JP4373955B2 - ターボチャージャの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ターボチャージャの制御装置に関する。
内燃機関(エンジンともいう。)の性能を向上させる一手段として、エンジン本体より排出される排気ガスのエネルギーを活用して、吸気通路に配置されたコンプレッサを駆動することにより、過給を行なう排気式ターボいわゆるターボチャージャがある。
このようなターボチャージャの一般的な構造は、排気通路及び吸気通路を備えたハウジング内に、排気通路内に配置されるタービンと吸気通路内に配置されるコンプレッサとを1本のロータシャフトで連結したロータを備えている。そして、可変ベーン式ターボチャージャは、エンジン本体より排気通路に排出された排気ガスがタービンを回転させることでコンプレッサが回転して、エンジン本体の燃焼室に送り込む空気(吸入空気)の量を増加させ、いわゆる過給を行なうことで、エンジンの出力を高めるようになっている。また、タービンの外周外側に配置された可変ベーンを開閉制御することで、タービンに当たる排気ガスの流速を変化させ、ロータの回転を制御しており、例えば過給圧の上限を制限している。
ところで、乗用車などの小型エンジンに搭載されるターボチャージャは、エンジンに隣接して配置されており、一般的にエンジンオイルを潤滑油として利用している。このため、エンジンオイルの劣化が進むと、エンジンオイルの酸化、エンジンオイルに金属粉やカーボン等の不純物の増加等が生じることが知られている。
また、ターボチャージャの高速回転するロータシャフトの潤滑面は、前記したエンジンオイルの劣化の影響を受けることにより摩耗しやすい。このため、例えば、特許文献1では、オイル劣化時におけるターボチャージャのロータシャフトの潤滑面の摩耗を抑制するために、ウェストゲートバルブを制御することにより、オイル劣化時において過給圧の上限値を低下させることが提案されている。
また、特許文献2ではオイルポンプの下流に配置されるオイルフィルタのオイル浄化性能を向上させる技術が提案されている。また、特許文献3ではエンジン各部に供給されるエンジンオイルに劣化を防止する添加剤を補充する技術が提案されている。
実開昭61−162541号公報 特開平03−290012号公報 特開平11−022442号公報
近年、エンジンの高出力化、或いは、ターボチャージャの高回転化にともない、劣化したオイルが高温になることによるターボチャージャのコンプレッサのオイルコーキングの発生が問題となっている。
乗用車用のエンジンでは、エンジン本体の燃焼室内よりピストンとシリンダとの間の隙間を通ってクランクケース内に漏れ出した不完全燃焼ガスいわゆるブローバイガスを、エンジンの吸気通路に導入することにより、燃焼室で燃焼させて処理している。また、クランクケース内は、エンジン本体の各部を潤滑したオイルを、エンジン本体の底部にあるオイルパン内へ戻すための戻し通路でもあり、オイルが多量に存在している。このため、ブローバイガスにオイルが混入しているため、そのブローバイガスを吸気通路に導入する前において、バッフルプレートを備えたPCVルームに経由させてオイルの分離を行なっているが、少量のオイルはブローバイガス中に残留する。
また、ターボチャージャを搭載したエンジンでは、コンプレッサの下流側における吸気通路内は正圧になるため、ブローバイガスの導入が難しい。したがって、ブローバイガスは、コンプレッサの上流側で吸気通路内に導入されている。
また、エンジンの側面等に隣接して配置されるターボチャージャは、エンジンの熱を受けると共に、自身の高回転での運転条件によっては、かなり高温になる。そして、劣化したオイルは、高温の条件下で、粘性が増したり、あるいは固化しやすくなったりする。このため、オイルが劣化した条件下で、ターボチャージャが高温になっていると、ブローバイガスに混入しているオイルが、その高温の影響を受ける。また、ターボチャージャの構造上、コンプレッサの出口付近で空気の流速が幾分落ちるため、コンプレッサのディフューザ部にオイルが付着しやすく、それによってオイルコーキングが発生する。
したがって、従来では、劣化したオイルでも、コンプレッサのディフューザ部でのオイルコーキングを起こさないように、オイルの劣化の有無やターボチャージャの温度に関係なく、過給圧を制限しているのが現状である。
しかし、これでは、コンプレッサのディフューザ部でのオイルコーキングを発生するまでに、オイルが劣化していない未劣化状態あるいはターボチャージャの温度が上昇していない低温状態においても、過給圧が過度に制限されてしまうため、ターボチャージャの性能を有効に活用することができないという問題があった。
なお、前記特許文献1は、オイル劣化時においてウェストゲートバルブを制御することにより過給圧の上限値を低下させるものではあるが、オイルの劣化状態のみに基づいて過給圧を制限するものである。このため、コンプレッサのディフューザ部でのオイルコーキングを発生する温度にターボチャージャが上昇していない低温状態において、過給圧が制限されてしまうことにより、ターボチャージャの性能を有効に活用することができない。
本発明が解決しようとする課題は、コンプレッサのディフューザ部でのオイルコーキングを防止しながらも、過給圧の過度の制限を回避することによりターボチャージャの性能を有効に活用することのできるターボチャージャの制御装置を提供することにある。
前記した課題は、特許請求の範囲の欄に記載された構成を要旨とするターボチャージャの制御装置により解決することができる。
すなわち、特許請求の範囲の請求項1にかかるターボチャージャの制御装置によると、基本目標過給圧設定手段が設定する基本目標過給圧Pb1と、最大目標過給圧設定手段が設定する最大目標過給圧Pb3と、オイル劣化時目標過給圧設定手段が設定するオイル劣化時目標過給圧Pb4のうち、より小さな値を最終目標過給圧Ptとして選択する。したがって、オイル劣化時目標過給圧設定手段が、オイル劣化にともなうコンプレッサのディフューザ部でのオイルコーキングの発生条件に基づいてオイル劣化時目標過給圧Pb4を設定する。このため、オイル劣化にともなうコンプレッサのディフューザ部でのオイルコーキングが発生する条件下において、オイル劣化時目標過給圧Pb4が、基本目標過給圧Pb1及び最大目標過給圧Pb3よりも小さな値(「最小値」ともいう。)となって、最終目標過給圧Ptとして選択されることにより過給圧が制限される。これによって、コンプレッサの温度上昇が抑制されるため、コンプレッサのディフューザ部でのオイルコーキングを防止あるいは低減することができる。なお、ここでいう「回転数変更手段」には、可変ベーン、ウェストゲートバルブ等が相当する。
また、オイル劣化にともなうコンプレッサのディフューザ部でのオイルコーキングが発生しないとき、例えばオイルが劣化していない未劣化状態では、過給圧を制限しない。さらに、オイル劣化時でも、例えば、ターボチャージャの温度(「ターボの温度」ともいう。)がコンプレッサのディフューザ部でのオイルコーキング(単に、「オイルコーキング」ともいう。)が発生しない低温状態においては、過給圧が過度に制限されない。このため、オイル劣化時でも、ターボチャージャが低温状態であれば、車両の低速運転状態からの加速時、エンジン始動直後の加速時等において、ターボチャージャの加速性能を有効に活用することができる。
よって、コンプレッサのディフューザ部でのオイルコーキングを防止あるいは低減しながらも、過給圧の過度の制限を回避することによりターボチャージャの性能を有効に活用することができる。
また、特許請求の範囲の請求項2にかかるターボチャージャの制御装置によると、ターボチャージャに備えた可変ベーンを、最終目標過給圧Ptに応じて開閉制御するものである。したがって、最終目標過給圧Ptを可変ベーンの開度に反映させることで、VN(バリアブルノズル)式、可変容量式等と呼ばれる可変ベーン式ターボチャージャにおいても、コンプレッサのディフューザ部でのオイルコーキングを防止あるいは低減しながらも、過給圧の過度の制限を回避することによりターボチャージャの性能を有効に活用することができる。
なお、前記特許文献1のように、ウェストゲートバルブの開放により、タービンを通過する排気ガスの流量(排気流量という。)を減少させた場合でも過給圧を制限することができる。しかし、タービンを通過する排気流量によらず、ターボ回転数(ロータの回転数が相当する。)が決まるために、ターボ回転数を適確に制御することができない。
これに対し、可変ベーン式ターボチャージャは、タービンの周りに配置された可変ベーンの開閉角度を制御することで、タービンに当たる排気ガスの位置と流速を制御し、排気流量の増減によらず、ターボ回転数を変化させることができる。したがって、可変ベーン式ターボチャージャによると、ウェストゲートバルブによる過給圧制御に比べて、例えばエンジンが低回転で排気流量が少ない状態でも、最終目標過給圧Ptに応じて可変ベーンを開閉制御することにより、ターボ回転数を適確に制御することができる。
また、特許請求の範囲の請求項3にかかるターボチャージャの制御装置によると、オイル劣化時目標過給圧設定手段は、オイル劣化にともなうコンプレッサのディフューザ部でのオイルコーキングの発生条件の1つとして、ターボチャージャの温度に基づいてオイル劣化時目標過給圧Pb4を設定する。このため、オイル劣化時であっても、ターボチャージャの温度の条件を満たさないときは、過給圧が過度に制限されないため、ターボチャージャの温度がコンプレッサのディフューザ部でのオイルコーキングが発生しない低温状態であれば、車両の低速運転状態からの加速時、エンジン始動直後の加速時等において、ターボチャージャの加速性能を有効に活用することができる。
また、特許請求の範囲の請求項4にかかるターボチャージャの制御装置によると、ターボ温度推定手段が、エンジン回転数に基づいてターボチャージャの温度を推定する。このため、ターボチャージャの温度を検出するための温度センサを不要とすることができる。
また、特許請求の範囲の請求項5にかかるターボチャージャの制御装置によると、ターボチャージャのコンプレッサ部に設置した温度センサにより、ターボチャージャの温度を検出することにより、ターボチャージャのコンプレッサ部の温度を直接的に検出することができる。
また、特許請求の範囲の請求項6にかかるターボチャージャの制御装置によると、目標過給圧設定手段が設定する目標過給圧と、オイル劣化時目標過給圧設定手段が設定するオイル劣化時目標過給圧のうち、より小さな値を最終目標過給圧として選択する。したがって、オイル劣化時目標過給圧設定手段が、ターボの温度に基づいてオイル劣化時目標過給圧を設定する。このため、オイル劣化時目標過給圧が、目標過給圧よりも小さな値となって、最終目標過給圧として選択されることにより過給圧が制限される。これによって、コンプレッサの温度上昇が抑制されるため、コンプレッサのディフューザ部でのオイルコーキングを防止あるいは低減することができる。なお、ここでいう「回転数変更手段」には、可変ベーン、ウェストゲートバルブ等が相当する。また、「エンジン本体の要求条件」とは、エンジン本体側の都合で決まる条件である。
また、オイル劣化にともなうコンプレッサのディフューザ部でのオイルコーキングが発生しないとき、例えばオイルが劣化していない未劣化状態では、過給圧を制限しない。さらに、オイル劣化時でも、例えば、ターボチャージャの温度がコンプレッサのディフューザ部でのオイルコーキングが発生しない低温状態においては、過給圧が過度に制限されない。このため、オイル劣化時でも、ターボチャージャが低温状態であれば、車両の低速運転状態からの加速時、エンジン始動直後の加速時等において、ターボチャージャの加速性能を有効に活用することができる。
よって、コンプレッサのディフューザ部でのオイルコーキングを防止あるいは低減しながらも、過給圧の過度の制限を回避することによりターボチャージャの性能を有効に活用することができる。
また、特許請求の範囲の請求項7にかかるターボチャージャの制御装置によると、目標過給圧設定手段は、基本目標過給圧設定手段が設定する基本目標過給圧と、最大目標過給圧設定手段が設定する最大目標過給圧のうち、より小さな値を目標過給圧として設定する。
また、特許請求の範囲の請求項8にかかるターボチャージャの制御装置によると、オイル劣化時目標過給圧設定手段が、オイルコーキングが発生する条件に基づいてオイル劣化時目標過給圧を設定する。
本発明のターボチャージャの制御装置によれば、コンプレッサのディフューザ部でのオイルコーキングを防止あるいは低減しながらも、過給圧の過度の制限を回避することによりターボチャージャの性能を有効に活用することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について実施例を参照して説明する。
本発明の一実施例を説明する。なお、本実施例では、自動車用ディーゼルエンジンにおいて、排気循環装置の排気循環バルブ開度に基づいて可変ベーン式ターボチャージャを制御する場合について説明するものである。
まず、本発明における一実施例の内燃機関の構成等について説明する。図1は、ディーゼルエンジンの要部構成図である。
図1に示すように、ディーゼルエンジンのエンジン本体10には、排気ポートに連通する排気通路20、吸気ポートに連通する吸気通路22が接続されている。また、エンジン本体10の燃焼室12には、燃料噴射ノズル14が設置されている。アクセルペタル(図示省略)の踏込量に対応した量の燃料が、燃料噴射ノズル14から燃焼室12内へ向けて噴射される。
前記エンジン本体10には、過給圧調節手段としての可変ベーン式ターボチャージャ30が搭載されている。このターボチャージャ30は、排気通路20及び吸気通路22の一部を構成する排気通路20(同一符号を付す。)及び吸気通路22(同一符号を付す。)を備えたハウジング(図示省略)内に、排気通路20内に配置されるタービン32と吸気通路22内に配置されるコンプレッサ34とを1本のロータシャフト35で連結したロータ(符号省略)を備えている。
そして、可変ベーン式ターボチャージャ30は、エンジン本体10より排気通路20に排出された排気ガスがタービン32を回転させることでコンプレッサ34が回転して、エンジン本体10の燃焼室12に送り込む空気の量を増加させて、吸気通路22への過給を行なうことで、エンジンの出力を高める。すなわち、エンジン本体10から排気通路20に排気ガスが排出されると、その排気ガスのエネルギーによりタービン32が駆動され、そのタービン32に連結されたコンプレッサ34をも回転させる。コンプレッサ34の駆動により、多量の空気がコンプレッサ34の下流側の吸気通路22に送り込まれ、コンプレッサ34の下流側の圧力(過給圧)が上昇する。
前記可変ベーン式ターボチャージャ30において、タービン32側のハウジング内部には、タービン32内の排気ガスの流速を可変とすべく開閉動作する可変ベーン36が設けられている。可変ベーン36は、ロータ(図示省略)の外周に沿って複数配設されており、アクチュエータ40によって作動されるように構成されている。アクチュエータ40は、VRV(バキューム・レギュレーティング・バルブ)42を介して負圧源としてのバキュームポンプ(図示省略)に接続されている。バキュームポンプから導かれた負圧をVRV42により調整することで、アクチュエータ40を作動させることにより、可変ベーン36が開き側あるいは閉じ側へ作動される。
前記可変ベーン36が開き側あるいは閉じ側へ作動することで、可変ベーン36の開度(以下、「VN開度」という)が変更される。これにより、タービン32を通過する排気ガスの流速が調節されるとともに、吸気通路22の過給圧が変化する。例えば、可変ベーン36を閉じ側へ作動させることで、コンプレッサ34の駆動力が上昇して、より高い過給圧を得ることができる。また、可変ベーン36を開き側へ作動させることで、コンプレッサ34の駆動力が低下して、過給圧を低下することができる。
前記エンジン本体10の燃焼室12内よりピストン16とシリンダ17との間の隙間を通ってクランクケース内に漏れ出した不完全燃焼ガスいわゆるブローバイガスは、ブローバイガス通路26を通じて、コンプレッサ34の上流側における吸気通路22に導入されることにより、燃焼室12で燃焼されて処理される。なお、ブローバイガスは、図示しないが、吸気通路22に導入する前において、バッフルプレートを備えたPCVルームを経由させてオイルの分離が行なわれる。
前記タービン32の上流側における排気通路20と、前記コンプレッサ34の下流側における吸気通路22との間は、排気循環通路24によって連通されている。排気循環通路24には、該通路24の連通状態を制御する排気循環バルブ(以下、「EGRバルブ」という)50が設けられている。EGRバルブ50は、アクチェエータ(図示省略)によって、開き側あるいは閉じ側へ作動される。例えば、EGRバルブ50の開弁状態においては、排気通路20の排気ガスの一部が排気循環通路24を介して吸気通路22へ循環される。また、EGRバルブ50の閉弁状態においては、排気循環通路24を通じての排気ガスの循環が停止される。
なお、前記エンジン本体10には、該本体10の負荷、運転条件等を検出する各種の検出手段が設けられている。すなわち、エンジン本体10には、エンジンの回転数Nを検出するエンジン回転数センサ60、エンジンにおける水温Twを検出するエンジン水温センサ62等が配置されている。また、コンプレッサ34の下流側における吸気通路22には、VSV(バキューム・スイッチング・バルブ)44を介して過給圧・大気圧センサ64が設置されている。過給圧・大気圧センサ64は、VSV44を切替えることで、エンジンの過給圧Pbあるいは大気圧Paを検出する。また、コンプレッサ34の上流側における吸気通路22には、大気温度Taを検出する大気温度センサ68が配置されている。
前記したエンジン回転数センサ60、エンジン水温センサ62、過給圧・大気圧センサ64、大気温度センサ68は、いずれも電子制御ユニット(以下、「ECU」という)70に接続されており、各センサで検知されたデータがECU70へ入力(INPUT)される。また、ECU70は、前記各センサからの入力データに基づいて、VRV42およびEGRバルブ50へ制御信号が出力(OUTPUT)する。なお、ECUは、本明細書でいう「制御装置」を構成している。
また、本実施例において、オイルの劣化度を検出する手段としては、例えば、自動車の走行距離Mから間接的に検出する手段をものとする。この場合、オイル交換がなされたときには、オイルの劣化度を検出する手段における走行距離Mをリセットする。
次に、前記ECU70の割り込み処理で実行される最終目標過給圧Ptの算出について説明する。なお、ECU70は、最終目標過給圧Ptに基づいてVRV42及びEGRバルブ50を駆動制御するものであり、基本目標過給圧設定手段と最大目標過給圧設定手段とオイル劣化時目標過給圧設定手段とターボ温度推定手段とを備えている。
前記基本目標過給圧設定手段は、ディーゼルエンジンの運転状態に基づいて、基本目標過給圧Pb1を設定する。基本目標過給圧設定手段によって設定される基本目標過給圧Pb1は、エンジン回転数Nおよび燃料噴射量Qから定められたマップによって設定される(図5中の(1)式参照。)。そして、基本目標過給圧Pb1は、エンジン負荷(エンジン回転数N、燃料噴射量Q)と目標過給圧との相関によって設定されている(図3中、線L1参照。)。また、基本目標過給圧Pb1において、エンジン負荷が100%より大きい領域は、タービン32の回転数制限、エンジンの筒内圧制限の観点から、基本目標過給圧Pb1の最大ガードとなる基本最大目標過給圧Pb2が設定される(図3中、線L2参照。)。
前記最大目標過給圧設定手段は、ディーゼルエンジンのエンジン回転数に基づいて、過給圧の上限値である最大目標過給圧Pb3を設定する(図3中、線L3参照。)。この最大目標過給圧Pb3は、基本目標過給圧Pb1における最大値(最大ガード)である基本最大目標過給圧Pb2(図5中の(2)式参照。)を、大気圧Pa、エンジン水温Tw、大気温度Taに基づいて補正することによって設定される(図5中の(3)式参照。)。
ちなみに、従来、このような補正を行なう場合は、例えば、100%負荷での目標過給圧が最大目標過給圧Pb3と一致するように、基本目標過給圧Pb1を図中の右方向へ平行移動することにより、図3中の線L5で示すような目標過給圧の設定がなされていた。そして、このような設定によれば、100%負荷時において目標過給圧が最大ガードを遵守することができる一方、エンジン低負荷域での目標過給圧が補正前の設定値よりも下回ることになる。
これに対し、本実施例では、大気圧Pa、エンジン水温Tw、大気温度Taに基づく補正によって、図3中の線L4で示すように、基本目標過給圧Pb1と最大目標過給圧Pb3の何れか最小値を最終目標過給圧Ptとすることが可能であり、エンジン低負荷域での目標過給圧の設定値を下げることなく、最大ガードのみを最大目標過給圧Pb3に設定することができる。この結果、例えば、大気圧Pa、エンジン水温Tw、大気温度Ta等の外乱に対し、エンジン低負荷域での目標過給圧を低下させることなく、タービン32の過回転、エンジンの筒内圧の過大上昇を防止することができ、ディーゼルエンジンのエンジン本体10および可変ベーン式ターボチャージャ30の保護を図ることができる。なお、図3中の線L4で示した最終目標過給圧Ptは、説明の都合上、オイル劣化時目標過給圧Pb4(後述する。)を加味していない。
前記オイル劣化時目標過給圧設定手段は、オイル劣化にともなう前記コンプレッサ34(図1参照。)のディフューザ部でのオイルコーキングの発生条件に基づいて、オイル劣化時目標過給圧Pb4を設定する(図5中の(4)式参照。)。オイル劣化時目標過給圧Pb4は、オイル劣化にともなうコンプレッサ34のディフューザ部でのオイルコーキングの発生条件は、自動車の走行距離Mから間接的に検出されたオイル劣化度(オイル劣化判定値)と、ターボ温度推定手段によりエンジン回転数に基づいて推定されたターボチャージャ30の温度Tbとから設定されている。このオイル劣化時目標過給圧Pb4は、自動車の走行距離Mから間接的に検出されたオイル劣化度だけを見た場合は、オイル劣化のない新油時における最大値から次第に劣化していくにしたがって低下する。また、オイル劣化時目標過給圧Pb4は、ターボチャージャ30の温度Tbだけを見た場合は、低温時における最大値からエンジンの運転にともない次第に上昇していくにしたがって低下する。そして、オイル劣化時目標過給圧Pb4は、オイル劣化度と温度Tbとから、オイル劣化にともなうコンプレッサ34のディフューザ部でのオイルコーキングの発生条件に応じた所定値となるように設定されている。なお、ターボ温度推定手段により推定するターボチャージャ30の温度Tbとしては、コンプレッサ34のディフューザ部でのオイルコーキングが発生しやすいコンプレッサ34の出口温度とすることが望ましい。
前記ECU70は、図2に示すように、前記基本目標過給圧設定手段が設定する基本目標過給圧Pb1と、前記最大目標過給圧設定手段が設定する最大目標過給圧Pb3と、前記オイル劣化時目標過給圧設定手段が設定するオイル劣化時目標過給圧Pb4のうちの最小値(min(Pb1、Pb3、Pb4))を最終目標過給圧Ptとして選択する(図5中の(5)式参照。)する。そして、ECU70は、その最終目標過給圧Ptに基づいてVRV42を駆動制御する。
前記したターボチャージャ30の制御装置において、例えばオイルが劣化していない未劣化状態では、オイル劣化時目標過給圧Pb4が、基本目標過給圧Pb1及び/又は最大目標過給圧Pb3よりも大きいため、基本目標過給圧Pb1又は最大目標過給圧Pb3のいずれかの最小値(min)をとる。したがって、最終目標過給圧Ptは、目標過給圧Pb1又はPb3の最小値(min)となって、通常の過給圧制御が行なわれる。
ところで、オイル劣化が進行していき、オイル劣化にともなうコンプレッサ34のディフューザ部でのオイルコーキングが発生する条件下になると、オイル劣化時目標過給圧Pb4が、基本目標過給圧Pb1及び最大目標過給圧Pb3よりも最小値となって、最終目標過給圧Ptとして選択されることにより過給圧が制限される。すなわち、可変ベーン36が、通常よりも所定量開かれることにより過給圧が低下される。これによって、コンプレッサ34の回転が抑制されることにより、コンプレッサ34の温度Tbの上昇が抑制されるため、コンプレッサ34のディフューザ部でのオイルコーキングを防止あるいは低減することができる。
さらに、オイル劣化時でも、例えば、ターボチャージャ30の温度Tbがコンプレッサ34のディフューザ部でのオイルコーキングが発生しない低温状態においては、オイル劣化時目標過給圧Pb4が、基本目標過給圧Pb1及び/又は最大目標過給圧Pb3よりも大きいため、基本目標過給圧Pb1又は最大目標過給圧Pb3のいずれかの最小値(min)を最終目標過給圧Ptとしてとる。したがって、通常の過給圧制御が行なわれるため、過給圧が過度に制限されない。このため、オイル劣化時でも、ターボチャージャ30が低温状態であれば、車両の低速運転状態からの加速時、エンジン始動直後の加速時等において、ターボチャージャ30の加速性能を有効に活用することができる。
次に、前記ECU70によって、前記最終目標過給圧Ptに基づいて、VRV42を介して可変ベーン式ターボチャージャ30の可変ベーン36の目標VN開度を算出し、この算出結果に基づいて可変ベーン36のVN開度が所望の値となるように、VRV42を制御するVN開度制御処理について、図4及び図5を参照して説明する。
図4に示すように、まず、ステップS10において、エンジン回転数N、燃料噴射量Q、エンジン水温Tw、過給圧Pb、大気圧Pa、大気温度Ta、EGRバルブ開度係数Ec、新オイル給油後の走行距離Mの検出を行なう。なお、燃料噴射量Qは、ECU70から噴射ノズルの制御量データとして読み込まれる。また、EGRバルブ開度係数Ecは、ECU70からEGRバルブ50の制御量データとして読み込まれる。EGRバルブ開度係数Ecは、EGRバルブ50の開度に応じて例えば0〜1(全閉時が0で全開時が1)に設定することができる。
次に、これら検出データに基づいて、図4中のステップS11において、最終目標過給圧Ptの算出を行なう。この最終目標過給圧Ptは、図5中の(1)〜(5)式にしたがって、基本目標過給圧Pb1と最大目標過給圧Pb3とオイル劣化時目標過給圧Pb4との最小値により設定される。
次に、図4中のステップS12によって、開き側のVN最小開度Viの算出を行なう。このVN最小開度Viは、図5中の(6)式にしたがって、エンジン回転数Nから定められたマップ(図示省略)によって設定される。
次に、図4中のステップS13によって、閉じ側のVN最大開度Vaの算出を行なう。このVN最大開度Vaは、図5中の(7)式〜(11)式にしたがって設定される。すなわち、EGRバルブ50が全閉時におけるVN最大開度Va1と、EGRバルブ50が全開時におけるVN最大開度Va2を求め(図4中の(7)式および(8)式参照。)、EGRバルブ開度係数Ecに基づいてEGRバルブ50が所定の開度におけるVN最大開度Vaを算出するものである(図4中の(11)式参照。)。なお、過給圧補正係数Pfは、エンジン回転数Nおよび最終目標過給圧Ptと実際の過給圧Pbとの偏差である過給圧偏差Pd(図4中の(9)式参照。)から定められたマップによって設定される(図4中の(10)式参照。)。
次に、図4中のステップS14によって、VN開度フィードバック量Vcの算出を行なう。このVN開度フィードバック量Vcは、図4中の(12)式で示されるように、比例項(第1項)、積分項(第2項)、微分項(第3項)を加算することで求めることができ、各項はエンジン回転数N、燃料噴射量Q、最終目標過給圧Pt、実際の過給圧Pbから定められたマップによって設定される。なお、g2(N,Q),g3(N,Q)は、係数である。しかして、エンジン回転数N、燃料噴射量Q、最終目標過給圧Pt、実際の過給圧Pbが変化する際に、VN開度フィードバック量Vcは、ディーゼルエンジンのエンジン本体10の運転状況(エンジン負荷、タービン32回転数、過給圧)に応じた最適値に補正される。
次に、図4中のステップS15によって、基本VN開度Vbの算出を行なう(図5中の(13)式参照。)。この基本VN開度Vb(%)は、エンジン回転数Nおよび燃料噴射量Qから定められたマップ(図示省略)によって設定される。
次に、図4中のステップS16によって、目標VN開度Vtの算出を行なう。この目標VN開度Vtは、ステップS12〜ステップS15において算出された、VN最小開度Vi、VN最大開度Va、VN開度フィードバック量Vc、基本VN開度Vbの基づいて設定される(図4中の(14)式参照。)。すなわち、まず、VN最小開度Viと、基本VN開度VbにVN開度フィードバック量Vcを加算したものとを比較し大きい方の開度を選択し、更にこの開度とVN最大開度Vaと比較し小さい方の開度を目標VN開度Vtとする。この目標VN開度Vtに基づいて、VRV4を駆動してアクチュエータ40を操作することによって、可変ベーン36の開度調整をする。この可変ベーン36が閉方向に作動されると、タービン32に当たる排気ガス速度が増して、コンプレッサ34の回転が増速され、過給圧Pbが高くなる。また、可変ベーン36が開方向に作動されると、タービン32に当たる排気ガス速度が減少し、コンプレッサ34の回転が減速して、過給圧Pbが低くなる。このように、可変ベーン36の開閉制御によって、過給圧Pbを最終目標過給圧Ptにすることができる。
上記したターボチャージャ30の制御装置によると、オイル劣化にともなうコンプレッサ34のディフューザ部でのオイルコーキングが発生する条件下において、オイル劣化時目標過給圧Pb4が、基本目標過給圧Pb1及び最大目標過給圧Pb3よりも最小値となって、最終目標過給圧Ptとして選択されることにより過給圧が制限される。これによって、コンプレッサ34の温度Tbの上昇が抑制されるため、コンプレッサ34のディフューザ部でのオイルコーキングを防止あるいは低減することができる。
また、オイル劣化にともなうコンプレッサ34のディフューザ部でのオイルコーキングが発生しないとき、例えばオイルが劣化していない未劣化状態では、過給圧を制限しない。さらに、オイル劣化時でも、例えば、ターボチャージャ30の温度Tbがコンプレッサ34のディフューザ部でのオイルコーキングが発生しない低温状態においては、過給圧が過度に制限されない。このため、オイル劣化時でも、ターボチャージャ30が低温状態であれば、車両の低速運転状態からの加速時、エンジン始動直後の加速時等において、ターボチャージャ30の加速性能を有効に活用することができる。
よって、コンプレッサ34のディフューザ部でのオイルコーキングを防止あるいは低減しながらも、過給圧の過度の制限を回避することによりターボチャージャ30の性能を有効に活用することができる。
また、ターボチャージャ30に備えた可変ベーンを、最終目標過給圧Ptに応じて開閉制御するものである。したがって、最終目標過給圧Ptを可変ベーン36の開度に反映させることで、可変ベーン式ターボチャージャ30においても、コンプレッサ34のディフューザ部でのオイルコーキングを防止あるいは低減しながらも、過給圧の過度の制限を回避することによりターボチャージャ30の性能を有効に活用することができる。
なお、前記特許文献1のように、ウェストゲートバルブの開放により、タービン32を通過する排気ガスの流量(排気流量という。)を減少させた場合でも過給圧を制限することができる。しかし、可変ベーン式ターボチャージャ30では、排気流量が少なくとも、可変ベーンを開閉制御することによりターボ回転数を上昇させることができるため、タービンを通過する排気流量の制御は、有効ではない。上記したターボチャージャ30の制御装置では、最終目標過給圧Ptに応じて可変ベーンを開閉制御することにより、ターボ回転数を適確に制御することができる。
また、オイル劣化時目標過給圧設定手段は、オイル劣化にともなうコンプレッサ34のディフューザ部でのオイルコーキングの発生条件の1つとして、ターボチャージャ30の温度Tbに基づいてオイル劣化時目標過給圧Pb4を設定する。このため、オイル劣化時であっても、ターボチャージャ30の温度Tbの条件を満たさないときは、過給圧が過度に制限されないため、ターボチャージャ30の温度Tbがコンプレッサ34のディフューザ部でのオイルコーキングが発生しない低温状態であれば、車両の低速運転状態からの加速時、エンジン始動直後の加速時等において、ターボチャージャ30の加速性能を有効に活用することができる。
また、ターボ温度推定手段が、エンジン回転数Nに基づいてターボチャージャ30の温度Tbを推定する。このため、ターボチャージャ30の温度Tbを検出するための温度Tbセンサを不要とすることができる。
また、ターボチャージャ30のコンプレッサ部(コンプレッサ34の周辺のハウジング部)に設置した温度センサにより、ターボチャージャ30の温度Tbを検出することもできる。この場合、ターボチャージャ30のコンプレッサ部の温度Tbを直接的に検出することができる。なお、温度センサは、ターボチャージャ30のコンプレッサ34の出口温度を検出するように配置するとよい。
次に、オイル劣化度を検出する手段として、例えば、光学的にオイルの透明度を測定して、その汚染度からオイル劣化度Dを検出する場合には、検出するオイル劣化度Dが劣化状態か否かの境界付近で変動することが予測される。そのため、一時的に劣化状態となっても、次の検出値ではオイルが劣化していないと判断されることがある。そこで、オイル劣化度Dを測定するにあたって、図6に示すようなオイル劣化度の平均値処理を行なうことによって、オイル劣化度Dを適正に判断することができる。
電源投入時において、ECU70は、メモリD(j)の初期化を実行するとともに、サンプル数nを設定する。また、ECU70は、Δ時間毎に、オイル劣化度Dを検出し、平均値のサンプル数をnとする。
まず、ステップS20において、D(j+1)=D(j)(j=(N−1)〜2)を実行する。この処理は、D(n−1)のデータをD(n)に、D(n−2)のデータをD(n−1)に書き込むことであり、記憶エリアをシフトする。次に、ステップS21において、オイル劣化度D(a)を読み込むと共に、その劣化度D(a)をD(1)に記憶する。次に、ステップS22において、「D(j)、j=1〜n」の総和を算出し、サンプル数nで割ると、劣化度の平均値Dmが算出される。
以上によって、オイル劣化度Dの平均値Dmが算出される。この平均値Dmは、オイル劣化度Dのノイズ等によるばらつきを緩和することができ、前記図2における走行距離Mに代わるオイル劣化度(オイル劣化判定値)として用いることができる。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明は、可変ベーン式ターボチャージャ30に限らず、排気通路20に設けたバイパス通路を開閉するウェストゲートバルブを備えたターボチャージャにも適用することができる。また、本発明は、ディーゼルエンジンに限らず、ガソリンエンジンにも適用することができる。また、本発明は、排気循環通路24及びEGRバルブ50(図1参照。)を備えていない内燃機関にも適用することができる。また、オイルの劣化度を検出する手段は、走行距離Mを検出する方法、光学的にオイルの透明度を測定してその汚染度からオイル劣化度を検出するものの他、電気化学的にオイルのアルカリ度からオイル劣化度を検出する方法、オイルの粘度からオイル劣化度を検出する方法、エンジン回転数の積算値からオイル劣化度を検出する方法等を採用することができる。また、ターボチャージャ30の温度Tbは、オイル温度、あるいは、エンジン水温等とも関連しているので、これらの温度からも推定することができる。また、基本目標過給圧設定手段が設定する基本目標過給圧Pb1と、最大目標過給圧設定手段が設定する最大目標過給圧Pb3と、オイル劣化時目標過給圧設定手段が設定するオイル劣化時目標過給圧Pb4のうち、より小さな値を最終目標過給圧Ptとして選択する際の演算方法は、前記実施例に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
本発明の実施例にかかるディーゼルエンジンの要部構成図である。 ECUの制御ブロック図である。 エンジン負荷と目標過給圧との相関を示すグラフである。 VN開度制御処理を示すフローチャートである。 目標VN開度制御処理における算出方法を示す図である。 オイル劣化度の平均値処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10…エンジン本体
20…排気通路
22…吸気通路
30…可変ベーン式ターボチャージャ
32…タービン
34…コンプレッサ
36…可変ベーン
60…エンジン回転数センサ
70…ECU(制御手段、電子制御ユニット)

Claims (8)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられたタービンと、
    前記内燃機関の吸気通路に設けられかつ前記タービンの駆動トルクに応じて内燃機関へ空気を供給するコンプレッサと、
    前記タービンを通過する排気ガスの流量又は流速を変化させることで、コンプレッサの回転数を変更する回転数変更手段と、
    を備えるターボチャージャの制御装置であって、
    前記内燃機関の運転状態に基づいて基本目標過給圧Pb1を設定する基本目標過給圧設定手段と、
    前記内燃機関のエンジン回転数に基づいて過給圧の上限値である最大目標過給圧Pb3を設定する最大目標過給圧設定手段と、
    オイル劣化にともなう前記コンプレッサのディフューザ部でのオイルコーキングの発生条件に基づいてオイル劣化時目標過給圧Pb4を設定するオイル劣化時目標過給圧設定手段と
    を備え、
    前記基本目標過給圧設定手段が設定する基本目標過給圧Pb1と、前記最大目標過給圧設定手段が設定する最大目標過給圧Pb3と、前記オイル劣化時目標過給圧設定手段が設定するオイル劣化時目標過給圧Pb4のうち、より小さな値を最終目標過給圧Ptとして選択する
    ことを特徴とするターボチャージャの制御装置。
  2. 請求項1に記載のターボチャージャの制御装置であって、
    前記ターボチャージャは、前記タービンを駆動する排気ガスの流速を可変とする可変ベーンを備える可変ベーン式ターボチャージャであり、
    前記可変ベーンを、前記最終目標過給圧Ptに応じて開閉制御する構成とした
    ことを特徴とするターボチャージャの制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載のターボチャージャの制御装置であって、
    前記オイル劣化時目標過給圧設定手段は、オイル劣化にともなうコンプレッサのディフューザ部でのオイルコーキングの発生条件の1つとして、ターボチャージャの温度に基づいてオイル劣化時目標過給圧Pb4を設定することを特徴とするターボチャージャの制御装置。
  4. 請求項3に記載のターボチャージャの制御装置であって、
    前記ターボチャージャの温度を、前記エンジン回転数に基づいて推定するターボ温度推定手段を備えたことを特徴とするターボチャージャの制御装置。
  5. 請求項3に記載のターボチャージャの制御装置であって、
    前記ターボチャージャの温度を、前記ターボチャージャのコンプレッサ部に設置した温度センサにより検出することを特徴とするターボチャージャの制御装置。
  6. 内燃機関の排気通路に設けられ、前記内燃機関の排気で回転駆動されるタービンと、
    前記内燃機関の吸気通路に設けられ、前記タービンに連結されることで吸入空気の過給を行なうコンプレッサと、
    前記タービンを通過する排気ガスの流量又は流速を変化させることで、コンプレッサの回転数を変更する回転数変更手段と、
    を備えるターボチャージャの制御装置であって、
    エンジン本体の要求条件に基づき目標過給圧を設定する目標過給圧設定手段と、
    少なくともターボの温度に基づきオイル劣化時目標過給圧を設定するオイル劣化時目標過給圧設定手段と、
    を備え、
    前記目標過給圧と、前記オイル劣化時目標過給圧のうち、より小さな値を最終目標過給圧として選択する
    ことを特徴とするターボチャージャの制御装置。
  7. 請求項6に記載のターボチャージャの制御装置であって、
    前記目標過給圧設定手段は、
    前記内燃機関の運転状態に基づいて基本目標過給圧を設定する基本目標過給圧設定手段と、
    前記内燃機関のエンジン回転数に基づいて過給圧の上限値である最大目標過給圧を設定する最大目標過給圧設定手段と、
    よりなり、
    前記基本目標過給圧と前記最大目標過給圧のうち、より小さな値を目標過給圧として設定する
    ことを特徴とするターボチャージャの制御装置。
  8. 請求項6及び7に記載のターボチャージャの制御装置であって、
    前記オイル劣化時目標過給圧設定手段は、オイルコーキングの発生条件に基づいてオイル劣化時目標過給圧の設定を行なう
    ことを特徴とするターボチャージャの制御装置。

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