JP2003293619A - 屋外又は屋内の施工体 - Google Patents
屋外又は屋内の施工体Info
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- JP2003293619A JP2003293619A JP2002101990A JP2002101990A JP2003293619A JP 2003293619 A JP2003293619 A JP 2003293619A JP 2002101990 A JP2002101990 A JP 2002101990A JP 2002101990 A JP2002101990 A JP 2002101990A JP 2003293619 A JP2003293619 A JP 2003293619A
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Abstract
優れ、しかも様々なデザインを実現できるフェンスを提
供する。 【手段】フェンスの柵材4として、ウイスキー熟成用廃
樽の胴部を構成する樽板を使用する。樽板はホワイトオ
ークを素材としているため、強度的に優れているのみな
らず、木肌は緻密で美感と質感に優れている。また、柵
材4の群の配置態様を組み合わせることにより、緩い湾
曲を利用して様々なデザインと成すことができる。
Description
外又は屋内の施工体(装置品)に関するものである。こ
こに施工体としては、後述するフェンスを初めとして、
建物の外装や内装、擁壁の化粧構造体など、様々のもの
が含まれる。
品の一つとしてフェンス(柵、塀)がある。このフェン
スには様々の種類があるが、素材から見た場合、木製の
ものと金属製のもの、及び金属と木材との複合したもの
に大別される。
はいけないエリアとを区画するものであるため相応の強
度は必要であるが、人目に触れるため美観も重要な要素
である。特に、道路や公園に設置するフェンスのように
公共の場に設置するフェンスの場合は、景観の調和とい
う点から美観は重要な要素となる。このような美観の点
からは、構成材料として木材を使用するのが優れている
と言える。
度が要求されるため、木材を使用する場合でも相当の強
度が必要である。また、加工の容易性やコスト抑制とい
う要素も重要である。
れたもので、フェンスを初めとした屋外又は屋内の施工
体への木製板材の使用促進を図ることを課題とするもの
である。
熟成には、ある程度の樹齢のホワイトオークを素材とし
た樽が使用されている。この樽の使用期間は一般に最長
で60年程とされており、その後は廃棄されている。そ
して、近年、大量の樽が熟成の使命を終えて廃棄される
に至っている。
成用に使用されなくなったに過ぎず、熟成の役割は終え
ても強度は些かも衰えてはいない。また、樽板はホワイ
トオークの柾目のみを使用しているため、鉋をかけたり
サンドペーパーで磨いたりすると、重厚で緻密な木肌を
呈する。
が試みられており、その一例として、廃樽の板材をテー
ブルや椅子、箪笥のような家具として再生させることが
行われている。この場合、樽の胴部を構成する樽板は長
手方向と幅方向との両方において湾曲しているため、平
らな状態に矯正する加工を施しているが、この矯正加工
に多大のコストが掛かっていた。
しろ、この湾曲が強度や美観に寄与するのではないかと
考え、その結果、本願発明を完成させるに至った。
と、この板材が取り付く支持部材とを備えており、前記
板材として使用済樽の胴部を構成する樽板群が使用され
ており、この樽板群のうちその多くは、偏平に延ばす矯
正加工をされることなく湾曲した状態のままになってい
る。
製の支柱と、横向きの姿勢で前記支柱に取り付けられて
いる多数の柵材とを備えたフェンスにおいて、前記柵材
として、ウイスキー熟成に使用された廃樽の胴部を構成
する樽板が使用しており、この樽板は偏平に延ばす矯正
加工をされることなく湾曲した状態のままになってい
る。
前記柵材は、平面姿勢及び/又は正面姿勢を調節可能な
状態で支柱に取付けられている。
のうち全部又は多くのものについて、樽板を偏平に矯正
加工することなく使用するものであるため、それだけコ
ストを抑制することができる。また、樽板のもつ独特の
湾曲した形状を利用して、フェンス等の装置品を独特の
デザインとすることができ、これによって美観を向上さ
せることが可能となる。
向に向かって凸の状態で配置すると、装置品の強度を格
段に向上させることができる。
り平面視で曲がった状態で設置したりしなければならな
い場合が多い。その場合、斜面用の支柱やコーナー部用
の支柱などを製造すると、それだけ施工の手間が嵩む。
この点、請求項3のように構成すると、1種類又は少種
類の支柱で足りるため、施工も手間を省くことができる
と共にコストを抑制できる利点がある。
づいて説明する。
づいて簡単に説明しておく。図1は樽1の斜視図、図2
は樽1の胴部を構成する樽板2を横向きに寝かせた姿勢
での正面図、図3は図2の平面図、図4は図2のIV−IV
視断面図である。
向けて少しずつ幅が狭くなるように長手側面が湾曲して
おり、かつ、外面が凸で内面が凹となるように長手方向
と幅方向との両方に湾曲している。樽板2の厚さは様々
であるが、20〜33mmの範囲のものが多い。また、
長さは600mm程度のものが多い。
が多いため、表面をサンドペーパーや鉋かけなどによっ
て磨いておくのが好ましい。また、長さを揃えたり、全
体の形状を揃えたり、安全のために面取り加工を施すな
どの補助加工をしておく場合もある。
している。図5はフェンスの正面図、図6は図5のVI−
VI視断面図、図7は図5の VII-VII視断面図、図8は図
7の VIII-VIII視断面図、図9は上端部の正断面図、図
10及び図11は付加装置の使用例を示す図である。
と、支柱3の間に寝かせた状態で多段(本例では4段)
に配置した柵材(柵板)4の群と、支柱3の前後両側に
配置した化粧材5とを備えている。支柱3は請求項1に
記載した支持部材の一例である。
左右側面に重ねて配置した断面コ字状の縦フレーム7と
から成っている。杭6は縦フレーム7の下部とだけ重な
る長さに設定しており、図6に示すように、杭6と縦フ
レーム7とは上下複数かの箇所においてボルト8とナッ
トで締結されている。
テンレス製又はメッキ鋼板製とするのが好ましい。な
お、杭6は地面に直接に打ち込んでも良いし、コンクリ
ートの基礎に埋設しても良いし、更には、コンクリート
ブロックに設けた穴に埋設しても良い。コンクリートブ
ロックに簡単に埋設できるように、その太さは、コンク
リートブロックに設けている穴に嵌まる程度の太さ(例
えば40mm×25mm程度)に設定するのが好まし
い。
端間には、杭6と同じ断面形状のスペーサ9を配置し、
これをボルト10及びナット11で締結している。スペ
ーサ9の上端には、縦フレーム7を覆う天板(蓋板)1
2を溶接によって固着している。この天板12には、セ
ンター穴13とそれよりも小径の取り付け穴14とを空
けている。
ケット15を溶接によって固着しており、ブラケット1
5の水平片にボルト(両切りボルト)16とナット(袋
ナット)17とによって柵材4を締結している。この柵
材4は樽板2の湾曲を矯正加工することなく使用してい
る。
レーム7よりも外側に配置する共に、柵材4の端部を平
面視で半円状に形成することにより、柵材4を約180
°の範囲で水平旋回させ得るように設定している。この
ため、フェンスが平面視で曲がった状態で伸びていて
も、その曲がりに合わせて柵材4の平面姿勢を調節する
ことができる。
4を固定してから力をかけることによって折り曲げるこ
とができる。このため、地面が傾斜している場合、その
斜面に合わせて柵材4の正面姿勢を調節することができ
る。なお、ブラケット15に補強用のリブを設けること
も可能である。
のを使用しており、その下部と上部とを、ボルト18と
ナット19とで杭6及びスペーサ9に固定している。
かせた状態で配置している。また、図1に示すように、
本実施形態では、隣り合った柵材4の群が下向き凸の姿
勢と上向き凸の姿勢とに姿勢が交互に変わるように配置
している。このため、柵材4の群は全体として緩く波打
った状態で水平方向に連続している。いわば、フェンス
が一種の屋外美術品のような観を呈するに至っていると
も言える。
る。例えば、全ての柵材4を上向き凸状の姿勢としても
良いし、逆に、全ての柵材4を下向き凸の姿勢としても
良い。また、支柱3の高さや上下柵材4の間隔などは、
必要に応じて任意に設定することができる。
ホワイトオークは伐採されてから樽1に加工され、その
後、樽1は何十年もの年月を暗い倉庫で過ごしてウイス
キーを育んできたが、ウイスキーの熟成という人目に触
れない使命を終えたあと、本願発明により、今度は太陽
の下での活躍の場を与えられ、人の目を楽しませて街に
潤いを与えるフェンスとして新たな使命を果たすのであ
る。
る。その例として、図10では街路灯20を取り付けて
いる。街路灯20の取り付けは、取り付け穴14を利用
してビス21によって行っている。電源用のコードをセ
ンター穴13に通すことも可能である。
取り付けている。プランター22は金属板製等の受け部
材23で支持されており、受け部材23をビス21で天
板12に固定している。また、プランター22の底の中
央部には水抜き穴が空いており、水抜き穴には、天板1
2のセンター穴13に嵌まる排水筒24を設けている。
排水筒24を設けずに、直接に水をセンター穴13に滴
下させても良い。
1の他にも、各種案内パネルなど他の様々のものを取り
付けることができる。
固定しても良い。また、杭6と縦フレーム7とを別部材
として構成せずに、全体を一体の構成としてもよい。但
し、杭6と縦フレーム7と別部材とすると、杭6はコン
クリートブロックの穴に嵌まるような太さとしつつ、支
柱3の全体の横幅は柵材4を安定して取り付けできる幅
寸法に設定できる利点がある。
部材をばらばらの状態で現場に運んで施工しても良い
し、左右の縦フレーム7に柵材4の群を予め取付けたも
のをユニットとして工場で製造しておいて、これを杭6
に固定するなどしても良い。
必要はなく、ブラケット15の突出寸法を大きくすれば
柵材4の端部が角張っていても大きく水平旋回させるこ
とができるが、実施形態のように柵材の端部を円形に形
成すると、人が触れても安全性が高く、また、ボルト1
6の位置をできるだけ支柱3に近づけた状態で柵材4を
大きく水平旋回させることができるため、ブラケット1
5の支持強度を向上できる利点がある。
と、上方からの荷重に対する抵抗力を格段に向上できる
利点がある。
り、柵材4をブラケット15に対して木ねじ26で固定
している。図では鍋頭の木ねじを使用しているが、六角
頭付きや皿頭付きの木ねじを使用しても良い。
3は平断面図、図14は図13の部分的なXIV-XIV 視断
面図である。
配置された平面視コ字状で2本の縦フレーム3aから成
っており、これら縦フレーム3aにブラケット15を取
付けている。
下板15bを備えており、化粧材5を固定するためのボ
ルト18が側板15aに通している。従って、ブラケッ
ト15は上下回動可能になっており、このため、地面の
傾斜に合わせて柵材4の姿勢を調節することができる。
ける上下板15bの間に挿入されている。従って、ボル
ト16の軸心回りに旋回させて水平姿勢を自在に調節す
ることができる。
縦フレーム7を杭6に固定しても良いし、縦フレーム7
を直接やコンクリートブロック等に埋設しても良い。ま
た、背中合わせに配置した縦フレーム7はボルト止めや
溶接等によって固定しても良い。更に、ブラケット15
を取付ける手段としては、化粧材5を固定するためのボ
ルト18を兼用することなく、専用のボルトやリベット
を使用しても良い。
支柱3の間に、柵材4を上下にジグザグの状態で配置
し、かつ、支柱3を挟んだ両側で柵材4の群よりなるパ
ターンが対称形を成すように配置している。上端に位置
した柵材4は水平状に配置されている。
本発明では、図16に示すように、上下のステー27を
使用することにより、柵材4を縦長の姿勢にして配置す
ることも可能である。上下のステー27は支柱3に固定
されている。
がフェンスの表裏を構成するように配置しており、
(B)に示す例では、柵材4はその端面がフェンスの表
裏を構成するように配置している。(B)では柵材4を
紙面において右向き凸状に揃えて配置しているが、凹凸
の向きを交互に変えるなどして変化を持たせることも可
能である。
板を偏平な状態に矯正加工することなく、湾曲したまま
で使用することにより、樽板2が持つ曲線美を活かした
様々なデザインを実現することができる。
は正面図、図18は図17の XVIII-XVIII視断面図、図
19は図18の XIX-XIX視断面図である。
固定フレーム(杭)3bと、固定フレーム3bに上下複
数箇所においてボルト28及びナット29で固定される
押さえフレーム3cとからなっている。
成されており、開口部が向き合うように配置されてい
る。固定フレーム3cには高ナット30が溶接によって
固定されており、この高ナットにボルト28をねじ込ん
でいる。
構成するように配置されている。そして、固定フレーム
3bの前端に、柵材4の端部が嵌まる切欠き30を上下
適宜間隔で設けることにより、柵材4を落下不能に保持
し、その状態で両フレーム3b,3cで挟み固定してい
る。
取り外すと、柵材4の群を簡単に取り外したり交換した
りすることができる。2本のフレーム(金具)によって
柵材4の端部を挟み付ける場合、フレームは様々の形状
を採用することができる。
に代えて、図17に一点鎖線で示すように、固定フレー
ム3bの下端に平板等の安定板31を固定し、これをア
ンカーボルト等によって地面に固定するなどしてもよ
い。
とができる。例えば素材としての樽板は、ウイスキー熟
成用のものには限らず、清酒を包装する薦被り樽の樽板
を使用することも可能である(但し、木質の堅牢性から
はウイスキー熟成用樽が適していると言える)。
ェンスには限らず、花壇の囲い枠や擁壁の化粧施工物、
或いは建物における内外の壁体、建物の間仕切など様々
のものに適用することができる。
が等しい幅寸法(すなわち長手両端面が平行に延びる形
状)でないといけない場合があがる、このような施工体
(装置品)に樽板を使用する場合は、等しい幅に削って
使用すればよい。また、装飾性を高めるために、樽板に
穴を空けたり縁を削ったり、或いはバーナーで表面を焼
いたり磨いたりする塗装したりするなど、何らかの加工
を施してもよいことは言うまでもない。
Claims (3)
- 【請求項1】多数の板材と、この板材が取り付く支持部
材とを備えており、前記板材として樽の胴部を構成する
樽板群が使用されており、この樽板群のうちその多く
は、偏平に延ばす矯正加工をされることなく湾曲した状
態のままになっている、屋外又は屋内の施工体。 - 【請求項2】地面から起立する金属製の支柱と、横向き
の姿勢で前記支柱に取り付けられている多数の柵材とを
備えており、前記柵材として、ウイスキー熟成に使用さ
れた樽の胴部を構成する樽板が使用しており、この樽板
は偏平に延ばす矯正加工をされることなく湾曲した状態
のままになっている、請求項1に記載した屋外施工体と
してのフェンス。 - 【請求項3】前記柵材は、平面姿勢及び/又は正面姿勢
を調節可能な状態で支柱に取付けられている、請求項2
に記載した屋外施工体としてのフェンス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002101990A JP2003293619A (ja) | 2002-04-04 | 2002-04-04 | 屋外又は屋内の施工体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002101990A JP2003293619A (ja) | 2002-04-04 | 2002-04-04 | 屋外又は屋内の施工体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003293619A true JP2003293619A (ja) | 2003-10-15 |
Family
ID=29242043
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002101990A Pending JP2003293619A (ja) | 2002-04-04 | 2002-04-04 | 屋外又は屋内の施工体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003293619A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102134934A (zh) * | 2010-12-30 | 2011-07-27 | 中电普瑞科技有限公司 | 一种平台护栏 |
JP2017110390A (ja) * | 2015-12-16 | 2017-06-22 | 日鐵住金建材株式会社 | 道路用防護柵 |
JP6318326B1 (ja) * | 2017-08-22 | 2018-04-25 | 那須 正和 | 柵と棚構造 |
-
2002
- 2002-04-04 JP JP2002101990A patent/JP2003293619A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102134934A (zh) * | 2010-12-30 | 2011-07-27 | 中电普瑞科技有限公司 | 一种平台护栏 |
JP2017110390A (ja) * | 2015-12-16 | 2017-06-22 | 日鐵住金建材株式会社 | 道路用防護柵 |
JP6318326B1 (ja) * | 2017-08-22 | 2018-04-25 | 那須 正和 | 柵と棚構造 |
JP2019039138A (ja) * | 2017-08-22 | 2019-03-14 | 那須 正和 | 柵と棚構造 |
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