JP2005180362A - エンジンシステムの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コーキングの発生を抑制する。
【解決手段】 ECUは、吐出空気温度TCを検出するステップ(S100)と、吐出空気温度TCが、予め定められた温度TC(1)よりも高いか否かを判別するステップ(S200)と、吐出空気温度TCが、予め定められた温度TC(1)よりも高い場合(S200にてYES)、過給圧PIMを低減させることにより、吐出空気温度TCを低下させるステップ(S300)とを含むプログラムを実行する。予め定められた温度TC(1)は、ターボチャージャにおいてコーキングが発生する温度よりも低い温度である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、エンジンシステムの制御装置に関し、特に、エンジンから排出された排気ガスによって駆動されるタービンに連結され、エンジンへ供給される空気を圧縮するコンプレッサを有するターボチャージャが設けられたエンジンシステムの制御装置に関する。
従来より、エンジンの出力を向上させるために、エンジンに供給される空気をコンプレッサにより圧縮し、過給するターボチャージャが知られている。このターボチャージャにおいては、コンプレッサによる過給圧が上昇するにつれて、コンプレッサから吐出される圧縮空気の温度が上昇する。ところで、コンプレッサが圧縮する空気には、PCV(Positive Crankcase Ventilation)パイプを通って、クランクケースやターボチャージャからコンプレッサの上流側に戻された空気(ブローバイガスなど)が含まれる。この空気には、エンジンやターボチャージャの潤滑油(オイル)によるオイルミストが含まれている。コンプレッサから突出される圧縮空気の温度が高温になると、オイルミストが炭化し、コンプレッサの吐出口付近に固着するコーキングが発生する。このコーキングを防止するため、コンプレッサから吐出される圧縮空気の温度を抑制する必要がある。
特開2000−230428号公報(特許文献1)は、吐出側吸気温度が過度に上昇することを防止するエンジンの過給システムを開示する。特許文献1に記載のエンジンの過給システムは、過給機と、その上流に配置されたスロットルバルブと、スロットルバルブを迂回して過給機の上流に連通した吸気バイパス流路と、吸気バイパス流路に配置されたバルブと、車速センサと、スロットルバルブ開度センサと、過給機の吐出側吸気温度センサと、各センサからの信号を受けるコントロ−ラとを含む。減速時にスロットルバルブの開度が小さくなり、吐出側吸気温度が設定値を超えると、バルブによって吸気バイパス流路から過給機に吸気(新気)が供給される。
この公報に記載の発明によると、例えば、減速時にスロットルバルブの開度が小さくなったとき、過給機の吐出側吸気温度がその設定値を超えると、コントロ−ラによって、バルブが必要な開度まで開放され、吸気バイパス流路を通って適量の吸気(新気)が過給機に供給される。このように、スロットルバルブが全閉状態になっても過給機に適量の新気が供給されるから、僅かに与えられた吸気で過給機が無理な圧縮仕事を行うことが防止され、吐出側吸気温度が過度に上昇することが防止される。
特開2000−230428号公報
しかしながら、上述の公報に記載の発明は、減速時にスロットルバルブの開度が小さくなったときに、過給機の吐出側吸気温度の上昇を抑制することができるが、過給機に十分な空気が供給されるエンジン高負荷時に、吐出側吸気温度の上昇を抑制することができない。すなわち、エンジンが高回転で駆動するために、過給機が多くの空気を高い圧力で過給する場合にも、過給機の吐出側吸気温度が上昇するが、この場合における対策はなんら考慮されていない。したがって、依然としてコーキングが発生するおそれがあるという問題点があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、コンプレッサから吐出された圧縮空気の温度上昇を抑え、コーキングを抑制することができるエンジンシステムの制御装置を提供することにある。
第1の発明に係るエンジンシステムの制御装置は、エンジンから排出された排気ガスによって駆動されるタービンに連結され、エンジンへ供給される空気を圧縮するコンプレッサを有するターボチャージャが設けられたエンジンシステムを制御する。この制御装置は、コンプレッサから吐出された圧縮空気の温度を検出するための検出手段と、検出された圧縮空気の温度が、予め定められた温度よりも高い場合に、コンプレッサによる過給圧を下げるように、エンジンシステムを制御するための制御手段とを含む。
第1の発明によると、検出手段により、コンプレッサから吐出された圧縮空気の温度が検出され、検出された圧縮空気の温度が、予め定められた温度よりも高い場合、制御手段により、コンプレッサによる過給圧を下げるように、エンジンシステムが制御される。これにより、コンプレッサから吐出された圧縮空気の温度が予め定められた温度よりも高い場合に、コンプレッサによる過給圧が下げられる。コンプレッサによる過給圧が下げられると、圧縮による空気の温度上昇が抑制される。その結果、コンプレッサから吐出された圧縮空気の温度上昇を抑え、コーキングを抑制することができるエンジンシステムの制御装置を提供することができる。
第2の発明に係るエンジンシステムの制御装置は、エンジンから排出された排気ガスによって駆動されるタービンに連結され、エンジンへ供給される空気を圧縮するコンプレッサを有するターボチャージャが設けられたエンジンシステムを制御する。この制御装置は、コンプレッサから吐出される圧縮空気の温度を検出するための検出手段と、検出された圧縮空気の温度が、予め定められた温度よりも高いか否かを判別するための判別手段と、検出された圧縮空気の温度が、予め定められた温度よりも高い状態である時間を計測するための計測手段と、検出された圧縮空気の温度が、予め定められた温度よりも高い状態である時間が、予め定められた時間を経過した場合に、コンプレッサによる過給圧を下げるように、エンジンシステムを制御するための制御手段とを含む。
第2の発明によると、検出手段により、コンプレッサから吐出される圧縮空気の温度が検出され、検出された圧縮空気の温度が、予め定められた温度よりも高いか否かが、判別手段により判別される。検出された圧縮空気の温度が、予め定められた温度よりも高い状態である時間が、計測手段により計測され、検出された圧縮空気の温度が、予め定められた温度よりも高い状態である時間が、予め定められた時間を経過すると、制御手段により、コンプレッサによる過給圧を下げるように、エンジンシステムが制御される。これにより、検出された圧縮空気の温度が、予め定められた温度よりも高い状態である時間が、予め定められた時間を経過すると、コンプレッサによる過給圧が下げられる。コンプレッサによる過給圧が下げられると、圧縮による空気の温度上昇が抑制される。その結果、コンプレッサから吐出された圧縮空気の温度上昇を抑え、コーキングを抑制することができるエンジンシステムの制御装置を提供することができる。
第3の発明に係るエンジンシステムの制御装置においては、第1または2の発明の構成に加え、エンジンシステムには、コンプレッサから吐出された圧縮空気を冷却するためのインタークーラが設けられている。検出手段は、コンプレッサとインタークーラとの間に設けられている。
第3の発明によると、コンプレッサとインタークーラとの間に検出手段が設けられている。これにより、インタークーラにより冷却される前の圧縮空気の温度を検出することができる。その結果、コンプレッサから吐出された圧縮空気の温度を正確に検出することができる。
第4の発明に係るエンジンシステムの制御装置においては、第1ないし3のいずれかの発明の構成に加え、検出手段は、コンプレッサから圧縮空気が吐出する吐出口の近傍に設けられている。
第4の発明によると、コンプレッサから圧縮空気が吐出する吐出口の近傍に、検出手段が設けられている。これにより、コンプレッサから吐出された直後の圧縮空気の温度を検出することができる。その結果、コンプレッサから吐出された圧縮空気の温度を正確に検出することができる。
第5の発明に係るエンジンシステムの制御装置においては、第1ないし4のいずれかの発明の構成に加え、ターボチャージャは、エンジンシステムの運転状態に応じて開度が変化するノズルにより導きかれた排気ガスによってタービンを駆動させるバリアブルノズル式ターボチャージャである。制御手段は、ノズル開度を開かせて、コンプレッサによる過給圧を下げるように、エンジンシステムを制御するための手段を含む。
第5の発明によると、制御手段は、エンジンシステムの運転状態に応じて開度が変化するノズルにより導かれた排気ガスによってタービンを駆動させるバリアブルノズル式ターボチャージャのノズル開度を開かせる。ノズル開度が開くと、エンジンから排出された排気ガスの流速が下がる。排気ガスの流速が下がると、タービン回転数、すなわちコンプレッサの回転数が下がり、過給圧が下がる。これにより、コンプレッサから吐出された圧縮空気の温度上昇を抑え、コーキングを抑制することができる。
第6の発明に係るエンジンシステムの制御装置においては、第1ないし4のいずれかの発明の構成に加え、制御手段は、エンジンへの燃料の供給量を低減させて、コンプレッサによる過給圧を下げるように、エンジンシステムを制御するための手段を含む。
第6の発明によると、制御手段は、エンジンへの燃料の供給量を低減する。エンジンへの燃料の供給量が低減されると、エンジン回転数が落ち、排気ガスの量および流速および圧力が下がる。排気ガスの量および流速および圧力が下がると、タービン回転数、すなわちコンプレッサの回転数が下がり、過給圧が下がる。これにより、コンプレッサから吐出された圧縮空気の温度上昇を抑え、コーキングを抑制することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1の実施の形態>
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係るエンジンシステムの制御装置について説明する。エンジンシステムは、エンジン100と、ターボチャージャ200と、インタークーラ300と、ECU(Electronic Control Unit)400と、PCV500とを含む。本実施の形態に係るエンジンシステムの制御装置は、ECU400が実行するプログラムにより実現される。このエンジンシステムは、自動車などの車両に搭載される。
エンジン100は、エアクリーナ102と、インテークマニホールド(以下、インマニと略す)104と、エキゾーストマニホールド(以下、エキマニと略す)106と、触媒108と、ウエイストゲートバルブ110と、排気バイパス通路112とを含む。
エンジンに吸入される空気は、エアクリーナ102によりろ過される。エアクリーナ102によりろ過された空気は、ターボチャージャ200により圧縮され、インタークーラ300で冷却される。インタークーラ300で冷却された空気は、エンジン100の各気筒の吸気側に接続されたインマニ104を通過してエンジン100に吸入される。エンジン100で燃料と混合され燃焼させられた空気、すなわち排気ガスは、エンジン100の各気筒の排気側に接続されたエキマニ106から、ターボチャージャ200を介して触媒108に導かれる。また、ターボチャージャ200に過度の量の排気ガスが流入することを防止する必要がある場合には、排気ガスはウエイストゲートバルブ110を介して排気バイパス通路112を通る。バイパス通路112を通ることにより、排気ガスは、ターボチャージャ200を迂回して触媒108に導かれる。排気ガスは、触媒108により浄化された後、車外に排出される。
ターボチャージャ200は、タービン210と、シャフト220と、コンプレッサ230と、アクチュエータ240とを含む。このターボチャージャ200は、ノズル開度をエンジン(車両)の運転状態に応じて変化させることができる可変(バリアブル)ノズル式ターボチャージャである。
タービン210は、タービンロータ(タービンホイール、タービンブレードなどとも呼ばれる)212と、ノズルベーン214とを含む。タービンロータ212は、排気ガスにより回転させられる。ノズルベーン214は、ノズル開度、すなわち面積を変化させ、タービン210を駆動させる排気ガスの流速および圧力を変えることができる。ノズルベーン214は、アクチュエータ240により、駆動させられる。
コンプレッサ230のコンプレッサブレード232は、タービンロータ212とシャフト220を介して連結されている。排気ガスにより、タービンロータ212が回転させられると、コンプレッサブレード232が回転させられる。コンプレッサブレード232は、エアクリーナ102によりろ過された空気を圧縮(過給)する。
インタークーラ300は、コンプレッサ230により圧縮されて温度が上昇した空気を冷却する。冷却された空気の体積は、冷却前に比べて小さくなるため、より多くの空気をエンジンに送り込まれる。
ECU400には、エンジン100、アクチュエータ240、エアフローメータ402、吐出空気温度センサ404、過給圧センサ406およびインマニ温度センサ408が接続されている。エアフローメータ402は、吸入空気量GAを検出する。吐出空気温度センサ404は、コンプレッサ230の吐出口234の近傍に設けられている。吐出空気温度センサ404は、コンプレッサ230により圧縮されて温度が上昇した後であって、インタークーラ300により冷却される前の圧縮空気の温度(吐出空気温度)TCを検出する。過給圧センサ406は、インマニ104に設けられており、インマニ内の圧力、すなわち過給圧(吸気圧)PIMを検出する。インマニ温度センサ408は、インマニ104に設けられている。インマニ温度センサ408は、インタークーラ300により冷却された後であって、エンジン100に吸入される前の空気の温度(吸気温度)TIMを検出する。
ECU400は、吸入空気量GA、吐出空気温度TC、過給圧PIM、吸気温度TIMなどに基づいて、エンジン100への燃料供給量Q、ノズル開度などが所望の値となるようにアクチュエータ240やインジェクタ410などの機器類を制御し、エンジン100を所望の回転数NEで駆動させる。これにより、車両が所望の状態で走行する。
PCV500は、PCVホース502により、エンジン100のクランクケース内にたまったブローバイガスや、ターボチャージャ200の軸受け部から漏れた排気ガスなどを、コンプレッサ230の手前に戻す。ブローバイガスや、ターボチャージャ200の軸受け部から漏れた排気ガスには、エンジン100およびターボチャージャ200の潤滑油(オイル)が微細な粒子の状態で空気と混ざり合ったオイルミストを含む。したがって、コンプレッサ230が圧縮する空気には、オイルミストが含まれる。
このオイルミストは、吐出空気温度TCが高くなると、炭化するという特性を有する。オイルミストが炭化すると、コンプレッサ230の吐出口234近辺に炭化したオイルミストが固着するコーキングが発生する。このコーキングが発生すると、コンプレッサ230の吐出口234の面積が小さくなるため、圧縮空気が流れる流路抵抗が増大する。そのため、コーキングが発生する前と同じ回転数でコンプレッサ230を駆動させても、過給圧PIMが低下する。したがって、目標の過給圧を得るためには、コンプレッサ230の回転数を上げ、より多くの空気を、より高い圧力まで圧縮しなければならなくなる。その結果、吐出空気温度TCが過度に高くなりすぎて、ターボチャージャ200の動作異常を引起すおそれが生じる。また、コーキングがさら進行してしまうという悪循環に陥る。本実施の形態に係るエンジンシステムの制御装置は、このコーキングの発生を抑制する。
図2を参照して、ターボチャージャ200についてさらに説明する。タービンロータ212に排気ガスを導くタービン入口のガス通路には、複数の回動可能なノズルベーン214が設けられている。ノズルベーン214間に形成されるバリアブルノズルの開度は、リンク216を介して駆動リング218を回転させることによって調整されるようになっており、リンク216は、アクチュエータ240のロッド250に連結されている。図2において、ロッド250が左側に作動させられると、ノズルベーン214はピン219を中心として反時計方向に回転し、ノズルベーン間に形成されるノズルの開度すなわち面積は大きくなる。一方、ロッド250が右側に作動させられると、ノズルベーン214はピン219を中心として時計方向に回転し、ノズル開度は閉じられる。そして、ノズル開度が小さくなるほど、排気ガスの流速および圧力が増大する。排気ガスの流速および圧力が増大すると、タービンロータ212を駆動させるエネルギが増大するため、タービンロータ212、すなわちコンプレッサブレード232の回転数が増大する。コンプレッサブレード232の回転数が増大すると、過給圧PIMが増大し、より多くの空気がエンジン100に送り込まれる。過給圧PIMの増大に伴って、吐出空気温度TCが上昇する。
アクチュエータ240には、ダイアフラム242によって隔成されたダイアフラム室244が形成されている。ダイアフラム242には、ロッド250が連結されている。また、ダイアフラム242は、スプリング246によってノズルベーン214を閉じる方向に付勢されている。ダイアフラム室244の入口ポート248は、負圧制御弁260に接続されている。負圧制御弁260は、ECU400に接続されており、ECU400からの信号に基づき、ダイアフラム室244に導入する負圧を調整する。なお、本実施の形態では、ダイアフラム室244に大気圧が導入された場合に、ノズル開度が最小となる。
図3を参照して、本実施の形態に係るエンジンシステムの制御装置において、ECU400が実行するプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、ECU400は、吐出空気温度TCを検出する。S200にて、ECU400は、吐出空気温度TCが、予め定められた温度TC(1)よりも高いか否かを判別する。この予め定められた温度TC(1)は、ターボチャージャ200においてコーキングが発生する温度よりも低い温度である。吐出空気温度TCが、予め定められた温度TC(1)よりも高い場合(S200にてYES)、処理はS300に移される。そうでない場合(S200にてNO)、この処理は終了する。
S300にて、ECU400は、過給圧PIMを低減させる。過給圧PIMを低減させることにより、吐出空気温度TCを低下させる。ECU400は、インジェクタ410から噴射される燃料の噴射量(燃料供給量)Qを低減する方法、およびターボチャージャ200のノズル開度を開く方法の少なくともいずれか一方の方法により、過給圧PIMを低減させる。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係るエンジンシステムの制御装置における、ECU400の動作について説明する。
吐出空気温度TCが検出されると(S100)、吐出空気温度TCが、予め定められた温度TC(1)よりも高いか否かが判別される(S200)。吐出空気温度TCが、予め定められた温度TC(1)よりも高い場合(S200にてYES)、インジェクタ410から噴射される燃料の噴射量Qを低減する方法、およびターボチャージャ200のノズル開度を開く方法の少なくともいずれか一方の方法により、過給圧PIMが低減させられる(S300)。
インジェクタ410から噴射される燃料の噴射量Qを低減した場合は、エンジン100の出力(回転数)が落ちるため、吸入空気量GAが減り、排気ガスの量および流速が減る。排気ガスの量および流速が減ると、タービンロータ212、すなわちコンプレッサブレード232の回転数が落ちる。一方、ターボチャージャのノズル開度を開いた場合は、ノズルから流出する排気ガスの流速および圧力が減少し、タービンロータ212、すなわちコンプレッサブレード232の回転数が落ちる。
コンプレッサブレード232の回転数が落ちると、過給圧PIMが低減されるとともに、吐出空気温度TCも低下する。予め定められた温度TC(1)は、ターボチャージャ200においてコーキングが発生する温度よりも低い温度であるため、吐出空気温度TCが、コーキングが発生する温度よりも高くなることが抑制される。その結果、コーキングの発生が抑制される。
以上のように、本実施の形態に係るエンジンシステムの制御装置において、ECUは、コンプレッサからの吐出された空気の吐出空気温度TCが、予め定められた温度TC(1)よりも高い場合は、過給圧PIMを低減して、吐出空気温度TCを低下させる。この温度TC(1)は、コーキングが発生する温度よりも低い。これにより、吐出空気温度TCが、コーキングが発生する温度よりも高くなることを抑制することができる。その結果、コーキングの発生を抑制することができる。
<第2の実施の形態>
図4を参照して、本発明の第2の実施の形態に係るエンジンシステムの制御装置について説明する。前述の第1の実施の形態においては、吐出空気温度TCが、予め定められた温度TC(1)よりも高い場合に、過給圧PIMを低減していたが、本実施の形態においては、吐出空気温度TCが、予め定められた温度TC(1)よりも高い状態である時間が予め定められた時間を経過した場合に、過給圧PIMを低減させる。
その他のハードウエア構成は、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
図4を参照して、本実施の形態に係るエンジンシステムの制御装置において、ECU400が実行するプログラムの制御構造を説明する。前述の第1の実施の形態において、ECU400が実行するプログラムと同一のステップには、同一の符号を付してある。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
S400にて、ECU400は、吐出空気温度TCが、予め定められた温度TC(1)よりも高い状態である時間Sをカウントする。
S500にて、ECU400は、吐出空気温度TCが、予め定められた温度TC(1)よりも高い状態である時間Sが、予め定められた時間S(1)を経過したか否かを判別する。時間Sが、予め定められた時間S(1)を経過した場合(S500にてYES)、処理はS300に移される。そうでない場合(S500にてNO)、処理はS600に移される。
S600にて、ECU400は、吐出空気温度TCが、予め定められた温度TC(1)よりも低くなったか否かを判別する。吐出空気温度TCが、予め定められた温度TC(1)よりも低くなった場合(S600にてYES)、処理はS700に移される。そうでない場合(S600にてNO)、処理はS400に戻される。
S700にて、ECU400は、時間Sのカウントを停止する。このとき、時間Sをリセットし、次回に時間Sをカウントする場合に、0からカウントしてもよい。リセットせずに、カウントした時間Sを保存しておき、次回に時間Sをカウントする場合に、保存されていた時間Sからカウントし始めてもよい(時間Sを積算するようにしてもよい)。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係るエンジンシステムの制御装置における、ECU400の動作について説明する。
吐出空気温度TCが検出されると(S100)、吐出空気温度TCが、予め定められた温度TC(1)よりも高いか否かが判別される(S200)。吐出空気温度TCが、予め定められた温度TC(1)よりも高い場合(S200にてYES)、吐出空気温度TCが、予め定められた温度TC(1)よりも高い状態である時間Sがカウントされ(S400)、時間Sが、予め定められた時間S(1)を経過したか否かが判別される(S500)。
吐出空気温度TCが、予め定められた温度TC(1)よりも高い状態である時間Sが、予め定められた時間S(1)を経過した場合(S500にてYES)、過給圧PIMが低減させられる(S300)。この場合のECU400動作は、前述の第1の実施の形態におけるECU400の動作と同じであるため、ここではその詳細な説明は繰返さない。
吐出空気温度TCが、予め定められた温度TC(1)よりも高い状態である時間Sが、予め定められた時間S(1)を経過していない場合(S500にてNO)、吐出空気温度TCが、予め定められた温度TC(1)よりも低くなったか否かが判別される(S600)。
吐出空気温度TCが、予め定められた温度TC(1)よりも低くなった場合(S600にてYES)、時間Sのカウントが停止される。吐出空気温度TCが、予め定められた温度TC(1)よりも高い場合(S600にてNO)、時間Sのカウントが継続される(S400)。
以上のように、本実施の形態に係るエンジンシステムの制御装置において、ECUは、コンプレッサからの吐出された空気の吐出空気温度TCが、予め定められた温度TC(1)よりも高い状態である時間Sが予め定められた時間S(1)を経過した場合、過給圧PIMを低減して、吐出空気温度TCを低下させる。このように構成すれば、定常的に、吐出空気温度TCが、予め定められた温度TC(1)よりも高い場合に、過給圧PIMを低減することができる。これにより、たとえば追い越しなどのためにアクセルペダルを踏込み、一時的に、吐出空気温度TCが、予め定められた温度TC(1)よりも高くなった場合などに、過給圧PIMが低減させられることを抑制し、所望の加速度を得ることができる。その結果、前述の第1の実施の形態と同様の効果に加え、不必要な過給圧の低減を抑制することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
第1の実施の形態のエンジンシステムを示す図である。 エンジンシステムに設けられたターボチャージャにおいて、ノズル開度を可変とする構造を示す図である。 第1の実施の形態において、ECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 第2の実施の形態において、ECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
符号の説明
100 エンジン、200 ターボチャージャ、210 タービン、212 タービンロータ、214 ノズルベーン、216 リンク、218 駆動リング、219 ピン、220 シャフト、230 コンプレッサ、232 コンプレッサブレード、234 吐出口、240 アクチュエータ、242 ダイアフラム、244 ダイアフラム室、246 スプリング、248 入口ポート、250 ロッド、260 負圧制御弁、300 インタークーラ、400、ECU、404 吐出空気温度センサ、410 インジェクタ。

Claims (6)

  1. エンジンから排出された排気ガスによって駆動されるタービンに連結され、前記エンジンへ供給される空気を圧縮するコンプレッサを有するターボチャージャが設けられたエンジンシステムの制御装置であって、
    前記コンプレッサから吐出された圧縮空気の温度を検出するための検出手段と、
    検出された圧縮空気の温度が、予め定められた温度よりも高い場合に、前記コンプレッサによる過給圧を下げるように、前記エンジンシステムを制御するための制御手段とを含む、エンジンシステムの制御装置。
  2. エンジンから排出された排気ガスによって駆動されるタービンに連結され、前記エンジンへ供給される空気を圧縮するコンプレッサを有するターボチャージャが設けられたエンジンシステムの制御装置であって、
    前記コンプレッサから吐出される圧縮空気の温度を検出するための検出手段と、
    検出された圧縮空気の温度が、予め定められた温度よりも高いか否かを判別するための判別手段と、
    検出された圧縮空気の温度が、予め定められた温度よりも高い状態である時間を計測するための計測手段と、
    検出された圧縮空気の温度が、予め定められた温度よりも高い状態である時間が、予め定められた時間を経過した場合に、前記コンプレッサによる過給圧を下げるように、前記エンジンシステムを制御するための制御手段とを含む、エンジンシステムの制御装置。
  3. 前記エンジンシステムには、前記コンプレッサから吐出された圧縮空気を冷却するためのインタークーラが設けられ、
    前記検出手段は、前記コンプレッサと前記インタークーラとの間に設けられている、請求項1または2に記載のエンジンシステムの制御装置。
  4. 前記検出手段は、前記コンプレッサから圧縮空気が吐出する吐出口の近傍に設けられている、請求項1ないし3のいずれかに記載のエンジンシステムの制御装置。
  5. 前記ターボチャージャは、前記エンジンシステムの運転状態に応じて開度が変化するノズルにより導かれた排気ガスによって前記タービンを駆動させるバリアブルノズル式ターボチャージャであって、
    前記制御手段は、前記ノズル開度を開かせて、前記コンプレッサによる過給圧を下げるように、前記エンジンシステムを制御するための手段を含む、請求項1ないし4のいずれかに記載のエンジンシステムの制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記エンジンへの燃料の供給量を低減させて、前記コンプレッサによる過給圧を下げるように、前記エンジンシステムを制御するための手段を含む、請求項1ないし4のいずれかに記載のエンジンシステムの制御装置。
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