JP2015098814A - ブローバイガス処理装置 - Google Patents

ブローバイガス処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015098814A
JP2015098814A JP2013238703A JP2013238703A JP2015098814A JP 2015098814 A JP2015098814 A JP 2015098814A JP 2013238703 A JP2013238703 A JP 2013238703A JP 2013238703 A JP2013238703 A JP 2013238703A JP 2015098814 A JP2015098814 A JP 2015098814A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blow
gas
passage
internal combustion
combustion engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013238703A
Other languages
English (en)
Inventor
圭祐 木村
Keisuke Kimura
圭祐 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2013238703A priority Critical patent/JP2015098814A/ja
Publication of JP2015098814A publication Critical patent/JP2015098814A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】内燃機関が低回転あるいは低負荷のとき、排気系の圧損を低減させながら、外気の逆流によるブローバイガスの換気効率の低下を抑制するブローバイガス処理装置を提供すること。
【解決手段】タービン41と、コンプレッサ42と、コントローラ44とを有する過給機3と、上流側吸気通路5aと連通しブローバイガスを通すブローバイガス通路31と、下流側吸気通路6aと連通するPCV通路32と、上流側圧力と下流側圧力との圧力差により、ブローバイガスをブローバイガス通路31から上流側吸気通路5aへ還流させるエゼクタ11とを有するブローバイガス処理装置50において、コントローラ44は、上流側圧力よりも下流側圧力が小さくなる機関回転数が低回転のとき、または内燃機関1の負荷が低負荷のとき、タービン41を最小の駆動効率で駆動させ、エゼクタ11により還流するブローバイガスを微少量にさせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、過給機を備えた内燃機関のブローバイガス処理装置に関する。
従来、この種のブローバイガス処理装置として、吸気通路内でコンプレッサによる過給圧を調整可能な過給機と、コンプレッサの上流側と下流側とを連通する吸気連通路内のエゼクタとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このブローバイガス処理装置は、さらに、エゼクタに接続されクランクケース内で発生するブローバイガスをコンプレッサの上流側に流通させるブローバイガス通路と、ブローバイガスをPCV(Positive Crankcase Ventilation)バルブを介してコンプレッサの下流側に流通させるPCV通路とを備えている。そして、過給域では、過給圧を利用したエゼクタの作用によりブローバイガスをコンプレッサの上流側に流通させ、非過給域では、PCV通路を通してブローバイガスをコンプレッサの下流側に流通させるようにしている。これにより、クランクケース内の換気が強制的に行われる。
従来、過給機には、ウエストゲートバルブと、このウエストゲートバルブの開閉を制御する制御装置が設けられており、この制御装置により過給圧の調整が行われるようになっている(例えば、特許文献2参照)。
特開2013−221488号公報 特開2011−214419号公報
しかしながら、従来のブローバイガス処理装置は、内燃機関の機関回転数が低回転のときや内燃機関の負荷が低負荷のときに、過給効果を高めるようウエストゲートバルブを全閉にしているため、排気系の圧損が必要以上に大きくなってしまうという問題がある。他方、内燃機関の低回転あるいは低負荷のときに、ウエストゲートバルブを全開とすると、外気がエゼクタの出口側からブローバイガス通路内に侵入して、オイルセパレータ、PCV通路を経由して、比較的に圧力の低いコンプレッサの下流側の吸気通路内に流入してしまうといういわゆる外気の逆流が起きることがある。この場合、オイルセパレータ内に外気が流入してしまう分、クランクケース内からオイルセパレータ内に流入するブローバイガスの量が減少し、結果としてクランクケース内の換気効率が低下してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、上述したような従来の問題を解決するためになされたもので、内燃機関が低回転あるいは低負荷のときであっても、排気系の圧損を低減させながら、外気の逆流によるブローバイガスの換気効率の低下を抑制することができるブローバイガス処理装置を提供することを課題とする。
本発明に係るブローバイガス処理装置は、上記課題を解決するため、(1)内燃機関の排気ガスにより駆動されるタービンと、前記タービンと連動するコンプレッサと、前記タービンの駆動を制御するコントローラとを有する過給機と、前記コンプレッサの上流側に位置する上流側吸気通路と連通するとともに、前記内燃機関のクランクケース内のブローバイガスを通すブローバイガス通路と、前記ブローバイガス通路から分岐し、前記コンプレッサの下流側に位置する下流側吸気通路と連通するクランクケース換気通路と、前記上流側吸気通路内の上流側圧力と前記下流側吸気通路内の下流側圧力との圧力差により、前記ブローバイガスを前記ブローバイガス通路から前記上流側吸気通路へ還流させるエゼクタとを有するブローバイガス処理装置において、前記コントローラは、前記上流側圧力よりも前記下流側圧力が小さくなる前記内燃機関の機関回転数が低回転のとき、または前記内燃機関の負荷が低負荷のとき、前記タービンを最小の駆動効率で駆動させ、前記エゼクタにより還流する前記ブローバイガスを微少量にさせるよう構成される。
この構成により、本発明に係るブローバイガス処理装置においては、内燃機関が低回転あるいは低負荷のとき、コントローラにより過給機の駆動効率が最小の状態でタービンが制御されて、エゼクタにより還流するブローバイガスが微少量になる。その結果、内燃機関が低回転あるいは低負荷のときであっても、排気系内の圧力の上昇が抑制され、排気系の圧損が低減される。また、微少量のブローバイガスがエゼクタにより上流側吸気通路に還流されるので、外気がエゼクタの出口側からブローバイガス通路内に侵入することが抑制され、外気の逆流によるブローバイガスの換気効率の低下が抑制される。
本発明によれば、従来のものと比較して、内燃機関が低回転あるいは低負荷のときであっても、排気系の圧損を低減させながら、外気の逆流によるブローバイガスの換気効率の低下を抑制することができるブローバイガス処理装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るブローバイガス処理装置が適用された内燃機関の概略構成図である。 本発明の実施形態に係るブローバイガス処理装置の効果を示すグラフであり、(a)は、従来のブローバイガス処理装置のグラフで、(b)は、実施形態に係るブローバイガス処理装置のグラフである。
以下、本発明に係るブローバイガス処理装置を、過給機を備えた内燃機関のブローバイガス処理装置に適用した実施形態について、図面を参照して説明する。
(実施形態)
まず、構成について説明する。
図1に示すように、内燃機関1は、機関本体2と、過給機3と、エアクリーナ4と、上流側吸気パイプ5と、下流側吸気パイプ6と、排気パイプ7と、吸気導入パイプ8と、エゼクタ11と、ブローバイガスパイプ12とを含んで構成されている。内燃機関1は、さらに、インテークマニホールド13と、スロットルバルブ14と、PCVパイプ15と、PCVバルブ16とを含んで構成されている。この内燃機関1は、吸入された空気と燃料との混合気を図示しない燃焼室に導入し、ピストンで圧縮させた後、燃焼させてクランクシャフトから動力を出力するいわゆるレシプロエンジンで構成される。
機関本体2は、クランクシャフトを収容するクランクケース21と、クランクケース21の上部に位置し、ピストンを収容するとともに燃焼室を形成するシリンダブロック22とを有している。機関本体2は、さらに、シリンダブロック22の上部に位置し、カムシャフトを収容するとともに燃焼室を形成するシリンダヘッド23と、シリンダヘッド23の上部に位置しシリンダヘッド23を閉塞するシリンダヘッドカバー24とを有している。
機関本体2には、燃焼室内の混合気や燃焼ガスがピストンとシリンダーとの間の隙間からクランクケース21内に侵入して発生するブローバイガスを通すブローバイガス通路31が形成されている。このブローバイガス通路31は、クランクケース21、シリンダブロック22、シリンダヘッド23を通ってエゼクタ11内に連通している。クランクケース21内に発生したブローバイガスは、ブローバイガス通路31内を矢印aで示す方向に流通するようになっている。
また、機関本体2には、クランクケース21内のブローバイガスをPCVパイプ15を介してインテークマニホールド13内に流通させるPCV通路32が、クランクケース21、シリンダブロック22、シリンダヘッド23内に形成されている。クランクケース21内に発生したブローバイガスは、PCV通路32内を矢印bで示す方向に流通するようになっている。このPCV通路32は、本発明に係るブローバイガス処理装置のクランクケース換気通路を構成している。
過給機3は、排気パイプ7に連結され燃焼室から排気される排気ガスにより駆動されるタービン41と、上流側吸気パイプ5および下流側吸気パイプ6と連結され上流側吸気パイプ5を流通する吸気を圧縮して下流側吸気パイプ6に流通させるコンプレッサ42と、タービン41とコンプレッサ42とを連結し、タービン41の動力をコンプレッサ42に伝達するシャフト43と、コントローラ44とを有している。
タービン41には、図示しないウエストゲートバルブ(WGV: Waste Gate Valve)が設けられており、コントローラ44によりウエストゲートバルブの開度が調整され過給圧が調圧されるようになっている。このタービン41は、可変ノズルタービン(VNT: Variable Nozzle Turbine)で構成されていてもよい。この構成により、コントローラ44により、エンジンの回転数に応じてタービン41に設けられた図示しないタービンブレードの開口面積を変化させることで排気ガスの流量を制御して、過給効果を高めることができる。
コントローラ44は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えるマイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUは、RAMの一時記憶機能を利用するとともにROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うようになっている。ROMには、過給機3の制御に必要とされるプログラムが記憶されている。
入力インターフェースには、スロットルバルブ14に設けられスロットル開度を検出するスロットルポジションセンサ、アクセルペダルに設けられアクセル開度を検出するアクセルポジションセンサ、エアクリーナ4の下流側に設けられ上流側吸気通路5a内の吸入空気量を測定するエアフローメーターなどのセンサが接続されている。入力インターフェースには、さらに車体に設けられ自動車の加速度を検出するGセンサなどの加速度センサ、内燃機関1のクランク軸の回転数(rpm)を検出するクランクポジションセンサなどのセンサが接続されている。
エアクリーナ4は、空気取り入れ口から空気を上流側吸気パイプ5に導入するとともに、空気中の異物を除去して浄化するようになっている。上流側吸気パイプ5は、上流側吸気通路5aを有し、エアクリーナ4と、コンプレッサ42とを連結して、エアクリーナ4から導入された空気をコンプレッサ42内に流通させるようになっている。
下流側吸気パイプ6は、下流側吸気通路6aを有し、コンプレッサ42と、インテークマニホールド13とを連結して圧縮された空気をコンプレッサ42からインテークマニホールド13に流通させるようになっている。排気パイプ7は、排気通路7aを有し、燃焼室から排気される排気ガスをタービン41内に流通させるようになっている。
吸気導入パイプ8は、吸気導入通路8aを有し、一端が下流側吸気パイプ6と連結され、他端がエゼクタ11に連結されており、下流側吸気通路6a内の空気を矢印c方向に流通させエゼクタ11内に流入させるようになっている。
エゼクタ11は、吸気導入パイプ8に連結されるとともに吐出口11aを有するノズル部11bと、ブローバイガス通路31からブローバイガスを吸入する吸入口11cを有する吸入室11dと、下流側のブローバイガスパイプ12と連結されたディフィーザ部11eとを含んで構成されている。このエゼクタ11においては、吐出口11aから空気が吐出される際に発生する負圧の作用によりブローバイガス通路31内のブローバイガスが吸入口11cから吸入室11dに吸入されるようになっている。吸入されたブローバイガスは、吐出口11aから吐出された空気と混合され、さらにディフィーザ部11eで混合気が圧縮され圧力が高められてブローバイガスパイプ12内に送られるようになっている。
ブローバイガスパイプ12は、ブローバイガス通路12aを有し、エゼクタ11から送られた混合気を上流側吸気パイプ5の上流側吸気通路5aに流入させるよう下流側で上流側吸気パイプ5に連結されている。
インテークマニホールド13は、上流側で下流側吸気パイプ6と連結され、下流側でシリンダヘッド23に連結されており、吸気通路13aを有している。吸気通路13aは複数に分岐され、それぞれ気筒内に連通している。この吸気通路13aは、下流側吸気通路6aと連通しており、本発明に係るブローバイガス処理装置の下流側吸気通路を構成している。
スロットルバルブ14は、図示しない開閉弁を有しており、開閉弁の開度が制御され下流側吸気通路6a内を流通する吸気の吸気量が制御されるようになっている。PCVパイプ15は、下流側がインテークマニホールド13に連結され、上流側がシリンダブロック22に連結されている。このPCVパイプ15は、PCV通路32と連通するPCV通路15aを有しており、PCV通路32内を流通するブローバイガスをインテークマニホールド13に流入させるようになっている。
PCVバルブ16は、PCVパイプ15に設けられており、図示しない中空状のバルブボディ内にスプール型のスライド可能な弁体を有している。この弁体は、圧縮コイルスプリングによりPCV通路15aを閉塞する方向に付勢されている。このPCVバルブ16は、PCV通路15aを介して連通するセパレータ室内の圧力とインテークマニホールド13の吸気通路13a内の吸気負圧との間に生じる差圧に応じて開弁し、還流するブローバイガスの流量を変えるよう構成されている。
この構成により、内燃機関1が予め設定された低負荷でスロットルバルブ14の開度が小さいとき、スロットルバルブ14の下流側の吸気の負圧が上流側に比べて高まるため、スロットルバルブ14の下流側にブローバイガスが吸い込まれることになる。これにより、上流側吸気通路5a内の新鮮な吸気がブローバイガス通路12aからブローバイガス通路31を通ってクランクケース21内に流れ込むようになっている。
他方、内燃機関1が高負荷でスロットルバルブ14の開度が大きいとき、スロットルバルブ14の上流側と下流側との吸気の圧力差が小さくなるが、クランクケース21内の圧力が高まるため、ブローバイガスは、ブローバイガス通路31からエゼクタ11を経由してブローバイガス通路12aから上流側吸気通路5a内に流入することになる。また、ブローバイガスは、PCV通路15aを通ってインテークマニホールド13の吸気通路13a内にも流入することになる。
本実施形態に係る過給機3、上流側吸気通路5a、下流側吸気通路6a、エゼクタ11、ブローバイガス通路12a、31およびPCV通路32は、本実施形態に係るブローバイガス処理装置50を構成しており、ブローバイガス処理装置50は、本発明に係るブローバイガス処理装置に対応している。
次いで、本実施形態に係るブローバイガス処理装置50の動作について説明する。
まず、内燃機関1が始動されると、過給機3のコントローラ44は、内燃機関1の運転状態を検出する。コントローラ44は、内燃機関1の機関回転数や負荷の高低によりこの運転状態を検出することができる。コントローラ44は、例えば、クランクポジションセンサにより機関回転数を検出することができる。コントローラ44は、内燃機関1の負荷について、例えば、スロットルポジションセンサにより検出されたスロットル開度、エアフローメーターにより測定された吸入空気量、アクセルポジションセンサにより検出されたアクセル開度等の運転情報を用いて算出することで推定することができる。算出された推定負荷を内燃機関1の負荷として取り扱うようにしてもよい。また、コントローラ44は、加速度センサの検出情報と内燃機関1の負荷との関係を示すマップを予め設けておき、そのマップに基づいて内燃機関1の負荷を検出するようにしてもよい。
コントローラ44は、運転状態について、スロットルポジションセンサから出力された信号に基づいて、機関回転数が低回転から高回転の範囲のうちどの回転域にあるか否かを検出する。スロットルポジションセンサから出力された信号による機関回転数と、基準回転数とを比較することで機関回転数がいずれの回転域にあるかを検出することができる。
基準回転数は、内燃機関1の気筒数、気筒の容量などの設定諸元によって異なるが、例えば、低回転は、A回転以上B回転未満の領域、中回転は、B回転以上C回転未満の領域、高回転は、C回転以上D回転未満の領域などのように、予め設定された低回転から高回転の回転域のマップからなる。このマップをROMに記憶しておき、回転域を検出する際に読み出して参照することで回転域を検出することができる。
コントローラ44は、機関回転数が低回転の回転域にあることを検出すると、タービン41を予め設定された最小の駆動効率になるよう、駆動させ、エゼクタ11によりクランクケース21内に発生したブローバイガスを上流側吸気通路5a内に還流する量を予め設定された微少量にさせる最小効率制御を実行する。この最小駆動効率制御は、コントローラ44の指令により、前述のタービン41のWGVを全開にする制御で、この制御により駆動効率を最小とすることができる。また、コントローラ44の指令により、前述のタービン41のVNTを全開にする制御であってもよく、この制御によっても駆動効率を最小とすることができる。
なお、本実施形態に係るブローバイガス処理装置50においては、コントローラ44による最小駆動効率制御に応じて、スロットルバルブ14の開度を比較的に小さくすることで、過給機3のタービン41により高められる過給圧の過度の上昇を抑えることもできる。
コントローラ44は、運転状態について、スロットルポジションセンサから出力された信号に基づいて、内燃機関1の負荷が低負荷から高負荷の範囲のうちどの負荷領域にあるか否かを検出する。この検出は、スロットルポジションセンサにより検出されたスロットル開度、エアフローメーターにより測定された吸入空気量、アクセルポジションセンサにより検出されたアクセル開度からそれぞれ出力された信号に基づいて、負荷の高低の推定値を算出処理することにより検出する。この算出された推定値と基準値とを比較して検出することができる。
この基準値は、次のように具体的に設定される。例えば、低負荷は、H1負荷以上H2負荷未満の領域、中負荷は、H2負荷以上H3負荷未満の領域、高負荷は、H3負荷以上H4負荷未満の領域などのように、予め設定された低負荷から高負荷の負荷領域のマップからなる。そして、このマップをROMに記憶しておき、負荷領域を検出する際に読み出して参照することで内燃機関1の負荷がいずれの負荷領域にあるかを検出することができる。
また、自動車の加速度を検出するGセンサなどの加速度センサから出力された信号に基づいて、前述の負荷領域の検出と同様の方法で内燃機関1の負荷を検出するようにしてもよい。
コントローラ44は、内燃機関1の負荷が低負荷の負荷領域にあることを検出すると、前述の機関回転数が低回転の回転域にある場合と同様に、タービン41を最小の駆動効率になるよう、駆動させ、エゼクタ11によりクランクケース21内に発生したブローバイガスを上流側吸気通路5a内に還流する量を微少量にさせる最小効率制御を実行する。
本実施形態に係るブローバイガス処理装置50は、前述のように構成されているので、以下の効果が得られる。
ブローバイガス処理装置50は、タービン41と、コンプレッサ42と、コントローラ44とを有する過給機3と、上流側吸気通路5aと連通しブローバイガスを通すブローバイガス通路31と、下流側吸気通路6aと連通するPCV通路32と、上流側圧力と下流側圧力との圧力差により、ブローバイガスをブローバイガス通路31から上流側吸気通路5aへ還流させるエゼクタ11とを有している。
そして、コントローラ44は、上流側圧力よりも下流側圧力が小さくなる機関回転数が低回転のとき、または内燃機関1の負荷が低負荷のとき、タービン41を最小の駆動効率で駆動させ、エゼクタ11により還流するブローバイガスを微少量にさせる最小効率制御を実行するよう構成されている。
この構成により、本実施形態に係るブローバイガス処理装置50は、従来のものと比較して、内燃機関1が低回転あるいは低負荷のときであっても、排気系の圧損を低減させながら、外気の逆流によるブローバイガスの換気効率の低下を抑制することができる。
具体的には、図2(a)に示すように、従来のブローバイガス処理装置においては、内燃機関が低回転あるいは低負荷のとき、過給機の駆動効率を高めるようインテークマニホールド内の圧力がある程度高まるまで、ブローバイガス通路やPCV通路の通路流量が最小となっている。そして、非過給域にはエゼクタが駆動していないので、エゼクタの経路、すなわち、破線の矢印dで示すように、上流側吸気通路からブローバイガス通路に向かう経路に新気が流入するいわゆる逆流が生じ、エゼクタを通過してクランクケース内に侵入してしまうことがあった。この場合、PCV通路やブローバイガス通路を流通するブローバイガスの流量が減少してしまい、ブローバイガスの還流効率の低下を招いてしまうという問題があった。
この問題は、過給機における非過給時と過給時とでPCV通路およびブローバイガス通路が共通していることによるもので、非過給時と過給時とで異なった通路を設けることにより解決することもできる。しかしながら、異なった通路を設けるとオイルセパレータを各通路に設ける必要があり、部品点数が増えてしまうという問題がある。
他方、前述の逆流を防止するためエゼクタに逆止弁からなる逆流防止機構を設けることも考えられるが、構造的な逆止弁の場合は、圧力損失が大きくなってしまい、過給時のエゼクタ流量が激減し、背反してしまうという問題がある。
これに対し、本実施形態に係るブローバイガス処理装置50においては、非過給時に、インテークマニホールド13内に生ずる負圧により、PCVバルブ16によって、クランクケース21内の換気をする際に、コントローラ44によって制御がなされるので、前述の問題が解消されるという効果が得られる。
すなわち、非過給時に、コンプレッサ42で、エゼクタ11に駆動圧力をかけ、例えば、図2(b)に示すように、5L/min程度の吸気の微小流量を矢印c方向に流動させて、エゼクタ11を機能させ、ブローバイガスをエゼクタ11からブローバイガス通路12a内に流し、上流側吸気通路5aに微少量だけ還流させることができる。
その結果、ブローバイガス通路12aに微少量のブローバイガスが流動しているので、エゼクタ11に逆止弁などの逆流防止機構を設けることなく、エゼクタ11の経路から新気が入ることを防止することができる。また、内燃機関1が低回転あるいは低負荷で、通常、非過給時であっても、過給機3を機能させているので、排気系の圧損を低減することができるという効果が得られる。
以上のように、本発明に係るブローバイガス処理装置は、従来のものと比較して、内燃機関が低回転あるいは低負荷のときであっても、排気系の圧損を低減させながら、外気の逆流によるブローバイガスの換気効率の低下を抑制することができるという効果を有し、過給機を備えたブローバイガス処理装置として有用である。
1…内燃機関、3…過給機、5a…上流側吸気通路、6a…下流側吸気通路、11…エゼクタ、31…ブローバイガス通路、32…PCV通路(クランクケース換気通路)、41…タービン、42…コンプレッサ、44…コントローラ、50…ブローバイガス処理装置

Claims (1)

  1. 内燃機関の排気ガスにより駆動されるタービンと、前記タービンと連動するコンプレッサと、前記タービンの駆動を制御するコントローラとを有する過給機と、
    前記コンプレッサの上流側に位置する上流側吸気通路と連通するとともに、前記内燃機関のクランクケース内のブローバイガスを通すブローバイガス通路と、
    前記ブローバイガス通路から分岐し、前記コンプレッサの下流側に位置する下流側吸気通路と連通するクランクケース換気通路と、
    前記上流側吸気通路内の上流側圧力と前記下流側吸気通路内の下流側圧力との圧力差により、前記ブローバイガスを前記ブローバイガス通路から前記上流側吸気通路へ還流させるエゼクタとを有するブローバイガス処理装置において、
    前記コントローラは、前記上流側圧力よりも前記下流側圧力が小さくなる前記内燃機関の機関回転数が低回転のとき、または前記内燃機関の負荷が低負荷のとき、前記タービンを最小の駆動効率で駆動させ、前記エゼクタにより還流する前記ブローバイガスを微少量にさせることを特徴とするブローバイガス処理装置。
JP2013238703A 2013-11-19 2013-11-19 ブローバイガス処理装置 Pending JP2015098814A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013238703A JP2015098814A (ja) 2013-11-19 2013-11-19 ブローバイガス処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013238703A JP2015098814A (ja) 2013-11-19 2013-11-19 ブローバイガス処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015098814A true JP2015098814A (ja) 2015-05-28

Family

ID=53375580

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013238703A Pending JP2015098814A (ja) 2013-11-19 2013-11-19 ブローバイガス処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015098814A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108894851A (zh) * 2018-06-21 2018-11-27 浙江吉利控股集团有限公司 曲轴箱通风系统

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108894851A (zh) * 2018-06-21 2018-11-27 浙江吉利控股集团有限公司 曲轴箱通风系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8960167B2 (en) Ventilation control apparatus for internal combustion engine
JP6136979B2 (ja) 機関システムの制御装置
JP6765260B2 (ja) 過給機付内燃機関のブローバイガス処理装置
JP4492406B2 (ja) ディーゼルエンジンの吸排気装置
JP2008111422A (ja) ブローバイガス処理装置
JP2010265854A (ja) ターボ式過給機付き内燃機関およびその制御方法
JP2011069305A (ja) 内燃機関及びその制御方法
JP2003184532A (ja) 排気ターボ過給式内燃機関用のクランクケースベンチレーション装置
JP2013096247A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2018031350A (ja) エンジンの過給装置
JP2013124544A (ja) 内燃機関
JP2012067614A (ja) コンプレッサ出口圧力制御装置
RU2704592C1 (ru) Способ управления и устройство управления для двигателя внутреннего сгорания
JP5508632B2 (ja) 排気ターボ過給機付き内燃機関におけるブローバイガスの処理装置
JP4585446B2 (ja) エンジンのegrバルブの制御装置
JP2015098814A (ja) ブローバイガス処理装置
JP2013221488A (ja) 過給機付き内燃機関の制御装置
JP6984483B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2006037762A (ja) エンジンの制御装置
JP2005180362A (ja) エンジンシステムの制御装置
JP2008115792A (ja) 過給制御装置
JP6537271B2 (ja) 内燃機関
JP2019152170A (ja) ターボ式過給機、ターボ式過給システム及びターボ式過給システムの過給方法
JP2013174219A (ja) 内燃機関
JP6428673B2 (ja) 内燃機関の制御装置