JP4297175B2 - ブローバイガス処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、過給機付きの内燃機関に設けられるブローバイガス処理装置に関するものである。
車載等の内燃機関に適用される装置として、シリンダとピストンとの隙間からクランクケース内に漏れ出した燃焼ガス(ブローバイガス)の換気を行うとともに、その換気したブローバイガスを吸気中に還流して処理するブローバイガス処理装置が知られている。ブローバイガス処理装置では一般に、機関内部のブローバイガスが、吸気通路における絞り弁より吸気流れ方向下流側(以下、単に「下流側」)の部分において生じる吸気負圧によって同吸気通路に吸引されて、吸気中に還流される。こうしたブローバイガス処理装置付きの内燃機関では、吸気中に還流されたブローバイガスが燃焼室内で再燃焼されることから、大気中への炭化水素(HC)の排出量を低減することができる。また機関内部の換気により、ブローバイガスによるオイルの劣化を抑制することができる。
ここで、こうした吸気負圧を利用するブローバイガス処理装置では、吸気通路に過給機(詳しくは、吸気を圧送する圧縮機)が設けられた内燃機関に適用される場合に、同過給機の作動に伴って吸気負圧が無くなると、機関内部の換気を行うことができなくなる。
そこで従来、特許文献1〜3に記載の装置のように、そうした過給機付きの内燃機関にあって、過給機の作動時(過給時)においても機関内部の換気を行うことができるようにしたものが種々提案されている。以下、特許文献1〜3に記載の装置の構造およびブローバイガスの換気態様について各別に説明する。
特許文献1に記載の装置は、図12に示すように、三つの通路(導入通路101、第1のブリーザ通路102、第2のブリーザ通路103)を備えている。導入通路101は機関内部(詳しくは、ヘッドカバー104内部)と吸気通路105における過給機106(詳しくは、その圧縮機106a)より吸気流れ方向上流側(以下、単に「上流側」)とを連通する通路であり、同導入通路101には吸気通路105から機関内部への吸気(外気)流入のみを許容するチェック弁107が設けられている。第1のブリーザ通路102は機関内部(詳しくは、クランクケース108)と吸気通路105におけるスロットル弁109より下流側とを連通する通路であり、同第1のブリーザ通路102にはPCV(Positive Crankcase Ventilation)弁110が設けられている。このPCV弁110は、機関内部から吸気通路105へのブローバイガス流入のみを許容する一方向弁であり、その機関内部側と吸気通路105側との差圧に応じて開度が変更される差圧作動弁である。第2のブリーザ通路103は機関内部(詳しくは、クランクケース108)と吸気通路105における過給機106より上流側とを連通する通路であり、同第2のブリーザ通路103には機関内部から吸気通路105へのブローバイガス流入のみを許容するチェック弁111が設けられている。
こうした特許文献1に記載の装置では、過給機106が作動していないとき(非過給時)には、導入通路101を通じた外気の導入によって大気圧付近になった機関内部と吸気通路105におけるスロットル弁109下流側(吸気負圧)との差圧により、機関内部のブローバイガスが第1のブリーザ通路102およびPCV弁110を通じて吸気通路105に吸引されて吸気中に還流される。一方、過給時には、吸気通路105における過給機106より上流側で生じる負圧により、機関内部のブローバイガスが第2のブリーザ通路103およびチェック弁111を通じて吸気通路105に吸引されて吸気中に還流される。
特許文献2に記載の装置は、図13に示すように、三つの通路(導入通路121、ブリーザ通路122、連通路123)を備えている。導入通路121は吸気通路124における過給機125(詳しくは、その圧縮機125a)およびスロットル弁126の間と機関内部(詳しくは、チェーンケース127)とを連通する通路であり、同導入通路121には吸気通路124から機関内部への外気流入のみを許容するチェック弁128が設けられている。ブリーザ通路122は機関内部(詳しくは、クランクケース129)と吸気通路124におけるスロットル弁126の下流側とを連通する通路であり、同ブリーザ通路122にはPCV弁130が設けられている。連通路123は機関内部(詳しくは、ヘッドカバー131内部)と吸気通路124における過給機125の上流側とを連通する通路である。
こうした特許文献2に記載の装置では、非過給時には、連通路123を通じた外気の導入によって大気圧となった機関内部と吸気通路124のスロットル弁126下流側(吸気負圧)との差圧によりブリーザ通路122およびPCV弁130を介して、機関内部のブローバイガスが吸気中に還流される。一方、過給時には、導入通路121を通じた外気導入によって比較的高圧になった機関内部と吸気通路124の過給機125より上流側において生じる負圧との差圧により、機関内部のブローバイガスが連通路123を通じて吸気通路124に吸引されて吸気中に還流される。
特許文献3に記載の装置は、図14に示すように、二つの通路(第1の連通路141、第2の連通路142)を備えている。第1の連通路141は機関内部と吸気通路143におけるスロットル弁144の下流側とを連通する通路である。この第1の連通路141には、PCV弁145と、同PCV弁145の上流側および下流側を常時連通するバイパス通路146とが設けられている。第2の連通路142は機関内部と吸気通路143における過給機147(詳しくは、その圧縮機147a)の上流側とを連通する通路である。
こうした特許文献3に記載の装置では、非過給時には、第2の連通路142を通じた外気の導入によって大気圧になった機関内部と吸気通路143におけるスロットル弁144より下流側(吸気負圧)との差圧により、第1の連通路141およびPCV弁145を介して、機関内部のブローバイガスが吸気中に還流される。一方、過給時には、第1の連通路141およびバイパス通路146を通じた外気の導入により比較的高圧となった機関内部と吸気通路143における過給機147の上流側において生じる負圧との差圧により、機関内部のブローバイガスが第2の連通路142を通じて吸気中に還流される。
実開平5−87213号公報 特開2006−144686号公報 特開2004−60475号公報
特許文献1〜3に記載の装置はいずれも、過給の有無にかかわらず、ブローバイガスの処理が可能である。しかしながら、いずれの装置も以下のような理由から、機関内部のブローバイガスを効率良く換気する上で改善の余地を残すものとなっている。
すなわち先ず、特許文献1に記載の装置は(図12参照)、過給時において機関内部から吸気通路にブローバイガスを排出することが可能であるものの、このとき機関内部に外気が導入されない構造であるためにこれが機関内部の効率良い換気を妨げる一因となっている。
特許文献2,3に記載の装置は(図13および図14参照)、過給の有無にかかわらず、機関内部からブローバイガスを排出するとともに機関内部に外気を導入することが可能である。ただし、機関内部からのブローバイガスの排出態様や機関内部への外気の導入態様が過給時と非過給時とで異なるため、過給機の作動状態と非作動状態とが切り替わる度に、機関内部においてブローバイガスの流れや外気の流れが一時的に滞留したり、連通路中のブローバイガスが機関内部に戻されたり、連通路中の外気が吸気通路に戻されたりするおそれがあり、これが機関内部の効率的な換気を妨げる一因となる。特に、こうしたブローバイガス処理装置が車載内燃機関などのように運転状態の変化に伴って過給機の作動状態と非作動状態とが頻繁に切り替わる内燃機関に適用される場合には、機関内部の効率の良い換気は見込めない。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、機関内部のブローバイガスの換気をより効率的に行うことのできるブローバイガス処理装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1,6,8,10,17に記載の発明は、吸気通路を流れる吸気の圧送を通じて過給を行う過給機と該過給機より吸気流れ方向下流側において前記吸気通路の通路断面積を可変設定する絞り弁とが該吸気通路に設けられた内燃機関に適用され、前記吸気通路における前記絞り弁より吸気流れ方向下流側の部分と機関内部とを連通し、該機関内部から前記吸気通路への気体排出のみを許容する第1の一方向排出弁を有する第1のブリーザ通路および、前記吸気通路における前記過給機より吸気流れ方向上流側の部分と前記機関内部における前記第1のブリーザ通路の前記内燃機関側の連通部分とを連通し、前記機関内部から前記吸気通路への気体排出のみを許容する第2の一方向排出弁を有する第2のブリーザ通路および、非過給時には前記吸気通路における前記絞り弁より吸気流れ方向上流側の部分と前記機関内部とを連通し、過給時には前記吸気通路における前記過給機より吸気流れ方向下流側の部分と機関内部とを連通する導入通路を備えることをその要旨とする。
非過給時においては、吸気通路における絞り弁より吸気流れ方向下流側(以下、単に「下流側」)の部分の圧力(下流側圧力)が同絞り弁より吸気流れ方向上流側(以下、単に「上流側」)の部分の圧力(非過給時上流側圧力)と比較して低くなる。そのため、それら下流側圧力と非過給時上流側圧力との差により、吸気通路における絞り弁より上流側の部分を流れる吸気(外気)が導入通路を通じて機関内部に導入されるとともに、機関内部のブローバイガスが第1のブリーザ通路を通じて吸気通路に吸引されて吸気中に還流される。
一方、過給時においては、吸気通路における過給機より上流側の部分の圧力(上流側圧力)が同過給機より下流側の部分の圧力(過給時下流側圧力)より低くなる。そのため、それら上流側圧力と過給時下流側圧力との差により、吸気通路における過給機より下流側の部分を流れる吸気(外気)が導入通路を通じて機関内部に導入されるとともに、機関内部のブローバイガスが第2のブリーザ通路を通じて吸気通路に吸引されて吸気中に還流される。
このように上記構成によれば、非過給時であれ、過給時であれ、吸気通路から機関内部に外気を導入するとともに機関内部から吸気通路にブローバイガスを排出することができる。
しかも、過給機の作動の有無にかかわらず、機関内部に対して同一部分から吸気通路にブローバイガスが排出されるとともに同一部分から機関内部に外気が導入されるために、機関内部におけるブローバイガスの流れ方向や外気の流れ方向を変化させることなくほぼ一定にすることもできる。
したがって、機関内部のブローバイガスの換気をより効率的に行うことができるようになる。
また、請求項に記載の発明は、上記ブローバイガス処理装置において、前記導入通路は、前記吸気通路から前記機関内部への気体導入のみを許容する第1の一方向導入弁を有して前記吸気通路における前記絞り弁より吸気流れ方向上流側の部分と機関内部とを連通する第1の導入通路および、前記吸気通路から前記機関内部への気体導入のみを許容する第2の一方向導入弁を有して前記吸気通路における前記過給機より吸気流れ方向下流側の部分と前記機関内部における前記第1の導入通路の連通部分とを連通する第2の導入通路からなることをその要旨とする。
上記構成によれば、機関内部への外気導入を、非過給時においては前記下流側圧力と非過給時上流側圧力との差に基づき第1の導入通路を通じて行うことができ、過給時においては前記上流側圧力と過給時下流側圧力との差に基づき第2の導入通路を通じて行うことができる。
なお請求項によるように、前記第1の導入通路としては吸気通路における過給機より吸気流れ方向上流側の部分と機関内部とを連通する通路を採用することができ、第2の導入通路としては吸気通路における絞り弁より吸気流れ方向下流側の部分と前記連通部分とを連通する通路を採用することができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載のブローバイガス処理装置において、前記第2の一方向導入弁は、前記機関内部側と前記吸気通路側との差圧に応じて開度が変更される差圧作動弁であることをその要旨とする。
上記構成では、過給時において、第2の一方向導入弁における前記機関内部側と前記吸気通路側との差圧が過給機の作動状態に応じて変化する。また機関内部におけるブローバイガスの発生量についても、過給機の作動状態に応じて変化する。したがって上記構成によれば、過給時において、上記差圧に基づく第2の一方向導入弁の作動を通じて、ブローバイガスの発生状況に見合うように機関内部への外気導入量を調節することができるようになる。
請求項に記載の発明は、請求項またはに記載のブローバイガス処理装置において、前記第1の一方向排出弁は、前記機関内部側と前記吸気通路側との差圧が小さいほど大きい開度に変更される差圧作動弁であることをその要旨とする。
非過給時においては、絞り弁の開度が大きく内燃機関の吸気量が多いときほど、ブローバイガスの発生量も多い。上記構成では、そうした非過給時において、絞り弁の開度が大きく上記差圧が小さいときほど差圧作動弁としての第1の一方向排出弁が大きい開度になり、機関内部から吸気通路に多量のブローバイガスが排出されるようになる。このように上記構成によれば、非過給時における機関内部からのブローバイガスの排出量をブローバイガスの発生状況に応じて的確に調節することができる。
なお、前記第1の一方向導入弁および前記第2の一方向排出弁としては、差圧作動弁を用いることの他、請求項によるように、チェック弁を用いることができる。
請求項6,8に記載の発明は、上記ブローバイガス処理装置において、前記導入通路は、前記吸気通路における前記絞り弁より吸気流れ方向上流側の部分であり且つ前記過給機より吸気流れ方向下流側の部分と前記機関内部とを連通する通路であることをその要旨とする。
吸気通路における絞り弁より上流側の部分であって過給機より下流側の部分の圧力(導入部圧力)は、非過給時においては吸気通路における絞り弁より下流側の部分の圧力(下流側圧力)より高く、また過給時においては吸気通路における過給機より上流側の部分の圧力(上流側圧力)より高い。そのため上記構成によれば、非過給時においては導入部圧力と下流側圧力との差により、また過給時においては導入部圧力と上流側圧力との差により、それぞれ導入通路を通じて吸気通路内から機関内部に外気を導入することができる。
請求項に記載の発明は、上記ブローバイガス処理装置において、前記導入通路は、前記機関内部側と前記吸気通路側との差圧に応じて開度が変更される差圧作動弁を有することをその要旨とする。
上記構成では、過給時において、差圧作動弁における前記機関内部側と前記吸気通路側との差圧が過給機の作動状態に応じて変化する。また機関内部におけるブローバイガスの発生量についても、過給機の作動状態に応じて変化する。したがって上記構成によれば、過給時において、上記差圧作動弁の作動を通じて、ブローバイガスの発生状況に見合うように機関内部への外気導入量を調節することができるようになる。
請求項7,8に記載の発明は、上記ブローバイガス処理装置において、前記第1の一方向排出弁は前記機関内部側と前記吸気通路側との差圧が小さいときほど大きい開度に変更される差圧作動弁であることをその要旨とする。
非過給時においては、絞り弁の開度が大きく内燃機関の吸気量が多いときほど、ブローバイガスの発生量も多い。上記構成では、絞り弁の開度が大きく上記差圧が小さいときほど差圧作動弁としての第1の一方向排出弁が大きい開度になり、機関内部から吸気通路に多量のブローバイガスが排出されるようになる。このように上記構成によれば、非過給時において、ブローバイガスの発生状況に応じて機関内部からのブローバイガスの排出量を的確に調節することができる。
なお前記第2の一方向排出弁としては、請求項によるように、チェック弁を用いることができる。
請求項1に記載の発明は、上記ブローバイガス処理装置において、前記導入通路は、通路断面積を小さくする絞り部を有して前記吸気通路における前記過給機より吸気流れ方向上流側の部分と前記機関内部とを連通する第1の導入通路および、前記吸気通路から前記機関内部への気体導入のみを許容する一方向導入弁を有して前記吸気通路における前記過給機より吸気流れ方向下流側の部分と前記機関内部における前記第1の導入通路の連通部分とを連通する第2の導入通路からなることをその要旨とする。
上記構成によれば、機関内部への外気導入を、非過給時においては前記下流側圧力と非過給時上流側圧力との差に基づき第1の導入通路を通じて行うことができ、過給時においては前記上流側圧力と過給時下流側圧力との差に基づき第2の導入通路を通じて行うことができる。
なお上記構成では、第2の導入通路が一方向導入弁を有しているのに対し、第1の導入通路は一方向導入弁を有していない。そのため、過給時において前記機関内部圧力が上昇して上流側圧力より高くなると、それら機関内部圧力および上流側圧力との差により、第1の導入通路を通じて機関内部の気体が吸気通路に不要に排出されてしまう。そして仮に、そうした気体の排出分が過度に多くなるようなことがあると、機関内部におけるブローバイガスの流れ方向や外気の流れ方向が過給時と非過給時とで変化するようになり、機関内部のブローバイガスの換気効率の低下を招いてしまう。
この点、上記構成によれば、第1の導入通路に絞り部が設けられているために、同第1の導入通路を通じて機関内部から吸気通路に排出される気体の量を少量に抑えることができ、機関内部におけるブローバイガスの流れ方向や外気の流れ方向を変化させることなくほぼ一定にすることができる。
なお請求項1によるように、第2の導入通路としては吸気通路における絞り弁より吸気流れ方向下流側の部分と前記連通部分とを連通する通路を採用することができる。
請求項1に記載の発明は、請求項1または1に記載のブローバイガス処理装置において、前記一方向導入弁は、前記機関内部側と前記吸気通路側との差圧に応じて開度が変更される差圧作動弁であることをその要旨とする。
上記構成では、過給時において、一方向導入弁における前記機関内部側と前記吸気通路側との差圧が過給機の作動状態に応じて変化する。また機関内部におけるブローバイガスの発生量についても、過給機の作動状態に応じて変化する。したがって上記構成によれば、過給時において、上記差圧に基づく一方向導入弁の作動を通じて、ブローバイガスの発生状況に見合うように機関内部への外気導入量を調節することができるようになる。
請求項1に記載の発明は、請求項1〜1のいずれか一項に記載のブローバイガス処理装置において、前記第1の一方向排出弁は、前記機関内部側と前記吸気通路側との差圧が小さいほど大きい開度に変更される差圧作動弁であることをその要旨とする。
非過給時においては、絞り弁の開度が大きく内燃機関の吸気量が多いときほど、ブローバイガスの発生量も多い。上記構成では、そうした非過給時において、絞り弁の開度が大きく上記差圧が小さいときほど差圧作動弁としての第1の一方向排出弁が大きい開度になり、機関内部から吸気通路に多量のブローバイガスが排出されるようになる。このように上記構成によれば、非過給時における機関内部からのブローバイガスの排出量をブローバイガスの発生状況に応じて的確に調節することができる。
なお、前記第2の一方向排出弁としては、差圧作動弁を用いることの他、請求項1によるように、チェック弁を用いることができる。
請求項1に記載の発明は、請求項1〜1のいずれか一項に記載のブローバイガス処理装置において、前記内燃機関に二つのオイルセパレータが設けられてなり、それらオイルセパレータのうちの一方を介して前記第1の導入通路が前記機関内部に連通されてなり、他方を介して前記第2の導入通路が前記機関内部に連通されてなることをその要旨とする。
ブローバイガス処理装置において、内燃機関にオイルセパレータを設けるとともに、同オイルセパレータを介して外気を導入するための導入通路を機関内部に連通することが多用されている。ここで仮に、第1の導入通路および第2の導入通路を共通のオイルセパレータを介して機関内部に連通するようにすると、同オイルセパレータの内部において第1の導入通路および第2の導入通路が連通した構造となる。こうした構造のブローバイガス処理装置では、過給時において第2の導入通路から第1の導入通路へと流入する外気の量が多くなり易い。
上記構成によれば、過給時において第2の導入通路から第1の導入通路への外気の流入が避けられないものの、その流入経路を「第2の導入通路」→「一方のオイルセパレータ」→「機関内部」→「他方のオイルセパレータ」→「第1の導入通路」といった二つのオイルセパレータを含む経路とすることができ、同流入経路を通過する外気の通過抵抗を大きくすることができる。そのため、共通のオイルセパレータが設けられた装置と比較して、第2の導入通路から第1の導入通路へと流れる外気の流量を抑制することができ、その分だけ機関内部への外気導入量を多くして過給時におけるブローバイガスの換気効率の向上を図ることができる。
請求項16,17に記載の発明は、上記ブローバイガス処理装置において、前記吸気通路における前記過給機より吸気流れ方向上流側の圧力が所定圧力より低いときに、該所定圧力以上であるときと比較して、前記第2のブリーザ通路の通路断面積を小さくする排出制限弁を更に備えることをその要旨とする。
上記構成によれば、過給時において吸気通路における過給機より上流側の圧力が低くなった場合に、これに起因して機関内部の圧力が過度に低くなることを抑制することができ、内燃機関の信頼性低下を抑制することができる。
以下、本発明にかかるブローバイガス処理装置を具体化した一実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態にかかるブローバイガス処理装置および同装置が適用される内燃機関の概略構成を示している。
同図1に示すように、内燃機関10はシリンダブロック11を備えている。シリンダブロック11の上部にはシリンダヘッド12が設けられており、同シリンダヘッド12の上部にはヘッドカバー13が装着されている。シリンダブロック11の下部にはクランクケース14が形成されており、同クランクケース14の下部にはオイルパン15が取り付けられている。オイルパン15には機関潤滑用のオイルが貯留されている。
シリンダブロック11の内部にはシリンダ16が形成されており、同シリンダ16にはピストン17が往復動可能に配設されている。内燃機関10の内部には、シリンダ16の内周壁、ピストン17の頂面、およびシリンダヘッド12の下面によって燃焼室18が区画形成されている。この燃焼室18には、吸気バルブ19を介して吸気通路20が接続されるとともに、排気バルブ21を介して排気通路22が接続されている。また内燃機関10の内部には、ヘッドカバー13の内部とクランクケース14とを連通するように延びる連通路23が形成されている。
内燃機関10には、排気駆動式の過給機24が設けられている。この過給機24は、内燃機関10の排気通路22に設けられるタービンホイール25と、内燃機関10の吸気通路20に設けられるコンプレッサインペラ26とを備えている。これらタービンホイール25とコンプレッサインペラ26とは、シャフト27を介して一体回転可能に連結されている。
そして、タービンホイール25に多量の排気が吹き付けられるようになると、同タービンホイール25がコンプレッサインペラ26ともども回転するようになり、これにより吸気通路20を流れる吸気が圧送されて、内燃機関10の燃焼室18に強制的に送り込まれるようになる。なお上記過給機24は、内燃機関10の負荷が小さく排気量が少ないときには作動せず(仕事量≒「0」)、内燃機関10の負荷が大きくなって排気量が多くなると作動する(仕事量≫「0」)。
内燃機関10の吸気通路20には、吸気流れ方向上流側(以下単に「上流側」)から順に、吸気を濾過するエアクリーナ28、上記コンプレッサインペラ26、雰囲気との熱交換を通じて吸気の温度を低下させるためのインタークーラ29、および同吸気通路20の通路断面積を可変設定する絞り弁としてのスロットル弁30がそれぞれ設けられている。一方、内燃機関10の排気通路22には、上記タービンホイール25が配設されている。また内燃機関10には燃料噴射弁(図示略)が設けられており、同内燃機関10では燃料が、燃料噴射弁から噴射されて燃焼室18内に供給される。
また、内燃機関10には、シリンダ16とピストン17との摺動面の隙間を通じて燃焼室18からクランクケース14内に漏れ出した燃焼ガス、すなわちブローバイガスを吸気中に還流して処理するためのブローバイガス処理装置が設けられている。
このブローバイガス処理装置は、吸気通路20から機関内部(具体的には、ヘッドカバー13の内部)に吸気(外気)を導入するための二つの通路(第1の導入通路41および第2の導入通路42)と、機関内部(具体的には、クランクケース14内部)から吸気通路20にブローバイガスを排出するための二つの通路(第1のブリーザ通路43および第2のブリーザ通路44)とを備えている。
第1の導入通路41は吸気通路20における過給機24(詳しくは、そのコンプレッサホイール26)より上流側の部分とヘッドカバー13内部とを連通する通路であり、第1の導入通路41の途中にはチェック弁45が設けられている。そして、チェック弁45によって第1の導入通路41を通じたヘッドカバー13内部から吸気通路20へのブローバイガスの排出が禁止されるとともに、吸気通路20からヘッドカバー13内部への外気導入が許容される。本実施の形態では、このチェック弁45が第1の一方向導入弁として機能する。
なおヘッドカバー13の内部にはブローバイガスとオイルミストとを分離させるためのオイルセパレータ46が配設されており、このオイルセパレータ46に第1の導入通路41は接続されている。すなわち、第1の導入通路41は、オイルセパレータ46を介してヘッドカバー13に連通されている。
第2の導入通路42は、吸気通路20におけるスロットル弁30より吸気流れ方向下流側(以下単に「下流側」)の部分とヘッドカバー13内部とを連通する通路である。第2の導入通路42の一方の端部はPCV弁47を介して吸気通路20に接続されており、他方の端部は上記オイルセパレータ46に接続されている。本実施の形態では、オイルセパレータ46が、第1の導入通路の内燃機関側の連通部分に相当する。
上記PCV弁47は、そのヘッドカバー13側と吸気通路20側との差圧に応じて作動する差圧作動弁である。このPCV弁47の開度は上記差圧に応じて変更され、吸気通路20側の圧力がヘッドカバー13側の圧力以下のときには同PCV弁47は閉弁される。
このPCV弁47によって、第2の導入通路42を通じたヘッドカバー13内部から吸気通路20へのブローバイガスの排出が禁止されるとともに、吸気通路20からヘッドカバー13内部への外気導入が許容される。またPCV弁47により、第2の導入通路42を通じてヘッドカバー13内に導入される外気の流量が、吸気通路20側の圧力とヘッドカバー13側の圧力との差に応じて自律的に調整される。本実施の形態では、PCV弁47が第2の一方向導入弁として機能する。
第1のブリーザ通路43は、吸気通路20におけるスロットル弁30より下流側の部分とクランクケース14の内部とを連通する通路である。
この第1のブリーザ通路43の一方の端部はPCV弁48を介して吸気通路20に接続されており、他方の端部はクランクケース14(詳しくは、クランクケース14に設けられたオイルセパレータ49)に接続されている。上記PCV弁48は差圧作動弁であり、同PCV弁48の開度はそのクランクケース14側の圧力が吸気通路20側の圧力より高いときほど小さい開度に変更され、クランクケース14側の圧力が吸気通路20側の圧力以下のときには同PCV弁48は閉弁される。
このPCV弁48によって、第1のブリーザ通路43を通じた吸気通路20からクランクケース14内部への外気導入が禁止されるとともに、クランクケース14内部から吸気通路20へのブローバイガスの排出が許容される。またPCV弁48により、第1のブリーザ通路43を通じて吸気通路20に排出されるブローバイガスの流量が、クランクケース14側の圧力と吸気通路20側の圧力との差に応じて自律的に調整される。本実施の形態では、PCV弁48が第1の一方向排出弁として機能する。
第2のブリーザ通路44は吸気通路20における過給機24より上流側の部分とクランクケース14の内部とを連通する通路であり、第2のブリーザ通路44の途中には、チェック弁50が設けられている。そして、このチェック弁50によって、第2のブリーザ通路44を通じた吸気通路20からクランクケース14内部への外気導入が禁止されるとともに、クランクケース14内部から吸気通路20へのブローバイガスの排出が許容される。本実施の形態では、このチェック弁50が第2の一方向排出弁として機能する。
なお、第2のブリーザ通路44の上記クランクケース14側の端部は、上記オイルセパレータ49に接続されている。すなわち、第1のブリーザ通路43および第2のブリーザ通路44は、その内燃機関10側の部分が同一部分に連通されている。本実施の形態では、オイルセパレータ49が、第1のブリーザ通路の内燃機関側の連通部分に相当する。
以下、本実施の形態にかかるブローバイガス処理装置の作用について説明する。
本実施の形態にかかるブローバイガス処理装置では、ヘッドカバー13内部への外気導入とクランクケース14内部からのブローバイガスの排出とが共に、過給機24の非作動時(具体的には、スロットル弁30より下流側の部分の圧力が大気圧より低いとき、以下「非過給時」という)と同過給機24の作動時(過給時)とで異なる経路を通じて行われる。
図1中の矢印は、そうしたブローバイガスの排出経路および外気導入経路を示している。なお同図にあって、黒塗りの矢印は非過給時における各経路を示しており、白抜きの矢印は過給時における各経路を示している。
非過給時においては、吸気通路20におけるスロットル弁30より下流側の部分の圧力(下流側圧力P1)が大気圧よりも低い圧力になっており、また同吸気通路20における過給機24より上流側の部分の圧力(上流側圧力P2)がほぼ大気圧になっている。すなわち、非過給時においては下流側圧力P1が上流側圧力P2より低くなる。
そのため、このときには吸気通路20における過給機24より上流側の部分を流れる吸気(外気)が第1の導入通路41を通じてヘッドカバー13内部に導入される。そして、これによって比較的高圧になった機関内部(ヘッドカバー13内部およびクランクケース14内部)の圧力(機関内部圧力P3)と上記下流側圧力P1との差圧により、第1のブリーザ通路43を通じて、機関内部のブローバイガスが吸気通路20に吸引(排出)されて吸気中に還流される。
このように非過給時には、第1の導入通路41を通じてヘッドカバー13内部に外気が導入されるとともに、第1のブリーザ通路43を通じてブローバイガスが吸気通路20に排出されて、機関内部のブローバイガスが換気される。
また非過給時においては、スロットル弁30の開度が大きく内燃機関10の吸気量が多いときほど、ブローバイガスの発生量も多い。この点、本実施の形態では、スロットル弁30の開度が大きく下流側圧力P1と上流側圧力P2との差が小さいときほど、言い換えれば、PCV弁48の上記吸気通路20側とクランクケース14側との差圧が小さいときほど同PCV弁48が大きい開度になり、機関内部から吸気通路20に多量のブローバイガスが排出される。これにより、機関内部からのブローバイガスの排出量が、ブローバイガスの発生状況に応じて的確に調節される。
一方、過給時においては、下流側圧力P1が大気圧以上になっており、また上流側圧力P2が大気圧よりも低くなっている。すなわち、過給時においては上流側圧力P2が下流側圧力P1より低くなる。
そのため、このときには第2のブリーザ通路44を通じて、クランクケース14内部から吸気通路20にブローバイガスが吸引されて吸気中に還流される。そして、これによって比較的低くなった機関内部圧力P3と上記下流側圧力P1との差により、第2の導入通路42を通じて、吸気通路20におけるスロットル弁30より下流側の部分を流れる吸気(外気)がヘッドカバー13内部に導入される。
このように過給時には、第2の導入通路42を通じてヘッドカバー13内部に外気が導入されるとともに、第2のブリーザ通路44を通じてブローバイガスが吸気通路20に排出されて、機関内部のブローバイガスが換気される。
また過給時においては、過給機24の作動状態に応じて下流側圧力P1と機関内部圧力P3との差が変化する。さらに機関内部におけるブローバイガスの発生量についても、過給機24の作動状態に応じて変化する。本実施の形態では、下流側圧力P1と機関内部圧力P3との差に応じてPCV弁47の開度が変更されるために、同PCV弁47の作動を通じて、ブローバイガスの発生状況に見合うように機関内部への外気導入量を調節することができる。
本実施の形態によれば、非過給時であれ、過給時であれ、機関内部から吸気通路20にブローバイガスを排出するとともに同吸気通路20から機関内部に外気を導入することができる。そのため、非過給時あるいは過給時において、ブローバイガスの排出や外気の導入が停止される装置と比べて、機関内部のブローバイガスの換気を効率良く行うことができる。したがって、大気中への炭化水素(HC)の排出量や、ブローバイガス中の燃料成分の混入によるオイル劣化、ブローバイガスを基に生成されるオイルスラッジの蓄積量などを好適に抑制することができるようになる。
ここで、単に非過給時および過給時ともにブローバイガスの排出と外気の導入とを実行するようにしても、機関内部からのブローバイガスの排出態様や機関内部への外気の導入態様が過給時と非過給時とで異なる装置では、過給機の作動状態と非作動状態とが切り替わる度に、機関内部におけるブローバイガスの流れや外気の流れが一時的に滞留するなどして大きく乱れてしまう。また、吸気通路と機関内部とを連通する連通路におけるブローバイガスの流れ方向や外気の流れ方向が非過給時と過給時とで逆方向となる装置では、連通路中のブローバイガスが機関内部に戻されたり、連通路中の外気が吸気通路に戻されたりしてしまう。そのため、これら装置はいずれも機関内部のブローバイガスを外気に効率よく置き換えること、すなわち機関内部のブローバイガスの効率のよい換気を実現することができない。
本実施の形態では、第1の導入通路41、第2の導入通路42、第1のブリーザ通路43、並びに第2のブリーザ通路44にあってブローバイガスや外気が流れる方向は常に一定である。
また本実施の形態では、過給機24の作動の有無にかかわらず、機関内部における同一部分(具体的には、ヘッドカバー13におけるオイルセパレータ46の取り付け部分)に外気が導入されるとともに、機関内部における同一部分(具体的には、クランクケース14におけるオイルセパレータ49の取り付け部分)からブローバイガスが排出される。そのため、機関内部におけるブローバイガスの流れ方向や外気の流れ方向をほぼ一定とすることができる。したがって、過給機24の作動状態と非作動状態とが切り替わるとはいえ、これに伴って機関内部のブローバイガスの流れや外気の流れが大きく乱れることはなく、機関内部のブローバイガスの換気を効率的に行うことができるようになる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、以下に記載する効果が得られるようになる。
(1)機関内部のブローバイガスの換気を効率的に行うことができる。
(2)第2の導入通路42にPCV弁47を設けるようにしたために、過給時において、ブローバイガスの発生状況に見合うように機関内部への外気導入量を調節することができる。
(3)第1のブリーザ通路43にPCV弁48を設けるようにしたために、非過給時における機関内部からのブローバイガスの排出量をブローバイガスの発生状況に応じて的確に調節することができる。
なお、上記実施の形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・第1の導入通路41にチェック弁45を設けるとともに第1のブリーザ通路43にPCV弁48を設けることに代えて、第1の導入通路41に吸気通路20からヘッドカバー13内部への気体導入のみを許容するPCV弁を設けるとともに、第1のブリーザ通路43にクランクケース14から吸気通路20への気体排出のみを許容するチェック弁を設けるようにしてもよい。また、第1の導入通路41に吸気通路20からヘッドカバー13内部への気体導入のみを許容するPCV弁を設けるとともに第1のブリーザ通路43にPCV弁48を設けるようにしてもよい。要は、第1の導入通路41および第1のブリーザ通路43の少なくとも一方にPCV弁を設けるようにすればよい。こうした構成によっても、非過給時において、下流側圧力P1と上流側圧力P2との差に基づくPCV弁の作動を通じて、機関内部からのブローバイガス排出量や機関内部への外気導入量をブローバイガスの発生状況に応じて調節することができる。
・第2の導入通路42にPCV弁47を設けるとともに第2のブリーザ通路44にチェック弁50を設けることに代えて、第2の導入通路42に吸気通路20からヘッドカバー13内部への気体導入のみを許容するチェック弁を設けるとともに、第2のブリーザ通路44にクランクケース14から吸気通路20への気体排出のみを許容するPCV弁を設けるようにしてもよい。また、第2の導入通路42にPCV弁47を設けるとともに、第2のブリーザ通路44にクランクケース14から吸気通路20への気体排出のみを許容するPCV弁を設けるようにしてもよい。要は、第2の導入通路42および第2のブリーザ通路44の少なくとも一方にPCV弁を設けるようにすればよい。こうした構成によっても、過給時において、下流側圧力P1と上流側圧力P2との差に基づくPCV弁の作動を通じて、機関内部からのブローバイガス排出量や機関内部への外気導入量を調節することができる。
なお第2の導入通路42にチェック弁が設けられる構成にあっては、下流側圧力P1が所定圧力より高いときに、該下流側圧力P1が所定圧力以下であるときと比較して、第2の導入通路42の通路断面積を小さくする導入制限弁を更に設けるようにしてもよい。こうした構成によれば、過給時において下流側圧力P1が高くなった場合に、これに起因して機関内部の圧力が過度に高くなることを抑制することができる。これにより、例えば機関内部から外部への気体流出や機関内部への気体侵入を防止するためのシール部材の信頼性低下を抑制することなどが可能になり、内燃機関10の信頼性低下を抑制することができる。上記導入制限弁としては、例えば下流側圧力P1が所定圧力より高いときに第2の導入通路42を通じた吸気通路20とヘッドカバー13内部との連通を遮断する制限弁や、下流側圧力P1が高くなるに連れて開度が小さくなる制限弁などを採用することができる。
・図2に示すように、上流側圧力P2が所定圧力より低いときに、該上流側圧力P2が所定圧力以上であるときと比較して、第2のブリーザ通路44の通路断面積を小さくする排出制限弁51を更に設けるようにしてもよい。同構成によれば、過給時において上流側圧力P2が低くなった場合に、これに起因して機関内部の圧力が過度に低くなることを抑制することができる。これにより、例えば機関内部から外部への気体流出や機関内部への気体侵入を防止するためのシール部材の信頼性低下を抑制することなどが可能になり、内燃機関10の信頼性低下を抑制することができる。なお上記排出制限弁51としては、例えば上流側圧力P2が所定圧力より低いときに第2のブリーザ通路44を通じた吸気通路20とクランクケース14との連通を遮断する制限弁や、上流側圧力P2が低くなるに連れて開度が小さくなる制限弁などを採用することができる。
・チェック弁45(図1)に代えて、図3に示すように、第1の導入通路41の通路断面積を小さくする絞り部55を設けるようにしてもよい。同構成によっても、吸気通路20からヘッドカバー13内部への外気導入を、非過給時においては下流側圧力P1と上流側圧力P2との差に基づき第1の導入通路41を通じて行うことができ、過給時においては上流側圧力P2と下流側圧力P1との差に基づき第2の導入通路42を通じて行うことができる。
なお上記構成では、第2の導入通路42には一方向導入弁としてのPCV弁47が設けられているのに対し、第1の導入通路41にはそうした一方向導入弁が設けられていない。そのため、過給時において前記機関内部圧力P3が上昇して上流側圧力P2より高くなると、それら機関内部圧力P3および上流側圧力P2の差により、第1の導入通路41を通じて内燃機関10の内部の気体が吸気通路20に不要に排出されてしまう。そして仮に、そうした気体の排出分が過度に多くなるようなことがあると、機関内部におけるブローバイガスの流れ方向や外気の流れ方向が過給時と非過給時とで変化するようになり、機関内部のブローバイガスの換気効率の低下を招いてしまう。
この点、上記構成によれば、第1の導入通路41に設けられた絞り部55によって、同第1の導入通路41を通じてヘッドカバー13内部から吸気通路20に排出される気体の量を少量に抑えることができ、機関内部におけるブローバイガスの流れ方向や外気の流れ方向を変化させることなくほぼ一定にすることができる。
また、チェック弁に代えて絞り部55を設けるようにしたために、可動部分を有する部品を一つ減らすことができ、その分だけブローバイガス処理装置の信頼性を向上させることができる。
ここで、図3に示す装置において、第1の導入通路41および第2の導入通路42を共通のオイルセパレータを介してヘッドカバー13内部に連通するようにすると、同オイルセパレータの内部において第1の導入通路41および第2の導入通路42が連通した構造となる。こうした構造のブローバイガス処理装置では、過給時において第2の導入通路42から第1の導入通路41へと流入する外気の量が多くなり易い。
この点をふまえて、図3に示す装置では、内燃機関10に二つのオイルセパレータ56,57を設けて、一方のオイルセパレータ56を介して第1の導入通路41をヘッドカバー13内部に連通するとともに、他方のオイルセパレータ57を介して第2の導入通路42をヘッドカバー13内部に連通するようにしている。
そのため、過給時において第2の導入通路42から第1の導入通路41への外気の流入が避けられないものの、その流入経路が「第2の導入通路42」→「オイルセパレータ57」→「ヘッドカバー13内部」→「オイルセパレータ56」→「第1の導入通路41」といった二つのオイルセパレータ56,57を含む経路となる。これにより、この流入経路を通過する外気の通過抵抗を大きくすることができる。したがって、共通のオイルセパレータが設けられた装置と比較して、第2の導入通路42から第1の導入通路41へと流れる外気の流量を抑制することができ、その分だけ第2の導入通路42からヘッドカバー13内部への外気導入量を多くして過給時におけるブローバイガスの換気効率の向上を図ることができる。
・第1の導入通路41(図1)に代えて、図4に示すように、吸気通路20における過給機24およびインタークーラ29の間の部分とヘッドカバー13内部とを連通する第1の導入通路61を設けるようにしてもよい。また第1の導入通路61を、図4に一点鎖線で併せ示すように、吸気通路20におけるインタークーラ29およびスロットル弁30の間の部分とヘッドカバー13内部とを連通する形状に延設してもよい。
非過給時においては、下流側圧力P1がスロットル弁30より上流側の部分の圧力(非過給時上流側圧力)より低くなる。上記各構成によれば、それら下流側圧力P1と非過給時上流側圧力との差により、第1の導入通路61を通じて機関内部に外気を導入することができ、第1のブリーザ通路43を通じて機関内部のブローバイガスを吸気通路20に排出することができる。
図4に示す装置にあって、第1の導入通路61に設けられたPCV弁65に代えて吸気通路20からヘッドカバー13内部への気体導入のみを許容するチェック弁を設けること、あるいは第1のブリーザ通路43に設けられたPCV弁48に代えてクランクケース14から吸気通路20への気体排出のみを許容するチェック弁を設けることが可能である。要は、第1の導入通路61および第1のブリーザ通路43の少なくとも一方にPCV弁を設けるようにすればよい。
なお第1の導入通路61にチェック弁が設けられる構成にあっては、同第1の導入通路61における吸気通路20側の圧力(吸気通路側圧力)が所定圧力より高いときに、該吸気通路側圧力が所定圧力以下であるときと比較して、第1の導入通路61の通路断面積を小さくする導入制限弁を更に設けるようにしてもよい。こうした構成によれば、過給時において上記吸気通路側圧力が高くなることに起因して機関内部の圧力が過度に高くなることを抑制することができ、内燃機関10の信頼性低下を抑制することができる。上記導入制限弁としては、例えば上記吸気通路側圧力が所定圧力より高いときに第1の導入通路61を通じた吸気通路20とヘッドカバー13内部との連通を遮断する制限弁や、上記吸気通路側圧力が高くなるに連れて開度が小さくなる制限弁などを採用することができる。
また、図4に示す装置にあって、PCV弁65に代えて、第1の導入通路61の通路断面積を小さくする絞り部を設けるようにしてもよい。こうした構成によっても、非過給時において第1の導入通路61を通じて吸気通路20から機関内部に外気を導入することができる。しかも、絞り部により、過給時において第1の導入通路61を通じて吸気通路20からヘッドカバー13内部に導入される外気の量を抑えることもできる。そのため、過給時において上記吸気通路側圧力が高くなることに起因して機関内部の圧力が過度に高くなることを抑制することができる。
・第2の導入通路42(図1)に代えて、図5に示すように、吸気通路20におけるインタークーラ29およびスロットル弁30の間の部分とヘッドカバー13内部とを連通する第2の導入通路72を設けるようにしてもよい。また第2の導入通路72を、図5に一点鎖線で併せ示すように、吸気通路20における過給機24およびインタークーラ29の間の部分とヘッドカバー13内部とを連通する形状に延設してもよい。
過給時においては、上流側圧力P2が吸気通路20における過給機24より下流側の部分の圧力(過給時下流側圧力)より低くなる。上記構成によれば、それら上流側圧力P2と過給時下流側圧力との差により、第2の導入通路72を通じて機関内部に外気を導入することができ、第2のブリーザ通路44を通じて機関内部のブローバイガスを吸気通路20に排出することができる。
図5に示す装置にあって、第2の導入通路72にPCV弁47を設けるとともに第2のブリーザ通路44にチェック弁50を設けることに代えて、第2の導入通路72に吸気通路20からヘッドカバー13内部への気体導入のみを許容するチェック弁を設けるとともに、第2のブリーザ通路44にクランクケース14から吸気通路20への気体排出のみを許容するPCV弁を設けるようにしてもよい。また、第2の導入通路72にPCV弁47を設けるとともに、第2のブリーザ通路44にクランクケース14から吸気通路20への気体排出のみを許容するPCV弁を設けるようにしてもよい。要は、第2の導入通路72および第2のブリーザ通路44の少なくとも一方にPCV弁を設けるようにすればよい。
なお第2の導入通路72にチェック弁が設けられる構成にあっては、同第2の導入通路72における吸気通路20側の圧力(吸気通路側圧力)が所定圧力より高いときに、該吸気通路側圧力が所定圧力以下であるときと比較して、第2の導入通路72の通路断面積を小さくする導入制限弁を更に設けるようにしてもよい。こうした構成によれば、過給時において上記吸気通路側圧力が高くなることに起因して機関内部の圧力が過度に高くなることを抑制することができ、内燃機関10の信頼性低下を抑制することができる。上記導入制限弁としては、例えば上記吸気通路側圧力が所定圧力より高いときに第2の導入通路72を通じた吸気通路20とヘッドカバー13内部との連通を遮断する制限弁や、上記吸気通路側圧力が高くなるに連れて開度が小さくなる制限弁などを採用することができる。
・チェック弁45(図5)に代えて、第1の導入通路41の通路断面積を小さくする絞り部を設けるようにしてもよい。同構成によっても、吸気通路20からヘッドカバー13内部への外気導入を、非過給時においては下流側圧力P1と上流側圧力P2との差に基づき第1の導入通路41を通じて行うことができ、過給時においては上流側圧力P2と前記過給時下流側圧力との差に基づき第2の導入通路42を通じて行うことができる。また、第1の導入通路41に絞り部が設けられているために、同絞り部により、第1の導入通路41を通じてヘッドカバー13内部から吸気通路20に排出される気体の量を少量に抑えることができ、機関内部におけるブローバイガスの流れ方向や外気の流れ方向を変化させることなくほぼ一定にすることができる。さらに、チェック弁に代えて絞り部を設けるようにしたために、可動部分を有する部品を一つ減らすことができ、その分だけブローバイガス処理装置の信頼性を向上させることができる。
なお上記構成においては、内燃機関10に二つのオイルセパレータを設けて、一方のオイルセパレータを介して第1の導入通路41をヘッドカバー13内部に連通するとともに、他方のオイルセパレータを介して第2の導入通路42をヘッドカバー13内部に連通することが望ましい。こうした構成を採用することにより、共通のオイルセパレータが設けられた装置と比較して、第2の導入通路42から第1の導入通路41へと流れる外気の流量を抑制することができ、その分だけ第2の導入通路42からヘッドカバー13内部への外気導入量を多くして過給時におけるブローバイガスの換気効率の向上を図ることができる。
・第1の導入通路41および第2の導入通路42(共に図1)に代えて、図6に示すように、吸気通路20における過給機24およびインタークーラ29の間の部分とヘッドカバー13内部とを連通する導入通路81を設けるようにしてもよい。また導入通路81を、図6に一点鎖線で併せ示すように、吸気通路20におけるインタークーラ29およびスロットル弁30の間の部分とヘッドカバー13内部とを連通する形状に延設してもよい。
ここで、吸気通路20におけるスロットル弁30より上流側の部分であって過給機24より下流側の部分の圧力(導入部圧力P4)は、非過給時においては下流側圧力P1より高く、また過給時においては上流側圧力P2より高い。そのため上記構成によれば、非過給時においては導入部圧力P4と下流側圧力P1との差により、また過給時においては導入部圧力P4と上流側圧力P2との差により、それぞれ導入通路81を通じて吸気通路20内から機関内部に外気を導入することができる。
なお図6に示す装置では、導入部圧力P4が所定圧力より高いときに、該導入部圧力P4が所定圧力以下であるときと比較して、上記導入通路81の通路断面積を小さくする導入制限弁82が設けられている。こうした構成によれば、過給時において上記導入部圧力P4が高くなることに起因して機関内部の圧力が過度に高くなることを抑制することができ、内燃機関10の信頼性低下を抑制することができる。上記導入制限弁82としては、具体的には上記導入部圧力P4が所定圧力より高いときに導入通路81を通じた吸気通路20とヘッドカバー13内部との連通を遮断する制限弁や、上記導入部圧力P4が高くなるに連れて開度が小さくなる制限弁などを採用することができる。
・図6に示す装置にあって、過給時に機関内部の圧力が過度に高くなることがないのであれば、導入制限弁82を省略してもよい。
・図6に示す装置にあって、第1のブリーザ通路43にクランクケース14から吸気通路20への気体排出のみを許容するチェック弁を設けるようにしてもよく、また第2のブリーザ通路44にクランクケース14から吸気通路20への気体排出のみを許容するPCV弁を設けるようにしてもよい。
・また、図6に示す装置にあって、導入制限弁82に代えて、導入通路81の通路断面積を小さくする絞り部を設けるようにしてもよい。こうした構成によっても、非過給時において導入通路81を通じて吸気通路20からヘッドカバー13内部に外気を導入することができる。しかも、絞り部により、過給時において導入通路81を通じて吸気通路20からヘッドカバー13内部に導入される外気の量を抑えることができる。そのため、過給時において上記吸気通路側圧力が高くなることに起因して機関内部の圧力が過度に高くなることを抑制することができる。
・PCV弁やチェック弁に代えて、開度を制御可能な電磁制御弁を設けるようにしてもよい。この場合、機関内部の圧力や吸気通路各部の圧力などに基づいて上記電磁制御弁の開度制御を実行するようにすればよい。
・図7に示すように、ヘッドカバー13に設けられたオイルセパレータ46にブリーザ通路を接続するとともに、クランクケース14に設けられたオイルセパレータ49に導入通路を接続するようにしてもよい。
また図8に示すように、ヘッドカバー13の異なる位置に2つのオイルセパレータ91,92を設け、一方のオイルセパレータ91に導入通路を接続するとともに、他方のオイルセパレータ92にブリーザ通路を接続するようにしてもよい。なお同構成にあっては内燃機関10の内部構造を、例えばヘッドカバー13内部とクランクケース14内部とを連通する連通路93の形状を工夫する等して、クランクケース14からヘッドカバー13内部へのブローバイガス導入やヘッドカバー13からクランクケース14への外気導入が適切に行われる構造にすることが望ましい。
さらに、クランクケース14内部の異なる位置に2つのオイルセパレータを設け、一方のオイルセパレータに導入通路を接続するとともに、他方のオイルセパレータにブリーザ通路を接続することも可能である。
これら装置によっても、非過給時であれ、過給時であれ、吸気通路20から機関内部に外気を導入するとともに同機関内部から吸気通路20にブローバイガスを排出することができ、しかも機関内部におけるブローバイガスの流れ方向や外気の流れ方向をほぼ一定とすることができる。
なおオイル劣化の一因となるオイルスラッジは主に、ブローバイガスを基に、シリンダヘッド12の内部やヘッドカバー13の内部で生成されることが広く知られている。そのためオイルスラッジの生成を抑える上では、導入通路をヘッドカバー13に接続して、同ヘッドカバー13の内部に直接外気を送り込む構造を採用することが望ましい。
また、そうした構造を採用する場合にはブリーザ通路をクランクケースに接続することが望ましい。これにより、機関内部のブローバイガスを含む気体を「ヘッドカバー13内部→クランクケース14→吸気通路20」といった順に外気によって押し出すことが可能になり、機関内部全体を効率良く換気することが可能になる。
・機関内部から導入通路やブリーザ通路へのオイルの侵入が回避されるのであれば、オイルセパレータを省略することができる。
・図9に示すように、V型の気筒配列の内燃機関90にあっては、その各バンクVa,Vbのヘッドカバー94a,94bにそれぞれ導入通路を接続するとともに、クランクケース95にブリーザ通路を接続するといった構成を採用することができる。
また図10に示すように、V型の気筒配列の内燃機関90にあって、一方のバンクVaのヘッドカバー94aに導入通路を接続するとともに、他方のバンクVbのヘッドカバー94bにブリーザ通路を接続するといった構成を採用することもできる。
さらには図11に示すように、V型の気筒配列の内燃機関90にあって、そのクランクケース95に導入通路を接続するとともに、各バンクVa,Vbのヘッドカバー94a,94bにそれぞれブリーザ通路を接続するといった構成を採用することも可能である。
いずれの装置によっても、非過給時であれ、過給時であれ、導入通路を通じて吸気通路から機関内部に外気を導入するとともにブリーザ通路を通じて機関内部から吸気通路にブローバイガスを排出することができ、しかも機関内部におけるブローバイガスの流れ方向や外気の流れ方向をほぼ一定とすることができる。
・本発明は、排気駆動式の過給機が搭載された内燃機関に限らず、機関(クランク軸)駆動式の過給機、いわゆるスーパーチャージャが搭載された内燃機関にも適用可能である。また、インタークーラが設けられない内燃機関にも、本発明は適用することができる。
本発明にかかるブローバイガス処理装置の一実施の形態についてその概略構成を示す略図。 ブローバイガス処理装置の変形例についてその概略構成を示す略図。 ブローバイガス処理装置の変形例についてその概略構成を示す略図。 ブローバイガス処理装置の変形例についてその概略構成を示す略図。 ブローバイガス処理装置の変形例についてその概略構成を示す略図。 ブローバイガス処理装置の変形例についてその概略構成を示す略図。 ブローバイガス処理装置の変形例についてその概略構成を示す略図。 ブローバイガス処理装置の変形例についてその概略構成を示す略図。 ブローバイガス処理装置の変形例についてその概略構成を示す略図。 ブローバイガス処理装置の変形例についてその概略構成を示す略図。 ブローバイガス処理装置の変形例についてその概略構成を示す略図。 従来のブローバイガス処理装置についてその概略構成を示す略図。 従来のブローバイガス処理装置についてその概略構成を示す略図。 従来のブローバイガス処理装置についてその概略構成を示す略図。
符号の説明
10,90…内燃機関、11…シリンダブロック、12…シリンダヘッド、13,94a,94b…ヘッドカバー、14,95…クランクケース、15…オイルパン、16…シリンダ、17…ピストン、18…燃焼室、19…吸気バルブ、20…吸気通路、21…排気バルブ、22…排気通路、23…連通路、24…過給機、25…タービンホイール、26…コンプレッサインペラ、27…シャフト、28…エアクリーナ、29…インタークーラ、30…スロットル弁、41,61…第1の導入通路、42,72…第2の導入通路、43…第1のブリーザ通路、44…第2のブリーザ通路、45,50…チェック弁、46,49,56,57,91,92…オイルセパレータ、47,48,65…PCV弁、51…排出制限弁、55…絞り部、81…導入通路、82…導入制限弁。

Claims (17)

  1. 吸気通路を流れる吸気の圧送を通じて過給を行う過給機と該過給機より吸気流れ方向下流側において前記吸気通路の通路断面積を可変設定する絞り弁とが該吸気通路に設けられた内燃機関に適用され、
    前記吸気通路における前記絞り弁より吸気流れ方向下流側の部分と機関内部とを連通し、該機関内部から前記吸気通路への気体排出のみを許容する第1の一方向排出弁を有する第1のブリーザ通路および、
    前記吸気通路における前記過給機より吸気流れ方向上流側の部分と前記機関内部における前記第1のブリーザ通路の前記内燃機関側の連通部分とを連通し、前記機関内部から前記吸気通路への気体排出のみを許容する第2の一方向排出弁を有する第2のブリーザ通路および、
    前記吸気通路から前記機関内部への気体導入のみを許容する第1の一方向導入弁を有して、非過給時には前記吸気通路における前記絞り弁より吸気流れ方向上流側の部分と前記機関内部とを連通する第1の導入通路および、
    前記吸気通路から前記機関内部への気体導入のみを許容する第2の一方向導入弁を有して、過給時には前記吸気通路における前記過給機より吸気流れ方向下流側の部分と前記機関内部における前記第1の導入通路の連通部分とを連通する第2の導入通路
    を備えるブローバイガス処理装置。
  2. 請求項1に記載のブローバイガス処理装置において、
    前記第1の導入通路は前記吸気通路における前記過給機より吸気流れ方向上流側の部分と前記機関内部とを連通する通路であり、
    前記第2の導入通路は前記吸気通路における前記絞り弁より吸気流れ方向下流側の部分と前記連通部分とを連通する通路である
    ことを特徴とするブローバイガス処理装置。
  3. 請求項2に記載のブローバイガス処理装置において、
    前記第2の一方向導入弁は、前記機関内部側と前記吸気通路側との差圧に応じて開度が変更される差圧作動弁である
    ことを特徴とするブローバイガス処理装置。
  4. 請求項2又は3に記載のブローバイガス処理装置において、
    前記第1の一方向排出弁は、前記機関内部側と前記吸気通路側との差圧が小さいほど大きい開度に変更される差圧作動弁である
    ことを特徴とするブローバイガス処理装置。
  5. 請求項2〜のいずれか一項に記載のブローバイガス処理装置において、
    前記第1の一方向導入弁および前記第2の一方向排出弁は共にチェック弁である
    ことを特徴とするブローバイガス処理装置。
  6. 吸気通路を流れる吸気の圧送を通じて過給を行う過給機と該過給機より吸気流れ方向下流側において前記吸気通路の通路断面積を可変設定する絞り弁とが該吸気通路に設けられた内燃機関に適用され、
    前記吸気通路における前記絞り弁より吸気流れ方向下流側の部分と機関内部とを連通し、該機関内部から前記吸気通路への気体排出のみを許容する第1の一方向排出弁を有する第1のブリーザ通路および、
    前記吸気通路における前記過給機より吸気流れ方向上流側の部分と前記機関内部における前記第1のブリーザ通路の前記内燃機関側の連通部分とを連通し、前記機関内部から前記吸気通路への気体排出のみを許容する第2の一方向排出弁を有する第2のブリーザ通路および、
    非過給時には前記吸気通路における前記絞り弁より吸気流れ方向上流側の部分と前記機関内部とを連通し、過給時には前記吸気通路における前記過給機より吸気流れ方向下流側の部分と機関内部とを連通する導入通路
    を備え、
    前記導入通路は、前記吸気通路における前記絞り弁より吸気流れ方向上流側の部分であり且つ前記過給機より吸気流れ方向下流側の部分と前記機関内部とを連通する通路であり、前記機関内部側と前記吸気通路側との差圧に応じて開度が変更される差圧作動弁を有するブローバイガス処理装置。
  7. 請求項に記載のブローバイガス処理装置において、
    前記第1の一方向排出弁は前記機関内部側と前記吸気通路側との差圧が小さいときほど大きい開度に変更される差圧作動弁である
    ことを特徴とするブローバイガス処理装置。
  8. 吸気通路を流れる吸気の圧送を通じて過給を行う過給機と該過給機より吸気流れ方向下流側において前記吸気通路の通路断面積を可変設定する絞り弁とが該吸気通路に設けられた内燃機関に適用され、
    前記吸気通路における前記絞り弁より吸気流れ方向下流側の部分と機関内部とを連通し、該機関内部から前記吸気通路への気体排出のみを許容する第1の一方向排出弁を有する第1のブリーザ通路および、
    前記吸気通路における前記過給機より吸気流れ方向上流側の部分と前記機関内部における前記第1のブリーザ通路の前記内燃機関側の連通部分とを連通し、前記機関内部から前記吸気通路への気体排出のみを許容する第2の一方向排出弁を有する第2のブリーザ通路および、
    非過給時には前記吸気通路における前記絞り弁より吸気流れ方向上流側の部分と前記機関内部とを連通し、過給時には前記吸気通路における前記過給機より吸気流れ方向下流側の部分と機関内部とを連通する導入通路
    を備え、
    前記導入通路は、前記吸気通路における前記絞り弁より吸気流れ方向上流側の部分であり且つ前記過給機より吸気流れ方向下流側の部分と前記機関内部とを連通する通路であり、
    前記第1の一方向排出弁は前記機関内部側と前記吸気通路側との差圧が小さいときほど大きい開度に変更される差圧作動弁であるブローバイガス処理装置。
  9. 請求項6〜のいずれか一項に記載のブローバイガス処理装置において、
    前記第2の一方向排出弁はチェック弁である
    ことを特徴とするブローバイガス処理装置。
  10. 吸気通路を流れる吸気の圧送を通じて過給を行う過給機と該過給機より吸気流れ方向下流側において前記吸気通路の通路断面積を可変設定する絞り弁とが該吸気通路に設けられた内燃機関に適用され、
    前記吸気通路における前記絞り弁より吸気流れ方向下流側の部分と機関内部とを連通し、該機関内部から前記吸気通路への気体排出のみを許容する第1の一方向排出弁を有する第1のブリーザ通路および、
    前記吸気通路における前記過給機より吸気流れ方向上流側の部分と前記機関内部における前記第1のブリーザ通路の前記内燃機関側の連通部分とを連通し、前記機関内部から前記吸気通路への気体排出のみを許容する第2の一方向排出弁を有する第2のブリーザ通路および、
    非過給時には前記吸気通路における前記絞り弁より吸気流れ方向上流側の部分と前記機関内部とを連通し、過給時には前記吸気通路における前記過給機より吸気流れ方向下流側の部分と機関内部とを連通する導入通路
    を備え、
    前記導入通路は、通路断面積を小さくする絞り部を有して前記吸気通路における前記過給機より吸気流れ方向上流側の部分と前記機関内部とを連通する第1の導入通路および、前記吸気通路から前記機関内部への気体導入のみを許容する一方向導入弁を有して前記吸気通路における前記過給機より吸気流れ方向下流側の部分と前記機関内部における前記第1の導入通路の連通部分とを連通する第2の導入通路からなるブローバイガス処理装置。
  11. 請求項10に記載のブローバイガス処理装置において、
    前記第2の導入通路は前記吸気通路における前記絞り弁より吸気流れ方向下流側の部分と前記連通部分とを連通する通路である
    ことを特徴とするブローバイガス処理装置。
  12. 請求項10または11に記載のブローバイガス処理装置において、
    前記一方向導入弁は、前記機関内部側と前記吸気通路側との差圧に応じて開度が変更される差圧作動弁である
    ことを特徴とするブローバイガス処理装置。
  13. 請求項10〜12のいずれか一項に記載のブローバイガス処理装置において、
    前記第1の一方向排出弁は、前記機関内部側と前記吸気通路側との差圧が小さいほど大きい開度に変更される差圧作動弁である
    ことを特徴とするブローバイガス処理装置。
  14. 請求項11〜13のいずれか一項に記載のブローバイガス処理装置において、
    前記第2の一方向排出弁はチェック弁である
    ことを特徴とするブローバイガス処理装置。
  15. 請求項1〜14のいずれか一項に記載のブローバイガス処理装置において、
    前記内燃機関に二つのオイルセパレータが設けられてなり、それらオイルセパレータのうちの一方を介して前記第1の導入通路が前記機関内部に連通されてなり、他方を介して前記第2の導入通路が前記機関内部に連通されてなる
    ことを特徴とするブローバイガス処理装置。
  16. 前記吸気通路における前記過給機より吸気流れ方向上流側の圧力が所定圧力より低いときに、該所定圧力以上であるときと比較して、前記第2のブリーザ通路の通路断面積を小さくする排出制限弁を更に備える
    請求項1〜15のいずれか一項に記載のブローバイガス処理装置。
  17. 吸気通路を流れる吸気の圧送を通じて過給を行う過給機と該過給機より吸気流れ方向下流側において前記吸気通路の通路断面積を可変設定する絞り弁とが該吸気通路に設けられた内燃機関に適用され、
    前記吸気通路における前記絞り弁より吸気流れ方向下流側の部分と機関内部とを連通し、該機関内部から前記吸気通路への気体排出のみを許容する第1の一方向排出弁を有する第1のブリーザ通路および、
    前記吸気通路における前記過給機より吸気流れ方向上流側の部分と前記機関内部における前記第1のブリーザ通路の前記内燃機関側の連通部分とを連通し、前記機関内部から前記吸気通路への気体排出のみを許容する第2の一方向排出弁を有する第2のブリーザ通路および、
    前記吸気通路における前記過給機より吸気流れ方向上流側の圧力が所定圧力より低いときに、該所定圧力以上であるときと比較して、前記第2のブリーザ通路の通路断面積を小さくする排出制限弁および、
    非過給時には前記吸気通路における前記絞り弁より吸気流れ方向上流側の部分と前記機関内部とを連通し、過給時には前記吸気通路における前記過給機より吸気流れ方向下流側の部分と機関内部とを連通する導入通路
    備えるブローバイガス処理装置。
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