JP2003294093A - 運搬車のクラッチ装置 - Google Patents

運搬車のクラッチ装置

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JP2003294093A JP2002098525A JP2002098525A JP2003294093A JP 2003294093 A JP2003294093 A JP 2003294093A JP 2002098525 A JP2002098525 A JP 2002098525A JP 2002098525 A JP2002098525 A JP 2002098525A JP 2003294093 A JP2003294093 A JP 2003294093A
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Kawashima Agricultural Equipment Mfg Co Ltd]
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運搬車が、下り坂の走行時に、ベルトスリッ
プを確実に防止、エンジンブレーキを有効に働かせるこ
とにより、運搬作業の安全性の向上を図ることができる
クラッチ装置を提供すること。 【解決手段】 クラッチ装置7は、Vベルト6の一側に
設けられて、Vベルト6側の端部にテンションローラ1
0を有するテンションアーム11と、該テンションアー
ム11のテンションローラ10と反対側の端部に連結さ
れ、テンションローラ10をVベルト6に接近・離反す
る方向に揺動自在に支持するとともに、ストッパ12に
より、Vベルト6にテンションを付与した状態に係止さ
れる中間リンク部材13と、該中間リンク部材13に設
けられ、前記中間リンク部材13を前記ストッパ12側
へ付勢する引張りバネ14とからなり、クラッチが継続
中は、中間リンク部13がストッパ12に係止されて、
テンションローラ10がVベルト6を押圧し続け、Vベ
ルト6はテンションを付与された状態を維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農作業において用
いられる圃場内運搬機のエンジンブレーキの性能を高め
るクラッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】農場において農作物の運搬等に使用され
る運搬車には、歩行タイプ、歩行・乗用兼用タイプ、乗
用タイプの3つのタイプがあるが、いずれのタイプの運
搬車の駆動系統も、例えば、図14に示すように、エン
ジン側の駆動プーリ200と、減速機側の従動プーリ2
01と、これら2つのプーリ200、201に緩く巻き
掛けられた無端状のVベルト202と、該Vベルト20
2にテンションを付与したり、付与したテンションを解
除したりするためのクラッチ装置203とを有して構成
されている。
【0003】クラッチ装置203が、図15に示すよう
に、Vベルト202にテンションを付与しているとき
は、Vベルト202は2つのプーリ200、201に食
い込み、駆動プーリ200の回転がVベルト202を介
して従動プーリ201に伝達されるので、エンジンの動
力は減速機に伝達される、即ち、車輪にエンジンの動力
が伝達されることにより、運搬車は走行する。また、ク
ラッチ装置203のVベルト202へのテンションの付
与が解除されたときは、Vベルト202は緩み状態とな
り、駆動プーリ200は空転して従動プーリ201は回
転しないので、エンジンの動力は減速機に伝達されな
い、即ち、車輪にエンジンの動力が伝達されないので、
ブレーキを操作することにより運搬車は停止する。
【0004】前述の3つのタイプの運搬車のうち、クラ
ッチペダル204のみを有する乗用タイプの運搬車のク
ラッチ装置203は、図14に示すように、Vベルト2
02の一側に設けられて、Vベルト202側の端部にテ
ンションローラ205を有する折れ形のテンションアー
ム206と、該テンションアーム206に設けられて、
テンションアーム206をVベルト202に接近する方
向へ付勢する引張りバネ207とから構成されており、
テンションアーム206がコントロルワイヤ208を介
してクラッチペダル204と連結している。
【0005】乗車時には、図15に示すように、テンシ
ョンアーム206は、引張りバネ207に引っ張られ
て、図において反時計回りに揺動し、テンションローラ
205が作動位置においてVベルト202を押圧するこ
とにより、その一側を緩み側、その他側を張り側とし
て、Vベルト202にテンションが付与された状態とな
る。
【0006】通常走行状態では、引張りバネ207によ
り、コントロルワイヤ208は緊張状態を保ち、Vベル
ト202はテンションが付与された状態を維持しながら
駆動プーリ200及び従動プーリ201に食い込むの
で、エンジンの動力が、減速機を経て車輪に伝達され
る。
【0007】また、図14に示すように、クラッチペダ
ル204を踏み込み、引張りバネ207を更に伸ばして
クラッチを遮断すると、テンションアーム206が、コ
ントロルワイヤ208に引っ張られて、図において時計
回りに揺動し、テンションローラ205がVベルト20
2への押圧を解除して待機位置に戻り、Vベルト202
へのテンションの付与が解除されるので、Vベルト20
2全体が緩み状態となる。これにより、駆動プーリ20
0が空転することとなるので、エンジンの動力は、車輪
に伝達されない。
【0008】また、図16に示すように、クラッチペダ
ル204及びクラッチレバー209を有する歩行・乗用
兼用タイプの運搬車のクラッチ装置210は、Vベルト
202の一側に設けられて、Vベルト202側の端部に
テンションローラ205を有する折れ形のテンションア
ーム206と、その一端が該テンションアーム206に
設けられて、テンションアーム206をVベルト202
に接近する方向へ付勢する引張りバネ207とから構成
されており、テンションアーム206が、コントロルワ
イヤ208を介してクラッチペダル204と連結すると
ともに、引張りバネ207の他端に連結した連結ワイヤ
211を介してクラッチレバー209と連結している。
【0009】乗車時には、図17に示すように、クラッ
チレバー209を操作して、引張りバネ207を引っ張
ることにより、テンションアーム206を、図において
反時計回りに揺動させて、テンションローラ205を作
動位置においてVベルト202を押圧させることによ
り、その一側を緩み側、その他側を張り側として、Vベ
ルト202にテンションが付与された状態とする。
【0010】通常走行状態では、図17に示すように、
引張りバネ207により、コントロルワイヤ208は緊
張状態を保ち、Vベルト202はテンションが付与され
た状態を維持しながら駆動プーリ200及び従動プーリ
201に食い込むので、エンジンの動力が、減速機を経
て車輪に伝達される。
【0011】また、図18に示すように、クラッチペダ
ル204を踏み込み、引張りバネ207を更に伸ばして
クラッチを遮断すると、連結ワイヤ208に引っ張られ
て、テンションアーム206が、図において時計回りに
揺動し、テンションローラ205がVベルト202への
押圧を解除して待機位置に戻り、Vベルト202へのテ
ンションの付与が解除される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】クラッチペダル204
のみを有する乗用タイプの運搬車が下り坂を走行中に、
エンジンブレーキをかけると、図19に示すように、ま
た、クラッチペダル204及びクラッチレバー209を
有する歩行・乗用兼用タイプの運搬車が下り坂を走行中
に、エンジンブレーキをかけると、図20に示すよう
に、いずれのタイプの運搬車にも、車輪から減速機を介
して従動プーリ201へと逆向きの力が発生して、Vベ
ルト202の一側が緩み側から張り側へと切り換わり、
一直線に張ろうとすることにより、テンションローラ2
05をVベルト202から離反する方向へ押圧して、待
機位置に戻そうとする。
【0013】これにより、図19及び図20に示すよう
に、テンションアーム206がVベルト202の一側か
ら離反する方向へ回動するので、テンションローラ20
5のVベルト202への押圧が弱まり、引張りバネ20
7が更に伸び、コントロルワイヤ208が緩み、クラッ
チペダル204を踏んで、クラッチを遮断した状態と同
様にVベルト202全体が緩み状態になるという問題点
があった。
【0014】また、エンジンブレーキをかけたときにV
ベルト202全体が緩んでしまうことにより、Vベルト
202が2つのプーリ200、201から外れる、いわ
ゆるベルトスリップが発生することがあるという問題点
があった。
【0015】そこで、2つのプーリ200、201のプ
ーリ径を大きくすることでVベルト202との摩擦面積
を多くして、Vベルト202が2つのプーリ200、2
01から外れることを防止していたが、この手段では、
エンジンブレーキをかけたときにVベルト202が緩み
状態になることを防止することはできないので、ベルト
スリップの防止には不確実であるという問題点があっ
た。
【0016】更に、Vベルト202が緩むことにより、
エンジンの動力が、正確に従動プーリ201に伝達され
ないので、エンジンブレーキが有効に作用しないという
問題点があった。
【0017】更にまた、歩行・乗用兼用型の運搬車のク
ラッチ装置210にあっては、歩行でも乗用でも、エン
ジンブレーキを作動させるために、クラッチレバー20
9とクラッチペダル204の両方を操作して連動させる
必要があるので、このクラッチ操作が面倒であるという
問題点があった。
【0018】従って、エンジンブレーキをかけたときに
ベルトスリップが発生することを確実に防止することが
できずに、下り坂の走行時の安全性を確保することが困
難であるという問題点があった。
【0019】これらの問題点を解決するために、図示は
しないが、Vベルトの両側にテンションローラを設け
て、クラッチの継続中は、常にVベルトにテンションを
付与することとしたものもあるが、この場合には、クラ
ッチ装置の構造が複雑になり、コストがかかるという問
題点があった。
【0020】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、運搬車が、下り坂の走行時に、ベルトスリップ
を確実に防止、エンジンブレーキを有効に働かせること
により、運搬作業の安全性の向上を図ることができるク
ラッチ装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
になされた本発明の請求項1に記載の運搬車のクラッチ
装置は、運搬車のエンジンに駆動プーリと、運搬車の車
輪に動力を伝達する減速機に設けられた従動プーリとに
緩く巻き掛けられた無端状のVベルトにテンションの付
与するためのクラッチ装置であって、前記Vベルトの一
側に設けられて、前記Vベルトにテンションを付与する
テンションローラを有するテンションアームと、該テン
ションアームの前記テンションローラと反対側の端部に
連結され、前記テンションローラを前記Vベルトに接近
・離反する方向に揺動自在に支持する中間リンク部材
と、前記Vベルトにテンションを付与する方向に前記テ
ンションローラを付勢するために、前記中間リンク部材
に設けた引張りバネと、前記中間リンク部材を、前記テ
ンションローラを前記Vベルトにテンションを付与する
状態に係止させるストッパと、前記引張りバネの付勢力
に抗して、前記中間リンク部材を前記ストッパから離反
させて、前記Vベルトに付与されているテンションを解
除するために、前記中間リンク部材と連結したクラッチ
とを具備することを特徴とするものである。
【0022】請求項2に記載の運搬車のクラッチ装置具
は、請求項1に記載の運搬車のクラッチ装置において、
前記中間リンク部材が、前記引張りバネに連結され、前
記ストッパに係止する揺動自在のリンクアームと、その
一端が該リンクアームに揺動自在に連結され、その他端
が前記テンションアームの前記テンションローラと反対
側の端部に連結され、前記リンクアームの前記ストッパ
への係止が解除されるまで所定位置に定置する支点越え
リンクとを具備することを特徴とするものである。
【0023】請求項3に記載の運搬車のクラッチ装置
は、請求項1又は請求項2に記載の運搬車のクラッチ装
置において、前記中間リンク部材と前記クラッチとに連
結部分において、前記中間リンク部材に設けたピンを摺
動自在に嵌め込んだ、所定の長孔が形成されたレール部
材との一端を前記クラッチと連結するとともに、前記レ
ール部材に、前記クラッチを前記Vベルトにテンション
を付与する方向へ付勢する戻しバネを設けたことを特徴
とするものである。
【0024】請求項4に記載の運搬車のクラッチ装置具
は、運搬車のエンジンに駆動プーリと、運搬車の車輪に
動力を伝達する減速機に設けられた従動プーリとに緩く
巻き掛けられた無端状のVベルトにテンションの付与す
るためのクラッチ装置であって、前記Vベルトの一側に
設けられて、前記Vベルトにテンションを付与するテン
ションローラを有するテンションアームと、該テンショ
ンアームの前記テンションローラと反対側の端部に連結
され、前記テンションローラを前記Vベルトに接近・離
反する方向に揺動自在に支持する中間リンク部材と、前
記Vベルトにテンションを付与する方向に前記テンショ
ンローラを付勢するために、前記中間リンク部材に設け
た引張りバネと、前記引張りバネの付勢力に抗して、前
記中間リンク部材を、前記テンションローラを前記Vベ
ルトにテンションを付与する方向から離反させて、前記
Vベルトに付与されているテンションを解除するため
に、前記中間リンク部材と連結したクラッチペダルと、
前記引張りバネの付勢力に抗して、前記中間リンク部材
を、前記テンションローラを前記Vベルトにテンション
を付与する方向から離反させて、前記Vベルトに付与さ
れているテンションを解除するために、前記中間リンク
部材と連結したクラッチレバーと、を具備し、前記中間
リンク部材と前記クラッチペダルとの連結部分におい
て、前記中間リンク部材に設けたピンを摺動自在に嵌め
込んだ、所定の長孔が形成されたレール部材の一端を前
記クラッチペダルと連結するとともに、前記レール部材
の他端を、前記クラッチペダルを前記Vベルトにテンシ
ョンを付与する方向へ付勢する戻しバネと連結し、更
に、前記クラッチレバーを、前記Vベルトに付与されて
いるテンションを維持及び解除した状態に係止すること
が可能な操作パネルを設けたこと特徴とするものであ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。まず、本各実施の形態に係
る運搬車は、農場において農作物の運搬等に使用される
圃場内運搬車であって、歩行・乗用兼用タイプ、乗用タ
イプ及び歩行タイプの3種類があり、例えば、図1に示
す歩行・乗用兼用タイプの運搬車100には、クラッチ
ペダル101、クラッチレバー102、ブレーキペダル
103やブレーキレバー104、ハンドル105等が具
備されている。
【0026】また、このような運搬車100の駆動系統
1は、図2に示すように、エンジン2、減速機3、エン
ジン2側の駆動プーリ4、減速機3側の従動プーリ5、
これら2つのプーリ4、5に緩く巻き掛けられた無端状
のVベルト6と、該Vベルト6の一側に設けられたクラ
ッチ装置7とから構成されて、減速機3には回転駆動軸
8が連結され、該回転駆動軸8の左右に車輪9がそれぞ
れ装着されている。
【0027】前記クラッチ装置7は、例えば、図3に示
すように、Vベルト6へのテンションの付与を断続する
ためものであって、Vベルト6の一側に設けられて、該
Vベルト6側の端部にテンションローラ10を有するテ
ンションアーム11と、該テンションアーム11のテン
ションローラ10と反対側の端部に連結され、テンショ
ンローラ10をVベルト6に接近・離反する方向に揺動
自在に支持するとともに、ストッパ12により、Vベル
ト6にテンションを付与した状態に係止される中間リン
ク部材13と、該中間リンク部材13に設けられ、中間
リンク部材13をストッパ12側へ付勢する、即ち、中
間リンク部材13をテンションローラ10がVベルト6
に接近する方向へ付勢する引張りバネ14とから構成さ
れている。
【0028】クラッチ装置7がVベルト6にテンション
を付与していないときは、Vベルト6は緩み状態にな
り、駆動プーリ4が空転し、従動プーリ5が回転せず
に、エンジン2の動力は減速機3に伝達されないので、
ブレーキを作動させると運搬車100は停止する。ま
た、クラッチ装置7がVベルト6にテンションを付与し
ているときは、Vベルト6は駆動プーリ4及び従動プー
リ5に食い込み、駆動プーリ4の回転がVベルト6を介
して従動プーリ5に伝達され、エンジン2の動力が減速
機3に伝達されるので、運搬車100は走行する(図1
及び図2参照)。以下、このクラッチ装置7について、
更に詳細に説明する。
【0029】第1の実施形態に係るクラッチ装置15
は、図3に示すように、クラッチペダル101のみを有
する乗用タイプの運搬車に用いられるものであって、中
間リンク部材13が、引張りバネ14に連結され、スト
ッパ12に係止する揺動自在の折れ形のリンクアーム1
6と、その一端が該リンクアーム16に揺動自在に連結
されるとともに、その他端がテンションアーム11のテ
ンションローラ10と反対側の端部にコントロルワイヤ
17を介して連結された、リンクアーム16のストッパ
12への係止が解除されるまで所定位置に定置する三日
月形の支点越えリンク18とから構成され、リンクアー
ム16が連結ワイヤ19を介してクラッチペダル101
と連結している。
【0030】乗車時には、図4に示すように、リンクア
ーム16が、引張りバネ14に引っ張られて、図におい
て時計回りに揺動してストッパ12に係止される。支点
越えリンク18は、リンクアーム16がストッパ12に
係止されるまではリンクアーム16に連動して揺動し、
リンクアーム16がストッパ12に係止されると、所定
位置に定置する。
【0031】これにより、支点越えリンク18に連結し
ているコントロルワイヤ17は、支点越えリンク18側
へ引っ張られて緊張状態となるので、テンションアーム
11はVベルト6に接近する方向へ揺動、テンションロ
ーラ10が作動位置においてVベルト6を押圧すること
により、その一側を緩み側、その他側を張り側として、
Vベルト6にテンションが付与された状態となる。
【0032】通常走行状態では、支点越えリンク18が
所定位置に定置されることにより、コントロルワイヤ1
7は緊張状態を保ち、Vベルト6はテンションが付与さ
れた状態を維持しながら駆動プーリ4及び従動プーリ5
に食い込む。
【0033】ここで、支点越えリンク18は、リンクア
ーム16のストッパ12への係止が解除されるまでは、
所定位置に定置されるので、クラッチペダル101を踏
み込まない限り、クラッチは遮断されないので、誤作動
を防止することができる。
【0034】そして、図5に示すように、運搬車が下り
坂を走行中に、エンジンブレーキを作動させると、車輪
11から減速機3を介して従動プーリ5へと逆向きの力
が発生して(図2参照)、Vベルト6の一側が緩み側か
ら張り側へと切り換わり、一直線に張ろうとすることに
より、テンションローラ10をVベルト6から離反する
方向へ押圧して、待機位置に戻そうとする。
【0035】しかしながら、前述のように、リンクアー
ム16が引張りバネ14に引っ張られて、ストッパ12
に係止されている限り、支点越えリンク18は所定位置
に定置されるので、コントロルワイヤ17は緊張を保つ
こととなり、テンションローラ10が作動位置において
Vベルト6を押圧し続けるので、テンションローラ10
は押し戻されることない。
【0036】このように、該テンションローラ10が作
動位置においてVベルト6を押圧し続けることで、Vベ
ルト6は駆動プーリ4及び従動プーリ5に食い込まれた
状態を維持するので、Vベルト6がこの2つのプーリ
3、4から外れる、いわゆるベルトスリップが発生する
ことなく、エンジンブレーキが有効に働く。
【0037】また、図3に示すように、クラッチペダル
101を踏み込み、クラッチを遮断すると、リンクアー
ム16が、連結ワイヤ19に引っ張られて、図において
反時計回りに揺動し、ストッパ12への係止が解除され
る。これに伴い、支点越えリンク18が揺動し、該支点
越えリンク18に連結しているコントロルワイヤ17の
緊張が緩むことにより、テンションアーム11はVベル
ト6から離反する方向へ揺動、テンションローラ10が
Vベルト6への押圧を解除して待機位置に戻り、Vベル
ト6へのテンションの付与が解除されるので、Vベルト
6全体が緩み状態となる。
【0038】第2の実施形態に係るクラッチ装置20
は、図6に示すように、クラッチペダル101及びクラ
ッチレバー102を有する歩行・乗用兼用タイプの運搬
車に用いられるものであって、第1の実施の形態と同様
の中間リンク部材13を具備し、中間リンク部材13と
クラッチペダル101及びクラッチレバー102との連
結部分において、中間リンク部材13のリンクアーム1
6に設けられた2個のピン16aを、それぞれ摺動自在
に嵌め込んだ、所定の長孔21a、22aが形成された
レール部材21、22の一端を、連結ワイヤ23、24
を介してクラッチペダル101及びクラッチレバー10
2とそれぞれ連結させるとともに、各レール部材21、
22の他端に、クラッチペダル101及びクラッチレバ
ー102を前記Vベルト6にテンションを付与する方向
へレール部材21、22を付勢する戻しバネ25、26
を設けている。
【0039】乗車時及び通常走行状態には、図7に示す
ように、第1の実施形態と同様に、リンクアーム16が
ストッパ12に係止され、支点越えリンク18が所定位
置に定置されることにより、コントロルワイヤ17が緊
張状態となり、Vベルト6は、その一側を緩み側、その
他側を張り側として、テンションが付与された状態を維
持している。
【0040】そして、図8に示すように、運搬車が下り
坂を走行中に、エンジンブレーキを作動させた際も、第
1実施形態と同様に、リンクアーム16が引張りバネ1
4に引っ張られて、ストッパ12に係止されているの
で、支点越えリンク18は所定位置に定置され、コント
ロルワイヤ17は緊張を保ち、テンションローラ10が
作動位置においてVベルト6を押圧し続けるので、テン
ションローラ10は押し戻されることない。
【0041】また、図6に示すように、クラッチペダル
101を操作することによりクラッチを遮断する際に
は、クラッチペダル101を所定の力以上で踏み込んで
クラッチを遮断する。これにより、レール部材21が連
結ワイヤ23に引っ張られて、クラッチペダル101側
へ摺動するので、リンクアーム16が連結ワイヤ23に
引っ張られて、図において反時計回りに揺動し、ストッ
パ12への係止が解除される。これに伴い、支点越えリ
ンク18が揺動し、該支点越えリンク18に連結してい
るコントロルワイヤ17の緊張が緩むことにより、テン
ションアーム11はVベルト6から離反する方向へ揺
動、テンションローラ10がVベルト6への押圧を解除
して待機位置に戻り、Vベルト6へのテンションの付与
が解除されるので、Vベルト6全体が緩み状態となる。
【0042】また、図9に示すように、クラッチレバー
102を操作することによりクラッチを遮断する際に
は、クラッチレバー102を押し込んでクラッチを遮断
する。これにより、クラッチペダル101を踏み込んで
クラッチを遮断する際と同様に、レール部材22が連結
ワイヤ24に引っ張られて、クラッチレバー102側へ
摺動するので、リンクアーム16が連結ワイヤ24に引
っ張られて、図において反時計回りに揺動し、ストッパ
12への係止が解除される。これに伴い、支点越えリン
ク18が揺動し、該支点越えリンク18に連結している
コントロルワイヤ17の緊張が緩むことにより、テンシ
ョンアーム11はVベルト6から離反する方向へ揺動、
テンションローラ10がVベルト6への押圧を解除して
待機位置に戻り、Vベルト6へのテンションの付与が解
除される。
【0043】ここで、図6に示すように、レール部材2
1、22はリンクアーム11に対して摺動自在であるこ
とから、所定の力未満でクラッチペダル101を踏んだ
り、またはクラッチレバー102を押したりしても、レ
ール部材21、22が摺動するのみで、リンクアーム1
6は揺動せずに、ストッパ12への係止状態を維持す
る。即ち、クラッチペダル101を所定の力以上で踏み
込むか、クラッチレバー102を所定の力以上で押さな
い限り、リンクアーム16は揺動せずに、クラッチは遮
断されないので、クラッチの誤作動を確実に防止するこ
とができる。
【0044】第3の実施形態に係るクラッチ装置27
は、図10に示すように、クラッチペダル101及び操
作パネル106に案内されるクラッチレバー102を有
する歩行・乗用兼用タイプの運搬車に用いられるもので
あって、第1の実施形態と同様の中間リンク部材13を
具備しており、該中間リンク部材13とクラッチペダル
101との連結部分において、中間リンク部材13のリ
ンクアーム16に設けられたピン16aを摺動自在に嵌
め込んだ、所定の長孔28aが形成されたレール部材2
8の一端を、連結ワイヤ29を介してクラッチペダル1
01と連結させ、かつ、レール部材28の他端に、クラ
ッチペダル101を前記Vベルト6にテンションを付与
する方向へレール部材28を付勢する戻しバネ30を設
けるとともに、リンクアーム16の他端に、クラッチレ
バー102を設けている。
【0045】乗車時及び通常走行状態には、図11に示
すように、第1及び第2の実施形態と同様に、クラッチ
レバー102が操作パネル106の端部に係止され、支
点越えリンク18が所定位置に定置されることにより、
コントロルワイヤ17が緊張状態となり、Vベルト6
は、その一側を緩み側、その他側を張り側として、テン
ションが付与された状態を維持している。
【0046】そして、図12に示すように、運搬車が下
り坂を走行中に、エンジンブレーキを作動させた際も、
第1及び第2の実施形態と同様に、リンクアーム16が
引張りバネ14に引っ張られるので、支点越えリンク1
8は所定位置に定置され、コントロルワイヤ17は緊張
を保ち、テンションローラ10が作動位置においてVベ
ルト6を押圧し続けるので、テンションローラ10は押
し戻されることない。
【0047】クラッチペダル101を操作することによ
りクラッチを遮断する際には、図10に示すように、ク
ラッチペダル101を踏み込んでクラッチを遮断する。
これにより、レール部材28が連結ワイヤ29に引っ張
られて、クラッチペダル101側へ摺動するので、リン
クアーム16が、図において反時計回りに揺動、支点越
えリンク18の支点越えが解除されて、支点越えリンク
18が反時計回りに揺動するので、該支点越えリンク1
8に連結しているコントロルワイヤ17の緊張が緩み、
テンションアーム11はVベルト6から離反する方向へ
揺動、テンションローラ10がVベルト6への押圧を解
除して待機位置に戻ることにより、Vベルト6へのテン
ションの付与が解除され、Vベルト6全体が緩み状態と
なる。
【0048】このとき、クラッチレバー102は、リン
クアーム16と連結されているので、該リンクアーム1
6の揺動により、クラッチを遮断する方向へ動く、即
ち、クラッチペダル101の動きに連動する。
【0049】また、図13に示すように、クラッチレバ
ー102を操作することによりクラッチを遮断する際に
は、操作パネル106の端部に係止されているクラッチ
レバー102を押して、操作パネル106に形成した溝
(図示せず)に係止させてクラッチを遮断する。これに
より、クラッチをオフにした状態に維持することが可能
な操作パネルリンクアーム16が図において反時計回り
に揺動するとともに、支点越えリンク18の支点越えが
解除されて、支点越えリンク18が反時計回りに揺動す
るので、該支点越えリンク18に連結しているコントロ
ルワイヤ17の緊張が緩み、テンションアーム11はV
ベルト6から離反する方向へ揺動、テンションローラ1
0がVベルト6への押圧を解除して待機位置に戻ること
により、Vベルト6へのテンションの付与が解除され、
Vベルト6全体が緩み状態となる。
【0050】ここで、図10に示すように、レール部材
28はリンクアーム11に対して摺動自在であることか
ら、所定の力未満でクラッチペダル101を踏んでも、
レール部材28が摺動するのみで、リンクアーム16は
揺動しない、即ち、クラッチペダル101を所定の力以
上で踏み込まない限り、リンクアーム16は揺動せず
に、クラッチは遮断されないので、クラッチの誤作動を
確実に防止することができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に記載の運搬車のクラッチ装置は、クラッチが継続中
は、中間リンク部材がストッパに係止されて、テンショ
ンローラがVベルトを押圧し続け、Vベルトにテンショ
ンを付与した状態を維持するので、エンジンブレーキを
かけたときに、Vベルト全体が緩み状態になることを防
止することができるという利点がある。
【0052】また、Vベルト全体が緩み状態になること
が無いことにより、Vベルトが駆動プーリ及び従動プー
リから外れる、いわゆるベルトスリップの発生を確実に
防止することができるという利点がある。
【0053】更に、Vベルト全体が緩み状態になること
が無いことにより、エンジンの動力が正確に従動プーリ
に伝達されるので、エンジンブレーキが有効に作用する
という利点がある。
【0054】従って、エンジンブレーキをかけたとき
に、ベルトスリップが発生することを確実に防止し、下
り坂の走行時の安全性を確保することが容易であるとい
う利点がある。
【0055】本発明の請求項2に記載の運搬車のクラッ
チ装置は、請求項1に記載の利点に加えて、リンクアー
ムが引張りバネに引っ張られて、ストッパに係止されて
いる限り、支点越えリンクは所定位置に定置されるの
で、クラッチペダルを所定の力以上で踏み込まない限
り、支点越えリンクは揺動せずにクラッチは遮断されな
いので、クラッチの誤作動を防止することができるとい
う利点がある。
【0056】本発明の請求項3に記載の運搬車のクラッ
チ装置は、請求項1及び請求項2に記載の利点に加え
て、中間リンク部材とクラッチとの連結部分において、
レール部材と戻しバネを設けたので、所定の力未満でク
ラッチペダルを踏む等しても、レール部材が移動するの
みで、リンクアームは揺動せずに、ストッパへの係止状
態を維持することから、クラッチペダルを所定の力以上
で踏み込む等しない限り、リンクアームは揺動せずにク
ラッチは遮断されないので、クラッチの誤作動を確実に
防止することができるという利点がある。
【0057】また、クラッチを遮断する際に、クラッチ
レバーとクラッチペダルのいずれか一方のみを操作すれ
ばよいので、クラッチ操作が容易であるという利点があ
る。
【0058】本発明の請求項4に記載の運搬車のクラッ
チ装置は、請求項1及び請求項2に記載の利点に加え
て、中間リンク部材とクラッチとの連結部分において、
レール部材と戻しバネを設けたので、所定の力未満でク
ラッチペダルを踏む等しても、レール部材が移動するの
みで、リンクアームは揺動せずに、ストッパへの係止状
態を維持することから、クラッチペダルを所定の力以上
で踏み込む等しない限り、リンクアームは揺動せずにク
ラッチは遮断されないので、クラッチの誤作動を確実に
防止することができるという利点がある。
【0059】また、クラッチを遮断する際に、クラッチ
ペダルの操作にクラッチペダルが連動するので、クラッ
チ操作が容易であるという利点がある。
【0060】そして、Vベルトの両側にテンションロー
ラを設けなくても、クラッチの継続中は常にVベルトに
テンションを付与することができ、従来のように、Vベ
ルトの両側にテンションローラを設ける必要がないの
で、簡易な構造で、低コストであるという利点がある。
【0061】即ち、本発明によれば、運搬車が、下り坂
の走行時に、ベルトスリップを確実に防止、エンジンブ
レーキを有効に働かせることにより、運搬作業の安全性
の向上を図ることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクラッチ装置を有する運搬車の一
例を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るクラッチ装置を有する運搬車の駆
動系統の一例を示す概略図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るクラッチ装置を
示す説明図である。
【図4】図3のクラッチ装置の通常走行時の状態を示す
説明図である。
【図5】図3のクラッチ装置のエンジンブレーキの作動
時の状態を示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るクラッチ装置を
示す説明図である。
【図7】図6のクラッチ装置の通常走行時の状態を示す
説明図である。
【図8】図6のクラッチ装置のエンジンブレーキの作動
時の状態を示す説明図である。
【図9】図6のクラッチ装置において、クラッチレバー
を作動させた状態を示す説明図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係るクラッチ装置
を示す説明図である。
【図11】図10のクラッチ装置の通常走行時の状態を
示す説明図である。
【図12】図10のクラッチ装置のエンジンブレーキの
作動時の状態を示す説明図である。
【図13】図10のクラッチ装置において、クラッチレ
バーを作動させた状態を示す説明図である。
【図14】従来の実施形態に係るクラッチ装置を示す図
である。
【図15】図14のクラッチ装置の通常走行時の状態を
示す説明図である。
【図16】従来のクラッチ装置を示す図である。
【図17】図16のクラッチ装置の通常走行時の状態を
示す説明図である。
【図18】図16のクラッチ装置において、クラッチレ
バーを作動させた状態を示す説明図である。
【図19】図14のクラッチ装置のエンジンブレーキの
作動時の状態を示す説明図である。
【図20】図16のクラッチ装置のエンジンブレーキの
作動時の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
2 エンジン 3 減速機 4 駆動プーリ 5 従動プーリ 6 Vベルト 7、15、20、27 クラッチ装置 9 車輪 10 テンションローラ 11 テンションアーム 12 ストッパ 13 中間リンク部材 14 引張りバネ 16 リンクアーム 16a ピン 18 支点越えリンク 21、22、28 レール部材 21a、22a、28a 長孔 25、26、30 戻しバネ 100 運搬車 101 クラッチペダル 102 クラッチレバー 106 操作パネル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運搬車のエンジンに駆動プーリと、運搬
    車の車輪に動力を伝達する減速機に設けられた従動プー
    リとに緩く巻き掛けられた無端状のVベルトにテンショ
    ンの付与するためのクラッチ装置であって、 前記Vベルトの一側に設けられて、前記Vベルトにテン
    ションを付与するテンションローラを有するテンション
    アームと、 該テンションアームの前記テンションローラと反対側の
    端部に連結され、前記テンションローラを前記Vベルト
    に接近・離反する方向に揺動自在に支持する中間リンク
    部材と、 前記Vベルトにテンションを付与する方向に前記テンシ
    ョンローラを付勢するために、前記中間リンク部材に設
    けた引張りバネと、 前記中間リンク部材を、前記テンションローラを前記V
    ベルトにテンションを付与する状態に係止させるストッ
    パと、 前記引張りバネの付勢力に抗して、前記中間リンク部材
    を前記ストッパから離反させて、前記Vベルトに付与さ
    れているテンションを解除するために、前記中間リンク
    部材と連結したクラッチと、を具備することを特徴とす
    る運搬車のクラッチ装置。
  2. 【請求項2】 前記中間リンク部材が、前記引張りバネ
    に連結され、前記ストッパに係止する揺動自在のリンク
    アームと、 その一端が該リンクアームに揺動自在に連結され、その
    他端が前記テンションアームの前記テンションローラと
    反対側の端部に連結され、前記リンクアームの前記スト
    ッパへの係止が解除されるまで所定位置に定置する支点
    越えリンクと、を具備することを特徴とする請求項1に
    記載の運搬車のクラッチ装置。
  3. 【請求項3】 前記中間リンク部材と前記クラッチとの
    連結部分において、前記中間リンク部材に設けたピンを
    摺動自在に嵌め込んだ、所定の長孔が形成されたレール
    部材の一端を前記クラッチと連結するとともに、前記レ
    ール部材に、前記クラッチを前記Vベルトにテンション
    を付与する方向へ付勢する戻しバネを設けたことを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の運搬車のクラッチ
    装置。
  4. 【請求項4】 運搬車のエンジンに駆動プーリと、運搬
    車の車輪に動力を伝達する減速機に設けられた従動プー
    リとに緩く巻き掛けられた無端状のVベルトにテンショ
    ンの付与するためのクラッチ装置であって、 前記Vベルトの一側に設けられて、前記Vベルトにテン
    ションを付与するテンションローラを有するテンション
    アームと、 該テンションアームの前記テンションローラと反対側の
    端部に連結され、前記テンションローラを前記Vベルト
    に接近・離反する方向に揺動自在に支持する中間リンク
    部材と、 前記Vベルトにテンションを付与する方向に前記テンシ
    ョンローラを付勢するために、前記中間リンク部材に設
    けた引張りバネと、 前記引張りバネの付勢力に抗して、前記中間リンク部材
    を、前記テンションローラを前記Vベルトにテンション
    を付与する方向から離反させて、前記Vベルトに付与さ
    れているテンションを解除するために、前記中間リンク
    部材と連結したクラッチペダルと、 前記引張りバネの付勢力に抗して、前記中間リンク部材
    を、前記テンションローラを前記Vベルトにテンション
    を付与する方向から離反させて、前記Vベルトに付与さ
    れているテンションを解除するために、前記中間リンク
    部材と連結したクラッチレバーと、を具備し、 前記中間リンク部材と前記クラッチペダルとの連結部分
    において、前記中間リンク部材に設けたピンを摺動自在
    に嵌め込んだ、所定の長孔が形成されたレール部材の一
    端を前記クラッチペダルと連結するとともに、前記レー
    ル部材の他端を、前記クラッチペダルを前記Vベルトに
    テンションを付与する方向へ付勢する戻しバネと連結
    し、更に、前記クラッチレバーを、前記Vベルトに付与
    されているテンションを維持及び解除した状態に係止す
    ることが可能な操作パネルを設けたことを特徴とする運
    搬車のクラッチ装置。
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