JP2003293528A - 防水シートの端末処理工法及び端末処理部材 - Google Patents

防水シートの端末処理工法及び端末処理部材

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JP2003293528A
JP2003293528A JP2002093432A JP2002093432A JP2003293528A JP 2003293528 A JP2003293528 A JP 2003293528A JP 2002093432 A JP2002093432 A JP 2002093432A JP 2002093432 A JP2002093432 A JP 2002093432A JP 2003293528 A JP2003293528 A JP 2003293528A
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喜通 大川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のシーリング剤であっても、シーリング
剤の劣化を防止し、シーリング剤の耐用年数を向上させ
ることを課題とする。 【解決手段】 防水シートの端末処理部材は、パラペッ
ト部の立ち上がり部21に沿わせて敷設した防水シート
23の端末シーリング剤24を被覆する端末押さえ部材
25と、この端末押さえ部材25に取り付けて、端末押
さえ部材25の上部をシールする押さえシーリング剤3
5をカバーするカバー部材30とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物のパラペッ
ト部におけるシーリング剤の劣化を防止すると共に、防
水シートの耐用年数の向上を図るための防水シートの端
末処理工法及び端末処理部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の建築物のパラペット部お
ける防水工法を示す部分断面図である。この図におい
て、1は屋上の床面であって、この床面1から立ち上が
り部2が立設し、この立ち上がり部2の上部に、床面1
と並行に笠木3が突出している。
【0003】床面1の下地コンクリートには防水シート
4が敷設されており、この敷設された防水シート4の端
末部4aは立ち上がり部2の内壁に沿って張り付けられ
ている。この防水シート4の端末部4aは端末シーリン
グ剤5でシールされ、この端末シーリング剤5を端末押
さえ部材6で被覆し、端末押さえ部材6の上部を押さえ
シーリング剤7でシールし、端末押さえ部材6と立ち上
がり部2の内壁間に雨水等の伝い水が侵入するのを防止
している。
【0004】また、図8も防水シート4を敷設した従来
の屋上のパラペット部を示す部分断面図である。この従
来例は、逆L字形の端末押さえ部材8をパラペット部の
立ち上がり部2にビス9等で固定し、防水シート4の端
末部4aを端末押さえ部材8の外側に接着部材で接着
し、端末押さえ部材8の上部を押さえシーリング剤10
でシールしている。
【0005】図9は、笠木3の無いL字形のパラペット
部に防水シート4を敷設した他の従来例を示す部分断面
図である。図9(a)の工法は、L字形の端末押さえ部
材11をパラペット部の外側壁と頂部に沿わせてビス9
で固定し、防水シート4の先端部4bをその上部から被
覆して接着部材で固定している。
【0006】図9(b)の工法は、防水シート4でパラ
ペット部の頂部を被覆して接着剤で固定し、防水シート
4の先端部をシーリング剤12でシールし、この防水シ
ート4の先端部をL字形の端末押さえ部材11で押さえ
てビス9で固定している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、住宅建物に30
年〜50年の耐用年数が要求される時代となり、しかも
100年住宅とい言うようなうたい文句で住宅が販売さ
れており、建物の耐用年数を延ばすことは、時代の趨勢
である。従って、最も傷み安い屋根や屋上などの部分に
ついても耐久性が要求されるようになってきている。
【0008】しかし、この図7のパラペット部の従来の
防水工法では、押さえシーリング剤7が大気中に露出し
て風雨や日光に晒されて、紫外線やオゾンの影響を受け
るため、押さえシーリング剤7の中の油性分の揮発によ
りシーリング剤の劣化が進み、体積収縮やひび割れが発
生する。このため、押さえシーリング剤7は施工から年
数が経過して、10年程度で水密性を失い防水の機能を
果たさなくなる。このため、押さえシーリング剤7のひ
び割れ部分から伝い水が入り込んでくる。立ち上がり部
2の表面はかなりの凹凸があり、端末押さえ部材6のフ
ランジとの間も完全に密着した状態では無いため、雨水
等が端末押さえ部材6の内まで入り込んで、防水シート
4の端末部4aと立ち上がり部2との間にしみ込み、冬
場に凍結したりして、防水シート4が剥離して防水機能
を失い水漏れの原因となる。
【0009】図8の処理工法では逆L字形の端末押さえ
部材8と立ち上がり部2との間に雨水がしみ込んでゆく
ので、防水シート4の剥離が早くなる。さらに、図9の
(a)では、防水シートの端末はシーリング剤で全くシ
ールされておらず、(b)では防水シート4の端末部が
端末押さえ部材11で密閉状態になっていないので、シ
ーリング剤が劣化しやすくなる。
【0010】紫外線等に晒された状態で現在のシーリン
グ剤の耐用年数はせいぜい10年程度であって、防水シ
ートの防水機能の耐用年数を延ばすには単にシーリング
剤5、7の良否のみで対応するにも限界があり、防水機
能を長期間保持するための工法が要望されている。
【0011】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、従来のシーリング剤であっても、シー
リング剤の劣化を防止し、防水シートの耐用年数を飛躍
的に向上させることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の防水シートの端
末処理工法は、パラペット部の立ち上がり部に沿わせて
敷設した防水シートの端末部を端末シーリング剤でシー
ルし、この端末シーリング剤を端末押さえ部材で被覆
し、端末押さえ部材の上部を押さえシーリング剤でシー
ルし、この押さえシーリング剤をカバー部材でカバーす
ることを特徴とする。
【0013】このように、端末押さえ部材の上部をシー
ルする押さえシーリング剤をカバー部材でカバーするこ
とによって、押さえシーリング剤が紫外線やオゾン、さ
らには雨風の影響を受けることが極めて少なくなり、押
さえシーリング剤の耐久性を向上させることができる。
このため、押さえシーリング剤を変えなくても防水シー
トの端末部が剥離して漏水するようなことが長年月にわ
たって防止できる。
【0014】また、本発明の防水シートの端末処理部材
は、パラペット部の立ち上がり部に沿わせて敷設した防
水シートの端末シーリング剤を被覆する端末押さえ部材
と、この端末押さえ部材に取り付けて、端末押さえ部材
の上部をシールする押さえシーリング剤をカバーするカ
バー部材と、からなることを特徴とする。
【0015】このように押さえシーリング剤をカバーす
るカバー部材によって、押さえシーリング剤の耐久性を
向上させることができるため、前記端末処理工法と同様
な作用効果が得られる。
【0016】また、本発明の防水シートの端末処理工法
は、端末押さえ部材をパラペット部の立ち上がり部に固
定し、防水シートの端末部を端末押さえ部材の外側に固
定し、端末押さえ部材の上部を押さえシーリング剤でシ
ールし、この押さえシーリング剤をカバー部材でカバー
し、カバー部材と防水シートの間にシーリング剤を充填
し、シーリング剤の底部をシール剤カバーで閉成したこ
とを特徴とする。
【0017】このように、端末押さえ部材の上部をシー
ルする押さえシーリング剤をカバー部材でカバーするこ
とにより、前記と同様に押さえシーリング剤の耐久性を
向上させることができる。さらに、カバー部材と防水シ
ートの間にシーリング剤を充填し、シーリング剤の底部
をシール剤カバーで閉成したことにより、前記シーリン
グ剤の劣化を防止することができる。
【0018】また、本発明の防水シートの端末処理部材
は、パラペット部に固定する端末押さえ部材と、この端
末押さえ部材に取り付けて、端末押さえ部材の上部をシ
ールする押さえシーリング剤をカバーするカバー部材
と、カバー部材と防水シートの間に充填したシーリング
剤を閉成するシール剤カバーと、から構成されているこ
とを特徴とする。
【0019】このように押さえシーリング剤をカバーす
るカバー部材によって、押さえシーリング剤の耐久性を
向上させることができるため、前記端末処理工法と同様
な作用効果が得られる。
【0020】また、本発明の防水シートの端末処理工法
は、L字形のパラペット部の立ち上がり部の頂部に、防
水シートの先端部を嵌合する嵌合凹部を形成した端末押
さえ部材を取り付け、この端末押さえ部材の嵌合凹部に
防水シートの先端部を嵌入すると共に、少なくとも防水
シートの先端の部位に位置する嵌合凹部の空隙を先端シ
ーリング剤によってシールしたことを特徴とする。
【0021】また、本発明の防水シートの端末処理部材
は、L字形のパラペット部の立ち上がり部の頂部まで敷
設した防水シートの先端部を嵌入する嵌合凹部が形成さ
れ、嵌入する防水シートの先端と嵌合凹部の奥壁との間
にシーリング剤を充填できるだけの空隙を設けたことを
特徴とする。
【0022】上記のように、端末押さえ部材の嵌合凹部
に防水シートの先端部を嵌入すると共に、防水シートの
先端の部位に位置する嵌合凹部の空隙を先端シーリング
剤によってシールしたことにより、先端シーリング剤の
劣化を防ぐことができ、シーリング剤の耐用年数を向上
させることができる。このため、防水シートの耐用年数
を向上させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態を表した建築物のパラペット部の断面図と、部分拡大
図である。
【0024】図において、20は屋上の床面、21は、
床面20の外周縁から立設した立ち上がり部、22は立
ち上がり部21の上部に床面20と並行に内方に突出し
た笠木である。
【0025】床面20には防水シート23が敷設され、
この防水シート23の端末部23aは立ち上がり部21
の内面に沿わせて添着されている。防水シート23は塩
化ビニル、ポリオレフィン系樹脂、ブチルゴム、アスフ
ァルト等種々の材料が使われる。一般的にこの防水シー
ト23の添着の方法は、下地コンクリートと防水シート
23に直接接着剤を塗布して添着する接着工法と、下地
コンクリートに直接接着しない絶縁工法とがあるが、本
発明はどの工法にも対応できる。
【0026】前記図7に示す従来の工法と同様に、防水
シート23の端末部23aは端末シーリング剤24によ
ってシールされ、このシーリング剤24を端末押さえ部
材25によってカバーすると共に、ビス26によって、
立ち上がり部21のコンクリートに防水シート23の端
末部23aをしっかり固定している。シーリング剤は、
既存のシーリング剤を使用する。
【0027】端末押さえ部材25は、所定の長さを有す
る長尺なチャネル状の板材であって、アルミニウム、ス
テンレス、塩ビ被覆鋼板、合成樹脂等から成る板材を加
工したものである。この端末押さえ部材25には、防水
シート23や立ち上がり部21との密着を良くするため
に、上端縁と下端縁等にはフランジ27が形成されてい
る。
【0028】端末押さえ部材25の上端縁には、全長に
わたって、又は所定の間隔で係合凹部28が形成されて
いる。この第1の実施の形態の係合凹部28は、端末押
さえ部材25の上端部の幅方向全長にわたって、弾発力
を有する上、下2枚の板状突辺28a,28bがカバー
部材30の係合突部29を嵌め込める間隔を開けて並行
に突出し、この板状突辺28a,28bの内側の対向す
る面に係合突部29を係止できるように突起28c,2
8dが形成されている。
【0029】なお、端末押さえ部材25の係合凹部28
は、上記のものに限定されず、所定間隔で部分的に設け
てもよいし、このように係合凹部28を所定間隔で設け
る場合は、上、下2枚の板状突辺28c,28dである
必要は無く、筒状をした係合凹部(図示せず)であって
もよい。
【0030】係合凹部28の下面には、ジョイナー31
の上端縁を係止するためのL字形の第1の係止突起33
が形成され、端末押さえ部材25の正面板25bの下端
にも、下方向に突出する第2の係止突起34が形成され
ている。
【0031】ジョイナー31は、端末押さえ部材25同
士の継ぎ目(図示せず)を覆うためのものであり、金属
ないしは合成樹脂製の平板な板体で、中央部の長手方向
に、端末押さえ部材25とのかみ合わせを良くするため
に「く」の字形の屈曲部32を形成している。ジョイナ
ー31は、上端縁に逆L字形の上部係合突起31aが形
成され、下端縁には略J字形の下部係合突起31bが形
成されて、前記端末押さえ部材25の第1と第2の係止
突起33,34に係合し、端末押さえ部材25の継ぎ目
部分を覆っている。
【0032】端末押さえ部材25の上端部25aと笠木
22との間に押さえシーリング剤35が充填されてい
る。この押さえシーリング剤35も既存のシーリング剤
を使用する。
【0033】端末押さえ部材25には、カバー部材30
が取り付けられている。このカバー部材30は押さえシ
ーリング剤35をカバーして、紫外線、オゾン、風雨等
からシーリング剤35を保護する。カバー部材30は、
押さえシーリング剤35の外気に晒された面をカバーす
る押さえ蓋30aと、スカート部30bからなり、全体
は浅く「く」の字形に曲げられている。
【0034】押さえ蓋30aの上端縁は、笠木22の下
面としっかり密着する寸法とする。またスカート部30
bはビス26の水平位置から10mm−20mm程度下
方に垂下している。
【0035】設置工事前の新しいカバー部材30の正面
側には養生紙(図示せず)が張り付けられている。この
カバー部材30の内側中央部には前記のように、係合凹
部28に係合する係合突部29が形成されている。
【0036】図2はカバー部材30の継ぎ目部を示して
いる。このカバー部材30の継ぎ目部には、0.3〜
0.5mm程度の厚みの金属(例えばステンレス)又は
プラスチックでできたジョイントカバー30cが取り付
けられ、継ぎ目から押さえシーリング剤25側に雨水が
入らないように被覆している。
【0037】このジョイントカバー30cは、カバー部
材30の外表面に対応させて浅く「く」の字形に曲げら
れ、上端と下端に係止片30d,30dが形成されてい
る。ジョイントカバー30cの裏面には、粘着テープ
(図示せず)が張り付けられてカバー30cをカバー部
材30の表面に張り付けると共に、カバー部材30の上
端と下端に係止片30d,30dを係止することによっ
て固定する。
【0038】このジョイントカバー30cの位置は、前
記端末押さえ部材25のジョイナー31の位置と重なら
ないようにするのが好ましい。カバー部材30の継ぎ目
と端末押さえ部材25の継ぎ目をずらすことにより、こ
れらの継ぎ目から万一雨水が入らないようにするためで
ある。
【0039】スカート部30と端末押さえ部材25の間
にシーリング剤36を充填してビス26のビス孔から雨
水等が完全に入らないようにするほうが好ましい。もち
ろんこのシーリング剤36は充填しなくてもよい。
【0040】次に本発明の施工方法を説明する。屋上の
床面20に防水シート23を敷き、前記の接着工法又は
絶縁工法等により添着する。防水シート23の端末部2
3aは、折り曲げてパラペット部の立ち上がり部21に
沿わせて敷設する。
【0041】防水シート23の端末部23aに、端末押
さえ部材25を沿わせて保持し、上部から端末シーリン
グ剤24を充填する。完全に充填し終わった段階で、ビ
ス26を端末押さえ部材25のビス孔に挿入して、立ち
上がり部21のネジ孔にねじ込んで、端末押さえ部材2
5と防水シート23の端末部23aを立ち上がり部21
に固定する。
【0042】端末押さえ部材25の継ぎ目には、ジョイ
ナー31を嵌め込んで、継ぎ目から雨水が入らないよう
にする。さらに、カバー部材30を端末押さえ部材25
にあてがいながら、端末押さえ部材25の上端部25a
に、押さえシーリング剤35を充填する。押さえシーリ
ング剤35の充填が完了した時点でカバー部材30の係
合突部29を端末押さえ部材の係合凹部28に係合す
る。押さえシーリング剤35を充填する際に、カバー部
材30の表面が汚れているので、カバー部材30の表面
に貼付した養生紙を剥がせばカバー部材30の表面はき
れいな状態になる。隣接するカバー部材30とカバー部
材30の継ぎ目部分は、ジョイントカバー30cで被覆
する。
【0043】カバー部材30と端末押さえ部材25の間
にシーリング剤36を充填すれば、組立は完了する。押
さえシーリング剤35はカバー部材30で覆われている
ので、紫外線やオゾンにさらされることがなく、風雨か
らも保護される。押さえシーリング剤35は紫外線等に
さらされなければ、油性分の揮発が押さえられ、体積収
縮やひび割れが発生することがない。このため、押さえ
シール剤35は、30年−50年の長期間劣化すること
がなく、防水シート23の端末部の防水を維持できる。
【0044】雨降りの時、笠木22からの伝い水はカバ
ー部材30を伝って流下し、カバー部材30のシーリン
グ剤36が充填されていなくても、ビス孔から入ること
が無い。シーリング剤36があれば、伝い水が風で吹き
上げられても、スカート部30bと端末押さえ部25の
間に入ることがないので、防水は完全である。 (第2の実施の形態)図3は第2の実施の形態を表した
建物のパラペット部の断面図と、部分拡大図である。
【0045】この第2の実施の形態は、基本的には第1
の実施の形態と同じであるから、第1の実施の形態と同
じ部材については、同一図番を使用して詳細な説明は省
略する。
【0046】第1の実施の形態とこの第2の実施の形態
の相違する点は、係合凹部28と係合突部29の位置が
相違していることである。係合凹部28はカバー部材3
0の内壁に形成されている。この係合凹部28は、カバ
ー部材30の内壁中央部の全長にわたって、弾発性を有
する上、下2枚の板状突辺28a,28bが並行に突出
し、この板状突辺28a,28bの内側の対向する面に
カバー部材30の係合突部29を係止できるように突起
28c,28dが形成されている。
【0047】係合突部29は端末押さえ部材25の上端
部25aを水平に延長して、先端に膨出部を形成して、
前記係合凹部28に係合することができるように構成し
ている。
【0048】この第2の実施の形態の施工方法や作用効
果は、前記第1の実施の形態と同じであるので省略す
る。 (第3の実施の形態)図4は第3の実施の形態を表した
建物のパラペット部の断面図と、部分拡大図である。
【0049】この第3の実施の形態も、基本的には第1
と第2の実施の形態と同じであり、同一部材について
は、同一図番を使用して詳細な説明は省略する。第3の
実施の形態が、第1の実施の形態や第2の実施の形態と
相違する点は、カバー部材30のスカート部30bであ
る。この実施の形態では、スカート部30bの下端がさ
らに延長され、端末押さえ部材25の正面板25bまで
延びている。
【0050】このような構成によって、笠木22からの
伝い水が風に吹き上げられて、カバー部材30の内側に
入り込むことがないので、ビス26のビス孔から雨水が
入り込むことも無く、シーリング剤24、35の劣化が
殆どなくなる。
【0051】なお、カバー部材の内側にさらにシーリン
グ剤36を充填してもよい。 (第4の実施の形態)図5は第4の実施の形態を表した
建物のパラペット部の断面図と、部分拡大図である。
【0052】この第4の実施の形態は、床面20に防水
シート23が敷設され、この防水シート23の端末部2
3aは、立ち上がり部21の内面に沿わせ接着または熱
融着させている。この防水シート23の端末部23aと
立ち上がり部21の間に端末押さえ部材37が介装させ
ている。端末押さえ部材37は、粘着剤38によって立
ち上がり部21に貼着され、ビス26によってしっかり
固定されている。
【0053】端末押さえ部材37は、長尺な板体の上端
縁がL字形に折り曲げられ、そのL字形の折り曲部をさ
らに、内側にU字形に折り曲げて係合凹部39を形成し
ている。この係合凹部39の対向する面にも係合突起2
9を係止する係止突起39a,39bが形成されてい
る。
【0054】カバー部材30は、図1に示した構成と同
じであって、押さえシーリング剤35をカバーする押さ
え蓋30aと、スカート部30bからなり、全体は浅く
「く」の字形に曲げられている。押さえ蓋30aの上端
縁は、笠木22の下面としっかり密着し、スカート部3
0bはビス26の水平位置から10mm〜20mm程度
下方に垂下している。このカバー部材30の内側中央部
には前記のように、係合凹部39に係合する係合突部2
9が形成されている。
【0055】なお、カバー部材30の正面側には、施工
時にシーリング剤で汚れないように、養生紙が張り付け
られている。スカート部30bと、防水シート23の端
末部23aとの間にシーリング剤36が充填されてお
り、ビス26のビス孔から雨水等が入ることを防止して
いる。さらに、この実施の形態では、カバー部材のスカ
ート部30bにシール剤カバー40が嵌め込まれてお
り、このシール剤カバー40で、シーリング剤36を完
全に閉成している。従って、スカート部30bの内側に
充填したシーリング剤36は劣化しにくくなり、シール
効果を長年月発揮することができる。
【0056】なお、押さえシーリング剤35は押さえ蓋
30aによって閉成されているので、このシーリング剤
35が紫外線等で劣化することがない。この第4の実施
の形態では、端部押さえ部材37に係合凹部39を形成
し、カバー部材30に係合突部29を形成したが、この
係合凹部39と係合突部29をそれぞれ逆に設けてもよ
いことは言うまでもない。
【0057】さらに、図1の第1の実施の形態、図3の
第2の実施の形態にシール剤カバー40を設けてもよ
い。 (第5の実施の形態)図6は第5の実施の形態を示した
建物のパラペット部の部分拡大図である。この実施の形
態のパラペット部は笠木22が無く、図9の従来例と同
様に断面がL字形をしている。
【0058】この第5の実施の形態の端末押さえ部材5
0は、先端部がL字形に折り曲げられて、この先端部よ
り内側部分を、防水シート23の先端部が嵌合するだけ
の幅を持たせてU字形に折り返して嵌合凹部51を形成
している。この嵌合凹部51は防水シート23の先端側
に開口し、パラペット部の頂部の上面と並行である。
【0059】端末押さえ部材50は、粘着剤でパラペッ
ト部に粘着すると共に、ビス26よってパラペット部の
頂部にしっかり固定している。端末押さえ部材50の嵌
合凹部51には、前記のように防水シート23の先端部
が嵌入し、防水シート23の先端と嵌合凹部51の奥壁
51aとの間に空隙52を設け、この空隙52に先端シ
ーリング剤53が充填され、外部から雨水が入るのを防
止している。
【0060】端末押さえ部材50の嵌合凹部51よりさ
らに、先端部の空隙54にもシーリング剤55が充填さ
れ、防水シート23のシールを完全にしている。端末押
さえ部材50の先端50aは、立ち上がり部21の外壁
から離れる方向に折り曲げられ、雨水がバラペット部の
外壁を伝って流下しないように構成している。
【0061】56の破線はジョイナーを示し、隣接する
端末押さえ部材の接合部だけをシールしている。このジ
ョイナー56は、L字形の板体であって、U字形の嵌合
凹部51の上側に出来た隙間57に嵌め込まれている。
【0062】58はシーリング剤であって、嵌合凹部5
1の入口と防水シート23との間から雨水等が入らない
ようにシールしている。このように構成することによっ
て、防水シート23とバラペット部の間に雨水等が入り
込むことを防止できると共に、シーリング剤53は端末
押さえ部材50によって、紫外線やオゾン等から保護さ
れて劣化することが殆ど無く、長年月にわたってシール
効果を維持することができる。
【0063】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、上
記構成によって、従来のシーリング剤であっても、シー
リング剤の劣化を防止し、ひいては防水シートの耐用年
数を飛躍的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を表したパラペット
部の断面図と、部分拡大図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の部分断面図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施の形態を表したパラペット
部の断面図と、部分拡大図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態を表したパラペット
部の断面図と、部分拡大図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態を表したパラペット
部の断面図と、部分拡大図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態を表したパラペット
部の断面図と、部分拡大図である。
【図7】従来のパラペット部の断面図である。
【図8】他の従来のパラペット部の断面図である。
【図9】さらに、他の従来のパラペット部の断面図であ
る。
【符号の説明】
21 立ち上がり部 23 防水シート 23a 防水シートの端末部 24 端末シーリング剤 25 端末押さえ部材 28 係合凹部 29 係合突部 30 カバー部材 30a 押さえ蓋体 30b スカート部 30c ジョイントカバー 32 屈曲部 33 第1の係止突起 34 第2の係止突起 35 押さえシーリング剤 37 端末押さえ部材 36 シーリング剤 40 シール剤カバー 50 端末押さえ部材 51 嵌合凹部 51a 奥壁 52 空隙 53 先端シーリング剤

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パラペット部の立ち上がり部に沿わせて
    敷設した防水シートの端末部を端末シーリング剤でシー
    ルし、この端末シーリング剤を端末押さえ部材で被覆
    し、端末押さえ部材の上部を押さえシーリング剤でシー
    ルし、この押さえシーリング剤をカバー部材でカバーす
    ることを特徴とする防水シートの端末処理工法。
  2. 【請求項2】 パラペット部の立ち上がり部に沿わせて
    敷設した防水シートの端末シーリング剤を被覆する端末
    押さえ部材と、この端末押さえ部材に取り付けて、端末
    押さえ部材の上部をシールする押さえシーリング剤をカ
    バーするカバー部材と、からなることを特徴とする防水
    シートの端末処理部材。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の防水シートの端末処理
    部材において、端末押さえ部材に係合凹部又は係合突部
    を形成し、カバー部材に前記端末押さえ部材の係合凹部
    又は係合突部に係合する係合突部又は係合凹部を形成
    し、カバー部材が押さえシーリング剤をカバーする押さ
    え蓋体とこの押さえ蓋体から延設した密閉式または非密
    閉式のスカート部とから構成されていることを特徴とす
    る防水シートの端末処理部材。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のカバー部材30の継ぎ
    目部に、カバー部材の外表面に対応させた形状のジョイ
    ントカバーが設けられていることを特徴とする防水シー
    トの端末処理部材。
  5. 【請求項5】 端末押さえ部材をパラペット部の立ち上
    がり部に固定し、防水シートの端末部を端末押さえ部材
    の外側に固定し、端末押さえ部材の上部を押さえシーリ
    ング剤でシールし、この押さえシーリング剤をカバー部
    材でカバーし、カバー部材と防水シートの間にシーリン
    グ剤を充填し、シーリング剤の底部をシール剤カバーで
    閉成したことを特徴とする防水シートの端末処理工法。
  6. 【請求項6】 パラペット部に固定する端末押さえ部材
    と、この端末押さえ部材に取り付けて、端末押さえ部材
    の上部をシールする押さえシーリング剤をカバーするカ
    バー部材と、カバー部材と防水シートの間に充填したシ
    ーリング剤を閉成するシール剤カバーと、から構成され
    ていることを特徴とする防水シートの端末処理部材。
  7. 【請求項7】 L字形のパラペット部の立ち上がり部の
    頂部に、防水シートの先端部を嵌合する嵌合凹部を形成
    した端末押さえ部材を取り付け、この端末押さえ部材の
    嵌合凹部に防水シートの先端部を嵌入すると共に、少な
    くとも防水シートの先端の部位に位置する嵌合凹部の空
    隙を先端シーリング剤によってシールしたことを特徴と
    する防水シートの端末処理工法。
  8. 【請求項8】 L字形のパラペット部の立ち上がり部の
    頂部まで敷設した防水シートの先端部を嵌入する嵌合凹
    部が形成され、嵌入する防水シートの先端と嵌合凹部の
    奥壁との間にシーリング剤を充填できるだけの空隙を設
    けたことを特徴とする防水シートの端末処理部材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005171531A (ja) * 2003-12-09 2005-06-30 Yoshimichi Okawa 防水シートの立ち上がり壁面の納め構造
JP2017066859A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 日新工業株式会社 屋上の防水補修工法、及び同工法で使用する長尺の押さえ金具

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