヘッド28、29とで構成され、スタ
ーリング冷凍機3の駆動手段として機能している。
【0020】クロスガイドヘッド28、29は、ハウジ
ング11のシリング12の内壁に設けられたクロスガイ
ドライナ30、31内を往復動可能に配置されている。
クランク部は、モータ16の正転時にクランク25bが
クランク25aより先行して移動するように、位相差を
付けて形成されている。この位相差は、一般的には90
度の位相差が採用される。
【0021】スターリング冷凍機3のハウジング11の
クランク室15の上部には、圧縮シリンダ32と、圧縮
シリング32の若干上方に位置した膨張シリング33と
が配設されている。圧縮シリング32と膨張シリング3
3を含めハウジング11内には、作動ガスとして、例え
ば、ヘリウム、水素、窒素等が封入されている。圧縮シ
リンダ32は、ハウジング11にボルト等によって固定
される圧縮シリンダブロック34を有し、この圧縮シリ
ンダブロック34の空間内をピストンリング35の付設
された圧縮ピストン36が往復摺動して、この空間の上
部(圧縮空間)が高温室37であり、この中の作動ガス
は圧縮されて高温となる。
【0022】圧縮ピストンロッド38は、一端が圧縮ピ
ストン36に固定し、他端がオイルシール39を介して
伸び、ピンによってクロスガイドヘッドに回動自在に連
結されている。往復動する圧縮ピストン36は上死点及
び下死点で摺動方向が反転するため、速度がゼロにな
り、上死点及び下死点付近では速度が遅く単位時間当た
りの容積の変化量も小さく、下死点から上死点及び上死
点から下死点に向かって移動するときの夫々の中間点で
最高速度になり、単位時間当たりのピストンの移動によ
る容積の変化量も最大となる。
【0023】一方、膨張シリング33は、圧縮シリング
32の上部にボルト等によって固定される膨張シリング
ブロック40を有し、この膨張シリンダブロック40の
空間内をピストンリング35の付設された膨張ピストン
42が往復摺動して、この空間の上部(膨張空間)が低
温室41であり、この中の作動ガスが膨張し低温とな
る。膨張ピストン42には、膨張ピストンロッド43の
一端が固定され、膨張ピストンロッド43の他端はオイ
ルシール44を介して伸び、クロスガイドヘッド29に
連結されている。膨張ピストン42は、圧縮ピストン3
6より90度の位相だけ先行して移動する。
【0024】膨張シリングブロツク40には、図面下か
ら、圧縮シリング32の圧縮空間に作動ガスが流入流出
するマニホールド45が連通するように設けられてお
り、さらに放熱用熱交換器46、蓄冷器47及び高温室
37への通路48が互いに順次連通して環状に配設され
ている。圧縮シリンダブロック34の上端部近くには、
高温室37とマニホールド45を連通する連通孔49が
形成されており、これにより、高温室37(圧縮空間)
と低温室41(膨張空間)は、連通孔49、マニホール
ド45、放熱用熱交換器46、蓄冷器47及び通路48
を介して互いに順次連通するように構成されている。上
記通路48は、この部分に熱交換器を配してクーラとす
ることも可能である。
【0025】放熱用熱交換器46は、アニュラータイプ
の熱交換器、例えば、環状の熱交換室内に作動ガスを流
す多数のチューブを軸方向に貫設して、冷却用の水を熱
交換室内に流して作動ガスを冷却するシェルアンドチュ
ーブ式熱交換器、あるいは、環状の作動ガス流路の周囲
に環状のジャケットを配設し、このジャケット内に冷却
水を流して作動ガスの冷却を行なう熱交換器等がある。
そして、放熱用熱交換器46には水冷部の温度を検知す
る保護用の温度検出器60が配置されている。
【0026】放熱用熱交換器46は冷却水循環管路54
及び冷却水用ポンプP1を介して放熱器55と接続して
おり、冷却水を循環している。放熱用熱交換器46で熱
交換され加熱された冷却水は放熱器の冷却ファンより冷
却される。また、冷却水循環管路54には水圧を検出す
るための水圧検出器50が設置されている。冷却水循環
管路は、配管が分岐接続されていて、この配管には、リ
ザーババルブ56を介して、水用リザーバタンク57が
接続されている。又、放熱器には、エアー抜き58が接
続されていると共に、ドレーンバルブ59が接続されて
いる。
【0027】放熱用熱交換器46は、上記のように水冷
式ではなく、膨張シリンダブロック40の作動ガス流路
の外壁面に空冷フィンを形成して成る空冷式の構造とし
てもよい。膨張シリングブロック40の上部には冷却ヘ
ッド4が形成されている。
【0028】既に説明したように、冷却ヘッド4は冷熱
冷媒管路5及び冷熱冷媒用ポンプP2を介して冷熱利用
機器8と接続され冷熱冷媒を循環している。冷熱冷媒管
路5には、サクションタンク65が配設されている。こ
のサクションタンク65には、リザーババルブ66を介
して、冷熱冷媒リザーバタンク67が接続されている。
サクションタンク65には、ドレーンバルブ68が接続
されている。又、冷熱冷媒管路5には、エアー抜き69
が接続されている。冷熱冷媒としては、エチルアルコー
ル、HFE、PFC、窒素、ヘリウム等が使用される。
【0029】このスターリング冷凍機は、圧縮シリンダ
32と膨張シリンダ33の2ピストンとすることによ
り、スターリング冷凍機3内の作動ガスの充填された空
間の容積変動を大きくすることによって、冷凍能力の大
きいスターリング冷凍機3を提供できるようにしてい
る。
【0030】なお、本発明のスターリング冷凍機3に温
度制御装置を備え、冷熱利用機器8側に温度検出器を設
ければ、スクーリング冷凍機3側から冷熱利用機器8の
温度制御を行なうことができる。即ち、図3において、
冷熱利用機器8には温度検出器を配設し、スターリング
冷凍機には、温度設定パネルにより温度設定を可能とす
る温度制御装置を配設する。この温度制御装置を構成す
る温度制御回路内の比較回路において、温度検出器で検
知した冷熱利用機器8の温度信号を設定された温度と比
較し、設定された温度を中心とする許容温度範囲にある
か否かを判断し、その結果に応じてスターリング冷凍機
3のモータ16をオンオフ制御又はインバータ制御し
て、あるいは、モータ16を逆回転させて、上記許容温
度範囲内の温度を保ちながら運転を行なうことができ
る。
【0031】次に、本発明の上記実施例のスターリング
冷凍機3の作用を説明する。モータ16によってクラン
クシャフト23が正方向に回転し、クランク室15内の
クランク25a、25bが90度位相がずれて回転す
る。このクランク部25a、25bに回動自在に連結さ
れたコンロッド26、27を介して、このコンロツド2
6、27の先端に取り付けられたクロスガイドヘッド2
8、29が、クロスガイドライナ30、31内を往復摺
動する。クロスガイドヘッド28、29の夫々に圧縮ピ
ストンロッド38及び膨張ピストンロッド43を介して
連結された圧縮ピストン36及び膨張ピストン42が、
互いに90度の位相差をもって往復動する。
【0032】膨張ピストン42が90度先行して上死点
付近でゆっくりと移動中、圧縮ピストン36は中間付近
を上死点に向かって急速に移動して作動ガスの圧縮動作
を行なう。圧縮された作動ガスは、連通孔49及びマニ
ホールド45を通り放熱用熱交換器46に流入する。放
熱用熱交換器46内で冷却水に放熱した作動ガスは、蓄
冷器47で冷却され、通路48を通って低温室41(膨
張空間)内に流入する。
【0033】圧縮ピストン36が上死点近辺でゆっくり
と移動している時に膨張ピストン42は急激に下死点に
向かって移動し低温室41(膨張空間)に流入した作動
ガスは急激に膨張し冷熱が発生する。これにより膨張空
間を囲む冷却ヘッド4部の膨張シリンダブロック40の
頂部は冷却され低温となる。
【0034】そして、冷却ヘッド4において、冷熱冷媒
管路を循環する冷熱冷媒を冷却する。膨張ピストン42
が下死点から上死点に移動するときには圧縮ピストン3
6は中間位置から下死点に向かっており、作動ガスは膨
張空間より通路を通り蓄冷器47に流入し作動ガスの有
する冷熱を蓄冷器47に蓄熱する。蓄冷器47に蓄熱さ
れた冷熱は、上記のように高温室37から放熱用熱交換
器46を通して送られてくる作動ガスを再度冷却するた
めに再利用される。
【0035】そして、冷却ヘッド4において冷却された
冷熱冷媒は、冷熱冷媒管路5、冷熱冷媒出口栓7から、
例えば、冷凍庫等の冷熱利用機器8内の冷熱冷媒配管に
送られ、冷熱利用機器8内で冷凍あるいは冷却作用を行
なう。冷熱利用機器8内で、冷熱冷媒は熱を吸収し冷却
作用をして、冷熱冷媒配管から、冷却装置の冷熱冷媒入
口栓6に送られ、冷熱冷媒管路5を通り、冷却ヘッド4
に戻され、そこで冷却される。
【0036】このように、冷熱冷媒がスターリング冷凍
機3の冷却ヘッド4と冷熱利用機器8との間で循環し、
スターリング冷凍機3で冷熱冷媒は冷却され、この冷熱
冷媒が冷熱利用機器8において冷却作用をする。以下、
同様のサイクルが繰り返される。
【0037】放熱用熱交換器46で熱交換された冷却水
は、冷却水循環管路54から放熱器55に流れ、そこで
冷却ファンにより冷却され、再度放熱用熱交換器46へ
と循環する。
【0038】又、冷熱利用機器8が冷却恒温槽である場
合、上記モータ16の逆回転による冷却運転を利用する
ことができる。即ち、本発明の冷却装置を通常の冷却運
転を行ないながら、恒温槽の温度を測定して、その結果
により温度制御装置の温度制御回路により、逐次、モー
タ16を逆回転制御して加熱運転を行ない、恒温を維持
することができる。
【0039】放熱用熱交換器46には水冷部の温度を検
知する保護用の温度検出器60が配置されているので、
スターリング冷凍機の水冷部の温度の状態を監視し、冷
凍機に異常が発生し温度が上昇したら、冷凍機駆動用の
モータの運転を停止して保護を図っている。
【0040】また、冷凍機に異常が発生し水冷部の急激
な圧力上昇には、温度検出器60による圧力変化の間接
検知では対応できないので、冷却水循環管路54に設置
されている水圧を検出するための水圧検出器50が、水
ポンプ故障等の冷凍機の異常が発生し水冷部の急激な圧
力上昇を直接的に検知し、冷凍機駆動用のモータの運転
を停止して保護を図る。こうして、エアコンの冷媒回路
のように、温水用のホースは溶接されていないものであ
っても、水圧上昇によりホース抜け等の不都合を防止で
きる。
【0041】また、水圧検出器の検出値が所定値以上の
時にスターリング冷凍機の運転を停止し、所定値以下に
なったらスターリング冷凍機の運転を再開するように
し、一時的な冷凍機の異常であれば、自動的に冷凍機の
運転を継続し、これらの動作が複数回繰り返えされたら
スターリング冷凍機の運転を停止して、故障の除去のた
めの作業に移行するようにしてもよい。
【0042】なお、上記実施例では2ピストン型のスタ
ーリング冷凍機3を使用したが、ディスプレーサ型等他
の形式のスターリング冷凍機3を使用してもよいし、ま
た、水圧検出器50に替えて圧力スイッチを使用しても
よいことはいうまでもない。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明は、水ポンプ故障等
の冷凍機の異常が発生し水冷部の急激な圧力上昇が生じ
ても、この圧力上昇を直接的に検知し、冷却水循環路に
用いるホースの抜け等の不都合を防止できるスターリン
グ冷凍機を提供を実現できる。
【0044】また、温度検出器が冷凍機の水冷部の温度
の状態を監視し、冷凍機に異常が発生し温度が上昇した
ら、冷凍機の運転を停止して保護し、また、水ポンプ故
障等の冷凍機の異常が発生し水冷部の急激な圧力上昇が
生じても、この圧力上昇を直接的に検知し、ホースの抜
け等の不都合を確実にすばやく防止できる。
【0045】また、水圧検出器の検出値が所定値以上の
時にスターリング冷凍機の運転を停止し、所定値以下に
なったらスターリング冷凍機の運転を再開するようにし
たので、一時的な冷凍機の異常であれば、自動的に冷凍
機の運転を継続し、これらの動作が複数回繰り返えされ
たら、スターリング冷凍機の運転を停止して故障の除去
のための作業に移行できて効率的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】スターリング冷却装置の全体概念図である。
【図2】本発明のスターリング冷凍機を示す図である。
【図3】本発明のスターリング冷凍機の温度制御と保護
制御を示す図である。
【符号の説明】 1 スターリング冷却装置 2 ケース 3 スターリング冷凍機 4 冷却ヘッド 5 冷熱冷媒管路 6 入口栓 7 出口栓 8 冷熱利用機器 9 出口端 10 入口端 32 圧縮シリング 33 膨張シリング 36 圧縮ピストン 37 高温室(圧縮空間) 41 低温室(膨張空間) 42 膨張ピストン 50 水圧検出器 55 放熱器 60 温度検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 香川 賢一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3L054 BC02 BF02 3L060 AA08 CC01 CC03 CC19 DD01 EE02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動ガスを封入し、冷却ヘッド及び放熱
    用熱交換器を有するスターリング冷凍機と、前記冷却ヘ
    ッドにおいて冷却される冷熱冷媒が流される冷熱冷媒管
    路と、前記冷熱冷媒管路の一端に設けられた冷熱冷媒の
    入口栓及び他端に設けられた出口栓とを具備し、前記冷
    熱冷媒の出口栓及び入口栓を、冷熱利用機器の冷熱冷媒
    管略に着脱可能に接続することにより、前記スターリン
    グ冷凍機と前記冷熱利用機器の間で、冷熱冷媒の循環管
    路を形成して、前記冷熱利用機器に冷熱を搬送すること
    からなるスターリング冷却装置において、スターリング
    冷凍機に温度検出器を設け、かつ前記放熱用熱交換器と
    放熱装置とを環状につないで構成した冷却水循環管路に
    水圧検出器を設け、前記温度検出器と前記水圧検出器の
    出力によりスターリング冷凍機の運転を制御することを
    特徴とするスターリング冷却装置。
  2. 【請求項2】 温度検出器あるいは水圧検出器の検出値
    が所定値以上になった時にスターリング冷凍機の運転を
    停止することを特徴とする請求項1記載のスターリング
    冷却装置。
  3. 【請求項3】 水圧検出器の検出値が所定値以上の時に
    スターリング冷凍機の運転を停止し、所定値以下になっ
    たらスターリング冷凍機の運転を再開することを特徴と
    する請求項1記載のスターリング冷却装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020026892A (ja) * 2018-08-09 2020-02-20 伸和コントロールズ株式会社 チラー装置

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