JP2003293724A - クランクケース換気装置 - Google Patents

クランクケース換気装置

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JP2003293724A
JP2003293724A JP2002101065A JP2002101065A JP2003293724A JP 2003293724 A JP2003293724 A JP 2003293724A JP 2002101065 A JP2002101065 A JP 2002101065A JP 2002101065 A JP2002101065 A JP 2002101065A JP 2003293724 A JP2003293724 A JP 2003293724A
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gas
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pressure
diaphragm
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Tatsuto Yamada
達人 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルブのガス出口近傍の負圧が増大してもバ
ルブがこれに対して過剰に応答せず、クランクケースの
圧力をゼロ圧(大気圧)近傍に保持するクランクケース
換気装置を提供する。 【解決手段】 エンジン1の吸気系に連通するガス出口
27と相対して、ブローバイガスの流量を制御するダイ
ヤフラム23を備えたクランクケース換気装置におい
て、ダイヤフラム23の開弁方向への第1スプリング3
5と、ガス制御弁の閉弁方向への第2スプリング37と
を所定の付勢バランスをとって配設したことを特徴とす
るクランクケース換気装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、閉鎖型ク
ランクケース換気システム(closed crankcase ventila
tion system)に用いられる、クランクケース換気装置
(crankcase ventilator)に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、エンジンでは、燃焼室内
からピストンとシリンダ壁との隙間を通って漏れるブロ
ーバイガスがクランクケース内に放出される。これらの
ブローバイガスは、クランクケースの圧力を高めてオイ
ル漏れを引き起こす原因となるが、これをそのまま大気
に開放すると大気汚染の原因になるため、エンジンに戻
すようにした閉鎖型クランクケース換気システムが知ら
れている。
【0003】ブローバイガスをエンジンに戻す、従来の
クランクケース換気装置の主たる構成要素であるクラン
クケース換気バルブ(PCVバルブ)は、ブローバイガ
スを還元するためのガス出口を開閉するガス制御弁とし
てのダイヤフラムとこれを付勢する付勢手段としての1
個のスプリングを備え、非作動時のダイヤフラムがガス
出口を閉弁もしくは開弁するようにスプリングが配置さ
れている。非作動時に閉弁するPCVバルブは、クラン
クケース内部の圧力を大気圧より高い正圧に保持する正
圧制御型と呼ばれ、非作動時に開弁するPCVバルブ
は、クランクケース内部の圧力を大気圧より低い負圧に
保持する負圧制御型と呼ばれる。
【0004】正圧制御型及び負圧制御型の一例を従来バ
ルブを図6に示す。図6は、従来バルブの縦断面を示す
図である。従来バルブ2のケーシング4の内部には、ダ
イヤフラム6が嵌設されている。ダイヤフラム6が閉弁
状態において、ケーシング4の内部は、ガスの入口に連
通する1次側領域8と、ガスの出口に連通し閉弁時にダ
イヤフラム6と当接するガス出口10を有する2次側領
域12とに区分される。
【0005】図6(A)は、1次側領域8が正圧制御
の、閉弁状態の従来バルブを示しており、ケーシング4
の内壁とダイヤフラム6のガス出口10と反対側の面と
の間に、第2スプリング14のみが嵌設されている。こ
のバルブは非作動時にはダイヤフラム6が閉弁する構造
である。閉弁時に第2スプリング14が脱落しないよう
に、第2スプリング14は撓んでいる。即ち、ダイヤフ
ラム6が閉弁する力は、撓んだ第2スプリング14の弾
発力及び2次側領域12の負圧によってもたらされ、ダ
イヤフラム6が開弁する力は1次側領域8の正圧によっ
てもたらされる。従って、ダイヤフラム6が開弁時に2
次側領域12の負圧が大きくなると、第2スプリング1
4の弾発力にも付勢されて、ダイヤフラム6が早く閉弁
状態に向かい、ブローバイガスが1次側領域8からダイ
ヤフラム6とガス出口10との間を通って2次側領域1
2に流れるコンダクタンスが急激に減少する。
【0006】図6(B)は、1次側領域8が負圧制御
の、開弁状態の従来バルブを示しており、ガス出口10
とダイヤフラム6のガス出口10側の面との間に、第1
スプリング16のみが嵌設されている。このバルブは非
作動時にはダイヤフラム6が開弁する構造である。開弁
時に第1スプリング16が脱落しないように、第1スプ
リングは撓んでいる。即ち、ダイヤフラム6が閉弁する
力は2次側領域12の負圧によってもたらされ、ダイヤ
フラム6が開弁する力は、主に、撓んだ第1スプリング
16の弾発力によってもたらされる。従って、2次側領
域12の負圧が大きくなっても、第1スプリング16の
弾発力に反発されて、ダイヤフラム6が閉弁状態に向か
いにくく、ブローバイガスが1次側領域8からダイヤフ
ラム6とガス出口10との間を通って2次側領域12に
流れるコンダクタンスも減少しにくい。この場合、1次
側領域8の圧力は、2次側領域12の圧力とおよそ等し
くなり、2次側領域12の負圧の増大にともなって、1
次側領域8の負圧も増大する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
正圧制御型及び負圧制御型のPCVバルブではガス出口
近傍が吸気され負圧になり、この負圧が増大するのにと
もなってクランクケース側のガス入口近傍の圧力が正圧
又は負圧のままで増大する。従って、クランクケース内
圧上昇によるオイル漏れ、又は、クランクケースの負圧
の増大によるエンジン内のオイル持ち去り等の欠点が問
題となっている。
【0008】本発明はかかる課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、バルブのガス出口近
傍の負圧が増大してもバルブがこれに対して過剰に応答
せず、クランクケースの圧力をゼロ圧(大気圧)近傍に
保持するクランクケース換気装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、第1の発明は、エンジンのクランクケースから発生
するブローバイガスを前記エンジンの吸気系へ還流させ
るガス通路中に設けられ、ケーシングと、該ケーシング
内部に設けられて前記吸気系に連通するガス流出口と、
前記ガス流出口と相対して前記吸気系の負圧に応じた当
接又は非当接により前記ガス流出口を流れるブローバイ
ガスの圧力を制御する、前記ケーシング内部に設けられ
たガス制御弁とを備えたクランクケース換気装置におい
て、前記ガス制御弁の開弁方向への第一付勢手段と、該
ガス制御弁の閉弁方向への第二付勢手段とを所定の付勢
バランスをとって配設したことを特徴とするクランクケ
ース換気装置とした。
【0010】第1の発明によれば、前記ガス制御弁が閉
弁する力は、前記第二付勢手段の弾発力及び前記吸気系
の負圧によってもたらされ、前記ガス制御弁が開弁する
力は、前記第1付勢手段の弾発力及び前記ガス制御弁を
境界としたクランクケース側の正圧によってもたらされ
る。前記第一付勢手段は、前記吸気系に大きな負圧が生
じた時、前記ガス制御弁が前記第二付勢手段によって付
勢されて容易に閉弁するのを防止する作用を有する。ま
た、前記第二付勢手段は、前記吸気系に小さな負圧が生
じたとしても第一付勢手段の弾発力によりなかなか閉弁
しにくい前記ガス制御弁を閉弁させるべく付勢する作用
を有する。従って、二つの付勢手段によって前記ケーシ
ング内部のコンダクタンスを調節して、ブローバイガス
の流量を効果的に制御することが可能となる。
【0011】また、第1の発明において、前記第一付勢
手段及び前記第二付勢手段は、弾性部材であることを特
徴とするクランクケース換気装置を第2の発明とした。
第2の発明によれば、前記弾性部材は撓むと相手に弾発
力を及ぼすため、前記弾性部材を前記ガス制御弁の付勢
手段とすることにより、前記ガス制御弁と前記ガス流出
口とが相対する距離を、前記第一付勢手段と前記第二付
勢手段とが釣合った所定の位置近傍で調節することがで
き、これにより前記ケーシング内部のコンダクタンスを
調節して、より効果的にブローバイガスの流量を制御す
ることが可能となる。
【0012】また、第2の発明において、前記所定の付
勢バランスは、前記第一付勢手段及び前記第二付勢手段
それぞれの弾発力の釣合いに相当することを特徴とする
クランクケース換気装置を第3の発明とした。第3の発
明によれば、前記第一付勢手段及び前記第二付勢手段は
互いに釣合っていることにより、前記ガス制御弁が閉弁
方向にずれれば、前記第一付勢手段が撓んで前記ガス制
御弁を開弁方向に引き離し、前記第二付勢手段の撓みは
小さくなって前記ガス制御弁を開弁方向に引き寄せ易く
なる。また、前記ガス制御弁が開弁方向にずれれば、前
記第一付勢手段の撓みが小さくなって前記ガス制御弁を
閉弁方向に引き寄せ易くなり、前記第二付勢手段は撓ん
で前記ガス制御弁を閉弁方向に引き離す。従って、前記
ガス制御弁を最も安定した付勢バランスに配設すること
が可能となる。
【0013】また、第1乃至第3の発明のいずれかにお
いて、前記第一付勢手段及び前記第二付勢手段は、コイ
ルスプリングであることを特徴とするクランクケース換
気装置を第4の発明とした。第4の発明によれば、コイ
ルスプリングにより、クランクケース換気装置内のコン
ダクタンスを大きく損なうことなくブローバイガスのガ
ス流量の制御を行うことが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
===PCVバルブの使用例=== 以下、本発明の実施の形態におけるクランクケース換気
装置の使用例を、図1を参照しつつ説明する。図1は、
本発明に係る閉鎖型クランクケース換気システムをター
ボチャージャ過給式エンジンに適用した例を示す模式図
である。
【0015】エンジン1のクランクケース3と、エンジ
ン1の吸気系としてのターボチャージャ5との間にクラ
ンクケース換気装置としてのクランクケース換気バルブ
(PCVバルブ)7が連結されている。クランクケース
3とPCVバルブ7のガス入口部9とは、ブローバイガ
ス入口流路11により連結され、PCVバルブ7のガス
出口部13とターボチャージャ5とがガス還流路15に
より連結されている。これにより、ターボチャージャ5
がクランクケース3からのブローバイガスの吸引を真空
補助する。
【0016】尚、図1では、PCVバルブ7がエンジン
1の外部に設置されているが(外装式)、これに限定さ
れるものではなく、例えば、PCVバルブ7がクランク
ケース3等とともにエンジン1の内部に配設されるエン
ジン内蔵式としてもよい。
【0017】===第一の実施の形態=== <<<PCVバルブの構成>>>本実施の形態における
PCVバルブ7の構成について、図2を参照しつつ説明
する。図2は、開弁状態のPCVバルブ7の縦断面を示
す図である。
【0018】PCVバルブ7の円筒状のケーシング21
の内部には、ブローバイガスの制御弁として、円盤状の
ダイヤフラム23が嵌設されている。ダイヤフラム23
が閉弁状態において、ケーシング21の内部は、ガス入
口部9に連通する1次側領域25と、ガス出口部13に
連通し閉弁時にダイヤフラム23と当接するガス流出口
としてのガス出口27を有する2次側領域29と、大気
導入孔31を有する大気領域33とに区分される。
【0019】ガス出口27とダイヤフラム23のガス出
口27側の面との間には、第一付勢手段としての円形の
第1スプリング35が嵌設されている。また、ケーシン
グ21の大気領域33の内壁とダイヤフラム23のガス
出口27と反対側の面との間には、第二付勢手段として
の円形の第2スプリング37が嵌設されている。本実施
の形態においては、バルブが非作動時に、第1スプリン
グ35及び第2スプリング37はそれぞれの弾発力が釣
合った状態で、ダイヤフラム23は半開弁状態であると
する。
【0020】<<<PCVバルブの機能>>>エンジン
1が起動して2次側領域29が負圧になると、ダイヤフ
ラム23は閉弁しようとする。ここで、第1スプリング
35と第2スプリング37のバネ定数の所定のバランス
をとると、2次側領域29の負圧が大きくなっても、ダ
イヤフラム23がこの負圧に急速に応答して閉弁するこ
となく、半開状態から緩慢に閉まるため、負圧の増大に
対して1次側領域25の圧力が緩慢に増大する。何故な
ら、負圧によってダイヤフラム23がガス出口27に引
き寄せられる場合、第1スプリング35は撓んで弾発力
が生じ、ダイヤフラム23をガス出口27から引き離す
力をダイヤフラム23に及ぼすからである。
【0021】従って、2次側領域29の負圧が急激に増
大しても、ダイヤフラム23とガス出口27とが相対す
る距離の減少のし方は小さく、ブローバイガスが1次側
領域25からダイヤフラム23とガス出口27との間を
通って2次側領域29に流れるコンダクタンスは徐々に
減少し、1次側領域25のガス圧は緩慢に増大する。
【0022】また、第1スプリング35と第2スプリン
グ37のバネ定数の所定のバランスをとると、2次側領
域29の負圧が小さい場合でも、ダイヤフラム23が第
1スプリング35の弾発力によって閉弁しにくくなるこ
とはない。即ち、ダイヤフラム23は第2スプリング3
7の弾発力に付勢されて閉弁する。従って、ダイヤフラ
ム23が閉弁しにくいことにより1次側領域25が負圧
になることが防止できる。
【0023】従って、2次側領域29の負圧が小さい場
合でも、ダイヤフラム23が閉弁に向かうことは可能で
あり、ブローバイガスが1次側領域25からダイヤフラ
ム23とガス出口27との間を通って2次側領域29に
流れるコンダクタンスは徐々に減少し、1次側領域25
のガス圧は緩慢に増大する。
【0024】===第二の実施の形態=== バルブが非作動時に、第1スプリング35に対して第2
スプリング37をより撓めた場合、ダイヤフラム23の
平衡位置はガス出口27の方向(閉弁方向)に変位し易
くなり、ブローバイガスが1次側領域25からダイヤフ
ラム23とガス出口27との間を通って2次側領域29
に流れるコンダクタンスは減少し易くなる。しかし、コ
ンダクタンスの絶対値は減少しても、2次側領域29の
負圧が大きくなることにともなうコンダクタンスの減少
のし方と、ダイヤフラム23の平衡位置との相関が小さ
いため、2次側領域29の負圧の増大に対して1次側領
域25の圧力は、例えばゼロ圧(大気圧)からゼロ圧
(大気圧)近傍の正圧に向けて、第一の実施の形態の場
合と同様の増大のし方で、緩慢に増大し得る。
【0025】バルブが非作動時に、第2スプリング37
に対して第1スプリング35をより撓めた場合、2次側
領域29の負圧の増大に対して1次側領域25の圧力
は、例えばゼロ圧(大気圧)近傍の負圧からゼロ圧(大
気圧)に向けて、第一の実施の形態の場合と同様の増大
のし方で、緩慢に増大し得る。
【0026】このように、第1スプリング35と第2ス
プリング37との撓みを非対称にすることによって、2
次側領域29の負圧の増大にともなう1次側領域25の
圧力の増大のし方を保持したまま、1次側領域25の圧
力の絶対値をゼロ圧(大気圧)近傍で変化させることが
可能である。
【0027】===従来バルブとの比較=== 本実施の形態のPCVバルブ7及び従来バルブにおけ
る、2次側領域29の負圧、−750mmAq乃至0m
mAq、に対する、大気圧をゼロ圧とした1次側領域2
5の圧力の相関を示すグラフを図3に示す。相関Eは正
圧制御の従来バルブによるものであり、相関Fは負圧制
御の従来バルブによるものであり、相関Gは、非作動時
に第1スプリング35に対して第2スプリング37がよ
り撓んだ本発明の第二の実施の形態のPCVバルブ7に
よるものであり、相関Hは、非作動時に第1スプリング
35及び第2スプリング37が同じく撓んで釣合ってい
る本発明の第一の実施の形態のPCVバルブ7によるも
のである。
【0028】従来バルブによる相関E及び相関Fは、図
6における2次側領域12の負圧の増大にともなって、
1次側領域8の圧力の大きな変化を示しているが、相関
G及び相関Hは、図2における1次側領域25の圧力が
ゼロ圧(大気圧)の近傍で変化が少ないことを示してい
る。
【0029】本実施の形態のPCVバルブ7及び従来バ
ルブにおける、バルブの開閉状態に対する第1スプリン
グ35及び第2スプリング37の弾発力の相関を示すグ
ラフを図4に示す。図4のグラフの横軸はPCVバルブ
7の開閉度を表し、縦軸の正領域は、第2スプリング3
7の弾発力の大きさを表し、縦軸の負領域の絶対値は第
1スプリング35の弾発力の大きさを表す。相関Iは正
圧制御の従来バルブによるものであり、相関Mは負圧制
御の従来バルブによるものであり、相関Jは、非作動時
に第1スプリング35に対して第2スプリング37がよ
り撓んだPCVバルブ7によるものであり(本発明の第
二の実施の形態)、相関Kは、非作動時に第1スプリン
グ35及び第2スプリング37が同じく撓んで釣合って
いる本発明の第一の実施の形態のPCVバルブ7による
ものであり、相関Lは、非作動時に第2スプリング37
に対して第1スプリング35がより撓んだPCVバルブ
7によるものである(本発明の第二の実施の形態)。
【0030】図4において、従来バルブによる相関I及
び相関Mは、バルブの開閉の際にスプリングに大きな弾
発力が生じることを示しているが、相関J、相関K、及
び、相関Lは、本実施の形態におけるPCVバルブ7の
開閉がスプリングに生じる弾発力ゼロの近傍で可能なこ
とを示している。
【0031】本実施の形態のように、1次側領域25に
おける圧力がゼロ圧(大気圧)近傍にある場合、クラン
クケース3の圧力増によるオイル漏れや、クランクケー
ス3の負圧増によるエンジン1からのオイルの持ち去り
等が少ない。
【0032】===その他の実施の形態=== 上記実施の形態においては、ガス還流路15をターボチ
ャージャ5と連結したが、これに限定されるものではな
い。例えば、自然吸気式エンジンにあっては、エンジン
の吸気系としてインテークマニホールド側に連結しても
よい。
【0033】また、上記実施の形態においては、ダイヤ
フラム23を付勢する手段として、第1スプリング35
及び第2スプリング37なる弾性部材としたが、これに
限定されるものではない。例えば図5に示すように、ダ
イヤフラム23が磁性体41から成り、付勢手段として
上記の磁性体41と反発する円筒形磁石43を使用して
もよい。この場合、上記実施の形態におけるスプリング
の密着長は、磁性体41及び円筒形磁石43の長さの合
計に相当する。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、エンジンの吸気系から
の吸気作用によってPCVバルブ中のガス制御弁がガス
流出口をすぐに閉弁することなく、ガス制御弁とガス流
出口とが相対する距離を緩慢に変えることによってバル
ブ内部のコンダクタンスを変えて、ブローバイガスの流
量を効果的に制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クランクケース換気システムをターボチャージ
ャ過給式エンジンに適用した例を示す模式図である。
【図2】開弁状態のPCVバルブの縦断面を示す図であ
る。
【図3】2次側領域負圧に対する1次側領域の圧力の相
関のグラフを示す図である。
【図4】バルブの開閉状態に対するスプリングの弾発力
の相関のグラフを示す図である。
【図5】磁性体のダイヤフラムと円筒形磁石の付勢手段
とからなるPCVバルブの縦断面を示す図である。
【図6】加圧制御(A)及び負圧制御(B)の従来バル
ブの縦断面を示す図である。
【符号の説明】
6、23 ダイヤフラム 16、35 第1スプリング 14、37 第2スプリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのクランクケースから発生する
    ブローバイガスを前記エンジンの吸気系へ還流させるガ
    ス通路中に設けられ、ケーシングと、該ケーシング内部
    に設けられて前記吸気系に連通するガス流出口と、前記
    ガス流出口と相対して前記吸気系の負圧に応じた当接又
    は非当接により前記ガス流出口を流れるブローバイガス
    の圧力を制御する、前記ケーシング内部に設けられたガ
    ス制御弁とを備えたクランクケース換気装置において、 前記ガス制御弁の開弁方向への第一付勢手段と、該ガス
    制御弁の閉弁方向への第二付勢手段とを所定の付勢バラ
    ンスをとって配設したことを特徴とするクランクケース
    換気装置。
  2. 【請求項2】 前記第一付勢手段及び前記第二付勢手段
    は、弾性部材であることを特徴とする請求項1に記載の
    クランクケース換気装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の付勢バランスは、前記第一付
    勢手段及び前記第二付勢手段それぞれの弾発力の釣合い
    に相当することを特徴とする請求項2に記載のクランク
    ケース換気装置。
  4. 【請求項4】 前記第一付勢手段及び前記第二付勢手段
    は、コイルスプリングであることを特徴とする請求項1
    乃至請求項3のいずれかに記載のクランクケース換気装
    置。
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